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外注MEO業者との「契約書の落とし穴」:アカウント所有権を守る

「MEO業者に任せていたら、いつの間にかアカウントの所有権を取られていた…」

「契約を解除しようとしたら、『追加料金を払わないとアカウントは渡せない』と言われた…」

「業者が倒産したら、自分のビジネスプロフィールにアクセスできなくなった…」

これらは実際に起きているトラブル事例です。MEO対策を外部業者に依頼する際、契約内容を十分に確認しないと、大切なビジネスプロフィールを失うリスクがあります。

Googleビジネスプロフィールは、あなたのビジネスの「デジタル資産」です。蓄積された口コミ、写真、投稿、そして検索順位の実績は、長い時間をかけて構築されたものであり、一度失うと取り戻すのは困難です。

この記事では、MEO業者との契約における「落とし穴」を詳しく解説し、アカウント所有権を守るためのポイントを紹介します。これからMEO業者に依頼する方はもちろん、すでに依頼している方も、ぜひ契約内容を確認してください。

MEO業者への外注で起きるトラブル

よくあるトラブル事例

まず、MEO業者への外注で実際に起きているトラブルを見ていきましょう。

事例1:アカウント乗っ取り

「MEO対策をお願いしていた業者が、いつの間にか『メインのオーナー』権限を自分たちのアカウントに移していた。契約を終了しようとしたら、『アカウントを返すには追加費用が必要』と言われた。」

事例2:契約終了後のアクセス拒否

「契約終了後、業者が権限を削除してくれない。何度連絡しても対応してもらえず、自分のビジネスプロフィールにアクセスできない状態が続いている。」

事例3:業者の倒産・連絡不能

「MEO業者が突然倒産した。ビジネスプロフィールは業者のアカウントで管理されていたため、アクセスする方法がなくなった。」

事例4:成果報酬の罠

「『順位が上がったら成果報酬』という契約だったが、順位の測定方法が曖昧で、実際にはそこまで上がっていないのに高額な成果報酬を請求された。」

事例5:自動更新の罠

「解約しようとしたら、『契約は自動更新されており、次の更新日まで解約できない』と言われた。契約書を見たら確かに小さな字で書いてあった。」

事例6:Googleガイドライン違反

「業者がやっていた施策がGoogleのガイドライン違反だったらしく、ビジネスプロフィールが停止された。業者に連絡しても『当社の責任ではない』と言われた。」

トラブルが起きる原因

これらのトラブルは、なぜ起きるのでしょうか。

原因1:契約内容の確認不足

契約書を詳しく読まずにサインしてしまう。特に、アカウントの所有権や解約条件に関する条項を見落としがちです。

原因2:権限の理解不足

Googleビジネスプロフィールの権限(オーナー、管理者など)の違いを理解していないため、不適切な権限を与えてしまう。

原因3:信頼しすぎる

「専門家に任せているから大丈夫」と安心しすぎて、定期的な確認を怠る。

原因4:業者選びの失敗

価格の安さだけで選んでしまい、信頼性や実績を確認しない。

原因5:契約書が存在しない

口頭での約束だけで、正式な契約書を交わしていない。

Googleビジネスプロフィールの権限の基本

3つの権限レベル

契約の話に入る前に、Googleビジネスプロフィールの権限について理解しておきましょう。

メインのオーナー(プライマリオーナー)

  • 最高権限を持つ
  • すべての操作が可能
  • 他のユーザーの追加・削除が可能
  • ビジネスプロフィールの削除が可能
  • オーナー権限の譲渡が可能
  • 1つのビジネスプロフィールに1人だけ

オーナー

  • メインのオーナーに近い権限
  • ほぼすべての操作が可能
  • 他のユーザー(管理者)の追加・削除が可能
  • メインのオーナーの削除は不可
  • 複数人設定可能

管理者

  • 日常運用に必要な操作が可能
  • ビジネス情報の編集、投稿作成、口コミ返信など
  • 他のユーザーの追加・削除は不可
  • ビジネスプロフィールの削除は不可
  • 複数人設定可能

