「この操作方法、何度説明しても問い合わせが来る……」
「FAQページを作ったのに、誰も読んでくれない……」
「サポート対応に時間を取られて、本業に集中できない……」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、これらの問題を解決する強力な手段があります。それが「Q&A動画」です。
テキストで書かれたFAQ(よくある質問)は、読むのに時間がかかり、理解しにくいことも少なくありません。一方、動画で回答を見せれば、複雑な操作も一目瞭然。お客様は自己解決でき、あなたはサポート対応から解放されます。
この記事では、Q&A動画の企画から制作、活用方法までを徹底解説します。サポートコストを削減しながら、顧客満足度を向上させる方法を、具体的にお伝えします。
Q&A動画とは?テキストFAQとの違い

Q&A動画の定義
Q&A動画とは、お客様からよく寄せられる質問に対して、動画形式で回答を提供するコンテンツです。
「よくある質問」「FAQ」「ヘルプ」といったページに掲載されている内容を、テキストではなく動画で説明します。
Q&A動画の例:
- 「アカウントの作成方法」を画面収録で説明
- 「返品・交換の手続き」をスタッフが解説
- 「製品の使い方」を実際のデモンストレーションで見せる
- 「よくあるトラブルの解決方法」をアニメーションで図解
テキストFAQの限界
従来のテキストFAQには、いくつかの限界があります。
1. 読まれない
長いテキストは読むのが面倒で、多くのユーザーはFAQページをスキップして直接問い合わせをしてしまいます。調査によると、FAQページを実際に読むユーザーは全体の20〜30%程度という結果もあります。
2. 理解しにくい
特に操作手順やビジュアルが重要な内容は、テキストだけでは伝わりにくいです。「設定画面の右上にある歯車アイコンをクリック」と書いても、どこにあるか分からないユーザーは多いのです。
3. 記憶に残らない
テキストで読んだ内容は忘れやすく、同じ質問が繰り返し来ることがあります。動画は視覚と聴覚を使うため、記憶の定着率がテキストの約6倍とも言われています。
4. 検索されにくい
FAQページがあっても、ユーザーがそこにたどり着けなければ意味がありません。動画はYouTubeなど外部プラットフォームからの流入も期待でき、発見される機会が増えます。
Q&A動画のメリット
Q&A動画には、テキストFAQにはない多くのメリットがあります。
1. 圧倒的に分かりやすい
「百聞は一見に如かず」という言葉通り、見せれば一発で伝わる内容は動画が最適です。特に操作手順、使い方、組み立て方などは、動画の独壇場です。
2. サポートコストの削減
お客様が自己解決できれば、問い合わせ件数が減ります。1件あたりの対応コストを考えると、動画制作への投資は十分にペイします。
3. 24時間365日対応
動画は、営業時間外でも、深夜でも、休日でも、お客様の疑問に答え続けます。「今すぐ解決したい」というニーズに応えられます。
4. 顧客満足度の向上
問題がすぐに解決できれば、お客様のストレスは軽減されます。「このサービスは親切だ」「分かりやすい」という印象につながります。
5. SEO効果
動画はGoogleの検索結果に表示されやすく、YouTubeは世界第2位の検索エンジンです。テキストだけでは届かなかった層にリーチできます。
6. ブランディング効果
動画を通じて、会社の雰囲気やスタッフの人柄を伝えることができます。信頼感や親しみやすさを醸成できます。
テキストFAQと動画の使い分け
すべてのFAQを動画にする必要はありません。テキストが適している質問と、動画が適している質問があります。
テキストが適している質問:
- 営業時間、住所、電話番号などの基本情報
- 価格、料金体系
- 対応エリア、配送地域
- シンプルなYes/Noで答えられる質問
- 頻繁に変更される可能性がある情報
動画が適している質問:
- 操作手順、使い方の説明
- 製品の組み立て方、設置方法
- トラブルシューティング
- ビフォーアフターを見せたい内容
- 複雑な概念の説明
- 繰り返し問い合わせが来る質問
ベストプラクティスは「併用」です。テキストFAQを用意しつつ、特に重要な質問、複雑な質問、問い合わせが多い質問には動画を追加する形が効果的です。
Q&A動画の種類と形式
形式1:画面収録(スクリーンキャプチャ)
