SEO/MEO対策

定期的な「MEO監査」:情報の劣化や競合の追い上げをチェックする

「最近、順位が下がってきた気がする…」

「以前は上位だったのに、競合に抜かれている…」

「Googleビジネスプロフィールの情報、最後に見直したのはいつだっけ…」

MEO対策は、一度設定して終わりではありません。時間の経過とともに情報は古くなり、競合は対策を強化し、Googleの仕様も変化します。定期的に状況をチェックし、必要な対策を講じなければ、せっかく築いた順位も維持できません。

そこで重要になるのが「MEO監査」です。MEO監査とは、Googleビジネスプロフィールの状態、順位、競合状況などを定期的にチェックし、問題点や改善点を洗い出す作業のことです。

この記事では、MEO監査の方法を詳しく解説します。チェックすべき項目、監査の頻度、競合分析の方法、発見した問題への対処法まで網羅しています。MEO対策の成果を維持・向上させたい方は、ぜひ最後までお読みください。

MEO監査とは

MEO監査の定義

MEO監査とは、Googleビジネスプロフィールの状態や、MEO対策の成果を定期的にチェックし、問題点や改善点を洗い出す作業のことです。

監査の対象

  • Googleビジネスプロフィールの情報の正確性・充実度
  • 検索順位の推移
  • 口コミの状況(数、評価、内容)
  • インサイト(パフォーマンス)データ
  • 競合の状況
  • 投稿の状況
  • 写真の状況

なぜMEO監査が必要か

理由1:情報は劣化する

時間の経過とともに、Googleビジネスプロフィールの情報は「劣化」します。

  • 営業時間が変わったのに更新されていない
  • メニューや価格が古いまま
  • 写真が古くなり、現状と異なる
  • サービス内容が変わったのに反映されていない
  • スタッフが変わったのに情報が古いまま

理由2:競合は進化する

競合店舗も日々MEO対策を行っています。

  • 競合が口コミを増やしている
  • 競合が投稿を活発に行っている
  • 競合がサービスを強化している
  • 新しい競合が参入してきた

理由3:Googleの仕様は変化する

Googleは定期的にアルゴリズムや機能を更新しています。

  • 新しい機能が追加された
  • 表示形式が変わった
  • 評価基準が変わった可能性

理由4:問題の早期発見

定期的な監査により、問題を早期に発見できます。

  • 順位低下の兆候
  • ネガティブな口コミの増加
  • 情報の不一致
  • 第三者による不正な編集

監査をしないとどうなるか

情報が古いまま放置される

  • お客様が間違った情報を見て来店し、不満を感じる
  • 信頼を失い、ネガティブな口コミにつながる
  • Googleからの評価も下がる可能性

競合に差をつけられる

  • 競合が順位を上げ、自店舗が下がる
  • お客様が競合に流れる
  • 差が開くほど、挽回が難しくなる

問題が深刻化する

  • 小さな問題が大きな問題に発展
  • 気づいたときには手遅れ
  • 復旧に時間とコストがかかる

MEO監査のチェック項目

1. 基本情報の確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
ビジネス名正式名称と一致しているか、キーワードを詰め込んでいないか
住所正確か、Googleマップのピンの位置は正しいか
電話番号現在使用している番号か
ウェブサイト正しいURLか、リンク切れがないか
営業時間現在の営業時間と一致しているか
特別営業時間祝日・年末年始などの設定は正しいか
カテゴリ適切なカテゴリが設定されているか
ビジネスの説明内容は最新か、魅力的な文章か
サービス/メニュー最新の情報が反映されているか
属性適切な属性が設定されているか

よくある問題

  • 営業時間が変更されたのに更新されていない
  • 電話番号が古いまま(移転や番号変更後)
  • ウェブサイトのURLがリニューアル後の新URLに変更されていない
  • 季節や曜日によって異なる営業時間が設定されていない
  • サービス内容が追加・終了したのに反映されていない

