「Googleビジネスプロフィールは完璧に整えた。でも、カーナビで検索すると古い情報が出てくる…」
こんな経験はありませんか?お客様がカーナビで店舗を検索したら、移転前の住所が表示された。営業時間が間違っていて、閉まっていると思われてしまった。電話番号が古くて、つながらないと言われた…。
実は、Googleマップだけを最適化しても、すべての地図サービスに情報が反映されるわけではありません。車のカーナビ、Appleマップ、Yahoo!マップ、各種地図アプリ…。これらは、それぞれ独自のデータベースを持っています。
特にカーナビは、データ更新の頻度が低いことで知られています。移転や営業時間の変更をしても、カーナビのデータに反映されるまで数ヶ月〜1年以上かかることも珍しくありません。その間、古い情報を頼りに来店しようとしたお客様を逃してしまうのです。
そこで注目されているのが、「ロケーション管理ツール」です。これは、複数の地図サービスやカーナビに、一括で店舗情報を配信・管理できるツールのこと。一度情報を入力すれば、連携している様々なプラットフォームに自動的に情報が配信されます。
この記事では、ロケーション管理ツールの仕組み、主要なツールの比較、導入のメリット・デメリット、そして導入すべきかどうかの判断基準まで、詳しく解説します。多店舗展開している企業、カーナビでの来店が多い業種の方は、ぜひ最後までお読みください。
なぜGoogleマップだけでは不十分なのか
地図サービスは「複数存在する」
まず、基本的な事実を確認しましょう。地図サービスはGoogleマップだけではありません。
主な地図サービス・プラットフォーム
- Googleマップ:Android標準、世界最大のシェア
- Appleマップ:iPhone標準、Siri・CarPlayと連携
- Yahoo!マップ:Yahoo! JAPAN系サービスと連携、LINEと統合
- Bingマップ:Microsoft製品、Windows標準
- 各社カーナビ:トヨタ、ホンダ、日産、パイオニア、ケンウッドなど
- 地図アプリ:NAVITIME、ゼンリン地図、MapFan、いつもNAVIなど
- SNS:Instagramの地図検索、Facebookの位置情報など
- 検索エンジン:Google検索のローカルパック以外にも、Yahoo!検索、Bing検索
- ポータルサイト:食べログ、ホットペッパー、じゃらんなど
これらのサービスは、それぞれ独自のデータベースを持っています。Googleビジネスプロフィールを更新しても、自動的にAppleマップやカーナビに反映されるわけではないのです。
カーナビのデータ更新は「遅い」
特に問題になりやすいのが、カーナビのデータ更新の遅さです。
車載カーナビのデータは、以下のような流れで更新されます。
- 店舗が情報を変更する
- 地図データ会社(ゼンリン、インクリメントPなど)が情報を収集・反映
- カーナビメーカーがデータを取得
- カーナビのソフトウェア・データが更新される
- ユーザーがカーナビを更新する(有料の場合も)
このプロセスには、数ヶ月〜1年以上かかることがあります。さらに、ユーザーがカーナビのデータを更新していなければ、何年も前の情報が表示され続けることもあります。
「Googleマップには正確な情報があるのに、カーナビでは古い情報が表示される」という状況は、珍しくありません。
NAP情報の不一致が「信頼性」を損なう
複数のプラットフォームで店舗情報が異なっていると、ユーザーは混乱し、信頼性を損なうことになります。
NAP情報の不一致による問題
- 「住所が違う」と言われて、お客様が迷う
- 「電話がつながらない」とクレームが来る
- 「定休日だと思って行かなかった」と機会損失
- 「移転したはずなのに古い住所が表示される」と信頼性の低下
- 検索エンジンからの評価が下がる可能性
外部サイトからの「サイテーション」が崩れる原因:NAP不一致の恐怖で解説しているように、NAP情報(Name, Address, Phone)の一貫性は、SEO・MEOにおいても重要な要素です。
