「URLパラメータで同じページが何通りもインデックスされている」
「?sort=priceや?color=redみたいなURLをどう扱えばいい?」
「パラメータ付きURLの重複コンテンツ対策がわからない」
ECサイトの絞り込み機能、トラッキングパラメータ、セッションIDなど、WebサイトではさまざまなURLパラメータが使用されます。しかし、パラメータの扱いを誤ると、同じコンテンツに複数のURLが生成され、重複コンテンツの問題を引き起こします。
これにより、SEO評価が分散し、クロールバジェットが浪費され、検索順位に悪影響を与える可能性があります。
本記事では、パラメータ付きURLのSEO対策を徹底解説します。パラメータの種類と分類、対策方法の選び方、canonicalやnoindexの使い分け、ECサイトでの実践的な対策まで、URLパラメータの最適化に必要な知識をお伝えします。
パラメータ付きURLとは
まず、パラメータ付きURLの基本的な概念を理解しましょう。
URLパラメータの定義
URLパラメータ(クエリパラメータ、クエリストリング)とは、URLの末尾に「?」で始まる形式で追加される情報のことです。
基本的な形式:
https://example.com/products/?color=red&size=M
この例では、「color=red」と「size=M」がパラメータです。
構成要素として、?(クエスチョンマーク)はパラメータの開始を示す、パラメータ名=値はキーと値のペア、&(アンパサンド)は複数のパラメータを区切るなどがあります。
パラメータが使われる場面
URLパラメータは、以下のような場面で使用されます。
ECサイトの絞り込み・ソートとして、?color=red(色で絞り込み)、?sort=price(価格順でソート)、?category=shoes&brand=nike(複数条件)などがあります。
トラッキング・分析として、?utm_source=google(流入元の追跡)、?ref=twitter(参照元の追跡)、?clickid=12345(広告クリックの追跡)などがあります。
セッション管理として、?sessionid=abc123(セッションID)、?sid=xyz789(セッション識別子)などがあります。
ページネーションとして、?page=2(ページ番号)、?offset=20(表示開始位置)などがあります。
検索・フィルターとして、?q=seo(検索クエリ)、?keyword=対策(キーワード)などがあります。
パラメータ付きURLの問題点
パラメータ付きURLは、以下のSEO上の問題を引き起こす可能性があります。
問題1:重複コンテンツとして、同じコンテンツに複数のURLでアクセスできる状態になります。
例:
・/products/shoes/
・/products/shoes/?sort=price
・/products/shoes/?sort=price&order=asc
すべて同じ商品リストを表示
問題2:クロールバジェットの浪費として、パラメータの組み合わせで大量のURLが生成され、クローラーのリソースを浪費します。
問題3:評価の分散として、被リンクや内部リンクの評価が複数のURLに分散します。
問題4:インデックスの肥大化として、不要なページがインデックスされ、サイト全体の品質に影響します。
パラメータの種類と分類
URLパラメータは、コンテンツへの影響によって分類できます。
コンテンツに影響しないパラメータ
ページの表示内容を変更しないパラメータです。
例として、トラッキングパラメータ(utm_source、utm_medium、ref、clickid)、セッションID(sessionid、sid)、アフィリエイトID(affid、partnerid)などがあります。
SEO対策:canonicalタグでパラメータなしURLに正規化
コンテンツの表示順序を変更するパラメータ
同じコンテンツを異なる順序で表示するパラメータです。
例として、ソート順(sort=price、sort=date、sort=popular)、表示順序(order=asc、order=desc)などがあります。
SEO対策:canonicalでデフォルトの並び順に正規化
コンテンツを絞り込むパラメータ
表示するコンテンツを絞り込むパラメータです。
