動画編集/撮影

動画編集とSEOの相乗効果|サイト滞在時間を延ばす「埋め込み動画」の作り方

「Webサイトに動画を入れるとSEOに良いらしいけど、本当?」

「動画を埋め込んでみたけど、特に効果を感じない」

「どんな動画を作れば、SEOに効果があるの?」

Webサイトの運営者やマーケティング担当者なら、「動画はSEOに効果がある」という話を聞いたことがあるでしょう。しかし、ただ動画を埋め込むだけでは、期待した効果は得られません。

動画がSEOに効果をもたらすのは、「サイト滞在時間の延長」「ユーザー体験の向上」「コンテンツの充実」という要因を通じてです。これらを最大化するためには、「どんな動画を作るか」「どう埋め込むか」という戦略的なアプローチが必要です。

この記事では、動画編集とSEOの相乗効果を引き出すための具体的なテクニックを解説します。サイト滞在時間を延ばす埋め込み動画の作り方から、Googleに評価される動画コンテンツの設計、技術的な最適化まで、実務で使える情報を網羅しています。

動画がSEOに効果をもたらす仕組み

具体的なテクニックに入る前に、なぜ動画がSEOに効果をもたらすのかを理解しておきましょう。

Googleはユーザー体験を重視している

Googleの検索アルゴリズムは、「ユーザーにとって価値のあるページ」を上位に表示しようとしています。その判断基準の一つが、ユーザー行動のシグナルです。

・ページに長く滞在しているか(滞在時間)
・すぐに検索結果に戻っていないか(直帰率)
・ページ内でアクションを起こしているか(エンゲージメント)

動画があるページは、これらの指標を改善できる可能性が高いのです。

サイト滞在時間の延長

動画がSEOに効果をもたらす最も大きな要因は、サイト滞在時間の延長です。

例えば、3分の動画を最後まで視聴してもらえれば、それだけで滞在時間が3分延びます。テキストを3分間読み続けてもらうのは簡単ではありませんが、動画なら「再生ボタンを押すだけ」で継続的な滞在が期待できます。

滞在時間が長いページは、「ユーザーにとって価値がある」とGoogleに判断される可能性が高くなります。

直帰率の低下

動画を視聴するという行動は、ページ内でのエンゲージメントです。動画を再生したユーザーは、単にページを開いてすぐに閉じた(直帰した)ユーザーとは異なります。

直帰率が低いページは、「ユーザーの期待に応えている」というシグナルになります。

コンテンツの充実度

Googleは、テキスト、画像、動画など、多様なフォーマットで充実したコンテンツを評価する傾向があります。

テキストだけのページよりも、動画や図解を含むリッチコンテンツの方が、ユーザーにとって価値が高いと判断されやすいのです。

検索結果での優位性

動画を含むページは、Google検索結果で特別な表示を得られることがあります。

動画リッチリザルト:検索結果にサムネイル付きで表示される
動画カルーセル:「動画」タブや動画専用の枠に表示される
強調スニペット:動画がフィーチャードスニペットとして表示される

これらの特別な表示は、クリック率(CTR)を大きく向上させる可能性があります。

注意:動画は「魔法の杖」ではない

ただし、動画を埋め込めば自動的にSEOが改善するわけではありません。

・誰も見ない動画を埋め込んでも効果はない
・ページの読み込み速度が遅くなると逆効果
・動画の内容がページのテーマと無関係だと意味がない

動画がSEOに効果をもたらすのは、「ユーザーが実際に動画を視聴し、満足する」場合に限られます。

SEOに効果的な埋め込み動画の条件

どんな動画でも効果があるわけではありません。SEOに効果的な埋め込み動画の条件を理解しましょう。

条件1:ページの内容と関連性が高い

動画の内容は、ページのテーマと密接に関連している必要があります。

良い例:

・「動画編集の始め方」の記事に、動画編集の手順を解説した動画
・商品紹介ページに、商品の使い方動画
・料理レシピ記事に、調理過程の動画

悪い例:

