「動画を1本作るのに時間とコストがかかりすぎる」
「YouTubeにアップした動画を、TikTokやInstagramにも使いたいけど、そのままでは合わない」
「せっかく作った動画を、もっと活用できないか」
動画マーケティングに取り組んでいる企業担当者なら、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。
動画制作には、企画、撮影、編集と、多くの時間とコストがかかります。しかし、1本の動画を1つのプラットフォームでしか使わないのは、非常にもったいないことです。
そこで注目したいのが、「動画の二次利用(リパーパス)戦略」です。
1本の動画素材を、YouTube用、TikTok用、Instagramリール用、ブログ埋め込み用など、複数のフォーマットに編集し直すことで、制作コストを抑えながら、リーチを最大化できます。
この記事では、動画の二次利用戦略について徹底解説します。プラットフォーム別の最適化テクニックから、効率的なワークフロー、素材を最大限に活かすリパーパス術まで、実務で使える情報を網羅しています。
動画の二次利用(リパーパス)とは
まずは「動画の二次利用」の基本的な考え方を理解しておきましょう。
リパーパスの定義
「リパーパス(Repurpose)」とは、既存のコンテンツを別の形式や用途に作り変えることです。動画の文脈では、1本の動画素材を、異なるプラットフォームや目的に合わせて編集し直すことを指します。
例えば、10分のYouTube動画を元に、以下のようなコンテンツを作成できます。
・60秒のTikTok動画×5本
・15秒のInstagramストーリーズ×10本
・縦型に再編集したInstagramリール×3本
・ブログ記事に埋め込むダイジェスト動画×1本
・SNS投稿用の短いクリップ×多数
・音声を抽出したポッドキャスト×1本
・文字起こしをベースにしたブログ記事×1本
なぜ二次利用が重要なのか
【制作コストの削減】
新しく動画を企画・撮影するコストに比べ、既存素材を編集し直すコストは大幅に低くなります。
【リーチの最大化】
プラットフォームごとにユーザー層は異なります。同じコンテンツを複数のプラットフォームで発信することで、より多くの人にリーチできます。
【コンテンツの一貫性】
同じ素材を元にしたコンテンツは、メッセージやブランディングの一貫性を保ちやすくなります。
【投稿頻度の維持】
SNSでは投稿頻度が重要です。1本の動画から複数のコンテンツを作ることで、少ない制作リソースでも投稿頻度を維持できます。
二次利用の基本的な考え方
【「1つの素材、複数の出口」】
撮影時から「この素材をどう展開するか」を意識することで、二次利用しやすい素材が撮れます。
【プラットフォームに合わせた最適化】
単にサイズを変えるだけでは不十分です。各プラットフォームの特性(尺、フォーマット、視聴者の行動)に合わせた編集が必要です。
【「使い回し」ではなく「再構築」】
同じ映像をそのまま流用するのではなく、プラットフォームに最適化された「新しいコンテンツ」として再構築するという意識が重要です。
プラットフォーム別の特性と最適化ポイント
二次利用を成功させるためには、各プラットフォームの特性を理解することが不可欠です。
YouTube(長尺動画)
【特性】
・横型(16:9)が標準
・長尺コンテンツに適している(3分〜20分以上)
・検索エンジンとしての機能が強い
・視聴者は「見に来ている」状態
・説明文、タグ、字幕などのメタデータが重要
【最適化ポイント】
・冒頭15〜30秒で視聴者を引きつける
・チャプター(目次)を設定して視聴しやすく
・エンドスクリーンで他の動画へ誘導
・サムネイルとタイトルでクリック率を上げる
・詳細な説明文でSEO対策
YouTube向けの編集については、VSEO(動画検索最適化)を意識した編集|YouTubeでの上位表示を狙う方法で詳しく解説しています。
YouTube Shorts
【特性】
・縦型(9:16)