例として、フィルター条件(color=red、size=M、brand=nike)、価格範囲(price_min=1000、price_max=5000)、カテゴリ(category=shoes)などがあります。
SEO対策:重要な絞り込みはインデックス、細かい組み合わせはnoindexまたはcanonical
ページを指定するパラメータ
ページネーションに関するパラメータです。
例として、ページ番号(page=2、p=3)、オフセット(offset=20、start=40)などがあります。
SEO対策:各ページに自己参照canonical
コンテンツを完全に変更するパラメータ
全く異なるコンテンツを表示するパラメータです。
例として、商品ID(id=12345、product=abc)、記事ID(article=789)などがあります。
SEO対策:それぞれ独立したページとして扱う(個別にインデックス)
パラメータ付きURLの対策方法
パラメータ付きURLに対する具体的な対策方法を解説します。
対策1:canonicalタグで正規化
最も一般的な対策は、canonicalタグを使用して正規URLを指定することです。
設定例:
/products/shoes/?sort=price のページに以下を設定:
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/products/shoes/” />
適用すべきケースとして、トラッキングパラメータ、セッションID、ソート順の変更、コンテンツに影響しないパラメータなどがあります。
メリットとして、評価が正規URLに集約される、パラメータ付きURLも引き続きアクセス可能、実装が比較的簡単などがあります。
対策2:noindexで検索結果から除外
noindexを設定して、パラメータ付きURLをインデックスから除外します。
設定例:
<meta name=”robots” content=”noindex, follow”>
適用すべきケースとして、検索結果ページ、細かいフィルター条件の組み合わせ、価値の低いパラメータページなどがあります。
メリットとして、確実にインデックスから除外できる、クロールは許可されるため内部リンクはたどれるなどがあります。
対策3:robots.txtでクロールをブロック
robots.txtでパラメータ付きURLへのクロールをブロックします。
設定例:
Disallow: /?sessionid= Disallow: /?sort=
Disallow: /*&sort=
適用すべきケースとして、セッションIDなど完全に不要なパラメータ、クロールバジェットの節約が必要な場合などがあります。
注意:robots.txtでブロックしても、外部リンクがあればインデックスされる可能性があります。確実にインデックスを防ぎたい場合はnoindexを使用してください。
対策4:301リダイレクトで統一
301リダイレクトでパラメータなしURLに転送します。
設定例(.htaccess):
RewriteEngine On
RewriteCond %{QUERY_STRING} ^sessionid= [NC]
RewriteRule ^(.*)$ /$1? [R=301,L]
適用すべきケースとして、セッションIDなど完全に不要なパラメータ、パラメータ付きURLへのアクセスを許可したくない場合などがあります。
注意:トラッキングパラメータをリダイレクトすると、分析データが取得できなくなります。
対策5:パラメータを使わないURL設計
可能であれば、パラメータではなくパス形式のURLを使用します。
パラメータ形式:
/products/?color=red&size=M
パス形式:
/products/red/M/
メリットとして、URLが読みやすい、SEOに適したURL構造、パラメータの問題を回避できるなどがあります。
対策方法の選び方
パラメータの種類に応じた対策方法の選び方を解説します。
選択フローチャート
ステップ1:パラメータはコンテンツに影響するか?
・影響しない → canonical で正規化
ステップ2:影響する場合、コンテンツは価値があるか?
・価値がある(重要なフィルター条件など)→ インデックスさせる
・価値が低い → noindex または canonical
ステップ3:パラメータ付きURLへのアクセスは必要か?
