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検索広告(リスティング広告)の設定と運用方法【基礎から実践まで】

「検索広告を始めたいけど、設定方法が分からない…」

「リスティング広告を出しているけど、思うように成果が出ない…」

「検索広告の運用って、具体的に何をすればいいの?」

検索広告(リスティング広告)は、Google広告の中で最も基本的で、効果を出しやすい広告タイプです。検索しているユーザー、つまり「今まさに探している人」に広告を表示できるため、コンバージョン率が高いのが特徴です。

しかし、正しく設定・運用しなければ、効果は出ません。キーワード選定、広告文作成、入札設定など、押さえるべきポイントは多岐にわたります。

この記事では、検索広告の設定から運用までを徹底解説します。初期設定の手順、キーワードの選び方、広告文の作り方、入札戦略、運用改善のコツまで網羅しています。初心者の方はもちろん、すでに運用している方の改善にも役立つ内容です。

検索広告(リスティング広告)とは

検索広告の基本

検索広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるテキスト広告です。「リスティング広告」「検索連動型広告」「PPC広告」とも呼ばれます。

表示される場所

  • 検索結果の上部(最大4枠)
  • 検索結果の下部(最大3枠)

広告には「広告」「スポンサー」などのラベルが付き、自然検索結果と区別されます。

検索広告の仕組み

オークション形式

検索広告は、ユーザーが検索するたびにオークションが行われ、表示する広告が決まります。

表示順位を決める要素

広告ランク = 入札単価 × 品質スコア + 広告表示オプションの効果

  • 入札単価:1クリックあたりに支払っても良い上限金額
  • 品質スコア:広告の品質を1〜10で評価した指標
  • 広告表示オプション:サイトリンクなどの追加情報

入札単価が高いだけでは上位表示されません。広告の品質も重要です。

検索広告のメリット

1. 顕在層にアプローチできる

検索しているユーザーは、すでにニーズを持っています。購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。

2. すぐに始められる

設定が完了すれば、すぐに広告配信を開始できます。SEOのように効果が出るまで数ヶ月待つ必要がありません。

3. 費用対効果を計測しやすい

クリック数、コンバージョン数、CPAなど、効果を詳細に計測できます。

4. 予算をコントロールできる

日予算、入札単価を設定でき、予算内で運用できます。

5. 柔軟に調整できる

キーワード、広告文、入札単価など、いつでも変更できます。

検索広告のデメリット

1. 競合が多いと高騰する

人気のキーワードは、クリック単価が高騰することがあります。

2. 継続的な費用がかかる

広告を止めると効果もなくなるため、継続的な投資が必要です。

3. 運用知識が必要

効果を出すには、キーワード選定、広告文作成など、一定の知識が必要です。

4. 認知拡大には向かない

検索しているユーザーにしかリーチできないため、潜在層へのアプローチには限界があります。

検索広告の設定手順

ステップ1:キャンペーンの作成

手順

  1. Google広告にログイン
  2. 「キャンペーン」→「+」をクリック
  3. 「新しいキャンペーンを作成」を選択
  4. キャンペーンの目標を選択(販売促進、見込み顧客の獲得など)
  5. キャンペーンタイプで「検索」を選択
  6. コンバージョンアクションを選択

キャンペーン設定項目

項目設定内容
キャンペーン名管理しやすい名前を設定
ネットワーク検索パートナーの有無を選択
地域配信する地域を設定
言語ターゲットの言語を設定
予算1日の予算を設定
入札戦略入札方法を選択

