動画編集/撮影

【飲食】「美味しそう」を伝える料理動画の編集|スピード感と音の組み合わせ

「料理写真は綺麗に撮れているのに、動画にすると美味しそうに見えない」

「競合店のSNS動画は再生数が伸びているのに、うちの動画は見てもらえない」

「動画編集に時間をかけているのに、なぜか”素人感”が抜けない」

飲食店やフードビジネスに携わる方なら、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

料理動画の目的は明確です。「見た人に”食べたい!”と思わせること」。しかし、ただ料理を撮影しているだけでは、その目的は達成できません。

「美味しそう」を伝える動画には、2つの重要な要素があります。それが「スピード感」「音」です。

テンポの良いカット割りは視聴者を飽きさせず、最後まで見てもらえる動画を作ります。そして、ジュージューと焼ける音、サクッとかじる音、グツグツと煮える音——これらの「音」は、視聴者の食欲を直接刺激します。

この記事では、飲食店や食品ビジネスのための料理動画編集テクニックを、「スピード感」と「音」を軸に徹底解説します。撮影のコツから具体的な編集手法、プラットフォーム別の最適化まで、実務で使える情報を網羅しています。

なぜ料理動画で「スピード感」と「音」が重要なのか

具体的なテクニックに入る前に、まず「スピード感」と「音」がなぜ料理動画で重要なのかを理解しておきましょう。

人間の脳は「動き」と「音」で食欲を感じる

人間が「美味しそう」と感じるとき、視覚だけでなく、複数の感覚が関わっています。

実際の食事では、料理の見た目(視覚)、香り(嗅覚)、味(味覚)、食感(触覚)、そして調理音や咀嚼音(聴覚)のすべてが「美味しい」という体験を構成しています。

しかし、動画では視覚と聴覚しか伝えられません。香りも味も食感も、直接伝えることは不可能です。

だからこそ、動画で伝えられる「視覚」と「聴覚」を最大限に活用する必要があります。

視覚面では「動き」が重要です。湯気が立ち上る、肉汁が溢れる、チーズがとろける——これらの「動き」は、静止画では絶対に伝わらない「ライブ感」を生み出します。そして、テンポの良いカット割りは、この動きを効果的に見せることができます。

聴覚面では「音」が決定的です。ジュージューという焼き音を聞くと、脳は「肉が焼けている」と認識し、唾液が分泌され、食欲が湧きます。これは条件反射であり、意識的にコントロールできないものです。

SNS時代の視聴習慣に合わせる必要がある

もう一つの理由は、現代の視聴者の行動パターンです。

TikTok、Instagram Reels、YouTube Shortsなどのショート動画プラットフォームが普及し、人々の動画視聴習慣は大きく変わりました。

・スクロールしながら、最初の1〜3秒で見るか見ないかを判断する
・テンポの遅い動画は、すぐにスキップされる
・音声をオンにして見る人は、実は多い(特に食べ物系)