2. 写真の確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
写真の枚数十分な枚数があるか(最低10枚以上推奨)
写真の種類外観、内観、商品、スタッフなどバランスよくあるか
写真の鮮度古い写真ばかりでないか、最新の写真があるか
写真の品質明るさ、ピント、構図は適切か
カバー写真魅力的な写真が設定されているか
ロゴ適切なロゴが設定されているか
不適切な写真第三者がアップした不適切な写真がないか

よくある問題

  • 写真の枚数が少ない
  • 写真が古く、現在の店内や商品と異なる
  • 暗い写真、ピンボケの写真がある
  • ユーザーがアップした不適切な写真がある
  • 季節に合わない写真が表示されている

3. 口コミの確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
口コミ数増加傾向にあるか、競合と比べて十分か
平均評価評価は維持・向上しているか
最新の口コミ直近の口コミの内容はどうか
返信状況すべての口コミに返信しているか
ネガティブな口コミ増えていないか、適切に対応しているか
口コミの内容どんな点が評価されているか、指摘されているか
ガイドライン違反スパムや虚偽の口コミがないか

よくある問題

  • 口コミへの返信が滞っている
  • ネガティブな口コミが増えている
  • 口コミの獲得ペースが落ちている
  • 競合と比べて口コミ数が少ない
  • スパムや虚偽の口コミがある

4. 投稿の確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
投稿頻度定期的に投稿しているか
最新の投稿最後に投稿したのはいつか
投稿の内容魅力的な内容か、情報は最新か
投稿の種類最新情報、イベント、特典などバランスよく投稿しているか
投稿の反応閲覧数、クリック数はどうか

よくある問題

  • 投稿が数ヶ月止まっている
  • 投稿の内容がマンネリ化している
  • 季節やイベントに合った投稿ができていない
  • 投稿の反応が低い

5. 順位の確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
主要キーワードの順位ターゲットキーワードでの順位はどうか
順位の推移上昇傾向か、下降傾向か、横ばいか
複数地点での順位商圏内の各地点での順位はどうか
競合との順位比較競合に比べて順位はどうか

よくある問題

  • 順位が徐々に下がっている
  • 特定のキーワードでのみ順位が低い
  • 商圏の一部で順位が低い
  • 競合に抜かれている

6. インサイト(パフォーマンス)の確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
表示回数検索やマップでの表示回数は増えているか
検索クエリどんなキーワードで見つけられているか
アクション数電話、ルート検索、ウェブサイト訪問などの数
写真の表示回数写真がどれくらい見られているか
前月・前年との比較推移はどうか

よくある問題

  • 表示回数が減少傾向
  • アクション数が低下している
  • 想定外のキーワードでの流入が多い(または少ない)

インサイトの見方と活用方法も参考にしてください。

7. 競合の確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
競合の順位主要キーワードでの競合の順位
競合の口コミ競合の口コミ数、評価、最近の口コミ内容
競合の投稿競合の投稿頻度、内容
競合の写真競合の写真の枚数、品質
新規参入新しい競合が参入していないか
競合の変化競合が何か新しい施策を始めていないか

よくある問題

  • 競合が口コミを急激に増やしている
  • 競合が投稿を活発に行い始めた
  • 新しい競合が参入し、上位に表示されている
  • 競合がサービスを強化し、評価が上がっている

8. 技術的な確認

チェックすべき項目

項目チェック内容
NAP整合性店名・住所・電話番号が各サイトで統一されているか
サイテーション主要なサイトに正しく掲載されているか
ウェブサイトとの連携ウェブサイトにGoogleマップが埋め込まれているか
構造化データウェブサイトに適切な構造化データがあるか

競合分析の方法

競合を特定する

まず、監視すべき競合を特定しましょう。

競合の種類

  • 直接競合:同じ業種、同じエリアで、同じ顧客をターゲットにしている店舗
  • 間接競合:業種は異なるが、同じニーズを満たす店舗
  • MEO上の競合:検索結果で上位に表示される店舗(直接競合でなくても)