検索パートナーについて

「検索パートナー」を有効にすると、Google以外の提携サイト(例:livedoor、goo、BIGLOBEなど)にも広告が配信されます。

  • メリット:リーチが広がる
  • デメリット:品質がGoogle検索より低い場合がある

最初はオフにして、Google検索のみで効果を確認し、後から検討することをおすすめします。

ステップ2:広告グループの作成

広告グループとは

キーワードと広告をまとめる単位です。同じテーマのキーワードを1つの広告グループにまとめます。

設定項目

  • 広告グループ名:管理しやすい名前
  • デフォルト入札単価:広告グループ全体のデフォルトCPC

広告グループの分け方

  • 商品・サービス別
  • キーワードのテーマ別
  • 訴求ポイント別

アカウント構成については、Google広告アカウント構成の設計方法で詳しく解説しています。

ステップ3:キーワードの設定

キーワードの役割

キーワードは、広告を表示するトリガーです。ユーザーの検索語句がキーワードに一致した場合、広告が表示される可能性があります。

キーワードの選び方

  • 商品・サービスに関連するキーワード
  • ユーザーが検索しそうな言葉
  • 購買意欲の高いキーワード

キーワード調査ツール

  • Googleキーワードプランナー:検索ボリューム、競合度を確認
  • Googleサジェスト:検索窓に表示される候補
  • 関連キーワード:検索結果下部に表示

マッチタイプ

マッチタイプ記号説明例(キーワード:ランニングシューズ)
完全一致[キーワード]キーワードと同じ意味の検索ランニングシューズ、ランニング靴
フレーズ一致“キーワード”キーワードの意味を含む検索ランニングシューズ おすすめ、安いランニングシューズ
インテントマッチキーワード関連する検索に幅広く表示ジョギング用の靴、マラソン シューズ

マッチタイプの選び方

  • 最初はフレーズ一致か完全一致から始める
  • データが集まったら、インテントマッチも検討
  • 検索クエリを確認し、除外キーワードを追加

キーワード選定については、キーワード選定の方法と効果的なマッチタイプ設定で詳しく解説しています。

ステップ4:除外キーワードの設定

除外キーワードとは

広告を表示したくない検索語句を指定する設定です。無関係な検索での広告表示を防ぎ、無駄なクリックを削減できます。

除外すべきキーワードの例

  • 「無料」「格安」など:有料サービスの場合
  • 「求人」「採用」など:採用目的でない場合
  • 「〇〇とは」「方法」など:情報収集目的が多い場合
  • 競合他社名:意図的に狙わない場合

設定方法

  1. キャンペーンまたは広告グループを選択
  2. 「キーワード」→「除外キーワード」を開く
  3. 除外したいキーワードを追加

ステップ5:広告の作成

レスポンシブ検索広告(RSA)

現在、Google検索広告の標準形式はレスポンシブ検索広告です。複数の見出しと説明文を登録すると、Googleが最適な組み合わせを自動で表示します。

設定項目

項目上限推奨
広告見出し最大15個(各30文字)8個以上
説明文最大4個(各90文字)2個以上
最終ページURL関連性の高いページ
表示URLパス各15文字×2キーワードを含める

効果的な広告見出しの書き方

  • キーワードを含める:検索語句と関連性を高める
  • ベネフィットを伝える:ユーザーのメリットを明確に
  • 数字を使う:具体性を高める
  • CTAを入れる:行動を促す
  • 差別化ポイント:競合との違いを強調

見出しの例

  • 「【公式】〇〇サービス」
  • 「初回30%OFF」
  • 「最短翌日配送」
  • 「実績10,000件以上」
  • 「無料相談受付中」
  • 「今すぐお見積もり」

効果的な説明文の書き方

  • 見出しで伝えきれない情報を補足
  • 具体的なメリットを記載
  • 信頼性を高める要素を入れる
  • 行動を促す文言で締める

広告文の書き方については、クリックされる広告文の書き方で詳しく解説しています。

ステップ6:広告表示オプション(アセット)の設定

広告表示オプションとは

広告に追加情報を表示する機能です。広告の視認性が高まり、クリック率の向上が期待できます。

主な広告表示オプション

オプション内容効果
サイトリンク追加のリンクを表示他のページへの誘導
コールアウト短い補足文を表示特徴・メリットの訴求
構造化スニペットカテゴリ別のリストを表示サービス内容の紹介
電話番号電話番号を表示電話での問い合わせ
住所店舗の住所を表示来店促進
画像広告に画像を追加視覚的な訴求
価格商品・サービスの価格を表示価格訴求
プロモーションセール・割引情報を表示キャンペーン訴求