・必要 → canonical または noindex
・不要 → 301リダイレクト
パラメータ別の推奨対策
トラッキングパラメータ(utm_source等):canonical で正規化
セッションID:robots.txt でブロック、または 301リダイレクト
ソート順(sort=price):canonical でデフォルト順に正規化
フィルター条件(1つ):状況に応じてインデックスまたは canonical
フィルター条件(複数の組み合わせ):noindex または canonical
検索結果ページ:noindex
ページネーション:各ページに自己参照 canonical
Googleサーチコンソールのパラメータ設定
Googleサーチコンソールのパラメータ設定について解説します。
URLパラメータツールの廃止
重要な情報として、Googleサーチコンソールの「URLパラメータツール」は2022年4月に廃止されました。
廃止の理由として、Googleがパラメータを自動的に理解する能力が向上した、このツールの設定ミスによる問題が多かった、canonical等の他の方法で対応可能などがあります。
現在の推奨対策
URLパラメータツールが廃止された現在、以下の方法で対策を行います。
canonicalタグの使用として、正規URLを明示的に指定します。
noindexの使用として、インデックスさせたくないページに設定します。
robots.txtの使用として、クロールを制御します(ただしインデックス防止には不十分)。
サイト内の一貫したURL使用として、内部リンクは常に正規URLを使用します。
サーチコンソールでの確認
サーチコンソールでパラメータ付きURLの状況を確認する方法です。
URL検査ツールとして、パラメータ付きURLを入力し、Googleがどのように認識しているか確認、canonicalの認識状況を確認できます。
ページのインデックス登録レポートとして、「ページ」レポートを開き、重複や除外の理由を確認、パラメータ関連の問題を特定できます。
canonicalタグでの実装詳細
canonicalタグを使用したパラメータ対策の詳細を解説します。
基本的な実装
すべてのパラメータ付きURLに、パラメータなしの正規URLをcanonicalとして設定します。
例:
/products/shoes/?sort=price&color=red のページ:
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/products/shoes/” />
動的なcanonical生成
CMSやフレームワークで動的にcanonicalを生成する方法です。
PHPでの例:
<?php
$canonical_url = strtok($_SERVER[‘REQUEST_URI’], ‘?’);
$canonical_url = ‘https://’ . $_SERVER[‘HTTP_HOST’] . $canonical_url;
echo ‘<link rel=”canonical” href=”‘ . $canonical_url . ‘” />’;
?>
注意点として、末尾スラッシュの統一、HTTPSの使用、ドメインの正規化(www有無)などを考慮してください。
特定のパラメータのみ除去
一部のパラメータは残し、特定のパラメータのみ除去する場合です。
例:ページネーションは残し、トラッキングパラメータは除去
/products/?page=2&utm_source=google のページ:
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/products/?page=2″ />
自己参照canonicalの重要性
パラメータなしのページにも、自己参照canonicalを設定することが重要です。
理由として、意図しないパラメータが付与された場合の対策、正規URLを明確に宣言、将来的なパラメータ追加への備えなどがあります。
WordPressでのパラメータ対策
WordPressでのパラメータ付きURL対策を解説します。
WordPressのデフォルト動作
WordPressは、デフォルトで以下のパラメータを使用します。
一般的なパラメータとして、?s=(検索クエリ)、?p=(投稿ID)、?page_id=(ページID)、?cat=(カテゴリID)などがあります。
Yoast SEOでの設定
Yoast SEOを使用したパラメータ対策です。
canonicalタグの自動設定として、Yoast SEOは自動的にcanonicalタグを設定します。パラメータ付きURLにもcanonicalが設定されます。
検索結果ページとして、「SEO」→「検索での見え方」→「アーカイブ」で設定できます。サイト内検索結果はデフォルトでnoindexが推奨されます。
Rank Mathでの設定
Rank Mathを使用したパラメータ対策です。
canonicalタグとして、自動的にcanonicalタグを設定します。
検索結果ページとして、「Rank Math」→「タイトルとメタ」→「その他」で設定できます。
functions.phpでのカスタム対策
functions.phpでパラメータ対策を行う方法です。
検索結果ページにnoindexを設定:
function noindex_search_results() {
if (is_search()) {
echo ‘<meta name=”robots” content=”noindex, follow”>’;
}
}
add_action(‘wp_head’, ‘noindex_search_results’);
