動画編集/撮影

AI動画編集ツールの実力は?自動カットや字幕生成で作業を10倍速くする方法

「動画編集に時間がかかりすぎて、本業に支障が出ている」

「毎週YouTube動画を投稿したいが、編集が追いつかない」

「テロップを入れるだけで何時間もかかってしまう」

動画マーケティングの重要性が高まる中、多くの企業担当者がこうした悩みを抱えています。動画編集は、カット、テロップ挿入、BGM追加、カラー調整など、膨大な作業の積み重ねです。1本の動画を完成させるのに、撮影時間の何倍もの編集時間がかかることは珍しくありません。

そこで注目を集めているのが、AI(人工知能)を活用した動画編集ツールです。AIによる自動カット、自動字幕生成、ノイズ除去など、従来は手作業で行っていた作業を自動化することで、編集時間を大幅に短縮できるようになりました。

本記事では、AI動画編集ツールの実力を徹底検証し、作業時間を10倍速くするための具体的な活用法を解説します。AIでできること・できないことの境界線を理解し、効率的な動画制作を実現しましょう。

AI動画編集ツールでできること

まずは、AI動画編集ツールで具体的にどのような作業ができるのかを整理しましょう。2026年現在、AIは以下のような編集作業を自動化・効率化できます。

1. 自動字幕・テロップ生成

AIによる音声認識技術を使って、動画内の話し言葉を自動でテキスト化し、字幕として挿入する機能です。

できること

・音声からの自動文字起こし
・タイムコードに合わせた字幕配置
・話者の識別(複数人の会話の場合)
・多言語への自動翻訳

精度の目安

日本語の場合、クリアな音声であれば90〜95%程度の精度で文字起こしが可能です。ただし、専門用語、固有名詞、方言、早口などの場合は精度が下がります。

時間短縮効果

従来の手作業:10分の動画に字幕を入れるのに2〜3時間
AI活用後:10分の動画の字幕生成が5〜10分+確認・修正に30分程度

Vrew:爆速で字幕を入れる!AI音声認識を活用した編集効率化の極意では、AI字幕生成の具体的な活用方法を解説しています。

2. 自動カット・無音部分の削除

動画内の無音部分や「えー」「あー」といったフィラー(つなぎ言葉)を自動で検出し、カットする機能です。

できること

・無音部分の自動検出・削除
・フィラー(「えー」「あの」など)の自動削除
・ジャンプカット(間を詰めるカット)の自動生成
・話している部分のみを抽出

精度の目安

無音検出の精度は非常に高く、95%以上の精度で無音部分を検出できます。ただし、「意図的な間」と「不要な間」の区別はAIには難しく、すべてを自動化すると不自然になることがあります。

時間短縮効果

従来の手作業:1時間の素材を確認してカットするのに2〜3時間
AI活用後:自動カット処理が5〜10分+確認・調整に30分程度

AIによる「自動カット」の精度を検証|Premiere Proの新機能を使い倒すも参考にしてください。

3. ノイズ除去・音声補正

AIを使って、動画内の音声からノイズを除去したり、音質を改善したりする機能です。

できること

・背景ノイズ(エアコン、風、雑踏など)の除去
・音声のクリア化・明瞭化
・音量の自動調整(ラウドネスノーマライゼーション)
・エコーやリバーブの軽減

精度の目安

一定のノイズ(エアコンの音など)は高精度で除去できます。ただし、人の声と重なっているノイズや、極端に大きなノイズは完全には除去できないことがあります。

時間短縮効果

従来の手作業:音声編集ソフトで細かく調整するのに1〜2時間
AI活用後:ワンクリックで処理が完了(数分)

動画のクオリティは「音」で決まる!ノイズ除去と音量バランスの黄金比では、音声編集の重要性について解説しています。

4. 自動ハイライト抽出

長時間の動画から、見どころ(ハイライト)を自動で抽出する機能です。

できること

・長時間動画からの見どころ自動抽出
・SNS用ショート動画の自動生成
・ダイジェスト版の自動作成
・盛り上がりポイントの検出

精度の目安

視聴者の反応データ(コメント、いいね、視聴維持率など)がある場合は高精度で抽出可能です。新規動画の場合、AIは「動きが多い」「音量が大きい」といった要素から判断するため、精度は限定的です。