・技術的な記事に、無関係な会社紹介動画
・テキストで十分な内容に、無理やり動画を追加

関連性の低い動画は、ユーザー体験を損ない、かえってSEOにマイナスの影響を与える可能性があります。

条件2:ユーザーが「見たい」と思う動画

動画が再生されなければ、滞在時間の延長にはつながりません。ユーザーが「見たい」と思う動画を作ることが重要です。

「見たい」と思わせる要素:

・テキストでは伝わりにくい内容(実演、手順、before/after)
・視覚的に魅力的なサムネイル
・「この動画を見れば○○がわかる」という明確な価値提案
・適切な長さ(長すぎない)

条件3:最後まで見てもらえる構成

再生されても、途中で離脱されてしまっては滞在時間の延長効果は限定的です。

最後まで見てもらうための工夫:

・冒頭でフック(引きつけ)を入れる
・テンポの良い編集
・「最後に○○を紹介します」というオープンループ
・無駄を省いた適切な長さ

視聴維持率を高める編集テクニックについては、視聴維持率が変わる!プロが教える「カット」と「間」の編集テクニックで詳しく解説しています。

条件4:ページの読み込み速度を損なわない

動画を埋め込むことでページの読み込み速度が大幅に低下すると、SEOにマイナスの影響があります。

Googleはページ速度をランキング要因の一つとしており、特にモバイルでの表示速度は重要です。

速度への影響を抑える方法:

・YouTube埋め込みを活用(自社サーバーに動画を置かない)
・遅延読み込み(Lazy Load)を実装
・適切なサイズの動画を使用

目的別:埋め込み動画の種類と効果

Webサイトに埋め込む動画にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる効果が期待できます。

解説・ハウツー動画

テキストでは伝わりにくい手順や操作方法を動画で解説するものです。

効果:

・滞在時間の大幅な延長
・ユーザーの理解度向上
・「わかりやすい」という満足度アップ

向いているページ:

・ソフトウェアの使い方ガイド
・DIYや作り方の記事
・料理レシピ
・トラブルシューティング

編集のポイント:

・手順を明確に区切る
・テロップで要点を強調
・適度なスピード(早すぎず、遅すぎず)
・チャプター(目次)をつける

商品・サービス紹介動画

商品やサービスの特徴、使い方、メリットを紹介する動画です。

効果:

・商品理解の促進
・購買意欲の向上
・コンバージョン率の改善

向いているページ:

・ECサイトの商品ページ
・サービス紹介ページ
・ランディングページ(LP)

編集のポイント:

・商品の魅力を視覚的に伝える
・使用シーンを見せる
・スペックではなくベネフィットを強調
・短めに(1〜2分程度)

商品紹介動画の編集については、【EC・小売】購買意欲をそそる商品紹介動画の編集テクニック(シズル感の出し方)も参考になります。

お客様の声・事例動画

実際の顧客の声や導入事例を動画で紹介するものです。

効果:

・信頼性の向上
・購買意欲の後押し
・滞在時間の延長

向いているページ:

・事例紹介ページ
・お客様の声ページ
・サービスページ

編集のポイント:

・リアルな声を活かす
・before/afterを見せる
・具体的な数字や成果を含める

会社・チーム紹介動画

会社の雰囲気、チームメンバー、企業理念などを紹介する動画です。

効果:

・信頼感の醸成
・採用への好影響
・ブランディング

向いているページ:

・会社概要ページ
・採用ページ
・About Usページ

編集のポイント:

・人の顔が見える映像
・オフィスや働く様子
・企業のビジョンや価値観を伝える

FAQ・Q&A動画

よくある質問に動画で回答するものです。

効果:

・カスタマーサポートの負担軽減
・ユーザーの疑問解消
・滞在時間の延長

向いているページ:

・FAQページ
・ヘルプセンター
・各種ガイドページ

編集のポイント:

・質問ごとに動画を分ける(または、チャプターで区切る)
・簡潔に、要点を絞って回答
・テロップで要点を表示

サイト滞在時間を延ばす動画編集テクニック

ここからは、サイト滞在時間を延ばすための具体的な動画編集テクニックを解説します。

冒頭の3秒で引きつける

埋め込み動画では、ユーザーが「再生」ボタンをクリックした直後が勝負です。冒頭で興味を引けないと、すぐに再生を止められてしまいます。

冒頭に入れるべき要素:

結論の先出し:「この動画では○○の方法がわかります」
問題提起:「○○で困っていませんか?」
インパクト:驚きの事実、印象的な映像
メリットの提示:「この動画を見れば、○○ができるようになります」

避けるべき冒頭:

・長いイントロアニメーション
・だらだらした自己紹介
・本題と関係ない雑談

冒頭の作り方については、縦型動画(9:16)特有の編集ルール|最初の3秒でユーザーの指を止める仕掛けも参考になります。

適切な動画の長さ

埋め込み動画の適切な長さは、内容と目的によって異なります。

【短め推奨(1〜3分)】

・商品紹介
・会社紹介
・FAQ回答
・簡単なハウツー

【中程度(3〜10分)】

・詳細な解説・チュートリアル
・事例紹介
・ウェビナーのダイジェスト

【長め(10分以上)】

・包括的な講座・セミナー
・詳細なデモンストレーション
・インタビュー全編

原則:「必要な長さ」で「無駄のない」構成

長ければいいというわけではありません。内容を過不足なく伝えられる長さが「適切」です。無駄な部分はカットし、テンポよく仕上げましょう。

視聴維持率を高める構成

動画全体を通して、視聴者が離脱しないための構成を考えます。

【「山」を複数作る】

動画の中盤で視聴維持率が下がりやすいため、定期的に「山」(興味を引くポイント)を作ります。

・新しいトピックへの切り替え
・「ここからが重要です」という予告
・ビジュアルの変化

【オープンループの活用】

「答えを後で明かす」というテクニックで、視聴継続を促します。

例:「最も重要なポイントは、この後紹介します」

【チャプター(目次)の設定】

長めの動画は、チャプターを設定して「見たい部分」にジャンプできるようにします。これにより、「全部見る時間はないけど、この部分だけ見よう」という視聴を促せます。

テロップとグラフィックの活用

テロップ(字幕)やグラフィックは、視聴維持率を高める効果があります。

【テロップの効果】

・音声オフでも内容が伝わる
・重要なポイントを強調できる
・視覚的な変化を加えられる

【グラフィックの活用】

・図解で複雑な内容をわかりやすく
・アニメーションで注目を集める
・進行バーで「今どこまで進んだか」を視覚化

テロップの効果的な入れ方については、見やすいテロップ(字幕)の入れ方|フォント・サイズ・色の視認性ルールを参照してください。

「続きはこのページで」の設計

埋め込み動画の場合、動画を見終わった後も同じページに留まってもらうことが重要です。

動画内での誘導:

・「詳細はこのページの下部で解説しています」
・「動画では触れなかった情報も、この記事に載っています」
・「関連する○○については、このページのリンクからどうぞ」

動画を見て「満足した」後も、ページ内のテキストコンテンツを読んでもらえれば、さらに滞在時間が延びます。

YouTube埋め込みの最適化

多くの場合、WebサイトへはYouTube動画を埋め込む形式が取られます。YouTube埋め込みの最適化方法を解説します。

なぜYouTube埋め込みが推奨されるのか

【メリット】

・サーバー負荷がかからない(YouTubeのサーバーから配信される)
・動画の読み込みが速い(YouTubeのCDNを活用)
・あらゆるデバイスで再生可能
・YouTubeチャンネルへの流入にもつながる
・無料で利用できる

