「テロップを入れているのに、視聴者に読んでもらえていない気がする」
「フォントや色の選び方が分からず、いつも同じデザインになってしまう」
「スマホで見ると、テロップが小さくて読めないと言われた」
動画にテロップ(字幕)を入れることは、今や当たり前になっています。しかし、ただテロップを入れるだけでは不十分です。視聴者にストレスなく読んでもらえる、見やすいテロップを作ることが重要です。
見やすいテロップには、明確なルールがあります。フォントの選び方、サイズの設定、配色のコツ——これらを押さえることで、視聴者が自然に内容を理解できるテロップを作ることができます。
本記事では、見やすいテロップを作るためのルールを徹底解説します。基本的な考え方から、具体的なデザインテクニック、プラットフォーム別の最適設定まで、詳しくお伝えします。
テロップの役割と重要性
まずは、テロップがなぜ重要なのかを理解しておきましょう。
テロップの役割
動画におけるテロップには、以下のような役割があります。
1. 情報の補足・強調
話している内容を文字で表示することで、情報をより確実に伝えることができます。重要なポイントを強調したり、専門用語を補足したりするのに役立ちます。
2. 音声なしでも内容を伝える
電車の中、職場、公共の場所など、音声を出せない環境で動画を視聴する人は多いです。テロップがあれば、音声なしでも内容を理解できます。
3. アクセシビリティの向上
聴覚に障害のある方や、外国語話者など、音声だけでは理解が難しい視聴者にも、テロップがあれば内容を伝えることができます。
4. 視覚的な演出
テロップのデザインや動きによって、動画に視覚的な変化を加えることができます。テンポの向上や、エンターテインメント性の向上にも貢献します。
5. SEO・検索性の向上
YouTubeでは、字幕(キャプション)がSEOに影響するとされています。適切な字幕を付けることで、検索結果での露出が増える可能性があります。
テロップが見やすいことの重要性
テロップを入れていても、見にくければ意味がありません。見にくいテロップは、以下のような問題を引き起こします。
視聴者のストレス
読みにくいテロップは、視聴者に「読む努力」を強います。これがストレスとなり、動画の視聴を中断する原因になります。
情報が伝わらない
せっかく入れたテロップが読まれなければ、伝えたい情報が伝わりません。テロップを入れた意味がなくなります。
動画全体の印象低下
見にくいテロップは、動画全体の品質を低く見せます。「素人っぽい」「安っぽい」という印象を与えてしまいます。
テロップと字幕の違い
「テロップ」と「字幕」は、しばしば混同されますが、厳密には異なります。
テロップ
・映像の上に重ねて表示するテキスト全般
・タイトル、説明、コメント、強調など、様々な用途
・デザインの自由度が高い
・位置、サイズ、色、動きなどを自由に設定
字幕(サブタイトル/キャプション)
・話している内容をそのまま文字起こししたもの
・通常、画面下部に固定位置で表示
・デザインは比較的シンプル
・アクセシビリティ目的が主
本記事では、両方を含めて「テロップ」として解説しますが、用途に応じた使い分けも意識してください。
フォント選びの基本ルール
テロップの見やすさを左右する最も重要な要素の一つが、フォント(書体)の選び方です。
フォントの種類と特徴
日本語フォントは、大きく以下の種類に分けられます。
ゴシック体
線の太さが均一で、角張った形状のフォントです。
特徴
・視認性が高い
・モダンでシンプルな印象
・小さいサイズでも読みやすい
・動画テロップに最も適している
代表的なフォント
・Noto Sans JP
・ヒラギノ角ゴシック
・游ゴシック
・源ノ角ゴシック
・メイリオ
明朝体
線の太さに強弱があり、筆で書いたような形状のフォントです。
特徴
・上品で落ち着いた印象
・長文の読みやすさに優れる(印刷物の場合)
・動画では視認性がやや劣る
・細い線が潰れやすい
代表的なフォント
・Noto Serif JP
・ヒラギノ明朝
・游明朝
・源ノ明朝
丸ゴシック体
ゴシック体の角を丸くしたフォントです。
特徴
・柔らかく親しみやすい印象
・視認性が高い
・カジュアルな動画に適している
・子供向けコンテンツにも◎