つまり、「最初の数秒で引きつける」「テンポよく最後まで見せる」「音で食欲を刺激する」という要素がなければ、そもそも動画を見てもらえないのです。

プロの料理動画と素人動画の違いは「編集」にある

同じ料理を撮影しても、プロが作った動画と素人が作った動画では、印象が全く異なります。

この違いは、撮影機材の差ではありません。スマートフォンでも十分美味しそうな動画は撮れます。

違いは「編集」にあります。

・どのタイミングでカットを切り替えるか
・どのくらいの長さで各シーンを見せるか
・音をどのように使うか
・どんなBGMを選ぶか
・色味をどう調整するか

これらの編集テクニックが、「美味しそう」と「普通」を分けるのです。

「美味しそう」を伝えるカット割りの基本

まずは「スピード感」を生み出すカット割りのテクニックから解説します。

1カットの長さの目安

料理動画では、1つのカット(シーン)をどのくらいの長さにするかが重要です。

【SNS向けショート動画(15秒〜60秒)の場合】

・基本カット:1〜2秒
・見せ場(シズル感のあるシーン):2〜3秒
・オープニング/エンディング:1〜2秒

つまり、30秒の動画なら15〜20カット程度を使うイメージです。

【YouTube向け長尺動画(3分〜10分)の場合】

・基本カット:2〜4秒
・見せ場:3〜5秒
・説明シーン:5〜10秒

レシピ動画など、説明が必要な場合は、もう少し長めでも構いません。

【避けるべきパターン】

・1カットが5秒以上続く(ショート動画の場合)→ 視聴者が飽きる
・カットが細かすぎて1秒未満 → 何が映っているかわからない
・カットの長さがバラバラで一定でない → テンポが悪く感じる

テンポを生むカット割りのパターン

カット割りには、いくつかの定番パターンがあります。

【ストレートカット】

最もシンプルな切り替え。パッパッとテンポよく次のシーンに移る。料理動画の基本。

【ジャンプカット】

同じアングルのまま、時間だけスキップする編集。調理過程の「待ち時間」を省略するのに最適。例:野菜を切り始める→カット→切り終わった状態。

【マッチカット】

似た形や動きのシーンをつなげる編集。例:丸いトマトのクローズアップ→丸いピザのクローズアップ。おしゃれな印象になる。

【Lカット/Jカット】

音と映像をずらしてつなぐ編集。例:まだ前のシーンの映像が映っているうちに、次のシーンの音が聞こえ始める(Jカット)。プロっぽい仕上がりになる。

カット編集のテクニックについては、視聴維持率が変わる!プロが教える「カット」と「間」の編集テクニックでさらに詳しく解説しています。

調理動画の基本構成

料理動画の構成には、定番の流れがあります。

【オープニング(1〜3秒)】

完成品のシズル感あるショット、または調理中の印象的なシーンで始める。最初に「美味しそう!」と思わせることが重要。

【材料紹介(3〜10秒)】

使う材料を並べたカット。省略することも多い。俯瞰(真上から)で撮ると映える。

【調理過程(動画の大部分)】

切る、炒める、煮る、焼くなどの工程を、テンポよく見せる。退屈な「待ち時間」はジャンプカットで省略。

【クライマックス(3〜5秒)】

盛り付け、ソースをかける、チーズがとろける、肉を切る(断面を見せる)など、最も食欲をそそるシーン。スローモーションを使うことも。

【エンディング(2〜5秒)】

完成品を美しく見せる。食べるシーンを入れると「美味しさ」が伝わる。

「飽きさせない」ための視点の切り替え

同じアングルが続くと、視聴者は飽きてしまいます。複数の視点を使い分けることで、動画に変化をつけましょう。

【俯瞰(真上から)】

・材料を並べるシーン
・フライパン全体を見せるシーン
・盛り付けの全体像

【水平(横から)】

・鍋やフライパンの側面
・料理の高さ、ボリュームを見せる
・湯気を映す

【クローズアップ(接写)】

・包丁で切る手元
・肉汁が溢れる瞬間
・食材のテクスチャー

【POV(一人称視点)】

・自分が調理しているかのような視点
・食べる人の視点

これらを1つの動画の中で織り交ぜることで、視聴者を飽きさせない動画になります。

食欲を刺激する「音」の使い方

次に、料理動画の「音」について詳しく解説します。

調理音(シズル音)の重要性

「シズル(sizzle)」とは、元々は肉がジュージューと焼ける音を指す英語です。この「シズル音」は、料理動画において最も重要な音の一つです。

代表的なシズル音:

ジュージュー:肉や野菜を焼く音
パチパチ:揚げ物の音
グツグツ:煮込み料理の音
トントン:包丁で切る音
シャー:炒める音
ゴボゴボ:沸騰する音

これらの音は、視聴者の脳に「調理が行われている」というシグナルを送り、食欲を刺激します。

シズル音を活かすポイント:

・撮影時にしっかり収録する(外部マイクがあれば理想的)
・編集時に音量を上げて強調する
・BGMと被りすぎないよう、バランスを調整する
・必要に応じて、効果音を追加する