・最大60秒
・スワイプで次の動画へ移動
・若年層のユーザーが多い
・長尺動画へのトラフィック源になる
【最適化ポイント】
・最初の1〜3秒でフックを入れる
・テンポよく編集
・テロップは大きく、読みやすく
・BGMやトレンドの音源を活用
・長尺動画のハイライトを切り出す
TikTok
【特性】
・縦型(9:16)
・15秒〜10分(15〜60秒が主流)
・非常に速いテンポで消費される
・「おすすめ」フィードでの発見が主
・トレンドや音源が重要
・「広告っぽさ」は嫌われる
【最適化ポイント】
・最初の0.5秒でスクロールを止める
・エンタメ性、意外性を重視
・トレンドの音源を使う
・UGC(一般ユーザー投稿)風のトーン
・ループ再生を意識した構成
TikTok向けの編集については、TikTok:最初の0.5秒で離脱させない!「ループ再生」を狙う編集の仕掛けを参照してください。
Instagramリール
【特性】
・縦型(9:16)
・最大90秒(15〜30秒が効果的)
・TikTokと似ているが、ユーザー層がやや異なる
・ビジュアルの美しさが重視される
・ブランドのフィードとの一貫性が求められる
【最適化ポイント】
・美しい映像、洗練された編集
・ブランドの世界観を維持
・トレンドの音源を活用しつつ、独自性を出す
・キャプションとハッシュタグを最適化
・保存されるコンテンツを意識
Instagramリール向けの編集については、Instagramリール:世界観を壊さず「保存」を増やす!文字入れと余白のデザインルールも参考になります。
Instagramストーリーズ
【特性】
・縦型(9:16)
・15秒×複数(24時間で消える)
・カジュアルで日常的なコンテンツ向き
・フォロワーへの直接発信
・リンクスタンプで外部誘導が可能
【最適化ポイント】
・1ストーリー15秒以内に収める
・複数枚で物語を作る
・インタラクティブ要素(投票、質問など)を活用
・ハイライトに保存して長期的に見てもらう
・リンクスタンプで誘導
Facebookフィード
【特性】
・横型(16:9)、正方形(1:1)、縦型(4:5)が混在
・幅広い年齢層
・テキストと動画の組み合わせで投稿
・シェアされやすい
・グループでの活用も多い
【最適化ポイント】
・正方形または縦型(4:5)が効果的
・テロップで音声オフに対応
・投稿テキストを充実させる
・シェアしたくなる内容
・リンク投稿との使い分け
【特性】
・ビジネス向けプラットフォーム
・横型(16:9)または正方形(1:1)
・BtoB、採用、ビジネストピックに強い
・専門性、信頼性が重視される
【最適化ポイント】
・プロフェッショナルなトーン
・業界知識、ノウハウの共有
・社員紹介、会社紹介に効果的
・テロップで要点を強調
・長すぎない(1〜3分程度)
X(旧Twitter)
【特性】
・横型(16:9)または正方形(1:1)
・最大2分20秒(有料プランでは長尺も可)
・短いテキストとセットで投稿
・拡散力が高い
・リアルタイム性が重要
【最適化ポイント】
・短く、インパクトのある内容
・テキストで補足説明
・話題やトレンドに乗る
・引用リツイートしやすい形式
Webサイト・ブログ埋め込み
【特性】
・記事の文脈に沿った視聴体験
・SEO効果(滞在時間延長)
・自社サイトへのトラフィック確保
・自動再生は避けるべき
【最適化ポイント】
・記事の内容と関連した動画
・YouTubeからの埋め込みが一般的
・ページ速度への影響を最小化(遅延読み込み)
・動画の前後にテキストコンテンツ
ブログへの埋め込みについては、動画編集とSEOの相乗効果|サイト滞在時間を延ばす「埋め込み動画」の作り方で詳しく解説しています。
1本の動画を複数フォーマットに展開するワークフロー
実際に1本の動画を複数のプラットフォーム向けに展開するワークフローを解説します。
ステップ1:マスター動画の制作
まず、最も情報量の多い「マスター動画」を制作します。通常はYouTube向けの長尺動画がマスターになります。
