「動画編集の仕事を始めたいけど、ポートフォリオって何を載せればいいの?」 「まだ実績がないのに、どうやってポートフォリオを作ればいいの?」
動画編集で仕事を獲得したいと思ったとき、最初に立ちはだかる壁が「ポートフォリオ」の作成ではないでしょうか。
ポートフォリオは、クライアントや採用担当者があなたのスキルを判断するための唯一の材料と言っても過言ではありません。どれだけ「編集できます!」と言葉でアピールしても、実際の作品を見せなければ信頼を得ることは難しいのが現実です。
しかし、未経験の状態からポートフォリオを作るのは決して不可能ではありません。むしろ、正しい方法で準備すれば、未経験でも採用につながる魅力的なポートフォリオを作ることができます。
本記事では、動画編集のポートフォリオについて、基礎知識から具体的な作り方、未経験者でも実践できるサンプル動画の制作方法まで、徹底的に解説します。この記事を読み終えるころには、あなたも自信を持ってポートフォリオを作成できるようになっているはずです。
1. 動画編集のポートフォリオとは?
ポートフォリオは「動画編集者の履歴書」
ポートフォリオとは、自分が手がけた動画作品や実績をまとめた「作品集」のことです。言い換えれば、クリエイターの世界における履歴書のようなものです。
就職活動やアルバイトの応募では、プロフィールや経歴がわかる履歴書を提出しますよね。動画編集の世界では、これに加えて自己紹介や保有スキル、過去の作品をまとめた「ポートフォリオ」を提出することが一般的です。
ポートフォリオには、以下のような要素が含まれます。
- 自己紹介・プロフィール
- 保有スキルや使用可能なソフトウェア
- 過去に制作した動画作品
- 対応可能な業務範囲
- 連絡先・SNSアカウント
どんな場面でポートフォリオが必要になるのか
動画編集のポートフォリオは、以下のような場面で必要になります。
副業・フリーランス案件の応募時 クラウドソーシングサイトや直接営業で案件に応募する際、ほぼ確実にポートフォリオの提出を求められます。クライアントはポートフォリオを見て「この人に依頼するかどうか」を判断します。
就職・転職活動時 映像制作会社やYouTube運営企業、広告代理店などへの就職・転職を目指す場合も、ポートフォリオは必須です。面接では実際の作品を見せながら、自分のスキルや制作過程を説明することになります。
SNSでの自己アピール WebサイトやSNSにポートフォリオを掲載しておけば、企業や個人から直接仕事の依頼が来る可能性も高まります。自分から営業しなくても、ポートフォリオが営業ツールとして機能してくれるのです。
2. なぜポートフォリオが重要なのか
理由①:スキルを「見える化」できる
動画編集のスキルは、言葉だけでは伝わりにくいものです。「テロップが得意です」「カット編集ができます」と説明しても、クライアントには具体的なイメージが湧きません。
しかし、ポートフォリオがあれば話は別です。実際の動画を見てもらうことで、以下のようなスキルを直感的に伝えることができます。
- カット編集の技術
- テロップデザインのセンス
- BGM・効果音の選定能力
- 全体の構成力・ストーリーテリング
- 色調補正・映像エフェクトの技術
さらに、「Vlogに特化している」「インタビュー動画の構成が得意」「SNS用ショート動画のバズ演出が得意」といった、あなた独自の強みや世界観もアピールできます。
理由②:案件獲得率・転職成功率が大幅に変わる
ポートフォリオがあるかないかで、案件の受注率や転職の成功率は大きく変わります。
動画編集の仕事は競争が激しく、多くの編集者が同じ案件に応募しています。その中でクライアントに選ばれるためには、他の編集者との差別化が必要です。
ポートフォリオがある場合 → スキルや作風が一目で分かり、仕事を依頼しやすい → 「この人なら安心して任せられる」という信頼感が生まれる
ポートフォリオがない場合 → 実力が不明で、他の編集者に依頼される可能性が高い → いくら熱意をアピールしても、判断材料がない
つまり、ポートフォリオは信頼を得るための「判断材料」であり、仕事のチャンスを広げるカギなのです。
理由③:クライアントの不安を解消できる