時間短縮効果

従来の手作業:2時間の動画を確認して切り抜くのに4〜6時間
AI活用後:自動抽出が10〜20分+確認・選定に1時間程度

AIに「面白さ」は判断できるか?動画のハイライト(見どころ)を自動抽出するツール活用では、ハイライト抽出AIの活用方法を詳しく解説しています。

5. 自動カラー補正

動画の色味を自動で調整し、見やすく、美しい映像に補正する機能です。

できること

・露出(明るさ)の自動調整
・ホワイトバランスの自動補正
・コントラストの自動調整
・肌色補正
・シーンに応じたカラーグレーディングの提案

精度の目安

基本的な補正(明るさ、ホワイトバランスなど)は高精度で行えます。ただし、「映画のような色味」「温かみのある雰囲気」といったクリエイティブな調整は、まだ人間の判断が必要です。

時間短縮効果

従来の手作業:各カットの色調整に1〜2時間
AI活用後:自動補正が数分+微調整に30分程度

カラーグレーディングの基本|動画の色味を整えて「プロっぽさ」を出す方法も参考にしてください。

6. 顔認識・自動追従

動画内の人物の顔を認識し、自動でモザイクをかけたり、トラッキング(追従)したりする機能です。

できること

・顔の自動検出・モザイク処理
・人物の動きに合わせた自動追従
・特定の人物だけを追跡
・背景ぼかし(ポートレートモード風の処理)

精度の目安

正面を向いている顔は高精度で検出できます。横顔、後ろ姿、部分的に隠れている場合は検出精度が下がることがあります。

時間短縮効果

従来の手作業:モザイクを手動で追従させるのに1〜2時間
AI活用後:自動処理が数分で完了

AIで顔を隠す・モザイクを自動追従させる!最新の編集ツール活用法では、顔認識AIの活用方法を解説しています。

7. AI音声(ナレーション)生成

テキストを入力すると、AIが自然な音声でナレーションを生成する機能です。

できること

・テキストから自然な音声を生成
・複数の声質・トーンから選択
・読み上げ速度の調整
・多言語での音声生成
・自分の声をクローン化して使用

精度の目安

最新のAI音声は、かなり自然な発音が可能です。ただし、感情を込めた読み方や、微妙なニュアンスの表現は、まだ人間のナレーターには及びません。

時間短縮効果

従来の手作業:ナレーターの手配、収録、編集に数日〜1週間
AI活用後:テキスト入力から音声生成まで数分

AI音声 vs プロのナレーター|企業のYouTubeチャンネルにはどちらが最適か?AIで「自分の声」をクローン化?ナレーション編集を全自動化する最新ツール活用も参考にしてください。

8. 背景除去・合成

動画内の被写体と背景を自動で分離し、背景を差し替える機能です。

できること

・グリーンバックなしでの背景除去
・背景の差し替え(バーチャル背景)
・被写体の切り抜き
・合成処理

精度の目安

被写体と背景のコントラストが明確な場合は高精度で処理できます。髪の毛の細部や、被写体と背景の色が近い場合は、精度が下がることがあります。

グリーンバック(クロマキー):合成を綺麗に仕上げるための「境界線」を消す編集テクニックでは、背景合成の技術について解説しています。

主要なAI動画編集ツールの比較

ここからは、AI機能を搭載した主要な動画編集ツールを比較します。それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合ったツールを選びましょう。

Adobe Premiere Pro

プロの映像制作者に最も使われている動画編集ソフトです。Adobe Senseiと呼ばれるAI技術が搭載されています。

主なAI機能

・自動文字起こし・字幕生成(日本語対応)
・自動リフレーム(縦型動画への自動変換)
・シーン検出(カット点の自動検出)
・オートカラー補正
・音声の自動調整
・ノイズ除去

メリット

・プロ向けの高機能な編集が可能
・AI機能と手動編集の組み合わせが柔軟
・他のAdobe製品との連携がスムーズ
・業界標準のソフトなので、情報が豊富

デメリット

・月額料金が高い(約3,000円/月〜)
・学習コストが高い(初心者には難しい)
・PCスペックが要求される

料金

・Premiere Pro単体:月額2,728円(税込)
・Creative Cloudコンプリートプラン:月額6,480円(税込)