マスター動画制作時のポイント:
・高解像度で撮影:最低でも1080p、できれば4Kで撮影しておくと、切り出しや拡大に対応できる
・縦型での切り出しを意識:被写体を画面中央に配置し、縦型に切り出しても成立するようにする
・モジュール構成:独立したトピックごとに区切りを設け、後から切り出しやすくする
・B-roll(補足映像)を多めに撮る:二次利用時のアレンジに使える
・素材を整理して保存:元素材、編集プロジェクトファイル、書き出しファイルを整理しておく
ステップ2:コンテンツの分解
マスター動画を分析し、二次利用できるポイントを洗い出します。
分解の視点:
・ハイライト:最も見応えのあるシーン、インパクトのある瞬間
・独立したトピック:それだけで成立するセクション
・「切り抜き」向き:名言、面白い瞬間、驚きのシーン
・ハウツー・チップス:個別のノウハウ、テクニック
・質問への回答:FAQ形式で切り出せる部分
例:10分のYouTube動画「動画編集の始め方」の分解
・00:00〜01:30 イントロ → TikTok「動画編集を始めるべき3つの理由」
・01:30〜03:00 必要な機材 → リール「初心者におすすめの編集機材」
・03:00〜05:30 ソフトの選び方 → Shorts「無料で使える編集ソフト3選」
・05:30〜08:00 基本操作 → ブログ埋め込み用「編集の基本操作解説」
・08:00〜10:00 まとめ → ストーリーズ「今日のまとめ」×3枚
ステップ3:プラットフォーム別の編集
分解したコンテンツを、各プラットフォームに最適化して編集します。
【横型→縦型への変換】
最も頻繁に行う作業です。いくつかの方法があります。
・トリミング:横型の中央部分を縦型で切り出す。被写体が中央にいる場合に有効
・ピラーボックス:上下に余白やグラフィックを追加して縦型に収める
・分割表示:上にテロップや別映像、下に元映像を配置
・再撮影:重要なシーンは縦型で別途撮影しておく
【尺の調整】
・カット:不要な部分を削除して短くする
・倍速:一部を倍速にしてテンポアップ
・ジャンプカット:間を詰めてテンポよく
【テロップの追加/調整】
・縦型ではテロップの位置、サイズを調整
・プラットフォームのセーフゾーンを考慮
・フォントやデザインを統一
【冒頭のフック追加】
・TikTokやリール向けには、冒頭にフックを追加
・マスター動画の途中から始める場合も、冒頭を再編集
ステップ4:メタデータの最適化
プラットフォームごとに、タイトル、説明文、ハッシュタグなどを最適化します。
・YouTube:SEOを意識したタイトル、詳細な説明文、タグ、サムネイル
・TikTok:キャッチーなキャプション、関連するハッシュタグ、トレンド音源
・Instagram:ブランドのトーンに合ったキャプション、戦略的なハッシュタグ
・LinkedIn:専門的な文脈での説明、業界関連のハッシュタグ
ステップ5:投稿スケジュールの設計
1本のマスター動画から派生したコンテンツを、計画的に投稿していきます。
スケジュール例:
・Day 1:YouTube本編を公開
・Day 1〜3:Instagramストーリーズで告知
・Day 2:TikTok用クリップ①を公開
・Day 3:YouTube Shortsを公開
・Day 4:Instagramリールを公開
・Day 5:TikTok用クリップ②を公開
・Day 7:ブログ記事(動画埋め込み)を公開
・Day 10〜14:追加のショートコンテンツを順次公開
このように、1本のマスター動画から1〜2週間にわたってコンテンツを発信し続けることができます。
具体的な編集テクニック
二次利用における具体的な編集テクニックを解説します。
横型から縦型への変換テクニック
【テクニック1:センタークロップ】
最もシンプルな方法。横型映像の中央部分を縦型で切り出します。
・被写体が常に画面中央にいる場合に有効
・左右の情報が失われることに注意
・4Kで撮影しておくと、1080pの縦型でも画質を維持できる