【デメリット】

・YouTubeのブランディングが入る
・関連動画が表示される(他社の動画が出る可能性)
・YouTubeの仕様変更に影響を受ける

基本的な埋め込み方法

YouTubeの動画を埋め込むには、以下の手順を踏みます。

1. YouTubeで埋め込みたい動画を開く
2. 動画の下にある「共有」ボタンをクリック
3. 「埋め込む」を選択
4. 表示されたHTMLコードをコピー
5. Webサイトの該当箇所に貼り付け

埋め込みオプションの最適化

YouTubeの埋め込みコードには、いくつかのオプションを追加できます。

【関連動画の制御】

デフォルトでは、動画終了後に関連動画が表示されます。自社と無関係な動画(競合の動画など)が表示される可能性があるため、これを制限できます。

埋め込みURLに「?rel=0」を追加すると、関連動画は自分のチャンネルの動画に限定されます。

例:https://www.youtube.com/embed/XXXXX?rel=0

【自動再生の設定】

「?autoplay=1」を追加すると自動再生になりますが、以下の理由から通常は推奨しません。

・ユーザー体験を損なう
・モバイルではブラウザの制限で動作しないことが多い
・データ通信量への配慮

【開始位置の指定】

「?start=秒数」で、動画の特定の位置から再生開始できます。

例:https://www.youtube.com/embed/XXXXX?start=30(30秒から開始)

【コントロールの表示/非表示】

「?controls=0」でプレーヤーのコントロールを非表示にできますが、ユーザビリティの観点から通常は表示のままが良いでしょう。

レスポンシブ対応

スマートフォンやタブレットでも適切に表示されるよう、レスポンシブ対応が必要です。

【CSSでのレスポンシブ対応】

YouTubeの埋め込みコードを、以下のようなdivで囲み、CSSでスタイルを設定します。

HTML:
<div class=”video-container”>
<iframe src=”…”></iframe>
</div>

CSS:
.video-container {
position: relative;
padding-bottom: 56.25%; /* 16:9のアスペクト比 */
height: 0;
overflow: hidden;
}
.video-container iframe {
position: absolute;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 100%;
}

遅延読み込み(Lazy Load)の実装

YouTube埋め込みは、ページの読み込み速度に影響を与える可能性があります。遅延読み込みを実装することで、この影響を軽減できます。

【方法1:iframeにloading=”lazy”属性を追加】

<iframe loading=”lazy” src=”…”></iframe>

ただし、ブラウザのサポート状況に依存します。

【方法2:サムネイル画像を先に表示し、クリックで動画を読み込む】

より高度な方法として、最初はYouTubeのサムネイル画像を表示し、クリックされたときに初めてiframeを読み込む方法があります。これにより、ページ読み込み時のパフォーマンスが大幅に改善されます。

構造化データ(Schema.org)の設定

構造化データを設定することで、Googleが動画の内容を理解しやすくなり、検索結果での特別な表示(リッチリザルト)を得られる可能性が高まります。

VideoObjectスキーマ

動画コンテンツには「VideoObject」というスキーマタイプを使用します。

【必須プロパティ】

・name:動画のタイトル
・description:動画の説明
・thumbnailUrl:サムネイル画像のURL
・uploadDate:アップロード日

【推奨プロパティ】

・duration:動画の長さ(ISO 8601形式)
・contentUrl:動画ファイルのURL
・embedUrl:埋め込みURL

JSON-LDでの実装例

<script type=”application/ld+json”>
{
“@context”: “https://schema.org”,
“@type”: “VideoObject”,
“name”: “動画編集の始め方”,
“description”: “初心者向けに動画編集の基本を解説します”,
“thumbnailUrl”: “https://example.com/thumbnail.jpg”,
“uploadDate”: “2026-01-15”,
“duration”: “PT5M30S”,
“embedUrl”: “https://www.youtube.com/embed/XXXXX”
}
</script>