おすすめの対象

・本格的な動画制作を行う企業
・品質にこだわりたい場合
・継続的に動画を制作する予定がある場合

Adobe Premiere Proがビジネス動画編集の標準である3つの理由も参考にしてください。

Vrew(ブリュー)

韓国のVoyagerX社が開発した、AI字幕生成に特化した動画編集ツールです。無料版でも基本機能が使えます。

主なAI機能

・高精度な自動字幕生成(日本語対応)
・無音部分の自動カット
・AI音声(ナレーション)生成
・自動翻訳
・AIによる動画要約

メリット

・無料で使える(制限あり)
・日本語の字幕生成精度が高い
・操作がシンプルで初心者でも使いやすい
・字幕編集がテキストエディタ感覚で行える

デメリット

・高度な編集機能は限定的
・エフェクトやアニメーションは弱い
・書き出しに時間がかかることがある

料金

・無料プラン:基本機能が使用可能(月120分まで)
・ライトプラン:月額900円程度
・スタンダードプラン:月額1,700円程度
・ビジネスプラン:月額4,500円程度

おすすめの対象

・字幕付き動画を効率的に作りたい場合
・YouTube動画のテロップ作業を効率化したい場合
・コストを抑えたい場合

Vrew:爆速で字幕を入れる!AI音声認識を活用した編集効率化の極意で詳しく解説しています。

CapCut(キャップカット)

TikTokを運営するByteDance社が開発した動画編集アプリです。スマホアプリとして人気ですが、PC版もあります。

主なAI機能

・自動字幕生成
・背景除去(グリーンバック不要)
・AI美肌・フィルター
・自動ビート検出(BGMに合わせたカット)
・スタイル変換(アニメ風など)

メリット

・無料で高機能
・スマホでも本格的な編集が可能
・TikTok向けの縦型動画に強い
・テンプレートが豊富

デメリット

・商用利用の可否が不明確な部分がある
・プロ向けの細かい調整は難しい
・データの取り扱いに関する懸念(中国企業運営)

料金

・基本無料
・CapCut Pro:月額1,200円程度

おすすめの対象

・TikTok、Instagram Reels向けの動画を作りたい場合
・スマホで手軽に編集したい場合
・コストを抑えたい場合

CapCut:商用利用はOK?ビジネス動画をCapCutで編集する際の法的注意点とマナーでは、CapCutの商用利用について解説しています。

DaVinci Resolve

Blackmagic Design社が開発した、プロ向けの動画編集ソフトです。無料版でもほとんどの機能が使えます。

主なAI機能

・顔認識・トラッキング
・オブジェクト除去
・AIカラーグレーディング
・AIによる音声分離
・マジックマスク(被写体の自動切り抜き)

メリット

・無料版でも高機能
・カラーグレーディング機能が業界最高水準
・音声編集(Fairlight)も統合
・VFX(Fusion)も統合

デメリット

・学習コストが高い
・PCスペックが要求される
・日本語の自動字幕生成は別ツールが必要

料金

・無料版:ほとんどの機能が使用可能
・DaVinci Resolve Studio:約47,000円(買い切り)

おすすめの対象

・カラーグレーディングにこだわりたい場合
・コストを抑えつつ高品質な編集をしたい場合
・VFXや音声編集も行いたい場合

DaVinci Resolve:無料版でここまでできる!プロ仕様の色補正をビジネス動画に活かす方法で詳しく解説しています。

Descript(ディスクリプト)

テキスト編集のように動画を編集できる、AIを活用した新世代の編集ツールです。

主なAI機能

・自動文字起こし・字幕生成
・テキスト編集=動画編集(テキストを削除すると映像もカットされる)
・フィラーワード(えー、あのー)の自動削除
・AIによる音声クローン
・スタジオサウンド(AIによる音質改善)
・アイコンタクト補正(視線をカメラ目線に修正)

メリット

・文字起こしベースの編集が革新的
・ポッドキャストやインタビュー動画に最適
・複数人でのコラボレーション機能
・スクリーンレコーディング機能も統合

デメリット

・日本語対応が限定的
・ビジュアル重視の編集には不向き
・エフェクトやアニメーションは弱い

料金

・無料プラン:基本機能が使用可能
・Creatorプラン:月額約1,500円
・Proプラン:月額約3,000円

おすすめの対象

・ポッドキャストや対談動画を編集する場合
・英語コンテンツを制作する場合
・文字起こしベースの編集に興味がある場合

Runway(ランウェイ)