競合の特定方法

  1. 主要キーワード(「地域名 + 業種」など)でGoogle検索
  2. ローカルパック(地図)に表示される店舗をリストアップ
  3. 自店舗の順位と比較し、上位の店舗を競合として特定
  4. 商圏内で知名度の高い同業者も追加

監視する競合の数

3〜5店舗程度を重点的に監視するのがおすすめです。多すぎると管理が大変になります。

競合の情報を収集する

収集すべき情報

  • Googleビジネスプロフィールの基本情報
  • 口コミ数と平均評価
  • 最新の口コミ内容
  • 投稿の頻度と内容
  • 写真の枚数と品質
  • 検索順位

情報収集の方法

  • Googleマップで競合店舗を検索し、プロフィールを確認
  • 主要キーワードで検索し、順位を確認
  • 定期的に同じ情報を収集し、変化を追跡

競合分析シートの作成

競合分析シートの例

項目自店舗競合A競合B競合C
口コミ数50件120件80件45件
平均評価4.24.54.04.3
写真枚数20枚50枚30枚15枚
投稿頻度週1回週2回月2回月1回
順位(KW1)4位1位2位5位
順位(KW2)3位2位1位6位

このようなシートを作成し、定期的に更新することで、競合の動向を把握できます。

競合から学ぶ

競合が優れている点を分析

  • なぜ競合の口コミ数が多いのか?(獲得の仕組みがある?)
  • なぜ競合の評価が高いのか?(サービスの質?)
  • 競合の投稿で反応が良いものは何か?
  • 競合の写真で魅力的なものは何か?

自店舗に取り入れられることを検討

  • 競合の良い点を参考に、自店舗でも実施
  • 競合がやっていないことで差別化
  • 競合の弱点を自店舗の強みに

MEO監査の頻度

推奨される頻度

監査の種類と頻度

監査の種類頻度内容
デイリーチェック毎日新着口コミの確認、返信
ウィークリーチェック週1回順位確認、投稿状況確認
マンスリー監査月1回基本情報確認、インサイト分析、競合分析
クォータリー監査四半期に1回総合的な監査、戦略の見直し

デイリーチェック(毎日)

チェック項目

  • 新着口コミの確認
  • 口コミへの返信
  • ネガティブな口コミがあれば対応

所要時間:5〜10分

ウィークリーチェック(週1回)

チェック項目

  • 主要キーワードでの順位確認
  • 投稿の実施状況確認
  • 競合の動き(大きな変化がないか)
  • 写真の追加状況

所要時間:15〜30分

マンスリー監査(月1回)

チェック項目

  • 基本情報の確認(変更がないか)
  • 口コミの月間推移(件数、評価)
  • インサイトデータの分析
  • 競合分析(詳細)
  • 投稿の振り返り
  • 写真の確認・追加
  • 月次レポートの作成

所要時間:1〜2時間

クォータリー監査(四半期に1回)

チェック項目

  • 全項目の総合的なチェック
  • 3ヶ月間の成果の振り返り
  • 戦略の見直し
  • 目標の再設定
  • 新しい施策の検討
  • NAP整合性の確認
  • サイテーションの確認

所要時間:2〜4時間

MEO監査チェックリスト

マンスリー監査用チェックリスト

1. 基本情報

項目チェック問題があれば記入
ビジネス名は正しいか
住所は正しいか
電話番号は正しいか
営業時間は正しいか
ウェブサイトURLは正しいか
カテゴリは適切か
ビジネスの説明は最新か
サービス/メニューは最新か

2. 口コミ

項目今月の数値先月比
口コミ総数
今月の新規口コミ数
平均評価
返信率

3. 投稿

項目チェック備考
今月の投稿数
投稿頻度は適切か
投稿内容は多様か

4. 写真

項目チェック備考
写真の総数
今月追加した写真数
古い写真はないか
不適切な写真はないか

5. 順位

キーワード今月の順位先月の順位変化

6. インサイト

指標今月先月変化率
表示回数
電話タップ数
ルート検索数
ウェブサイト訪問数

7. 競合

競合店舗口コミ数評価順位変化・気づき

8. 今月の気づき・課題

(自由記述)