ビジネスプロフィールの「共同管理者」権限も参考にしてください。

権限ごとにできること・できないこと

操作メインのオーナーオーナー管理者
ビジネス情報の編集
投稿の作成・編集・削除
写真の追加・削除
口コミへの返信
インサイトの閲覧
ユーザーの追加・削除○(オーナー以外)×
オーナー権限の譲渡××
ビジネスプロフィールの削除××

なぜ権限が重要か

メインのオーナー権限を業者に渡すリスク

  • 業者が自分以外のユーザーを削除できる
  • 業者がビジネスプロフィールを削除できる
  • 業者がオーナー権限を第三者に譲渡できる
  • 契約終了後、アクセスを拒否される可能性

オーナー権限を業者に渡すリスク

  • 業者が管理者権限のユーザーを削除できる
  • 意図しない操作が行われる可能性
  • Google広告との連携など、重要な設定変更が可能

管理者権限のみを業者に渡すメリット

  • 日常のMEO運用に必要な操作はすべて可能
  • 他のユーザーを追加・削除されない
  • ビジネスプロフィールを削除されない
  • 万が一のトラブル時も、オーナー側から権限を削除できる

契約書で確認すべき重要ポイント

1. アカウント所有権に関する条項

最も重要なのは、アカウント所有権に関する条項です。

確認すべきポイント

  • Googleビジネスプロフィールの所有権は誰にあるかが明記されているか
  • 「所有権は発注者(店舗側)にある」と明記されているか
  • 業者が取得できる権限レベルが明記されているか

良い契約書の例

「Googleビジネスプロフィールの所有権は甲(発注者)に帰属し、乙(受注者)は甲から付与された権限の範囲内でのみ操作を行う。乙が取得する権限は『管理者』権限とする。」

危険な契約書の例

  • 所有権について何も書かれていない
  • 「業者が管理を行う」とだけ書かれており、権限レベルが不明確
  • 「業者のアカウントで新規作成する」と書かれている

2. 付与する権限レベルに関する条項

業者にどの権限レベルを付与するかを明確にしましょう。

確認すべきポイント

  • 業者に付与する権限レベルが明記されているか
  • 「管理者」権限のみと明記されているか
  • 「オーナー」権限を要求されていないか

良い契約書の例

「甲は乙に対し、Googleビジネスプロフィールの『管理者』権限を付与する。乙は『オーナー』権限または『メインのオーナー』権限を要求しないものとする。」

危険な兆候

  • 「運用のためにオーナー権限が必要」と言われる
  • 「当社で管理するため、メインのオーナー権限を渡してほしい」と言われる

重要:MEO対策に必要な操作は、すべて管理者権限で可能です。オーナー権限を要求する業者には注意が必要です。

3. 契約終了時の権限に関する条項

契約終了時にどうなるかを必ず確認しましょう。

確認すべきポイント

  • 契約終了時に業者が権限を削除することが明記されているか
  • 権限削除の期限が明記されているか(「契約終了後○日以内」など)
  • 権限削除に追加費用が発生しないか
  • データや設定の引き継ぎについて明記されているか

良い契約書の例

「契約終了時、乙は契約終了日から14日以内に、乙が保有するGoogleビジネスプロフィールへのアクセス権限を削除する。この権限削除に際し、追加の費用は発生しない。」

危険な契約書の例

  • 契約終了時の権限について何も書かれていない
  • 「契約終了時の手続きは別途協議」と曖昧
  • 「アカウント移行費用として○万円」と追加費用が発生する

4. 解約条件に関する条項

解約の条件も重要なポイントです。

確認すべきポイント

  • 最低契約期間:いつから解約できるか
  • 解約予告期間:解約の何日前に通知が必要か
  • 自動更新の有無:契約が自動更新されるか
  • 中途解約の可否と違約金:途中で解約できるか、違約金はあるか

良い契約書の例

「契約期間は1年間とし、契約終了日の30日前までに書面による解約の意思表示がない場合、同条件で1年間自動更新されるものとする。甲は、30日前までに書面で通知することにより、いつでも契約を解約することができる。」

危険な契約書の例

  • 最低契約期間が2年以上と長い
  • 自動更新の条項が分かりにくい場所に書かれている
  • 中途解約時に残存期間分の費用を請求される
  • 解約予告期間が90日など長すぎる