設定のポイント

  • 可能な限り多くのオプションを設定
  • ビジネスに関連するオプションを優先
  • 定期的に更新・最適化

ステップ7:入札戦略の設定

主な入札戦略

入札戦略説明向いているケース
個別クリック単価手動でCPCを設定細かくコントロールしたい
クリック数の最大化予算内でクリック数を最大化流入を増やしたい
コンバージョン数の最大化予算内でCV数を最大化CV数を増やしたい
目標コンバージョン単価目標CPAを維持してCV獲得CPAを一定に保ちたい
コンバージョン値の最大化予算内で売上を最大化売上を最大化したい
目標広告費用対効果目標ROASを維持して売上獲得ROASを一定に保ちたい

入札戦略の選び方

  • 初心者・データ少:クリック数の最大化から開始
  • CV計測ができている:コンバージョン数の最大化
  • CVデータが十分(月30件以上):目標CPA

入札戦略については、Google広告の入札戦略の種類と選び方で詳しく解説しています。

ステップ8:配信開始と確認

配信前チェック

  • コンバージョン計測が正しく設定されているか
  • キーワードに誤りはないか
  • 広告文に誤字脱字はないか
  • リンク先URLは正しいか
  • 予算設定は正しいか

配信後の確認

  • 広告が承認されたか
  • インプレッションが発生しているか
  • クリックが発生しているか
  • コンバージョンが計測されているか

検索広告の運用方法

日次で行うこと

簡易チェック(5〜10分)

  • 異常値がないか確認(急激な変動など)
  • 予算が正常に消化されているか
  • 広告が正常に配信されているか
  • 審査落ちがないか

週次で行うこと

詳細分析と改善(30分〜1時間)

1. 主要指標の確認

  • クリック数、インプレッション数
  • CTR(クリック率)
  • CPC(クリック単価)
  • コンバージョン数、CVR
  • CPA、ROAS

2. 検索クエリの確認

  • 「キーワード」→「検索語句」を確認
  • 効果の良いクエリ → 新しいキーワードとして追加を検討
  • 無関係なクエリ → 除外キーワードに追加

3. キーワードの最適化

  • 成果の良いキーワード → 入札強化を検討
  • 成果の悪いキーワード → 入札抑制または停止
  • インプレッションシェアの確認

4. 広告のパフォーマンス確認

  • 広告のCTR、CVRを確認
  • 効果の低い広告は改善または停止

月次で行うこと

振り返りと戦略見直し(1〜2時間)

1. 月間目標の達成状況確認

  • CV数、CPA、ROASの目標達成率
  • 前月比、前年比の比較

2. 詳細分析

  • キャンペーン別、広告グループ別の成果
  • デバイス別、地域別、時間帯別の成果
  • ボトルネックの特定

3. 改善施策の検討

  • 来月の重点施策を決定
  • 新しいキーワード、広告のテスト計画
  • 予算配分の見直し

4. レポート作成

  • 主要指標のサマリー
  • 成功点・課題点
  • 来月のアクションプラン

PDCAサイクルについては、広告運用のPDCAサイクルと改善の進め方で詳しく解説しています。

検索広告の改善ポイント

改善ポイント1:キーワードの最適化

検索クエリの分析

実際にユーザーが検索した語句(検索クエリ)を分析し、キーワードを最適化します。

確認方法

  1. キャンペーンまたは広告グループを選択
  2. 「キーワード」→「検索語句」を開く
  3. 検索クエリごとの成果を確認

アクション

検索クエリの状況アクション
CVしている、関連性が高いキーワードとして追加
クリックはあるがCVなし、関連性低い除外キーワードに追加
インプレッションが多いがCTR低い広告文の見直し、または除外

除外キーワードの追加

無関係な検索クエリを除外キーワードに追加することで、無駄なクリックを防ぎ、CPAを改善できます。

改善ポイント2:広告文の最適化

A/Bテストの実施

複数の広告を同時に配信し、効果を比較します。

テストのポイント

  • 一度に変更するのは1要素(見出し、説明文など)
  • 十分なデータ(クリック数100以上)が集まるまで待つ
  • 効果の高い広告を残し、新しいテストを開始

