SNS/広告運用

Meta広告のピクセル設定とコンバージョン計測【正確なデータ取得】

なぜMetaピクセルの設定が重要なのか

Meta広告(Facebook・Instagram広告)を運用するうえで、Metaピクセルの設定は必須と言っても過言ではありません。ピクセルを正しく設定していなければ、広告の効果を正確に測定することができず、改善の打ち手を見つけることもできません。

Metaピクセルが重要な理由は、主に以下の4点です。

1. コンバージョン計測ができる
ピクセルを設置することで、広告をクリックしたユーザーがウェブサイト上でどのような行動を取ったか(購入、問い合わせ、会員登録など)を計測できます。これにより、どの広告が実際に成果を生んでいるかを把握できます。

2. 広告配信の最適化ができる
ピクセルで収集したコンバージョンデータをもとに、Meta広告のAIがコンバージョンしやすいユーザーを学習し、広告配信を最適化します。ピクセルがなければ、この最適化機能を活用できません。

3. リマーケティングができる
ウェブサイトを訪問したユーザーのデータを収集し、そのユーザーに対して再度広告を配信する「リマーケティング」が可能になります。一度興味を示したユーザーにアプローチできるため、高いコンバージョン率が期待できます。

4. 類似オーディエンスを作成できる
コンバージョンしたユーザーや、サイト訪問者のデータをもとに、類似した特徴を持つ新規ユーザーを見つける「類似オーディエンス」を作成できます。新規顧客の開拓に非常に効果的です。

本記事では、Metaピクセルの仕組みから設置方法、コンバージョン計測の設定、トラブルシューティングまで、詳しく解説します。Meta広告の始め方をすでに読んで基本を理解している方は、この記事でピクセル設定をマスターしましょう。

Metaピクセルの仕組みを理解する

Metaピクセルの設定に入る前に、まずはその仕組みを理解しておきましょう。仕組みを理解することで、トラブルが発生したときの原因特定や、より高度な設定が可能になります。

Metaピクセルとは何か

Metaピクセルとは、ウェブサイトに設置するJavaScriptコードのことです。このコードがウェブサイトに埋め込まれることで、サイトを訪問したユーザーの行動データをMetaのサーバーに送信します。

具体的には、以下のような流れでデータが収集されます。

1. ユーザーがFacebook/Instagram広告をクリック
2. ランディングページ(ウェブサイト)に遷移
3. ページに埋め込まれたピクセルコードが実行される
4. ユーザーの行動データ(ページ閲覧、カート追加、購入など)がMetaのサーバーに送信される
5. 広告マネージャでコンバージョンとして計測される

ピクセルで計測できるデータ

Metaピクセルでは、以下のようなデータを計測できます。

ページビュー
ユーザーがウェブサイトのどのページを閲覧したかを計測します。これはピクセルの基本機能で、ベースコードを設置するだけで自動的に計測されます。

標準イベント
Metaがあらかじめ定義した行動(購入、カート追加、リード獲得など)を計測します。対応するイベントコードを追加設置することで計測できます。

カスタムイベント
標準イベントにない独自の行動を計測したい場合に、自分で定義して計測します。

カスタムコンバージョン
特定のURL訪問をコンバージョンとして定義できます。コードの追加設置なしで、URLルールを設定するだけで計測できます。

ベースコードとイベントコード

Metaピクセルは、「ベースコード」と「イベントコード」の2つの要素で構成されています。

ベースコード
ウェブサイトのすべてのページに設置する基本のコードです。これにより、ページビューの計測と、ピクセルの初期化が行われます。

イベントコード
特定の行動(購入、カート追加など)が発生したときに実行されるコードです。ベースコードに追加する形で、計測したい行動が発生するページや条件で実行されるよう設置します。

Metaピクセルの作成と設置方法

それでは、実際にMetaピクセルを作成し、ウェブサイトに設置していきましょう。

Step1:ピクセルを作成する

まず、イベントマネージャでピクセルを作成します。

1. Meta広告マネージャにログイン
2. 左側メニューから「イベントマネージャ」を選択
3. 「データソースをリンク」をクリック
4. 「ウェブ」を選択
5. 「Metaピクセル」を選択して「リンクする」をクリック
6. ピクセル名を入力(例:「〇〇株式会社_公式サイト」)
7. ウェブサイトのURLを入力(任意)
8. 「次へ」をクリックして作成完了