5. 料金体系に関する条項

料金体系も明確にしておきましょう。

確認すべきポイント

  • 月額費用:毎月いくらかかるか
  • 初期費用:契約時にいくらかかるか
  • 成果報酬:成果報酬がある場合、その条件は何か
  • 追加費用:追加で費用が発生する場合は何か
  • 支払い条件:支払いのタイミングと方法

成果報酬に関する注意点

成果報酬型の契約では、以下を明確にしましょう。

  • 順位の測定方法:いつ、どこで、どのキーワードで測定するか
  • 測定の頻度:毎日?週1?月1?
  • 「成果」の定義:何位になったら成果とするか
  • 成果報酬の上限:月額の上限はあるか

6. 業務内容に関する条項

業務内容を具体的に明記してもらいましょう。

確認すべきポイント

  • どのような作業を行うかが具体的に書かれているか
  • 投稿の頻度:週何回、月何回
  • 口コミ返信:対応するかしないか
  • レポートの提出:頻度、内容
  • 写真の追加:対応するかしないか
  • 対応しないことも明記されているか

良い契約書の例

「乙は以下の業務を行う。(1)投稿の作成・公開:週2回以上 (2)口コミへの返信:新着口コミに対し48時間以内 (3)月次レポートの提出:毎月10日まで (4)情報の更新:変更があれば随時」

危険な契約書の例

  • 「MEO対策を行う」とだけ書かれており、具体的な作業内容が不明
  • 作業内容が口頭での説明のみで、契約書に記載がない

7. 禁止事項・ガイドライン遵守に関する条項

業者がガイドライン違反をしないことを確認しましょう。

確認すべきポイント

  • Googleのガイドラインを遵守することが明記されているか
  • ガイドライン違反があった場合の責任の所在
  • 禁止事項が明記されているか(口コミの購入、スパム行為など)

良い契約書の例

「乙は、Googleビジネスプロフィールのガイドラインを遵守し、以下の行為を行わないものとする。(1)口コミの購入または偽装 (2)虚偽の情報の登録 (3)スパム行為 (4)その他ガイドラインで禁止されている行為」

8. 秘密保持に関する条項

秘密保持についても確認しましょう。

確認すべきポイント

  • 業務上知り得た情報を第三者に漏らさないことが明記されているか
  • アカウント情報(パスワードなど)の管理責任
  • 契約終了後の秘密保持義務の継続

9. 損害賠償に関する条項

損害賠償についても確認しましょう。

確認すべきポイント

  • 業者の過失により損害が発生した場合の賠償責任
  • ガイドライン違反によりアカウントが停止された場合の責任
  • 賠償の上限が設定されているか(されている場合、その金額は適切か)

契約前にチェックすべきこと

業者の信頼性を確認する

契約書を確認する前に、業者自体の信頼性を確認しましょう。

確認項目

  • 会社情報:法人か個人か、設立年、住所、代表者名
  • 実績:どのような業種・エリアの実績があるか
  • 口コミ・評判:インターネット上の評判、紹介者からの評判
  • 担当者:担当者の連絡先、対応品質
  • ウェブサイト:しっかりしたウェブサイトがあるか

危険な兆候

  • 会社の住所がバーチャルオフィスのみ
  • 設立してから間もない
  • 実績を具体的に示せない
  • インターネット上にネガティブな評判が多い
  • 担当者の連絡先が携帯電話のみ

複数の業者から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取り、比較しましょう。

比較するポイント

  • 料金(月額、初期費用、成果報酬)
  • 業務内容(具体的に何をしてくれるか)
  • 契約期間・解約条件
  • 権限に関する方針
  • レポートの頻度・内容

注意点

最も安い業者が最良とは限りません。安すぎる業者は、サービス品質や信頼性に問題がある可能性があります。価格だけでなく、総合的に判断しましょう。

契約書のドラフトを事前にもらう

契約前に契約書のドラフトをもらい、事前に確認しましょう。

ポイント

  • その場でサインを求められても、「持ち帰って確認する」と伝える
  • 不明な点は質問し、回答を書面でもらう
  • 修正を求めたい箇所があれば、遠慮なく伝える
  • 必要であれば、弁護士や専門家に相談する