改善のヒント

  • CTRが低い → 見出しを改善(魅力的な訴求に)
  • CVRが低い → 広告とLPの整合性を確認
  • 競合より目立たない → 差別化ポイントを強調

改善ポイント3:入札の最適化

入札調整の活用

デバイス、地域、時間帯などに応じて、入札を調整できます。

調整項目
デバイスモバイルのCVRが高い → +20%
地域東京のCVRが高い → +30%
時間帯深夜のCVRが低い → -50%
曜日平日のCVRが高い → +10%

入札戦略の見直し

データが蓄積されたら、より高度な入札戦略への移行を検討します。

  • クリック数の最大化 → コンバージョン数の最大化
  • コンバージョン数の最大化 → 目標CPA

改善ポイント4:LP(ランディングページ)の改善

いくら広告が良くても、LPが悪ければコンバージョンしません。

LPのチェックポイント

  • 広告の訴求とLPの内容が一致しているか
  • ファーストビューで価値が伝わるか
  • CTAが分かりやすいか
  • ページの読み込み速度は速いか
  • スマートフォンで見やすいか

LP改善については、LPのCVR改善チェックリストで詳しく解説しています。

改善ポイント5:品質スコアの向上

品質スコアとは

広告の品質を1〜10で評価した指標です。品質スコアが高いと、低いCPCで上位表示できます。

品質スコアの構成要素

  • 推定クリック率:広告がクリックされる可能性
  • 広告の関連性:キーワードと広告の関連度
  • ランディングページの利便性:LPの品質

品質スコア向上のポイント

  • キーワードを広告文に含める
  • 広告とLPの内容を一致させる
  • LPの読み込み速度を改善
  • モバイルフレンドリーなLPにする

検索広告のよくある失敗と対策

失敗1:キーワードが広すぎる

問題

インテントマッチ(部分一致)で広いキーワードを設定し、無関係な検索にも広告が表示される。無駄なクリックが増え、CPAが悪化。

対策

  • 最初はフレーズ一致や完全一致から開始
  • 検索クエリを定期的に確認
  • 除外キーワードを積極的に追加

失敗2:除外キーワードを設定していない

問題

除外キーワードを設定せず、無関係な検索でクリックが発生。予算が無駄に消費される。

対策

  • 配信開始前に予想される除外キーワードを設定
  • 週次で検索クエリを確認し、除外キーワードを追加

失敗3:広告文がキーワードと無関係

問題

広告文にキーワードが含まれておらず、CTRが低い。品質スコアも低下。

対策

  • 広告見出しにキーワードを含める
  • 広告グループを適切に分け、関連性の高い広告を作成

失敗4:コンバージョン計測をしていない

問題

コンバージョン計測ができておらず、どのキーワードが成果に貢献しているか分からない。改善のしようがない。

対策

  • 必ずコンバージョン計測を設定
  • タグの動作を確認
  • CVがない場合は、マイクロCV(ページ閲覧など)も設定

コンバージョン設定については、コンバージョン設定の基本と正しい計測方法を参照してください。

失敗5:予算が少なすぎる

問題

予算が少なすぎて、広告が十分に表示されない。データも集まらず、改善ができない。

対策

  • 最低でも月3〜10万円程度の予算を確保
  • 予算が少ない場合は、キーワードを絞る
  • 地域を限定するなど、ターゲットを絞る

失敗6:放置して改善しない

問題

設定したまま放置し、成果が悪化しても気づかない。

対策

  • 週次で数値を確認
  • 月次でレビューと改善
  • PDCAサイクルを継続

検索広告の指標と目標設定

主要指標の説明

指標説明目安
インプレッション広告の表示回数
クリック広告のクリック回数
CTRクリック率(クリック÷表示)2〜5%
CPC1クリックあたりの費用業種による
CVコンバージョン数
CVRコンバージョン率(CV÷クリック)1〜5%
CPA1CV獲得あたりの費用業種による
ROAS広告費用対効果(売上÷広告費)300%以上
インプレッションシェア表示可能だった回数に対する実際の表示率70%以上

指標の詳細については、広告効果測定の基本指標を参照してください。

目標設定の方法

逆算で目標を設定

ビジネス目標から逆算して、広告の目標を設定します。

例:月間売上目標500万円の場合

  1. 月間売上目標:500万円
  2. 客単価:5万円
  3. 必要な成約数:500万円 ÷ 5万円 = 100件
  4. 問い合わせからの成約率:20%
  5. 必要なCV数:100件 ÷ 20% = 500件
  6. 広告予算:100万円
  7. 目標CPA:100万円 ÷ 500件 = 2,000円

よくある質問(FAQ)

Q:検索広告はいくらから始められますか?