構造化データのテスト

Googleの「リッチリザルトテスト」ツールで、構造化データが正しく実装されているかを確認できます。

https://search.google.com/test/rich-results

ページ内での動画の配置戦略

動画をページ内のどこに配置するかも、SEOと視聴率に影響します。

ファーストビュー vs スクロール後

【ファーストビュー(画面上部)に配置】

メリット:
・動画がすぐに目に入る
・視聴率が高くなりやすい

デメリット:
・ページ読み込み速度への影響が大きい
・テキストコンテンツが目立たなくなる

向いているケース:
・動画がメインコンテンツのページ
・LP(ランディングページ)
・商品紹介ページ

【スクロール後(本文中)に配置】

メリット:
・テキストを読んで興味を持った人が視聴する
・文脈に沿った視聴体験
・遅延読み込みが効果的に機能

デメリット:
・スクロールしないと動画に気づかない可能性

向いているケース:
・ブログ記事、解説記事
・テキストが主、動画が補助のページ

動画の前後にテキストを配置

動画の前後にテキストを配置することで、SEO効果を高められます。

【動画の前】

・動画の概要説明
・「この動画では○○を解説します」という導入
・視聴を促すCTA

【動画の後】

・動画の要点まとめ(テキストで)
・関連する詳細情報
・次のアクションへの誘導

動画の内容をテキストでも提供することで、Googleはページの内容をより理解しやすくなります。また、動画を見ない(見られない)ユーザーにも情報を提供できます。

複数の動画を配置する場合

1ページに複数の動画を配置する場合は、以下に注意します。

・それぞれの動画に明確な役割を持たせる
・動画ごとにテキストによる説明を追加
・ページ速度への影響を考慮(遅延読み込み必須)
・構造化データは各動画に設定

動画トランスクリプト(書き起こし)の活用

動画の内容をテキストとして書き起こした「トランスクリプト」を掲載することで、SEO効果を高められます。

トランスクリプトがSEOに効果的な理由

・Googleは動画の音声を直接理解することが難しい
・トランスクリプトにより、動画の内容がテキストとしてインデックスされる
・キーワードが含まれたテキストコンテンツが増える
・アクセシビリティの向上(聴覚障害者への配慮)

トランスクリプトの掲載方法

【方法1:ページ内に全文掲載】

動画の下に、書き起こしテキストをそのまま掲載します。長い場合は、アコーディオン形式で折りたたむこともできます。

【方法2:要点をまとめて掲載】

全文ではなく、動画の要点をテキストでまとめて掲載します。ユーザーにとっても読みやすく、SEOにも効果的です。

【方法3:タブやトグルで切り替え】

「トランスクリプトを見る」というボタンで、クリック時にテキストを表示します。

トランスクリプト作成の方法

・YouTubeの自動字幕機能を活用(精度は要確認)
・文字起こしサービスを利用
・AI文字起こしツールを活用
・手動で書き起こし

動画とSEOの連携:コンテンツ戦略

単に動画を埋め込むだけでなく、動画とSEOを連携させたコンテンツ戦略を考えましょう。

「テキスト記事 + 動画」のハイブリッドコンテンツ

最も効果的なのは、充実したテキスト記事に、関連する動画を埋め込むハイブリッド形式です。

メリット:

・テキストでSEOのキーワードをカバー
・動画で滞在時間を延長
・異なる学習スタイルのユーザーに対応
・リッチコンテンツとしてGoogleに評価される

構成例:

1. 記事のリード文(概要)
2. 目次
3. 本文(セクション1)
4. 【動画】セクション1の内容を動画で解説
5. 本文(セクション2)
6. 【動画】セクション2のデモ
7. まとめ
8. 関連記事へのリンク

動画から記事へ、記事から動画へ

YouTubeチャンネルとWebサイトの両方を運営している場合、相互に誘導する戦略が効果的です。

【YouTube → Webサイト】

・動画の説明文にWebサイトへのリンク
・動画内で「詳細はWebサイトで」と誘導
・ピン留めコメントにリンク

【Webサイト → YouTube】

・記事内にYouTube動画を埋め込み
・「チャンネル登録はこちら」のCTA
・関連動画へのリンク

この相互誘導により、両方のプラットフォームでの評価が高まります。

キーワード戦略の統一

動画のタイトル、説明、タグと、埋め込み先ページのタイトル、見出し、本文で、一貫したキーワードを使用することが重要です。

例:「動画編集 初心者」というキーワードを狙う場合

・YouTube動画タイトル:「【初心者向け】動画編集の始め方」
・YouTube説明文:「動画編集初心者のために…」
・Webページタイトル:「動画編集の始め方|初心者でもわかる基本ガイド」
・Webページ見出し:「動画編集初心者が最初にやるべきこと」

効果測定と改善

動画埋め込みのSEO効果を測定し、継続的に改善していきましょう。

測定すべき指標

【SEO関連指標】

・検索順位の変動
・オーガニック検索からの流入数
・動画リッチリザルトの表示有無
・クリック率(CTR)

