動画編集/撮影

Adobe Premiere Proがビジネス動画編集の標準である3つの理由

「動画編集ソフトを導入したいが、どれを選べばいいか分からない」

「Premiere Proは高いけど、本当に価値があるの?」

「無料ソフトでも十分じゃないの?」

企業の動画制作担当者から、こうした声をよく聞きます。動画編集ソフトは多種多様で、無料のものから月額数千円のものまであります。その中で、プロの映像制作者や企業の動画制作において「業界標準」と呼ばれているのが、Adobe Premiere Proです。

しかし、なぜPremiere Proが業界標準なのでしょうか。他のソフトではダメなのでしょうか。

本記事では、Adobe Premiere Proがビジネス動画編集の標準である3つの理由を徹底解説します。Premiere Proの強みと弱み、他ソフトとの比較、導入の判断基準まで、企業の動画制作に役立つ情報をお届けします。

Adobe Premiere Proとは

まずは、Adobe Premiere Proの基本情報を整理しましょう。

Premiere Proの概要

Adobe Premiere Pro(アドビ プレミア プロ)は、Adobe社が開発・提供する動画編集ソフトウェアです。1991年に初版がリリースされて以来、30年以上の歴史を持ち、映画、テレビ、YouTube、企業VP(ビデオプロダクション)など、あらゆる分野の映像制作で使用されています。

基本情報

・開発元:Adobe Inc.(アメリカ)
・対応OS:Windows、macOS
・料金:月額2,728円(税込)〜 ※単体プランの場合
・ライセンス:サブスクリプション(月額/年額課金)

Premiere Proでできること

Premiere Proは、動画編集に必要なほぼすべての機能を備えています。

基本的な編集機能

・カット編集、トリミング
・テロップ・字幕の挿入
・BGM・効果音の追加
・トランジション(場面転換効果)
・速度変更(スローモーション、タイムラプス)
・ピクチャ・イン・ピクチャ

高度な編集機能

・マルチカメラ編集
・カラーコレクション・カラーグレーディング
・オーディオミキシング
・モーショングラフィックス(After Effectsとの連携)
・VR/360度動画編集
・HDR対応

AI機能(Adobe Sensei)

・自動文字起こし・字幕生成
・自動リフレーム(縦型動画への自動変換)
・シーン検出
・オートカラー
・音声の自動調整

Premiere Proの料金体系

Premiere Proは、サブスクリプション(定額課金)制で提供されています。

主な料金プラン(2026年1月現在)

・Premiere Pro単体プラン:月額2,728円(年間プラン月々払い)
・Creative Cloudコンプリートプラン:月額6,480円(年間プラン月々払い)
・学生・教職員向け:月額1,980円(コンプリートプラン)

Creative Cloudコンプリートプランには、Premiere Proに加えて、After Effects、Photoshop、Illustratorなど、20以上のAdobe製品が含まれています。

Premiere Proがビジネス動画編集の標準である3つの理由

ここからは、Premiere Proがビジネス動画編集の業界標準となっている3つの理由を詳しく解説します。

理由1:他のAdobe製品との連携がシームレス

Premiere Proが業界標準である最大の理由は、他のAdobe製品との連携の良さです。

After Effectsとの連携

After Effectsは、モーショングラフィックスやVFX(視覚効果)に特化したソフトです。Premiere Proで編集中の動画に、After Effectsで作成したアニメーションやエフェクトを簡単に組み込むことができます。

「Dynamic Link」という機能を使えば、After Effectsのプロジェクトをレンダリング(書き出し)せずに、Premiere Proのタイムラインに直接配置できます。After Effects側で修正を加えれば、Premiere Pro側にも自動で反映されるため、ワークフローが非常にスムーズです。

Photoshop・Illustratorとの連携

企業の動画制作では、ロゴ、図表、イラストなどの素材を使うことが多いです。Photoshop(画像編集)やIllustrator(ベクターグラフィック)で作成した素材は、レイヤー構造を保ったままPremiere Proに読み込めます。

例えば、Illustratorで作成したロゴのレイヤーを個別にアニメーションさせることも可能です。

Auditionとの連携

Auditionは、音声編集に特化したソフトです。Premiere Proで編集中の音声を、Auditionに送って詳細なノイズ除去や音声加工を行い、またPremiere Proに戻すという連携が可能です。

