「競合サイトのSEO戦略を丸裸にしたい」「SEOだけでなく広告やSNSも一元管理したい」
デジタルマーケティングの現場では、SEO対策、広告運用、SNS管理、コンテンツ制作など、さまざまな業務が発生します。これらを別々のツールで管理していると、データの統合や分析に手間がかかり、効率的な戦略立案が難しくなります。
そこで注目されているのが、世界1,000万人以上のマーケターが利用する「SEMrush(セムラッシュ)」です。SEO、広告、SNS、コンテンツマーケティングをすべて一元管理できるオールインワンツールとして、G2.comのSEOツール部門で満足度・人気度ともに世界No.1を獲得しています。
本記事では、SEMrushの主要機能から具体的な使い方、料金プラン、無料トライアルの始め方まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、SEMrushを使いこなしてデジタルマーケティング全体を効率化できるようになっているはずです。
SEMrush(セムラッシュ)とは?基本情報を押さえよう
まずは、SEMrushがどのようなツールなのか、基本的な情報を確認しておきましょう。
SEMrushの概要
SEMrush(セムラッシュ)は、アメリカのSemrush Inc.が開発・提供するオールインワン型のデジタルマーケティングツールです。「Search Engine Marketing Rush」の略称で、2008年にサービスを開始しました。
現在では全世界150か国で展開され、1,000万人以上のマーケターに利用されています。Amazon、Apple、Samsung、Tesla、Microsoftなど、世界を代表する大手企業も導入しており、グローバルスタンダードなマーケティングツールとして確固たる地位を築いています。
日本では株式会社オロが総代理店を務め、日本語サポートと機能の日本語化を推進しています。2022年4月には国内登録アカウントが10,000件を突破しました。
SEMrushの最大の特徴:オールインワン
SEMrushの最大の特徴は、デジタルマーケティングのほぼすべての領域をカバーする「オールインワン」のツールという点です。
従来のSEOツールは特定の機能に特化していることが多く、複数のツールを併用する必要がありました。SEMrushでは、以下の領域をひとつのプラットフォームで管理できます。
- SEO対策:キーワード調査、競合分析、サイト監査、順位追跡
- 広告分析:リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告の競合調査
- SNSマーケティング:投稿管理、競合分析、インフルエンサー分析
- コンテンツマーケティング:トピックリサーチ、コンテンツ最適化、AIライティング
- トラフィック分析:競合サイトのアクセス解析、市場調査
つまり、SEMrushを導入すれば、複数のツールを契約する必要がなくなり、コスト削減と業務効率化を同時に実現できるのです。
SEMrushが選ばれる理由
SEMrushが世界中のマーケターに選ばれている理由は、主に以下の点にあります。
1. 圧倒的なデータベース規模
SEMrushは全世界で260億以上のキーワードを保有し、そのうち日本語キーワードだけでも約4億を網羅しています。この膨大なデータベースにより、精度の高い分析と戦略立案が可能になっています。
2. 高い信頼性とデータ精度
独自のアルゴリズムと機械学習技術を用いて、複数の信頼性の高いデータソースを組み合わせています。2億以上のユーザーパネルと1日あたり10億以上のイベントデータを活用し、高精度な分析を実現しています。検索エンジンの仕組みを理解した上でデータを活用することで、より効果的なSEO戦略を立てられます。
3. 直感的で使いやすいUI
高機能でありながら、UIが直感的で分かりやすく設計されています。ITリテラシーが高くない方でも、迷わず操作できると評判です。
4. 日本語サポートの充実
管理画面の日本語対応はもちろん、電話・メールでのサポート、定例ウェビナー、個別オンラインデモなど、手厚いサポート体制が整っています。
5. 14日間の無料トライアル
有料プランの機能をフルに試せる14日間の無料トライアルが用意されており、導入前にしっかりと検討できます。
SEOの基本については、SEOとは?初心者にもわかる検索エンジン最適化の仕組みと重要性【2025年版】をご覧ください。
SEMrushの主要ツールキット一覧
SEMrushには、目的別に以下のツールキットが用意されています。
1. SEOツールキット