【テクニック2:キーフレームでの追従】
被写体が動く場合、キーフレームを使って「追従」させることで、常に被写体を画面内に収めます。
・手間はかかるが、動きのある映像に有効
・編集ソフトの「オートリフレーム」機能を活用できる場合も
【テクニック3:分割レイアウト】
画面を上下に分割し、上にテロップや補足情報、下に横型映像を配置します。
・横型素材を無理なく縦型に収められる
・テロップで情報を追加できる
・「反応動画」風のレイアウトにも応用可能
【テクニック4:背景ぼかし】
縦型の画面に横型映像を配置し、上下の余白にぼかした映像やグラフィックを配置します。
・映像の全体像を維持できる
・デザイン次第でおしゃれに見せられる
長尺から短尺への圧縮テクニック
【テクニック1:ハイライト抽出】
長尺動画の中から、最もインパクトのある部分、価値のある部分だけを抽出します。
・「この動画の全貌は○○で」と本編への誘導を入れる
・ハイライトだけで独立したコンテンツとして成立させる
【テクニック2:倍速+ジャンプカット】
説明部分を倍速にしたり、間をジャンプカットで詰めたりして、テンポを上げます。
・「〜の方法を1分で解説」という形式に向いている
・情報の密度が上がり、短尺プラットフォーム向きになる
【テクニック3:トピック分割】
長尺動画内の複数のトピックを、それぞれ独立した短尺動画に分割します。
・「5つのポイント」を解説した動画 → 各ポイントを1本ずつの短尺に
・シリーズ化して継続的に投稿できる
テロップの再編集
縦型に変換する際、テロップの位置やサイズを調整する必要があります。
【位置の調整】
・横型では下部が一般的だが、縦型ではプラットフォームのUIを考慮
・TikTok/リール:下部にはUI要素があるため、画面中央〜やや下に配置
・ストーリーズ:下部に「もっと見る」などがあるため、中央付近に
【サイズの調整】
・縦型は画面幅が狭いため、横型より大きめのフォントが必要
・1行あたりの文字数を減らし、読みやすさを確保
【デザインの統一】
・プラットフォームが変わっても、ブランドの一貫性を保つ
・フォント、色、スタイルを統一
冒頭のフック追加
短尺プラットフォーム向けには、冒頭にフック(引きつけ)を追加することが重要です。
【マスター動画の途中から始める場合】
・いきなり結論やハイライトから始める
・「この方法で○○が△△になりました」という結果先出し
・視覚的にインパクトのあるシーンから始める
【新しいフックを追加する場合】
・テロップで問題提起や質問を入れる
・「最後まで見てください」という予告を入れる
・別途撮影したフック用のクリップを冒頭に追加
冒頭のフックの作り方については、SNS広告(Instagram/Facebook)で成果を出す動画編集|冒頭のフックの作り方も参考になります。
二次利用を見据えた撮影のコツ
二次利用を効率的に行うためには、撮影段階から意識しておくことが重要です。
解像度とフレームレート
・4K撮影を推奨:縦型への切り出しや拡大に対応できる
・フレームレート:24fps(シネマティック)または30fps(標準)。スローモーションを使う予定があれば60fps以上も検討
構図の工夫
【被写体を中央に】
縦型に切り出すことを考慮し、被写体を画面中央に配置します。横型では「三分割法」で端に配置することもありますが、二次利用を考えると中央寄りが安全です。
【余白を十分に】
被写体の周囲に十分な余白を設け、縦型にトリミングしても窮屈にならないようにします。
【縦型でも撮影】
重要なシーンは、横型と縦型の両方で撮影しておくと、二次利用が格段に楽になります。
音声の収録
・クリアな音声を収録:外部マイクの使用を推奨
・環境音を抑える:BGMと被らないよう、クリーンな音声を
・音声だけでも成立する内容に:ポッドキャストへの転用も視野に
モジュール構成
動画の内容を、独立した「モジュール(部品)」として構成します。
・各トピックの区切りを明確に
・トピックごとに完結した内容にする