ピクセルが作成されると、一意のピクセルIDが発行されます。このIDは後で使用するので、控えておきましょう。

Step2:ベースコードを取得する

ピクセルを作成したら、ウェブサイトに設置するベースコードを取得します。

1. イベントマネージャでピクセルを選択
2. 「設定」タブをクリック
3. 「ピクセルを設定」または「コードを手動でインストール」を選択
4. 表示されるベースコードをコピー

ベースコードは以下のような形式です(ピクセルIDの部分は実際のIDに置き換わります)。

<!– Meta Pixel Code –>
<script>
!function(f,b,e,v,n,t,s)
{if(f.fbq)return;n=f.fbq=function(){n.callMethod?
n.callMethod.apply(n,arguments):n.queue.push(arguments)};
if(!f._fbq)f._fbq=n;n.push=n;n.loaded=!0;n.version=’2.0′;
n.queue=[];t=b.createElement(e);t.async=!0;
t.src=v;s=b.getElementsByTagName(e)[0];
s.parentNode.insertBefore(t,s)}(window, document,’script’,
‘https://connect.facebook.net/en_US/fbevents.js’);
fbq(‘init’, ‘YOUR_PIXEL_ID’);
fbq(‘track’, ‘PageView’);
</script>
<noscript><img height=”1″ width=”1″ style=”display:none”
src=”https://www.facebook.com/tr?id=YOUR_PIXEL_ID&ev=PageView&noscript=1″
/></noscript>
<!– End Meta Pixel Code –>

Step3:ベースコードをウェブサイトに設置する

取得したベースコードを、ウェブサイトのすべてのページに設置します。設置場所は、HTMLの<head>タグ内(できるだけ上部)です。

直接HTMLに設置する場合

ウェブサイトのHTMLファイルを編集し、<head>タグの開始直後にベースコードを貼り付けます。すべてのページに共通のヘッダーテンプレートがある場合は、そこに1回設置するだけでOKです。

WordPressの場合

WordPressでは、以下の方法で設置できます。

方法1:テーマのheader.phpを編集
「外観」→「テーマエディタ」→「header.php」を開き、<head>タグ内にコードを貼り付け

方法2:プラグインを使用
「Insert Headers and Footers」などのプラグインを使用すると、PHPファイルを直接編集せずにコードを挿入できます。

方法3:Meta公式プラグイン
「Facebook for WordPress」(現在は「Meta Pixel for WordPress」)プラグインを使用すると、ピクセルIDを入力するだけで自動的に設置されます。

Googleタグマネージャー(GTM)を使用する場合

GTMを使用している場合は、GTM経由でピクセルを設置することも可能です。

1. GTMにログイン
2. 「タグ」→「新規」をクリック
3. タグタイプで「カスタムHTML」を選択
4. ベースコードを貼り付け
5. トリガーで「All Pages」を選択
6. 保存して公開

GTMを使用するメリットは、ウェブサイトのコードを直接編集せずにタグを管理でき、イベントの追加も容易になることです。

Step4:設置を確認する

ピクセルを設置したら、正しく動作しているか確認しましょう。

方法1:Meta Pixel Helperを使用する

「Meta Pixel Helper」は、Chromeブラウザ用の拡張機能です。インストールすると、閲覧中のページにピクセルが設置されているかどうか、どのイベントが発火しているかを確認できます。

1. Chrome ウェブストアで「Meta Pixel Helper」を検索してインストール
2. ピクセルを設置したウェブサイトにアクセス
3. ブラウザ右上のPixel Helperアイコンをクリック
4. ピクセルが正しく設置されていれば、ピクセルIDとイベント情報が表示される

方法2:イベントマネージャで確認する

1. イベントマネージャでピクセルを選択
2. 「概要」タブを確認
3. 「アクティブ」と表示されていれば、ピクセルが正常に動作している
4. 受信したイベントの一覧も確認できる

方法3:テストイベントを使用する

イベントマネージャの「テストイベント」機能を使うと、リアルタイムでイベントの受信を確認できます。

1. イベントマネージャでピクセルを選択
2. 「テストイベント」タブをクリック
3. ウェブサイトのURLを入力して「ウェブサイトを開く」をクリック
4. ウェブサイト上で操作を行うと、テストイベント画面にリアルタイムでイベントが表示される

標準イベントの設定:主要なコンバージョンを計測する

ベースコードを設置しただけでは、ページビューしか計測されません。購入やカート追加などのコンバージョンを計測するには、「イベントコード」を追加設置する必要があります。