ASMR的なアプローチ

近年、「ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)」と呼ばれる、心地よい音を聴くことで得られる感覚が注目されています。料理動画でも、このASMR的なアプローチが効果的です。

ASMR的な料理音:

サクサク:揚げ物やクッキーをかじる音
パリパリ:皮のパリッとした食感
ゴクゴク:飲み物を飲む音
モグモグ:咀嚼音
シャリシャリ:野菜を切る音

これらの音は、視聴者に「自分も食べている」かのような疑似体験を提供します。

ASMR的な動画を作るポイント:

・BGMを入れず、調理音や咀嚼音だけで構成する
・音質の良いマイクで収録する
・環境音(エアコン、冷蔵庫の音など)をカットする
・音を大きめに編集する

音の効果的な使い方については、BGMと効果音(SE)の選び方で印象は激変!動画のクオリティを上げる音響術で詳しく解説しています。

BGMの選び方

調理音だけでなく、BGMも料理動画の印象を大きく左右します。

【明るく軽快なBGM】

・アコースティックギター、ウクレレ
・軽やかなポップス
・カフェで流れているような音楽
→ カジュアルな家庭料理、日常的なレシピ向け

【おしゃれで洗練されたBGM】

・ジャズ、ボサノバ
・ローファイ・ヒップホップ
・洋楽のインスト
→ カフェ、レストラン、おしゃれな料理向け

【和風・アジアンなBGM】

・和楽器を使った音楽
・アジアンテイストの音楽
→ 和食、アジア料理向け

【エネルギッシュなBGM】

・アップテンポなエレクトロ
・ビートの効いたポップス
→ 早送り調理動画、若者向けSNS動画

BGM選びのポイント:

・料理のジャンルやターゲット層に合った雰囲気を選ぶ
・カット割りのテンポとBGMのテンポを合わせる
・調理音を消さない程度の音量に調整する
・著作権フリーの音源を使用する

著作権フリーのBGMを探す際は、無料で使える!商用OKの高品質なBGM・効果音サイト5選【2026年版】を参考にしてください。

BGMと調理音のミックスバランス

BGMと調理音の両方を使う場合、バランスが重要です。

基本的な考え方:

シズル感を強調したいシーン:BGMを下げ、調理音を上げる
テンポを出したいシーン:BGMを上げ、調理音は控えめに
完成品を見せるシーン:BGMをやや上げ、華やかに

具体的なテクニック:

・肉を焼くシーンでは、BGMを一瞬下げて「ジュー」という音を際立たせる
・揚げ物を揚げる瞬間、BGMをフェードアウトさせて「パチパチ」を強調
・完成品を見せるエンディングでは、BGMをフェードインさせて盛り上げる

効果音(SE)の追加

撮影時に十分な調理音が録れなかった場合、効果音(SE)を追加する方法もあります。

追加すると効果的な効果音:

・焼き音、揚げ音
・沸騰音
・切る音
・注ぐ音
・キラーン(完成の強調)

注意点:

・不自然に聞こえないよう、映像とタイミングを合わせる
・音質を映像に合わせて調整する
・使いすぎると「やりすぎ」感が出るので、適度に

スローモーションの効果的な使い方

料理動画で「美味しそう!」を演出する強力な武器が、スローモーションです。

スローモーションが効果的なシーン

【液体が動く瞬間】

・ソースをかける
・オイルを垂らす
・シロップをかける
・牛乳やクリームを注ぐ
・ビールやワインを注ぐ

【食材が変化する瞬間】

・チーズがとろける
・卵の黄身が流れ出す
・チョコレートが溶ける
・バターが溶ける

【食材が動く瞬間】

・肉をカットする(肉汁が溢れる)
・パンを割る(中が見える)
・餃子を持ち上げる(羽根がパリパリ)
・サラダを盛り付ける(野菜が落ちる)

【食べる瞬間】

・フォークで刺す
・箸で持ち上げる
・かじる(断面が見える)