代表的なフォント
・Noto Sans JP Rounded
・M PLUS Rounded 1c
・Zen Maru Gothic
・コーポレート・ロゴ丸
デザインフォント(装飾フォント)
個性的なデザインを持つフォントです。
特徴
・インパクトが強い
・特定の雰囲気を演出できる
・読みやすさよりデザイン性重視
・使いすぎると読みにくくなる
使用シーン
・タイトル、見出し
・強調したい単語
・特定のシーン(ホラー、コメディなど)
動画テロップに適したフォントの選び方
動画テロップには、以下の条件を満たすフォントが適しています。
1. 視認性が高い
動画は一瞬で過ぎ去るため、瞬時に読めるフォントが必要です。ゴシック体や丸ゴシック体が適しています。
2. ウェイト(太さ)のバリエーションがある
通常のテロップと強調テロップで、同じフォントファミリーの異なるウェイトを使い分けられると、統一感を保ちながら変化を付けられます。
3. 小さいサイズでも潰れない
スマホで視聴される場合、テロップは小さく表示されます。細い線が潰れないフォントを選びましょう。
4. 動画のトーンに合っている
ビジネス動画には堅めのゴシック体、エンタメ動画には丸ゴシック体など、動画の雰囲気に合ったフォントを選びましょう。
おすすめフォントと使用シーン
万能型(どんな動画にも使える)
・Noto Sans JP:Googleが開発した高品質な無料フォント。ウェイトも豊富。
・ヒラギノ角ゴシック:Macに標準搭載。視認性が高く、プロも多用。
・游ゴシック:WindowsとMacに標準搭載。落ち着いた印象。
カジュアル・親しみやすい
・M PLUS Rounded 1c:丸ゴシック。無料で使える。
・Zen Maru Gothic:柔らかい印象の丸ゴシック。
・コーポレート・ロゴ丸:企業ロゴにも使えるデザイン性。
インパクト・強調
・Noto Sans JP Black:超太字で存在感抜群。
・ラノベPOP:ポップで目立つデザイン。
・けいふぉんと:かわいい系の強調に。
高級感・上品さ
・A-OTF 新ゴ Pro:プロ御用達の高品質フォント(有料)。
・ヒラギノ角ゴシック W6以上:太めのウェイトで存在感。
フォント使用時の注意点
1. 使用するフォントは2〜3種類まで
フォントを使いすぎると、ごちゃごちゃした印象になります。メインフォント1種類、アクセント用に1〜2種類程度に絞りましょう。
2. ライセンスを確認する
フォントには、商用利用の可否や、動画への使用可否などのライセンスがあります。特に有料フォントは、ライセンス範囲を必ず確認しましょう。
3. 視聴環境を考慮する
PC、スマホ、タブレットなど、様々な環境で視聴されることを想定し、どの環境でも読みやすいフォントを選びましょう。
動画編集の著作権ガイド|BGM・画像・フォントの商用利用トラブルを防ぐも参考にしてください。
サイズ設定の基本ルール
テロップのサイズは、視認性に直結する重要な要素です。
テロップサイズの基本的な考え方
テロップのサイズは、以下の要素を考慮して決めます。
1. 視聴デバイス
PCの大画面で見る場合と、スマホの小さな画面で見る場合では、適切なサイズが異なります。スマホ視聴を想定する場合は、大きめのサイズが必要です。
2. 動画の解像度
フルHD(1920×1080)と4K(3840×2160)では、同じピクセル数でも見え方が異なります。解像度に応じてサイズを調整します。
3. 表示時間
テロップの表示時間が短い場合は、大きめのサイズで瞬時に読めるようにします。表示時間が長い場合は、やや小さめでも問題ありません。
4. 情報の重要度
重要な情報は大きく、補足的な情報は小さく。メリハリをつけることで、視聴者が重要度を判断しやすくなります。
プラットフォーム別のサイズ目安
プラットフォームごとに、推奨されるテロップサイズの目安を紹介します。
YouTube(横型動画・16:9)
解像度1920×1080(フルHD)の場合
・メインテロップ(発言内容):48〜60px
・強調テロップ:60〜80px
・補足テロップ:36〜42px
・字幕(画面下部):42〜48px
ポイント
・画面の横幅に対して、テロップは1行で収まるようにする
