「最近、知らないサイトから大量の被リンクが付いている」「不自然なアンカーテキストのリンクが急増している」「サーチコンソールで見慣れないドメインからのリンクが表示されている」——このような状況に心当たりはありませんか?
これらは、ネガティブSEO攻撃の兆候かもしれません。ネガティブSEOとは、競合サイトの検索順位を意図的に下げるために行われる悪意ある行為です。自社でSEO対策に取り組んでいなくても、競合からの攻撃によって順位が下落するリスクがあるのです。
この記事では、ネガティブSEOの手口とその対策方法を徹底的に解説します。被リンクの監視体制の構築から、攻撃を受けた際の対処法まで、検索エンジンの仕組みを理解した上で、自社サイトを守るための実践的な知識を身につけましょう。
ネガティブSEOとは
ネガティブSEOの定義
ネガティブSEOとは、競合サイトの検索順位を下げることを目的とした悪意ある行為の総称です。自社サイトのSEOを強化するのではなく、ライバルサイトにペナルティを与えることで相対的に自社を有利にしようとする、非倫理的な手法です。
ネガティブSEOの特徴
- 外部からの攻撃:自社サイトの外部から行われる
- 悪意ある意図:競合を陥れることが目的
- 検出が困難:自然に見せかけて行われることが多い
- Googleのガイドライン違反を誘発:被害サイトがペナルティを受けるよう仕向ける
Googleの見解
Googleは公式に「ネガティブSEOは非常にまれであり、ほとんどの場合は効果がない」と述べています。しかし、完全に存在しないわけではなく、被害事例も報告されています。
Googleのジョン・ミューラー氏は「大量のスパムリンクが付いた場合、Googleは通常それを無視するが、否認ツールを使用することもできる」と説明しています。つまり、Googleは多くの場合スパムリンクを自動的に無視するが、完璧ではないということです。
ネガティブSEOが効果を発揮する条件
ネガティブSEOは以下の条件下で効果を発揮しやすいとされています。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 新しいサイト・ドメイン | 被リンクプロファイルが確立されておらず、異常を検出しにくい |
| 被リンク数が少ないサイト | スパムリンクの比率が高くなりやすい |
| 過去にペナルティ履歴がある | Googleの信頼度が低い状態 |
| 競争の激しい業界 | 攻撃のインセンティブが高い |
逆に、長年運営され、質の高い被リンクを多数持つ権威あるサイトは、ネガティブSEOの影響を受けにくいとされています。
ネガティブSEOの主な手口
手口1:スパムリンク攻撃
最も一般的なネガティブSEO手法です。ターゲットサイトに対して、大量の低品質なスパムリンクを送り込みます。
スパムリンクの特徴
- 大量のリンク:短期間で数千〜数万のリンクが付く
- 低品質なリンク元:スパムサイト、リンクファーム、PBN(Private Blog Network)
- 不自然なアンカーテキスト:「オンラインカジノ」「アダルト」などターゲットと無関係なキーワード
- 同一ドメインからの大量リンク:1つのドメインから数百〜数千のリンク
- 外国語サイトからのリンク:日本語サイトに中国語やロシア語サイトからリンク
狙い
Googleに「このサイトはリンク購入やリンクスキームに参加している」と誤認させ、スパムアップデートや手動対策によるペナルティを受けさせることを狙っています。
手口2:有害なアンカーテキスト攻撃
ターゲットサイトに、不適切なキーワードをアンカーテキストとしたリンクを大量に送り込む手法です。
具体例
- 健康食品サイトに「バイアグラ」「ダイエット薬」のアンカーテキスト
- 企業サイトに「詐欺」「悪徳」などのネガティブキーワード
- 完全一致キーワードの過剰使用(不自然な最適化に見せる)
狙い
ターゲットサイトのアンカーテキストプロファイルを不自然にし、Googleに操作的なリンク構築を行っていると誤認させます。