生成AIを活用した、最先端の動画編集・生成ツールです。

主なAI機能

・テキストから動画生成(Text to Video)
・画像から動画生成(Image to Video)
・背景除去・差し替え
・オブジェクト除去
・スタイル変換
・動画の拡張(尺を伸ばす)

メリット

・最先端の生成AI技術が使える
・素材がなくても動画を作れる
・クリエイティブな表現が可能

デメリット

・生成AIの品質はまだ発展途上
・商用利用の際の著作権問題
・料金が高め

料金

・無料プラン:制限あり
・Standardプラン:月額約1,500円
・Proプラン:月額約4,500円
・Unlimitedプラン:月額約10,000円

おすすめの対象

・最先端のAI技術を試したい場合
・クリエイティブな表現を求める場合
・素材が不足している場合

静止画1枚から動画を作る!生成AI(Sora等)が動画編集業界に与える衝撃では、生成AIの可能性について解説しています。

ツール選びのポイント

AI動画編集ツールを選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。

1. 目的に合った機能があるか

・字幕作成を効率化したい → Vrew、Premiere Pro
・ショート動画を量産したい → CapCut
・カラーグレーディングにこだわりたい → DaVinci Resolve
・インタビュー動画を編集したい → Descript

2. 日本語対応の精度

日本語の字幕生成は、ツールによって精度が異なります。Vrew、Premiere Pro、CapCutは日本語対応が比較的良好です。

3. 予算

・無料で始めたい → DaVinci Resolve、CapCut、Vrew(無料版)
・月額を抑えたい → Vrew、CapCut Pro
・本格的に投資できる → Premiere Pro

4. スキルレベル

・初心者 → CapCut、Vrew
・中級者 → Premiere Pro、DaVinci Resolve
・上級者 → DaVinci Resolve、Premiere Pro

ツール比較:【2026年最新】動画編集ソフト徹底比較|目的・予算・スペック別のおすすめでは、さらに詳しい比較を行っています。

AI動画編集で作業時間を10倍速くする具体的なワークフロー

ここからは、AIを活用して動画編集の作業時間を大幅に短縮する具体的なワークフローを紹介します。

ワークフロー1:YouTube動画の編集(トーク系)

ビジネス系YouTubeチャンネルでよくある、1人または2人のトーク動画の編集ワークフローです。

従来の編集フロー(所要時間:約8時間)

1. 素材の確認(1時間)
2. カット編集(3時間)
3. テロップ作成(3時間)
4. BGM・効果音追加(30分)
5. 書き出し・確認(30分)

AI活用後の編集フロー(所要時間:約1.5時間)

1. AIツールに素材を読み込み(5分)
2. 自動文字起こし&無音カット(10分)
3. 字幕の確認・修正(30分)
4. 追加のカット編集(20分)
5. BGM・効果音追加(15分)
6. 書き出し・確認(10分)

使用ツール例

・Vrew:自動文字起こし、無音カット
・Premiere Pro:追加編集、書き出し

ポイント

・最初にVrewで自動文字起こしと無音カットを行い、その後Premiere Proで仕上げるハイブリッド方式が効率的
・字幕の確認・修正は必ず行う(AI任せにしない)
・定型的なテロップデザインはテンプレート化しておく

ワークフロー2:インタビュー動画の編集

社員インタビューや顧客インタビューなど、インタビュー形式の動画の編集ワークフローです。

従来の編集フロー(所要時間:約10時間)

1. インタビュー内容の確認・文字起こし(3時間)
2. 使用する部分の選定(2時間)
3. カット編集(2時間)
4. テロップ・字幕作成(2時間)
5. BGM・仕上げ(1時間)

AI活用後の編集フロー(所要時間:約2時間)

1. AIツールで自動文字起こし(10分)
2. テキストベースで使用部分を選定(30分)
3. 選定部分を自動でカット(10分)
4. 字幕の確認・修正(30分)
5. 追加編集・仕上げ(40分)

使用ツール例

・Descript:テキストベースの編集
・Vrew:字幕の確認・修正

ポイント

・Descriptを使えば、文字起こしテキストを編集するだけで動画もカットされる
・長時間のインタビューでも、テキスト検索で目的の発言を素早く見つけられる
・複数カメラの場合は、Premiere Proなどでマルチカメラ編集を行う