標準イベントの種類

Metaが用意している標準イベントは以下の通りです。ビジネスの目的に合わせて、必要なイベントを設定しましょう。

Purchase(購入)
購入が完了したときに発火。ECサイトでは必須のイベントです。

AddToCart(カートに追加)
商品がカートに追加されたときに発火。購入の前段階を計測できます。

InitiateCheckout(チェックアウト開始)
購入手続きが開始されたときに発火。

AddPaymentInfo(支払い情報追加)
支払い情報が入力されたときに発火。

Lead(リード)
問い合わせフォームの送信や資料請求など、見込み客情報を獲得したときに発火。

CompleteRegistration(登録完了)
会員登録やアカウント作成が完了したときに発火。

Subscribe(サブスクリプション登録)
有料サブスクリプションの登録が完了したときに発火。

StartTrial(トライアル開始)
無料トライアルが開始されたときに発火。

ViewContent(コンテンツ閲覧)
商品詳細ページなど、重要なコンテンツページが閲覧されたときに発火。

Search(検索)
サイト内検索が実行されたときに発火。

AddToWishlist(ウィッシュリストに追加)
商品がお気に入りやウィッシュリストに追加されたときに発火。

Contact(連絡)
電話やメール、チャットなどで連絡があったときに発火。

FindLocation(場所検索)
店舗検索などで場所を探したときに発火。

Schedule(予約)
予約が完了したときに発火。

CustomizeProduct(商品カスタマイズ)
商品のカスタマイズ(色やサイズの選択など)が行われたときに発火。

Donate(寄付)
寄付が完了したときに発火。

SubmitApplication(申請送信)
申請フォームが送信されたときに発火。

標準イベントのコード設置方法

標準イベントを計測するには、イベントが発生するタイミングでイベントコードを実行する必要があります。

基本的なイベントコードの形式

fbq(‘track’, ‘イベント名’);

例えば、購入完了イベントの場合:
fbq(‘track’, ‘Purchase’);

パラメータを含めるイベントコードの形式

fbq(‘track’, ‘イベント名’, {パラメータ});

例えば、購入金額を含める場合:
fbq(‘track’, ‘Purchase’, {value: 10000, currency: ‘JPY’});

主要イベントの設置例

Purchase(購入)イベントの設置

購入完了ページ(サンキューページ)に以下のコードを追加します。

<script>
fbq(‘track’, ‘Purchase’, {
  value: 10000, // 購入金額
  currency: ‘JPY’, // 通貨
  content_type: ‘product’, // コンテンツタイプ
  content_ids: [‘SKU12345’] // 商品ID
});
</script>

動的に購入金額や商品IDを取得する場合は、サイトのシステムに合わせてコードを調整します。

Lead(リード)イベントの設置

問い合わせ完了ページに以下のコードを追加します。

<script>
fbq(‘track’, ‘Lead’, {
  content_name: ‘資料請求’, // リードの種類
  value: 5000, // リードの想定価値(任意)
  currency: ‘JPY’
});
</script>

AddToCart(カート追加)イベントの設置

「カートに追加」ボタンがクリックされたときに発火するよう設定します。

<script>
fbq(‘track’, ‘AddToCart’, {
  value: 3000, // 商品価格
  currency: ‘JPY’,
  content_type: ‘product’,
  content_ids: [‘SKU12345’] // 商品ID
});
</script>

ボタンクリック時に発火させるには、JavaScriptのイベントリスナーを使用するか、GTMのクリックトリガーを活用します。

ViewContent(コンテンツ閲覧)イベントの設置

商品詳細ページなど、重要なページに設置します。

<script>
fbq(‘track’, ‘ViewContent’, {
  content_name: ‘〇〇商品’, // 商品名
  content_category: ‘カテゴリ名’,
  content_type: ‘product’,
  content_ids: [‘SKU12345’],
  value: 3000,
  currency: ‘JPY’
});
</script>

イベント設定ツールを使用した設置方法

コードを直接書くのが難しい場合は、Meta広告のイベント設定ツールを使用すると、ノーコードでイベントを設定できます。

1. イベントマネージャでピクセルを選択
2. 「設定」タブ →「イベント設定ツールを開く」をクリック
3. ウェブサイトのURLを入力
4. ウェブサイトがツール内で表示される
5. 計測したいボタンや要素をクリック
6. 割り当てるイベント(購入、リードなど)を選択
7. 設定を保存

イベント設定ツールは、特定のURLへのアクセスや、特定のボタンクリックをイベントとして設定できます。ただし、動的な値(購入金額など)を取得するには、やはりコードの設置が必要です。