特徴:
PCやスマートフォンの画面を録画し、操作手順を見せる形式です。
適した内容:
- Webサービスの操作方法
- アプリの使い方
- ソフトウェアの設定手順
- オンラインでの申し込み方法
メリット:
- 制作コストが低い
- 実際の画面を見せるため、ユーザーが再現しやすい
- 更新が比較的容易
注意点:
- 画面のUIが変更されると動画も更新が必要
- ナレーションを入れないと分かりにくい場合がある
形式2:実写(人物出演)
特徴:
スタッフや専門家が顔を出して説明する形式です。
適した内容:
- 製品の使い方デモンストレーション
- サービスの説明
- よくある質問への回答(Q&A形式)
- 会社の方針やポリシーの説明
メリット:
- 人間味が出て、信頼感・親しみやすさが生まれる
- 複雑な内容も「話し言葉」で分かりやすく伝えられる
- ブランドの顔として認知される
注意点:
- 撮影に時間とコストがかかる
- 出演者の退職などで更新が必要になることも
- プロンプターや台本の準備が必要
形式3:製品デモンストレーション
特徴:
製品を実際に使っている様子を撮影する形式です。
適した内容:
- 製品の組み立て方
- 使い方のコツ
- メンテナンス方法
- よくある使い方の間違いと正しい方法
メリット:
- 実際の使用感が伝わる
- 「手元だけ撮影」なら顔出し不要
- 購入前の不安解消にも役立つ
注意点:
- 照明や撮影環境の準備が必要
- 製品がモデルチェンジすると更新が必要
形式4:アニメーション・モーショングラフィックス
特徴:
イラストや図解をアニメーションで動かして説明する形式です。
適した内容:
- 抽象的な概念の説明
- 仕組みや流れの解説
- 比較や選び方のガイド
- 利用規約やポリシーの説明
メリット:
- 実写では表現しにくい内容も可視化できる
- 出演者が不要
- ブランドのトーンに合わせたデザインが可能
- 更新時に一部だけ差し替えやすい
注意点:
- 制作に専門スキルが必要
- クオリティによっては安っぽく見えることも
マイクロインタラクション:ボタンを触りたくなる!Webサイト用の小さなループ動画制作で、アニメーション制作の基本を解説しています。
形式5:スライド+ナレーション
特徴:
PowerPointやKeynoteのスライドに音声を乗せる形式です。
適した内容:
- 箇条書きで説明できる内容
- ステップバイステップの手順
- 比較表やチャートを見せたい内容
メリット:
- 最も制作が簡単
- 既存の資料を活用できる
- 更新が容易
注意点:
- 視覚的な魅力に欠ける場合がある
- 長時間視聴には向かない
形式の選び方
どの形式を選ぶかは、「何を伝えたいか」と「リソース」によって決まります。
| 伝えたい内容 | 推奨形式 |
|---|---|
| ソフトウェア・アプリの操作 | 画面収録 |
| 物理的な製品の使い方 | 製品デモ(実写) |
| サービスの説明、会社の方針 | 人物出演(実写) |
| 抽象的な概念、仕組みの説明 | アニメーション |
| 手順やリストの説明 | スライド+ナレーション |
| 複合的な内容 | 複数形式の組み合わせ |
最も効果的なのは、複数の形式を組み合わせることです。例えば、人物が説明しながら、必要に応じて画面収録や製品デモを挿入する形式は、分かりやすく、視聴者を飽きさせません。
Q&A動画の企画:どの質問を動画にするか
動画化すべき質問の優先順位
すべてのFAQを動画にする必要はありません。効果が高い質問から優先的に動画化しましょう。
優先度の判断基準:
1. 問い合わせ件数が多い質問
カスタマーサポートへの問い合わせ内容を分析し、上位5〜10個の質問を特定します。これらを動画化すれば、問い合わせの大半を削減できます。
2. 説明に時間がかかる質問
電話やメールで説明するのに時間がかかる質問は、動画化の効果が大きいです。「1件あたり15分かかる説明」が動画1本で済むなら、大きなコスト削減になります。
3. テキストでは伝わりにくい質問
操作手順、使い方、組み立て方など、視覚的な説明が効果的な内容を優先します。
4. 顧客満足度に影響する質問
解決できないとクレームにつながる、解約の原因になるなど、ビジネスへの影響が大きい質問を優先します。
5. 購入前の不安を解消する質問
「サイズは合うか」「使いこなせるか」など、購入を迷っている人の背中を押す質問は、売上にも直結します。
