SNS/広告運用

広告代理店の選び方と失敗しない付き合い方【チェックリスト付き】

「広告代理店に依頼したいけど、どこを選べばいいか分からない…」

「代理店に任せているけど、本当にうまくいっているのか不安…」

「代理店との付き合い方が分からず、丸投げ状態になっている…」

Web広告の運用を広告代理店に依頼する企業は多いですが、代理店選びに失敗すると、広告費を無駄にするだけでなく、ビジネス全体に悪影響を及ぼすこともあります。

実際、「代理店を変えたら成果が2倍になった」「代理店に任せきりで何が行われているか分からなかった」という声は少なくありません。

この記事では、広告代理店の選び方と失敗しない付き合い方を徹底解説します。代理店の種類、選定基準、確認すべきポイント、契約時の注意点、上手な付き合い方まで網羅しています。この記事を読めば、自社に最適な代理店を選び、効果的なパートナーシップを築けるようになります。

広告代理店に依頼するメリット・デメリット

代理店に依頼するメリット

1. 専門知識・ノウハウを活用できる

広告運用には専門的な知識とスキルが必要です。代理店には経験豊富な運用者がいるため、自社にノウハウがなくても効果的な運用ができます。

2. 時間と人的リソースを節約できる

広告運用には日々のモニタリング、分析、改善が必要です。代理店に任せることで、自社のリソースを本業に集中させられます。

3. 最新情報をキャッチアップできる

Web広告の世界は変化が早く、新機能や仕様変更が頻繁にあります。代理店は常に最新情報をキャッチアップしているため、最新の運用手法を活用できます。

4. 複数媒体の一元管理ができる

Google広告、Meta広告、LINE広告など、複数媒体を一括で管理してもらえます。媒体間の予算配分や統合的な分析も任せられます。

5. 客観的な視点が得られる

社内だけでは気づかない課題や改善点を、第三者の視点から指摘してもらえます。

代理店に依頼するデメリット

1. 手数料がかかる

代理店に依頼すると、広告費とは別に運用手数料がかかります。一般的に広告費の15〜25%程度です。

2. 社内にノウハウが蓄積されにくい

代理店に任せきりにすると、自社にノウハウが蓄積されません。代理店を変えたり、インハウス化する際に苦労することがあります。

3. コミュニケーションコストがかかる

代理店とのやり取りには時間と手間がかかります。意思疎通がうまくいかないと、認識のズレが生じることもあります。

4. 自社のビジネスへの理解に限界がある

代理店は広告運用のプロですが、自社のビジネスや顧客について、社内の人間ほど深く理解しているわけではありません。

5. 担当者の質に左右される

同じ代理店でも、担当者によって成果が大きく異なることがあります。

代理店に依頼すべきケース

  • 社内に広告運用の知識・経験がない
  • 広告運用に割けるリソース(人員・時間)がない
  • 複数の広告媒体を運用したい
  • 広告費が一定規模以上ある(月30万円以上が目安)
  • 専門家の知見を借りて成果を最大化したい

インハウス(自社運用)を検討すべきケース

  • 広告費が少額(月10万円以下)
  • 社内に運用できる人材がいる
  • スピード感を持って運用したい
  • 自社にノウハウを蓄積したい
  • 広告代理店の手数料を抑えたい

インハウス運用と代理店委託の比較については、インハウス運用vs代理店委託、どちらを選ぶべき?で詳しく解説しています。

広告代理店の種類

総合広告代理店

特徴

  • テレビ、新聞、雑誌、Web広告などあらゆる媒体を扱う
  • 大規模なプロモーションやブランディングに強い
  • 電通、博報堂、ADKなどが代表例

メリット

  • マスメディアを含めた統合的なプロモーションが可能
  • 大規模なクリエイティブ制作力
  • 業界の情報量が豊富

デメリット

  • 最低出稿金額が高い傾向
  • 中小企業は優先度が低くなりがち
  • Web広告に特化していない場合も

向いている企業

  • 大企業、上場企業
  • マス広告も含めた大規模プロモーションを行いたい企業
  • 広告予算が月数百万円以上ある企業

Web専門代理店(デジタルエージェンシー)