複数のプラットフォームで情報を統一するのは、手動では非常に手間がかかります。ここで活躍するのが、ロケーション管理ツールなのです。
ロケーション管理ツールとは
基本的な仕組み
ロケーション管理ツールとは、複数の地図サービスやディレクトリに、店舗情報を一括で配信・管理できるツールです。「データアグリゲーター」「ローカルリスティング管理ツール」とも呼ばれます。
基本的な仕組み
- ロケーション管理ツールに店舗情報を登録
- ツールが連携している各プラットフォームに情報を配信
- 各プラットフォームで店舗情報が更新される
- 情報の変更があれば、ツール上で一括更新
- 更新された情報が各プラットフォームに反映
つまり、「一箇所で更新すれば、すべてに反映される」という仕組みです。Googleビジネスプロフィール、Appleマップ、Yahoo!マップ、各種カーナビ、ポータルサイト…。それぞれを個別に更新する手間が省けます。
主な機能
ロケーション管理ツールには、以下のような機能があります。
基本機能
- 店舗情報の一括登録・更新:NAP情報、営業時間、写真など
- 複数プラットフォームへの配信:連携先に自動配信
- 情報の一元管理:すべての店舗情報を一つの管理画面で管理
- 更新履歴の管理:いつ、何を変更したかの記録
高度な機能(ツールによる)
- 重複リスティングの検出・統合:同じ店舗の重複登録を発見し、統合
- 情報の不一致検出:プラットフォーム間での情報差異をアラート
- 口コミの一元管理:複数プラットフォームの口コミを一画面で確認・返信
- レポート・分析:各プラットフォームでのパフォーマンスを分析
- API連携:自社システムとの連携
- 店舗検索ページの作成:自社サイト用の店舗検索機能を提供
配信先の例
ロケーション管理ツールがどのようなプラットフォームに配信できるかは、ツールによって異なります。一般的な配信先の例を挙げます。
地図サービス
- Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)
- Appleマップ(Apple Business Connect)
- Bingマップ
- HERE(旧Nokia Maps)
- TomTom
国内地図・カーナビ関連
- Yahoo!マップ(Yahoo!プレイス)
- ゼンリン
- インクリメントP(MapFan)
- NAVITIME
- 各社カーナビ(トヨタ、ホンダ、日産など、提携先による)
SNS・その他
- Foursquare
- TripAdvisor
- Yelp
注意点:すべてのツールがすべてのプラットフォームに対応しているわけではありません。特に、国内のカーナビやYahoo!マップへの対応は、ツールによって異なります。導入前に、必要な配信先に対応しているか確認することが重要です。
主要なロケーション管理ツールの紹介
Yext(イェクスト)
Yextは、世界最大級のロケーション管理プラットフォームです。グローバル企業から中小企業まで、幅広く利用されています。
Yextの特徴
- 圧倒的な配信先の数:200以上のプラットフォームと連携
- グローバル対応:世界中のプラットフォームに配信可能
- 高度な機能:口コミ管理、分析、ページビルダーなど多機能
- API連携:自社システムとの高度な連携が可能
- 日本語対応:日本法人があり、日本語でのサポートを受けられる
料金目安
詳細は要問い合わせですが、一般的に月額数万円〜(店舗数や機能による)。大企業向けのエンタープライズプランもあります。
こんな企業におすすめ
- 多店舗展開している企業(10店舗以上)
- グローバル展開している企業
- 高度な分析・連携機能が必要な企業
Gyro-n MEO(ジャイロン MEO)
Gyro-n MEOは、日本企業が提供するMEO対策・ロケーション管理ツールです。日本市場に特化した機能が強みです。
Gyro-n MEOの特徴
- 日本市場に強い:Yahoo!マップ、国内カーナビなど日本独自のプラットフォームに対応
