「この動画にぴったりのBGMが見つからない……」
YouTubeやTikTok、企業のプロモーション動画、ゲーム制作——あらゆる映像コンテンツにおいて、BGMと効果音は作品の印象を決定づける重要な要素です。しかし、著作権の問題、ライセンス条件の複雑さ、そして何より「商用利用できるのか」という不安から、音楽素材探しに多くの時間を費やしているクリエイターは少なくありません。
実際、私自身も映像制作の現場で「使える音源がなかなか見つからない」という声を数えきれないほど聞いてきました。有料サービスは月額数千円〜数万円かかり、かといって無料サイトは品質や利用条件に不安がある。このジレンマに悩むクリエイターは、年々増加しています。
しかし、安心してください。2026年現在、無料でありながら商用利用可能で、プロの現場でも十分に通用する高品質な音楽素材サイトは確実に存在します。この記事では、国内外の数あるフリー素材サイトの中から、私が実際に使い込んで厳選した5つのサイトを徹底解説します。
各サイトの特徴、楽曲数、利用条件、得意なジャンル、そして実際に使う上での注意点まで、すべてを網羅。この記事を読めば、あなたの動画制作に最適な音楽素材が必ず見つかるはずです。
第1章:フリーBGM・効果音サイトを選ぶ前に知っておくべきこと

1-1. 「フリー」と「著作権フリー」は違う
まず最初に、多くの人が誤解している点を明確にしておきましょう。「フリー素材」という言葉は、「無料で使える」という意味であり、「著作権がない」という意味ではありません。
フリーBGMサイトで配布されている楽曲の多くは、作曲者が著作権を保持しています。私たちに許可されているのは、利用規約の範囲内で楽曲を「使用する権利」であり、楽曲そのものの権利を譲渡されているわけではないのです。
したがって、「無料で使えるから何をしてもいい」というわけではありません。各サイトの利用規約をしっかり確認し、許可された範囲内で使用することが、クリエイターとしての責任です。
1-2. 商用利用の定義を理解する
「商用利用」の定義は、サイトによって微妙に異なります。一般的には、以下のような用途が商用利用に該当します。
収益を目的とした動画(YouTubeの収益化動画など)、企業や団体のプロモーション、広告、CM、販売目的の製品(ゲーム、アプリなど)への使用、クライアントワークとしての映像制作などがこれに当たります。
一方、個人のブログ、収益化していないSNS投稿、学校の発表などは「非商用利用」とみなされることが多いですが、これもサイトによって解釈が異なる場合があります。
今回紹介する5つのサイトは、すべて商用利用が可能なサイトです。ただし、利用条件(クレジット表記の要否など)はサイトごとに異なりますので、必ず公式サイトの利用規約を確認してください。
1-3. クレジット表記とは
クレジット表記(帰属表示)とは、楽曲を使用する際に、作曲者やサイト名を明記することです。例えば、YouTube動画の概要欄に「BGM:DOVA-SYNDROME」「Music by ○○」のように記載します。
クレジット表記が「必須」のサイトと「任意(推奨)」のサイトがあります。必須の場合、表記を怠ると利用規約違反となり、最悪の場合、著作権侵害として問題になる可能性もあります。
表記が「任意」の場合でも、作曲者への敬意として記載することをお勧めします。無料で素晴らしい楽曲を提供してくれている作曲者への、せめてもの恩返しになるからです。
1-4. 禁止事項の一般的なパターン
多くのフリーBGMサイトで共通して禁止されている行為があります。素材選びの前に、これらを理解しておきましょう。
楽曲そのものの再配布は、ほぼすべてのサイトで禁止されています。ダウンロードした楽曲を、自分のサイトやストレージで再配布する行為は許可されていません。
作曲者の詐称も当然禁止です。「この曲は自分が作った」と偽る行為は、著作権侵害に該当します。
JASRACなど著作権管理団体への登録も禁止されています。フリー素材を使った作品を、著作権管理団体に登録することはできません。
