はじめに:SEOの第一歩は「Googleに認知されること」
「渾身の記事を書いたのに、いくら検索しても出てこない」
「サイト全体のアクセスが伸び悩んでいる」
そんな時、真っ先にチェックすべきなのが、Googleサーチコンソールの「ページ」レポート(旧インデックスカバレッジ)です。SEO対策といえばキーワード選びや被リンクを思い浮かべがちですが、その前提条件として「Googleがページを見つけ、データベースに登録(インデックス)していること」が不可欠です。
この記事では、インデックスの仕組みと、エラーを放置することで発生するリスクについて全5回で解説します。
1章:インデックスカバレッジレポートとは?
インデックスカバレッジレポート(現在はSearch Consoleの「ページ」メニュー)は、あなたのサイトの全ページがGoogleにどのように認識されているかを一覧化した「健康診断書」です。
Googleのクローラーは世界中のサイトを巡回していますが、必ずしもすべてのページを登録してくれるわけではありません。このレポートを見れば、「正常に登録されたページ」と「何らかの理由で登録されなかったページ」がひと目でわかります。
[Image diagram showing the flow from Crawling to Indexing to Ranking, highlighting the Index Coverage report check]2章:エラー放置がサイトに与える「悪影響」
単にページが表示されないだけでなく、レポート内の「エラー」や「未登録」を放置すると、サイト全体に以下のような悪影響を及ぼします。
- クロールバジェットの浪費:Googleが不要なエラーページの巡回に時間を費やし、本当に重要な新着記事を見つけるのが遅れます。
- サイト評価の低下:エラーが多いサイトは「管理が行き届いていないサイト」とみなされ、ドメイン全体の信頼性が損なわれる可能性があります。
- 検索機会の損失:インデックスされていないページは、存在しないも同然です。ターゲット層に届くはずのチャンスを逃し続けてしまいます。
(参考:Googleがサイトを評価する仕組み)
(参考:SEO対策の基本とインデックスの重要性)
3章:レポートを見る頻度の目安
サイトの規模にもよりますが、最低でも月に一度、大規模なサイトや頻繁に更新を行うサイトであれば週に一度はチェックすることをおすすめします。
急激に「未登録」が増えている場合は、サーバーの設定ミスや意図しないプラグインの不具合が起きているサインかもしれません。
次回の第2部では、実際にレポート画面を開いて、「どの項目を優先的にチェックすべきか」という画面の見方とステータスの意味を詳しく解説します。
4章:レポート画面の全体像と2つの大きな分類
サーチコンソールの「ページ」レポートを開くと、まず目に飛び込んでくるのが「登録済み」と「未登録」の2つの数字です。
- 登録済み(緑色):Googleのデータベースに無事登録され、検索結果に表示される準備ができているページです。
- 未登録(灰色):何らかの理由でインデックスされていないページです。ここには「修正が必要なエラー」と「意図的な除外」が混ざっています。
5章:「未登録」の中にある理由(ステータス)を読み解く
「未登録」のグラフの下にあるテーブルには、インデックスされていない具体的な理由が並んでいます。すべてをゼロにする必要はありませんが、以下の視点で分類することが重要です。
1. 優先的に修正すべき「本当の不具合」
サイト運営者が意図していないのに登録されていないケースです。
- サーバーエラー(5xx):サーバーがダウンしている、または負荷が高すぎる。
- 見つかりませんでした(404):ページを削除したのに内部リンクが残っている。
- リダイレクト エラー:リダイレクト設定がループしている。
2. 状況を確認すべき「保留状態」
- クロール済み – 未登録:Googleは見たが、登録する価値がないと判断された(低品質、または重複)。
- 検出 – 未登録:存在は知っているが、まだ見に行けていない(サイトの評価待ち)。
3. 修正不要な「意図的な除外」
設定通りに動いているため、問題ありません。
- noindex タグによって除外されました:管理画面や低品質なページにわざと設定している場合。
- 正規ページと重複しています:URLの末尾が違うだけのページをGoogleが自動で整理してくれている場合。
(参考:インデックスされない原因の完全リスト)
6章:インデックス率の理想的なバランス
「未登録」が「登録済み」より多くても、サイトの構造上(タグページや検索結果ページが多いなど)問題ないケースは多々あります。
重要なのは、「検索にヒットさせたい重要なページ(記事や商品ページ)」がしっかりと「登録済み」に入っているかを、ページ一覧から個別に確認することです。
(参考:Googleがページを整理する仕組み)
次回の第3部では、いよいよ具体的な解決編です。まずは技術的なトラブルである「404エラー」や「サーバーエラー」の正体と修正方法を詳しく解説します。
7章:優先して直すべき「致命的なエラー」とは
インデックスレポートの「未登録」には多くの理由が並びますが、まず着手すべきは、サイトの構造的な欠陥を示している「エラー」項目です。これらを放置すると、Googleのクローラーがサイト内を効率よく回れなくなり、新しい記事の公開に気づいてもらえなくなるリスクがあります。
8章:見つかりませんでした(404)の正体と対策
「404」は、Googleがページを見に行こうとしたのに、そのページが存在しなかったことを意味します。主な原因は2つあります。
原因1:ページを削除・移動した
以前公開していた記事を消した、あるいはURLを変更した際に発生します。
- 対策:新しいURLがある場合は「301リダイレクト」を設定して、古い評価を引き継ぎます。完全に削除した場合は、サイト内の他の記事からその古いURLへ貼られている「内部リンク」を削除してください。
原因2:スペルミスやリンク切れ
記事を書く際、リンク先のURLを打ち間違えているケースです。