口頭での説明は信用しすぎない

口頭での説明と契約書の内容が異なる場合、契約書が優先されることを覚えておきましょう。

よくあるケース

  • 「いつでも解約できますよ」と言われたが、契約書には違約金の条項がある
  • 「オーナー権限は形式的なものです」と言われたが、実際には重大なリスクがある
  • 「契約終了後は速やかに権限を削除します」と言われたが、契約書には明記されていない

対策

  • 重要な約束は必ず契約書に明記してもらう
  • 口頭での説明は、メールなど文書で確認を取る

契約書に入れるべき条項(テンプレート)

アカウント所有権に関する条項

推奨条項例

「第○条(アカウント所有権)

1. 本契約に基づき運用されるGoogleビジネスプロフィールの所有権は、甲(発注者)に帰属する。

2. 乙(受注者)は、甲の事前の書面による承諾なく、Googleビジネスプロフィールの所有権を第三者に譲渡し、または担保に供してはならない。

3. 乙は、甲のGoogleビジネスプロフィールを乙のアカウントで新規作成してはならない。」

権限に関する条項

推奨条項例

「第○条(アクセス権限)

1. 甲は乙に対し、本契約の履行に必要な範囲で、Googleビジネスプロフィールの『管理者』権限を付与する。

2. 乙は、甲から『オーナー』権限または『メインのオーナー』権限の付与を要求しないものとする。

3. 乙は、甲から付与された権限を第三者に譲渡し、または再許諾してはならない。

4. 乙は、甲のGoogleビジネスプロフィールに関するログイン情報を厳重に管理し、第三者に開示してはならない。」

契約終了時の権限に関する条項

推奨条項例

「第○条(契約終了時の措置)

1. 本契約が終了した場合、乙は契約終了日から14日以内に、乙が保有するGoogleビジネスプロフィールへのアクセス権限を自ら削除するものとする。

2. 前項の権限削除に際し、乙は甲に対し追加の費用を請求しないものとする。

3. 乙は、契約終了後も、本契約に基づき取得した甲の情報を秘密として保持し、第三者に開示してはならない。

4. 乙は、契約終了時に、甲の求めに応じて、業務に関するデータ、レポート等を甲に引き渡すものとする。」

解約に関する条項

推奨条項例

「第○条(契約期間及び解約)

1. 本契約の期間は、契約締結日から1年間とする。

2. 甲または乙は、契約終了日の30日前までに書面により通知することで、本契約を解約することができる。

3. 前項の期間内に書面による解約の通知がない場合、本契約は同一条件で1年間自動更新されるものとし、以後も同様とする。

4. 甲は、30日前までに書面で通知することにより、いつでも本契約を中途解約することができる。この場合、甲は乙に対し、違約金その他の名目で金銭を支払う義務を負わない。」

ガイドライン遵守に関する条項

推奨条項例

「第○条(ガイドラインの遵守)

1. 乙は、Googleビジネスプロフィールのガイドラインその他Googleが定める規約を遵守して業務を行うものとする。

2. 乙は、以下の行為を行ってはならない。

(1) 口コミの購入、偽装、またはこれを助長する行為

(2) 虚偽または誤解を招く情報の登録

(3) スパム行為

(4) その他Googleのガイドラインで禁止されている行為

3. 乙がGoogleのガイドラインに違反し、甲のGoogleビジネスプロフィールが停止その他の不利益を受けた場合、乙は甲に対し、これにより甲が被った損害を賠償する責任を負う。」

損害賠償に関する条項

推奨条項例

「第○条(損害賠償)

1. 乙が本契約に違反し、甲に損害を与えた場合、乙は甲に対し、当該損害を賠償する責任を負う。

2. 乙の過失によりGoogleビジネスプロフィールが停止または削除された場合、乙は甲に対し、復旧に要する費用および逸失利益を賠償する責任を負う。

3. 前二項にかかわらず、乙の損害賠償責任は、甲が乙に支払った過去12ヶ月分の月額費用の合計額を上限とする。ただし、乙に故意または重過失がある場合は、この限りでない。」