9. 来月のアクションプラン

(自由記述)

問題発見時の対処法

情報の不正確・古さへの対処

問題:営業時間、電話番号、サービス内容などが古いまたは不正確

対処法

  1. Googleビジネスプロフィールの管理画面にログイン
  2. 該当する情報を修正
  3. 変更が反映されるまで数日かかる場合がある
  4. 反映されない場合は、Googleに問い合わせ

予防策

  • 情報が変わったら、すぐに更新する仕組みを構築
  • 現場スタッフが変更を報告するルールを作る
  • 定期的な監査で漏れを防ぐ

口コミの減少・評価低下への対処

問題:口コミの獲得ペースが落ちている、評価が下がっている

対処法

  1. 口コミ獲得の取り組みを強化(スタッフへの声がけ依頼、口コミカードの活用など)
  2. 評価が下がっている原因を分析(ネガティブな口コミの内容を確認)
  3. サービスの改善が必要であれば実施
  4. 口コミへの返信を丁寧に行う

予防策

  • 継続的な口コミ獲得の仕組みを構築
  • 口コミ内容をサービス改善に活かす

順位低下への対処

問題:検索順位が下がっている

対処法

  1. 原因を分析(競合の動き、自店舗の変化、Googleの変更など)
  2. 基本情報、口コミ、投稿、写真など各要素を見直し
  3. 競合と比較し、不足している点を強化
  4. 一時的な変動の場合もあるので、様子を見ることも重要

順位が急落した時の原因究明フローも参考にしてください。

競合の追い上げへの対処

問題:競合が急激に順位を上げている、口コミを増やしている

対処法

  1. 競合が何をしているかを分析
  2. 自店舗でも同様の施策を検討
  3. 競合との差別化ポイントを強化
  4. 自店舗の強みをより明確にアピール

第三者による不正な編集への対処

問題:知らないうちに情報が変更されている

対処法

  1. 正しい情報に修正
  2. 繰り返し変更される場合は、Googleに報告
  3. 定期的に情報をチェックし、不正な編集を早期発見

ネガティブな口コミへの対処

問題:ネガティブな口コミが投稿された

対処法

  1. 内容を確認し、事実かどうかを確認
  2. 誠実に返信(謝罪、改善の約束など)
  3. ガイドライン違反の口コミであれば、削除を申請
  4. サービスの改善が必要であれば実施

監査結果のレポート化

レポートに含めるべき内容

月次レポートの構成例

  1. サマリー:今月の主な成果と課題
  2. 基本情報の確認結果:変更点や問題点
  3. 口コミの状況:件数、評価、主な内容
  4. 投稿の状況:投稿数、反応
  5. 順位の状況:主要キーワードでの順位推移
  6. インサイトデータ:表示回数、アクション数の推移
  7. 競合分析:競合の動向
  8. 課題と改善策:発見した課題と対応策
  9. 来月のアクションプラン:来月実施すること

月次レポートテンプレートも参考にしてください。

レポートの活用方法

社内での活用

  • 経営者・店長への報告
  • スタッフへの共有(成果の見える化)
  • 改善施策の検討材料

クライアントへの報告(代行業者の場合)

  • 月次報告会での説明資料
  • 成果の証明
  • 次月の提案材料

業種別・監査のポイント

飲食店の場合

特に重視すべきチェック項目

  • メニュー情報の更新(季節メニュー、価格変更)
  • 料理写真の鮮度(新メニューの追加)
  • 営業時間の正確性(ランチ・ディナーの区分)
  • 口コミでの料理やサービスへの評価
  • 競合(近隣の同業態店舗)の動向

美容室・サロンの場合

特に重視すべきチェック項目

  • スタイリスト情報の更新
  • 施術事例写真の追加
  • 口コミでの技術・接客への評価
  • 予約方法の正確性
  • 競合(近隣の美容室)の動向

クリニック・医療機関の場合

特に重視すべきチェック項目

  • 診療時間・休診日の正確性
  • 診療科目の正確性
  • 医師情報の更新
  • 口コミでの対応・説明への評価
  • 医療広告ガイドラインへの準拠

複数店舗を運営する場合

特に重視すべきチェック項目

  • 各店舗の情報の整合性
  • 店舗間の成果の比較
  • 成果の良い店舗の施策を他店舗に展開
  • 各店舗の競合状況

よくある質問(FAQ)

Q:監査にはどれくらいの時間がかかりますか?