ワークフロー3:セミナー・ウェビナーのダイジェスト作成

2時間のセミナーやウェビナーを、30分のダイジェスト版やSNS用のショート動画に編集するワークフローです。

従来の編集フロー(所要時間:約12時間)

1. 2時間の動画を確認(2時間)
2. 見どころの選定・タイムコード記録(3時間)
3. カット編集(4時間)
4. テロップ作成(2時間)
5. 仕上げ(1時間)

AI活用後の編集フロー(所要時間:約3時間)

1. AIで自動文字起こし(15分)
2. AIでハイライト候補を抽出(15分)
3. ハイライトの確認・選定(1時間)
4. カット編集・調整(1時間)
5. 字幕確認・仕上げ(30分)

使用ツール例

・Vrew:自動文字起こし
・専用のAIハイライト抽出ツール
・Premiere Pro:仕上げ編集

ポイント

・AIによるハイライト抽出は参考程度に。最終的な選定は人間が行う
・テキストベースで「この単語が出てくる部分」を検索すると効率的
・ショート動画用には縦型リサイズも必要(Premiere Proの自動リフレームが便利)

ウェビナーアーカイブ:2時間の生配信を「30分のダイジェスト」に再編集して資産化するも参考にしてください。

ワークフロー4:SNS用ショート動画の量産

TikTok、Instagram Reels、YouTubeショート向けのショート動画を効率的に量産するワークフローです。

従来の編集フロー(1本あたり:約2時間)

1. 素材選定(30分)
2. カット編集(30分)
3. テロップ作成(30分)
4. エフェクト・BGM追加(20分)
5. 書き出し(10分)

AI活用後の編集フロー(1本あたり:約30分)

1. テンプレートを選択(2分)
2. 素材をドラッグ&ドロップ(3分)
3. AIで自動字幕生成(5分)
4. 字幕の確認・微調整(15分)
5. 書き出し(5分)

使用ツール例

・CapCut:テンプレート活用、自動字幕
・Canva:簡単なショート動画作成

ポイント

・テンプレートを活用して、毎回ゼロから作らない
・自社のブランドカラーやフォントを登録しておく
・縦型動画特有のレイアウト(セーフゾーン)に注意

縦型動画(9:16)特有の編集ルール|最初の3秒でユーザーの指を止める仕掛けYouTubeショート:バズる動画編集の「共通点」とは?最初の1秒に全力を注ぐべき理由も参考にしてください。

AIでできないこと・人間が判断すべきこと

AI動画編集ツールは非常に便利ですが、すべてをAIに任せることはできません。ここでは、AIでできないこと、人間が判断すべきことを整理します。

AIでできないこと

1. クリエイティブな判断

・どのカットを使うべきか(複数の候補から最適なものを選ぶ)
・動画全体の構成・ストーリー
・視聴者の感情を動かす演出
・ブランドイメージに合ったトーン&マナーの決定