契約中に注意すべきこと

定期的に権限を確認する

契約中も、定期的にGoogleビジネスプロフィールの権限を確認しましょう。

確認方法

  1. Googleビジネスプロフィールの管理画面にログイン
  2. 「ユーザーとアクセス権限」を選択
  3. 登録されているユーザーと権限レベルを確認

確認すべきポイント

  • 自分(自社)が「メインのオーナー」になっているか
  • 業者は「管理者」権限のみか
  • 知らないユーザーが追加されていないか

確認の頻度

最低でも月に1回は確認することをおすすめします。

レポートの内容を確認する

業者から提出されるレポートの内容を確認しましょう。

確認すべきポイント

  • 契約で約束された作業が行われているか
  • 投稿の回数は契約通りか
  • 口コミへの返信は行われているか
  • 順位やアクセスの推移は適切に報告されているか

レポートを確認することで、業者がちゃんと仕事をしているかを把握できます。

成果を自分でも確認する

業者の報告だけでなく、自分でも成果を確認しましょう。

確認方法

  • Googleマップで自店舗を検索し、表示順位を確認
  • インサイト(パフォーマンス)を自分で確認
  • 投稿が公開されているか確認
  • 口コミへの返信が行われているか確認

コミュニケーションを取る

業者と定期的にコミュニケーションを取りましょう。

コミュニケーションの内容

  • レポートの内容についての質問
  • 今後の方針についての相談
  • 店舗の状況変化(メニュー変更、イベントなど)の共有
  • 問題があれば早めに伝える

コミュニケーションが取れていると、問題が発生しても早期に対処できます。

ガイドライン違反がないか監視する

業者がガイドライン違反の施策を行っていないか監視しましょう。

ガイドライン違反の例

  • 口コミの購入や偽装
  • 虚偽の情報の登録
  • ビジネス名にキーワードを詰め込む
  • 架空の住所での登録
  • スパム的な投稿

監視方法

  • ビジネス名が正しいか確認
  • 口コミが不自然に増えていないか確認
  • 投稿内容がスパム的でないか確認

ガイドライン違反が見つかった場合は、すぐに業者に指摘し、修正を求めましょう。

契約終了時に注意すべきこと

解約の意思表示は書面で

契約を終了する場合、解約の意思表示は書面で行いましょう。

書面で行う理由

  • 証拠として残る
  • 「聞いていない」と言われることを防ぐ
  • 解約の日付を明確にできる

解約通知に含めるべき内容

  • 解約の意思表示
  • 契約終了日
  • 契約終了後の権限削除の依頼
  • 引き継ぎ事項(データの提供など)

権限削除を確認する

契約終了後、業者の権限が削除されているか確認しましょう。

確認方法

  1. Googleビジネスプロフィールの管理画面にログイン
  2. 「ユーザーとアクセス権限」を選択
  3. 業者のアカウントが削除されているか確認

削除されていない場合

  • 業者に連絡し、削除を依頼
  • 業者が対応しない場合は、自分で削除(オーナー権限があれば可能)
  • それでも解決しない場合は、Googleに相談

データの引き継ぎを受ける

契約終了時に、必要なデータを引き継いでもらいましょう

引き継ぐべきデータ

  • 過去のレポート
  • 投稿の履歴
  • 施策の履歴
  • 順位やアクセスの推移データ

これらのデータがあれば、次の業者や内製化の際に役立ちます。

アカウントのセキュリティを強化する

契約終了後は、アカウントのセキュリティを強化しましょう。

実施すべきこと

  • Googleアカウントのパスワード変更
  • 2段階認証の設定(未設定の場合)
  • 不審なアクティビティがないか確認

トラブルが発生した場合の対処法

業者が権限を削除してくれない場合

状況:契約終了後も業者が権限を削除せず、連絡しても対応してくれない。

対処法

  1. 自分で削除:自分が「オーナー」以上の権限を持っていれば、業者のアカウントを削除できる
  2. 書面で再度要求:内容証明郵便などで正式に要求
  3. 弁護士に相談:法的手段を検討

予防策

最初から「管理者」権限のみを付与しておけば、自分で削除できます。

メインのオーナー権限を取られた場合

状況:業者に「メインのオーナー」権限を渡してしまい、取り戻せない。

対処法

  1. 業者に交渉:まずは交渉で権限の返還を求める
  2. Googleに相談:Googleのサポートに連絡し、「オーナー権限のリクエスト」を行う
  3. 弁護士に相談:法的手段を検討