公序良俗に反する利用として、反社会的なコンテンツ、違法なコンテンツ、誹謗中傷を目的としたコンテンツへの使用は、多くのサイトで禁止されています。
第2章:厳選5サイトの詳細解説
それでは、本題の「無料で使える商用OKの高品質なBGM・効果音サイト5選」を詳しく解説していきます。各サイトの特徴、強み、利用条件を比較しながら、あなたのニーズに合ったサイトを見つけてください。
【第1位】DOVA-SYNDROME(ドーヴァ・シンドローム)
国内最大級のフリーBGMサイトとして、多くのクリエイターに愛用されているのがDOVA-SYNDROMEです。2009年に作曲家の稿屋隆氏によって開設され、現在では18,000曲以上のBGMと1,300音以上の効果音が登録されています。
DOVA-SYNDROMEの最大の強みは、圧倒的な楽曲数と多様性です。260名以上の作曲家が参加しており、ポップス、ロック、エレクトロニカ、オーケストラ、ジャズ、和風、ホラー、コメディなど、あらゆるジャンルの楽曲が揃っています。「探している曲調が見つからない」ということがまずありません。
検索機能も非常に充実しています。ジャンル、ムード、楽器、テンポ、長さなど、多角的な条件で楽曲を絞り込むことができます。また、ダウンロード数ランキングや新着順での表示も可能で、人気曲や最新曲をすぐにチェックできます。
利用条件について説明します。基本的に商用利用・個人利用ともに無料で、クレジット表記は基本的に不要です。ただし、作曲者によっては個別に利用規約を設けている場合があるため、ダウンロード前に各楽曲のページで確認することをお勧めします。
禁止事項としては、楽曲の再配布、作曲者の詐称、著作権管理団体への登録が挙げられます。これらを守る限り、YouTube、TikTok、ゲーム、企業VP、CMなど、幅広い用途で自由に使用できます。
特におすすめのポイントとして、DOVA-SYNDROMEはYouTubeのContent IDに登録していないため、「著作権侵害の申し立て」が来る心配がありません。YouTubeで収益化している動画でも安心して使用できるのは、大きなメリットです。
こんな人におすすめです。大量の楽曲から選びたい人、様々なジャンルの音楽が必要な人、YouTubeで収益化している人、クレジット表記を省略したい場合がある人に最適です。
【第2位】効果音ラボ
効果音に特化したフリー素材サイトとして、国内トップクラスの知名度と品質を誇るのが効果音ラボです。「業務用効果音の品質」を目指して制作された素材は、プロの音響現場でも実際に使用されています。
効果音ラボは、管理人のKilly氏が一人で運営しているサイトです(声素材は声優との共同制作)。個人運営でありながら、2,000種類以上の高品質な効果音を無料で提供しており、その品質と使いやすさから多くのYouTuberや配信者に支持されています。
特徴的なのは、「日本のコンテンツに最適化された」効果音が多いことです。和太鼓の「ドドン!」、ツッコミの「ビシッ!」、ひらめきの「ピコーン!」など、日本のYouTubeやバラエティでよく聞く効果音が豊富に揃っています。これらの音を聞いたことがない人はいないでしょう。
カテゴリ分けも秀逸です。「戦闘」「演出・アニメ」「声素材」「生活」「自然・環境」「乗り物」「システム音」など、用途別に整理されており、目的の効果音にすぐにたどり着けます。
サイトの使い勝手も抜群です。左クリック一発でダウンロードできる設計、プレビューの読み込みが速い軽量設計、直感的なカテゴリナビゲーション——効果音探しのストレスを最小限に抑える工夫がされています。
利用条件は非常にシンプルです。商用利用無料、クレジット表記不要、利用報告不要。これほど自由度の高い条件で、これだけ高品質な素材を提供しているサイトは稀です。
禁止事項としては、素材そのものの再配布、効果音を紹介する動画の作成(これも再配布に該当)、改変した効果音の再配布があります。
また、効果音ラボでは「ポン出し」というWebアプリも提供しています。配信中にボタン一つで効果音を鳴らせるツールで、生配信やZoomミーティングで重宝します。
