動画編集/撮影

無料の動画編集ソフトで十分?商用利用時のロゴ(透かし)や機能制限の注意点

「予算がないから、無料の動画編集ソフトで始めたい」

「無料ソフトでも、ビジネスで使える品質の動画は作れるの?」

「無料ソフトを商用利用して、法的に問題ないか心配」

企業の動画制作担当者から、こうした声をよく聞きます。動画編集ソフトには、無料で使えるものから月額数千円の有料ソフトまで、さまざまな選択肢があります。予算を抑えたい場合、まず無料ソフトから始めたいと考えるのは自然なことです。

しかし、無料ソフトには見落としがちな落とし穴があります。ウォーターマーク(透かしロゴ)が入る、機能が制限されている、商用利用が禁止されている——こうした点を知らずに使い始めると、後から困ることになりかねません。

本記事では、無料の動画編集ソフトを商用利用する際の注意点を徹底解説します。主要な無料ソフトの比較と、有料ソフトへの乗り換えを検討すべきタイミングまで、詳しくお伝えします。

無料動画編集ソフトの種類と特徴

まずは、無料で使える動画編集ソフトの種類と、それぞれの特徴を整理しましょう。

完全無料のソフト

追加料金なしで、すべての機能を無料で使えるソフトです。

代表例

・DaVinci Resolve(無料版)
・iMovie(Apple製品に標準搭載)
・Shotcut
・OpenShot
・Kdenlive

特徴

・ウォーターマーク(透かし)が入らない
・基本的な編集機能が揃っている
・商用利用が許可されていることが多い

フリーミアム型のソフト

基本機能は無料で使えるが、一部の機能は有料プランで解放されるソフトです。

代表例

・CapCut
・Canva
・VLLO
・InShot
・KineMaster

特徴

・無料版でも基本的な編集は可能
・無料版ではウォーターマークが入ることがある
・高度な機能やプレミアム素材は有料
・商用利用の可否はサービスによって異なる

試用版(トライアル)

有料ソフトを一定期間、無料で試せるものです。

代表例

・Adobe Premiere Pro(7日間無料トライアル)
・Final Cut Pro(90日間無料トライアル)
・Filmora(機能制限付きで継続使用可能、ただしウォーターマーク入り)

特徴

・トライアル期間中はフル機能が使える
・期間終了後は有料プランへの移行が必要
・一部のソフトは、トライアル後も機能制限付きで継続使用可能

商用利用時に注意すべき5つのポイント

無料の動画編集ソフトを商用利用する際、以下の5つのポイントに注意が必要です。

注意点1:ウォーターマーク(透かし)の有無

最も注意すべきは、ウォーターマーク(透かしロゴ)の有無です。

一部の無料ソフトでは、書き出した動画にソフトのロゴが自動で挿入されます。これがあると、ビジネス用途では使いにくくなります。

ウォーターマークが入る主なソフト(無料版)

・Filmora:無料版は大きなウォーターマークが入る
・KineMaster:無料版はウォーターマークが入る
・PowerDirector:無料版はウォーターマークが入る
・InShot:一部機能使用時にウォーターマークが入る

ウォーターマークが入らない主なソフト

・DaVinci Resolve(無料版)
・iMovie
・CapCut(基本機能では入らない)
・Canva(基本機能では入らない)
・VN Video Editor
・Shotcut
・OpenShot

ビジネス用途で使用する場合、ウォーターマークが入らないソフトを選ぶことが重要です。

注意点2:商用利用の可否

「無料で使える」ことと「商用利用できる」ことは、必ずしもイコールではありません。

ソフトによっては、個人利用は無料でも、商用利用は禁止されていたり、有料プランが必要だったりすることがあります。

確認すべき点

・利用規約で商用利用が許可されているか
・商用利用の定義は何か(企業が使うこと全般か、収益を得る場合のみか)
・商用利用の場合、追加料金やクレジット表記が必要か

主要ソフトの商用利用可否

・DaVinci Resolve(無料版):商用利用可能
・iMovie:商用利用可能
・CapCut:商用利用について規約の確認が必要
・Canva(無料版):商用利用可能(一部素材は有料)
・Shotcut:商用利用可能
・OpenShot:商用利用可能