Adobe Fontsとの連携

Adobe Fontsは、Adobe Creative Cloudに含まれるフォントサービスです。数千種類のフォントが追加料金なしで使え、Premiere Proで直接利用できます。テロップのデザインの幅が大きく広がります。

Adobe Stockとの連携

Adobe Stockは、写真、動画、イラスト、テンプレートなどの素材を提供するサービスです。Premiere Proから直接検索・購入・配置ができるため、素材探しの手間が省けます。

連携のメリット

・ワークフローがスムーズになる
・ファイル変換の手間がなくなる
・修正時の反映が自動で行われる
・クリエイティブの幅が広がる

映像制作では、動画編集ソフトだけでなく、グラフィックソフト、音声編集ソフト、素材サービスなど、複数のツールを組み合わせて使うことが一般的です。Adobe製品で統一することで、この連携がシームレスになるのです。

理由2:業界での普及率が圧倒的に高い

Premiere Proは、映像制作業界での普及率が圧倒的に高いです。これにより、以下のようなメリットが生まれます。

外注先との連携がスムーズ

動画制作を外注する際、多くの制作会社やフリーランスがPremiere Proを使用しています。同じソフトを使っていれば、プロジェクトファイルをそのまま受け渡しできるため、連携がスムーズです。

例えば、以下のようなワークフローが可能になります。

・自社で撮影・仮編集 → 制作会社に仕上げを依頼
・制作会社が編集 → 自社で微修正
・外注先が作成したテンプレートを自社で使い回し

異なるソフトを使っている場合、ファイル変換が必要になったり、互換性の問題が発生したりすることがあります。

失敗しない動画編集会社の選び方|実績・納期・修正回数のチェックポイントクラウドソーシングで動画編集を依頼する際の注意点と良いクリエイターの見極め方も参考にしてください。

人材の採用・育成がしやすい

動画編集のスキルを持つ人材を採用する際、「Premiere Proが使える」という条件で募集すれば、多くの応募者が集まります。Premiere Proは映像制作の教育機関でも標準的に教えられているため、経験者を見つけやすいです。

また、社内で人材を育成する場合も、Premiere Proであれば学習リソースが豊富にあります。

情報・教材が豊富

Premiere Proは、世界中で使われているため、学習リソースが非常に豊富です。

・公式チュートリアル(Adobe公式)
・YouTube上の解説動画(日本語も多数)
・書籍・参考書
・オンライン講座(Udemy、Skillshareなど)
・コミュニティ・フォーラム

何か分からないことがあっても、検索すれば大抵の情報が見つかります。これは、マイナーなソフトにはない大きなメリットです。

プラグイン・テンプレートが豊富

Premiere Pro向けのプラグイン(拡張機能)やテンプレートは、数え切れないほど存在します。

・トランジションパック
・タイトルテンプレート
・カラーグレーディングプリセット(LUT)
・エフェクトプラグイン
・サウンドエフェクトパック

これらを活用することで、ゼロから作る手間を省き、クオリティの高い動画を効率的に制作できます。

理由3:プロ向けの機能と安定性

Premiere Proは、プロの映像制作に耐えうる機能と安定性を備えています。

あらゆるフォーマットに対応

Premiere Proは、ほぼすべての動画・音声フォーマットに対応しています。

・一般的なフォーマット:MP4、MOV、AVI、MKV
・プロ向けフォーマット:ProRes、DNxHD、XAVC
・RAW:BRAW、Cinema DNG、RED RAW
・その他:HEVC、VP9、AV1

さまざまなカメラで撮影された素材を、変換なしにそのまま編集できるため、ワークフローがシンプルになります。

4K・8K・HDRに対応

Premiere Proは、4K、8K、HDR(High Dynamic Range)の編集に対応しています。高解像度・高品質の映像制作が求められる現代において、これは必須の機能です。

マルチカメラ編集

複数のカメラで撮影された映像を、タイムコードや音声を基準に自動で同期し、切り替えながら編集できる「マルチカメラ編集」機能があります。インタビュー動画やイベント撮影など、複数カメラを使用する現場では必須の機能です。

マルチカメラ編集:3台のカメラ映像を1つに!対談動画を飽きさせないスイッチング術で詳しく解説しています。

高度なカラーコレクション

Lumetriカラーパネルを使えば、詳細なカラーコレクション・カラーグレーディングが可能です。波形モニター、ベクトルスコープなどのスコープ表示も充実しており、正確な色調整ができます。

