YouTubeショートを投稿しているけど、本編動画の再生数が全然増えない…。そんな悩みを抱えていませんか?
YouTubeショートは新規視聴者にリーチしやすい強力なツールですが、ただ投稿するだけでは本編動画への流入にはつながりません。ショートから本編への「導線設計」と「編集術」を意識することで、初めてチャンネル全体の成長につなげることができるのです。
2024年1月、YouTubeはショート動画に「関連動画を追加できる新機能」をリリースしました。この機能により、ショート動画から本編動画へスムーズに誘導できるようになり、ショートと本編の連携がますます重要になっています。
この記事では、YouTubeショートから関連動画(本編)への流入を増やすための編集術を徹底解説します。
YouTubeショートと本編動画の役割の違い
まずは、YouTubeショートと本編動画(長尺動画)の役割の違いを理解しましょう。
ショート動画は「拡散用」
YouTubeショートは、最大60秒(2024年10月以降は最大3分)の縦型短尺動画です。専用の「ショートフィード」に表示され、フォロワー以外の新規視聴者にもリーチしやすいのが特徴です。
ショート動画の主な役割は「拡散」と「認知獲得」です。新しい視聴者にチャンネルを知ってもらうきっかけを作り、興味を持った人を本編動画やチャンネル登録へ誘導する入口として機能します。
本編動画は「コンテンツの本体」
一方、本編動画(長尺動画)は、チャンネルのコンテンツの本体です。詳しい情報提供、ストーリーの深掘り、視聴者との信頼関係構築など、ショートでは伝えきれない価値を提供します。
また、本編動画は収益化においても重要です。広告収益は主に長尺動画から得られるため、ショートで集めた視聴者を本編に誘導することで、収益化にもつなげられます。
ショートと本編の連携が成長の鍵
2025年現在、YouTubeは「クロスフォーマット視聴」を促進する傾向を強めています。ショートと本編の両方を投稿するクリエイターが優遇される仕組みになっており、ショートだけ、本編だけ、という運用よりも、両方を連携させた運用が効果的です。
ショートで新規視聴者を獲得し、本編で深い価値を提供し、さらにショートで拡散する…というサイクルを回すことで、チャンネル全体の成長が加速します。
YouTubeのアルゴリズムを理解する
ショートから本編への誘導を成功させるためには、YouTubeのアルゴリズムを理解することが重要です。
ショート動画のアルゴリズム
ショート動画のアルゴリズムは、長尺動画とは異なる仕組みで動いています。
平均再生時間(視聴維持率)が最も重要な指標です。ショート動画はスワイプで次々と切り替えられるため、「最後まで見られたか」「すぐにスキップされなかったか」がシビアに評価されます。視聴維持率の目安は60%以上、バズを狙うなら100%以上(ループ再生を含む)が基準となります。
直近のエンゲージメントも重視されます。高評価、コメント、シェアといった反応が多いほど、アルゴリズムに評価されて多くの視聴者に表示されます。
最初の100再生での反応が、その後の拡散を左右します。公開直後に高い視聴完了率とエンゲージメント率を獲得できれば、より広いオーディエンスに表示されるチャンスが生まれます。
関連動画のアルゴリズム
関連動画の表示は「共同視聴パターン」を重視しています。ある動画を見た人が、次にどの動画を見たかというデータに基づいて、関連動画が選ばれます。
つまり、ショートを見た視聴者が本編動画を見る行動が増えれば、アルゴリズムは「このショートと本編は関連性が高い」と判断し、ショートの視聴者に本編をおすすめするようになります。
4大流入経路を理解する
YouTube視聴者が動画に辿り着く主な流入経路は4つあります。
ブラウジング機能はYouTubeからの「おすすめ」で、過去の視聴傾向に基づいて動画が提案されます。
関連動画は視聴中の動画に関連する動画として表示されるもので、同一チャンネル内の動画と、別チャンネルの類似コンテンツがあります。
YouTube検索はキーワード検索からの流入です。
ショートフィードはショート動画専用のフィードからの流入です。