CapCut:商用利用はOK?ビジネス動画をCapCutで編集する際の法的注意点とマナーでは、CapCutの商用利用について詳しく解説しています。

注意点3:機能制限

無料版では、有料版と比べて機能が制限されていることがあります。

よくある機能制限

・書き出し解像度の制限(720pまで、1080pまでなど)
・書き出し時間の制限(1本あたり○分までなど)
・使用できるエフェクト・トランジションの制限
・使用できるフォント・素材の制限
・レイヤー数の制限
・AI機能の制限
・クラウドストレージ容量の制限

機能制限が少ない無料ソフト

・DaVinci Resolve(無料版):ほとんどの機能が使用可能
・iMovie:機能制限なし(ただし高度な機能は元々ない)
・Shotcut:機能制限なし
・OpenShot:機能制限なし

制作したい動画の要件に対して、無料版の機能で十分かどうかを事前に確認しましょう。

注意点4:書き出し品質

無料版では、書き出し品質に制限がかかることがあります。

よくある制限

・解像度:4K書き出しは有料版のみ
・フレームレート:60fps書き出しは有料版のみ
・ビットレート:高ビットレートは有料版のみ
・フォーマット:特定のフォーマット(ProResなど)は有料版のみ

YouTube用の動画であれば1080p/30fpsで十分なことが多いですが、広告用や大画面表示用の動画では、より高い解像度が必要になることがあります。

動画編集の書き出し設定(エンコード)完全ガイド|YouTubeに最適な解像度とビットレートも参考にしてください。

注意点5:サポートとアップデート

無料ソフトは、有料ソフトと比べてサポート体制が手薄なことがあります。

考慮すべき点

・公式サポート(問い合わせ対応)があるか
・定期的にアップデートされているか
・セキュリティの問題が発生した際に対応されるか
・開発が継続されているか(突然終了するリスク)

オープンソースのソフト(Shotcut、OpenShotなど)は、コミュニティによって開発されているため、サポートはコミュニティフォーラムが中心となります。

主要な無料動画編集ソフトの詳細比較

ここからは、主要な無料動画編集ソフトの特徴を詳しく比較します。

DaVinci Resolve(無料版)

Blackmagic Design社が開発した、プロ向けの動画編集ソフトです。無料版でもほとんどの機能が使用でき、商用利用も可能です。

基本情報

・開発元:Blackmagic Design
・対応OS:Windows、macOS、Linux
・料金:無料(有料版のStudioは約47,000円の買い切り)
・商用利用:可能
・ウォーターマーク:なし

主な機能

・高度なカット編集機能
・業界最高水準のカラーグレーディング
・Fairlight(音声編集)
・Fusion(VFX・モーショングラフィックス)
・マルチカメラ編集
・4K書き出し対応

無料版の制限

・一部のノイズリダクション機能
・一部のResolveFXエフェクト
・10bit以上のカラー深度
・マルチGPU対応
・HDRグレーディング(一部)
・120fps以上のフレームレート

メリット

・無料とは思えない高機能
・カラーグレーディングが業界最高水準
・商用利用が明確に許可されている
・プロの映像制作でも使われている

デメリット

・学習コストが高い(初心者には難しい)
・PCスペックが要求される
・日本語の自動字幕生成が弱い

おすすめの用途

・品質にこだわった動画制作
・カラーグレーディングを重視する場合
・無料で本格的な編集をしたい場合

DaVinci Resolve:無料版でここまでできる!プロ仕様の色補正をビジネス動画に活かす方法で詳しく解説しています。

iMovie

Apple社が開発した、Mac/iPhone/iPad向けの動画編集ソフトです。Apple製品に標準搭載されており、追加料金なしで使用できます。

基本情報

・開発元:Apple
・対応OS:macOS、iOS(Apple製品のみ)
・料金:無料(Apple製品に標準搭載)
・商用利用:可能
・ウォーターマーク:なし

主な機能

・直感的なカット編集
・テロップ・字幕の挿入
・BGM・効果音の追加
・予告編テンプレート
・ピクチャ・イン・ピクチャ
・グリーンスクリーン(クロマキー)
・4K書き出し対応