カラーグレーディングの基本|動画の色味を整えて「プロっぽさ」を出す方法も参考にしてください。

キャプション・字幕機能

Premiere Proには、キャプション(字幕)を効率的に作成・編集するための専用機能があります。AI自動文字起こし機能を使えば、音声から自動で字幕を生成することも可能です。

AI動画編集ツールの実力は?自動カットや字幕生成で作業を10倍速くする方法も参考にしてください。

安定性とサポート

Premiere Proは、Adobe社によって継続的にアップデートされ、バグ修正やパフォーマンス改善が行われています。大規模なプロジェクトでも安定して動作し、万が一問題が発生しても、公式サポートを受けられます。

また、自動保存機能により、作業中にソフトがクラッシュしても、データの損失を最小限に抑えられます。

Premiere Proの弱点・デメリット

Premiere Proは多くの強みを持ちますが、弱点やデメリットもあります。導入を検討する際は、これらも理解しておきましょう。

デメリット1:料金が高い

Premiere Proの最大のデメリットは、料金の高さです。

・Premiere Pro単体:月額2,728円 = 年間約33,000円
・Creative Cloudコンプリート:月額6,480円 = 年間約78,000円

無料ソフト(DaVinci Resolveなど)や、買い切りソフト(Final Cut Proなど)と比較すると、長期的なコストは高くなります。

特に、個人や小規模な企業にとっては、この月額費用は負担になる可能性があります。

デメリット2:学習コストが高い

Premiere Proは機能が豊富な分、すべてを使いこなすには時間がかかります。初心者がゼロから学ぶ場合、基本操作を習得するまでに数週間〜数ヶ月かかることがあります。

CapCutやiMovieなど、初心者向けのシンプルなアプリと比較すると、敷居が高いと感じる人もいます。

Premiere Pro:初心者がまず覚えるべき基本操作10選|挫折しないための学習ロードマップでは、効率的な学習方法を解説しています。

デメリット3:PCスペックが要求される

Premiere Proを快適に動作させるには、ある程度のPCスペックが必要です。

推奨スペック(4K編集の場合)

・CPU:Intel第11世代以降 / AMD Ryzen 5000シリーズ以降
・RAM:32GB以上
・GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060以上 / AMD Radeon RX 6600以上
・ストレージ:SSD(NVMe推奨)

低スペックのPCでは、動作が重くなったり、プレビューがカクついたりすることがあります。PCの買い替えが必要になる場合、追加のコストがかかります。

動画編集用PCの推奨スペック解説|4K編集でもカクつかない選び方も参考にしてください。

デメリット4:サブスクリプション必須

Premiere Proは、サブスクリプション(定額課金)でのみ提供されており、買い切りオプションがありません。

・継続的に料金を支払い続ける必要がある
・契約を解除すると、ソフトが使えなくなる
・過去に作成したプロジェクトファイルを開くにも、契約が必要

「一度購入すればずっと使える」というモデルを好む人にとっては、デメリットとなります。

デメリット5:インターネット接続が必要

Premiere Proは、定期的にインターネット経由でライセンス認証を行います。完全なオフライン環境では、長期間使用できない場合があります。

また、クラウド同期やフォントのダウンロードなど、一部機能はインターネット接続が必須です。

他の動画編集ソフトとの比較

Premiere Proを他の主要な動画編集ソフトと比較し、それぞれの特徴を整理しましょう。

DaVinci Resolve

Blackmagic Design社が開発した、無料で使えるプロ向け編集ソフトです。

比較ポイント

項目Premiere ProDaVinci Resolve
料金月額2,728円〜無料(有料版もあり)
カラーグレーディング◎(業界最高水準)
Adobe連携×
業界普及率○(増加傾向)
学習リソース
AI字幕(日本語)

DaVinci Resolveが向いている人

・コストを抑えたい
・カラーグレーディングにこだわりたい
・Adobe製品との連携が不要

DaVinci Resolve:無料版でここまでできる!プロ仕様の色補正をビジネス動画に活かす方法で詳しく解説しています。

Final Cut Pro

Apple社が開発した、Mac専用のプロ向け編集ソフトです。

比較ポイント

項目Premiere ProFinal Cut Pro
料金月額2,728円〜買い切り約50,000円
対応OSWindows / MacMacのみ
Adobe連携×
Apple連携
パフォーマンス(Mac)◎(最適化されている)
業界普及率