- MEO対策機能が充実:順位計測、投稿管理、口コミ管理など
- 日本語完全対応:UI、サポートとも日本語
- 中小企業向け:比較的リーズナブルな価格帯
- 導入サポート:導入から運用まで手厚いサポート
料金目安
月額数千円〜数万円(店舗数、機能による)。詳細は公式サイトで確認してください。
こんな企業におすすめ
- 日本国内での展開がメインの企業
- Yahoo!マップや国内カーナビへの配信を重視する企業
- MEO対策とロケーション管理を一体で行いたい企業
Uberall(ウーバーオール)
Uberallは、ドイツ発のグローバルなロケーション管理プラットフォームです。ヨーロッパを中心に世界的に利用されています。
Uberallの特徴
- グローバル対応:世界各国のプラットフォームに対応
- 口コミ管理が強力:複数プラットフォームの口コミを一元管理
- 分析機能:ローカルSEOのパフォーマンス分析
- 店舗検索機能:自社サイト用の店舗検索ページを提供
料金目安
要問い合わせ。グローバル企業向けのプランが中心です。
こんな企業におすすめ
- グローバル展開している企業
- ヨーロッパ市場での展開がある企業
- 口コミ管理を重視する企業
Moz Local(モズ ローカル)
Moz Localは、SEOツールで有名なMoz社が提供するローカルリスティング管理ツールです。
Moz Localの特徴
- 主要プラットフォームに対応:Google、Facebook、Bing、Appleなど
- 重複リスティングの管理:重複登録の検出と統合
- シンプルな操作性:使いやすいインターフェース
- SEOとの連携:MozのSEOツールと連携可能
料金目安
年額$99〜(1ロケーション)。アメリカ市場向けが中心のため、日本での利用には注意が必要です。
こんな企業におすすめ
- アメリカ市場での展開がある企業
- MozのSEOツールを利用している企業
- シンプルな機能で十分な企業
その他のツール
上記以外にも、様々なロケーション管理ツールがあります。
- BrightLocal:ローカルSEOに特化したツール
- Synup:中小企業向けのリスティング管理
- Vendasta:マーケティングエージェンシー向け
- SOCi:ソーシャルメディア連携に強み
また、日本国内では、MEO対策専門の会社が独自のロケーション管理機能を提供している場合もあります。
ロケーション管理ツール導入のメリット

メリット1:情報更新の効率化
最大のメリットは、情報更新の効率化です。
店舗情報の変更があった場合、通常は各プラットフォームに個別にログインして更新する必要があります。Googleビジネスプロフィール、Appleビジネスコネクト、Yahoo!プレイス、各種ポータルサイト…。店舗数が多ければ、この作業は膨大な時間がかかります。
ロケーション管理ツールを使えば、一箇所で更新するだけで、すべてのプラットフォームに反映されます。
効率化の例
- 営業時間の変更:1回の操作で全プラットフォームに反映
- 年末年始の特別営業:一括で設定可能
- 移転時の住所変更:漏れなく全プラットフォームを更新
- 電話番号の変更:古い番号が残るリスクを軽減
メリット2:NAP情報の一貫性を保てる
ロケーション管理ツールを使うことで、すべてのプラットフォームで一貫したNAP情報を維持できます。
手動で各プラットフォームを更新していると、どうしても表記揺れや更新漏れが発生します。「株式会社」と「(株)」、「1-2-3」と「1丁目2番3号」など、些細な違いでも、検索エンジンからは別の店舗として認識される可能性があります。
ロケーション管理ツールで一元管理すれば、すべてのプラットフォームで完全に同じ情報を配信できます。
メリット3:カーナビへの情報配信
ロケーション管理ツールの多くは、カーナビのデータ会社と提携しています。これにより、カーナビへの情報配信が可能になります。
通常、カーナビのデータ更新は時間がかかりますが、ロケーション管理ツール経由で配信することで、更新サイクルを短縮できる可能性があります。