手口3:コンテンツスクレイピング・盗用
スクレイピング・コピーサイトによる攻撃です。ターゲットサイトのコンテンツをコピーし、多数のサイトに分散して公開します。
手法
- ターゲットサイトの記事を丸ごとコピー
- 自動生成されたスパムサイトに掲載
- 場合によっては、コピーサイトの方が先にインデックスされるよう工作
狙い
重複コンテンツの問題を引き起こし、オリジナルサイトの評価を下げることを狙います。最悪の場合、コピーサイトがオリジナルとして認識されてしまうリスクもあります。
手口4:偽の削除リクエスト
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の削除リクエストを悪用する手法です。
手法
- ターゲットサイトのコンテンツを「自分のコンテンツが盗用された」として偽のDMCA申請
- Googleが申請を受理すると、オリジナルサイトが検索結果から削除される
対策
DMCAカウンター通知を提出することで対抗できます。ただし、対応には時間がかかり、その間の順位下落は避けられません。
手口5:偽の否認ファイル提出
非常にまれですが、ターゲットサイトのサーチコンソールにアクセスし、良質な被リンクを否認する手法です。
手法
- フィッシングやソーシャルエンジニアリングでサーチコンソールへのアクセス権を取得
- ターゲットサイトの良質な被リンクを否認ファイルで無効化
対策
Googleアカウントのセキュリティ強化(2段階認証等)が重要です。
手口6:サイトハッキング
直接的なハッキングによる攻撃です。
手法
- サイトを改ざんしてスパムコンテンツを挿入
- 隠しリンクを埋め込む
- マルウェアを仕込み、Googleから「危険なサイト」としてフラグを立てられる
- robots.txtを書き換えてインデックスをブロック
対策
サイトセキュリティの強化が必須です。HTTPS化、定期的なバックアップ、セキュリティプラグインの導入などを行いましょう。
手口7:偽のレビュー・口コミ攻撃
Googleビジネスプロフィールや口コミサイトへの偽レビュー投稿です。
手法
- 大量の低評価レビューを投稿
- 虚偽の内容でブランドイメージを毀損
- 「詐欺」「騙された」などのネガティブキーワードを含むレビュー
影響
直接的なSEO効果は限定的ですが、E-E-A-T(信頼性)に影響を与える可能性があります。また、ローカルSEO・MEOにおいては深刻な影響を受ける可能性があります。
手口8:クローラーの過負荷攻撃
サーバーに過負荷をかけ、クロール効率を低下させる手法です。
手法
- DDoS攻撃でサーバーをダウンさせる
- 大量のリクエストでサーバー負荷を増大
- サーバーダウンによりGooglebotがクロールできない状態を作る
影響
サーバーエラーが続くと、クロールバジェットが減少し、インデックスに影響が出る可能性があります。
ネガティブSEO攻撃の検出方法
被リンクの定期監視
ネガティブSEO対策の第一歩は、被リンクの定期的な監視です。
監視ツール
| ツール | 特徴 | 監視頻度の目安 |
|---|---|---|
| Googleサーチコンソール | 無料、Googleの公式データ | 週1回以上 |
| Ahrefs | 詳細な被リンク分析、アラート機能 | 毎日(アラート) |
| SEMrush | 被リンク監査、毒性スコア | 週1回以上 |
| Moz Link Explorer | スパムスコアの確認 | 週1回以上 |
Googleサーチコンソールでの確認方法
- サーチコンソールにログイン
- 「リンク」→「上位のリンク元サイト」を選択
- 見慣れないドメイン、不自然なドメインがないか確認
- 「リンクをエクスポート」でデータをダウンロードし、詳細分析
Ahrefsでのアラート設定
- Ahrefsにログイン
- 「Alerts」→「Backlinks」を選択
- 自社ドメインを登録
- 新しい被リンクが発生したらメール通知を受け取る設定