キーワード調査、競合分析、サイト監査、順位追跡など、SEO対策に必要な機能が網羅されています。
2. 広告ツールキット
リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告の競合調査と分析が可能です。
3. SNSツールキット
SNSアカウントの投稿管理、競合分析、エンゲージメント分析ができます。
4. コンテンツマーケティングツールキット
コンテンツのアイデア発見、最適化、AI記事作成までサポートします。
5. 市場調査ツールキット
競合サイトのトラフィック分析、市場全体の動向把握に活用できます。
6. ローカルSEOツールキット
店舗情報管理、Googleマップ順位追跡、クチコミ管理が可能です。地域ビジネス向けの検索対策についてはローカルSEOとMEOの違いとは?で詳しく解説しています。
それぞれのツールの詳しい使い方は、後ほど解説します。
SEMrushの料金プラン【2025年最新版】
SEMrushの導入を検討する際に、最も気になるのが料金プランでしょう。SEMrushには複数のプランがあり、用途や規模に応じて選択できます。
有料プランの種類と料金
SEMrushの有料プランは、以下の3種類があります(2025年1月時点)。
1. Proプラン
- 月額:$139.95(約21,500円)※税込$153.95
- 年払い:$99.95/月相当(約17%割引)
- 対象:個人ブロガー、フリーランス、スタートアップ企業
- 特徴:SEOや広告分析の基本機能を網羅したエントリープラン
- プロジェクト数:5
- キーワード追跡:500キーワード
- レポート/日:3,000件
2. Guruプラン【おすすめ・人気No.1】
- 月額:$249.95(約38,500円)※税込$274.95
- 年払い:$191.62/月相当(約17%割引)
- 対象:中小企業のマーケティング部門、SEOコンサルタント
- 特徴:コンテンツマーケティング機能や過去データ分析が利用可能
- プロジェクト数:15
- キーワード追跡:1,500キーワード
- レポート/日:5,000件
- 過去データ閲覧:可能
3. Businessプラン
- 月額:$499.95(約77,000円)※税込$549.95
- 年払い:$374.95/月相当(約17%割引)
- 対象:大手企業、SEO代理店、大規模サイト運営者
- 特徴:APIアクセス、PLA分析、より多くのデータ上限
- プロジェクト数:40
- キーワード追跡:5,000キーワード
- レポート/日:10,000件
- APIアクセス:可能
年払いで約17%お得に
SEMrushは月払いと年払いを選択できます。年払いを選ぶと、約17%(2か月分相当)お得になります。
例えば、Proプランの場合:
- 月払い:$139.95×12か月=$1,679.40/年
- 年払い:$1,199.40/年($99.95/月相当)
- 差額:約$480(約74,000円)の節約
長期的にSEMrushを活用する予定であれば、年払いを選択することでコストを大幅に抑えられます。
追加ユーザーの料金
各プランは基本的に1ユーザーでの利用を想定しています。追加でユーザーを登録する場合は、以下の追加料金が発生します。
- Proプラン:$45/月(追加1ユーザーあたり)
- Guruプラン:$80/月(追加1ユーザーあたり)
- Businessプラン:$100/月(追加1ユーザーあたり)
無料プランと無料トライアル
無料プラン(無料アカウント)
SEMrushでは、メールアドレスを登録するだけで無料アカウントを作成できます。ただし、無料版には厳しい制限があります。
- 1日あたりの検索回数:10回まで
- プロジェクト作成数:1つまで
- サイト監査:100ページまで
- キーワード追跡:10キーワードまで
- キーワードマジックツールの結果表示:10件まで
無料プランはあくまで「お試し」用であり、本格的な分析には不向きです。
14日間無料トライアル
SEMrushでは、Guruプランを14日間無料でフル機能を試せるトライアルが用意されています。有料プランの全機能を体験できるため、導入前に自社のニーズに合うかどうかをしっかり確認できます。
プラン選びのポイント
どのプランを選ぶべきか迷った場合は、以下の基準で検討してみてください。
個人ブロガー・フリーランス
→ Proプラン(基本的なSEO・競合分析には十分)
中小企業・複数サイト運営
→ Guruプラン(コンテンツマーケティング機能、過去データが必要な場合)
SEO代理店・大規模運用