健全に伸びているチャンネルは、ブラウジング機能と関連動画の2つで全体の70%以上を占めると言われています。ショートから本編への誘導は、この「関連動画」からの流入を増やす施策として非常に効果的です。
関連動画機能を活用した本編誘導
2024年1月にリリースされた「関連動画機能」を活用することで、ショートから本編への誘導が格段にスムーズになりました。
関連動画機能とは
この機能を使うと、ショート動画の左下(チャンネル名とタイトルの間)に関連動画へのリンクが表示されます。視聴者がこのリンクをクリックすると、設定した関連動画が再生されます。
設定できる関連動画は、自分のチャンネルの動画に限られます。横型の長尺動画でも、別のショート動画でも設定可能です。
関連動画機能の設定方法
新しく投稿する動画に追加する場合、YouTubeアプリの「+」からショート動画をアップロードし、BGMやタイミングを調整して「次へ」をタップします。「関連動画」をタップし、追加したい動画を選択すれば設定完了です。
すでに投稿済みの動画に追加する場合、YouTube Studioのパソコン版を立ち上げます(スマホアプリでも可能になりました)。編集したいショート動画を選択し、「関連動画」のメニューを押します。「自分の動画」をリストから選ぶか検索して選択すれば設定完了です。
関連動画に設定する動画の選び方
関連動画機能を最大限に活用するためには、設定する動画の選び方が重要です。
切り抜き元の本編動画を設定するパターンは最も一般的です。ショート動画が本編の見どころを切り抜いたものであれば、「続きが気になる」視聴者を本編に誘導できます。
関連テーマの詳細解説動画を設定するパターンもあります。ショートで概要を伝え、「詳しくはこちら」と本編に誘導するスタイルです。
別のショート動画を設定するパターンは、ショートに力を入れているチャンネルで有効です。再生回数の多い別のショートや、シリーズの次のショートを設定することで、チャンネル内での滞在時間を延ばせます。
「続きは本編で」へ繋げる切り抜き編集術
本編動画からショート動画を切り抜く際、「続きが気になる」と思わせる編集が重要です。
切り抜く場面の選び方
最もインパクトのあるシーンを選びましょう。本編の中で最も視聴者の反応が良かったシーン、最も衝撃的なシーン、最も感動的なシーンなどをショートにすることで、「この動画全体を見たい」と思わせることができます。
答えが気になる「問い」の部分を切り抜くのも効果的です。「〇〇の結果は?」「〇〇はどうなった?」という疑問を残す形で切り抜けば、答えを知りたい視聴者は本編を見に行きます。
ビフォー・アフターの「ビフォー」部分を見せるのも有効です。変化や成長を見せるコンテンツなら、「ビフォー」の状態をショートで見せ、「アフター」は本編で、という構成にできます。
ハイライト集として、本編の見どころを短くまとめたダイジェスト版を作るのも定番です。「本編ではさらに詳しく解説しています」と誘導できます。
切り抜きの編集テクニック
縦型への変換が必要です。横型の本編を縦型のショートに変換する際、重要な部分が切れないよう注意しましょう。CapCutなどのアプリでは、縦型への変換時に自動で被写体を追跡する機能があります。
テロップの追加・修正も重要です。本編のテロップがそのまま使えない場合は、ショート用に大きく見やすいテロップに差し替えましょう。スマホでの視聴を前提に、文字サイズは大きめに設定します。
テンポの調整も必要です。本編のテンポがショートに合わない場合は、不要な部分をカットしてテンポを上げましょう。ショートは最初から最後までテンポよく進むことが重要です。
最後に「続きは本編で」のテロップを入れることで、視聴者に本編への誘導を明確に伝えられます。ただし、過度に煽りすぎると「釣り動画」扱いされるリスクがあるので注意しましょう。
関連記事として、動画の自動要約・切り抜きAI|長いセミナー動画をSNS用のショート動画へ瞬時に変換も参考にしてください。
切り抜きではなく「別撮り」という選択肢
切り抜きだけでなく、本編と同じテーマで「別撮り」したショートを作るのも効果的です。