Final Cut Proが向いている人

・Macユーザーで、Windowsを使う予定がない
・買い切りで購入したい
・Apple製品(iPhone、iPad)との連携を重視する

CapCut

ByteDance社(TikTok運営)が開発した、無料の動画編集アプリです。

比較ポイント

項目Premiere ProCapCut
料金月額2,728円〜基本無料
対象プロ・企業初心者・SNS向け
機能◎(高度)○(基本〜中級)
使いやすさ△(学習必要)◎(直感的)
スマホ対応△(Rush経由)

CapCutが向いている人

・SNS向けのショート動画を作りたい
・動画編集の経験がほとんどない
・コストをかけたくない

CapCut:商用利用はOK?ビジネス動画をCapCutで編集する際の法的注意点とマナーも参考にしてください。

Premiere Proを選ぶべきケース

以上の比較を踏まえ、Premiere Proを選ぶべきケースを整理します。

Premiere Proがおすすめの場合

・Adobe製品(After Effects、Photoshopなど)を使う予定がある
・外注先との連携を重視する
・チームで編集作業を行う
・長期的に動画制作を続ける予定がある
・プロ向けの高度な機能が必要
・Windows PCを使用している

他のソフトを検討すべき場合

・予算を最優先で抑えたい → DaVinci Resolve
・Macのみを使用し、買い切りを希望 → Final Cut Pro
・SNS向けの簡単な編集のみ → CapCut
・スマホでの編集が中心 → CapCut、VN

ツール比較:【2026年最新】動画編集ソフト徹底比較|目的・予算・スペック別のおすすめでは、さらに詳細な比較を行っています。

企業でPremiere Proを導入するメリット

企業がPremiere Proを導入することで得られるメリットを、より具体的に解説します。

メリット1:動画内製化のハードルが下がる

Premiere Proは業界標準であるため、学習リソースが豊富です。社内で動画編集スキルを持つ人材を育成する際、効率的に学習を進められます。

また、経験者を採用する際も、「Premiere Proが使える」という条件で募集すれば、多くの応募者が集まります。

企業が動画編集を内製化すべきか?外注すべきか?判断基準を徹底解説編集の内製化マニュアル:非専門の社員でも1週間で「会社公式動画」が作れる教育ステップも参考にしてください。

メリット2:外注との連携がスムーズ

動画制作を部分的に外注する場合、同じソフトを使っていれば連携がスムーズです。

連携の例

・自社で撮影・仮編集 → 制作会社に仕上げを依頼
・制作会社にテンプレートを作成してもらい、自社で量産
・外注で制作した動画を、自社で微修正

プロジェクトファイルをそのまま受け渡しできるため、やり取りがシンプルになります。

メリット3:ブランドの一貫性を保ちやすい

Premiere Proでは、テンプレート、プリセット、モーショングラフィックステンプレート(MOGRT)を作成・共有できます。

活用例

・オープニング・エンディングのテンプレート化
・テロップデザインのプリセット化
・カラーグレーディングのLUT共有
・ロゴアニメーションのテンプレート化

これらを社内で共有することで、誰が編集しても一定の品質・統一感を保つことができます。

動画編集の「テンプレート化」のススメ|制作時間を短縮しつつ統一感を出す方法トンマナ定義書:フォント・色・素材のルールを決めて「動画のブランド化」を急ごうも参考にしてください。

メリット4:多様なコンテンツに対応

Premiere Proは、あらゆる種類の動画制作に対応できます。

・YouTube動画(横型、長尺)
・ショート動画(TikTok、Instagram Reels、YouTubeショート)
・会社紹介動画
・採用動画
・商品紹介動画
・セミナー・ウェビナーのアーカイブ
・社内向け研修動画
・広告動画

1つのソフトで多様なコンテンツに対応できるため、複数のソフトを使い分ける必要がありません。

メリット5:将来性と継続的なアップデート

Premiere Proは、Adobe社によって継続的にアップデートされています。新しい技術(AI機能、新フォーマット対応など)が追加され、常に最新の機能を使うことができます。