→ Businessプラン(APIアクセス、大量のデータ処理が必要な場合)
まずは14日間の無料トライアルで実際に使ってみることをおすすめします。
【実践編】ドメイン分析の使い方
ここからは、SEMrushの主要機能の具体的な使い方を解説します。まずは最もよく使う「ドメイン分析」から見ていきましょう。
ドメイン概要(Domain Overview)とは
ドメイン概要は、任意のドメインのSEOパフォーマンスを一目で把握できるダッシュボードです。自社サイトだけでなく、競合サイトの分析にも活用できます。
確認できる主な項目:
- オーガニック検索トラフィック:月間の推定自然検索流入数
- オーガニックキーワード数:ランクインしているキーワードの総数
- 有料検索トラフィック:広告経由の推定流入数
- バックリンク数:被リンクの総数
- 参照ドメイン数:被リンク元のユニークなドメイン数
- Authority Score:ドメインの総合的な権威性スコア(0〜100)
基本的な使い方
ステップ1:ドメインを入力
SEMrushにログインし、検索窓に分析したいドメイン(例:example.com)を入力します。
ステップ2:概要を確認
ドメイン概要ページが表示され、上記の主要指標を一覧で確認できます。トラフィック推移のグラフや、上位キーワードのリストも表示されます。
ステップ3:詳細レポートに進む
気になる項目があれば、それぞれの詳細レポートに進んでさらに深く分析します。
オーガニック検索分析
「オーガニック検索」レポートでは、そのドメインが自然検索でランクインしているキーワードの詳細を確認できます。
確認できる情報:
- ランクインしているキーワード一覧
- 各キーワードの検索順位
- 検索ボリューム
- トラフィック貢献度
- ランディングページURL
- 順位の推移
このデータを活用することで、競合サイトがどのようなキーワードで流入を獲得しているかを把握し、自社の戦略に活かせます。
競合ドメインの発見
「競合」セクションでは、同じキーワードでランクインしている競合ドメインを自動で発見できます。
活用方法:
- 自社ドメインを入力して分析
- 「競合」レポートを確認
- キーワードの重複度が高い競合をリストアップ
- 各競合のSEO戦略を詳細に分析
「自社がどのサイトと競合しているのかわからない」という場合でも、SEMrushが自動的に競合を特定してくれるため非常に便利です。
競合分析の詳細は、競合キーワード分析のやり方|ライバルサイトが狙っているキーワードを丸裸にするをご覧ください。
キーワードギャップ分析
「キーワードギャップ」は、自社と競合のキーワード戦略を比較する強力な機能です。
分析できること:
- 共通キーワード:自社も競合もランクインしているキーワード
- 競合のみのキーワード:競合はランクインしているが自社はまだのキーワード
- 自社のみのキーワード:自社だけがランクインしているキーワード
最大5つのドメインを同時に比較でき、競合が対策しているが自社が見逃しているキーワードを効率的に発見できます。
【実践編】キーワードリサーチの使い方
続いて、SEO対策の根幹となる「キーワードリサーチ」機能の使い方を解説します。
キーワードマジックツールとは
「キーワードマジックツール」は、SEMrushのキーワード調査における中核機能です。シードキーワード(種となるキーワード)を入力するだけで、関連するキーワードを網羅的に発見できます。
SEMrushには日本語キーワードだけで約4億が格納されており、Googleキーワードプランナーと比較しても圧倒的に多くのキーワード候補を発見できます。特にロングテールキーワードの発見に威力を発揮します。
例えば「ダイエット」で検索した場合:
- Googleキーワードプランナー:約1,244個のキーワード候補
- SEMrushキーワードマジックツール:約142,935個のキーワード候補
基本的な使い方
ステップ1:キーワードを入力
キーワードマジックツールを開き、調査したいキーワードを入力します。
ステップ2:データベースを選択
日本市場を対象にする場合は「JP」(日本)を選択します。
ステップ3:結果を確認
関連キーワードの一覧が表示され、以下の情報を確認できます。
- 検索ボリューム:月間平均検索回数
- キーワード難易度(KD%):上位表示の難しさを0〜100で表示
- CPC:広告のクリック単価目安
- 競合密度:広告競争の激しさ
- 検索意図:情報収集/商業/ナビゲーション/取引(詳しくは検索意図(サーチインテント)の4分類を参照)