メリット

・完全無料(Apple製品ユーザーの場合)
・操作がシンプルで初心者向け
・iPhone/iPad/Macで連携できる
・商用利用が許可されている

デメリット

・Apple製品でしか使えない
・機能が限定的(プロ向けの機能は少ない)
・縦型動画の編集がやや不便
・詳細なカラー調整ができない

おすすめの用途

・Apple製品ユーザーが動画編集を始める場合
・シンプルな編集で十分な場合
・iPhone/iPadで撮影した動画をすぐに編集したい場合

CapCut

ByteDance社(TikTok運営)が開発した、無料の動画編集アプリです。スマホアプリとして人気ですが、PC版もあります。

基本情報

・開発元:ByteDance
・対応OS:iOS、Android、Windows、macOS
・料金:基本無料(Pro版は月額約1,200円)
・商用利用:規約の確認が必要
・ウォーターマーク:基本機能では入らない

主な機能

・直感的なカット編集
・AI自動字幕生成
・背景除去(グリーンバック不要)
・豊富なエフェクト・フィルター
・豊富なテンプレート
・TikTokとの連携

無料版の制限

・一部のエフェクト・フィルターは有料
・一部の素材(音楽、ステッカーなど)は有料
・クラウドストレージ容量の制限
・書き出し品質の制限(一部)

メリット

・無料で高機能
・操作が直感的で初心者向け
・トレンドのエフェクトが豊富
・スマホ・PCどちらでも使える

デメリット

・商用利用の規約が曖昧な部分がある
・中国企業運営のため、データの取り扱いに懸念を持つ人もいる
・プロ向けの高度な機能は限定的

おすすめの用途

・TikTok、Instagram Reels向けのショート動画
・トレンドのエフェクトを使った動画
・スマホで手軽に編集したい場合

CapCut:商用利用はOK?ビジネス動画をCapCutで編集する際の法的注意点とマナーで商用利用について詳しく解説しています。

Canva

オーストラリア発のデザインツールです。画像編集が中心ですが、動画編集機能も備えています。

基本情報

・開発元:Canva
・対応OS:Webブラウザ、iOS、Android、Windows、macOS
・料金:基本無料(Pro版は月額約1,500円)
・商用利用:可能(一部素材は有料)
・ウォーターマーク:基本機能では入らない

主な機能

・シンプルなカット編集
・テロップ・テキストの挿入
・BGMの追加
・豊富なテンプレート
・豊富な素材(画像、イラスト、動画クリップ)
・チームでのコラボレーション

無料版の制限

・プレミアム素材は有料
・背景除去は有料版のみ
・クラウドストレージ容量の制限
・一部のリサイズ機能は有料版のみ

メリット

・操作が非常にシンプル
・デザイン性の高いテンプレートが豊富
・Webブラウザで使える(インストール不要)
・画像とセットでデザインできる

デメリット

・動画編集機能は基本的なものに限られる
・高度なカット編集はできない
・タイムラインベースの編集には不向き

おすすめの用途

・SNS投稿用の短い動画
・テンプレートを使った効率的な制作
・デザインと動画を一緒に作りたい場合

Canvaで動画編集!初心者でもデザイン性の高いSNS動画を作るテクニックも参考にしてください。

VN Video Editor

Ubiquiti Labs(Shenzhen)が開発した、無料の動画編集アプリです。広告なし、ウォーターマークなしで使えるのが特徴です。

基本情報

・開発元:Ubiquiti Labs
・対応OS:iOS、Android、Windows、macOS
・料金:完全無料(Pro版もあるが、基本機能は無料)
・商用利用:可能
・ウォーターマーク:なし