カスタムコンバージョンの設定

カスタムコンバージョンは、URLルールに基づいてコンバージョンを定義する機能です。コードを追加設置せずに、特定のページへのアクセスをコンバージョンとして計測できます。

カスタムコンバージョンの作成方法

1. イベントマネージャを開く
2. 左側メニューから「カスタムコンバージョン」を選択
3. 「カスタムコンバージョンを作成」をクリック
4. 以下の項目を設定:
  ・名前:わかりやすい名前(例:「資料請求完了」)
  ・データソース:使用するピクセルを選択
  ・イベント:「すべてのURLトラフィック」または特定のイベント
  ・ルール:URLの条件を設定
  ・カテゴリ:該当するカテゴリを選択
  ・値(任意):コンバージョンの価値を設定
5. 「作成」をクリック

URLルールの設定パターン

カスタムコンバージョンでは、以下のURLルールが設定できます。

URLに含む
指定した文字列がURLに含まれている場合にマッチ。
例:「/thanks」を指定 → https://example.com/thanks や https://example.com/contact/thanks にマッチ

URLが次と等しい
完全一致でURLが一致する場合にマッチ。
例:「https://example.com/thanks」を指定 → そのURLのみにマッチ

URLが次で始まる
指定した文字列でURLが始まる場合にマッチ。

カスタムコンバージョンの活用例

サンキューページでのコンバージョン計測
問い合わせや購入完了後に遷移する「サンキューページ」のURLを指定して、コンバージョンを計測します。

例:URLに「/thanks」または「/complete」を含む

特定のページカテゴリの閲覧計測
特定のカテゴリに属するページの閲覧を計測します。

例:URLに「/products/」を含む → 商品詳細ページの閲覧を計測

コンバージョンAPIの設定:より正確なデータ取得

近年、ブラウザのプライバシー強化やiOSのトラッキング制限により、ピクセル(ブラウザベースの計測)だけでは正確なデータ取得が難しくなっています。この問題を解決するのが「コンバージョンAPI(CAPI)」です。

コンバージョンAPIとは

コンバージョンAPIは、ウェブサイトのサーバーから直接Metaのサーバーにイベントデータを送信する仕組みです。ブラウザを介さないため、広告ブロッカーやCookie制限の影響を受けにくく、より正確なデータ取得が可能になります。

ピクセルとコンバージョンAPIの違い

ピクセル(クライアントサイド計測):
・ユーザーのブラウザでJavaScriptが実行される
・Cookieを使用してユーザーを識別
・広告ブロッカーやブラウザの制限の影響を受ける

コンバージョンAPI(サーバーサイド計測):
・ウェブサイトのサーバーからMetaのサーバーに直接送信
・ファーストパーティデータを使用
・ブラウザの制限の影響を受けにくい

推奨される構成

Metaは、ピクセルとコンバージョンAPIの両方を併用することを推奨しています。両方を設定することで、データの欠損を最小限に抑え、より正確な計測が可能になります。

コンバージョンAPIの設定方法

コンバージョンAPIの設定方法は、ウェブサイトの構成によって異なります。

方法1:パートナー連携を利用する

Shopify、WooCommerce、WordPress、Googleタグマネージャーなど、多くのプラットフォームがコンバージョンAPIとの連携機能を提供しています。これらを利用すると、比較的簡単に設定できます。

例:Shopifyの場合
1. ShopifyストアにFacebook販売チャネルを追加
2. Facebookアカウントと連携
3. コンバージョンAPIが自動的に設定される

例:WordPressの場合
1. 「Pixel Your Site」などのプラグインをインストール
2. プラグイン設定でコンバージョンAPIを有効化
3. APIアクセストークンを入力

方法2:Googleタグマネージャー(サーバーサイド)を使用する

GTMのサーバーサイドコンテナを使用して、コンバージョンAPIを実装する方法です。技術的な知識が必要ですが、柔軟な設定が可能です。

方法3:直接実装する

ウェブサイトのサーバーサイドコードから直接Meta APIを呼び出す方法です。開発者向けの方法で、最も柔軟な設定が可能ですが、技術的なハードルが高いです。

イベントの重複排除

ピクセルとコンバージョンAPIの両方を設定した場合、同じイベントが2回カウントされる可能性があります。これを防ぐために、「イベント重複排除」の設定が重要です。

重複排除は、同じイベントに対して一意の「event_id」を付与することで実現します。ピクセルとコンバージョンAPIの両方で同じevent_idを送信すると、Metaが自動的に重複を排除してくれます。

iOS14以降のトラッキング制限への対応

2021年のiOS14アップデート以降、iPhoneユーザーに対するトラッキング制限が強化されました。これにより、Meta広告のコンバージョン計測にも影響が出ています。

iOS14アップデートの影響

iOS14以降、アプリがユーザーをトラッキングする際には、「App Tracking Transparency(ATT)」フレームワークによる許可が必要になりました。多くのユーザーがトラッキングをオプトアウト(拒否)するため、以下の影響があります。