スパムリンクの兆候
以下のような兆候があれば、ネガティブSEO攻撃を疑いましょう。
量的な兆候
- 短期間(数日〜数週間)で被リンク数が急増
- 参照ドメイン数が不自然に増加
- 1つのドメインから数百〜数千のリンク
質的な兆候
- リンク元がスパムサイト、リンクファーム
- 外国語サイト(特に中国語、ロシア語、トルコ語など)からの大量リンク
- アダルト、ギャンブル、医薬品関連のサイトからのリンク
- IPアドレス直打ちのドメイン
- 意味不明な文字列のドメイン
アンカーテキストの兆候
- 自社と無関係なキーワード(「カジノ」「バイアグラ」など)
- ネガティブなキーワード(「詐欺」「最悪」など)
- 完全一致キーワードの異常な増加
検索順位の監視
GRCなどの順位計測ツールで、検索順位の異常な変動を監視します。
注意すべき変動パターン
- 突然の順位急落:特定のキーワードで10位以上の下落
- 複数キーワードの同時下落:サイト全体に影響が出ている兆候
- アルゴリズムアップデートと連動しない下落:コアアップデートのタイミング以外での下落
サーチコンソールの手動対策確認
Googleペナルティを受けていないか、定期的に確認します。
確認方法
- サーチコンソールにログイン
- 「セキュリティと手動による対策」を選択
- 「手動による対策」に警告がないか確認
主な手動対策の種類
- 不自然なリンク(サイトへの):スパムリンクによるペナルティ
- ユーザー生成スパム:コメント欄などのスパム
- 純粋なスパム:サイト全体がスパムと判断
インデックス状況の監視
インデックスカバレッジレポートで、インデックスの異常を監視します。
確認ポイント
- インデックス数の急激な減少
- 新たなエラーの発生
- 「セキュリティの問題」の発生
ネガティブSEOへの対処法
対処法1:スパムリンクの否認
スパムリンク攻撃を受けた場合、スパムリンクの否認を行います。
否認ツールとは
Googleの「リンクの否認ツール」は、特定の被リンクをGoogleに「このリンクは関係ない」と伝えるためのツールです。否認されたリンクは、ランキング計算から除外されます。
否認ファイルの作成手順
- スパムリンクの特定
- サーチコンソール、Ahrefs等で被リンクをエクスポート
- スパムの兆候があるリンクをリストアップ
- 否認ファイルの作成
- テキストファイル(.txt)形式で作成
- UTF-8またはASCIIエンコーディング
- 否認ツールへの提出
- サーチコンソールの否認ツールにアクセス
- ファイルをアップロード
否認ファイルの書式
# スパムリンクの否認 2025年1月
# 個別URLの否認
https://spam-site.com/page1.html
https://spam-site.com/page2.html
# ドメイン全体の否認(推奨)
domain:spam-domain1.com
domain:spam-domain2.net
domain:spam-domain3.ru
否認の注意点
- 慎重に判断:良質なリンクを誤って否認しないよう注意
- ドメイン単位が推奨:個別URLよりドメイン全体を否認する方が効果的
- 効果には時間がかかる:数週間〜数ヶ月かかることも
- 定期的な更新:新たなスパムリンクを発見したら追加
対処法2:リンク元への削除依頼
否認ツールの前に、可能であればリンク元サイトに直接削除を依頼します。
削除依頼の手順
- リンク元サイトの連絡先を探す(Whois情報、サイト内の連絡先)
- リンク削除を依頼するメールを送信
- 返答がない、または削除されない場合は否認ツールを使用
削除依頼メールのテンプレート
件名:リンク削除のお願い
ご担当者様
貴サイト([リンク元URL])から弊サイト([自社URL])へのリンクについて、
削除をお願いしたくご連絡いたしました。
当該リンクは弊社に無関係であり、弊社の意図に反して設置されたものです。
お手数ですが、該当リンクの削除をお願いいたします。