- SERP機能:強調スニペット、ナレッジパネルなどの有無
キーワードのグルーピング機能
キーワードマジックツールの特徴的な機能が、自動グルーピングです。
キーワードは関連する語句によって自動的にグループ分けされ、検索ボリューム順にソートされます。これにより、「どのようなトピックがあるのか」「それぞれのトピックはどれくらいの検索需要があるのか」を瞬時に把握できます。
コンテンツのアイデアや記事構成を考える際の「ネタ帳」として非常に便利です。
フィルタリング機能
キーワードマジックツールでは、さまざまなフィルターを使って結果を絞り込めます。
マッチタイプ:
- Broad Match(広範囲一致):入力したキーワードに関連するすべてのキーワード
- Phrase Match(フレーズ一致):入力したフレーズを含むキーワード
- Exact Match(完全一致):入力したキーワードと完全に一致
- Related(関連):意味的に関連するキーワード
その他のフィルター:
- 単語数(ロングテールキーワードの抽出に便利)
- 検索ボリュームの範囲
- キーワード難易度の範囲
- CPC/競合密度
- SERP機能の有無
- 質問形式のキーワード
キーワード選定の全体像は、SEOキーワード選定の完全ガイド|検索ボリュームと競合を見極める5ステップで解説しています。
キーワード概要
「キーワード概要」では、特定のキーワードについてより詳細な情報を確認できます。
確認できる情報:
- 全世界/日本での検索ボリューム
- 検索ボリュームの推移(トレンド)
- キーワード難易度と上位表示に必要な被リンク数の目安
- 検索意図の分類
- SERP分析(現在の上位10件の詳細)
- 関連キーワード・質問形式キーワード
特にSERP分析では、上位表示されているページのAuthority Score、参照ドメイン数、被リンク数などが表示されるため、「このキーワードで上位表示するにはどれくらいのサイト力が必要か」を把握できます。
【実践編】サイト監査の使い方
「サイト監査(Site Audit)」は、自社サイトの技術的なSEO問題を自動でチェックしてくれるツールです。
サイト監査とは
サイト監査は、SEMrushのクローラーがWebサイトを巡回し、SEOに影響する技術的な問題を検出して報告してくれる機能です。
Google Search Consoleでは見つけられない細かな問題も検出できるため、テクニカルSEOの改善に非常に役立ちます。
検出できる問題の例
クローラビリティの問題:
- 4xx/5xxエラーページ
- robots.txtの設定問題
- sitemap.xmlの問題
- クロール深度が深すぎるページ
HTTPSの問題:
- 混在コンテンツ(HTTPとHTTPSの混在)
- SSL証明書の問題
- HTTPSへのリダイレクト設定
内部リンクの問題:
- リンク切れ(404エラー)
- リダイレクトチェーン
- 孤立ページ(内部リンクがないページ)
- nofollowリンクの設定問題
ページパフォーマンス:
- ページ読み込み速度
- Core Web Vitals(LCP、FID、CLS)
- 画像の最適化不足
- JavaScriptの問題
コンテンツの問題:
- タイトルタグの欠落・重複・長すぎ
- メタディスクリプションの問題
- h1タグの問題
- 薄いコンテンツ
- 重複コンテンツ
テクニカルSEOの基本は、テクニカルSEOとは?エンジニアでなくても理解すべき技術的最適化の基本をご覧ください。
サイト監査の始め方
- SEMrushにログインし、「サイト監査」を選択
- 「新しいプロジェクト」をクリック
- 監査したいサイトのドメインを入力
- クロール設定を調整(ページ数上限、クロール速度など)
- 監査を開始
初回のクロールにはサイト規模によって数時間かかる場合があります。クロール完了後、詳細なレポートが表示されます。
レポートの見方
サイトヘルススコア
サイト全体のSEO健全性を0〜100%のスコアで表示します。スコアが高いほど、技術的な問題が少ないことを示します。
問題の重要度
検出された問題は、以下の3段階で分類されます。
- エラー(赤):すぐに修正が必要な重大な問題
- 警告(黄):改善が推奨される問題
- 通知(青):参考情報として把握しておくべき事項
問題の修正方法
各問題をクリックすると、問題の詳細説明と修正方法が表示されます。「なぜこの問題が発生しているのか」「どうやって修正すべきか」が具体的に示されるため、技術的な知識がなくても対応しやすくなっています。
定期的な監査のスケジューリング