Googleへの「オーナー権限のリクエスト」

  1. Googleマップで自店舗を検索
  2. 「このビジネスのオーナーですか?」をクリック
  3. オーナー権限のリクエストを送信
  4. 現在のオーナー(業者)に通知が届く
  5. 一定期間(通常7日間)返答がなければ、新しいオーナーとして承認される可能性がある

Googleサポートへの問い合わせ術も参考にしてください。

ガイドライン違反でアカウントが停止された場合

状況:業者の施策がガイドライン違反で、ビジネスプロフィールが停止された。

対処法

  1. 違反内容を特定:何がガイドライン違反だったのか確認
  2. 違反を修正:ビジネス名の変更、虚偽情報の削除など
  3. 復活申請:Googleに異議申し立てを行う
  4. 業者に責任を追及:契約書に基づき、損害賠償を請求

業者が倒産・連絡不能になった場合

状況:業者が倒産し、連絡が取れなくなった。ビジネスプロフィールにアクセスできない。

対処法

  1. 自分のアカウントでログインを試みる:自分も権限を持っていれば、アクセス可能
  2. Googleに相談:「オーナー権限のリクエスト」を行う
  3. 最悪の場合は新規作成:Googleに相談しても解決しない場合、新しいビジネスプロフィールを作成(口コミなどは失われる)

予防策

  • 「メインのオーナー」権限は必ず自分で保持する
  • 業者には「管理者」権限のみを付与する
  • 定期的に自分でもアクセスしておく

良い業者の選び方

良い業者の特徴

良いMEO業者には、以下のような特徴があります。

権限に関する姿勢

  • 「管理者」権限のみで運用すると説明してくれる
  • オーナー権限を要求しない
  • 権限の重要性を理解しており、クライアント側で所有権を持つことを推奨する

契約に関する姿勢

  • 契約書を事前に提供してくれる
  • 契約内容について丁寧に説明してくれる
  • 不明点への質問に明確に回答してくれる
  • 無理な長期契約や高額な違約金を設定しない

業務に関する姿勢

  • 具体的な業務内容を説明してくれる
  • 定期的にレポートを提出してくれる
  • Googleのガイドラインを遵守する
  • 「順位保証」などの不自然な約束をしない

コミュニケーション

  • 連絡が取りやすい
  • 質問に丁寧に回答してくれる
  • 定期的にコミュニケーションを取ってくれる

注意すべき業者の特徴

以下のような特徴がある業者には注意が必要です。

権限に関する危険信号

  • 「オーナー権限が必要」と言う
  • 「当社のアカウントで管理する」と言う
  • 権限についての説明を曖昧にする

契約に関する危険信号

  • 契約書を見せてくれない
  • 「今すぐサインしてください」と急かす
  • 解約条件が厳しい(長期の最低契約期間、高額な違約金など)
  • 契約内容についての質問に明確に答えない

業務に関する危険信号

  • 「順位を保証する」と言う(Googleの順位を保証することは不可能)
  • 具体的な業務内容を説明しない
  • 「独自のノウハウ」として内容を秘密にする
  • 口コミを「増やせる」と暗示する(口コミの購入はガイドライン違反)

料金に関する危険信号

  • 相場より極端に安い
  • 「成果報酬のみ」だが、成果の定義が曖昧
  • 追加費用が多い

業者選びのチェックリスト

業者を選ぶ際のチェックリストです。

項目チェック
会社情報が明確(法人、住所、代表者名)
実績を具体的に説明できる
口コミ・評判が良好
「管理者」権限のみで運用すると説明
契約書を事前に提供してくれる
契約内容を丁寧に説明してくれる
具体的な業務内容を説明できる
料金体系が明確
解約条件が適切
連絡が取りやすい
「順位保証」などの不自然な約束をしない
Googleガイドラインを遵守すると明言

よくある質問(FAQ)

Q:MEO業者にはどの権限を渡せばいいですか?

A:「管理者」権限のみを渡してください。MEO対策に必要な操作(ビジネス情報の編集、投稿作成、口コミ返信、写真追加など)は、すべて管理者権限で可能です。「オーナー」権限や「メインのオーナー」権限は渡す必要がありません。

Q:業者に「オーナー権限が必要」と言われました。本当ですか?