A:最低金額の制限はありません。1日数百円からでも始められます。ただし、十分なデータを集めて改善するには、月3〜10万円程度の予算が望ましいです。

Q:検索広告の効果が出るまでどのくらいかかりますか?

A:広告の配信自体はすぐに開始できます。ただし、自動入札の学習には1〜2週間、成果が安定するには1〜3ヶ月程度かかることが一般的です。

Q:検索広告とSEO、どちらを優先すべきですか?

A:両方を併用するのがおすすめです。検索広告はすぐに効果が出ますが、継続的な費用がかかります。SEOは効果が出るまで時間がかかりますが、中長期的にはコスト効率が良くなります。詳しくは、広告とSEO・MEOの使い分け戦略を参照してください。

Q:どのようなキーワードから始めるべきですか?

A:まずはブランド名(指名キーワード)サービス・商品に直結するキーワードから始めましょう。これらはCVRが高い傾向があります。その後、徐々にキーワードを拡大していきます。

Q:クリック単価が高くて困っています。どうすればいいですか?

A:以下の対策を検討してください。

  • 品質スコアを上げる(広告の関連性向上、LP改善)
  • 競争の少ないロングテールキーワードを狙う
  • 入札調整でCPCを抑制
  • CPCではなくCPAで評価する視点を持つ

まとめ:検索広告で成果を出すために

ここまで、検索広告の設定と運用方法について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

設定のポイント

  • 目的に合ったキャンペーン構成を設計
  • 関連性の高いキーワードを選定
  • 除外キーワードを設定して無駄を排除
  • キーワードを含んだ魅力的な広告文を作成
  • 広告表示オプションを活用
  • 適切な入札戦略を選択

運用のポイント

  • 日次・週次・月次でチェックと改善
  • 検索クエリを分析してキーワードを最適化
  • 広告文のA/Bテストを継続
  • 入札調整でパフォーマンスを改善
  • LPも含めて全体を最適化

今日からできること

  1. 目標(CV数、CPA)を明確にする
  2. キーワードリストを作成する
  3. 広告文のバリエーションを準備する
  4. コンバージョン計測を設定する
  5. 少額でテスト配信を開始する

検索広告は、正しく設定・運用すれば、高い効果が期待できます。この記事を参考に、ぜひ実践してください。

関連記事も参考にしてください。

検索広告の運用事例

事例1:BtoB企業のリード獲得

背景

  • 業種:ITサービス(BtoB)
  • 月間予算:50万円
  • 目的:資料請求・問い合わせ獲得
  • 課題:CPAが目標の2倍(20,000円)

改善施策

1. キーワードの見直し

  • 検索クエリを分析し、CVに繋がらないキーワードを特定
  • 情報収集目的のキーワード(「○○とは」など)を除外
  • 購入意欲の高いキーワード(「○○ 比較」「○○ 導入」)に注力

2. 広告文の改善

  • 具体的な実績数字を追加(「導入企業500社」)
  • CTAを明確に(「今すぐ資料をダウンロード」)
  • ターゲット企業に響く訴求に変更

3. LPの改善

  • ファーストビューに導入事例を追加
  • フォームの入力項目を削減(8項目→5項目)