質問の洗い出し方法
1. カスタマーサポートのデータ分析
問い合わせ履歴、チャットログ、メール履歴を分析し、頻出する質問をリストアップします。
2. サポートスタッフへのヒアリング
実際に対応しているスタッフに「よく聞かれる質問」「説明に苦労する質問」を聞きます。
3. 検索キーワードの分析
サイト内検索のキーワード、Google Search Consoleのクエリを分析し、ユーザーが何を知りたがっているかを把握します。
4. SNSやレビューの分析
SNSでの質問、レビューでの疑問点をチェックします。
5. 競合サイトのFAQチェック
同業他社のFAQページを参考に、網羅すべき質問を確認します。
質問をグループ化する
洗い出した質問をカテゴリごとにグループ化すると、効率的に動画を制作できます。
グループ化の例:
- アカウント関連:登録方法、ログイン、パスワード変更、退会
- 購入・決済関連:支払い方法、領収書、キャンセル
- 配送関連:配送日数、送料、届かない場合
- 使い方関連:基本操作、応用機能、トラブル対処
- 返品・交換関連:条件、手続き、返金
同じカテゴリの質問は、1本の動画にまとめるか、シリーズとして連続制作すると効率的です。
1本の動画に入れる質問の数
Q&A動画は、「1動画1質問」が基本です。
理由:
- 視聴者は自分が知りたい質問だけを見たい
- 検索でヒットしやすくなる
- 特定の質問にリンクを張れる
- 更新時に該当部分だけ差し替えられる
例外:
- 関連性が高い質問をまとめた「初期設定ガイド」
- 「よくある質問トップ5」のようなダイジェスト動画
- 短い質問を5〜10個まとめた「クイックQ&A」
まとめる場合は、動画内にチャプター(タイムスタンプ)を設定し、視聴者が該当箇所にジャンプできるようにしましょう。
Q&A動画の構成と台本作り
基本構成
Q&A動画の基本構成は、シンプルに「質問→回答」です。
推奨構成(1〜3分の動画の場合):
- オープニング(5〜10秒)
- ロゴ・ジングル
- 「よくある質問にお答えします」など導入
- 質問の提示(5〜10秒)
- 「Q. ○○するにはどうすればいいですか?」
- テロップと音声で明示
- 回答の本編(1〜2分)
- 結論を先に述べる
- 具体的な手順や説明
- 必要に応じて画面収録やデモ
- まとめ・補足(10〜20秒)
- 要点の振り返り
- 注意点や補足情報
- エンディング(5〜10秒)
- 「他にご質問があれば○○まで」
- 関連動画への誘導
- ロゴ・連絡先
台本の書き方
Q&A動画の台本は、「話し言葉」で書くことが重要です。
悪い例(書き言葉):
「パスワードの再設定を行う場合は、ログイン画面下部に表示されている『パスワードをお忘れの方』というリンクをクリックし、表示されるフォームに登録済みのメールアドレスを入力して送信ボタンを押下してください。」
良い例(話し言葉):
「パスワードを忘れてしまった場合の再設定方法をご説明します。まず、ログイン画面を開いてください。画面の下の方に『パスワードをお忘れの方』というリンクがありますね。これをクリックします。次に、登録したメールアドレスを入力して、送信ボタンを押してください。」
台本作成のポイント:
- 「です・ます」調で統一する
- 一文を短くする(40文字以内が目安)
- 「まず」「次に」「最後に」など、順序を示す言葉を使う
- 専門用語は避けるか、使う場合は説明を添える
- 実際に声に出して読んでみる(不自然な表現をチェック)
PREP法を活用する
回答部分は、PREP法で構成すると分かりやすくなります。
PREP法:
- P(Point):結論を先に述べる
- R(Reason):理由や背景を説明
- E(Example):具体例を示す
- P(Point):結論を繰り返す
例:
「P:はい、当店の商品は返品可能です。」
「R:お客様に安心してお買い物いただくため、商品到着後7日以内であれば、理由を問わず返品を承っております。」
「E:例えば、サイズが合わなかった、イメージと違った、といった場合でも大丈夫です。」
「P:ですので、気になる商品があれば、ぜひお気軽にお試しください。」
視聴者の「次の疑問」を先回り
1つの質問に答えると、次の疑問が生まれることがあります。それを先回りして答えることで、追加の問い合わせを防げます。
例:
「返品の送料についてもお伝えしておきますね。お客様都合の返品の場合、送料はお客様のご負担となります。ただし、商品に不良があった場合は、着払いでお送りいただけます。」
「視聴者は次に何を聞きたくなるか?」を常に考えながら台本を作りましょう。
撮影・収録のポイント
画面収録のコツ
ソフトウェアやWebサービスの操作を説明する場合、画面収録が最も効果的です。
準備:
- 不要なタブやアプリを閉じる(デスクトップを整理)
- 通知をオフにする(録画中に通知が出ないように)
- ブラウザの拡張機能を非表示にする
- 解像度を確認する(1920×1080が標準)
- テスト用のアカウントを用意する(個人情報を映さないため)
収録時のコツ:
- マウスカーソルをゆっくり動かす(視聴者が追えるように)
- クリックする前に一瞬止まる(「ここをクリックします」と言ってからクリック)
- ズームを活用する(細かい部分は拡大表示)
- ハイライトを使う(クリックした場所を強調)
おすすめの画面収録ツール:
- Loom:手軽に録画・共有できる(無料プランあり)
- OBS Studio:高機能で無料
- Camtasia:編集機能も充実(有料)
- ScreenFlow:Mac向け、高品質(有料)
人物撮影のコツ
スタッフが顔を出して説明する場合、いくつかの基本を押さえると、プロっぽい映像になります。
照明:
- 顔が明るく見える位置に光源を(窓際、またはリングライト)
- 逆光を避ける(背景が明るいと顔が暗くなる)
- 影が強く出ないようにする(ディフューザーやレフ板で調整)
背景:
- シンプルで整理された背景(オフィス、ブランドカラーの壁など)
- 生活感のあるものを映さない
- バーチャル背景は最終手段(不自然になりやすい)
カメラ位置:
- 目線の高さにカメラを設置(見下ろしや見上げを避ける)
- 三脚を使用して安定させる
- 適度な距離を保つ(バストアップが標準)
話し方:
- カメラ目線で話す(台本を見すぎない)
- ゆっくり、はっきり話す
- 笑顔を意識する
- 手振りを使う(適度に)
社長・代表インタビュー動画:「顔が見える」安心感で信頼を勝ち取る構成と質問設計も参考にしてください。
音声収録のコツ
動画の印象は、音声の品質に大きく左右されます。
マイク:
- 外部マイクを使用する(PC内蔵マイクは避ける)
- ピンマイク:人物撮影に最適
- USBコンデンサーマイク:ナレーション収録に最適
環境:
- 静かな場所で収録する
- エアコンの音、時計の音に注意
- 反響を抑える(カーテン、カーペットがある部屋が良い)
収録のコツ:
- マイクとの距離を一定に保つ
- ポップガードを使用する(「パ」「ポ」などの破裂音を軽減)
- 少し高めのテンションで話す(普段の声より1.2倍元気に)
音声だけで印象は激変!「ナレーション」を最大限生かす録音・編集の基本で詳しく解説しています。
製品デモ撮影のコツ
製品の使い方を見せる場合、手元をきれいに撮影することが重要です。
照明:
- 製品に均一に光が当たるように
- 影が邪魔にならない位置から光を当てる
- 反射が強い製品は注意(ディフューザーで柔らかく)
カメラ位置:
- 真上から:組み立て、手順説明に最適
- 斜め上から:製品の立体感を見せる
- 正面から:製品の全体像を見せる
見せ方:
- 動作をゆっくり行う(視聴者が理解できる速度で)
- 重要な部分はズームやカットで強調
- 手が映る場合は清潔感を意識
編集のポイント
テロップの活用
Q&A動画では、テロップが非常に重要です。音声を聞けない環境で視聴する人も多いためです。
入れるべきテロップ:
- 質問文:動画の冒頭で大きく表示
- 重要なキーワード:操作名、用語など
- 手順の番号:「STEP1」「STEP2」など
- 注意点・補足:「※○○の場合は△△」
- まとめ:要点の振り返り
テロップのデザイン:
- 読みやすいフォントを使用(ゴシック系が見やすい)
- 背景とのコントラストを確保(縁取り、座布団など)
- 文字サイズは大きめに(スマホ視聴を想定)
- 表示時間は十分に(1秒で3〜4文字が目安)
なぜそのフォント?テロップで「伝わる力」を最大化するフォント選びと視認性の基本も参考にしてください。
ズームとハイライト
画面収録では、注目してほしい部分を強調することが重要です。
ズーム:
- クリックするボタンを拡大表示
- 入力フォームを見やすく