クライアントは動画編集者を選ぶ際、「この人に依頼して大丈夫か?」という不安を感じています。特に初めて取引する相手であれば、なおさらです。
ポートフォリオがあれば、編集のスタイルやクオリティを事前に確認できるため、クライアントも依頼の判断がしやすくなります。完成イメージが想像できれば、安心して発注できるのです。
3. ポートフォリオに載せるべき必須項目
動画編集のポートフォリオには、厳密な決まりやフォーマットはありません。しかし、載せるべき基本的な構成はあります。以下の項目を押さえておきましょう。
項目①:目次
ポートフォリオの冒頭には、必ず目次を入れましょう。
目次があることで、「どこに何が書かれているか」が一目で分かり、閲覧者の理解度が格段にアップします。特にクライアントや採用担当者は限られた時間の中で情報をチェックするため、目次があると全体をスムーズに把握できます。
目次に入れる内容の例:
- 自己紹介・プロフィール
- 制作実績(YouTube編集、企業PR動画など)
- 使用ソフト・対応可能な業務
- 料金・納期の目安
- 連絡先
項目②:自己紹介・プロフィール
ポートフォリオはクリエイターの履歴書ですから、まずはプロフィール情報をしっかり記載しましょう。入れておきたい基本情報は以下の通りです。
自己紹介に入れるべき情報
- 名前(ニックネームでも可)
- 経歴・動画編集を始めたきっかけ
- 得意ジャンル・編集スタイル
- 使用可能な編集ソフト(Premiere Pro、Final Cut Pro、DaVinci Resolveなど)
- 対応可能な業務範囲
- 稼働時間・連絡可能な時間帯
- SNSアカウント・連絡先
ポイントは、「動画編集のスキルや経験をアピールできる内容」を含めることです。出身地や趣味なども書いて構いませんが、クライアントが知りたいのは「この人はどんな編集ができるのか」ということ。動画編集と関係のない情報は最小限にとどめましょう。
また、文章だけでなく、自分を紹介する短いPR動画を載せるのも効果的です。動画で自己紹介することで、あなたの人柄や編集スキルを同時にアピールできます。
項目③:制作実績・作品動画
ポートフォリオの中で最も重要なのが、この「制作実績」です。クライアントや採用担当者は、あなたのスキルやセンスを実際の映像で判断します。
載せるべき動画の種類
- 実績動画(過去に手がけた案件の中で、自信のある作品)
- サンプル動画(未経験の場合、練習で作成した動画)
- 自己紹介動画(自分自身をアピールする動画)
各動画には、以下のような紹介文を添えましょう。
- 動画の概要・目的
- 担当した業務範囲(企画から関わったのか、編集のみか)
- 使用したソフト・技術
- 制作にかかった期間
- 掲載先のURL(許可がある場合)
動画の長さについて クライアントは多くのポートフォリオを同時にチェックしています。5分の動画を作っても、最後まで見てもらえることはほとんどありません。
そのため、動画は30秒〜1分程度のダイジェスト版を用意することをおすすめします。長い動画の場合は、見どころを抜粋した短縮版を作成しましょう。
項目④:対応可能な業務・料金
案件獲得を目指すなら、編集の単価や対応可能な作業内容を明確に記載しましょう。どのような編集ができるのか、納品時のファイル形式や解像度なども具体的に示すことで、クライアントに安心感を与えられます。
記載する内容の例
- 対応可能な動画の種類(YouTube動画、企業PR、結婚式ムービーなど)
- 編集の単価(1本あたり、または時間単価)
- 納期の目安
- 対応可能なファイル形式・解像度
- 修正対応の回数
こうした条件を事前に提示しておくことで、認識のズレやトラブルの防止にもつながります。
4. クライアントが見ているポイント

ポートフォリオを作る上で大切なのは、「クライアントが何を見ているのか」を理解することです。ここを押さえておかないと、的外れなポートフォリオを作ってしまいます。
ポイント①:依頼内容に近い動画があるか
クライアントが最も重視するのは、「依頼したい動画に近い作品があるか」という点です。