こんな人におすすめです。効果音を探している人、日本的な演出効果音が欲しい人、YouTubeやバラエティ系の動画を作る人、生配信で効果音を使いたい人に最適です。
【第3位】魔王魂(まおうだましい)
「規約が激ユルで難しいこと考えなくてOK!」——公式サイトにそう堂々と宣言されている魔王魂は、作曲家の森田交一氏が運営するフリー音楽素材サイトです。その言葉通り、非常に自由度の高い利用条件が魅力です。
魔王魂の楽曲数は5,000曲以上。「シャイニングスター」「12345」「Burning Heart」など、YouTubeで一度は聞いたことがある楽曲も多数あります。代表曲「シャイニングスター」はYouTubeで2,500万回以上再生されており、CMやアニメ主題歌にも使用されるなど、その品質はプロレベルです。
利用条件の自由度は特筆に値します。商用利用OK、改変OK、18禁コンテンツを含むあらゆるコンテンツで使用可、許可や報告も必要なし——ここまで寛容なサイトは珍しいです。禁止されているのは「この曲は自分が作った」という虚偽の著作表記と盗作のみです。
魔王魂の楽曲は、ゲーム制作との相性が抜群です。RPG向けの壮大なオーケストラ曲、戦闘シーン向けの激しいロック、日常シーン向けのほのぼのBGMなど、ゲームの各シーンに合った楽曲が充実しています。RPGツクールシリーズでループするよう適切な処理が施された楽曲も多数あります。
歌もの素材があるのも魔王魂の特徴です。BGMだけでなく、ボーカル入りの楽曲も無料で提供されており、主題歌やオープニングテーマとして使用できます。自分で歌詞を付けて「歌ってみた」動画にすることも可能です。
また、魔王魂はYouTubeのContent IDを取得していないため、楽曲を使用しても著作権侵害の申し立てが来ることはありません。これは、「魔王魂を使ってYouTuberさん達が収益を上げてもらうことで、私の音楽が多くの方に聴いていただけるしWin-Win」という森田氏の考えに基づいています。
こんな人におすすめです。利用規約をシンプルにしたい人、ゲーム制作者、歌もの素材も欲しい人、18禁コンテンツを制作する人、お笑い芸人やバラエティ系の動画制作者に最適です。
【第4位】甘茶の音楽工房
2009年から続く老舗のフリーBGMサイト、甘茶の音楽工房。作曲家の甘茶氏が趣味で制作した楽曲を無料配布しており、500曲以上のオリジナル楽曲が公開されています。
甘茶の音楽工房の最大の特徴は、楽曲の「雰囲気の統一感」です。アコースティックからエレクトロまで幅広いジャンルを扱っていますが、どの曲も「落ち着いた」「上品な」「繊細な」雰囲気を持っています。派手さよりも、じんわりと心に染みるような楽曲が多いのが特徴です。
ピアノやストリングスを使った美しい楽曲が特に充実しており、感動的なシーン、回想シーン、エンディングなどに最適です。また、オーケストラ系の壮大な楽曲、和風の楽曲なども高品質なものが揃っています。
利用条件について説明します。商用・非商用を問わず完全無料で利用可能です。クレジット表記は不要(任意)で、利用報告も不要です。加工・編集も自由に行えます。
禁止事項は、楽曲の販売・再配布、作曲者を偽る行為、著作権管理団体への登録です。これらを守れば、WEB、動画、ゲーム、イベントなど、あらゆる用途で自由に使用できます。
なお、甘茶の音楽工房には姉妹サイト「ノスタルジア」もあります。こちらはアコースティック系の楽曲に特化しており、より「温かみ」「懐かしさ」を感じる楽曲が揃っています。
注意点として、2019年以降、新曲の追加は行われていません。しかし、既存の楽曲は十分に高品質であり、今でも多くのクリエイターに利用されています。
こんな人におすすめです。落ち着いた雰囲気のBGMを探している人、ピアノやストリングス系の楽曲が欲しい人、感動的・ノスタルジックな演出をしたい人、品質の安定した楽曲を使いたい人に最適です。
【第5位】YouTubeオーディオライブラリ
YouTubeが公式に提供しているフリーBGM・効果音サービス、YouTubeオーディオライブラリ。YouTube Studioからアクセスでき、4万種類以上の音楽と効果音をダウンロードできます。