特徴

  • Web広告に特化した代理店
  • リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告などを専門的に運用
  • サイバーエージェント、セプテーニ、オプトなどが代表例

メリット

  • Web広告の専門知識・ノウハウが豊富
  • 最新のWeb広告トレンドに強い
  • データドリブンな運用

デメリット

  • マス広告は対応できないことが多い
  • 大手は最低出稿金額が高い場合も

向いている企業

  • Web広告に集中投資したい企業
  • データに基づいた運用を求める企業
  • 広告予算が月50万円〜数百万円規模の企業

中小・地域密着型代理店

特徴

  • 中小企業や地域ビジネスを主なクライアントとする
  • 比較的少額の予算から対応
  • 地域の事情に詳しい

メリット

  • 少額予算から対応可能
  • きめ細かいサポート
  • 地域特性を理解した提案

デメリット

  • 大手ほどのノウハウがない場合も
  • 対応できる媒体が限られることも

向いている企業

  • 中小企業、個人事業主
  • 地域密着型ビジネス
  • 広告予算が月10〜50万円程度の企業

フリーランス・個人運用者

特徴

  • 個人で広告運用を請け負う
  • 代理店出身者が独立しているケースが多い
  • 手数料が比較的安い傾向

メリット

  • 手数料が安い傾向
  • 担当者が固定される
  • 柔軟な対応が可能

デメリット

  • 個人の能力に依存
  • 対応できる業務量に限界
  • 休業リスク(病気、退職など)

向いている企業

  • 少額予算で始めたい企業
  • 信頼できる個人を見つけられた場合
  • 広告予算が月10〜30万円程度の企業

代理店の種類比較表

種類強み最低予算目安手数料目安
総合代理店統合プロモーション月100万円〜15〜20%
Web専門代理店Web広告の専門性月30〜50万円〜15〜25%
中小代理店きめ細かい対応月10万円〜15〜25%
フリーランス低コスト、柔軟性月5万円〜10〜20%

広告代理店を選ぶ基準

基準1:実績・得意分野

確認ポイント

  • 自社と同じ業種・業態での実績があるか
  • 運用する媒体(Google、Meta、LINEなど)の実績があるか
  • 具体的な成果事例を提示できるか

なぜ重要か

業種によって広告運用のノウハウは異なります。飲食店に強い代理店がBtoBに強いとは限りません。自社の業種での実績がある代理店を選ぶことが重要です。

質問例

  • 「当社と同じ業種の運用実績はありますか?」
  • 「〇〇業界での成功事例を教えてください」
  • 「Google広告(または他媒体)の運用実績はどのくらいありますか?」

基準2:運用体制・担当者

確認ポイント

  • 担当者は誰か(営業と運用者が別か、一人か)
  • 担当者の経験年数
  • 一人あたりの担当社数
  • 運用資格(Google広告認定資格など)の有無

なぜ重要か

代理店の品質は担当者の能力に大きく左右されます。経験豊富な担当者がついてくれるか、担当社数が多すぎて手が回らないか、確認が必要です。

質問例

  • 「担当者の経験年数を教えてください」
  • 「担当者は何社くらい担当していますか?」
  • 「営業担当と運用担当は同じ方ですか?」

基準3:手数料・料金体系

確認ポイント

  • 手数料率(広告費の何%か)
  • 最低手数料の有無
  • 初期費用の有無
  • 追加費用が発生するケース

一般的な料金体系

項目相場
運用手数料率広告費の15〜25%
最低手数料月3〜10万円
初期費用0〜20万円

注意点

  • 手数料が安すぎる場合、サービス品質に問題がある可能性
  • 逆に高すぎる場合、費用対効果が悪くなる
  • 「広告費込み」の提示には注意(手数料が分かりにくい)