スローモーションの技術的なポイント

【撮影時のフレームレート】

きれいなスローモーションを作るには、撮影時に高フレームレートで撮影する必要があります。

・60fps:2倍スロー(自然なスロー)
・120fps:4倍スロー(ドラマチック)
・240fps:8倍スロー(超スロー、飛沫などが見える)

最近のスマートフォンは、120fpsや240fpsでの撮影に対応しています。

【編集時の速度調整】

・スローにしすぎると「だるい」印象になるので、30〜50%程度が一般的
・「スピードランプ」を使って、通常速度からスローに変化させる
・スローの後は、通常速度に戻してテンポを回復させる

スローモーションとスピードランプの使い分けについては、物撮り編集:商品の質感を120%引き出す!スローモーションとスピードランプの使い分けで詳しく解説しています。

スピードランプで緩急をつける

スピードランプとは、動画の再生速度を滑らかに変化させるテクニックです。

料理動画での活用例:

1. 通常速度でソースを持ち上げる
2. ソースが料理にかかる瞬間、スローに変化
3. かけ終わったら、通常速度に戻る

この「緩急」が、プロっぽい映像表現を生み出します。

色味の調整(カラーグレーディング)

料理を「美味しそう」に見せるには、色味の調整も重要です。

食欲をそそる色とは

色彩心理学的に、暖色系(赤、オレンジ、黄色)は食欲を増進させます。逆に、寒色系(青、紫)は食欲を減退させます。

これは、自然界で「青い食べ物」が少ないこと、そして青みがかったものは「腐敗」を連想させることが原因と言われています。

料理動画での色調整の基本:

・色温度をやや暖かめに(オレンジ寄り)
・彩度を少し上げて、色を鮮やかに
・青みを抑える
・肉の赤み、野菜の緑を際立たせる

カラーグレーディングの具体的な手順

【Step 1:ホワイトバランスの調整】

撮影時のホワイトバランスが正確でない場合、まず調整します。白いお皿や白い壁が自然な白に見えるように。

【Step 2:露出の調整】

明るすぎず、暗すぎないように。料理が美味しく見える明るさに。

【Step 3:コントラストの調整】

コントラストを少し上げると、料理に立体感が出ます。ただし、上げすぎると不自然になるので注意。

【Step 4:彩度の調整】

彩度を上げると、色が鮮やかになります。野菜の緑、肉の赤、卵の黄色などが映えます。ただし、上げすぎると「毒々しく」見えるので注意。

【Step 5:個別の色調整】

編集ソフトによっては、特定の色だけを調整できます。
・肌色(手が映る場合)を自然に
・肉の赤みを強調
・野菜の緑を鮮やかに
・オレンジ系を暖かく

カラーグレーディングの詳細は、カラーグレーディングの基本|動画の色味を整えて「プロっぽさ」を出す方法で解説しています。

よくある色調整の失敗

【青みがかっている】

蛍光灯やLED照明の下で撮影すると、青みがかることがあります。ホワイトバランスを暖色寄りに調整しましょう。

【暗すぎる】

暗い動画は食欲を減退させます。露出を上げて明るくしましょう。

【彩度が高すぎる】

派手にしようとして彩度を上げすぎると、不自然で「加工感」が出ます。自然な範囲に留めましょう。

【肌色が不自然】

手が映る場合、肌色が黄色すぎたり赤すぎたりすると違和感があります。肌色のトーンを自然に調整しましょう。

テロップとテキストの入れ方

料理動画には、レシピ情報やメニュー名などのテロップを入れることが多いです。

テロップの役割

情報伝達:材料名、分量、調理時間、店名など
音声オフ対応:音を出せない環境で見る人への配慮
強調:「ポイント!」「ここが美味しさの秘密」など
ブランディング:店名、ロゴ、キャッチコピー