本編を撮影した後に、同じネタで超短縮版の縦型動画を別撮りする方法です。この場合、編集が最小限で済み、かつショート用に最適化された内容にできます。
別撮りのメリットとして、縦型で撮影するため画角の問題がないこと、ショート用にテンポや内容を最適化できること、本編とは違う角度からのアプローチができることが挙げられます。
冒頭で視聴者を掴むフックの作り方
ショート動画で最も重要なのは「冒頭」です。最初の1〜3秒で視聴者の指を止められなければ、どんなに良いコンテンツでもスワイプされて終わりです。
冒頭が重要な理由
ショート動画はスワイプで次々と切り替えられるため、視聴者は0.2秒〜3秒で「見るか・スキップするか」を判断しています。冒頭で興味を引けなければ、アルゴリズム評価に直結する視聴維持率が大きく下がります。
「こんにちは!」「今日は〇〇について話します」といった平凡な始まりは厳禁です。視聴者が「え、何?」「どういうこと?」と前のめりになるような仕掛けが必要です。
効果的なフックの5つの心理トリガー
驚き(サプライズ)として、予想外の情報や意外な事実を冒頭に持ってくることで、視聴者の注意を引きます。例:「え!? タグをたくさん付けると逆効果⁉」
損失回避として、人は「得をする」より「損をしたくない」という心理が強いため、損失を示唆するフックは効果的です。例:「9割が知らずに損してる設定とは?」
希少性として、「知る人ぞ知る」「限定」といった希少性を示すと、視聴者は「自分だけが知らないのは嫌」と思って見続けます。例:「99%の人が知らない〇〇」
好奇心ギャップとして、「知りたい」と思わせて「でも答えはまだ」という状態を作ることで、最後まで見させることができます。例:「これやったら売上が3倍になりました。その方法は…」
ネガティブフックとして、「絶対やってはいけない」「〇〇は間違い」といったネガティブな表現は、ポジティブな表現より注目を集めやすいです。例:「絶対にやってはいけない〇〇」
関連記事として、SNS広告(Instagram/Facebook)で成果を出す動画編集|冒頭のフックの作り方も参考にしてください。
フックの具体的な作り方
結論ファーストとして、動画の最も伝えたい結論や、最も衝撃的なシーンを冒頭に持ってきます。「この設定を変えたら売上が3倍になりました」と結論から始め、「どうやって?」と興味を引きます。
ビフォー・アフターの「アフター」から始めるのも効果的です。変化の「結果」を最初に見せることで、「どうやって?」と興味を引きます。
問いかけとして、視聴者に直接問いかけることで、関与を引き出します。「〇〇で困ったことありませんか?」「これ、知ってました?」
数字を使うことで、具体的な数字は抽象的な表現より注目を集めます。「3つの方法」「5分で解決」「90%の人が間違える」
「本編へ繋げる」フックの設計
本編への誘導を意識したフックを設計しましょう。
「答えは本編で」パターンとして、冒頭で問いを投げかけ、ショート内では一部だけ答えて、完全な答えは本編で、という構成にします。
「もっと詳しく知りたいなら」パターンとして、ショートで概要や結論を伝え、「詳しい解説は本編で」と誘導します。
「この後どうなった?」パターンとして、ストーリーの途中で切り、「続きが気になる方は本編をチェック」と誘導します。
視聴維持率を高める編集テクニック
冒頭で視聴者を掴んだ後は、最後まで見てもらうための編集が重要です。
テンポの良い編集
ショート動画は、最初から最後までテンポよく進むことが重要です。
無駄なシーンをカットして、「えーっと」「あのー」といった間、意味のない沈黙、冗長な説明などは全てカットしましょう。
ジャンプカットを活用して、同一シーン内でも不要な部分をカットして繋ぐことで、テンポが上がります。
早送り・タイムラプスを使って、作業工程など時間がかかる部分は、早送りやタイムラプスで見せましょう。
カットのタイミングは2秒ごとを目安に、視聴者を飽きさせないよう、2秒ごとを目安にカットや画面の変化を入れましょう。
関連記事として、視聴維持率が変わる!プロが教える「カット」と「間」の編集テクニックも参考にしてください。
視覚的な変化を入れる