広告費用の相場については、Web広告の費用相場と予算の決め方も参考にしてください。

基準4:レポート・報告体制

確認ポイント

  • レポートの頻度(月次、週次など)
  • レポートの内容(どこまで詳細か)
  • 報告会議の有無と頻度
  • 管理画面の閲覧権限が付与されるか

なぜ重要か

レポートが不十分だと、何が行われているか分からない状態になります。透明性の高い運用が行われているか確認が必要です。

質問例

  • 「レポートはどのような形式で、どのくらいの頻度で提出されますか?」
  • 「広告管理画面の閲覧権限はいただけますか?」
  • 「定例会議はどのくらいの頻度で行われますか?」

基準5:コミュニケーション

確認ポイント

  • 連絡手段(メール、電話、チャットなど)
  • レスポンスの速さ
  • 提案力(受け身か、積極的か)

なぜ重要か

広告運用は継続的なコミュニケーションが必要です。レスポンスが遅い、提案がない代理店では、成果を最大化できません。

質問例

  • 「通常の連絡手段は何ですか?」
  • 「質問への回答はどのくらいで返ってきますか?」
  • 「改善提案はどのくらいの頻度でいただけますか?」

基準6:契約条件

確認ポイント

  • 契約期間(最低契約期間の有無)
  • 解約条件(解約予告期間、違約金の有無)
  • アカウントの所有権(誰のものになるか)

なぜ重要か

長期契約を結んだ後に成果が出なくても、解約できないケースがあります。契約条件は事前に必ず確認しましょう。

特に注意すべき点

  • 最低契約期間が長すぎないか(3ヶ月以上は要注意)
  • 解約時に違約金が発生しないか
  • 広告アカウントが自社のものになるか(代理店名義だと引き継ぎが困難)

代理店選定のプロセス

ステップ1:要件を整理する

整理すべき項目

  • 予算:広告費はいくらか、手数料込みでいくらまで出せるか
  • 目的:何を達成したいか(売上、問い合わせ、認知など)
  • 媒体:どの広告媒体を運用したいか
  • 期間:いつから始めたいか、どのくらいの期間か
  • その他の要望:レポート頻度、定例会議の有無など

ステップ2:候補をリストアップする

探し方

  • 検索:「Web広告 代理店」「リスティング広告 代理店 〇〇(地域名)」
  • 紹介:知人や取引先からの紹介
  • 比較サイト:代理店比較サイトの活用
  • パートナー検索:Google Partners、Meta Business Partnersなどの公式パートナー検索