最大のメリットは「YouTube公式」という安心感です。YouTubeオーディオライブラリの楽曲は、YouTube動画で使用することを前提に提供されているため、著作権侵害の申し立てを受ける心配がありません。YouTube動画の収益化にも対応しています。
楽曲のジャンルは非常に幅広く、ポップ、ロック、ジャズ、クラシック、エレクトロニック、アンビエントなど、様々なムードの楽曲が揃っています。また、効果音も充実しており、ボタン音、環境音、衝撃音など、動画制作に必要な素材が一通り揃います。
検索・フィルタリング機能も優秀です。ジャンル、ムード、楽器、長さなどで楽曲を絞り込むことができ、イメージに合った楽曲を効率的に探せます。気に入った楽曲には「スター」を付けて保存しておくこともできます。
利用条件について説明します。すべての楽曲が無料で、商用利用(収益化動画での使用)も可能です。ただし、一部の楽曲には「帰属表示が必要」というマークが付いています。このマークがある楽曲を使用する場合は、動画の説明欄にアーティスト名を記載する必要があります。
重要な注意点があります。YouTubeオーディオライブラリの楽曲は、YouTube動画での使用を前提としています。利用規約には明記されていませんが、Instagram、TikTok、ニコニコ動画など、YouTube以外のプラットフォームで使用することは避けた方が安全です。
また、アクセスにはYouTubeアカウントが必要で、YouTube Studio(PCブラウザ版)からのみアクセス可能です。スマートフォンアプリからはアクセスできない点に注意してください。
こんな人におすすめです。YouTube動画を制作している人、著作権トラブルを絶対に避けたい人、公式サービスの安心感が欲しい人、帰属表示のルールが統一されている方が楽な人に最適です。
第3章:5サイト比較表
各サイトの特徴を一覧で比較してみましょう。
DOVA-SYNDROMEは、楽曲数が約18,000曲以上、効果音が約1,300音以上と最大規模です。商用利用は可能で、クレジット表記は基本不要(作曲者により異なる場合あり)です。強みは圧倒的な楽曲数と多様性で、あらゆるジャンルに対応しています。
効果音ラボは、効果音が約2,000種類以上と効果音に特化しています。商用利用は可能で、クレジット表記は不要です。強みは日本的な効果音が充実しており、YouTuber御用達のサイトとして知られています。
魔王魂は、楽曲数が約5,000曲以上で、歌もの素材も含まれます。商用利用は可能で、クレジット表記は任意です。強みは利用規約が非常に緩く、ゲーム制作との相性が抜群です。
甘茶の音楽工房は、楽曲数が約500曲以上です。商用利用は可能で、クレジット表記は不要です。強みは落ち着いた雰囲気の楽曲が充実しており、品質の安定感があります。
YouTubeオーディオライブラリは、楽曲・効果音合わせて約4万種類以上です。商用利用は可能で、クレジット表記は一部必要です。強みはYouTube公式の安心感があり、著作権トラブルの心配がありません。
第4章:用途別おすすめサイト

4-1. YouTube動画を作るなら
YouTubeで動画を投稿するなら、まず「YouTubeオーディオライブラリ」をチェックしましょう。YouTube公式のサービスなので、著作権侵害の申し立てを受ける心配がなく、収益化動画でも安心して使えます。
より多くの選択肢が欲しい場合は「DOVA-SYNDROME」がおすすめです。18,000曲以上の楽曲から選べるため、「イメージに合う曲が見つからない」ということがほとんどありません。Content IDに登録していないため、YouTubeでの使用も安心です。
効果音は「効果音ラボ」一択です。YouTuberがよく使う「ドドン」「ピコーン」「チーン」などの効果音は、ほぼすべてここで揃います。
4-2. ゲームを制作するなら
ゲーム制作には「魔王魂」が最適です。RPG、アクション、ホラー、シミュレーションなど、様々なジャンルのゲームに合った楽曲が揃っています。RPGツクール向けにループ処理された楽曲も多数あります。