・テロップが画面の1/5以上を占めないようにする
・PCとスマホ両方での視認性を確認する
TikTok / Instagram Reels / YouTubeショート(縦型動画・9:16)
解像度1080×1920の場合
・メインテロップ:56〜72px
・強調テロップ:72〜96px
・補足テロップ:42〜48px
ポイント
・横型動画より大きめのサイズが必要
・画面上下のセーフゾーン(UIが表示される領域)を避ける
・1行あたりの文字数を少なくする(10〜15文字程度)
Instagramフィード(正方形・1:1)
解像度1080×1080の場合
・メインテロップ:48〜60px
・強調テロップ:60〜72px
ポイント
・画面が小さいため、文字数を絞る
・シンプルなデザインを心がける
サイズの階層を作る
テロップには、役割に応じて複数のサイズを使い分けることで、情報の階層が明確になります。
サイズの階層例
・タイトル:最大サイズ(80〜100px程度)
・見出し・強調:大サイズ(60〜80px程度)
・メインテロップ:標準サイズ(48〜60px程度)
・補足・注釈:小サイズ(36〜42px程度)
この階層を統一することで、視聴者が情報の重要度を直感的に理解できます。
サイズ設定の注意点
1. 小さすぎないように
「目立たせたくない」と思っても、小さすぎると読めません。最低でも36px以上を目安にしましょう。
2. 大きすぎないように
大きすぎると、映像を覆い隠してしまいます。画面の1/4以上をテロップが占めないようにしましょう。
3. 必ず実機で確認
編集ソフトのプレビューだけでなく、実際にスマホで確認することが重要です。書き出した動画をスマホに転送して確認しましょう。
配色の基本ルール
テロップの色選びは、視認性とデザイン性の両方に影響します。
視認性を高める配色の基本
テロップの視認性を高めるための、基本的な配色ルールを紹介します。
コントラストを確保する
テロップと背景のコントラスト(明暗の差)が十分にあることが、視認性の基本です。
基本ルール
・明るい背景には暗い文字
・暗い背景には明るい文字
・背景が複雑な場合は、文字に縁取りや影を付ける
コントラストが不十分な例
・明るい空に白いテロップ
・暗い室内に黒いテロップ
・カラフルな背景に中間色のテロップ
縁取り(アウトライン)を活用する
背景が複雑な場合や、コントラストが確保しにくい場合は、文字に縁取りを付けることで視認性が向上します。
縁取りの設定
・白文字に黒縁取り:最も視認性が高い組み合わせ
・縁取りの太さ:文字サイズの5〜10%程度
・縁取りの色:文字と反対の明度(明るい文字→暗い縁、暗い文字→明るい縁)
ドロップシャドウを活用する
文字に影(ドロップシャドウ)を付けることで、背景から浮き上がって見え、視認性が向上します。
ドロップシャドウの設定
・影の色:黒または暗いグレー(不透明度50〜70%程度)
・影の距離:2〜5px程度
・影のぼかし:3〜6px程度
・影の角度:右下(135度)が一般的
背景ボックスを使用する
テロップの後ろに半透明のボックスを配置することで、どんな背景でも視認性を確保できます。
背景ボックスの設定
・色:黒、白、またはブランドカラー
・不透明度:50〜80%程度
・形状:角丸の長方形が一般的
・パディング(余白):上下左右に文字サイズの20〜30%程度
テロップの色使いのルール
テロップに使う色の選び方について、ルールを紹介します。
基本は白か黒
メインのテロップは、白または黒をベースにするのが無難です。どんな背景にも馴染みやすく、視認性も高いです。
白文字が適している場面
・暗い背景
・動画全体が暗めのトーン
・クールでスタイリッシュな印象を与えたい場合
黒文字が適している場面
・明るい背景
・動画全体が明るめのトーン
・落ち着いた、フォーマルな印象を与えたい場合
色を使うのは強調時のみ
カラフルなテロップは目立ちますが、使いすぎると逆効果です。色を使うのは、特に強調したいポイントに絞りましょう。
色を使う場面
・重要なキーワードの強調
・話者の識別(対談動画など)
・ポジティブ/ネガティブの区別
・カテゴリや種類の区別
色の意味を統一する
動画全体で、色の意味を統一しましょう。
色の意味の例