目安

3〜5社程度を候補としてリストアップしましょう。

ステップ3:問い合わせ・ヒアリング

確認すべき内容

  • 対応可能な予算帯か
  • 同業種の実績があるか
  • 担当者の経験
  • 料金体系
  • レポート・報告体制

ポイント

この段階で、レスポンスの速さや対応の丁寧さも確認できます。対応が遅い、雑な代理店は避けた方が良いでしょう。

ステップ4:提案を受ける

提案で確認すべきポイント

  • 自社のビジネスを理解しているか
  • 具体的な施策が提案されているか
  • 目標数値が明確か
  • 根拠のある提案か

注意点

  • 「必ず成果が出ます」など、過度な約束をする代理店は要注意
  • テンプレートのような提案ではなく、自社向けにカスタマイズされているか

ステップ5:比較・選定する

比較のポイント

  • 選定基準に照らして各社を比較
  • 金額だけでなく、総合的に判断
  • 担当者との相性も重要

決め手となるポイント

  • 自社のビジネスへの理解度
  • 担当者の信頼性
  • 具体的で現実的な提案内容
  • レポート・コミュニケーション体制

ステップ6:契約する

契約前の確認事項

  • 契約書の内容を必ず確認
  • 不明点は質問して解消
  • 口頭での約束は契約書に明記してもらう

契約時の注意点

契約書で確認すべき項目

1. 業務範囲

  • どこまでが代理店の業務範囲か
  • クリエイティブ制作は含まれるか
  • LP制作は含まれるか

2. 料金体系

  • 手数料率
  • 最低手数料
  • 初期費用
  • 追加費用が発生するケース

3. 契約期間

  • 契約開始日と終了日
  • 自動更新の有無

4. 解約条件

  • 解約予告期間
  • 中途解約時の違約金

5. 成果物の帰属

  • 広告アカウントの所有権
  • 制作したクリエイティブの著作権
  • データの帰属

6. 守秘義務

  • 機密情報の取り扱い

特に注意すべきポイント

広告アカウントの所有権

広告アカウントが代理店名義になっている場合、代理店を変更する際にアカウントを引き継げません。学習データやコンバージョンデータがリセットされ、ゼロからのスタートになります。

対策:広告アカウントは自社名義で作成し、代理店に運用権限を付与する形にしましょう。

最低契約期間

長期の最低契約期間が設定されている場合、成果が出なくても解約できません。

対策:最低契約期間はなし〜3ヶ月程度が望ましいです。長くても6ヶ月以上は避けましょう。

成果保証

「必ず〇件獲得します」などの成果保証をする代理店は注意が必要です。広告の成果には様々な要因が絡むため、100%の保証は不可能です。

対策:成果保証ではなく、どのような改善努力をするかを確認しましょう。

代理店との上手な付き合い方

付き合い方1:丸投げしない

なぜ重要か

代理店に丸投げすると、何が行われているか分からない状態になります。成果が出ているか判断できず、改善の方向性も分かりません。

実践ポイント

  • 定期的にレポートを確認する
  • 管理画面の閲覧権限をもらい、自分でも確認する
  • 疑問点は遠慮なく質問する
  • 広告の基礎知識を身につける

広告の基本については、Web広告とは?種類と特徴を徹底比較で解説しています。

付き合い方2:情報を共有する

なぜ重要か

代理店は自社のビジネスについて、自分たちほど知りません。情報を共有しないと、効果的な提案・運用ができません。

共有すべき情報

  • 商品・サービスの特徴、強み
  • ターゲット顧客の属性、課題
  • 競合他社の情報
  • 繁忙期・閑散期
  • キャンペーン・セールの予定
  • Webサイトの変更予定
  • 過去の広告運用データ

付き合い方3:目標を共有する

なぜ重要か

目標が共有されていないと、代理店が何を目指して運用すべきか分かりません。認識のズレが生じ、期待と異なる結果になることがあります。

共有すべき目標

  • KGI(最終目標):売上、契約数など
  • KPI(中間指標):CV数、CPA、ROASなど
  • 目標の根拠:なぜその目標なのか
  • 優先順位:複数目標がある場合、どれを優先するか

広告指標については、広告効果測定の基本指標(ROAS・CPA・CTR・CVRなど)を徹底解説で解説しています。

付き合い方4:定期的にミーティングを行う

なぜ重要か

定期的なミーティングにより、進捗確認、課題共有、改善策の検討ができます。メールだけでは伝わりにくいニュアンスも、ミーティングで共有できます。

ミーティングの頻度

  • 最低:月1回
  • 推奨:月1〜2回
  • 立ち上げ期:週1回

ミーティングで確認すべきこと

  • 先月(先週)の実績と目標の比較
  • 良かった点、課題点
  • 今月(今週)の施策
  • 今後の改善方針
  • 自社からの共有事項

付き合い方5:フィードバックを伝える

なぜ重要か

代理店が作成した広告文やクリエイティブが、自社のブランドイメージに合っているか確認し、フィードバックを伝えることが重要です。

フィードバックのポイント

  • 良い点、改善点を具体的に伝える
  • 「なんとなく違う」ではなく、理由を説明する
  • ブランドガイドラインがあれば共有する

付き合い方6:適切な期待値を持つ

なぜ重要か

広告はすぐに成果が出るとは限りません。また、代理店ができることにも限界があります。過度な期待は、お互いの関係を悪化させます。

適切な期待値

  • 成果が安定するまで、通常1〜3ヶ月はかかる
  • 代理店は広告運用のプロだが、ビジネスのプロではない
  • 市場環境や競合の影響で、成果が変動することもある
  • 広告だけで全ての問題が解決するわけではない