ただし、カーナビへの反映はプラットフォームの仕組みに依存するため、即時反映されるわけではありません。それでも、情報を配信しておくことで、次回の更新時には正確な情報が反映されやすくなります。
メリット4:口コミの一元管理
多くのロケーション管理ツールには、口コミ管理機能が備わっています。
Googleマップ、Facebook、TripAdvisor、業種別ポータルサイト…。各プラットフォームの口コミを一つの管理画面で確認し、返信することができます。
口コミ管理機能のメリット
- すべての口コミを見逃さない
- 迅速な返信が可能
- 口コミの傾向を分析できる
- ネガティブな口コミへの早期対応
良質な口コミを増やす秘策と組み合わせて、口コミ対策を効率化できます。
メリット5:多店舗管理の効率化
多店舗展開している企業にとって、店舗数が増えるほどロケーション管理ツールの効果は大きくなります。
10店舗、50店舗、100店舗…。店舗数が増えると、各プラットフォームを手動で管理するのは現実的に不可能になります。ロケーション管理ツールなら、一括で全店舗の情報を管理できます。
多店舗管理の機能例
- 店舗一覧での情報確認・編集
- 一括更新(全店舗の営業時間を一度に変更など)
- 店舗グループの設定(エリア別、ブランド別など)
- 店舗ごとの担当者への権限付与
- CSVでの一括インポート・エクスポート
メリット6:レポート・分析機能
ロケーション管理ツールには、レポート・分析機能が備わっていることが多いです。
各プラットフォームでの表示回数、クリック数、電話タップ数、ルート検索数など、店舗のローカルSEOパフォーマンスを一元的に分析できます。
また、店舗間の比較、期間比較、業界ベンチマークなど、データに基づいた意思決定をサポートします。
ロケーション管理ツール導入のデメリット・注意点

デメリット1:コストがかかる
最大のデメリットは、コストです。
ロケーション管理ツールは、基本的に有料です。月額費用がかかり、店舗数が増えるほど料金も上がる傾向があります。
費用の目安
- 小規模(1〜5店舗):月額数千円〜数万円
- 中規模(10〜50店舗):月額数万円〜数十万円
- 大規模(100店舗以上):月額数十万円〜数百万円
この費用に見合う効果があるかどうか、費用対効果を慎重に検討する必要があります。
デメリット2:すべてのプラットフォームに対応しているわけではない
ロケーション管理ツールは万能ではありません。対応していないプラットフォームもあります。
特に、日本国内のサービスへの対応は、ツールによって大きく異なります。Yahoo!マップ、食べログ、ホットペッパー、地域限定のポータルサイト…。これらすべてに対応しているツールは限られます。
導入前に、自社にとって重要なプラットフォームが対応しているかを必ず確認してください。
デメリット3:反映までにタイムラグがある
ロケーション管理ツールで情報を更新しても、各プラットフォームに即座に反映されるわけではありません。
各プラットフォームのデータ更新サイクルに依存するため、数日〜数週間かかることがあります。特にカーナビは、データ更新の頻度が低いため、反映まで時間がかかります。
「ツールで更新したから大丈夫」と安心せず、実際に反映されているか確認することが重要です。
デメリット4:導入・運用に一定のリソースが必要
ツールを導入すれば終わり、ではありません。初期設定、データ入力、継続的な運用にリソースが必要です。
必要なリソースの例
- 初期設定:ツールの設定、アカウント連携、データ移行
- データ入力:全店舗の情報を正確に入力
- 写真の準備:各店舗の写真を用意
- 運用担当者:定期的な情報更新、口コミ対応
- レポート確認:分析データの確認と改善アクション
特に、初期のデータ入力には時間がかかります。既存のデータが整理されていない場合は、データクレンジング(整理・統一)から始める必要があるかもしれません。
デメリット5:ツール依存のリスク
ロケーション管理ツールに依存しすぎると、ツールの変更・終了時にリスクが生じます。