・赤:重要、注意、NG、ネガティブ
・青:ポイント、ヒント、補足
・緑:OK、ポジティブ、安全
・黄色:注目、警告
・ピンク:女性的、かわいい
一度決めた色の意味は、動画全体で一貫して使用することで、視聴者が理解しやすくなります。
ブランドカラーの活用
企業やチャンネルのブランドカラーがある場合は、テロップにも反映させましょう。
ブランドカラーの活用方法
・強調テロップの色として使用
・背景ボックスの色として使用
・縁取りの色として使用
・タイトルやエンドカードに使用
ただし、ブランドカラーが視認性の低い色(薄い色、中間色など)の場合は、テロップのメインカラーとしては避け、アクセントに留めましょう。
トンマナ定義書:フォント・色・素材のルールを決めて「動画のブランド化」を急ごうも参考にしてください。
レイアウトと配置のルール
テロップをどこに配置するかも、視認性と動画の印象に大きく影響します。
基本的な配置位置
画面下部(下三分の一)
最も一般的なテロップの配置位置です。映像の邪魔になりにくく、視聴者も見慣れているため、自然に読んでもらえます。
・字幕(発言内容をそのまま表示)に最適
・画面下端から10〜15%程度上に配置
・中央揃えが基本
画面中央
最も目立つ位置です。重要なメッセージやタイトルに使用します。
・タイトル、見出しに最適
・長時間表示すると映像の邪魔になる
・短時間、またはインパクトを与えたい場面で使用
画面上部
カテゴリ表示やラベルに適した位置です。
・話者名、場所、日時などの補足情報
・常時表示しても邪魔になりにくい
・縦型動画では、プラットフォームのUIに注意
セーフゾーンを意識する
テロップを配置する際は、「セーフゾーン」を意識しましょう。セーフゾーンとは、画面端から一定の余白を取った範囲で、この範囲内にテロップを配置することで、どのデバイスでも見切れなく表示されます。
セーフゾーンの目安
・横型動画(16:9):画面端から5〜10%の余白
・縦型動画(9:16):上下はプラットフォームのUIを考慮
縦型動画のセーフゾーン
TikTok、Instagram Reels、YouTubeショートなどの縦型動画では、画面上下にプラットフォームのUI(いいねボタン、コメント、説明文など)が表示されます。この領域を避けてテロップを配置しましょう。
・上部:画面上端から10〜15%を避ける
・下部:画面下端から15〜20%を避ける
左揃え・中央揃え・右揃え
テロップの揃え方によって、印象が変わります。
中央揃え
・最も一般的
・バランスが良く、安定した印象
・短いテキストに適している
左揃え
・読みやすい(日本語は左から右に読むため)
・長文や複数行のテキストに適している
・ニュースやドキュメンタリー風の印象
右揃え
・あまり使用されない
・特殊な演出として使用
・画面右側に人物がいる場合など
複数のテロップを同時に表示する場合
画面上に複数のテロップを同時に表示する場合は、以下のポイントに注意しましょう。
階層を明確にする
・メインのテロップは大きく、目立つ位置に
・サブのテロップは小さく、邪魔にならない位置に
・サイズ、色、位置で階層を表現
重なりを避ける
・テロップ同士が重ならないように配置
・十分な間隔(余白)を取る
・読む順序が分かるように配置
情報量を絞る
・同時に表示するテロップは最大2〜3個まで
・それ以上は情報過多で読みにくくなる
表示時間とタイミングのルール
テロップをどのくらいの時間表示するか、どのタイミングで表示するかも重要です。
表示時間の目安
テロップの表示時間は、テキストの長さによって調整します。
基本的な目安
・短いテロップ(10文字以下):1.5〜2秒
・標準的なテロップ(10〜20文字):2〜3秒
・長いテロップ(20文字以上):3〜4秒
計算方法
日本語の場合、1秒あたり4〜6文字を読めると言われています。文字数÷5秒に、0.5〜1秒程度を加えた時間が目安です。
例:15文字のテロップ
15 ÷ 5 = 3秒 + 0.5秒 = 3.5秒
表示タイミングのルール
発言に合わせる
話している内容をテロップにする場合、発言の開始に合わせてテロップを表示し、発言の終了に合わせて消します。
・発言より少し早め(0.2〜0.5秒前)に表示開始