代理店の評価・見直し

評価のタイミング

定期評価

  • 月次:月間実績の確認
  • 四半期:中期的な成果の振り返り
  • 年次:年間実績の総括、契約継続の判断

随時評価

  • 大きな施策の前後
  • 問題が発生したとき
  • 市場環境が変化したとき

評価の基準

成果に関する評価

項目確認ポイント
目標達成度KPIを達成しているか
CPA・ROAS費用対効果は適切か
改善傾向数値は改善しているか
業界水準との比較他社と比較してどうか

運用・対応に関する評価

項目確認ポイント
レポートの質詳細で分かりやすいか
提案力積極的に改善提案があるか
レスポンス連絡への返答は早いか
コミュニケーション意思疎通がスムーズか
専門性専門的な知見があるか

代理店の変更を検討すべきサイン

成果面

  • 目標を継続的に大きく下回っている
  • 改善の兆しが見られない
  • 同業他社と比較して明らかに成果が悪い

対応面

  • レポートが不十分、分かりにくい
  • 改善提案がほとんどない
  • レスポンスが遅い
  • 担当者が頻繁に変わる
  • 約束したことが守られない

その他

  • 信頼関係が築けない
  • 自社のビジネスを理解しようとしない
  • 隠し事がある気がする

代理店変更時の注意点

引き継ぎの準備

  • 広告アカウントの所有権を確認
  • 過去のデータ、レポートを入手
  • 現状の設定、施策内容を把握

新代理店への引き継ぎ

  • 過去の運用状況を共有
  • うまくいった点、課題点を伝える
  • 旧代理店を批判しすぎない

移行期間

  • 成果が一時的に落ちることがある
  • 新代理店が学習するまで1〜2ヶ月は見る

代理店選びチェックリスト

代理店を選ぶ際のチェックリストを用意しました。候補の代理店を比較する際にお使いください。

基本情報チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
会社名
設立年
従業員数
主な取扱媒体
認定資格Google Partner等

実績チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
同業種実績あり/なし
具体的な成功事例提示あり/なし
運用媒体の実績年数、件数

担当者チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
担当者の経験年数
担当社数
営業と運用の分業あり/なし
担当者の印象良い/普通/悪い

料金チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
手数料率%
最低手数料円/月
初期費用
追加費用あり/なし

サービス体制チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
レポート頻度月次/週次
定例会議頻度
管理画面閲覧可/不可
連絡手段メール/電話等

契約条件チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
最低契約期間
解約予告期間
アカウント所有権自社/代理店
違約金あり/なし

提案内容チェック

項目確認内容代理店A代理店B代理店C
自社理解度高い/普通/低い
提案の具体性高い/普通/低い
目標設定明確/不明確
提案の現実性高い/普通/低い

総合評価

項目代理店A代理店B代理店C
総合評価(5段階)
選定理由/懸念点

よくある質問(FAQ)

Q:手数料が安い代理店を選んでも大丈夫ですか?

A:安さだけで選ぶのは危険です。手数料が安すぎる場合、担当者一人あたりの担当社数が多く、十分なサービスを受けられない可能性があります。手数料の安さよりも、サービスの質、担当者の能力、実績を重視しましょう。

Q:代理店に依頼したら、自社では何もしなくていい?