例えば、ビジネス系YouTubeの編集を依頼したいクライアントに、美容系Vlogのポートフォリオを見せても、あまり響きません。なぜなら、クライアントは「この人に頼んだらどんな動画ができるか」をイメージしたいからです。
そのため、ポートフォリオには応募する案件のジャンルに近い動画を用意しておくことが重要です。複数のジャンルに対応できる場合は、ジャンルごとに分類して掲載すると、より見やすくなります。
ポイント②:編集のクオリティ
当然ながら、編集のクオリティはしっかりチェックされます。具体的には以下のような点が見られています。
- テロップのデザイン・読みやすさ
- カット編集のテンポ・リズム感
- BGM・効果音の選定センス
- 映像全体の統一感
- 視聴者を飽きさせない構成力
「基本的なカットやテロップ入れができる」のは当たり前。そこからどう差別化するかが、選ばれるポートフォリオの分かれ道です。
ポイント③:ターゲットに合った編集ができているか
クライアントは、「視聴者に届く動画を作れるかどうか」を見ています。
例えば、ビジネス系YouTubeなら落ち着いたトーンで信頼感のある編集が求められます。一方、エンタメ系なら派手なエフェクトやテンポの良いカットが求められます。
ターゲット層に合った編集ができているかどうかは、プロの編集者かどうかを判断する重要な基準です。
ポイント④:何ができるかが明確か
「この人に何ができるのか」がすぐに分かるポートフォリオは、クライアントにとって非常に判断しやすいものです。
あまり良くない例として、「趣味は映画鑑賞で、好きな食べ物はハンバーガーです」といった自己紹介があります。これでは動画編集のスキルが全く伝わりません。
「基本的なカット・テロップはもちろん、センスのあるBGM選びや、視聴者を飽きさせないテンポの良い編集が得意です」というように、何ができるかを具体的に示しましょう。
5. 未経験でもできる!サンプル動画の作り方
「実績がない…」「クライアント案件の作品がない…」
未経験者がぶつかる最大の壁がこれです。しかし、実績がなくてもサンプル動画を自作することで、魅力的なポートフォリオを作ることができます。
ステップ①:作りたい動画のジャンルを決める
まずは、どんなジャンルの動画を作るか決めましょう。
自分が作りたいものを作るのも良いですが、仕事につなげるためには「需要があるジャンル」を意識することが大切です。
編集依頼が多い動画のジャンル
- ビジネス系YouTube動画
- エンタメ系YouTube動画
- 解説・教育系動画(ゆっくり解説、ずんだもんなど)
- Vlog
- TikTok・YouTubeショートなどの縦型ショート動画
- 企業PR・商品紹介動画
- インタビュー動画
最初のポートフォリオとしては、人気の3〜5ジャンルくらいの動画を1分尺で作ってみるのがおすすめです。
ステップ②:参考になるYouTube動画を探す
作りたいジャンルが決まったら、そのジャンルで人気のYouTube動画を探しましょう。
実際にプロが編集している動画を参考にすることで、以下のことが分かります。
- どんなテロップデザインが使われているか
- どんなタイミングでカットが入っているか
- BGMや効果音はどう使われているか
- 全体の構成はどうなっているか
最初は、参考動画を「完コピ」(完全にコピー)するところから始めるのがおすすめです。元々の動画が、すでに視聴者に響くルールを押さえて編集されているわけですから、それを真似ることで初心者でもレベルの高いポートフォリオ動画を作ることができます。
ステップ③:素材を用意する
動画編集には素材が必要です。以下のような方法で素材を用意しましょう。
動画素材の入手方法
- 自分でスマートフォンやカメラで撮影する
- フリー素材サイトからダウンロードする(Pexels、Pixabayなど)
- 練習用素材を配布しているサイトを利用する
- AIで生成した架空の人物を使用する
その他の素材
- BGM:著作権フリーの音楽サイト(DOVA-SYNDROME、YouTubeオーディオライブラリなど)
- 効果音:効果音ラボなどのフリー素材サイト
- テロップテンプレート:無料・有料のプリセット
ポイントは、著作権フリーの素材を使用すること。テレビ番組や映画、他人のYouTube動画などを無断で使用すると、著作権侵害になる可能性があります。