サイト監査は一度やって終わりではありません。SEMrushでは、週次または月次での自動クロールをスケジュール設定でき、新たな問題が発生したらアラートで通知を受け取ることも可能です。
【実践編】順位計測(ポジショントラッキング)の使い方
「ポジショントラッキング」は、指定したキーワードの検索順位を継続的に追跡するツールです。
ポジショントラッキングとは
SEO対策の効果を測定するには、ターゲットキーワードの順位変動を定点観測する必要があります。ポジショントラッキングを使えば、登録したキーワードの順位を毎日自動で追跡し、時系列での変化を可視化できます。
基本的な使い方
ステップ1:プロジェクトの作成
順位を追跡するサイトをプロジェクトとして登録します。
ステップ2:キーワードの登録
追跡したいキーワードを登録します。キーワードは手動入力のほか、CSVファイルでのインポートや、オーガニック検索レポートからの取り込みも可能です。
ステップ3:追跡設定
- 対象デバイス(PC/モバイル)
- 対象地域(日本全体/特定の都道府県/特定の市区町村)
- 対象検索エンジン(Google/Baiduなど)
ステップ4:レポートの確認
設定後、毎日データが自動更新され、以下の情報を確認できます。
- 各キーワードの現在の順位
- 順位の変動(前日/前週/前月からの変化)
- 順位推移のグラフ
- ランクインしているURL
- 推定トラフィック
- SERP機能の獲得状況
競合との比較機能
ポジショントラッキングでは、競合サイトを追加することで、同じキーワードでの順位を比較できます。
自社と競合の順位を並べて見ることで、どのキーワードで勝っているか/負けているかが一目瞭然になります。この情報をもとに、注力すべきキーワードの優先順位を決められます。
ローカルSEOへの対応
SEMrushのポジショントラッキングは、都道府県・市区町村レベルでの順位追跡に対応しています。地域ビジネスを展開している場合、ターゲットエリアでの順位を正確に把握できます。
アラート機能
特定のキーワードで大きな順位変動があった場合に、メールで通知を受け取る設定も可能です。Googleのアルゴリズムアップデートの影響をいち早く把握したり、競合の動きを察知したりするのに役立ちます。
【実践編】広告分析の使い方
SEMrushはSEOだけでなく、広告分析にも強みを持っています。競合の広告戦略を丸裸にできる機能を紹介します。
広告分析でできること
SEMrushの広告分析機能では、以下のような調査が可能です。
- リスティング広告分析:競合が出稿しているキーワード、広告文、ランディングページを調査
- ディスプレイ広告分析:競合のバナー広告、出稿媒体、推定インプレッション数を分析
- SNS広告・動画広告分析:SNS広告のクリエイティブ、出稿状況を把握
- ショッピング広告(PLA)分析:競合の商品リスト広告を分析(Businessプラン以上)
リスティング広告分析の使い方
ステップ1:競合ドメインを入力
広告分析ツールで、調査したい競合のドメインを入力します。
ステップ2:広告出稿キーワードを確認
その競合が出稿しているキーワードの一覧が表示されます。各キーワードについて、以下の情報を確認できます。
- 入札しているキーワード
- 推定トラフィック
- 推定広告費用
- 広告掲載位置
ステップ3:広告クリエイティブを分析
実際に表示されている広告文(タイトル、説明文)やランディングページのURLを確認できます。競合がどのような訴求をしているかを分析し、自社の広告改善に活かせます。
広告キーワードの発見
「広告主調査」機能を使えば、特定のキーワードに対して過去12か月以内に出稿している広告主(サイト)を洗い出せます。
これにより、自社が参入を検討している広告市場にどのような競合がいるのか、どのくらいの規模で出稿しているのかを事前に把握できます。
広告費用の推定
SEMrushでは、競合の推定広告予算を確認することも可能です。CPC(クリック単価)と推定トラフィック数から、競合がどの程度の広告費をかけているかを推測できます。
リスティング広告とSEOの使い分けについては、リスティング広告とSEOの違い|どちらを優先すべき?使い分けのポイントをご覧ください。
【実践編】SNS分析の使い方
SEMrushには、SNSマーケティングを支援する機能も搭載されています。
SNS分析でできること
- SNS競合分析:競合アカウントの投稿頻度、エンゲージメント、フォロワー推移を分析
- SNS投稿管理:複数のSNSアカウントへの投稿を一元管理、予約投稿
- SNSアカウント分析:自社アカウントのパフォーマンスを詳細に分析