A:監査の種類によって異なります。

  • デイリーチェック:5〜10分
  • ウィークリーチェック:15〜30分
  • マンスリー監査:1〜2時間
  • クォータリー監査:2〜4時間

慣れてくると、効率的に行えるようになります。

Q:監査は自分でできますか?専門家に依頼すべきですか?

A:基本的な監査は自分でも可能です。この記事のチェックリストを使えば、主要な項目を確認できます。ただし、詳細な分析や改善策の立案には、専門家の知見が役立つ場合もあります。まずは自分で基本的な監査を行い、必要に応じて専門家に相談するのがおすすめです。

Q:競合の情報はどうやって収集すればいいですか?

A:Googleマップで競合店舗を検索するのが最も簡単です。競合のGoogleビジネスプロフィールから、口コミ数、評価、写真、投稿などの情報を確認できます。また、主要キーワードで検索し、順位を確認することもできます。専用のツールを使えば、より効率的に収集できます。

Q:監査で問題が見つかった場合、すぐに対処すべきですか?

A:問題の緊急度によります

  • すぐに対処すべき問題:営業時間の誤り、電話番号の誤り、ネガティブな口コミへの未対応など
  • 計画的に対処すべき問題:写真の追加、投稿頻度の改善、競合対策など

緊急度の高い問題は即座に対処し、それ以外は優先順位をつけて計画的に対処しましょう。

Q:監査結果を記録しておく必要はありますか?

A:はい、記録することをおすすめします。記録があれば、推移を追跡でき、改善の効果を測定できます。また、問題が発生した場合の原因分析にも役立ちます。Excelやスプレッドシートで管理するのが簡単です。

まとめ:定期的な監査でMEO対策を維持・向上

ここまで、MEO監査の方法について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

MEO監査が必要な理由

  • 情報は時間とともに劣化する
  • 競合は日々進化している
  • Googleの仕様は変化する
  • 問題を早期に発見し、対処できる

監査のチェック項目

  • 基本情報(店名、住所、電話番号、営業時間など)
  • 写真(枚数、種類、品質、鮮度)
  • 口コミ(数、評価、内容、返信状況)
  • 投稿(頻度、内容)
  • 順位(主要キーワード、推移)
  • インサイト(表示回数、アクション数)
  • 競合(順位、口コミ、施策)

監査の頻度

  • デイリーチェック:毎日(口コミ確認・返信)
  • ウィークリーチェック:週1回(順位、投稿状況)
  • マンスリー監査:月1回(総合的なチェック)
  • クォータリー監査:四半期に1回(戦略の見直し)

今日からできること

  1. チェックリストをダウンロード・印刷:この記事のチェックリストを活用
  2. 基本情報を確認:まずは基本情報が正しいかチェック
  3. 競合をリストアップ:監視すべき競合を3〜5店舗特定
  4. 監査スケジュールを設定:カレンダーに定期監査の予定を入れる
  5. 記録を始める:Excelやスプレッドシートで記録を開始

定期的なMEO監査を習慣化することで、MEO対策の成果を維持・向上させましょう。

MEO対策の基本インサイトの見方と活用方法も合わせて参考にしてください。

MEO監査の成功事例

事例1:定期監査で情報の古さを発見した飲食店

背景

都心の和食レストランA店。MEO対策を開始して1年が経過し、順位は安定していたものの、月次監査を実施したところ、いくつかの問題が発見されました。

監査で発見した問題

  • ランチメニューの価格が改定されていたが、Googleビジネスプロフィールは旧価格のまま
  • 季節限定メニューの写真が半年前の夏メニューのまま
  • 祝日の特別営業時間が設定されていなかった
  • 最新の口コミ3件に返信が漏れていた