利用規約が非常に緩いのも、ゲーム制作者にとっては大きなメリットです。「改変OK」「18禁OK」「報告不要」という条件は、制作の自由度を最大限に高めてくれます。
効果音は「効果音ラボ」と「DOVA-SYNDROME」を併用するのがおすすめです。ゲーム特有の効果音(決定音、キャンセル音、アイテム取得音など)は両サイトで充実しています。
4-3. 企業のプロモーション動画を作るなら
企業VPやCMなど、ビジネス用途の動画には「DOVA-SYNDROME」と「甘茶の音楽工房」の組み合わせがおすすめです。
DOVA-SYNDROMEは、コーポレート系、ポップス系、アンビエント系など、企業動画に合うBGMが豊富です。検索機能で「ビジネス」「企業」などのワードで絞り込むと、適切な楽曲が見つかります。
甘茶の音楽工房は、上品で落ち着いた雰囲気の楽曲が多いため、高級感やブランドイメージを大切にする企業動画に最適です。
ただし、大規模なテレビCMや、非常に重要なプロモーションの場合は、有料の音楽素材サービスや、オリジナル楽曲の制作を検討することをお勧めします。フリー素材は他の人も使用する可能性があるため、「唯一無二」のブランドイメージを作りたい場合には不向きです。
4-4. 結婚式の映像を作るなら
ウェディングムービーやプロフィールムービーには、「甘茶の音楽工房」がおすすめです。ピアノやストリングスを使った感動的な楽曲、オルゴール調の優しい楽曲など、結婚式の雰囲気にぴったりの楽曲が揃っています。
DOVA-SYNDROMEも、「感動」「幸せ」「結婚式」などのキーワードで検索すると、適切な楽曲が見つかります。楽曲数が多いため、新郎新婦の好みに合った曲を見つけやすいでしょう。
4-5. TikTokやInstagramリール用の動画を作るなら
ショート動画には「DOVA-SYNDROME」と「魔王魂」がおすすめです。テンポの良い楽曲、インパクトのあるイントロを持つ楽曲が多く、短時間で視聴者の注意を引くのに適しています。
注意点として、TikTokやInstagramでは「アプリ内の音楽ライブラリ」を使うのが主流です。フリーBGMを使用する場合、他のユーザーと差別化できる反面、プラットフォームの推奨音楽を使用した場合に比べてリーチが下がる可能性があります。
また、YouTubeオーディオライブラリの楽曲は、YouTube以外のプラットフォームでの使用は避けた方が安全です。
第5章:フリーBGMサイトを使う際の注意点
5-1. 必ず公式サイトの利用規約を確認する
この記事で紹介した情報は、2026年1月時点のものです。利用規約は予告なく変更される可能性があるため、実際に楽曲を使用する際には、必ず公式サイトの最新の利用規約を確認してください。
特に、DOVA-SYNDROMEのように複数の作曲者が参加しているサイトでは、作曲者ごとに個別の利用条件が設けられている場合があります。ダウンロード前に、各楽曲のページで利用条件を確認する習慣をつけましょう。
5-2. 楽曲の「被り」に注意する
フリーBGMは、誰でも無料で使えるからこそ、「他の人と同じ曲を使ってしまう」リスクがあります。特に人気ランキング上位の楽曲は、多くのクリエイターが使用しているため、「どこかで聞いたことがある」と視聴者に思われる可能性があります。
対策として、新着楽曲をチェックする、ランキング下位の隠れた名曲を探す、複数のサイトを使い分ける、などの方法があります。
5-3. クレジット表記のやり方
クレジット表記が必要な場合、以下のような形式で記載するのが一般的です。
YouTube動画の場合は、動画の概要欄に記載します。例として、「BGM:DOVA-SYNDROME」「Music by 甘茶の音楽工房(https://amachamusic.chagasi.com/)」「効果音:効果音ラボ」のような形式で記載します。
ゲームの場合は、エンドロールやクレジット画面に記載します。Webサイトの場合は、フッターや専用のクレジットページに記載します。