ご対応いただけない場合、Googleへのリンク否認申請を行う予定です。
何卒よろしくお願いいたします。
※実際には、スパムサイトからの返答は期待できないことが多いです。
対処法3:手動対策からの復旧
手動対策(ペナルティ)を受けた場合は、ペナルティ解除の手続きが必要です。
復旧手順
- 問題の特定:サーチコンソールで手動対策の詳細を確認
- 問題の修正:スパムリンクの否認、その他の問題の解消
- 再審査リクエストの提出:サーチコンソールから申請
- 審査結果を待つ:通常1〜2週間程度
再審査リクエストのポイント
- 問題を認識していること、対処したことを明確に記載
- 具体的にどのような対策を行ったかを詳細に説明
- ネガティブSEO攻撃を受けた可能性がある場合はその旨を記載
- 再発防止策についても言及
対処法4:コンテンツ盗用への対応
コンテンツ盗用を発見した場合の対処法です。
対処手順
- 証拠の保全:盗用サイトのスクリーンショット、URL、日時を記録
- 自社が先に公開した証拠の確保:公開日時の記録、Wayback Machineでの確認
- 盗用サイトへの削除依頼:連絡先がわかる場合は直接連絡
- DMCA申請:GoogleにDMCA削除リクエストを提出
- ホスティング会社への通報:盗用サイトのホスティング会社に通報
DMCA申請の方法
- Googleの「著作権侵害による削除」ページにアクセス
- 「ウェブ検索」を選択
- 必要事項を入力して申請
対処法5:偽レビューへの対応
偽のネガティブレビューを受けた場合の対処法です。
Googleビジネスプロフィールの場合
- Googleビジネスプロフィールにログイン
- 該当レビューの「旗」アイコンをクリック
- 「ポリシー違反を報告」を選択
- 違反の種類を選択して報告
報告できる違反の種類
- スパムや虚偽のコンテンツ
- 関連性のないコンテンツ
- 利害の対立(競合からのレビュー等)
- 冒涜的なコンテンツ

ネガティブSEOの予防策
予防策1:被リンク監視体制の構築
ネガティブSEO対策で最も重要なのは、早期発見のための監視体制を構築することです。
監視体制の構築手順
- ツールの選定と設定
- Googleサーチコンソール:必須(無料)
- AhrefsまたはSEMrush:アラート機能付き
- アラートの設定
- 新規被リンク発生時にメール通知
- 被リンク数の急増をアラート
- 定期チェックのスケジュール化
- 週1回:サーチコンソールでリンクレポート確認
- 月1回:被リンクプロファイルの詳細分析
- ベースラインの記録
- 現在の被リンク数、参照ドメイン数を記録
- アンカーテキストの分布を記録
- 異常を検出する基準とする
監視チェックリスト
| 確認項目 | 頻度 | ツール | 異常の基準 |
|---|---|---|---|
| 新規被リンク | 毎日 | Ahrefs/SEMrush | 通常の2倍以上の増加 |
| 参照ドメイン数 | 週1回 | サーチコンソール | 急激な増減 |
| アンカーテキスト | 月1回 | Ahrefs | 無関係なキーワードの出現 |
| リンク元の品質 | 月1回 | Moz/Ahrefs | スパムスコアの高いドメイン |
| 手動対策 | 週1回 | サーチコンソール | 警告の有無 |
| 検索順位 | 毎日 | GRC | 10位以上の急落 |
予防策2:サイトセキュリティの強化
ハッキングによるネガティブSEOを防ぐため、サイトセキュリティを強化します。
基本的なセキュリティ対策
- HTTPS化:SSL証明書を導入
- 強固なパスワード:管理画面のパスワードを複雑なものに
- 二段階認証:Googleアカウント、CMSへの二段階認証を有効化
- 定期的なバックアップ:毎日または週1回のバックアップ
- ソフトウェアの更新:CMS、プラグイン、テーマを最新に保つ
WordPressの場合のセキュリティ対策
- セキュリティプラグインの導入:Wordfence、Sucuriなど