ツールのサービス終了、大幅な価格改定、機能の変更などが起きた場合、影響を受けます。また、ツール経由でしか更新していない場合、各プラットフォームへの直接アクセス方法を忘れてしまうこともあります。
ツール依存の危険性:Googleの規約変更に振り回されない本質的な運用も参考に、ツールに依存しすぎない運用体制を構築しましょう。
導入すべきかどうかの判断基準
判断基準1:店舗数
最も分かりやすい判断基準は、店舗数です。
店舗数別の目安
- 1〜3店舗:手動管理で十分。ツールのコストに見合わない可能性が高い
- 4〜10店舗:手動管理が負担になり始める。ツール導入を検討する価値あり
- 11〜50店舗:手動管理は現実的に困難。ツール導入を強く推奨
- 51店舗以上:ツールなしでは管理不可能。導入必須
店舗数が少ない場合は、Googleビジネスプロフィール、Appleビジネスコネクト、Yahoo!プレイスを個別に管理する方が、コスト的に合理的です。
判断基準2:カーナビでの来店割合
カーナビで来店するお客様が多い業種は、ロケーション管理ツールの導入価値が高いです。
カーナビ来店が多い業種の例
- ロードサイド店舗(ファミレス、カー用品店、家電量販店など)
- 郊外の大型商業施設
- 観光地の店舗・施設
- ドライブ需要のある飲食店(道の駅、サービスエリアなど)
- 自動車ディーラー、ガソリンスタンド
逆に、徒歩や電車での来店がメインの都市部の店舗は、カーナビ対策の優先度は低くなります。
判断基準3:情報更新の頻度
店舗情報の更新頻度が高い場合、ツールの導入価値が高まります。
更新頻度が高い例
- 営業時間が頻繁に変わる
- 季節ごとに営業時間が変わる
- イベントや臨時休業が多い
- 移転・リニューアルが多い
- 複数ブランドを展開している
更新頻度が高いほど、手動管理の負担は大きくなります。ツールで効率化することで、更新漏れを防ぎ、常に正確な情報を維持できます。
判断基準4:グローバル展開の有無
海外展開している企業は、グローバル対応のロケーション管理ツールが必要になります。
各国で使われている地図サービス、ポータルサイト、SNSは異なります。日本ではYahoo!マップが重要ですが、アメリカではYelpやFoursquare、中国では百度マップや高徳地図など、国によって対応すべきプラットフォームが変わります。
グローバル対応のツール(Yext、Uberallなど)を使えば、世界各国のプラットフォームに一括で配信できます。
判断基準5:社内リソース
店舗情報管理に割けるリソースも判断基準になります。
リソースが限られている場合
- 専任の担当者がいない
- 各店舗に情報更新を任せている
- 情報更新が後回しになりがち
このような場合、ツールを導入して効率化することで、少ないリソースでも適切な管理が可能になります。
逆に、十分なリソースがあり、手動管理でも問題なく回っている場合は、無理にツールを導入する必要はありません。
ロケーション管理ツールの選び方
選び方1:対応プラットフォームを確認
最も重要なのは、自社にとって重要なプラットフォームに対応しているかです。
確認すべきプラットフォーム
- Googleマップ(必須)
- Appleマップ(iPhoneユーザーが多い場合は重要)
- Yahoo!マップ(日本市場では重要)
- カーナビ関連(カーナビ来店が多い場合)
- 業種別ポータルサイト(食べログ、ホットペッパーなど)
- SNS(Facebook、Instagramなど)
特に、日本国内のサービスへの対応は、グローバルツールでは弱い場合があります。Yahoo!マップや国内カーナビへの配信を重視する場合は、日本市場に強いツールを選びましょう。
選び方2:料金体系を確認
料金体系はツールによって異なります。自社の規模・ニーズに合った料金プランを選びましょう。
確認すべき料金項目
- 基本料金(月額/年額)
- 店舗数に応じた従量課金
- 追加機能の料金
- 初期設定費用
- サポート費用
- 契約期間の縛り