ECサイトでのパラメータ対策
ECサイトでのパラメータ対策を詳しく解説します。
ECサイト特有の課題
ECサイトでは、以下のようなパラメータが大量に発生します。
フィルター・絞り込みとして、色(?color=red,blue,green)、サイズ(?size=S,M,L,XL)、ブランド(?brand=nike,adidas)、価格帯(?price_min=1000&price_max=5000)などがあります。
ソートとして、価格順(?sort=price)、新着順(?sort=date)、人気順(?sort=popular)などがあります。
組み合わせの爆発:
5色 × 4サイズ × 10ブランド × 3ソート = 600通りのURL
ECサイトでの対策戦略
戦略1:重要なフィルターのみインデックス
インデックスさせるものとして、主要カテゴリページ、人気のブランドページ、主要な色(黒、白など基本色)などがあります。
noindexまたはcanonicalにするものとして、2つ以上のフィルター条件、ソート順の変更、表示件数の変更などがあります。
戦略2:階層的なURL設計
パラメータではなく、パス形式のURLを検討します。
パラメータ形式:
/products/?category=shoes&brand=nike
パス形式:
/products/shoes/nike/
戦略3:ファセットナビゲーションの最適化
ファセットナビゲーション(絞り込み検索)の最適化方法です。
推奨される実装として、Ajax でフィルター結果を表示(URLは変更しない)、重要なフィルターのみURLを生成、パラメータの順序を統一などがあります。
Shopifyでのパラメータ対策
Shopifyでのパラメータ対策です。
デフォルトの動作として、Shopifyはコレクションページでフィルター・ソートパラメータを使用、デフォルトでcanonicalタグが設定されます。
追加対策として、テーマのLiquidコードでcanonicalをカスタマイズ、SEOアプリを使用して詳細な設定が可能です。
トラッキングパラメータの対策
UTMパラメータなどのトラッキングパラメータへの対策を解説します。
主なトラッキングパラメータ
Google Analytics(UTMパラメータ)として、utm_source(流入元)、utm_medium(メディア)、utm_campaign(キャンペーン名)、utm_term(キーワード)、utm_content(コンテンツ)などがあります。
その他のトラッキングとして、ref(参照元)、source(ソース)、clickid(クリックID)、fbclid(Facebookクリック ID)、gclid(Google広告クリックID)などがあります。
トラッキングパラメータへの対策
対策1:canonicalタグで正規化
すべてのページに自己参照canonicalを設定し、パラメータなしURLを正規URLとして指定します。
対策2:Google Analytics 4での設定
GA4では、特定のパラメータを除外する設定が可能です。
設定方法として、GA4管理画面を開く、「データストリーム」→対象のストリームを選択、タグ設定から不要なパラメータを除外設定などがあります。
gclidとfbclidの注意点
Google広告のgclidやFacebookのfbclidは、自動的に付与されます。
対策として、canonicalタグで正規化(推奨)、リダイレクトは行わない(トラッキングが無効になる)などがあります。
パラメータ付きURLのよくある間違い
パラメータ対策でよくある間違いと対処法を解説します。
間違い1:すべてのパラメータページをnoindex
問題:価値のあるフィルターページまでnoindexにしてしまう。
影響として、「nike スニーカー」などのキーワードで上位表示の機会を失う、ユーザーにとって有用なページが検索結果に表示されないなどがあります。
対処法:重要なフィルター条件はインデックスさせ、細かい組み合わせのみnoindexにします。
間違い2:robots.txtでパラメータをブロックしてcanonicalが読み取れない
問題:robots.txtでパラメータ付きURLをブロックし、同時にcanonicalを設定している。
影響として、クローラーがページにアクセスできないため、canonicalを読み取れない、結果的にインデックスされる可能性があるなどがあります。
対処法:canonicalを使用する場合は、robots.txtでブロックしないでください。
間違い3:パラメータの順序が統一されていない
問題:同じ条件でもパラメータの順序が異なるURLが生成される。
例:
・?color=red&size=M
・?size=M&color=red
同じ内容だが、異なるURLとして認識される可能性。
対処法:パラメータの順序をアルファベット順などで統一し、canonicalでも統一したURLを指定します。
間違い4:大文字・小文字の不統一
問題:パラメータ値の大文字・小文字が統一されていない。
例:
・?color=Red
・?color=red
・?color=RED
対処法:パラメータ値を小文字に統一し、canonicalでも統一します。
間違い5:canonicalの設定漏れ
問題:一部のパラメータ付きページにcanonicalが設定されていない。
対処法:すべてのページに自己参照canonical(または正規URLへのcanonical)を設定します。CMSやテンプレートレベルで自動設定することを推奨します。
パラメータ付きURLに関するよくある質問(FAQ)
パラメータ付きURLに関するよくある質問にお答えします。
Q1. パラメータ付きURLは検索結果に表示されますか?