視覚的な変化があると、視聴者は飽きずに見続けます。
ズームイン・ズームアウトとして、強調したい部分でズームイン、全体を見せる時にズームアウトを使います。
テキストアニメーションとして、テロップを動かしたり、出現させたりすることで視覚的な変化を作ります。
画面分割として、複数の映像を同時に見せることで、情報量と変化を増やせます。
エフェクト・トランジションは、ここぞというタイミングで使うと効果的です。ただし、使いすぎは逆効果です。
音声・BGMの工夫
効果音を使って、カットの切り替えや強調したい部分に効果音を入れると、注目を集められます。
BGMのビートに合わせた編集として、カットの切り替えをBGMのビートに合わせると、テンポ良く感じられます。
音量のメリハリとして、重要な部分で音量を上げる、静かにする、などのメリハリをつけましょう。
関連記事として、視聴者が飽きない「BGMの切り替え」タイミング|0.1秒にこだわるプロの技術も参考にしてください。
テロップ・字幕の工夫
ショート動画は音声なしで視聴する人も多いため、テロップは必須です。
フルテロップとして、音声の内容を全てテロップにすることで、音なしでも内容が伝わります。
大きく見やすくとして、スマホでの視聴を前提に、文字サイズは大きめに設定しましょう。
キーワードを強調して、重要なキーワードは色を変える、大きくする、アニメーションをつけるなどで強調します。
表示時間は読み切れる長さにして、テロップの表示時間が短すぎると読めません。目安は1文=1.5〜2秒以上です。
関連記事として、見やすいテロップ(字幕)の入れ方|フォント・サイズ・色の視認性ルールも参考にしてください。
ループを意識した編集
ショート動画はループ再生される仕様になっています。ループ再生を意識した編集をすることで、視聴維持率100%以上(複数回再生)を狙えます。
終わりと始まりを繋げるとして、動画の最後と最初が自然に繋がるようにすると、視聴者は気づかずにもう一度見てしまいます。
「もう一度見たくなる」仕掛けとして、情報量を多くして「見逃した」と思わせる、隠し要素を入れる、衝撃的なオチを用意するなどの工夫ができます。
本編誘導のための終盤・説明欄の設計
ショートから本編への誘導は、動画の編集だけでなく、終盤の設計や説明欄の活用も重要です。
動画終盤でのCTA(コールトゥアクション)
動画の終盤で、視聴者に具体的な行動を促す「CTA」を入れましょう。
「続きは本編で」テロップとして、動画の最後に「続きは本編でチェック!」というテロップを入れます。関連動画機能と組み合わせると効果的です。
口頭でのアナウンスとして、音声がある動画なら、「詳しくは本編で解説しています」と口頭で伝えるのも効果的です。
矢印やアイコンで誘導として、関連動画リンクの位置を矢印で示すなど、視覚的に誘導することもできます。
説明欄(概要欄)の活用
ショート動画の説明欄に本編動画へのリンクを記載しましょう。
説明欄の上部にリンクを配置して、視聴者が簡単にアクセスできるように、説明欄の上部に本編動画へのリンクを記載します。
具体的な誘導文言として、「詳しい解説はこちら→(URL)」「本編フルバージョン→(URL)」など、何のリンクかわかる文言を添えましょう。
固定コメントの活用
コメント欄のトップに固定コメントとして本編動画へのリンクを貼ることもできます。視聴者がコメントを閲覧する際にリンクを見つけやすくなります。
ジャンル別:本編誘導の編集パターン
ジャンル別に、ショートから本編への誘導に効果的な編集パターンを紹介します。
ハウツー・知識系
ハウツー・知識系は「続きが気になる」構成が作りやすいジャンルです。
結論先出し→詳細は本編でとして、ショートで結論や概要を伝え、「詳しい手順やコツは本編で解説しています」と誘導します。
「〇〇の5つの方法」の1つだけ紹介して、本編で紹介している複数の方法のうち、1つだけをショートで紹介し、「残りは本編で」と誘導します。
失敗例→成功例は本編でとして、「やってはいけない〇〇」をショートで紹介し、「正しい方法は本編で」と誘導します。
料理・レシピ系
料理系は視覚的な変化が作りやすく、ショートとの相性が良いジャンルです。