- ログイン試行の制限:ブルートフォース攻撃対策
- 管理画面URLの変更:/wp-admin/をカスタムURLに
- ファイル編集の無効化:wp-config.phpで設定
サーチコンソールのセキュリティ
- アクセス権の管理:不要なユーザーを削除
- 二段階認証の必須化:Googleアカウントの保護
- 定期的なアクセス権確認:不審なユーザーがいないか確認
予防策3:強固な被リンクプロファイルの構築
良質な被リンクを積極的に獲得し、スパムリンクの影響を相対的に薄めることが重要です。
被リンク構築の戦略
- 高品質なコンテンツ作成:コンテンツSEOで自然なリンクを獲得
- プレスリリース:プレスリリースでメディア露出を獲得
- ゲスト投稿:寄稿で業界サイトからリンクを獲得
- 業界団体・ディレクトリ:正規のディレクトリに登録
強固な被リンクプロファイルの特徴
- 多様なドメインからのリンク
- 業界関連の権威あるサイトからのリンク
- 自然なアンカーテキストの分布
- 長期間にわたる安定したリンク獲得
予防策4:ブランド監視
自社ブランド名の言及を監視し、ネガティブな情報や偽サイトを早期発見します。
監視方法
- Googleアラート:自社名、ブランド名、製品名でアラート設定
- ソーシャルメンション監視:SNSでの言及を監視
- 偽サイトの検出:類似ドメイン名の監視
Googleアラートの設定例
- 「会社名」(完全一致)
- 「会社名 詐欺」(ネガティブワードとの組み合わせ)
- 「会社名 口コミ」(レビュー監視)
- 「製品名」
予防策5:コンテンツの所有権の明示
コンテンツ盗用に備え、オリジナルであることを証明しやすくします。
具体的な対策
- 公開日時の明示:記事に公開日・更新日を表示
- 著者情報の明示:著者名、プロフィールを掲載
- 構造化データの実装:構造化データでArticle、datePublishedを設定
- 著作権表示:フッターに著作権表示を掲載
- Wayback Machineでのアーカイブ:定期的にInternet Archiveに保存
業種別のネガティブSEOリスク
競争の激しい業界
以下の業界は競争が激しく、ネガティブSEO攻撃のリスクが高いとされています。
高リスク業界
| 業界 | リスク要因 | 主な攻撃手法 |
|---|---|---|
| 金融・ローン | 高単価キーワード、激しい競争 | スパムリンク攻撃 |
| 法律・弁護士 | 高単価キーワード、地域競争 | 偽レビュー、スパムリンク |
| 医療・クリニック | YMYL領域、地域競争 | 偽レビュー、コンテンツ盗用 |
| 不動産 | 地域キーワード競争 | スパムリンク、偽レビュー |
| EC・オンラインショップ | 商品名キーワード競争 | コンテンツ盗用、スパムリンク |
| カジノ・ギャンブル | グレーゾーン、激しい競争 | あらゆる攻撃手法 |
業界別の対策ポイント
- 金融・法律:E-E-A-Tを高め、権威性を確立
- 医療:医療サイトのSEO対策でガイドラインを遵守
- 不動産:不動産会社のSEO対策で地域での信頼構築
- EC:ECサイトのSEO対策でブランド保護
新規参入サイトへの注意
新しく立ち上げたサイトは、被リンクプロファイルが確立されていないため、ネガティブSEOの影響を受けやすくなります。
新規サイトの対策
- 早期から被リンク監視を開始
- 質の高い被リンクを優先的に獲得
- ホワイトハットSEOを徹底
- ブランド認知を早期に構築
ネガティブSEOに関するよくある誤解
誤解1:ネガティブSEOは簡単に効果を発揮する
事実:Googleのアルゴリズムは高度化しており、多くのスパムリンクは自動的に無視されます。Googleは公式に「ネガティブSEOは非常にまれ」と述べています。ただし、完全に無害というわけではなく、特定の条件下では影響を受ける可能性があります。
誤解2:すべての低品質リンクを否認すべき