また、Adobe社は長い歴史を持つ企業であり、サービスが突然終了するリスクは低いと考えられます。長期的な視点で考えると、安心して使い続けられるソフトです。

Premiere Pro導入の判断基準

Premiere Proの導入を検討する際、以下の判断基準を参考にしてください。

導入をおすすめするケース

1. 月に3本以上の動画を制作する予定がある

動画制作の頻度が高い場合、Premiere Proの効率的なワークフローが活きてきます。月額料金も、制作本数で割れば1本あたりのコストは下がります。

2. 動画制作を内製化したい

社内で動画制作体制を構築したい場合、業界標準のPremiere Proを導入することで、人材育成や外注連携がスムーズになります。

3. 品質にこだわりたい

会社紹介動画、採用動画、広告動画など、品質が重視される動画を制作する場合、Premiere Proの高度な機能が役立ちます。

4. 他のAdobe製品を使っている

すでにPhotoshop、Illustrator、After Effectsなどを使用している場合、Premiere Proを追加することでワークフローがさらにスムーズになります。Creative Cloudコンプリートプランを契約していれば、追加料金なしでPremiere Proも使えます。

導入を慎重に検討すべきケース

1. 動画制作の頻度が低い

年に数本程度しか動画を作らない場合、月額料金が割高に感じる可能性があります。無料ソフト(DaVinci Resolve)や、都度外注することを検討しましょう。

2. 予算が限られている

スタートアップや個人事業主など、予算が限られている場合、DaVinci Resolve(無料)やCapCut(無料)から始めることも選択肢です。

3. シンプルな編集しか行わない

カット編集、テロップ、BGMの追加程度のシンプルな編集しか行わない場合、Premiere Proはオーバースペックかもしれません。

4. PCのスペックが低い

古いPCや低スペックのPCでは、Premiere Proが快適に動作しない可能性があります。PCの買い替えも考慮する必要があります。

無料トライアルを活用する

Premiere Proには、7日間の無料トライアルがあります。導入を検討している場合は、まずトライアルで実際の使用感を確認することをおすすめします。

トライアル期間で確認すべきこと

・PCで快適に動作するか
・基本操作を習得できそうか
・必要な機能が揃っているか
・自社の編集ワークフローに合うか

Premiere Pro学習のロードマップ

Premiere Proを導入したら、効率的に学習を進めましょう。ここでは、初心者向けの学習ロードマップを紹介します。

STEP 1:基本操作を覚える(1〜2週間)

まずは、Premiere Proの基本操作を覚えましょう。

学ぶべき内容

・プロジェクトの作成と保存
・素材の読み込みと整理
・タイムラインの基本操作
・カット編集、トリミング
・テロップの挿入
・BGMの追加と音量調整
・動画の書き出し

おすすめの学習リソース

・Adobe公式チュートリアル
・YouTube解説動画(日本語)

STEP 2:効率化テクニックを学ぶ(1〜2週間)

基本操作ができるようになったら、効率化のためのテクニックを学びましょう。

学ぶべき内容

・ショートカットキーの活用
・ワークスペースのカスタマイズ
・プロキシ編集(重い素材を軽くする)
・ネスト化(複数クリップのグループ化)
・調整レイヤーの活用
・テンプレートの作成と活用

動画編集の効率爆上げ!左手デバイスやショートカットキーの活用術も参考にしてください。

STEP 3:中級テクニックを習得(2〜4週間)

基本と効率化ができるようになったら、より高度なテクニックを学びましょう。

学ぶべき内容

・カラーコレクション・カラーグレーディング
・音声編集(ノイズ除去、音量調整)
・キーフレームアニメーション
・トランジションのカスタマイズ
・マスク・トラッキング
・エッセンシャルグラフィックス

STEP 4:高度な機能とAdobe連携(継続)

中級レベルに達したら、さらに高度な機能や、他のAdobe製品との連携を学びましょう。

学ぶべき内容

・After Effectsとの連携
・マルチカメラ編集
・AI機能の活用(自動字幕など)
・動画フォーマットの知識
・プラグインの活用

Premiere Pro:初心者がまず覚えるべき基本操作10選|挫折しないための学習ロードマップでは、より詳細な学習方法を解説しています。

Premiere Proを使いこなすためのTips

Premiere Proを効率的に使いこなすためのTipsを紹介します。

Tips 1:ショートカットキーを覚える

ショートカットキーを覚えるだけで、編集効率が大幅に向上します。

必須のショートカットキー

・C:レーザーツール(カット)
・V:選択ツール
・Spaceキー:再生/停止
・J/K/L:逆再生/停止/再生(押すほど速度アップ)
・I/O:イン点/アウト点を設定
・Command+K(Mac)/ Ctrl+K(Windows):再生ヘッドの位置でカット
・Command+Z(Mac)/ Ctrl+Z(Windows):取り消し