対処

  1. メニュー情報を最新の価格に更新
  2. 冬の季節メニューの写真を撮影・追加
  3. 祝日の営業時間を設定
  4. 未返信の口コミに返信

成果

  • 価格に関するクレームがなくなった
  • 季節感のある写真でクリック率が向上
  • 祝日の来店数が増加(正確な情報を見て来店)

教訓

順位が安定していても、情報は古くなっていきます。定期的な監査により、お客様に正確な情報を届けることができ、信頼維持につながりました。

事例2:競合分析で追い上げに気づいた美容室

背景

郊外の美容室B店。「〇〇市 美容室」で長らく2位を維持していましたが、四半期監査で競合の動向を詳しく分析したところ、危険な兆候が見つかりました。

監査で発見した問題

  • 競合C店が3ヶ月で口コミを30件増やしていた(自店舗は5件増)
  • 競合C店が週2回の投稿を継続していた(自店舗は月2回)
  • 競合C店のスタイリスト紹介写真が大幅に充実
  • このままでは数ヶ月後に順位逆転の可能性

対処

  1. 口コミ獲得キャンペーンを実施(施術後にカードを渡す)
  2. 投稿頻度を週1回に増加
  3. 全スタイリストの紹介写真と得意スタイルを追加
  4. ビフォーアフター写真の投稿を強化

成果

  • 3ヶ月後、口コミが25件増加
  • 順位は2位を維持(競合の追い上げを防いだ)
  • 新規顧客からの「写真を見て決めた」という声が増加

教訓

自店舗だけでなく、競合の動向を定期的にチェックすることで、早めの対策が可能になります。競合に差をつけられてからでは遅いのです。

事例3:インサイト分析で問題を特定したクリニック

背景

地方都市の歯科クリニックD院。順位は安定していたが、月次監査でインサイトデータを分析したところ、気になる傾向が見つかりました。

監査で発見した問題

  • 表示回数は横ばいなのに、電話タップ数が20%減少
  • ウェブサイト訪問数も15%減少
  • 口コミの内容を分析すると「待ち時間が長い」という指摘が増加
  • 直近の口コミへの返信が事務的な定型文のみ

対処

  1. 待ち時間を減らすための予約システムを改善
  2. 口コミへの返信を院長自らが丁寧に作成
  3. 待合室の写真を更新し、快適さをアピール
  4. 「待ち時間が改善された」という口コミを獲得後、投稿で紹介

成果

  • 3ヶ月後、電話タップ数が回復
  • 「待ち時間が短くなった」という口コミが増加
  • 評価が4.0から4.3に向上

教訓

順位だけでなく、インサイトデータや口コミの内容も分析することで、問題の根本原因を特定できます。表面的な数字だけでなく、中身を見ることが重要です。

監査を効率化するためのツール

無料で使えるツール

Googleビジネスプロフィール管理画面

  • 基本情報の確認・編集
  • インサイトデータの確認
  • 口コミの確認・返信
  • 投稿の作成・管理

Googleスプレッドシート

  • 監査結果の記録
  • 競合分析シートの作成
  • 推移のグラフ化

Google検索(シークレットモード)

  • 手動での順位確認
  • 競合の表示状況確認

有料ツールの活用

MEO専用ツール

  • 順位計測の自動化
  • 複数キーワード・複数地点での順位追跡
  • 競合分析機能
  • レポート自動生成

ツール活用のポイント

  • ツールは効率化のための補助として使う
  • ツールの数値を鵜呑みにせず、自分でも確認する
  • ツールに依存しすぎない

ツール依存の危険性も参考にしてください。

監査の習慣化のコツ

スケジュールに組み込む

具体的な方法

  • カレンダーに定期監査の予定を入れる
  • リマインダーを設定する
  • 月初や月末など、決まったタイミングに実施

  • 毎日9:00:口コミチェック(5分)
  • 毎週月曜日10:00:ウィークリーチェック(15分)
  • 毎月1日:マンスリー監査(1時間)
  • 1月・4月・7月・10月の1日:クォータリー監査(2時間)