・発言の終了と同時、または少し後に消す
シーン転換に合わせる
シーンが切り替わるタイミングでテロップも切り替えると、自然な流れになります。テロップだけが残り続けないように注意しましょう。
BGMに合わせる
BGMのビートやリズムに合わせてテロップを表示すると、テンポの良い動画になります。
アニメーションの活用
テロップの表示・非表示にアニメーションを加えることで、より洗練された印象になります。
よく使われるアニメーション
・フェードイン/フェードアウト:徐々に表示/消去。最もシンプルで汎用的
・スライドイン/スライドアウト:横や縦から入ってくる/出ていく
・ポップ:弾むように表示。カジュアルな印象
・タイプライター:1文字ずつ表示。読ませたい場合に効果的
アニメーション設定の目安
・フェードの時間:0.2〜0.5秒程度
・スライドの時間:0.3〜0.5秒程度
・イージング:イーズイン/イーズアウトで滑らかに
アニメーション使用の注意点
・派手すぎるアニメーションは避ける
・動画全体でアニメーションの種類を統一する
・読む時間を確保する(アニメーション中は読みにくい)
テロップデザインの応用テクニック
基本ルールを押さえたら、より効果的なテロップデザインの応用テクニックを学びましょう。
強調テクニック
特定の単語やフレーズを強調する方法を紹介します。
色を変える
強調したい部分だけ色を変えます。例えば、白文字の中で重要な単語だけ黄色や赤にします。
サイズを変える
強調したい部分だけサイズを大きくします。同じ行内でサイズを変える場合は、ベースラインを揃えると読みやすいです。
太さを変える
強調したい部分だけフォントの太さ(ウェイト)を変えます。同じフォントファミリー内で変えると統一感が保たれます。
装飾を加える
下線、マーカー風の背景、囲み枠など、装飾を加えて強調します。
話者の識別
複数の人が話す動画では、テロップで話者を識別できるようにします。
識別方法
・色を変える:Aさんは白、Bさんは黄色など
・位置を変える:Aさんは画面左側、Bさんは画面右側
・名前を表示:テロップの前に「A:」「B:」などを付ける
・アイコンを付ける:話者のアイコンをテロップに添える
感情・ニュアンスの表現
テロップのデザインで、発言の感情やニュアンスを表現することもできます。
表現方法の例
・驚き:大きなサイズ、!マーク、派手な色
・怒り:赤色、太字、ギザギザの縁
・悲しみ:青色、小さめのサイズ、フェード効果
・楽しさ:カラフル、ポップなフォント、弾むアニメーション
・ささやき:小さいサイズ、薄い色、控えめなデザイン
ただし、やりすぎると読みにくくなるため、バランスを取りましょう。
効果音との連動
テロップの表示と効果音を連動させることで、より印象的な演出ができます。
連動の例
・テロップ表示と同時に「ポン」「シャキーン」などの効果音
・強調テロップと同時にインパクト系の効果音
・ツッコミテロップと同時にズッコケ系の効果音
BGM・効果音(SE)の使い方|聴き疲れさせない音量調整とタイミングも参考にしてください。
プラットフォーム別のテロップ最適化
プラットフォームによって、最適なテロップのスタイルは異なります。
YouTube(横型動画)
特徴
・PC、スマホ、TV など様々なデバイスで視聴される
・比較的長い動画が多い
・字幕ON/OFFの機能がある
最適化のポイント
・PC視聴とスマホ視聴の両方を考慮したサイズ設定
・長時間視聴しても疲れないシンプルなデザイン
・自動字幕機能との併用を考慮
・エンドカードのテロップは視認性を特に重視
TikTok
特徴
・ほぼスマホのみで視聴される
・短い動画(15〜60秒が中心)
・音声OFFで視聴されることも多い
・画面上下にUIが表示される
最適化のポイント
・大きめのサイズ(スマホでも読みやすく)
・セーフゾーンを厳守(上下のUI領域を避ける)
・短時間で読めるシンプルなテキスト
・トレンドのテロップスタイルを意識
・縦書きテロップも効果的
TikTok:最初の0.5秒で離脱させない!「ループ再生」を狙う編集の仕掛けも参考にしてください。
Instagram Reels / ストーリー
特徴
・スマホ視聴がメイン
・短い動画
・ビジュアル重視のプラットフォーム