主な機能

・マルチレイヤー編集
・キーフレームアニメーション
・カラー調整(カーブ調整あり)
・速度調整(スピードランプ対応)
・4K60fps書き出し対応
・LUT対応

メリット

・完全無料で広告もウォーターマークもなし
・無料ソフトとしては高機能
・スマホ・PC両方で使える
・操作がCapCutより本格的

デメリット

・テンプレートはCapCutほど豊富ではない
・AIの自動字幕機能は弱い
・知名度が低く、情報が少ない

おすすめの用途

・CapCutより本格的な編集をしたい場合
・広告やウォーターマークを避けたい場合
・スマホで無料で高度な編集をしたい場合

Shotcut

オープンソースの無料動画編集ソフトです。完全無料で、商用利用も可能です。

基本情報

・開発元:Meltytech, LLC(オープンソース)
・対応OS:Windows、macOS、Linux
・料金:完全無料
・商用利用:可能
・ウォーターマーク:なし

主な機能

・幅広いフォーマット対応
・タイムラインベースの編集
・フィルター・エフェクト
・カラー調整
・4K書き出し対応
・キーフレームアニメーション

メリット

・完全無料、オープンソース
・商用利用が明確に許可されている
・幅広いファイル形式に対応
・Windows、Mac、Linuxすべてで使える

デメリット

・UIがやや古い印象
・学習リソースが少ない(英語が中心)
・公式サポートがない(コミュニティ頼み)

おすすめの用途

・完全無料で商用利用したい場合
・Linuxで動画編集したい場合
・オープンソースにこだわる場合

比較表

ソフト料金ウォーターマーク商用利用難易度おすすめ度
DaVinci Resolve無料なし★★★★★
iMovie無料なし★★★★☆
CapCut基本無料基本なし要確認★★★★☆
Canva基本無料なし★★★☆☆
VN無料なし★★★★☆
Shotcut無料なし★★★☆☆

ウォーターマーク付きソフトを使ってしまった場合の対処法

もし、ウォーターマーク付きのソフトで動画を作成してしまった場合、以下の対処法があります。

対処法1:有料版にアップグレードする

最もシンプルな対処法は、有料版にアップグレードして、ウォーターマークなしで再書き出しすることです。

プロジェクトファイルが残っていれば、有料版で開いて書き出すだけで、ウォーターマークを除去できます。

対処法2:別のソフトで再編集する

プロジェクトファイルが残っている場合、素材を別のソフト(DaVinci Resolveなど)に読み込んで再編集することも可能です。

ただし、エフェクトやテロップは引き継げないため、ある程度の再作業が必要になります。

対処法3:クロップ(切り抜き)で対応する

ウォーターマークが画面の端に配置されている場合、動画をクロップ(切り抜き)することで、見えなくすることができます。

ただし、映像の一部がカットされるため、構図が変わってしまう点に注意が必要です。また、この方法は規約違反になる可能性があるため、推奨しません。

予防策:事前に確認する

最も重要なのは、ソフトを使い始める前に、ウォーターマークの有無を確認することです。

・無料版で書き出した際にウォーターマークが入るか
・ウォーターマークを除去するには何が必要か(有料版、課金など)

テスト書き出しを行い、確認してから本格的な制作に入りましょう。

無料ソフトで十分なケース、有料ソフトが必要なケース

無料ソフトで十分なケースと、有料ソフトの導入を検討すべきケースを整理します。

無料ソフトで十分なケース

1. SNS向けのカジュアルな動画

TikTok、Instagram Reels、YouTubeショートなど、カジュアルなショート動画であれば、CapCut、VN、Canvaなどの無料ソフトで十分なクオリティを実現できます。