テロップデザインのポイント

【フォント選び】

・カジュアルな料理:手書き風フォント、丸ゴシック
・高級料理:明朝体、セリフ体
・モダンな料理:シンプルなゴシック体、サンセリフ

【色使い】

・料理の色と被らない色を選ぶ
・白文字+黒縁(または影)が読みやすい
・背景に半透明の帯を敷くと可読性アップ

【配置】

・料理の邪魔にならない位置に
・下部1/3か、上部に配置することが多い
・重要な情報は画面中央に

【アニメーション】

・フェードイン/フェードアウト:上品
・スライドイン:テンポがよい
・ポップアップ:元気、かわいい印象
・タイプライター風:情報を順番に見せる

テロップの詳しい入れ方については、見やすいテロップ(字幕)の入れ方|フォント・サイズ・色の視認性ルールを参照してください。

レシピ動画でのテロップ表示

レシピ動画では、材料や手順を表示する必要があります。

材料表示のパターン:

・動画冒頭で一覧表示
・使うタイミングで1つずつ表示
・画面端に常時表示

手順表示のパターン:

・「Step 1」「Step 2」と番号をつけて表示
・ナレーションの代わりにテロップで説明
・ポイントだけをテロップで強調

プラットフォーム別の最適化

料理動画は、掲載するプラットフォームによって最適な形式が異なります。

Instagram(リール・フィード)

【基本仕様】

・リール:縦型(9:16)、15〜90秒
・フィード:正方形(1:1)または縦型(4:5)、最大60秒
・ストーリーズ:縦型(9:16)、15秒×複数

【Instagramで伸びる料理動画の特徴】

・最初の1秒でインパクト(スクロールを止める)
・テンポの良いカット割り
・流行りの音源を使う
・保存したくなる有益な情報(レシピなど)
・世界観の統一(フィードの雰囲気と合わせる)

Instagramリール向けの編集については、Instagramリール:世界観を壊さず「保存」を増やす!文字入れと余白のデザインルールも参考になります。

TikTok

【基本仕様】

・縦型(9:16)、15秒〜10分(15〜60秒が主流)

【TikTokで伸びる料理動画の特徴】

・最初の0.5秒で引きつける
・非常に速いテンポ
・トレンドの音源を使う
・「作ってみた」「食べてみた」のリアクション
・意外性、驚き、「やってみたい」と思わせる要素

TikTok向けの編集については、TikTok:最初の0.5秒で離脱させない!「ループ再生」を狙う編集の仕掛けで解説しています。

YouTube

【基本仕様】

・横型(16:9)が基本、Shortsは縦型(9:16)
・長さは自由(レシピ動画は3〜10分が多い)

【YouTubeで伸びる料理動画の特徴】

・サムネイルが命(クリックされるデザイン)
・タイトルにキーワードを入れる(SEO)
・最初の30秒で動画の価値を伝える
・チャプターを設定して見やすく
・説明欄にレシピを記載

YouTubeのサムネイル作成については、動画の「サムネイル」編集術|クリック率を最大化する文字の配置とデザインを参照してください。

自社サイト・Googleビジネスプロフィール

【自社サイトへの埋め込み】

・YouTubeにアップロードして埋め込むのが一般的
・自動再生する場合は音声ミュートで
・ページの表示速度に影響するため、遅延読み込みを検討

【Googleビジネスプロフィール】

・30秒以内の短い動画が効果的
・店内の雰囲気、料理の様子がわかるもの
・MEO(ローカルSEO)効果が期待できる

飲食店のWeb集客については、飲食店のホームページはおしゃれだけじゃダメ?予約が増えるデザインの鉄則MEO対策とは?ホームページとGoogleマップ連携で店舗集客を倍増させる方法も参考になります。

ジャンル別・料理動画の編集ポイント

料理のジャンルによって、強調すべきポイントは異なります。

【肉料理】ジューシーさと焼き加減

強調ポイント:

・ジュージューという焼き音(シズル音の王道)
・肉汁が溢れる瞬間(カットするシーン)
・焼き色、焦げ目のテクスチャー
・断面のピンク色(ミディアムレアなど)