事実:低品質に見えるリンクがすべて有害というわけではありません。否認ツールは「本当に問題のあるリンク」にのみ使用すべきです。Googleは自動的に多くのスパムリンクを無視するため、過度な否認は不要です。
否認すべきリンク
- 明らかなスパムサイトからのリンク
- 手動対策を受けた原因となったリンク
- リンクスキームに関与していると思われるリンク
否認不要なリンク
- 単に低品質なだけで、悪意がないリンク
- 自然に発生した、関連性の低いリンク
- 古いディレクトリからのリンク
誤解3:競合は皆ネガティブSEOをしている
事実:ネガティブSEOは倫理的に問題があり、リスクも高いため、多くの企業は行っていません。順位が下落した場合、まずは自社サイトの問題(アルゴリズムアップデートへの対応不足、テクニカルSEOの問題など)を疑うべきです。
誤解4:ネガティブSEO攻撃は証明できる
事実:ネガティブSEO攻撃を完全に証明することは困難です。スパムリンクが「意図的な攻撃」なのか「自然発生」なのかを区別することは難しく、Googleに対しても「攻撃を受けた」という主張だけでは通りにくいのが現実です。
ネガティブSEO対策のチェックリスト
日常的な監視チェックリスト
毎日
- □ 検索順位の異常な変動を確認
- □ Ahrefsアラートで新規被リンクを確認(設定済みの場合)
週1回
- □ サーチコンソールの「リンク」レポートを確認
- □ サーチコンソールの「手動による対策」を確認
- □ インデックス数の変動を確認
- □ サイトのセキュリティ状態を確認
月1回
- □ 被リンクプロファイルの詳細分析
- □ アンカーテキストの分布を確認
- □ 新規参照ドメインの品質を確認
- □ コンテンツ盗用のチェック(Copyscapeなど)
- □ Googleアラートの設定を確認
攻撃を受けた場合のチェックリスト
初動対応
- □ 被リンクの詳細を調査(リンク元、アンカーテキスト、発生時期)
- □ スクリーンショットなど証拠を保全
- □ 検索順位、流入の変動を記録
- □ サーチコンソールで手動対策の有無を確認
対処
- □ スパムリンクのリストを作成
- □ 可能であればリンク元に削除依頼
- □ 否認ファイルを作成・提出
- □ 手動対策がある場合は再審査リクエストを準備
経過観察
- □ 否認後の被リンク状況を監視
- □ 検索順位の回復を追跡
- □ 新たなスパムリンクの発生を監視
- □ 必要に応じて否認ファイルを更新
予防策チェックリスト
監視体制
- □ サーチコンソールを設定済み
- □ 被リンク監視ツールを導入(Ahrefs/SEMrush等)
- □ アラート機能を設定済み
- □ Googleアラートで自社名を監視
セキュリティ
- □ HTTPS化済み
- □ 二段階認証を有効化
- □ CMSとプラグインを最新に更新
- □ 定期的なバックアップを実施
- □ 管理画面のパスワードを強固に設定
被リンク構築
- □ 質の高い被リンクを継続的に獲得
- □ 多様なドメインからのリンクを確保
- □ 自然なアンカーテキストを維持
よくある質問(FAQ)
Q1: ネガティブSEOは本当に効果があるのですか?
A: Googleは公式に「ネガティブSEOは非常にまれ」と述べています。Googleのアルゴリズムは高度化しており、多くのスパムリンクは自動的に無視されます。ただし、新しいサイトや被リンク数が少ないサイトでは影響を受ける可能性があります。過度に心配する必要はありませんが、監視体制を整えておくことは重要です。
Q2: スパムリンクを見つけたらすぐに否認すべきですか?
A: 必ずしもすぐに否認する必要はありません。Googleは多くのスパムリンクを自動的に無視します。否認ツールは、①手動対策を受けた場合、②明らかに悪意のあるリンクが大量にある場合、③順位に明確な悪影響が出ている場合に使用することをおすすめします。良質なリンクを誤って否認しないよう、慎重に判断してください。
Q3: 競合がネガティブSEOを行っていることを証明できますか?