Tips 2:プロキシ編集を活用する

4K動画など、重い素材を編集する際は、プロキシ編集を活用しましょう。プロキシとは、編集用の軽い仮データのことです。

プロキシを使えば、編集中のプレビューが軽くなり、スムーズに作業できます。書き出し時には、オリジナルの高画質データが使用されるため、最終的な品質は落ちません。

動画編集が重い・カクつく時の対処法|プロキシ編集のやり方と設定で詳しく解説しています。

Tips 3:ワークスペースをカスタマイズする

Premiere Proのワークスペース(パネルの配置)は、自由にカスタマイズできます。自分の作業スタイルに合わせて、使いやすいレイアウトに調整しましょう。

・カラー調整が多い場合 → Lumetriカラーパネルを大きく表示
・音声編集が多い場合 → オーディオパネルを大きく表示
・テロップ作成が多い場合 → エッセンシャルグラフィックスを表示

Tips 4:自動保存の設定を確認する

Premiere Proには、自動保存機能があります。万が一のクラッシュに備えて、自動保存の設定を確認しておきましょう。

・環境設定 → 自動保存
・プロジェクトを自動保存する間隔を設定(推奨:5〜10分)
・保存するバージョンの最大数を設定(推奨:10以上)

Tips 5:AIの自動文字起こしを活用する

Premiere Proには、AIによる自動文字起こし機能があります。音声から自動で字幕を生成できるため、テロップ作成の時間を大幅に短縮できます。

・ウィンドウ → テキスト → 文字起こし
・「シーケンスを文字起こし」をクリック
・言語(日本語)を選択して実行

精度は100%ではないため、確認・修正は必要ですが、ゼロから入力するよりも圧倒的に効率的です。

よくある質問

Q1. Premiere ProとPremiere Elementsの違いは何ですか?

Premiere Elementsは、初心者向けの簡易版です。機能が制限されている代わりに、操作がシンプルで、買い切りで購入できます。ビジネス用途には、Premiere Pro(フル機能版)をおすすめします。

Q2. Premiere Proは買い切りできますか?

いいえ、現在Premiere Proはサブスクリプション(月額/年額課金)でのみ提供されており、買い切りオプションはありません。

Q3. MacとWindowsでPremiere Proに違いはありますか?

基本的な機能に違いはありません。ショートカットキーが若干異なる程度です。ただし、Apple Silicon(M1/M2/M3)搭載のMacでは、ネイティブ対応により高いパフォーマンスが発揮されます。

Q4. Premiere Proのスキルは就職・転職に役立ちますか?

はい、Premiere Proのスキルは、映像制作会社、広告代理店、マーケティング部門、SNS運用担当など、多くの職種で求められています。業界標準のソフトであるため、スキルの汎用性が高いです。

Q5. チームで使う場合、人数分のライセンスが必要ですか?

はい、Premiere Proを使用する人数分のライセンス(サブスクリプション)が必要です。企業向けには、Creative Cloud法人版(グループ版)があり、一括管理や割引が受けられます。

Q6. Premiere Proで編集したプロジェクトを、他の人に渡すことはできますか?

はい、可能です。プロジェクトファイル(.prproj)と、使用している素材ファイルを一緒に渡せば、他の人がPremiere Proで開いて編集を続けられます。「プロジェクトマネージャー」機能を使えば、必要なファイルをまとめて書き出すこともできます。

まとめ

Adobe Premiere Proがビジネス動画編集の業界標準である3つの理由をまとめます。

理由1:他のAdobe製品との連携がシームレス

After Effects、Photoshop、Illustrator、Auditionなど、他のAdobe製品との連携がスムーズです。映像制作に必要なさまざまなツールをシームレスに使えることで、ワークフローが効率化されます。

理由2:業界での普及率が圧倒的に高い

映像制作業界での普及率が高いため、外注先との連携、人材の採用・育成、学習リソースの豊富さなど、多くのメリットがあります。

理由3:プロ向けの機能と安定性

あらゆるフォーマットへの対応、4K・8K・HDR編集、マルチカメラ編集、高度なカラーコレクションなど、プロの映像制作に耐えうる機能と安定性を備えています。

導入の判断基準

・月に3本以上の動画を制作する予定がある
・動画制作を内製化したい
・品質にこだわりたい
・他のAdobe製品を使っている

これらに当てはまる場合、Premiere Proの導入をおすすめします。まずは7日間の無料トライアルで、実際の使用感を確認してみてください。

動画編集に関する他の記事も、ぜひ参考にしてください。

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