・後から並べ替えや切り出しがしやすい構成
B-roll(補足映像)を多めに
メインの映像だけでなく、B-roll(補足映像)を多めに撮影しておきます。
・製品のアップ、操作画面、風景など
・二次利用時のカットアウェイやインサートに使える
・縦型用のB-rollも別途撮影しておくと便利
効率的なワークフローの構築
二次利用を継続的に行うためには、効率的なワークフローを構築することが重要です。
テンプレートの活用
各プラットフォーム向けの編集テンプレートを作成しておきます。
テンプレートに含める要素:
・アスペクト比、解像度の設定
・テロップのスタイル(フォント、色、位置)
・イントロ/アウトロのアニメーション
・ロゴの配置
・エンドカードのデザイン
テンプレートを使えば、新しい動画を編集する際の作業時間を大幅に短縮できます。
プロジェクトファイルの整理
編集プロジェクトのファイルを整理しておくことで、二次利用時にスムーズにアクセスできます。
フォルダ構成例:
・/プロジェクト名
├ /元素材
│ ├ /映像
│ ├ /音声
│ └ /画像
├ /編集プロジェクト
│ ├ YouTube_master.prproj
│ ├ TikTok_ver1.prproj
│ └ Reels_ver1.prproj
├ /書き出し
│ ├ /YouTube
│ ├ /TikTok
│ ├ /Instagram
│ └ /その他
└ /素材(BGM、SE、テンプレートなど)
チェックリストの作成
二次利用のプロセスをチェックリスト化し、漏れなく実行できるようにします。
チェックリスト例:
□ マスター動画の完成
□ コンテンツの分解(切り出しポイントの特定)
□ TikTok版の編集
□ YouTube Shorts版の編集
□ Instagramリール版の編集
□ Instagramストーリーズ版の編集
□ ブログ埋め込み用の編集
□ 各プラットフォームのメタデータ作成
□ サムネイルの作成
□ 投稿スケジュールの設定
□ 投稿
ツールの活用
【オートリフレームツール】
Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなどには、横型映像を自動で縦型に変換する「オートリフレーム」機能があります。完璧ではありませんが、作業時間を短縮できます。
【一括書き出しツール】
1つのプロジェクトから複数のフォーマットを一括で書き出す機能を活用します。
【スケジュール投稿ツール】
Later、Buffer、Hootsuiteなどのツールで、複数プラットフォームへの投稿をスケジュール管理できます。
テキストコンテンツへの転用
動画の二次利用は、動画フォーマットだけに限りません。テキストコンテンツへの転用も効果的です。
文字起こし→ブログ記事
動画の音声を文字起こしし、ブログ記事として公開します。
手順:
1. 動画の音声を文字起こし(AI文字起こしサービスを活用)
2. 文字起こしを編集し、読みやすい文章に整形
3. 見出し、画像、リンクなどを追加
4. SEOを意識したタイトル、メタディスクリプションを設定
5. 元の動画を記事内に埋め込み
メリット:
・SEO効果(テキストコンテンツはGoogleにインデックスされやすい)
・動画を見ない(見られない)ユーザーにもリーチ
・動画の補足情報を追加できる
・記事から動画への誘導も可能
SNS投稿用テキスト
動画の内容を、テキストベースのSNS投稿に転用します。
・X(旧Twitter):動画の要点をスレッド形式で投稿
・LinkedIn:専門的な知見を記事形式で投稿
・note:より詳細な解説記事として公開
メールマガジン
動画の要点や、新しい動画の告知をメールマガジンで配信します。
・動画の要約を本文に
・動画へのリンクを挿入
・メールでしか読めない追加情報を付加
ホワイトペーパー・資料
動画の内容を、ダウンロード可能な資料に転用します。
・BtoB向けのリードマグネットとして
・動画の内容を図解化、資料化