ステップ④:編集してサンプル動画を完成させる
素材が揃ったら、いよいよ編集です。以下のポイントを意識して制作しましょう。
編集のポイント
- テロップは読みやすいフォント・サイズで
- BGMと映像のテンポを合わせる
- 効果音で印象的なシーンを強調する
- 無駄な間をカットしてテンポ良く
- 冒頭で視聴者の興味を引く
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは1本作ってみて、改善点を見つけてブラッシュアップしていきましょう。
ステップ⑤:自己紹介動画も作成する
サンプル動画に加えて、自己紹介動画も作成しておくことをおすすめします。
自己紹介動画とは、あなた自身の経歴や保有スキルをまとめた動画です。実際に案件で求められるようなクオリティで自己紹介動画を作ることで、「この人は実務でも同じレベルの編集ができる」と判断してもらえます。
自己紹介動画に入れる内容
- 名前(ニックネーム)
- 動画編集を始めたきっかけ
- 得意な編集ジャンル
- 使用可能なソフト
- アピールポイント
- 連絡先
顔出しをしない場合は、声と画面収録、アニメーションなどで構成することもできます。
6. ポートフォリオの公開方法と媒体選び
ポートフォリオを作成したら、クライアントが見やすい形で公開しましょう。主な公開方法を紹介します。
方法①:YouTubeにアップロードする
YouTubeチャンネルを開設し、ポートフォリオ動画をアップロードする方法です。
メリット
- 無料で利用できる
- URLを共有するだけで簡単に見てもらえる
- 「限定公開」設定で特定の人だけに公開できる
- チャンネルが育てば広告収益を得るチャンスも
デメリット
- 動画以外の情報(プロフィール、料金など)を伝えにくい
- 他の動画に埋もれる可能性がある
YouTubeを使う場合は、動画の説明欄に「ポートフォリオ用」と記載し、どんなスキルを使った動画なのかを簡単に説明しておきましょう。
方法②:ポートフォリオサイトを利用する
すでに存在するポートフォリオサイトに登録して動画を載せる方法です。
おすすめのポートフォリオサイト
- foriio(フォリオ)
- RESUME(レジュメ)
- Vimeo
メリット
- 無料で利用できるものが多い
- プロフィールや作品説明を一緒に掲載できる
- クリエイターとしての信頼性が高まる
デメリット
- 他のクリエイターの作品と並ぶため、差別化が必要
- サイトによっては機能に制限がある
方法③:専用のホームページを作成する
自分だけのポートフォリオサイトを作成する方法です。
メリット
- 自由にデザイン・構成をカスタマイズできる
- オリジナリティを出しやすい
- 他のクリエイターと差別化できる
デメリット
- 作成に時間と手間がかかる
- ドメイン取得やサーバー契約が必要な場合がある
ホームページ作成に慣れている方や、本格的に動画編集を仕事にしたい方におすすめです。WordPressやWix、STUDIOなどのツールを使えば、比較的簡単に作成できます。
方法④:PDFにまとめる
ポートフォリオをPDFにまとめる方法もあります。
メリット
- メール添付で簡単に送れる
- 地理的な制限を受けない
- 受け取り手が特別なソフトを持っていなくても開ける
デメリット
- 動画を直接埋め込めない(リンクを貼る形になる)
- デザインの自由度が限られる
PDFの場合は、動画作品はYouTubeやVimeoにアップロードし、そのURLをPDF内に記載する形になります。
公開時の注意点
どの方法を選ぶにしても、以下の点に注意しましょう。
クライアントがワンクリックで見られるようにする 「DMをいただければポートフォリオをお見せします」といった対応は避けましょう。クライアントは手間をかけたくないので、すぐに見られる状態にしておくことが大切です。
スマートフォンでも見やすいか確認する クライアントがスマートフォンでチェックすることも多いため、モバイルでの表示も確認しておきましょう。
7. ジャンル別・ポートフォリオ動画の作り方
ここでは、需要の高いジャンル別に、ポートフォリオ動画の作り方を解説します。