・コンバージョンの計測漏れ
・アトリビューション(どの広告経由かの特定)の精度低下
・リターゲティングオーディエンスの縮小
・レポートの遅延(リアルタイムではなく最大3日の遅延)

対応策1:合算イベント測定(AEM)の設定

合算イベント測定(Aggregated Event Measurement)は、iOS14以降の制限に対応するためのMetaの仕組みです。

ドメイン認証
イベントマネージャでドメインを認証し、そのドメインで計測するイベントを設定します。

1. ビジネス設定 →「ブランドセーフティ」→「ドメイン」を選択
2. 「追加」をクリックしてドメインを入力
3. DNSレコードまたはHTMLファイルで所有権を確認

イベントの優先順位設定
iOS14ユーザーからは、1ドメインあたり最大8つのイベントしか計測できません。優先度の高いイベントを8つ選択し、優先順位を設定します。

1. イベントマネージャ →「データソース」→ピクセルを選択
2. 「合算イベント測定」タブを開く
3. 「ウェブイベントを設定」をクリック
4. 最大8つのイベントを選択し、優先順位をドラッグ&ドロップで設定

対応策2:コンバージョンAPIの導入

前述のコンバージョンAPIを導入することで、ブラウザ側の制限を回避し、より正確なデータ取得が可能になります。

対応策3:ファーストパーティデータの活用

自社で収集した顧客データ(メールアドレス、電話番号など)を活用することで、サードパーティCookieに依存しない計測が可能になります。

・カスタムオーディエンスへの顧客リストアップロード
・コンバージョンAPIでのユーザーパラメータ送信(メールアドレスのハッシュ化など)

コンバージョン計測のトラブルシューティング

ピクセルやコンバージョン計測でよくある問題と、その解決方法を紹介します。

問題1:ピクセルがアクティブにならない

原因と確認ポイント
・ベースコードが正しく設置されていない
・コードの設置場所が間違っている(<head>タグ外に設置など)
・JavaScriptエラーでコードが実行されていない
・キャッシュにより古いページが表示されている

解決方法
・Meta Pixel Helperでピクセルの検出を確認
・ブラウザの開発者ツールでJavaScriptエラーを確認
・キャッシュをクリアして再確認
・コードが<head>タグ内に正しく配置されているか確認

問題2:イベントが計測されない

原因と確認ポイント
・イベントコードが設置されていない
・イベントコードの記述にエラーがある
・イベントの発火条件が満たされていない
・ピクセルのベースコードより前にイベントコードが実行されている

解決方法
・テストイベント機能でリアルタイムに確認
・イベントコードの構文をチェック
・ベースコードの後にイベントコードが実行されているか確認
・GTMを使用している場合はタグの発火順序を確認

問題3:コンバージョン数が実際より少ない

原因と確認ポイント
・iOS14のトラッキング制限の影響
・広告ブロッカーの使用
・サンキューページに遷移せずに離脱
・クロスデバイスでのコンバージョン(スマホで見て、PCで購入など)

解決方法
・コンバージョンAPIを導入する
・合算イベント測定を正しく設定する
・アトリビューション設定を確認する
・他の計測ツール(Google Analytics等)と比較して差異を確認

問題4:コンバージョン数が実際より多い

原因と確認ポイント
・イベントが重複して発火している
・ページのリロードでイベントが再発火
・ピクセルとコンバージョンAPIの重複排除ができていない

解決方法
・イベントの発火回数をPixel Helperで確認
・重複排除のためのevent_idを設定
・サンキューページへの直接アクセスを制限
・セッションベースでの重複防止処理を実装

問題5:レポートに反映されるのが遅い

原因と確認ポイント
・iOS14以降のユーザーからのコンバージョンは最大3日の遅延がある
・コンバージョンAPIのデータ送信に遅延がある
・Metaのシステム側の処理遅延