表記方法の詳細は、各サイトの利用規約に記載されていることが多いので、そちらを参照してください。
5-4. バックアップを取っておく
フリーBGMサイトは、永続的に運営されることが保証されているわけではありません。サイトが閉鎖されたり、楽曲が削除されたりする可能性もあります。
気に入った楽曲は、ローカル(自分のPC)にダウンロードしてバックアップを取っておくことをお勧めします。また、使用した楽曲の情報(サイト名、楽曲名、作曲者名、ダウンロード日、利用規約のスクリーンショットなど)を記録しておくと、後からトラブルが発生した際に役立ちます。
5-5. 有料サービスも検討する
フリーBGMサイトは非常に便利ですが、すべてのニーズを満たせるわけではありません。以下のような場合は、有料の音楽素材サービスの利用を検討してみてください。
他のクリエイターと楽曲が被るのを絶対に避けたい場合、より高品質・ハイレベルな楽曲が必要な場合、特定のアーティストの楽曲を使いたい場合、英語やグローバル向けの楽曲が必要な場合などは、有料サービスが適しています。
代表的な有料サービスとして、Artlist、Epidemic Sound、AudioStock、Envato Elementsなどがあります。月額数千円〜で、数十万曲以上の楽曲が使い放題になるサービスも増えています。
第6章:まとめ
6-1. 5サイトの総括
本記事で紹介した5つのサイトを改めて総括します。
DOVA-SYNDROMEは、迷ったらまずここを見るべき、国内最大級のフリーBGMサイトです。18,000曲以上の楽曲と1,300音以上の効果音があり、あらゆるジャンルに対応。YouTubeでの使用も安心です。
効果音ラボは、効果音を探すならここが最適です。日本的な効果音が充実しており、プロの現場でも使われる高品質な素材が揃っています。クレジット表記も不要で使いやすいサイトです。
魔王魂は、利用規約の自由度ナンバーワンのサイトです。商用OK、改変OK、18禁OK、報告不要という非常に緩い条件。ゲーム制作者に特におすすめです。
甘茶の音楽工房は、落ち着いた雰囲気の楽曲が揃う老舗サイトです。ピアノやストリングス系の美しい楽曲が多く、感動的なシーンや結婚式映像に最適です。
YouTubeオーディオライブラリは、YouTube動画なら公式サービスが安心です。4万種類以上の音源が無料で使え、著作権トラブルの心配がありません。
6-2. 音楽素材選びのポイント
最後に、音楽素材を選ぶ際のポイントをまとめます。
第一に、用途と利用条件を明確にすることです。商用か非商用か、クレジット表記は可能か、どのプラットフォームで使用するか——これらを明確にしてから素材を探しましょう。
第二に、複数のサイトを使い分けることです。1つのサイトですべてを賄おうとせず、BGMはDOVA-SYNDROME、効果音は効果音ラボ、というように使い分けると、より良い素材が見つかります。
第三に、利用規約は必ず確認することです。「フリー」という言葉に安心せず、公式サイトの利用規約を必ず確認してください。規約違反は、あなたの作品やチャンネルを危険にさらします。
第四に、作曲者への感謝を忘れないことです。無料で素晴らしい楽曲を提供してくれている作曲者への敬意を忘れずに。クレジット表記が任意でも、できるだけ記載することをお勧めします。
6-3. おわりに
BGMと効果音は、映像作品の「顔」と言っても過言ではありません。適切な音楽は、映像の魅力を何倍にも高め、視聴者の心に深く刻まれる作品を生み出します。
今回紹介した5つのサイトは、いずれも無料でありながら、プロの現場でも通用する高品質な素材を提供してくれています。これらのサイトを上手に活用して、あなたの創作活動をさらに豊かなものにしてください。
そして、素晴らしい楽曲を無料で提供してくれている作曲者の方々に、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。彼らの存在があってこそ、私たちクリエイターは自由に創作を楽しむことができるのです。
あなたの次の作品に、最高のBGMが見つかりますように。