A:嘘です。MEO対策に必要な操作は、管理者権限ですべて可能です。オーナー権限を要求する業者は、不誠実である可能性があります。「管理者権限で対応してください」と明確に伝えましょう。それでもオーナー権限を要求する業者との契約は避けることをおすすめします。

Q:契約書に所有権について書かれていません。大丈夫ですか?

A:リスクがあります。所有権について明記されていない場合、トラブルになった際に「所有権は当社にある」と主張される可能性があります。契約前に、所有権に関する条項を追加するよう依頼してください。

Q:すでにオーナー権限を渡してしまいました。どうすればいいですか?

A:以下の対策を検討してください。

  1. 業者に相談:権限レベルを「管理者」に変更してもらうよう依頼
  2. 自分の権限を確認:自分が「メインのオーナー」であれば、業者の権限を「管理者」に変更できる
  3. 定期的に監視:業者が不正な操作をしていないか、定期的に確認
  4. 契約書を見直し:契約更新時に、権限に関する条項を追加

Q:契約終了後、業者が権限を削除してくれません。どうすればいいですか?

A:以下の順に対応してください。

  1. 書面で要求:内容証明郵便などで正式に権限削除を要求
  2. 自分で削除:自分が「オーナー」以上の権限を持っていれば、業者のアカウントを削除できる
  3. Googleに相談:Googleのサポートに連絡
  4. 弁護士に相談:法的手段を検討

Q:MEO業者の相場はどれくらいですか?

A:一般的な相場は以下の通りです(目安)。

  • 月額費用:2万円〜5万円程度
  • 初期費用:0円〜5万円程度
  • 成果報酬型:様々(成果の定義による)

極端に安い業者(月額5,000円以下など)は、サービス品質や信頼性に問題がある可能性があります。一方、極端に高い業者(月額10万円以上など)も、必ずしも費用対効果が高いとは限りません。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

Q:契約期間はどれくらいが適切ですか?

A:初回は6ヶ月〜1年が一般的です。MEO対策は効果が出るまでに時間がかかるため、短すぎると効果を判断しにくいですが、長すぎると業者の質を見極める前に縛られてしまいます。最低契約期間が2年以上の業者は、注意が必要です。

まとめ:アカウント所有権を守るために

ここまで、MEO業者との契約における「落とし穴」と、アカウント所有権を守るためのポイントを解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

最も重要なポイント

1. 「メインのオーナー」権限は絶対に渡さない

Googleビジネスプロフィールの「メインのオーナー」権限は、あなたのビジネスの最高権限です。これを業者に渡すと、アカウントを乗っ取られるリスクがあります。

2. 業者には「管理者」権限のみを付与する

MEO対策に必要な操作は、すべて「管理者」権限で可能です。「オーナー」権限を要求する業者は信頼できません。

3. 契約書を必ず確認する

所有権、権限、解約条件、契約終了時の措置など、重要な条項を必ず確認しましょう。不明点は質問し、納得してからサインしてください。

契約書で確認すべき重要項目

  • アカウント所有権は発注者(自分)にあると明記されているか
  • 業者に付与する権限は「管理者」のみと明記されているか
  • 契約終了時に権限を削除することが明記されているか
  • 解約条件(最低契約期間、解約予告期間、違約金)は適切か
  • 業務内容が具体的に明記されているか
  • Googleガイドラインを遵守することが明記されているか

契約中・契約終了時の注意点

  • 定期的に権限を確認する(月1回)
  • レポートの内容を確認する
  • 成果を自分でも確認する
  • 契約終了時は書面で通知する
  • 契約終了後、権限が削除されているか確認する

今日からできること

  1. 現在の権限を確認:すでに業者に依頼している場合、自分の権限と業者の権限を確認
  2. 契約書を見直す:契約書の内容を改めて確認し、問題がないかチェック
  3. 不備があれば交渉:契約内容に問題があれば、業者と交渉して修正
  4. 新規契約時は慎重に:これから業者に依頼する場合は、この記事のポイントを踏まえて契約

Googleビジネスプロフィールは、あなたのビジネスの大切なデジタル資産です。適切な契約と管理で、この資産を守りましょう。

MEO対策の基本ビジネスプロフィールの「共同管理者」権限も合わせて参考にしてください。

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