- 編集時に後からズームを追加できる
ハイライト:
- クリックした場所に丸や矢印を表示
- ボタンを囲む枠を表示
- マウスカーソルを強調表示
アニメーション:
- 矢印が動いて指し示す
- 丸が脈動して注目を集める
- 要素がフェードインして現れる
チャプターの設定
複数の質問をまとめた動画や、長めの説明動画にはチャプター(タイムスタンプ)を設定しましょう。
YouTubeでのチャプター設定:
動画の説明欄に、以下のようにタイムスタンプを記載します。
0:00 オープニング
0:15 Q1. アカウントの作成方法
1:30 Q2. ログインできない場合
2:45 Q3. パスワードの変更方法
4:00 Q4. 退会の手続き
5:15 まとめ
視聴者は、自分が知りたい質問にすぐジャンプできます。
エンディングの活用
動画の最後には、視聴者に次のアクションを促す要素を入れましょう。
入れるべき要素:
- 関連動画への誘導:「次はこちらの動画もご覧ください」
- チャンネル登録の促し(YouTubeの場合)
- 問い合わせ先:「解決しない場合は○○までご連絡ください」
- Webサイトへの誘導:「詳しくはこちらのページをご覧ください」
終了画面・カード設計:YouTubeの「終了画面」と「カード」で視聴者を次の動画に誘導する方法も参考にしてください。
書き出し設定
Q&A動画の書き出し設定は、用途に応じて最適化します。
YouTube・Webサイト向け:
- 解像度:1920×1080(1080p)
- フレームレート:30fps
- コーデック:H.264
- ビットレート:8〜12Mbps
SNS向け:
- アスペクト比:1:1(正方形)または9:16(縦型)
- 解像度:1080×1080または1080×1920
- 長さ:60秒以内を目安
意外と難しい!書き出し設定:ビットレート、フレームレート、コーデックの最適解で詳しく解説しています。
Q&A動画の活用場所
FAQページへの埋め込み
最も基本的な活用場所は、既存のFAQページです。
実装方法:
- テキストの回答の前または後に動画を埋め込む
- 動画とテキストの両方を用意し、ユーザーが選べるようにする
- 質問をクリックすると動画がポップアップで再生される形式
ポイント:
- 動画が自動再生されないように設定
- 動画の内容をテキストでも記載(SEO対策)
- 動画の長さを表示(「3分で解説」など)
YouTubeチャンネル
YouTubeにQ&A動画をアップロードすることで、多くのメリットがあります。
メリット:
- 検索からの流入:YouTubeは世界第2位の検索エンジン
- Googleの検索結果に表示:動画が検索結果に出やすい
- 関連動画からの流入:競合の動画を見た人が流れてくる
- サーバー負荷なし:YouTubeがホスティングしてくれる
YouTube向けの最適化:
- タイトル:「【公式】○○の使い方|よくある質問」
- 説明文:質問と回答の要約、タイムスタンプ、関連リンク
- タグ:関連キーワードを設定
- サムネイル:質問文を大きく表示
- 再生リスト:カテゴリごとにまとめる
YouTube「タイトル」で再生回数が決まる!クリックされるタイトル作成術も参考にしてください。
製品ページへの埋め込み
ECサイトの製品ページに「使い方動画」を埋め込むことで、購入前の不安を解消できます。
効果:
- 「使いこなせるか不安」という購入障壁を下げる
- 返品・交換の減少
- 購入後の問い合わせ減少
メール・チャットでの共有
カスタマーサポートがメールやチャットで動画リンクを送ることで、対応を効率化できます。
活用シーン:
- 「操作方法を教えてください」という問い合わせに動画リンクで回答
- 「詳しくはこちらの動画をご覧ください」と案内
- 自動応答メールに関連動画のリンクを含める
ポイント:
- 動画リンクだけでなく、簡潔なテキスト回答も添える
- 動画を見た後に「解決しましたか?」と確認のフォローを入れる
チャットボットとの連携
チャットボットにQ&A動画を組み込むことで、自動対応の幅が広がります。
実装例:
- ユーザーの質問を解析し、該当するQ&A動画を自動で提案
- 「使い方」「トラブル」などのキーワードに反応して動画を表示
- 動画を見ても解決しない場合は有人対応に切り替え
SNSでの発信
Q&A動画をSNSで発信することで、潜在顧客にもリーチできます。