- インフルエンサー分析:YouTube、Instagram、TikTokのインフルエンサーを分析
- AI投稿作成:AIを活用したSNS投稿文の自動生成
SNS競合分析の使い方
「SNS競合分析(Social Tracker)」では、競合のSNSアカウントを登録することで、以下の情報を追跡できます。
- 投稿数と投稿頻度
- フォロワー数の推移
- エンゲージメント率(いいね、コメント、シェア)
- 最もエンゲージメントの高い投稿
- 投稿のベストタイミング
競合がどのような投稿で成功しているかを分析し、自社のSNS戦略に活かすことができます。
SNS投稿管理の使い方
「SNS投稿管理(Social Poster)」では、以下のSNSアカウントを連携して一元管理できます。
- X(旧Twitter)
- Googleビジネスプロフィール
複数のSNSへの投稿を一つの管理画面から行え、予約投稿も可能です。コンテンツカレンダーで投稿スケジュールを可視化し、計画的なSNS運用ができます。
【実践編】コンテンツマーケティング機能の使い方
SEMrushには、コンテンツマーケティングを支援する機能も充実しています。
トピックリサーチ
「トピックリサーチ」は、コンテンツのアイデアを発見するためのツールです。
キーワードを入力すると、関連するサブトピック、よくある質問、人気の見出しなどが表示されます。これにより、ユーザーが求めているコンテンツのネタを効率的に見つけられます。
表示される情報:
- 関連サブトピック
- よくある質問(People Also Ask)
- 人気の見出し(上位記事で使われている見出し)
- 関連検索クエリ
SEOコンテンツテンプレート
「SEOコンテンツテンプレート」は、特定のキーワードで上位表示するためのコンテンツ作成ガイドを自動生成する機能です。
提供される情報:
- 推奨される記事の長さ
- 含めるべき関連キーワード
- 推奨されるリーダビリティスコア
- 参考にすべき上位記事のURL
- 上位記事で使われている見出し構成
このテンプレートをもとにコンテンツを作成することで、SEOに強い記事を効率的に制作できます。
SEOライティングアシスタント
「SEOライティングアシスタント」は、記事を書きながらリアルタイムでSEO最適化のアドバイスを受けられる機能です。
Google DocsやWordPressとの連携が可能で、記事を書きながら以下の項目をチェックできます。
- ターゲットキーワードの使用状況
- 推奨関連キーワードの含有率
- テキストの長さ
- リーダビリティ(読みやすさ)
- オリジナリティ(コピペチェック)
SEO記事の書き方については、SEO記事の書き方完全ガイド|検索上位を獲得するためのライティング術で詳しく解説しています。
AI記事作成機能
SEMrushには、AIを活用した記事作成機能も搭載されています(ContentShake AI)。
キーワードを入力するだけで、SEOに最適化された記事の下書きを自動生成できます。生成された記事はそのまま使うのではなく、自社の視点や専門知識を加えて編集することで、オリジナリティのあるコンテンツに仕上げることをおすすめします。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高めるためにも、人間ならではの付加価値を加えることが重要です。
SEMrushを使ったマーケティング戦略の立て方
ここまで各機能の使い方を解説してきましたが、実際のマーケティングでは、これらの機能を組み合わせて戦略を立てることが重要です。
戦略①:競合分析から勝てるキーワードを発見する
手順:
- ドメイン概要で競合サイトを分析
- 「オーガニック検索」で競合の流入キーワードを確認
- 「キーワードギャップ」で競合が対策しているが自社がまだのキーワードを発見
- キーワードマジックツールで難易度と検索ボリュームを確認
- 狙うべきキーワードの優先順位を決定
戦略②:コンテンツの改善点を見つける
手順:
- ドメイン概要で自社サイトを分析
- ポジショントラッキングで順位が11〜20位のキーワードをピックアップ
- SEOコンテンツテンプレートで上位記事との差分を確認
- SEOライティングアシスタントを使ってコンテンツを改善
- 順位の変動を追跡し、効果を検証
戦略③:技術的問題を優先的に修正する
手順:
- サイト監査でサイト全体をクロール
- 「エラー」として検出された問題を優先的にリストアップ
- サイトヘルススコアへの影響度が大きい問題から修正