【エンゲージメント指標】

・ページ滞在時間
・直帰率
・スクロール深度
・動画の再生率

【コンバージョン指標】

・問い合わせ数
・購入数
・資料ダウンロード数

Google Analyticsでの計測

Google Analytics(GA4)で、動画の再生イベントを計測することができます。

【YouTube埋め込みの再生計測】

GA4では、YouTube動画の再生、一時停止、完了などのイベントを自動的に計測する「拡張計測機能」があります。設定で有効化しましょう。

【滞在時間の分析】

動画を埋め込んだページと、埋め込んでいないページで、滞在時間を比較します。動画のあるページの方が滞在時間が長ければ、動画の効果が出ていると言えます。

A/Bテストの実施

動画の有無、配置場所、動画の種類などをテストして、最適な形式を見つけましょう。

テスト例:

・動画あり vs 動画なし
・ファーストビュー配置 vs スクロール後配置
・短い動画(1分)vs 長い動画(5分)
・自動再生 vs 手動再生

改善のサイクル

1. 動画を埋め込む
2. 効果を測定(滞在時間、直帰率、検索順位)
3. 課題を特定
4. 改善策を実行(動画の内容、配置、編集を改善)
5. 再度測定

YouTubeアナリティクスの活用については、解析データを編集に活かす|YouTubeアナリティクスの「維持率」を改善する修正術も参考になります。

よくある失敗と対策

動画埋め込みでよくある失敗パターンと、その対策を紹介します。

失敗1:動画がページの内容と関係ない

症状:滞在時間が延びない、直帰率が改善しない

対策:

・ページの内容に直接関連する動画を作成/選択
・「この動画を見る理由」を明確にする
・関係ない動画は削除する

失敗2:動画がまったく再生されない

症状:動画の再生率が極端に低い

対策:

・サムネイルを魅力的に
・動画の存在をテキストでアピール(「動画で詳しく解説」)
・配置場所を見直す
・動画の価値を伝える(「3分でわかる○○」)

失敗3:ページの読み込み速度が遅くなった

症状:PageSpeed Insightsのスコアが低下

対策:

・遅延読み込み(Lazy Load)を実装
・サムネイル先行表示方式に変更
・動画の数を減らす

失敗4:動画を途中で離脱される

症状:動画の視聴完了率が低い

対策:

・冒頭のフックを強化
・テンポを上げる(無駄なカット)
・動画を短くする
・視聴維持のための仕掛け(チャプター、テロップ)

失敗5:SEO効果が測定できていない

症状:効果があるのかないのかわからない

対策:

・GA4で動画再生イベントを計測
・埋め込み前後のデータを比較
・Search Consoleで検索パフォーマンスを確認

まとめ

この記事では、動画編集とSEOの相乗効果を引き出すための、埋め込み動画の作り方と活用法を解説しました。

ポイントを改めて整理します。

【動画がSEOに効果をもたらす仕組み】

・サイト滞在時間の延長
・直帰率の低下
・コンテンツの充実度
・検索結果での優位性(リッチリザルト)

【SEOに効果的な動画の条件】

・ページの内容と関連性が高い
・ユーザーが「見たい」と思う
・最後まで見てもらえる構成
・ページ速度を損なわない

【滞在時間を延ばす編集テクニック】

・冒頭3秒で引きつける
・適切な動画の長さ
・視聴維持率を高める構成
・テロップとグラフィックの活用

【技術的な最適化】

・YouTube埋め込みの最適化
・レスポンシブ対応
・遅延読み込みの実装
・構造化データの設定

【コンテンツ戦略】

・テキスト + 動画のハイブリッドコンテンツ
・トランスクリプトの活用
・キーワード戦略の統一

動画をWebサイトに埋め込むことは、SEO対策として非常に効果的です。しかし、ただ埋め込むだけでは効果は限定的。「ユーザーに価値を提供し、実際に視聴してもらえる動画」を戦略的に配置することで、初めてSEOへの相乗効果が生まれます。

この記事で解説したテクニックを活用して、動画とSEOの相乗効果を最大化しましょう。

OMNIWEBでは、SEOに強いWebサイト制作から動画マーケティングまで、トータルでサポートしています。「動画を活用してSEO効果を高めたい」というご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。

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