AIは「技術的な処理」は得意ですが、「何を伝えたいか」「どう伝えるか」というクリエイティブな判断は、まだ人間にしかできません。

2. 文脈を理解した編集

・「意図的な間」と「不要な間」の区別
・皮肉やジョークの理解
・言外の意味の理解
・業界特有の文脈の理解

AIは言葉の表面的な意味は理解できますが、文脈や行間を読むことは苦手です。

3. 品質の最終判断

・「この動画は面白いか」
・「視聴者に伝わるか」
・「ブランドイメージを損なわないか」

品質の最終判断は、必ず人間が行う必要があります。

人間が確認・修正すべきポイント

1. 自動字幕の誤変換

AIの字幕生成は高精度ですが、100%正確ではありません。特に以下のケースは誤変換が起きやすいです。

・固有名詞(人名、社名、商品名など)
・専門用語
・同音異義語(「会う」と「合う」など)
・方言やなまり
・早口の部分

必ず確認し、誤変換があれば修正しましょう。「AIによる自動字幕」の誤字脱字を最速でチェックする校正ワークフローも参考にしてください。

2. 自動カットの違和感

無音部分の自動カットは便利ですが、すべてを自動化すると不自然になることがあります。

・「考えている間」を残した方が自然な場合
・リアクションを待っている間
・感動的なシーンの「間」

自動カット後は必ずプレビューで確認し、違和感がある部分は調整しましょう。

3. カラー補正の妥当性

AIの自動カラー補正は便利ですが、意図した色味と異なる場合があります。

・ブランドカラーが正しく表現されているか
・肌色が自然か
・全体の雰囲気が意図通りか

4. 音声の聞き取りやすさ

AIのノイズ除去は優秀ですが、処理しすぎると声が不自然になることがあります。最終的な聞き取りやすさは、人間の耳で確認しましょう。

AIと人間の役割分担

効率的な動画編集を実現するためには、AIと人間の役割分担が重要です。

AIに任せるべきこと

・文字起こし・字幕生成
・無音部分の検出・カット
・ノイズ除去・音声調整
・基本的なカラー補正
・フォーマット変換
・定型的な処理の自動化

人間が行うべきこと

・動画の企画・構成
・使用するカットの選定
・クリエイティブな演出の決定
・AIの処理結果の確認・修正
・品質の最終チェック
・視聴者目線での評価

AI動画編集ツール導入の注意点

AI動画編集ツールを導入する際には、いくつかの注意点があります。

注意点1:著作権・ライセンスの確認

AIツールで生成されたコンテンツ(AI音声、AI生成画像・動画など)の著作権やライセンスについては、ツールごとに規約が異なります。

確認すべきポイント

・商用利用は可能か
・生成物の著作権は誰に帰属するか
・クレジット表記は必要か
・利用できる範囲(SNS投稿、広告、放送など)

AI生成物の著作権:AIで作った動画や音声は商用利用できる?最新の法的見解では、AI生成物の著作権について詳しく解説しています。

注意点2:データの取り扱い

クラウドベースのAIツールを使用する場合、動画データがサーバーにアップロードされます。

確認すべきポイント

・データはどこに保存されるか
・データは暗号化されているか
・データはいつ削除されるか
・第三者に共有されることはないか

機密性の高い動画(未公開の新製品、社内向けの機密情報など)を扱う場合は、特に注意が必要です。必要に応じて、オフラインで処理できるツールを選びましょう。

注意点3:AIへの過度な依存

AI動画編集ツールは便利ですが、AIに頼りすぎることには注意が必要です。

リスク

・編集スキルが身につかない
・AIが間違っても気づけない
・クリエイティブな判断力が低下する
・ツールが使えなくなったときに困る

AIはあくまで「ツール」であり、最終的な判断は人間が行うという意識を持ちましょう。

注意点4:ツールの学習コスト

AI動画編集ツールは、従来のツールとは操作方法が異なることがあります。新しいツールを導入する際は、学習コストも考慮しましょう。

学習コストを抑えるポイント

・無料版やトライアルで試してから導入する
・チュートリアル動画やマニュアルを活用する
・最初は1つの機能から使い始める
・チームで知見を共有する

注意点5:コストパフォーマンスの検討

AI動画編集ツールの多くは、月額課金制です。導入によって削減できる時間と、ツールのコストを比較検討しましょう。

検討のポイント

・月に何本の動画を編集するか
・1本あたりの編集時間はどのくらいか
・AIツールでどのくらい時間短縮できるか
・削減した時間の金銭的価値はいくらか

例えば、月額3,000円のツールで月10時間の作業を短縮できれば、時間単価300円となります。自社の人件費と比較して、導入の価値があるかを判断しましょう。

AI動画編集の今後のトレンド

AI動画編集の技術は急速に進化しています。今後のトレンドを把握しておくことで、将来を見据えたツール選びができます。

トレンド1:生成AIの進化

テキストから動画を生成する「Text to Video」技術が急速に進化しています。OpenAIのSoraをはじめ、各社が開発を進めており、近い将来、素材がなくても動画を作れる時代が来る可能性があります。

静止画1枚から動画を作る!生成AI(Sora等)が動画編集業界に与える衝撃では、生成AIの最新動向を解説しています。

トレンド2:リアルタイム処理の向上

従来、AI処理には時間がかかっていましたが、技術の進化により、リアルタイムでAI処理ができるようになってきています。ライブ配信中の自動字幕生成や、リアルタイムの背景差し替えなどが可能になっています。

トレンド3:パーソナライゼーション

視聴者ごとに異なる動画を自動生成する「動画のパーソナライゼーション」が注目されています。名前やメッセージを動的に挿入したり、視聴者の属性に応じて内容を変えたりすることが可能になります。