・おしゃれなデザインが好まれる
最適化のポイント
・デザイン性を重視(おしゃれなフォント、配色)
・世界観を壊さないテロップスタイル
・セーフゾーンを意識
・Instagramの内蔵機能を活用する場合も
Instagramリール:世界観を壊さず「保存」を増やす!文字入れと余白のデザインルールも参考にしてください。
YouTubeショート
特徴
・縦型ショート動画
・TikTok、Reelsと同様の視聴環境
・YouTube本編への誘導も目的の一つ
最適化のポイント
・セーフゾーンを厳守
・大きめのサイズ
・チャンネル名や本編への誘導テロップも効果的
・本編と統一感のあるデザイン
YouTubeショート:関連動画からの流入を増やす!「続きは本編で」へ繋げる編集術も参考にしてください。
企業VP・プロモーション動画
特徴
・Webサイト、展示会、社内など様々な場所で使用
・ブランドイメージが重要
・フォーマルな印象が求められることが多い
最適化のポイント
・ブランドカラー、ブランドフォントの使用
・シンプルで上品なデザイン
・視認性と美しさの両立
・多言語対応を考慮(字幕を別言語に切り替える場合)
テロップ作成を効率化する方法
テロップ作成は時間のかかる作業です。効率化する方法を紹介します。
テンプレートを作成する
よく使うテロップのスタイルをテンプレート化しておくと、毎回ゼロから作る手間が省けます。
テンプレート化すべき要素
・メインテロップ(通常の発言用)
・強調テロップ(重要ポイント用)
・タイトルテロップ
・名前テロップ(話者表示用)
・補足テロップ(注釈用)
Premiere Proの「エッセンシャルグラフィックス」や、After Effectsの「モーショングラフィックステンプレート」を活用しましょう。
動画編集の「テンプレート化」のススメ|制作時間を短縮しつつ統一感を出す方法も参考にしてください。
自動文字起こしを活用する
AIの自動文字起こし機能を使えば、字幕の作成時間を大幅に短縮できます。
主な自動文字起こしツール
・Premiere Pro:文字起こし機能(日本語対応)
・DaVinci Resolve:文字起こし機能
・YouTube:自動字幕生成
・Vrew:AIによる自動字幕生成
・notta:文字起こしサービス
自動生成された字幕は、誤字や誤認識があるため、必ず確認・修正しましょう。
AI動画編集ツールの実力は?自動カットや字幕生成で作業を10倍速くする方法も参考にしてください。
ショートカットを活用する
テロップ作成に関連するショートカットを覚えておくと、効率が上がります。
Premiere Proの例
・Ctrl/Cmd + T:新規テキスト作成
・Ctrl/Cmd + D:クリップを複製
・Alt/Option + ドラッグ:クリップをコピー配置
動画編集の効率爆上げ!左手デバイスやショートカットキーの活用術も参考にしてください。
スタイルガイドを作成する
テロップのルール(フォント、サイズ、色、配置など)をスタイルガイドとしてまとめておくと、迷わずに作業を進められます。チームで作業する場合は、統一感を保つためにも重要です。
よくある質問

Q1. テロップは全ての発言に入れるべきですか?
必ずしも全ての発言にテロップを入れる必要はありません。動画のスタイルや目的によって判断しましょう。トーク系YouTube動画では多くの発言にテロップを入れることが多いですが、Vlogやドキュメンタリーでは重要な部分のみにテロップを入れることもあります。音声OFFで視聴されることが想定される場合は、多めにテロップを入れることをおすすめします。
Q2. 無料で使える商用利用可能なフォントはありますか?
はい、多くあります。代表的なものを紹介します。
・Noto Sans JP / Noto Serif JP(Google Fonts)
・M PLUS 1p / M PLUS Rounded 1c(Google Fonts)
・源ノ角ゴシック / 源ノ明朝(Adobe / Google)
・Zen Maru Gothic(Google Fonts)
・コーポレート・ロゴ(商用利用可)
使用前に、各フォントのライセンスを必ず確認してください。
Q3. テロップの色は統一すべきですか?