A. canonicalやnoindexが設定されていなければ、表示される可能性があります。
正規URLとして認識させたいURLにcanonicalを設定するか、検索結果に表示させたくないページにはnoindexを設定してください。
Q2. UTMパラメータは自動的に無視されますか?
A. Googleは一般的なトラッキングパラメータを認識しますが、100%無視されるとは限りません。
念のため、canonicalタグでパラメータなしURLを正規URLとして指定することを推奨します。
Q3. パラメータの順序は重要ですか?
A. はい、技術的には異なるURLとして扱われる可能性があります。
パラメータの順序を統一し、canonicalでも統一したURLを指定することを推奨します。
Q4. セッションIDパラメータはどう対処すべきですか?
A. セッションIDは、URLに含めないことを強く推奨します。
やむを得ずURLに含まれる場合は、301リダイレクトでセッションIDなしURLに転送するか、robots.txtでブロックしてください。
Q5. フィルター条件が多い場合、すべてにcanonicalを設定すべきですか?
A. はい、すべてのフィルター条件ページにcanonicalを設定することを推奨します。
CMSやテンプレートレベルで自動的にcanonicalを生成する仕組みを構築してください。
Q6. Googleサーチコンソールのパラメータツールはなくなったのですか?
A. はい、2022年4月に廃止されました。
現在は、canonicalタグ、noindex、robots.txtなどの方法で対策を行います。
Q7. パラメータ付きURLからのリンク評価は引き継がれますか?
A. canonicalが正しく設定されていれば、正規URLに評価が集約されます。
Googleがcanonicalを認識し、正規URLとして扱う場合、リンク評価は正規URLに引き継がれます。
まとめ:パラメータ付きURLを適切に管理してSEOを最適化
本記事では、パラメータ付きURLのSEO対策について解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
パラメータの種類を理解する
コンテンツに影響しないパラメータ(トラッキング、セッションID)、表示順序を変更するパラメータ(ソート)、コンテンツを絞り込むパラメータ(フィルター)、ページを指定するパラメータ(ページネーション)など、種類によって対策が異なります。
対策方法の選び方
canonicalタグで正規URLに統一(最も一般的)、noindexでインデックスから除外、robots.txtでクロールをブロック、301リダイレクトでURLを統一、パス形式のURLに変更などがあります。
実装のポイント
すべてのページに自己参照canonicalを設定、パラメータの順序・大文字小文字を統一、重要なフィルターはインデックス、細かい組み合わせはnoindexまたはcanonical、robots.txtでブロックしたページのcanonicalは読み取れないなどがポイントです。
パラメータ付きURLの適切な管理は、テクニカルSEOの重要な要素です。本記事で紹介した方法を参考に、パラメータを最適化し、重複コンテンツの問題を解消してください。
関連記事として、canonicalタグの正しい使い方、重複コンテンツの対策、URL最適化のベストプラクティスも合わせてご覧ください。
パラメータ対策の高度なテクニック
パラメータ対策のより高度なテクニックを紹介します。
サーバーサイドでのパラメータ正規化
サーバーサイドでパラメータを正規化する方法です。
パラメータの順序を統一:
リクエストを受け取った際に、パラメータをアルファベット順に並べ替えてからcanonicalを生成します。
不要なパラメータを除去:
トラッキングパラメータなど、コンテンツに影響しないパラメータをサーバーサイドで除去してからcanonicalを生成します。
実装例(PHP):
function normalize_url_params($url) {
$parsed = parse_url($url);
if (isset($parsed[‘query’])) {
parse_str($parsed[‘query’], $params);
// 不要なパラメータを除去
unset($params[‘utm_source’], $params[‘utm_medium’], $params[‘utm_campaign’]);
// パラメータをソート
ksort($params);
$parsed[‘query’] = http_build_query($params);
}