A: ネガティブSEOを完全に証明することは非常に困難です。スパムリンクが「意図的な攻撃」なのか「自然発生」なのかを区別することは難しく、Googleに対しても「攻撃を受けた」という主張だけでは対応してもらえないことがほとんどです。証明よりも、否認ツールを使った対処に注力することをおすすめします。
Q4: 否認ファイルを提出してからどのくらいで効果が出ますか?
A: 否認ファイルの効果が現れるまでには、通常数週間〜数ヶ月かかります。Googleがファイルを処理し、リンクを再評価するまでに時間がかかるためです。即効性を期待せず、継続的に監視しながら待つ必要があります。
Q5: 手動対策を受けたのはネガティブSEOが原因ですか?
A: 可能性はありますが、まずは自社の過去のリンク構築活動を振り返ってください。過去にリンク購入を行った、サテライトサイトを運営した、相互リンクを大量に行ったなどの履歴がある場合は、それが原因の可能性が高いです。外部からの攻撃よりも、自社の過去の行動が原因であるケースの方が多いです。
Q6: コンテンツを盗用されたらSEOにどんな影響がありますか?
A: 重複コンテンツの問題が発生する可能性があります。Googleは通常、オリジナルを認識してそちらを優先しますが、まれにコピーサイトの方が優先されてしまうこともあります。盗用を発見したら、DMCA申請を行い、Googleに削除をリクエストしてください。
Q7: 偽の低評価レビューはSEOに影響しますか?
A: レビューが直接的にオーガニック検索順位に影響することは限定的です。ただし、ローカルSEO・MEOにおいては、Googleビジネスプロフィールの評価が順位に影響する可能性があります。また、E-E-A-Tの観点から、信頼性に影響を与える可能性もあります。偽レビューはGoogleに報告してください。
Q8: 予算がない場合、最低限何をすべきですか?
A: 最低限、以下の無料対策を行ってください。①Googleサーチコンソールで週1回リンクレポートを確認、②Googleアラートで自社名を監視、③サイトのセキュリティ対策(二段階認証、パスワード強化)、④無料の被リンクチェックツールで定期的にチェック。これだけでも多くの攻撃を早期発見できます。
まとめ:適切な監視と対策でサイトを守る
ネガティブSEOは、競合サイトの検索順位を意図的に下げる悪意ある行為です。Googleのアルゴリズムは多くのスパムリンクを自動的に無視しますが、完全に無害というわけではありません。本記事で解説した内容をまとめると、以下のポイントが重要です。
ネガティブSEO対策の5つの原則
- 過度に恐れない
- Googleは多くのスパムリンクを自動的に無視
- ネガティブSEOが効果を発揮するケースはまれ
- ただし、監視体制は必要
- 早期発見のための監視体制を構築
- 問題発見時は冷静に対処
- まず自社の過去の行動を確認
- 明らかなスパムリンクは否認ツールで対処
- 手動対策がある場合は再審査リクエスト
- サイトセキュリティを強化
- HTTPS化、二段階認証の導入
- CMSとプラグインを最新に保つ
- 定期的なバックアップ
- 強固な被リンクプロファイルを構築
- 質の高い被リンクを継続的に獲得
- 多様なドメインからのリンクを確保
- ホワイトハットSEOを徹底
今日から始められるアクション
- 現状確認:サーチコンソールの「リンク」レポートで現在の被リンク状況を確認
- 手動対策の確認:サーチコンソールの「手動による対策」に警告がないか確認
- アラート設定:Googleアラートで自社名を監視するよう設定
- セキュリティ確認:二段階認証の有効化、パスワードの強化
- ベースラインの記録:現在の被リンク数、参照ドメイン数を記録
ネガティブSEO対策は、オフページSEOにおける重要なリスク管理です。検索順位の急落が発生した場合は、まず冷静に原因を分析し、適切な対処を行いましょう。
ネガティブSEOの被害が疑われる場合や、被リンク監視体制の構築でお困りの方は、ぜひOMNIWEBにご相談ください。被リンクプロファイルの分析から否認ファイルの作成、継続的な監視体制の構築まで、専門家がサポートいたします。