YouTube動画(ビジネス系)
ビジネス系YouTubeは、最も案件が多いジャンルの一つです。
特徴
- 落ち着いたトーンで信頼感のある編集
- 見出しテロップで内容を整理
- 図解やアニメーションを活用
- テンポは速すぎず、内容が理解しやすいペース
ポートフォリオ動画のポイント
- 情報が整理されていて分かりやすい構成を心がける
- ビジネスパーソンが見やすいシンプルなテロップデザイン
- BGMは控えめで落ち着いたもの
YouTube動画(エンタメ系)
エンタメ系YouTubeも人気のジャンルです。
特徴
- テンポの良いカット編集
- 派手なテロップやエフェクト
- 効果音を多用して盛り上げる
- 視聴者を飽きさせない工夫
ポートフォリオ動画のポイント
- 冒頭で視聴者の興味を引くインパクトを
- リアクションや面白い場面を強調
- ポップで目を引くテロップデザイン
ショート動画(TikTok・YouTubeショート)
縦型ショート動画の需要も急増しています。
特徴
- 60秒以内の短尺
- 縦型(9:16)のアスペクト比
- 冒頭1秒で興味を引く
- テンポが非常に速い
ポートフォリオ動画のポイント
- スクロールを止めるインパクトのある冒頭
- 文字は大きく、一瞬で読めるサイズ
- BGMはトレンドを意識
企業PR・商品紹介動画
企業案件を狙うなら、PR動画のサンプルも用意しておきましょう。
特徴
- 商品やサービスの魅力を伝える構成
- プロフェッショナルな印象
- ブランドイメージに合った色調・フォント
- ナレーションやBGMの統一感
ポートフォリオ動画のポイント
- 架空の商品やサービスを想定して制作
- 視聴者の課題→解決策の流れを意識
- 高品質な映像・音声を心がける
インタビュー動画
インタビュー動画の編集スキルも需要があります。
特徴
- 話の内容が伝わりやすい構成
- テロップで要点を強調
- カット編集で冗長な部分を削除
- 聞きやすい音声処理
ポートフォリオ動画のポイント
- 自分や友人・家族にインタビューして素材を作成
- 話の流れが自然になるよう編集
- 視聴者が内容を理解しやすいテロップ配置
8. 採用率を上げるポートフォリオのコツ
ここでは、他の編集者と差をつけ、採用率を上げるためのコツを紹介します。
コツ①:応募案件に合わせてカスタマイズする
ポートフォリオは、応募する案件に合わせてカスタマイズすることで、採用率が大きく上がります。
例えば、美容系YouTubeの案件に応募するなら、美容系のサンプル動画を最初に見せる。ビジネス系の案件なら、ビジネス系の動画を前面に出す。
「この人は私たちが求めている編集ができる」とクライアントに思ってもらえるよう、案件ごとにポートフォリオを調整しましょう。
コツ②:ジャンルを絞って専門性をアピールする
多くのジャンルに手を出すよりも、特定のジャンルに絞って専門性をアピールする方が効果的な場合があります。
「YouTube編集なら何でもできます」よりも「ビジネス系YouTubeに特化しています」と言った方が、ビジネス系の案件では選ばれやすくなります。
もちろん、複数のジャンルに対応できることを示すのも戦略の一つ。自分のスタイルに合った方法を選びましょう。
コツ③:サムネイル・タイトルで興味を引く
ポートフォリオ動画は、サムネイルやタイトルも重要です。
クライアントは多くのポートフォリオを比較しています。パッと見て「見てみたい」と思わせるサムネイルを作りましょう。
サムネイル作成が得意なら、それも編集スキルの一つとしてアピールできます。セットで受注できる可能性も高まります。
コツ④:定期的に更新する
ポートフォリオは一度作って終わりではありません。新しい作品ができたら追加し、古い作品は入れ替えて、常に最新の状態を保ちましょう。
スキルが向上すれば、過去の作品は物足りなく感じることもあります。定期的に見直して、クオリティの高い作品だけを厳選して掲載しましょう。
コツ⑤:クライアント視点で全体を見直す
ポートフォリオができたら、クライアントの視点で見直してみましょう。
- 最初の5秒で興味を持てるか?
- 何ができる人かすぐに分かるか?
- 連絡先はすぐに見つかるか?
- スマートフォンでも見やすいか?