完成品チラ見せ→工程は本編でとして、美味しそうな完成品をショートで見せ、「作り方は本編でチェック」と誘導します。
ダイジェスト版→詳細工程は本編でとして、調理工程を早送りでダイジェスト版にし、「詳しい解説は本編で」と誘導します。
ポイントだけ→全体は本編でとして、「この料理のポイントは〇〇」とコツだけをショートで紹介し、「レシピ全体は本編で」と誘導します。
エンタメ・Vlog系
エンタメ系は「続きが気になる」ストーリー構成が効果的です。
ハイライト切り抜きとして、本編の最も面白いシーン、最も盛り上がったシーンをショートにし、「フルバージョンは本編で」と誘導します。
クリフハンガー(山場で終わる)として、ストーリーの途中、最も気になるところで切って、「続きは本編で」と誘導します。
未公開シーンとして、本編ではカットしたシーンをショートで公開し、「本編もチェック」と誘導します。
商品紹介・レビュー系
商品紹介系は「もっと詳しく知りたい」と思わせる構成が効果的です。
結論→理由は本編でとして、「この商品、買いです」と結論だけをショートで伝え、「なぜおすすめなのか、詳細は本編で」と誘導します。
ビフォー・アフターとして、商品を使った変化をショートで見せ、「使い方の詳細は本編で」と誘導します。
〇〇ランキングとして、「おすすめTOP3」の3位だけをショートで紹介し、「1位と2位は本編で」と誘導します。
YouTubeの分析機能を活用した改善
投稿したショート動画のデータを分析し、継続的に改善することが重要です。
YouTube Studioで確認すべき指標
視聴維持率として、ショート動画がどの程度見続けられているかを確認します。特定のポイントで視聴者が離脱している場合、その原因を特定し、改善策を講じましょう。
平均視聴時間として、動画の長さに対してどの程度見られているかを確認します。
トラフィックソースとして、視聴者がどこからショートを見つけたかを確認します。ショートフィード、ブラウジング機能、関連動画など、流入経路を把握しましょう。
関連動画へのクリックとして、関連動画機能を使っている場合、そこからのクリック数を確認できます。
関連記事として、解析データを編集に活かす|YouTubeアナリティクスの「維持率」を改善する修正術も参考にしてください。
離脱ポイントの分析
視聴維持率のグラフを見ると、どの秒数で視聴者が離脱しているかがわかります。
冒頭で大きく下がる場合は、フックが弱いか、内容が期待と合っていない可能性があります。冒頭の構成を見直しましょう。
中盤で下がる場合は、テンポが悪い、または内容が薄い部分がある可能性があります。該当箇所をカットするか、テンポを上げましょう。
終盤で下がる場合は、オチが弱い、または引き延ばしすぎている可能性があります。終盤の構成を見直しましょう。
A/Bテストの実施
同じ内容のショートでも、冒頭のフックや構成を変えたバージョンを複数投稿し、どちらが良い反応を得られるかテストしましょう。
データに基づいて改善を繰り返すことで、本編への誘導効果も向上していきます。
ショート動画作成に使えるツール
ショート動画の作成・編集に便利なツールを紹介します。
CapCut
TikTokの運営会社が開発した無料の動画編集アプリです。直感的な操作で、初心者でも本格的なショート動画が作れます。テロップの自動生成機能、縦型への自動変換、豊富なエフェクト・トランジションが特徴です。
VLLO
グリッド機能が便利な動画編集アプリです。セーフゾーンの確認がしやすく、テロップの配置ミスを防げます。
PowerDirector
本格的な動画編集が可能なアプリ・ソフトです。PC版とスマホ版の両方があり、ショートから本編まで幅広く対応できます。
YouTube Studio
YouTube公式のアプリで、ショート動画の簡易的な編集が可能です。既存の長尺動画からショート動画を作成する「ショート動画として編集」機能があり、元の動画に自動でリンクされます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ショートと本編、どちらを先に作るべきですか?