「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、必要な機能が含まれているかを確認してください。
選び方3:サポート体制を確認
特に初めてロケーション管理ツールを導入する場合、サポート体制は重要です。
確認すべきサポート内容
- 日本語でのサポート
- 導入支援(初期設定、データ移行)
- 操作トレーニング
- 問い合わせ対応(電話、メール、チャット)
- 対応時間(日本時間での対応か)
- 専任担当者の有無
グローバルツールでも日本法人があれば、日本語でのサポートを受けられることが多いです。
選び方4:操作性・使いやすさ
実際に使う管理画面の操作性も重要です。
確認ポイント
- 直感的に操作できるか
- 日本語UIか
- モバイル対応(スマートフォンでも操作可能か)
- 一括操作が簡単か
- データのインポート・エクスポートが可能か
多くのツールでは無料トライアルが用意されています。実際に操作してみて、使いやすさを確認しましょう。
選び方5:他ツールとの連携
既に使っているツールとの連携も検討ポイントです。
連携の例
- CRMとの連携(顧客データとの統合)
- POSシステムとの連携
- 予約システムとの連携
- 分析ツールとの連携
- 自社サイトとの連携(店舗検索ページ)
API連携が可能かどうかも確認しておきましょう。
ロケーション管理ツールの導入ステップ

ステップ1:現状把握
まず、現在の店舗情報管理の状況を把握します。
確認すべき項目
- どのプラットフォームに店舗情報を登録しているか
- 情報の正確性(最新の情報になっているか)
- NAP情報の一貫性(プラットフォーム間で統一されているか)
- 重複リスティングの有無
- 現在の管理体制(誰が、どのように管理しているか)
- 課題・問題点
この現状把握が、ツール選定の基準にもなります。
ステップ2:ツール選定
前述の選び方を参考に、自社に合ったツールを選定します。
選定のプロセス
- 候補ツールをリストアップ(3〜5ツール程度)
- 各ツールの資料請求・デモ依頼
- 無料トライアルで操作感を確認
- 料金・機能・サポートを比較
- 社内稟議・決裁
- 契約
可能であれば、複数のツールを比較検討してから決定しましょう。
ステップ3:データ準備
ツールに登録するためのデータを準備します。
準備すべきデータ
- 全店舗の基本情報(店舗名、住所、電話番号、営業時間など)
- カテゴリ情報
- 写真(外観、内観、商品など)
- 説明文
- ウェブサイトURL
- SNSアカウント情報
このデータは、すべての店舗で表記を統一しておくことが重要です。表記揺れがあると、各プラットフォームでの情報不一致の原因になります。
ステップ4:初期設定・データ入力
ツールの初期設定とデータ入力を行います。
初期設定の作業
- アカウント作成
- 各プラットフォームとの連携設定
- 店舗情報の入力(CSVインポートが可能な場合は活用)
- 写真のアップロード
- ユーザー権限の設定(担当者ごとのアクセス権)
店舗数が多い場合、この作業には数日〜数週間かかることがあります。サポート付きの導入支援を活用するのも一つの方法です。
ステップ5:運用開始・モニタリング
初期設定が完了したら、運用を開始します。
運用開始後の作業
- 各プラットフォームへの情報反映を確認
- 口コミの確認・返信
- 定期的な情報更新
- レポートの確認
- 改善アクションの実施
特に導入直後は、情報が正しく反映されているかを各プラットフォームで確認しましょう。
ステップ6:継続的な改善
ツールを導入して終わりではありません。継続的に改善していきます。
継続的な改善の例
- 写真の更新(季節ごと、リニューアル時など)
- 説明文の最適化
- 新しい店舗の追加
- 閉店した店舗の削除
- 口コミ対応の改善
- データ分析に基づく施策の実施
ロケーション管理ツールを使わない場合の対策
手動で管理する場合のポイント
店舗数が少ない場合や、コストを抑えたい場合は、手動での管理も選択肢です。
手動管理のポイント