第三者の目線でチェックすることで、改善点が見えてきます。可能であれば、友人や家族に見てもらい、感想をもらうのも効果的です。
9. ポートフォリオ作成時の注意点

ポートフォリオ作成において、注意すべきポイントをまとめます。
注意点①:著作権・守秘義務を守る
ポートフォリオに載せる動画には、著作権や守秘義務が付帯しています。後々のトラブルを避けるため、以下の点に注意しましょう。
クライアント案件を掲載する場合
- 必ず事前に掲載許可を取る
- 制作した動画の著作権はクライアント側が所有していることが多い
- 無断掲載は契約違反となる可能性がある
- モザイク処理や限定公開を求められることもある
フリー素材を使用する場合
- 商用利用可能かどうか確認する
- クレジット表記が必要な場合は必ず記載する
- テレビ番組や映画、他人のYouTube動画を無断で使用しない
注意点②:ジャンルをごちゃ混ぜにしない
「たくさんの動画を載せればいい」と思って、ジャンルをごちゃ混ぜに並べるのは避けましょう。
ポートフォリオは、クライアントに「何ができるか」を伝えるためのものです。ビジネス系、エンタメ系、Vlogなど、ジャンルごとに分類して掲載することで、見やすさが格段に上がります。
注意点③:多すぎる情報を詰め込まない
あれもこれもアピールしたいという気持ちは分かりますが、情報を詰め込みすぎると逆効果です。
クライアントは限られた時間でポートフォリオをチェックしています。最も伝えたいことに絞り、シンプルで分かりやすい構成を心がけましょう。
注意点④:過去の低品質な作品は載せない
「とりあえず作品数を増やしたい」と思って、クオリティの低い作品を載せるのは避けましょう。
ポートフォリオは「量」より「質」です。自信を持って見せられる作品だけを厳選して掲載することで、全体の印象が良くなります。
注意点⑤:連絡先を忘れずに記載する
意外と忘れがちなのが、連絡先の記載です。
せっかくポートフォリオを見て興味を持ってもらっても、連絡先が分からなければ依頼につながりません。メールアドレス、SNSアカウント、問い合わせフォームなど、連絡手段を必ず明記しましょう。
10. ポートフォリオ完成後にすべきこと
ポートフォリオが完成したら、次のステップに進みましょう。
ステップ①:クラウドソーシングサイトに登録する
未経験から動画編集の仕事を始めるなら、クラウドソーシングサイトへの登録がおすすめです。
おすすめのクラウドソーシングサイト
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
これらのサイトには、動画編集の案件が多数掲載されています。プロフィール欄にポートフォリオのURLを記載し、積極的に応募していきましょう。
ステップ②:SNSで発信する
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで、自分の作品を発信するのも効果的です。
ハッシュタグを活用して作品を投稿することで、潜在的なクライアントの目に留まる可能性があります。また、SNSのアカウントをポートフォリオに記載しておくことで、人柄や活動状況を知ってもらえます。
ステップ③:営業活動を行う
クラウドソーシングだけでなく、直接営業も検討しましょう。
YouTuberや企業に直接連絡を取り、編集サービスを提案する方法です。ポートフォリオがあれば、「こんな編集ができます」と具体的にアピールできます。
ステップ④:実績を積んでポートフォリオを更新する
案件を獲得したら、それを実績としてポートフォリオに追加しましょう(クライアントの許可を得た上で)。
実績が増えるほど、ポートフォリオの説得力が増し、さらに良い案件を獲得しやすくなります。この好循環を意識して、コツコツと実績を積み重ねていきましょう。
11. まとめ
本記事では、動画編集のポートフォリオについて、基礎知識から具体的な作り方まで詳しく解説してきました。
最後に、重要なポイントをおさらいしましょう。
ポートフォリオは必須ツール
動画編集で仕事を獲得するためには、ポートフォリオは必須です。言葉だけでは伝わらないスキルを「見える化」し、クライアントの信頼を得るための判断材料となります。
未経験でもサンプル動画で対応できる
実績がなくても、サンプル動画を自作することで魅力的なポートフォリオを作ることができます。需要のあるジャンルを意識し、参考動画を研究しながらクオリティの高い作品を目指しましょう。
クライアント視点を忘れない
ポートフォリオは「自分が見せたいもの」ではなく、「クライアントが見たいもの」を意識して作ることが大切です。応募案件に近い動画を用意し、何ができるかを明確に伝えましょう。
継続的にブラッシュアップする
ポートフォリオは一度作って終わりではありません。スキルが向上するにつれて作品を入れ替え、常に最高のクオリティを維持しましょう。
動画編集のポートフォリオ作りは、多くの初心者が最初につまずくポイントです。しかし、正しい方法で取り組めば、未経験でも採用につながるポートフォリオを作ることは十分可能です。
この記事で紹介した内容を参考に、ぜひあなただけのポートフォリオを作成してみてください。
最初は不安かもしれませんが、まずは1本、サンプル動画を作ることから始めてみましょう。その一歩が、動画編集者としてのキャリアの第一歩になるはずです。