A:いいえ、自社の関与は必要です。代理店に丸投げすると、何が行われているか分からず、成果の判断もできません。定期的なレポート確認、ミーティングへの参加、情報共有など、自社も積極的に関与しましょう。

Q:成果保証をしてくれる代理店は信頼できますか?

A:「必ず〇件獲得」などの成果保証には注意が必要です。広告の成果は、商品・サービスの魅力、市場環境、競合状況など、代理店だけではコントロールできない要因にも左右されます。成果保証よりも、どのような運用・改善を行うかを確認しましょう。

Q:複数の代理店に依頼してもいいですか?

A:可能ですが、注意が必要です。媒体ごとに代理店を分ける場合は、各代理店間の情報共有が難しくなります。また、同じ媒体を複数代理店が運用すると、入札競争が起きる可能性もあります。基本的には、1社に集約するか、媒体ごとに明確に分けることをおすすめします。

Q:代理店から提案がない場合、どうすればいいですか?

A:まずこちらから質問や要望を伝えてみましょう。それでも改善しない場合は、担当者の変更を依頼するか、代理店の変更を検討しましょう。積極的に提案がない代理店は、運用が形骸化している可能性があります。

まとめ:信頼できるパートナーを選び、良好な関係を築こう

ここまで、広告代理店の選び方と付き合い方について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

代理店選びのポイント

  • 実績:自社と同じ業種での実績があるか
  • 担当者:経験豊富な担当者がつくか
  • 料金:適正な手数料か(安すぎも注意)
  • 体制:レポート、報告体制は十分か
  • 契約:契約条件に問題はないか

上手な付き合い方

  • 丸投げしない:自社も積極的に関与する
  • 情報を共有する:ビジネス情報、目標を伝える
  • 定期的に会議する:コミュニケーションを密にする
  • フィードバックを伝える:良い点、改善点を具体的に
  • 適切な期待値を持つ:過度な期待は禁物

今日からできること

  1. 要件を整理:予算、目的、期待することを明確に
  2. 複数社に問い合わせ:3〜5社程度を候補に
  3. チェックリストで比較:この記事のチェックリストを活用
  4. 契約前に確認:契約条件を必ず確認

良い代理店との出会いは、ビジネスの成長を加速させます。この記事を参考に、自社に最適な代理店を見つけてください。

関連記事も参考にしてください。

代理店に依頼する際によくあるトラブルと対策

トラブル1:成果が出ない

状況

代理店に依頼して数ヶ月経つが、期待した成果が出ない。CPAが目標を大幅に超えている、コンバージョン数が増えない。

原因として考えられること

  • 代理店の運用スキル不足
  • ターゲティングや広告文が適切でない
  • LP(ランディングページ)に問題がある
  • 商品・サービス自体に問題がある
  • 市場環境や競合の影響