プラットフォーム別のポイント:
Instagram(リール):
- 縦型(9:16)に編集
- 最初の1秒で質問を提示
- 60秒以内に収める
- テロップは大きめに
TikTok:
- エンタメ要素を加える
- トレンドの音楽を使用
- 15〜60秒が最適
X(Twitter):
- 2分20秒以内
- 質問をテキストで投稿し、動画を添付
- 字幕必須(自動再生は無音)
リール・TikTok向け!「ショート動画」の黄金構成と最適な書き出し設定も参考にしてください。
社内向け活用
Q&A動画は、社内の教育・研修にも活用できます。
活用シーン:
- 新入社員向けの操作マニュアル
- よくある質問への対応方法(サポートスタッフ向け)
- 製品知識の共有
顧客向けに作った動画を、そのまま社内教育にも使えるのが効率的です。
効果測定と改善
測定すべき指標
Q&A動画の効果を測定するために、複数の指標を追跡しましょう。
1. 問い合わせ件数の変化
- 動画化した質問に関する問い合わせが減ったか
- 全体の問い合わせ件数の推移
2. 動画の視聴データ
- 再生回数:どれだけ視聴されているか
- 視聴維持率:最後まで見られているか
- クリック率:サムネイルがクリックされているか
3. ユーザーの行動
- 動画視聴後の問い合わせ率
- FAQページの離脱率の変化
- サイト内の回遊率
4. 顧客満足度
- 動画の下に「役に立ちましたか?」ボタンを設置
- サポート対応後のアンケート
- NPS(ネットプロモータースコア)の変化
視聴データの分析
YouTube Analyticsや埋め込み動画の分析ツールで、以下をチェックします。
視聴維持率のグラフ:
- 急激に下がるポイント:視聴者が離脱している箇所(説明が長い、分かりにくいなど)
- リピート再生されているポイント:理解しにくい、または重要な箇所
- スキップされているポイント:冗長な部分
改善アクション:
- 離脱が多い部分を短縮・改善
- リピート再生が多い部分をより詳しく説明
- スキップが多い部分をカット
A/Bテストの実施
より効果的なQ&A動画を作るために、A/Bテストを行いましょう。
テスト項目の例:
- 動画の長さ:1分版 vs 3分版
- 形式:人物出演 vs 画面収録のみ
- サムネイル:人物の顔 vs テキストのみ
- タイトル:質問形式 vs 回答形式
継続的な更新
Q&A動画は、一度作ったら終わりではありません。
更新が必要なタイミング:
- 製品・サービスのUIが変更された
- 新機能が追加された
- 手順やルールが変わった
- 視聴データから改善点が見つかった
- 新たなよくある質問が出てきた
更新を効率化するコツ:
- モジュール式で制作する(部分的に差し替え可能な構成)
- テロップは編集しやすい形式で保存
- ナレーションは変更部分だけ差し替えられるように録音
外注vs内製の判断
内製が向いているケース
以下に当てはまる場合は、内製がおすすめです:
1. 更新頻度が高い
製品やサービスの変更が多く、動画を頻繁に更新する必要がある場合、外注するとコストがかさみます。
2. 画面収録がメイン
ソフトウェアやWebサービスの操作説明は、画面収録+ナレーションで十分な場合が多く、内製しやすいです。
3. 社内にリソースがある
動画編集ができるスタッフ、または学ぶ意欲があるスタッフがいる場合。
4. 本数が多い
50本、100本と大量に作る必要がある場合、外注すると費用が膨大になります。
外注が向いているケース
以下に当てはまる場合は、外注を検討しましょう:
1. クオリティを重視
ブランドイメージに直結する動画、長期間使用する動画は、プロに依頼した方が良い結果になります。
2. 人物出演やロケが必要
照明、カメラ、音声機材が必要な撮影は、プロの方が効率的です。
3. アニメーション制作
専門スキルが必要なアニメーションは、外注が現実的です。
4. 社内リソースがない
動画制作に割ける人員・時間がない場合。
外注費用の目安
| 内容 | 費用目安(1本あたり) |
|---|---|
| 画面収録+ナレーション(3分) | 3〜8万円 |
| 人物出演(スタジオ撮影) | 10〜30万円 |
| 製品デモ撮影 | 8〜20万円 |
| アニメーション(シンプル) | 10〜30万円 |
| アニメーション(複雑) | 30〜100万円 |
コストを抑えるコツ:
- 複数本をまとめて発注する(ボリュームディスカウント)
- 台本は自社で用意する
- テンプレートを作り、流用する
- 一部の工程だけ外注する(撮影のみ、編集のみなど)
動画編集に10万円かける価値はある?投資対効果(ROI)を最大化する構成の作り方も参考にしてください。
ハイブリッドアプローチ
最も効率的なのは、「外注+内製のハイブリッド」です。
例:
- テンプレート・フォーマットはプロに作ってもらう
- その後の量産は社内で行う
- 重要な動画だけプロに依頼
- 定期的なブラッシュアップをプロに相談
業種別の活用例
SaaS・Webサービス
よくある質問の例:
- アカウントの作成・設定方法
- 基本機能の使い方
- 連携機能の設定
- 請求・支払い関連
- トラブルシューティング
おすすめの形式:
- 画面収録+ナレーション
- ズームやハイライトを活用
- チャプター設定で機能ごとにジャンプ可能に
活用場所:
- ヘルプセンター
- オンボーディングメール
- アプリ内ヘルプ
ECサイト・通販
よくある質問の例:
- 商品のサイズ感・着用イメージ
- 素材やお手入れ方法
- 返品・交換の手続き
- 配送・送料について
- ラッピング・ギフト対応
おすすめの形式:
- 製品デモ(着用、使用シーン)
- スタッフによる説明
- 開封動画(箱から出す様子)
活用場所:
- 商品詳細ページ
- 購入確認メール
- 同梱チラシにQRコード
飲食店・サービス業
よくある質問の例:
- 予約方法・キャンセルポリシー
- アレルギー対応
- 駐車場・アクセス
- メニューの選び方
- ドレスコード
おすすめの形式:
- 店内ツアー動画
- スタッフによる説明
- 料理の紹介動画
活用場所:
- Googleビジネスプロフィール
- 予約確認メール
- InstagramハイライトのQ&A
不動産・住宅
よくある質問の例:
- 内見の流れ
- 契約に必要な書類
- 初期費用の内訳
- 入居までの流れ
- 設備の使い方
おすすめの形式:
- スタッフによる説明+図解
- 物件内のウォークスルー
- 設備の操作デモ
活用場所:
- 物件詳細ページ
- 契約前の案内メール
- 入居時の案内資料
医療・クリニック
よくある質問の例:
- 予約方法・受付の流れ
- 診療にかかる時間
- 保険適用の範囲
- 治療の流れ(ビフォーアフター)
- 注意事項・準備するもの
おすすめの形式:
- 院長・医師による説明
- 施術の流れをイラストで解説
- 院内ツアー
活用場所:
- 診療科目別のページ
- 予約確認メール
- 待合室のモニター
整骨院・整体院のための「集客動画」実践ガイド|来院を増やす動画の活用法も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)

Q1:Q&A動画は何分くらいが最適ですか?
A1:1〜3分が理想的です。
質問1つに対して、1〜2分で回答するのが最も視聴されやすいです。複雑な内容でも、3分を超えると離脱率が上がります。
長くなる場合は、チャプターで区切るか、複数の動画に分割することを検討しましょう。
Q2:顔出しは必要ですか?
A2:必須ではありませんが、効果的な場合があります。
顔出しが効果的な場合:
- 信頼感や親しみやすさを重視したい
- サービス業、医療、コンサルティングなど「人」が価値の業種
- 会社の顔として認知されたいスタッフがいる
顔出し不要な場合:
- ソフトウェアの操作説明がメイン
- 更新頻度が高く、人物が変わる可能性がある
- 出演に抵抗があるスタッフしかいない
Q3:テロップは全部の発言に必要ですか?
A3:重要な部分だけでOKです。
すべての発言をテロップにすると、画面がうるさくなり、かえって見にくくなります。
テロップを入れるべき部分:
- 質問文
- 結論・回答のポイント
- 手順の番号(STEP1、STEP2など)
- 専門用語や固有名詞
- 注意点や補足情報
Q4:BGMは入れた方がいいですか?
A4:控えめなBGMは入れた方が良いです。
BGMがあると、動画全体の印象が良くなり、無音の気まずさがなくなります。ただし、ナレーションの邪魔にならないよう、音量は小さめにしましょう。
BGMの入れ方:「音量バランス」と「フェードイン・フェードアウト」で自然に仕上げるを参考にしてください。
Q5:どれくらいの頻度で更新すべきですか?