return build_url($parsed);
}
JavaScriptでのパラメータ管理
JavaScriptでパラメータを管理し、SEOへの影響を最小限にする方法です。
History APIの活用として、フィルター変更時にURLを更新しつつ、canonicalは正規URLを維持します。
実装のポイントとして、pushStateでURL更新(ページリロードなし)、canonicalはhead内で静的に正規URLを設定、SSRまたはプリレンダリングで初期表示を最適化などがあります。
CDNレベルでの対策
CloudflareなどのCDNでパラメータを制御する方法です。
キャッシュキーの設定として、特定のパラメータをキャッシュキーから除外し、同一コンテンツとして扱います。
Transform Rulesの活用として、特定のパラメータを自動的に除去してリダイレクトする設定が可能です。
ハッシュフラグメントの活用
URLパラメータの代わりに、ハッシュフラグメント(#)を使用する方法です。
例:
パラメータ:/products/?color=red
ハッシュ:/products/#color=red
メリットとして、ハッシュ以降はサーバーに送信されない、Googleはハッシュ以降を無視(重複回避)などがあります。
デメリットとして、SSRでの対応が必要、ユーザーがURLを共有しにくい場合がある、SEO的にフィルターページを活用できないなどがあります。
パラメータ対策のトラブルシューティング
パラメータ関連の問題と解決方法を解説します。
問題1:パラメータ付きURLが大量にインデックスされている
症状:サーチコンソールで大量のパラメータ付きURLがインデックスされている。
原因として、canonicalが設定されていない、noindexが設定されていない、外部からパラメータ付きURLへのリンクがあるなどがあります。
解決方法として、すべてのページにcanonicalを設定、必要に応じてnoindexを設定、サーチコンソールで削除リクエストを送信などがあります。
問題2:canonicalが認識されていない
症状:canonicalを設定したが、Googleがパラメータ付きURLを正規URLとして選択している。
原因として、canonicalの記述が正しくない、robots.txtでブロックしている、内部リンクがパラメータ付きURLを指しているなどがあります。
解決方法として、canonical記述を確認(絶対URL、正しいフォーマット)、robots.txtを確認、内部リンクを正規URLに統一などがあります。
問題3:クロールバジェットが浪費されている
症状:サーチコンソールでパラメータ付きURLへのクロールが大量に発生している。
原因として、パラメータの組み合わせが多すぎる、robots.txtでブロックしていないなどがあります。
解決方法として、不要なパラメータ付きURLをrobots.txtでブロック、内部リンクを正規URLに統一、XMLサイトマップから不要なURLを除外などがあります。
問題4:フィルターページのSEO効果が出ない
症状:重要なフィルターページをインデックスさせているが、検索順位が上がらない。
原因として、コンテンツが薄い(商品リストのみ)、タイトル・メタディスクリプションが最適化されていない、内部リンクが不足しているなどがあります。
解決方法として、フィルターページに固有のコンテンツを追加、タイトル・メタディスクリプションを最適化、ナビゲーションから内部リンクを設置などがあります。
パラメータ対策のチェックリスト
パラメータ対策のチェックリストをまとめます。
基本設定チェック
すべてのページに自己参照canonicalが設定されているか確認してください。パラメータ付きURLにもcanonicalが設定されているか確認してください。検索結果ページにnoindexが設定されているか確認してください。セッションIDがURLに含まれていないか確認してください。
ECサイト・フィルター機能チェック
重要なフィルター条件はインデックスされているか確認してください。複数条件の組み合わせはnoindexまたはcanonicalが設定されているか確認してください。ソート順の変更ページはcanonicalで正規化されているか確認してください。パラメータの順序が統一されているか確認してください。
トラッキング・分析チェック
UTMパラメータ付きURLにcanonicalが設定されているか確認してください。gclid、fbclidなどの自動パラメータに対応しているか確認してください。リダイレクトでトラッキングを無効化していないか確認してください。
監視・確認チェック