2. 動画制作の頻度が低い

年に数本程度しか動画を作らない場合、有料ソフトの月額料金は割高に感じます。DaVinci Resolveなどの無料ソフトで対応できます。

3. 予算が非常に限られている

スタートアップや個人事業主など、予算が非常に限られている場合、まずは無料ソフトから始めるのは合理的な選択です。

4. 動画編集を学んでいる段階

動画編集のスキルを身につけている段階では、無料ソフトで十分です。基礎を学んでから、必要に応じて有料ソフトに移行しましょう。

5. シンプルな編集しか行わない

カット編集、テロップ、BGMの追加程度のシンプルな編集であれば、多くの無料ソフトで対応できます。

有料ソフトの導入を検討すべきケース

1. 高品質な動画が必要

会社紹介動画、採用動画、広告動画など、品質が重視される動画を制作する場合、有料ソフトの高度な機能が役立ちます。

2. 動画制作の頻度が高い

週に1本以上の動画を制作する場合、効率的なワークフローが重要になります。Premiere Proなどの有料ソフトは、効率化機能が充実しています。

3. 外注先との連携が必要

制作会社やフリーランスと連携する場合、業界標準のPremiere Proを使っていると、プロジェクトファイルのやり取りがスムーズです。

失敗しない動画編集会社の選び方|実績・納期・修正回数のチェックポイントも参考にしてください。

4. チームで編集作業を行う

複数人で編集作業を行う場合、テンプレートやプリセットの共有、クラウド同期などの機能が役立ちます。

5. 高度な機能が必要

以下のような高度な機能が必要な場合、有料ソフトの導入を検討しましょう。

・詳細なカラーグレーディング(DaVinci Resolve Studioの一部機能)
・モーショングラフィックス(After Effects)
・マルチカメラ編集の高度な機能
・プロ向けのフォーマット対応

6. 公式サポートが必要

業務で使用する場合、問題が発生した際に公式サポートを受けられることは重要です。有料ソフトは、公式サポートが充実しています。

無料ソフトから有料ソフトへの移行ガイド

無料ソフトを使いながら、将来的に有料ソフトへの移行を検討している場合のガイドです。

移行のタイミング

以下のような状況になったら、有料ソフトへの移行を検討しましょう。

・無料ソフトの機能制限に不満を感じるようになった
・動画制作の頻度が増えてきた
・品質をさらに向上させたい
・外注先との連携が必要になった
・チームでの編集作業が始まった

移行先の選び方

Adobe Premiere Proがおすすめの場合

・外注先との連携を重視する
・他のAdobe製品(After Effects、Photoshopなど)も使いたい
・業界標準のスキルを身につけたい

Adobe Premiere Proがビジネス動画編集の標準である3つの理由で詳しく解説しています。

DaVinci Resolve Studioがおすすめの場合

・すでにDaVinci Resolve(無料版)を使っている
・カラーグレーディングを重視する
・買い切りで購入したい

Final Cut Proがおすすめの場合

・Macのみを使用している
・買い切りで購入したい
・Apple製品との連携を重視する

移行時の注意点

1. プロジェクトの互換性

異なるソフト間では、プロジェクトファイルの互換性がないことが多いです。移行後は、新しいソフトでゼロから編集を始めることになります。

一部のソフト(例:DaVinci Resolve → Premiere Pro)では、XMLファイルを介して一部の情報を引き継げる場合があります。

2. 学習コスト

新しいソフトを習得するには、時間がかかります。業務に支障が出ないよう、余裕を持って移行を進めましょう。

3. ワークフローの見直し

ソフトが変わると、ワークフローも見直す必要があります。テンプレートやプリセットも、新しいソフトで作り直す必要があります。

素材の著作権にも注意

無料ソフトを使う際、ソフト自体の利用規約だけでなく、素材(BGM、効果音、画像、フォントなど)の著作権にも注意が必要です。

無料素材の落とし穴

無料ソフトに付属している素材や、無料でダウンロードできる素材にも、利用条件があります。

よくある制限

・商用利用は禁止(個人利用のみ可能)
・商用利用する場合はクレジット表記が必要
・編集・加工は禁止
・特定の用途(広告など)では使用禁止

「フリー素材」「著作権フリー」と書かれていても、これらの制限がある場合があります。必ず利用規約を確認しましょう。

無料素材の落とし穴!「商用利用可」でもクレジット表記が必要なケースで詳しく解説しています。

ソフト付属素材の利用条件

CapCut、Canvaなどのソフトには、BGMやエフェクトなどの素材が付属しています。これらの素材の利用条件も確認が必要です。

確認すべき点

・そのソフトで編集した動画に使用する場合のみ許可されているか
・商用利用は許可されているか
・SNSへの投稿は許可されているか
・広告での使用は許可されているか

安全に素材を使うために

トラブルを避けるために、以下の点を心がけましょう。

・利用規約を必ず確認する
・商用利用可能と明記されている素材を選ぶ
・有料の素材サービス(Adobe Stock、Artlistなど)を検討する
・自社でオリジナル素材を用意する

動画編集の著作権ガイド|BGM・画像・フォントの商用利用トラブルを防ぐ無料で使える!商用OKの高品質なBGM・効果音サイト5選【2026年版】も参考にしてください。

よくある質問

Q1. 無料ソフトでYouTubeに動画を投稿しても大丈夫ですか?