- 修正後、再クロールして改善を確認
- 定期的な監査をスケジュール設定
戦略④:広告とSEOを組み合わせる
手順:
- 広告分析で競合の広告キーワードを調査
- 高CPC(広告単価が高い)キーワードは商業価値が高いと判断
- それらのキーワードでSEO対策を優先的に実施
- SEOで上位表示できるまでは広告で集客
- SEOで上位表示できたら広告費を削減
SEMrushと他のSEOツールの比較
SEMrushの導入を検討する際、他のSEOツールとの比較も気になるところでしょう。主要な競合ツールとの違いを整理します。
SEMrush vs Ahrefs
Ahrefsは、SEMrushと並んで世界的に人気のSEOツールです。
SEMrushの強み:
- SEOだけでなく広告、SNS、コンテンツまでオールインワン
- 広告分析機能が充実(キーワードデータ量が世界最大級)
- 日本語サポートが充実(電話・メール・個別デモ対応)
- 14日間の無料トライアルあり
- コンテンツマーケティング機能が強力
Ahrefsの強み:
- 被リンク分析のデータ量・精度が業界最高水準
- UIがシンプルで直感的
- コンテンツエクスプローラーの機能が充実
選び方の目安:
- SEO + 広告 + SNSを一元管理したい → SEMrush
- 被リンク分析を重視したい → Ahrefs
- 日本語サポートを重視したい → SEMrush
SEMrush vs SimilarWeb
SimilarWebは、トラフィック分析に特化したツールです。
SEMrushの強み:
- SEO機能が包括的(キーワード調査、サイト監査、順位追跡など)
- 広告分析、SNS分析、コンテンツ機能も搭載
- キーワードデータベースが圧倒的に大きい
SimilarWebの強み:
- トラフィック推定の精度が高い
- 業界全体の市場分析に強い
- ユーザー属性データが詳細
選び方の目安:
- SEO対策を主軸にしたい → SEMrush
- 市場調査・トラフィック分析を主軸にしたい → SimilarWeb
SEMrush vs Google Search Console
Google Search Console(GSC)は、Googleが無料で提供する公式ツールです。
GSCの強み:
- 完全無料
- Googleの実データに基づいている
- インデックス登録リクエストなどGoogleとの連携機能
SEMrushの強み:
- 競合サイトの分析が可能
- キーワード調査機能が充実
- 広告、SNS、コンテンツ機能も搭載
- 過去データを遡って確認可能
結論:
GSCとSEMrushは競合ではなく、併用すべきツールです。GSCで自社サイトの実績データを確認し、SEMrushで競合分析や戦略立案を行うのが理想的な使い方です。
SEMrushを使う際の注意点
SEMrushは非常に強力なツールですが、使用にあたっていくつか注意点があります。
注意点1:データは推定値である
SEMrushで表示されるトラフィックやキーワードボリュームは、あくまで独自のアルゴリズムによる推定値です。Googleの実データとは異なる場合があります。
特に、トラフィック推定値は参考程度に捉え、絶対的な数値として依存しすぎないようにしましょう。
注意点2:機能が多すぎて使いこなせない可能性
SEMrushは非常に多機能なツールです。すべての機能を使いこなそうとすると、逆に混乱してしまう可能性があります。
最初は「競合の流入キーワードを調べる」「自社サイトの技術的問題を見つける」など、目的を絞って使い始めることをおすすめします。
注意点3:日本語データの一部に課題
SEMrushはグローバルツールのため、一部の機能で英語表記が残っていたり、日本語キーワードの精度に若干の課題があったりする場合があります。
ただし、主要機能における日本語キーワードのデータ精度は年々向上しており、実用上はほとんど問題ないレベルです。
注意点4:料金がUSドル建て
SEMrushの料金はUSドルで設定されているため、為替レートによって日本円での実質負担額が変動します。円安時には予想以上に高額になる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
注意点5:追加ユーザーは有料
SEMrushの各プランは基本的に1ユーザーを想定しています。複数人で利用する場合は追加料金が発生するため、チームで利用する場合は総コストを事前に計算しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. SEMrushは無料で使えますか?