基本的には本編を先に作り、そこからショートを切り抜く方が効率的です。本編というコンテンツの本体があれば、そこから複数のショートを切り抜けますし、「続きは本編で」という誘導も自然にできます。ただし、ショート用に別撮りする方法も効果的なので、自分に合った方法を選びましょう。
Q2. ショートは何秒がベストですか?
一般的には15〜30秒が視聴完了率を最適化しやすいと言われています。ただし、内容によっては60秒(または3分)をフル活用した方が良い場合もあります。重要なのは「無駄な長さがないこと」です。内容に対して長すぎず、短すぎない長さを見つけましょう。
Q3. 関連動画機能はすべてのクリエイターが使えますか?
2024年1月のリリース時点では、上級者向け機能にアクセスできるユーザー(認証されたクリエイター)のみが利用可能でした。現在は順次拡大されていますが、使えない場合は条件を確認してください。YouTubeのコミュニティガイドラインに準拠していることも条件です。
Q4. ショートから本編へのクリック率はどのくらいが目安ですか?
一概には言えませんが、関連動画機能を使った場合、ショート視聴者の1〜5%程度が本編にクリックするケースが多いようです。ただし、ショートの再生回数が多ければ、1%でも相当な流入になります。まずはショート自体の再生回数を増やすことが重要です。
Q5. 本編の切り抜きではなく、ショートだけ投稿しても意味はありますか?
もちろん意味はあります。ショート単体でもチャンネルの認知拡大やフォロワー獲得に効果があります。ただし、ショートから本編への誘導がなければ、視聴時間の積み上げや深いファン化にはつながりにくいです。可能であれば、本編と連携させた運用をおすすめします。
Q6. 切り抜き動画は著作権的に問題ないですか?
自分の動画を切り抜く場合は問題ありません。他者の動画を無断で切り抜いて利用することは著作権侵害になります。許可を得ている場合や、切り抜きが許可されているチャンネル(切り抜きチャンネル公認など)を除き、他者のコンテンツは使用しないでください。
Q7. ショートにハッシュタグは必要ですか?
必須ではありませんが、関連性の高いハッシュタグをつけることで、検索や発見されやすくなる可能性があります。ただし、ハッシュタグの数は3〜5個程度に抑え、関連性の高いものだけを選びましょう。「#Shorts」は現在は不要です(60秒以内の縦型動画は自動でショートとして認識されます)。
Q8. 本編動画の一部をそのままショートにしても、アルゴリズムに不利になりませんか?
YouTubeは「リポスト」や「転載」を推奨していませんが、自分のオリジナル動画から切り抜いたショートは問題ありません。むしろ、YouTubeは公式に「既存の動画からショート動画を作成する」機能を提供しており、この連携を推奨しています。元の動画にリンクされることで、視聴者が本編を見つけやすくなるメリットもあります。
まとめ
YouTubeショートから本編動画への流入を増やすためには、「関連動画機能」の活用と「続きが気になる」編集術が鍵となります。
ポイント1として、ショートは「拡散用」、本編は「コンテンツの本体」という役割の違いを理解し、両方を連携させた運用を心がけましょう。
ポイント2として、関連動画機能を活用して、ショートから本編へのスムーズな導線を作りましょう。切り抜き元の動画を設定するのが最も効果的です。
ポイント3として、冒頭のフックで視聴者の指を止め、テンポの良い編集で最後まで見せましょう。視聴維持率がアルゴリズム評価の鍵です。
ポイント4として、「続きは本編で」と明確に誘導するCTAを終盤に入れ、説明欄や固定コメントにもリンクを記載しましょう。
ポイント5として、YouTube Studioでデータを分析し、離脱ポイントの改善やA/Bテストを繰り返すことで、本編への誘導効果を向上させましょう。
ショートと本編の連携は、チャンネル成長の大きな武器になります。この記事で紹介した編集術を実践し、ショートから本編への流入を最大化していきましょう。
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