サーチコンソールでパラメータ付きURLのインデックス状況を確認しているか確認してください。重複コンテンツの警告がないか確認してください。クロール統計でパラメータ付きURLへのクロール状況を確認しているか確認してください。
業種別のパラメータ対策
業種ごとのパラメータ対策を紹介します。
ECサイト
ECサイトでのパラメータ対策です。
特徴として、フィルター・ソートパラメータが多い、商品数が多くパラメータの組み合わせが膨大、価格帯・ブランド・カラーなど多様な条件などがあります。
推奨対策として、主要カテゴリ・ブランドはパス形式のURLを検討、ソート・表示件数はcanonicalで正規化、2条件以上の組み合わせはnoindex、Ajax+History APIでユーザー体験を維持などがあります。
求人サイト
求人サイトでのパラメータ対策です。
特徴として、職種・勤務地・給与など多数のフィルター、検索条件の組み合わせが非常に多い、求人の追加・削除が頻繁などがあります。
推奨対策として、主要な職種×エリアはパス形式のURL、細かい条件はパラメータでnoindex、検索結果ページはnoindexなどがあります。
不動産サイト
不動産サイトでのパラメータ対策です。
特徴として、エリア・沿線・間取り・価格など多数のフィルター、物件の追加・削除が頻繁、同一物件が複数の条件でヒットなどがあります。
推奨対策として、主要エリアはパス形式のURL、沿線×駅はパス形式を検討、細かい条件の組み合わせはnoindexなどがあります。
旅行・予約サイト
旅行・予約サイトでのパラメータ対策です。
特徴として、日付・人数・場所など動的なパラメータ、検索結果が日付によって大きく変わる、価格・空室状況がリアルタイムに変動などがあります。
推奨対策として、目的地ページはパス形式のURL、日付・人数パラメータはcanonicalで正規化、検索結果ページはnoindexなどがあります。
パラメータとサイト構造の関係
パラメータとサイト構造の関係について解説します。
URL設計の選択
パラメータ形式とパス形式の選択は、サイト構造の設計に大きく影響します。
パラメータ形式が適するケースとして、フィルター条件の組み合わせが多い、検索・絞り込み機能がメイン、SEOよりもユーザー体験を優先などがあります。
パス形式が適するケースとして、主要なカテゴリが明確、SEOで各ページを上位表示したい、階層構造が明確などがあります。
ハイブリッドアプローチ
パラメータ形式とパス形式を組み合わせる方法です。
例:
・/products/shoes/(カテゴリ:パス形式)
・/products/shoes/nike/(ブランド:パス形式)
・/products/shoes/nike/?sort=price(ソート:パラメータ)
メリットとして、重要なページはパス形式でSEO効果、補助的なフィルターはパラメータで管理などがあります。
内部リンクの一貫性
パラメータ対策と内部リンクの関係です。
重要なポイントとして、内部リンクは常に正規URLを使用、ナビゲーションにパラメータ付きURLを含めない、パンくずリストは正規URLを使用などがあります。
パラメータに関する追加FAQ
パラメータに関する追加の質問にお答えします。
Q. パラメータ付きURLとパス形式URL、どちらがSEOに有利?
A. 一般的に、パス形式の方がSEOに有利とされていますが、適切な対策を行えばパラメータ形式でも問題ありません。
パス形式のメリットとして、URLが読みやすい、キーワードを含めやすい、ユーザーにとってわかりやすいなどがあります。
パラメータ形式のメリットとして、実装が容易、柔軟なフィルター条件、管理がしやすいなどがあります。
Q. 動的パラメータと静的パラメータの違いは?
A. コンテンツへの影響の仕方が異なります。
動的パラメータ:値によってコンテンツが変わる(例:?id=123)
静的パラメータ:表示方法のみ変わる(例:?sort=price)
静的パラメータはcanonicalで正規化、動的パラメータは個別にインデックスを検討します。
Q. モバイルとPCで異なるパラメータを使用しても問題ない?
A. 同じURLで同じコンテンツを提供することを推奨します。
レスポンシブデザインを使用し、パラメータの扱いはモバイル・PCで統一してください。
Q. AMP対応ページでのパラメータ対策は?
A. AMP版と通常版で適切なcanonical設定を行います。
通常版にパラメータが付く場合、AMP版からも正規URLを指すcanonicalを設定してください。
本記事で紹介したパラメータ対策を実践し、重複コンテンツの問題を解消してSEOパフォーマンスを最大化してください。適切なパラメータ管理は、クロールバジェットの効率化と検索順位の向上に貢献します。