A. 無料アカウントを作成できますが、1日の検索回数が10回まで、プロジェクト数が1つまでなど、厳しい制限があります。本格的に使うには有料プランが必要です。ただし、14日間の無料トライアルで有料プランの全機能を試すことができます。
Q2. 日本語に対応していますか?
A. はい。管理画面の大部分が日本語に対応しています。また、日本語キーワードのデータも約4億件保有しており、日本市場向けのマーケティングに十分活用できます。日本語での電話・メールサポートも受けられます。
Q3. 初心者でも使いこなせますか?
A. SEMrushはUIが直感的で分かりやすく設計されています。また、日本語のヘルプドキュメント、定例ウェビナー、個別オンラインデモなど、サポートが充実しているため、初心者でも使いこなせます。まずは14日間の無料トライアルから始めてみることをおすすめします。
Q4. 契約期間の縛りはありますか?
A. 契約期間の縛りはなく、月単位での契約が可能です。いつでも解約でき、解約後は契約期間終了まで利用を継続できます。年払いを選択した場合は、途中解約でも返金はありません。
Q5. 複数のサイトを管理できますか?
A. はい。プランによって登録できるプロジェクト数は異なりますが、複数のサイトを管理できます。Proプランで5サイト、Guruプランで15サイト、Businessプランで40サイトまで登録可能です。
Q6. AhrefsとSEMrush、どちらがおすすめですか?
A. 用途によって異なります。被リンク分析を重視する場合はAhrefs、SEOだけでなく広告やSNSも一元管理したい場合はSEMrushがおすすめです。日本語サポートを重視する場合もSEMrushが適しています。可能であれば、両方の無料トライアルを試して比較することをおすすめします。
Q7. モバイルアプリはありますか?
A. はい。SEMrushにはiOS/Android向けのモバイルアプリがあり、外出先でもキーワード調査やポジショントラッキングの確認ができます。ただし、本格的な分析作業はPCでの利用をおすすめします。
Q8. SEMrushのデータはどのくらいの頻度で更新されますか?
A. ポジショントラッキングは毎日更新されます。キーワードデータベースやオーガニック検索データは定期的に更新されており、常に最新の情報を確認できます。
Q9. 広告を出稿していなくても広告分析機能は使えますか?
A. はい。SEMrushの広告分析機能は、競合の広告を調査するためのツールです。自社で広告を出稿していなくても、競合がどのようなキーワードで広告を出しているか、どのような広告文を使っているかを調査できます。
Q10. Guruプランが一番人気なのはなぜですか?
A. Guruプランは、Proプランの基本機能に加えて、コンテンツマーケティング機能や過去データ分析が利用でき、プロジェクト数やキーワード追跡数も大幅に増えるため、コストパフォーマンスが高いと評価されています。多くの中小企業やマーケティング担当者にとって、必要十分な機能がバランスよく揃っています。
まとめ:SEMrushを活用してデジタルマーケティングを効率化しよう
本記事では、SEMrushの主要機能から具体的な使い方、料金プラン、無料トライアルの始め方まで徹底解説しました。最後に、重要なポイントをおさらいします。
SEMrushの特徴:
- SEO、広告、SNS、コンテンツをすべて一元管理できるオールインワンツール
- 全世界で1,000万人以上のマーケターが利用
- 260億以上のキーワードデータベース(日本語約4億)
- G2.comでSEOツール部門・満足度&人気度世界No.1
- 日本語サポートが充実
料金プラン:
- Proプラン:$139.95/月(個人・小規模向け)
- Guruプラン:$249.95/月(中小企業向け、人気No.1)
- Businessプラン:$499.95/月(大企業・代理店向け)
- 14日間無料トライアルあり
主要機能:
- ドメイン分析:競合サイトのSEO戦略を丸裸に
- キーワードマジックツール:関連キーワードを網羅的に発見
- サイト監査:技術的SEO問題を自動検出
- ポジショントラッキング:順位変動を毎日追跡
- 広告分析:競合の広告戦略を調査
- SNS分析:競合のSNS戦略を分析
- コンテンツマーケティング:SEOに強いコンテンツ作成を支援
SEMrushは、デジタルマーケティング全体を効率化したい方にとって非常に強力なツールです。まずは14日間の無料トライアルから始めて、SEMrushの実力を体感してみてください。
データに基づいた戦略を立て、競合との差別化を図ることで、マーケティング成果の大幅な向上が期待できるはずです。
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