- 対策:レポートの「ソース」からリンク元を確認し、正しいURLに修正しましょう。
(参考:301リダイレクトとドメイン変更の手順)
9章:サーバーエラー(5xx)への対処法
Googleがサイトにアクセスしようとした際、サーバーが応答しなかった場合に出るエラーです。これはコンテンツ以前の「土台(サーバー)」の問題です。
- 一時的な負荷:アクセスが集中してサーバーがダウンした可能性があります。
- プラグインの干渉:WordPressなどのプラグインの不具合でサーバーに過度な負荷がかかっている。
- サーバーの性能不足:サイトの規模に対して、契約しているサーバーのスペックが足りていない。
(参考:レンタルサーバーの選び方とドメインの基本)
10章:リダイレクト エラーの解決
URLの転送設定がループしている(A→B→A…)際に出るエラーです。クローラーが無限ループに迷い込み、ページに辿り着けなくなっています。
対策:リダイレクト設定(.htaccessやプラグイン)を見直し、1回の転送で正しいページに着地するように修正します。
[Image diagram showing 404 error vs 301 redirect solution for SEO]次回の第4部では、多くの運営者を悩ませる「クロール済み – 未登録」や「検出 – 未登録」といった、エラーではないが登録もされない「保留状態」の攻略法について解説します。
11章:エラーがないのに登録されない「2つの保留状態」
インデックスレポートで最も多くのページが分類されるのが、「検出 – 未登録」と「クロール済み – 未登録」です。これらは「エラー」ではないため、修正ボタンを押しても解決しません。Googleの判断を変えるための「中身の改善」が必要です。
12章:検出 – 未登録|クローラーが来るのを待っている状態
GoogleがURLの存在は知っているものの、まだページを読み込んでいない状態です。
- 主な原因:サイト全体の評価(ドメインパワー)が低いため、クローラーが回ってくる優先順位が下がっている。または、サーバーに負荷をかけないようGoogleが自制している。
- 対策:
- XMLサイトマップを送信し、URLの存在を改めて伝える。
- 評価の高い既存の記事から、新しい記事へ「内部リンク」を貼る。
- SNS等で拡散し、外部からの流入(シグナル)を作る。
13章:クロール済み – 未登録|「価値が低い」と判断された状態
Googleはページを読み込んだものの、「データベースに登録するほどの内容ではない」と判断して見送った状態です。これがSEOにおいて最も手強い壁となります。
- 主な原因:内容が他サイトのコピーに近い、文字数が極端に少ない、またはサイト内の別ページと内容が重複している。
- 対策:
- リライト:独自の画像や体験談を加え、他にはない価値を追加する。
- ページ統合:内容の薄い複数の記事を1つの高品質な記事にまとめる。
- 不要なページの削除:サイトの平均品質を下げるだけの低品質ページを削除する。
(参考:SEO対策の基本概念とコンテンツの重要性)
14章:重複ページを正規化する(canonical)
「ユーザーが指定した正規ページではないページ」として未登録になる場合、Googleが「似たページが他にあるから、そっちを本物として登録しておくね」と親切に処理してくれています。
もし意図したページが正規化されていない場合は、canonicalタグを使用して、どのURLを優先すべきかGoogleに明示しましょう。
次回の最終回(第5部)では、修正を終えた後の「再検証リクエスト」の送り方と、今後エラーを最小限に抑えるためのサイト設計のコツをまとめて完結します。
15章:修正が終わったら「修正を検証」をリクエストする
エラーの原因を取り除いた後、Googleが自然に再巡回してくるのを待つこともできますが、サーチコンソールの「修正を検証」ボタンを押すことで、より積極的に再チェックを依頼できます。
- 操作手順:該当するエラー項目(例:サーバーエラー)の詳細画面を開き、上部にある「修正を検証」をクリックします。
- 検証のプロセス:ステータスが「開始」に変わり、Googleが数日から数週間かけて対象URLを再クロールします。
- 結果の確認:すべてのURLが修正されていると判定されれば、ステータスが「合格」となり、エラーが解消されます。
16章:エラーを未然に防ぐ「3つの習慣」
インデックスエラーの対応は「モグラ叩き」になりがちです。以下の習慣を取り入れることで、エラーの発生を最小限に抑えましょう。
1. XMLサイトマップの自動更新設定
新しい記事を公開した際、自動的にGoogleへ通知が届くようにXMLサイトマップをプラグイン等で管理しましょう。これにより「検出 – 未登録」の期間を短縮できます。
2. 削除後の「リダイレクト」を徹底する
ページを削除した際は、単に消すのではなく、関連性の高い既存ページへ301リダイレクトをかけることを基本ルールにします。これが「404エラー」を防ぐ最も効果的な方法です。
(参考:301リダイレクトの具体的な設定手順)
3. 内部リンク構造の定期点検
重要なページほど、多くの既存記事からリンクを貼るようにします。クローラーにとっての「道」を増やすことで、インデックスの安定性が増します。
(参考:効果的な内部リンクと相互リンクの考え方)
まとめ:ページレポートは「Googleとの対話」
全5回にわたり、インデックスレポートの見方と修正方法について解説してきました。
このレポートに並ぶ項目は、Googleからの「このページが分かりにくい」「サイトの土台が不安定だ」というフィードバックそのものです。エラーを一つひとつ解消していくことは、単に数字を綺麗にする作業ではなく、ユーザーにとってもクローラーにとっても「歩きやすいサイト」を作るプロセスに他なりません。
定期的な健康診断を欠かさず、常にGoogleの検索エンジンに歓迎されるサイトを目指していきましょう。
(参考:SEO対策の基礎知識と運用の重要性)
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