基本的には統一すべきです。ただし、強調したい部分や、話者の識別など、意味のある色分けは効果的です。ルールなく色を変えると、視聴者が混乱します。「白が通常、黄色が重要ポイント、赤がNG」など、色の意味を決めて統一しましょう。
Q4. 縦書きテロップはどのような場合に使いますか?
縦書きテロップは、以下のような場合に効果的です。
・縦型動画(TikTok、Reelsなど)で、画面幅を活かしたい場合
・和風、伝統的な雰囲気を出したい場合
・インパクトを与えたい場合
・デザイン的なアクセントとして
ただし、長文の縦書きは読みにくいため、短いフレーズに限定しましょう。
Q5. テロップが映像の邪魔になっている気がします。どうすればいいですか?
以下の方法を試してみてください。
・サイズを小さくする
・不透明度を下げる
・配置位置を変える(重要な映像と重ならないように)
・背景ボックスを使用する場合は、不透明度を下げる
・表示時間を短くする
・テロップの量自体を減らす
Q6. スマホで確認すると小さく感じます。PCではちょうど良いのですが。
スマホ視聴を前提にサイズを設定しましょう。YouTube動画の場合、PCよりスマホで視聴されることが多いです。PCで大きすぎると感じても、スマホで適切なサイズであれば、そちらを優先しましょう。
テロップデザインのチェックリスト
本記事で解説した内容をチェックリストとしてまとめます。
フォントのチェックリスト
□ 視認性の高いフォント(ゴシック体など)を選んでいるか
□ 動画のトーンに合ったフォントか
□ 使用するフォントは2〜3種類以内に絞っているか
□ フォントのライセンスを確認したか
サイズのチェックリスト
□ スマホで見ても読めるサイズか
□ 情報の重要度に応じてサイズに階層があるか
□ 映像を覆い隠すほど大きくなっていないか
□ 実際にスマホで確認したか
配色のチェックリスト
□ 背景との コントラストは十分か
□ 縁取りまたはドロップシャドウを適切に使用しているか
□ 色の意味(強調、話者識別など)が統一されているか
□ カラフルになりすぎていないか
配置のチェックリスト
□ セーフゾーン内に配置しているか
□ 重要な映像と重なっていないか
□ 複数のテロップが重なっていないか
□ 揃え方(左揃え、中央揃えなど)が統一されているか
表示時間のチェックリスト
□ 読むのに十分な時間表示しているか
□ 発言のタイミングと合っているか
□ アニメーションが長すぎないか
まとめ
見やすいテロップを作るためのポイントをまとめます。
フォント選びのポイント
・視認性の高いゴシック体を基本に
・動画のトーンに合ったフォントを選ぶ
・使用するフォントは2〜3種類まで
・ライセンスを必ず確認
サイズ設定のポイント
・スマホ視聴を前提に、大きめに設定
・横型動画:48〜60px程度が目安
・縦型動画:56〜72px程度が目安
・情報の重要度で階層を作る
配色のポイント
・コントラストを十分に確保
・縁取りやドロップシャドウで視認性を向上
・基本は白か黒、色は強調時のみ
・色の意味を統一する
配置のポイント
・セーフゾーンを意識
・画面下部(下三分の一)が基本
・重要な映像と重ならないように
テロップは動画の重要な要素です。本記事で紹介したルールを参考に、視聴者にストレスなく読んでもらえる、見やすいテロップを作りましょう。
動画編集に関する他の記事も、ぜひ参考にしてください。
・視聴維持率が変わる!プロが教える「カット」と「間」の編集テクニック
・BGM・効果音(SE)の使い方|聴き疲れさせない音量調整とタイミング
・動画編集の「テンプレート化」のススメ|制作時間を短縮しつつ統一感を出す方法
・トンマナ定義書:フォント・色・素材のルールを決めて「動画のブランド化」を急ごう
・AI動画編集ツールの実力は?自動カットや字幕生成で作業を10倍速くする方法
OMNIWEBでは、視認性と デザイン性を両立したテロップ作成を含む、動画編集サービスを提供しています。テロップのスタイルガイド作成や、テンプレート制作についてもご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。