結果

  • CPA:20,000円 → 9,500円(52%改善)
  • CV数:25件 → 53件(2倍以上)
  • CVR:1.2% → 2.8%

事例2:ECサイトの売上拡大

背景

  • 業種:アパレルEC
  • 月間予算:100万円
  • 目的:売上拡大
  • 課題:ROASが300%と低迷

改善施策

1. キャンペーン構成の見直し

  • ブランドキャンペーン(指名)を分離
  • 商品カテゴリ別にキャンペーンを作成
  • ROASの高いカテゴリに予算を集中

2. ショッピング広告との連携

  • 検索広告とショッピング広告を併用
  • ショッピング広告で商品画像を表示

3. リマーケティングの強化

  • カート放棄者向けの検索広告を設定
  • 過去購入者向けのリピート促進広告

結果

  • ROAS:300% → 520%(73%改善)
  • 売上:300万円 → 520万円
  • CPA:3,333円 → 1,923円

事例3:店舗ビジネスの来店促進

背景

  • 業種:美容室(3店舗)
  • 月間予算:20万円
  • 目的:予約獲得
  • 課題:広告経由の予約が少ない

改善施策

1. 地域ターゲティングの最適化

  • 各店舗から半径5km以内に限定
  • 店舗周辺の駅名+美容室キーワードを追加

2. 広告表示オプションの活用

  • 電話番号オプションで直接予約を促進
  • 住所オプションで店舗位置を表示
  • コールアウトで「駅徒歩3分」「個室あり」を訴求

3. 広告スケジュールの最適化

  • 予約が多い時間帯(平日夜、土日)に入札を強化
  • 深夜帯は配信を停止

結果

  • 予約数:月15件 → 月38件(2.5倍)
  • CPA:13,333円 → 5,263円(60%改善)
  • 電話クリック数:大幅増加

検索広告チェックリスト

初期設定チェック

項目チェック
コンバージョン計測を設定した
キャンペーン構成を設計した
予算を設定した
入札戦略を選択した
配信地域を設定した
キーワードを設定した
除外キーワードを設定した
広告文を作成した(複数パターン)
広告表示オプションを設定した
リンク先URLを確認した

週次運用チェック

項目チェック
主要指標(CV、CPA、CTRなど)を確認した
検索クエリを確認した
除外キーワードを追加した(必要に応じて)
成果の悪いキーワードを確認した
広告のパフォーマンスを確認した
予算消化状況を確認した

月次運用チェック

項目チェック
月間目標の達成状況を確認した
キャンペーン・広告グループ別の分析をした
デバイス・地域・時間帯別の分析をした
入札調整を見直した
来月の改善施策を決めた
レポートを作成した

検索広告の用語集

用語説明
インプレッション広告が表示された回数
クリック広告がクリックされた回数
CTR(クリック率)クリック数÷インプレッション数
CPC(クリック単価)1クリックあたりの費用
コンバージョン(CV)広告経由で達成した目標(購入、問い合わせなど)
CVR(コンバージョン率)CV数÷クリック数
CPA(コンバージョン単価)1CV獲得あたりの費用
ROAS(広告費用対効果)売上÷広告費×100%
品質スコア広告の品質を1〜10で評価した指標
広告ランク広告の表示順位を決める指標
インプレッションシェア表示可能だった回数に対する実際の表示率
検索クエリユーザーが実際に検索した語句
マッチタイプキーワードと検索クエリの一致方法
除外キーワード広告を表示したくない検索語句
レスポンシブ検索広告(RSA)複数の見出し・説明文から最適な組み合わせを表示
広告表示オプション広告に追加情報を表示する機能

業種別の検索広告ポイント

ECサイト

  • 商品カテゴリ別にキャンペーン・広告グループを作成
  • ショッピング広告と併用
  • 商品名、型番などの具体的なキーワードを狙う
  • 価格訴求、送料無料、限定などの訴求を活用
  • ROASで効果を評価

BtoBサービス

  • 課題系キーワード(「○○ 効率化」「○○ 課題」)を狙う
  • 競合比較キーワードも検討
  • ホワイトペーパーDLなどのマイクロCVも設定
  • リードの質も考慮した評価

店舗ビジネス

  • 地域名+業種のキーワードを狙う
  • 「近くの○○」「○○ 駅前」などのローカルキーワード
  • 電話番号、住所オプションを必ず設定
  • 営業時間に合わせた配信スケジュール

士業・専門サービス

  • サービス分野別にキャンペーンを作成
  • 悩み・課題系のキーワードを狙う
  • 信頼性を重視した広告文(実績、資格など)
  • 地域名+業種のキーワードも重要

不動産

  • 地域名+物件タイプ(「渋谷 賃貸」「新宿 マンション」)
  • 条件キーワード(「ペット可」「駅近」)
  • 物件検索サイトとの競合を考慮
  • 写真付きの広告表示オプションを活用

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