トレンド4:AIエージェントによる自動編集

「この動画を3分にまとめて」「明るい雰囲気に編集して」といった自然言語の指示だけで、AIが自動的に編集を行う「AIエージェント」の開発が進んでいます。将来的には、詳細な操作を覚えなくても、対話形式で動画編集ができるようになる可能性があります。

トレンド5:品質の向上

AI生成の音声や映像の品質は、年々向上しています。数年後には、AIが生成したコンテンツと人間が作ったコンテンツの区別がつかなくなる可能性があります。

【2026年の予測】動画編集の仕事はAIに奪われる?生き残るクリエイターの条件では、AIの進化が動画編集業界に与える影響を解説しています。

AI動画編集ツール活用のチェックリスト

本記事で解説した内容をチェックリストとしてまとめます。AI動画編集ツールを活用する際の参考にしてください。

ツール選びのチェックリスト

□ 自社の目的に合ったAI機能があるか
□ 日本語対応の精度は十分か
□ 予算に合った料金体系か
□ 自社のスキルレベルに適しているか
□ 商用利用の規約を確認したか
□ データの取り扱いを確認したか

ワークフロー構築のチェックリスト

□ AIに任せる作業を明確にしたか
□ 人間が確認・修正するポイントを決めたか
□ テンプレートを準備したか
□ チームでの運用ルールを決めたか

品質管理のチェックリスト

□ 自動字幕の誤変換を確認したか
□ 自動カットの違和感を確認したか
□ カラー補正の妥当性を確認したか
□ 音声の聞き取りやすさを確認したか
□ 全体の品質を最終チェックしたか

よくある質問

Q1. AI動画編集ツールは初心者でも使えますか?

はい、多くのAI動画編集ツールは初心者でも使いやすく設計されています。特にVrewやCapCutは、直感的な操作で使えます。ただし、高度な編集を行いたい場合は、Premiere ProやDaVinci Resolveなど、学習コストの高いツールが必要になることもあります。

Q2. AI字幕の精度はどのくらいですか?

日本語の場合、クリアな音声であれば90〜95%程度の精度で文字起こしが可能です。ただし、専門用語、固有名詞、方言、早口などの場合は精度が下がります。必ず確認・修正が必要です。

Q3. AIで作った動画は商用利用できますか?

ツールや利用するAI機能によって異なります。多くのツールは商用利用を許可していますが、AI生成のコンテンツ(AI音声、AI生成画像など)については、別途規約を確認する必要があります。

Q4. AI動画編集ツールの導入コストはどのくらいですか?

無料で使えるツール(DaVinci Resolve、CapCut、Vrewの無料版など)から、月額数千円のツール(Premiere Pro、Vrewの有料版など)まで、幅広い選択肢があります。自社の予算と必要な機能に応じて選びましょう。

Q5. AIを使っても、編集スキルは身につきますか?

AIに頼りすぎると、編集スキルが身につきにくくなる可能性があります。AIはあくまで「効率化のツール」として活用し、基本的な編集スキルも並行して学ぶことをおすすめします。

Q6. 社内の機密動画にAIツールを使っても大丈夫ですか?

クラウドベースのツールを使う場合、データがサーバーにアップロードされます。機密性の高い動画を扱う場合は、データの取り扱いポリシーを確認するか、オフラインで処理できるツールを選びましょう。

まとめ

AI動画編集ツールを活用することで、動画編集の作業時間を大幅に短縮できます。

AIでできる主な作業

・自動字幕・テロップ生成
・自動カット・無音部分の削除
・ノイズ除去・音声補正
・自動ハイライト抽出
・自動カラー補正
・顔認識・自動追従
・AI音声(ナレーション)生成
・背景除去・合成

作業時間短縮のポイント

・目的に合ったAIツールを選ぶ
・AIに任せる作業と人間が行う作業を明確に分ける
・テンプレートを活用する
・AIの処理結果は必ず確認・修正する

注意点

・著作権・ライセンスを確認する
・データの取り扱いに注意する
・AIに過度に依存しない
・コストパフォーマンスを検討する

AI動画編集ツールは、動画制作の効率化に大きく貢献します。しかし、最終的な品質は人間の判断にかかっています。AIを「優秀なアシスタント」として活用し、クリエイティブな判断は人間が行うという姿勢で、効率的かつ高品質な動画制作を実現しましょう。

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