ソフトの利用規約で商用利用が許可されていれば、問題ありません。DaVinci Resolve、iMovie、VN Video Editorなどは、YouTubeへの投稿を含む商用利用が許可されています。CapCutについては、規約を確認することをおすすめします。

Q2. ウォーターマークを消すソフトやサービスはありますか?

ウォーターマークを除去するソフトやサービスは存在しますが、利用規約に違反する可能性があるため、おすすめしません。正規の方法(有料版へのアップグレードなど)で対応しましょう。

Q3. 無料ソフトで4K動画は編集できますか?

はい、DaVinci Resolve、iMovie、VN Video Editorなど、多くの無料ソフトで4K動画の編集・書き出しが可能です。ただし、PCのスペックが要求されます。

Q4. 無料ソフトで広告動画を作成しても大丈夫ですか?

ソフトの利用規約で商用利用が許可されていれば、基本的には問題ありません。ただし、素材(BGM、画像など)の利用条件も確認してください。広告での使用が禁止されている素材もあります。

Q5. 企業で使用する場合、無料ソフトでも契約は必要ですか?

多くの無料ソフトは、契約なしで使用できます。ただし、利用規約への同意は必要です。また、企業向けのサポートやライセンス管理が必要な場合は、有料版やビジネス向けプランを検討しましょう。

Q6. DaVinci Resolveの無料版と有料版の違いは何ですか?

主な違いは以下の通りです。

・一部のノイズリダクション機能
・一部のResolveFXエフェクト
・10bit以上のカラー深度対応
・HDRグレーディングの一部機能
・マルチGPU対応
・120fps以上のフレームレート対応

多くの場合、無料版で十分な機能が揃っています。

無料ソフト選びのチェックリスト

本記事で解説した内容をチェックリストとしてまとめます。

ソフト選びのチェックリスト

□ ウォーターマーク(透かし)が入らないか確認した
□ 商用利用が許可されているか確認した
□ 必要な機能が無料版で使えるか確認した
□ 書き出し品質(解像度、フレームレート)が十分か確認した
□ 対応OSを確認した
□ テスト書き出しを行い、問題がないか確認した

素材利用のチェックリスト

□ 使用する素材(BGM、画像など)の利用規約を確認した
□ 商用利用が許可されているか確認した
□ クレジット表記が必要かどうか確認した
□ 広告での使用が許可されているか確認した

移行判断のチェックリスト

□ 無料ソフトの機能制限に不満を感じていないか
□ 動画制作の頻度は増えていないか
□ 外注先との連携は必要になっていないか
□ 品質をさらに向上させたい要望はないか

まとめ

無料の動画編集ソフトでも、ビジネス用途で十分に使えるものがあります。ただし、以下のポイントに注意が必要です。

商用利用時の5つの注意点

1. ウォーターマーク(透かし)の有無
2. 商用利用の可否
3. 機能制限
4. 書き出し品質
5. サポートとアップデート

おすすめの無料ソフト

・本格的な編集:DaVinci Resolve(無料版)
・Apple製品ユーザー:iMovie
・SNS向けショート動画:CapCut、VN Video Editor
・シンプルな編集:Canva

有料ソフトを検討すべきタイミング

・機能制限に不満を感じるようになった
・動画制作の頻度が増えてきた
・外注先との連携が必要になった
・品質をさらに向上させたい

無料ソフトから始めて、必要に応じて有料ソフトに移行するというステップは、合理的な選択です。本記事の情報を参考に、自社に最適なソフトを選んでください。

動画編集に関する他の記事も、ぜひ参考にしてください。

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