・メールアドレスと引き換えに提供
二次利用の注意点
二次利用を行う際の注意点も押さえておきましょう。
プラットフォームのポリシー
各プラットフォームには、コンテンツに関するポリシーがあります。同じ動画を複数のプラットフォームに投稿すること自体は問題ありませんが、以下に注意が必要です。
・TikTokの透かし:TikTokからダウンロードした動画には透かしが入る。これをそのままInstagramに投稿すると、アルゴリズム的に不利になる可能性がある
・音源の著作権:プラットフォームごとに使用可能な音源が異なる。TikTokで使えた音源がInstagramでは使えない場合も
・重複コンテンツ:まったく同じ動画を連続して投稿すると、スパムとみなされる可能性がある
ブランドの一貫性
複数のプラットフォームで発信する際、ブランドの一貫性を保つことが重要です。
・ロゴ、カラー、フォントの統一
・トーン&マナーの統一
・メッセージの一貫性
プラットフォームに合わせてトーンを調整しつつも、根底にあるブランドアイデンティティは維持しましょう。
クオリティの維持
二次利用で量産することに注力するあまり、クオリティが低下しないよう注意が必要です。
・横型から縦型への変換で、不自然なトリミングになっていないか
・テロップが読みにくくなっていないか
・尺を短くした結果、内容が伝わりにくくなっていないか
著作権の確認
BGMや素材の著作権は、プラットフォームによって条件が異なる場合があります。
・YouTubeで使用可能な音源が、他のプラットフォームでも使用可能とは限らない
・商用利用の可否を確認
・必要に応じて、プラットフォームごとにBGMを変更
二次利用の効果測定
二次利用の効果を測定し、改善につなげることも重要です。
測定すべき指標
【プラットフォーム別】
・再生数、視聴時間
・エンゲージメント(いいね、コメント、シェア)
・フォロワー増加
・Webサイトへの流入
【コンテンツ別】
・どの切り出しコンテンツが最もパフォーマンスが良かったか
・どのプラットフォームで最も反応が良かったか
・どのフォーマット(縦型、正方形など)が効果的だったか
改善のサイクル
1. マスター動画を制作
2. 二次利用コンテンツを展開
3. 各プラットフォームでの効果を測定
4. 効果の高かったフォーマットや切り出し方を特定
5. 次回のマスター動画制作、二次利用に反映
まとめ
この記事では、1本の動画をYouTube、TikTok、Instagram、ブログなど複数のプラットフォームに展開する「動画の二次利用戦略」について解説しました。
ポイントを改めて整理します。
【二次利用の基本】
・1本のマスター動画から複数のコンテンツを作成
・プラットフォームに合わせた最適化が必要
・「使い回し」ではなく「再構築」の意識
【プラットフォーム別の最適化】
・YouTube:横型、長尺、SEO重視
・TikTok/Shorts/リール:縦型、短尺、冒頭のフック重視
・ストーリーズ:縦型、15秒、カジュアル
・ブログ:記事との連携、SEO効果
【効率的なワークフロー】
・マスター動画→分解→プラットフォーム別編集→投稿
・テンプレートの活用
・プロジェクトファイルの整理
・チェックリストの作成
【撮影時の工夫】
・高解像度(4K)で撮影
・被写体を中央に配置
・縦型での撮影も行う
・モジュール構成、B-rollを多めに
動画の二次利用戦略を実践することで、制作コストを抑えながら、より多くの人にリーチし、投稿頻度を維持することができます。
この記事で解説したテクニックを活用して、1本の動画から最大限の価値を引き出しましょう。
OMNIWEBでは、動画マーケティングの戦略立案から制作、運用まで、トータルでサポートしています。「動画の活用を効率化したい」というご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
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