チェックリストを活用する

ポイント

  • 毎回同じチェックリストを使う
  • 漏れなくチェックできる
  • 前回との比較がしやすい

この記事のチェックリストをカスタマイズして使ってください。

記録を残す

記録のメリット

  • 推移が分かる
  • 改善の効果を測定できる
  • 問題発生時の原因分析に役立つ
  • モチベーションの維持

記録の方法

  • Googleスプレッドシートで管理
  • 毎回同じフォーマットで記録
  • グラフで可視化

チームで実施する

複数人で実施するメリット

  • 一人の負担が軽減
  • 複数の視点でチェックできる
  • 知識の共有ができる
  • 継続しやすい

役割分担の例

  • 担当A:基本情報、写真のチェック
  • 担当B:口コミ、投稿のチェック
  • 担当C:順位、インサイトのチェック
  • 全員で:競合分析、改善策の検討

年間監査カレンダー

1年間の監査スケジュールの例です。自社の状況に合わせてカスタマイズしてください。

月次タスク(毎月実施)

  • マンスリー監査(全項目チェック)
  • 月次レポートの作成
  • 来月のアクションプラン策定

四半期タスク(1月・4月・7月・10月)

  • クォータリー監査(総合的な見直し)
  • 戦略の見直し
  • 目標の再設定
  • NAP整合性の確認

半期タスク(1月・7月)

  • サイテーションの確認・追加
  • ウェブサイトとの連携確認
  • 写真の総入れ替え検討

年次タスク(1月または12月)

  • 年間の成果振り返り
  • 来年の目標設定
  • 年間戦略の策定
  • 競合リストの見直し

季節ごとの特別タスク

春(3〜4月)

  • 新年度に合わせた情報更新
  • 春の写真追加
  • 新生活シーズンの投稿

夏(6〜7月)

  • 夏季営業時間の設定
  • 夏の写真追加
  • お盆の営業時間設定

秋(9〜10月)

  • 秋の写真追加
  • 年末に向けた準備

冬(11〜12月)

  • 年末年始の営業時間設定
  • 冬・クリスマスの写真追加
  • 新年の準備

監査時のNG行動

監査を行う際に避けるべき行動をまとめます。

NG1:チェックだけで終わる

問題

監査でチェックはするが、発見した問題に対処しない。「問題があることは分かった」で終わってしまう。

改善策

  • 監査結果には必ず「アクションプラン」を含める
  • 問題ごとに担当者と期限を決める
  • 次回の監査で対処状況を確認

NG2:一度だけで終わる

問題

一度監査をしたことで満足し、継続しない。数ヶ月後には元の状態に戻っている。

改善策

  • スケジュールに組み込み、習慣化する
  • 定期的なリマインダーを設定
  • チームで実施し、相互にフォロー

NG3:数値だけを見る

問題

順位や口コミ数などの数値だけを見て、中身(口コミの内容、投稿の質など)を見ない。

改善策

  • 定量的なチェック(数値)と定性的なチェック(内容)の両方を行う
  • 口コミは数だけでなく、内容も読む
  • 投稿は回数だけでなく、反応も確認

NG4:競合を無視する

問題

自店舗のことだけを見て、競合の動向を確認しない。気づいたときには競合に大きく差をつけられている。

改善策

  • 監査項目に競合分析を必ず含める
  • 競合分析シートを作成し、定期的に更新
  • 競合の良い点を学び、自店舗に取り入れる

NG5:細かすぎる監査

問題

あまりに細かい項目までチェックしようとして、時間がかかりすぎる。結果、継続できなくなる。

改善策

  • 重要度の高い項目に絞る
  • 頻度によってチェック項目を変える(毎日は簡易、月次は詳細)
  • 効率化できる部分はツールを活用

関連記事