- 優先順位をつける:すべてのプラットフォームを管理するのは難しいので、重要度の高いものから優先
- マスターデータを作る:Excelやスプレッドシートで「正式な店舗情報」を管理
- 更新時はすべてを確認:情報変更時に更新すべきプラットフォームのリストを作成
- 定期的なチェック:月に1回など、定期的に各プラットフォームの情報を確認
優先的に管理すべきプラットフォーム
すべてのプラットフォームを管理できない場合、優先順位をつけましょう。
優先度「高」
- Googleビジネスプロフィール(必須)
- 公式ウェブサイト
優先度「中」
- Appleビジネスコネクト(iPhoneユーザーが多い場合)
- Yahoo!プレイス(日本市場)
- 業種別ポータルサイト(食べログ、ホットペッパーなど)
優先度「低〜中」
- その他のポータルサイト
- Bingマップ
- その他のSNS
リソースに応じて、優先度の高いものから確実に管理していきましょう。
カーナビ対策は地図データ会社に直接連絡
カーナビへの情報更新は、地図データ会社に直接連絡することもできます。
主な地図データ会社
- ゼンリン:多くのカーナビに地図データを提供
- インクリメントP:パイオニア系のカーナビなどに提供
これらの会社には、店舗情報の登録・修正を受け付ける窓口があります。移転や新規オープンの際は、直接連絡することで、データ更新を依頼できます。
ただし、反映までには時間がかかることを理解しておきましょう。
まとめ:複数プラットフォームへの情報配信で取りこぼしを防ぐ
ここまで、ロケーション管理ツールの仕組み、主要ツールの比較、導入のメリット・デメリット、判断基準などを詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
Googleマップだけでは「取りこぼし」が発生する
地図サービスはGoogleマップだけではありません。Appleマップ、Yahoo!マップ、各社カーナビ、ポータルサイト…。それぞれ独自のデータベースを持っています。
Googleビジネスプロフィールを完璧に整えても、他のプラットフォームに古い情報が残っていれば、集客機会を逃してしまう可能性があります。
ロケーション管理ツールで「一元管理」が可能
ロケーション管理ツールを使えば、複数のプラットフォームに一括で情報を配信できます。一箇所で更新すれば、連携しているすべてのプラットフォームに反映される。この効率化は、特に多店舗展開している企業にとって大きなメリットです。
導入は「規模」と「ニーズ」で判断
ロケーション管理ツールは、すべての企業に必要なわけではありません。店舗数が少ない場合や、特定のプラットフォームだけで十分な場合は、手動管理でも対応できます。
導入を検討する際は、店舗数、カーナビでの来店割合、情報更新の頻度、グローバル展開の有無、社内リソースなどを総合的に判断しましょう。
ツール選びは「対応プラットフォーム」がカギ
ツールを選ぶ際は、自社にとって重要なプラットフォームに対応しているかを必ず確認してください。特に、日本市場に特有のYahoo!マップや国内カーナビへの対応は、ツールによって異なります。
複数の地図メディアを一括更新する「Yext」や「Gyro-n」の導入基準では、具体的なツールの比較と導入基準をさらに詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
最終的な目標は「正確な情報の一貫した発信」
ツールを使うにせよ、手動管理をするにせよ、最終的な目標は「すべてのプラットフォームで正確かつ一貫した情報を発信すること」です。
NAP情報の一貫性は、ユーザー体験を向上させ、検索エンジンからの評価も高めます。どのプラットフォームからアクセスしても、同じ正確な情報が表示される。この状態を目指しましょう。
MEO対策の基本と組み合わせて、Googleマップだけでなく、あらゆる地図サービスでの露出を最大化してください。お客様がどの経路で店舗を探しても、正確な情報にたどり着ける。そんな「取りこぼしのない」情報発信を実現しましょう。