A5:内容に変更があったら都度更新、定期的なレビューは四半期ごとが目安です。
すぐに更新が必要なケース:
- UIや操作方法が変わった
- 価格や条件が変わった
- 動画の内容に誤りがあった
定期レビューで確認すること:
- 視聴データの分析(視聴維持率、離脱ポイント)
- 新たなよくある質問がないか
- 既存動画の内容が古くなっていないか
Q6:YouTubeに上げると著作権の問題はありますか?
A6:自社で制作した動画なら問題ありません。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- BGM:著作権フリーの音源を使用する
- 画像・映像素材:ライセンスを確認する
- 他社のロゴ・製品:許可なく映さない
Q7:社内で作る場合、どのソフトがおすすめですか?
A7:用途とスキルレベルによって選びましょう。
画面収録がメインの場合:
- Loom:最も手軽、無料プランあり
- Camtasia:編集機能も充実、初心者向け
本格的な編集をしたい場合:
- DaVinci Resolve:無料で高機能
- Adobe Premiere Pro:業界標準、月額制
簡単に作りたい場合:
- Canva:テンプレートが豊富
- CapCut:スマホでも編集可能
Canvaでの動画編集ガイド:「Canvaって動画も作れるの?」無料ツールで始める簡単ムービー制作も参考にしてください。
Q8:Q&A動画のROI(投資対効果)をどう計算しますか?
A8:削減できたサポートコストと、動画制作コストを比較します。
計算例:
- 問い合わせ1件あたりの対応コスト:1,500円
- 動画化した質問への月間問い合わせ件数(Before):100件
- 動画化後の月間問い合わせ件数(After):40件
- 削減件数:60件/月
- 月間削減額:60件 × 1,500円 = 90,000円
- 年間削減額:90,000円 × 12ヶ月 = 1,080,000円
- 動画制作費:300,000円(10本)
- ROI:(108万円 – 30万円)÷ 30万円 = 260%
このように、Q&A動画は十分にペイする投資であることが多いです。
まとめ:Q&A動画でサポートを変革する
この記事のポイントを振り返り
Q&A動画の制作と活用について、詳しく解説してきました。重要なポイントを振り返りましょう。
1. Q&A動画はテキストFAQの限界を超える
テキストは読まれない、理解しにくい、記憶に残らない。動画なら、見せるだけで伝わり、視聴者の記憶に残ります。
2. サポートコスト削減と顧客満足度向上を両立
お客様は自己解決でき、サポートチームは本当に必要な対応に集中できます。24時間365日、動画が質問に答え続けます。
3. 優先度の高い質問から動画化
問い合わせが多い質問、説明に時間がかかる質問、テキストでは伝わりにくい質問を優先します。
4. 形式は内容に合わせて選択
画面収録、人物出演、製品デモ、アニメーションなど、伝えたい内容に最適な形式を選びましょう。
5. 活用場所を広げる
FAQページだけでなく、YouTube、製品ページ、メール、SNSなど、複数のタッチポイントで活用します。
6. 効果測定と継続的な改善
問い合わせ件数、視聴データ、顧客満足度を追跡し、動画を改善し続けます。
Q&A動画制作のチェックリスト

□ 問い合わせデータを分析し、優先度の高い質問を特定したか
□ 各質問に最適な動画形式を選択したか
□ 「話し言葉」で分かりやすい台本を作成したか
□ 結論を先に述べる構成になっているか
□ テロップで重要なポイントを強調しているか
□ 動画の長さは適切か(1〜3分が目安)
□ 複数の活用場所を検討したか
□ 効果測定の指標を設定したか
□ 更新・改善のサイクルを計画したか
さらなるスキルアップのために
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今日から始める第一歩
Q&A動画は、サポート業務を変革する可能性を持つツールです。
まずは、最も問い合わせが多い質問を1つ選び、シンプルな動画を1本作ってみましょう。画面収録+ナレーションだけでも、十分に価値のあるコンテンツになります。
小さく始めて、効果を実感しながら、徐々に動画を増やしていく。それが、サポートコスト削減と顧客満足度向上を両立するへの道です。
お客様の「分からない」を「分かった!」に変える。Q&A動画で、そんなサポート体験を実現してください。