解決方法
・リアルタイムのデータではなく、数日後のデータで判断する
・テストイベント機能でリアルタイムの受信は確認できる
・重要なキャンペーンでは余裕を持った計測期間を設ける

効果測定のためのアトリビューション設定

コンバージョンを正しく評価するためには、アトリビューション(貢献度の割り当て)の設定も重要です。

アトリビューションウィンドウとは

アトリビューションウィンドウとは、広告を見た・クリックしたユーザーがコンバージョンした場合に、どの期間までを「広告の成果」としてカウントするかの設定です。

クリックスルーアトリビューション
広告をクリックしてからコンバージョンするまでの期間。
設定可能な期間:1日、7日

ビュースルーアトリビューション
広告を見た(クリックせず)後にコンバージョンするまでの期間。
設定可能な期間:なし、1日

アトリビューション設定の選び方

デフォルト設定
7日間クリック + 1日間ビュー
多くのビジネスで適切な設定です。

検討期間が短い商材
1日間クリック + 1日間ビュー
衝動買いが多い低単価商品などに適しています。

検討期間が長い商材
7日間クリック + 1日間ビュー
高単価商品やBtoBサービスなどに適しています。

アトリビューション設定の変更方法

1. 広告マネージャで広告セットを選択
2. 「最適化と配信」セクションを開く
3. 「アトリビューション設定」を変更

アトリビューション設定を変更すると、レポートに表示されるコンバージョン数も変わります。設定を変更する前後で数値が変動することを理解しておきましょう。

広告効果測定の詳細については、広告効果測定の基本指標もあわせてご覧ください。

ピクセルデータを活用したオーディエンス作成

ピクセルで収集したデータは、コンバージョン計測だけでなく、オーディエンス(ターゲット)作成にも活用できます。

ウェブサイトカスタムオーディエンスの作成

ピクセルで計測したウェブサイト訪問者データをもとに、カスタムオーディエンスを作成できます。

作成例

・過去30日間のすべてのウェブサイト訪問者
・特定のページ(商品詳細ページなど)を訪問した人
・カートに追加したが購入していない人
・過去の購入者
・滞在時間の上位25%

作成方法については、Meta広告のターゲティング設定を極めるで詳しく解説しています。

類似オーディエンスの作成

ピクセルで計測したコンバージョンユーザー(購入者、問い合わせ者など)をソースとして、類似オーディエンスを作成できます。

・購入者の類似オーディエンス → 購入しやすい新規ユーザーにリーチ
・カート追加者の類似オーディエンス → 購買意欲の高いユーザーにリーチ
・高LTV顧客の類似オーディエンス → 優良顧客になりやすいユーザーにリーチ

リマーケティングの実施

ウェブサイト訪問者に対して、再度広告を配信する「リマーケティング」が可能になります。

リマーケティングのセグメント例

・サイト訪問者全体(認知強化)
・商品詳細ページ訪問者(興味喚起)
・カート放棄者(購入促進)
・過去購入者(リピート促進)

リマーケティングの詳細については、リマーケティング広告の設定と活用法を参照してください。

まとめ:正確なデータ取得で広告効果を最大化する

Metaピクセルの設定とコンバージョン計測について、詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

【ピクセル設定の基本】
・ベースコードはすべてのページの<head>タグ内に設置
・コンバージョンを計測するにはイベントコードを追加
・Meta Pixel Helperで正常動作を確認

【イベント設定のポイント】
・ビジネス目標に合った標準イベントを選択
・購入金額などのパラメータも可能な限り送信
・カスタムコンバージョンはURLルールで簡単に設定可能

【iOS14以降の対応】
・コンバージョンAPIを導入してデータ欠損を最小化
・ドメイン認証と合算イベント測定を設定
・計測に最大3日の遅延があることを理解する

【データ活用】
・ピクセルデータでカスタムオーディエンスを作成
・コンバージョンユーザーから類似オーディエンスを作成
・リマーケティングで見込み客を再獲得

ピクセルの設定は一度行えば終わりではなく、定期的に正常動作を確認し、新しいイベントの追加や最適化を続けることが重要です。正確なデータがあってこそ、効果的な広告運用が可能になります。

ターゲティング設定についてはMeta広告のターゲティング設定を極める、クリエイティブ制作についてはInstagram広告のクリエイティブ作成術もあわせてご覧ください。

Meta広告全般の始め方については、Meta広告(Facebook・Instagram広告)の始め方と設定方法を参照してください。また、広告効果測定の基本指標については広告効果測定の基本指標で詳しく解説しています。

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