編集のコツ:

・焼いているシーンは音を強調
・カットする瞬間はスローモーション
・断面をクローズアップで見せる
・色味は赤みを強調(暖色系に)

【麺料理】つるつる感とボリューム

強調ポイント:

・箸で持ち上げる「リフトアップ」シーン
・麺のつるつる、もちもち感
・湯気が立ち上る様子
・スープの色、具材のボリューム

編集のコツ:

・リフトアップはスローで見せる
・ズズズとすする音(ASMR的)を入れる
・湯気が見えるよう、逆光を活かす
・どんぶり全体を俯瞰で見せてからクローズアップ

【スイーツ】とろける瞬間と美しさ

強調ポイント:

・チョコレートやクリームがとろける瞬間
・断面の美しさ(ケーキ、パフェなど)
・デコレーションの繊細さ
・フルーツのみずみずしさ

編集のコツ:

・とろけるシーンは必ずスロー
・フォークで切る瞬間を見せる
・明るく、華やかな色調に
・BGMは柔らかく上品に

【揚げ物】サクサク感と揚げたて感

強調ポイント:

・油に入れた瞬間のパチパチ音
・衣のサクサク感
・揚げたての湯気
・断面の具材

編集のコツ:

・揚げる音をしっかり収録・強調
・かじる音(サクッ)を入れる
・揚げたてのシズル感を見せるため、撮影は手早く
・衣のテクスチャーをクローズアップ

【ドリンク】注ぐ瞬間と清涼感

強調ポイント:

・注ぐ瞬間のトクトク音
・氷がカランと鳴る音
・炭酸の泡、シュワシュワ感
・グラスの結露(冷たさの表現)

編集のコツ:

・注ぐシーンはスローで
・氷の音、炭酸の音を強調
・色味は清涼感を出すためやや青みを残す(例外的に)
・逆光で透明感を出す

撮影時に押さえておくべきポイント

編集で良い動画を作るためには、撮影素材が良くなければなりません。

照明(ライティング)

【自然光がベスト】

窓から入る自然光は、料理を最も美味しそうに見せます。直射日光は影が強くなりすぎるので、レースカーテン越しの柔らかい光が理想的。

【照明を使う場合】

・色温度は昼白色〜電球色(暖かみのある色)
・料理の斜め後ろ(逆光気味)から当てると立体感が出る
・正面からの光は平坦な印象になるので避ける

【湯気を見せるには】

・背後からの光(バックライト)を当てる
・背景を暗めにする
・撮影直前に料理を温め直す

音声収録

【外部マイクの活用】

スマートフォンやカメラの内蔵マイクでは、調理音が十分に録れないことがあります。可能であれば、外部マイクを使いましょう。

・指向性マイク:特定の方向の音を拾う
・ラベリアマイク:ナレーション用
・ショットガンマイク:離れた場所の音を拾う

【環境音の排除】

・エアコン、換気扇を止める
・冷蔵庫の音が入らない場所で撮影
・外の騒音が入らない時間帯を選ぶ

三脚・安定化

手ブレのある動画は、素人感が出てしまいます。

・三脚:俯瞰撮影、固定アングルに必須
・ジンバル:動きのある撮影に
・スマホ用スタンド:手軽に固定できる

アングルのバリエーション

1つの料理を撮影する際、複数のアングルから撮っておくと、編集の自由度が上がります。

・俯瞰(真上から)
・斜め45度(よく使うアングル)
・水平(横から)
・クローズアップ(接写)

内製 vs 外注:どちらを選ぶべきか

料理動画を「自社で作るか」「外注するか」は、多くの飲食店や食品事業者が悩むポイントです。

内製のメリット・デメリット

メリット:

・料理の魅力を一番わかっているスタッフが作れる
・思い立ったらすぐに撮影・公開できる
・継続的にコンテンツを量産できる
・長期的にはコストを抑えられる

デメリット:

・撮影・編集スキルの習得が必要
・機材への初期投資が必要
・本業(調理・接客)の時間が削られる
・プロのクオリティには及ばないことも

外注のメリット・デメリット

メリット:

・プロのクオリティが手に入る
・自分たちでは思いつかない表現ができる
・本業に集中できる

デメリット:

・コストがかかる(1本数万円〜数十万円)
・スケジュール調整が必要
・料理の魅力を伝えきれないことも

おすすめの使い分け

内製向き:

・SNS向けの日常的な投稿
・新メニューの紹介
・調理過程を見せるショート動画
・スタッフの雰囲気を伝えるコンテンツ

外注向き:

・ブランドイメージを訴求するメイン動画
・広告出稿用の動画
・店舗紹介、会社紹介動画
・予算をかけてでも高品質にしたい特別な動画

内製と外注の判断基準については、企業が動画編集を内製化すべきか?外注すべきか?判断基準を徹底解説で詳しく解説しています。

内製する場合のおすすめツール

【撮影機材】

・カメラ:スマートフォン(iPhone 12以降など)で十分
・三脚:スマホ用でOK(俯瞰撮影用のアームがあると便利)
・照明:リングライトまたはLEDパネル
・外部マイク:あると音質が格段に上がる

【編集ソフト】

・初心者向け:CapCut(無料、スマホで完結)、Canva
・中級者向け:DaVinci Resolve(無料、PC向け)
・本格派:Adobe Premiere Pro

CapCutの商用利用については、CapCut:商用利用はOK?ビジネス動画をCapCutで編集する際の法的注意点とマナーを確認してください。

よくある失敗と対策

最後に、料理動画でよくある失敗パターンと、その対策を紹介します。

失敗1:料理が美味しそうに見えない

原因:照明が悪い、色味が青っぽい、撮影が遅く料理が冷めている

対策:暖かい照明を使う、カラーグレーディングで暖色に調整、撮影は手早く

失敗2:動画が退屈で最後まで見てもらえない

原因:テンポが遅い、1カットが長すぎる、動きがない

対策:カットを細かく、ジャンプカットで待ち時間を省略、複数アングルを使う

失敗3:音がない、または質が悪い

原因:調理音を収録していない、環境音がうるさい、BGMがない

対策:外部マイクで調理音を収録、静かな環境で撮影、適切なBGMを追加

失敗4:最初の数秒で離脱される

原因:冒頭がつまらない、インパクトがない

対策:冒頭に最もシズル感のあるシーンを持ってくる、動きのあるシーンから始める

失敗5:ターゲットに刺さらない

原因:誰に向けた動画かが不明確

対策:ターゲット層(若者向け、ファミリー向け、高級志向など)を明確にし、BGM、テンポ、テロップのデザインを合わせる

まとめ

この記事では、飲食店・食品ビジネスのための料理動画編集テクニックを、「スピード感」と「音」を軸に解説しました。

ポイントを改めて整理します。

【スピード感を出すカット割り】
・SNS向けは1〜2秒/カットが基本
・ジャンプカットで待ち時間を省略
・複数のアングルを使い分けて飽きさせない
・冒頭にインパクトのあるシーンを

【音の使い方】
・シズル音(調理音)を強調する
・ASMR的なアプローチも効果的
・BGMは料理のジャンルに合わせて選ぶ
・BGMと調理音のミックスバランスに注意

【スローモーションの活用】
・ソースをかける、チーズがとろける、肉を切るなどのシーンに
・撮影時は高フレームレートで
・スピードランプで緩急をつける

【色味の調整】
・暖色系に調整して食欲を刺激
・青みを抑え、彩度は適度に
・肉の赤み、野菜の緑を強調

【プラットフォーム別の最適化】
・Instagram:世界観の統一、流行りの音源
・TikTok:最初の0.5秒、超速テンポ
・YouTube:サムネイル、SEO、チャプター

「美味しそう」を伝える料理動画は、飲食店の集客、食品ECの売上向上に直結します。この記事で解説したテクニックを活用して、視聴者の食欲を刺激する動画を作りましょう。

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