対策

  • まず代理店に原因分析と改善案を求める
  • LP改善など、代理店以外の要因も検討
  • 改善努力を続けても成果が出ない場合は、代理店の変更を検討

トラブル2:何をしているか分からない

状況

代理店に任せているが、具体的に何が行われているか分からない。レポートを見ても、数字だけで何をしたか分からない。

原因として考えられること

  • レポートが不十分
  • 代理店からの説明不足
  • 自社が質問していない
  • 広告の知識がなく理解できない

対策

  • レポートに施策内容の記載を求める
  • 定例会議で具体的な施策を確認する
  • 管理画面の閲覧権限をもらう
  • 広告の基礎知識を身につける

トラブル3:担当者と連絡が取れない

状況

質問や依頼をしても、返答が遅い。急ぎの対応をお願いしても、すぐに対応してもらえない。

原因として考えられること

  • 担当者の担当社数が多すぎる
  • 担当者のスキル・意識の問題
  • 会社の体制の問題

対策

  • レスポンスについて具体的に要望を伝える
  • 改善しない場合は担当者の変更を依頼
  • それでも改善しない場合は代理店の変更を検討

トラブル4:提案がない

状況

代理店からの改善提案がない。言われたことはやってくれるが、積極的な提案がない。

原因として考えられること

  • 担当者の能力・意欲の問題
  • 担当社数が多く、時間が取れない
  • 自社からの情報共有が不足

対策

  • 「こういう提案をしてほしい」と具体的に伝える
  • 自社からも情報を積極的に共有する
  • 改善しない場合は担当者・代理店の変更を検討

トラブル5:契約の解除が難しい

状況

成果が出ないので代理店を変えたいが、長期契約を結んでいて解約できない。解約しようとしたら違約金を請求された。

原因として考えられること

  • 契約時に契約条件を十分確認しなかった
  • 長期契約を結んでしまった

対策

  • 契約書を確認し、解約条件を把握
  • 違約金が発生する場合でも、長期的に見て変更した方が良いか判断
  • 次回からは契約条件を十分確認してから契約

良い代理店の特徴

特徴1:自社のビジネスを理解しようとする

具体的な行動

  • 初回のヒアリングで詳しく質問してくる
  • 商品・サービスの特徴、ターゲット、競合について理解しようとする
  • 業界特有の事情を把握しようとする

なぜ重要か

ビジネスを理解していない代理店は、的外れな提案・運用をしがちです。

特徴2:具体的で根拠のある提案をする

具体的な行動

  • 「こうすれば良くなる」と具体的な施策を提案
  • 提案の根拠(データ、事例など)を示す
  • テンプレートではなく、自社向けにカスタマイズされた提案

なぜ重要か

抽象的な提案や根拠のない提案では、成果につながりません。

特徴3:レスポンスが早い

具体的な行動

  • 質問への回答が1営業日以内
  • 急ぎの依頼にも迅速に対応
  • 問題が発生した際の連絡が早い

なぜ重要か

広告運用は状況が刻々と変わります。レスポンスが遅いと、機会損失につながります。

特徴4:透明性が高い

具体的な行動

  • 管理画面の閲覧権限を付与する
  • 詳細なレポートを提供する
  • 何をしているか隠さない
  • うまくいっていないことも正直に伝える

なぜ重要か

透明性がない代理店は、何が行われているか分からず、問題があっても気づけません。

特徴5:結果にコミットする

具体的な行動

  • 目標を共有し、達成に向けて努力する
  • うまくいかない場合は原因を分析し、改善策を提案する
  • 言い訳ではなく、解決策を考える

なぜ重要か

結果にコミットしない代理店は、成果が出なくても「仕方ない」で終わってしまいます。

代理店との良好な関係を築くためのコツ

コツ1:対等なパートナーとして接する

ポイント

  • 「外注先」ではなく「パートナー」として接する
  • 上から目線ではなく、対等な関係を築く
  • 感謝の気持ちを伝える

効果

良好な関係が築けると、担当者のモチベーションが上がり、より良いサービスを受けられます。

コツ2:期待と不満は具体的に伝える

ポイント

  • 「もっと頑張ってほしい」ではなく「週次でレポートがほしい」など具体的に
  • 不満がある場合も、感情的にならず事実ベースで伝える
  • 良かった点もフィードバックする

効果

具体的な要望が分かれば、代理店も対応しやすくなります。

コツ3:必要な情報は積極的に共有する

ポイント

  • キャンペーン、新商品、組織変更など、広告に影響する情報を共有
  • 顧客からの声、市場の変化なども伝える
  • 「聞かれていないから言わなかった」は避ける

効果

情報が共有されていれば、代理店もより効果的な提案・運用ができます。

コツ4:長期的な視点を持つ

ポイント

  • 短期的な成果だけでなく、長期的な関係構築を意識
  • 一時的な成果の悪化で、すぐに代理店を責めない
  • 改善努力を見守る姿勢を持つ

効果

長期的な関係を築くことで、代理店も自社のビジネスをより深く理解し、より良い提案ができるようになります。

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