動画に字幕を入れる作業、正直つらくないですか?
10分の動画に字幕をつけるだけで、2〜3時間。聞き取り、タイピング、タイミング調整、誤字チェック――この果てしない繰り返しに、心が折れそうになった経験がある方は少なくないはずです。
YouTube動画、企業のプロモーション映像、研修用コンテンツ。字幕の重要性が高まる一方で、「手作業の字幕入れ」は動画制作における最大のボトルネックになっています。
そこで注目されているのが、AIによる自動字幕生成です。中でも「Vrew(ブリュー)」は、無料から使えるAI字幕ツールとして多くのクリエイターに支持されています。
この記事では、Vrewの具体的な使い方を手順付きで解説するとともに、Premiere ProやYouTubeの自動字幕機能との違いも比較。字幕作業の時間を劇的に短縮するための実践的なワークフローをお伝えします。
Vrewとは?AI字幕に特化した動画編集ツール

Vrew(ブリュー)は、韓国のVoyagerX社が開発したAI動画編集ツールです。最大の特徴は、動画の音声をAIが自動で文字起こしし、そのまま字幕として編集できる点にあります。
従来の動画編集ソフトでは「音声を聞く → テキストを打つ → タイミングを合わせる」という3ステップが必要でした。Vrewでは、動画を読み込むだけでAIが音声を解析し、適切なタイミングで区切られた字幕を自動生成します。
Vrewの主な特徴
- AI音声認識による自動字幕生成:日本語を含む100以上の言語に対応。動画を読み込むだけで字幕が完成します
- テキストベース編集:字幕のテキストを編集する感覚で、動画のカットや並び替えも同時に実行できます
- AI音声読み上げ:テキストを入力するだけで、自然なナレーション音声を生成。顔出しなしの動画制作にも対応します
- 多言語翻訳:日本語の字幕を英語・中国語・韓国語などに自動翻訳。海外向けコンテンツの制作工数を大幅に削減できます
- 無音検出による自動カット:「えーっと」「あのー」といった無音・フィラー部分を検出し、ワンクリックで削除できます
一般的な動画編集ソフトが「映像編集のついでに字幕もつけられる」のに対し、Vrewは「字幕作成を起点に動画全体を編集する」という逆のアプローチを採用しています。この発想の転換が、字幕作業の効率を根本から変えています。
Vrewの使い方|5ステップで自動字幕を完成させる
ここからは、Vrewで自動字幕を生成する具体的な手順を解説します。初めて使う方でも、10分あれば字幕付き動画を書き出せるようになります。
ステップ1:ダウンロードとインストール
Vrewの公式サイト(vrew.ai)にアクセスし、お使いのOSに合ったバージョンをダウンロードします。Windows、Mac、Linuxに対応しています。
インストール後、メールアドレスまたはGoogleアカウントで無料登録を行います。登録が完了すると、すぐに利用を開始できます。
インストール時のポイント:
- Windowsの場合、セキュリティ警告が表示されることがありますが、「詳細情報」→「実行」で進めて問題ありません
- Macの場合は「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」から許可が必要になる場合があります
- インストール完了後、自動でアップデートチェックが行われるため、初回起動時はインターネット接続を確認してください
ステップ2:動画ファイルを読み込む
Vrewを起動し、「新規プロジェクト」から動画ファイルを選択します。MP4、MOV、AVIなど主要な動画形式に対応しています。
読み込み画面で重要なのが「音声の言語」の選択です。日本語の動画であれば「日本語」を選択してください。ここで正しい言語を選ぶことが、認識精度を大きく左右します。
読み込み時の詳細設定:
- 「音声認識エンジン」の選択肢がある場合は、精度重視なら「Whisper」を選ぶのがおすすめです。処理速度は若干遅くなりますが、認識精度が向上します
- 動画ファイルのサイズが大きい場合は、読み込みに時間がかかることがあります。4K動画を扱う場合は、事前にフルHD(1080p)にリサイズしておくとスムーズです
- 複数の動画を連結して字幕をつけたい場合は、1本ずつ処理してSRTファイルを個別に書き出す方法が確実です
ステップ3:自動生成された字幕を確認・修正する
動画の読み込みが完了すると、AIが音声を解析し、自動で字幕テキストが生成されます。処理時間は動画の長さにもよりますが、10分の動画で1〜2分程度です。
生成された字幕はタイムライン上に表示され、各字幕をクリックするとテキストを直接編集できます。AIの認識精度は非常に高いですが、固有名詞や専門用語は誤認識されることがあるため、必ず目視で確認しましょう。
修正を効率化するコツ:
- 「検索と置換」機能(Ctrl+H)を使えば、繰り返し登場する固有名詞を一括修正できます
- 字幕の分割・結合もドラッグ操作で簡単に調整可能です
- 誤認識が多い単語は「辞書登録」しておくと、次回以降の精度が向上します
- 字幕テキストをクリックすると該当箇所の動画が自動再生されるため、映像を見ながら効率よく確認できます
- 1行あたりの文字数が多すぎると画面上で読みにくくなります。1行20〜25文字を目安に、必要に応じて改行位置を調整してください
ステップ4:字幕のデザインを設定する
字幕の内容が確定したら、見た目を整えます。Vrewでは、フォント、サイズ、色、背景、位置などを自由にカスタマイズできます。
YouTube向けの動画であれば、以下の設定がおすすめです:
- フォント:視認性の高いゴシック体(Noto Sans JPなど)
- サイズ:画面の横幅に対して適度な大きさ(小さすぎるとスマホで読めません)
- 位置:画面下部中央が基本。話者の顔や重要な映像にかぶらないよう調整
- 背景:半透明の黒背景をつけると、どんな映像の上でも読みやすくなります
一度設定したスタイルはテンプレートとして保存できるため、毎回設定し直す手間がありません。
ステップ5:動画を書き出す
字幕の編集とデザインが完了したら、書き出しを行います。Vrewでは以下の形式で書き出しが可能です:
- 字幕を焼き付けた動画(MP4):字幕が映像に直接合成されます。SNSやポートフォリオ用に最適です
- SRTファイル:字幕データのみを書き出します。Premiere ProやFinal Cut Proなど他の編集ソフトに取り込む場合に使います
- テキストファイル:文字起こしの結果をテキストとして保存。議事録や原稿作成にも活用できます
用途に応じて使い分けることで、Vrewを動画編集ワークフロー全体の効率化ツールとして活用できます。
書き出し時の注意点:
- MP4で書き出す際は解像度の設定を確認してください。YouTube向けなら1080p(フルHD)が標準です
- SRTファイルの文字コードはUTF-8が推奨です。他のソフトに読み込む際に文字化けする場合は、文字コードを確認してみてください
- 書き出し中はPCのスリープ設定をオフにしておくと、処理の中断を防げます
字幕デザインのカスタマイズ詳細|視聴者を引きつけるデザインの作り方

字幕は「読めればいい」というものではありません。デザイン次第で動画の印象が大きく変わります。ここでは、Vrewで設定できる字幕デザインの詳細と、シーン別の最適な設定を紹介します。
フォント選びのポイント
Vrewではシステムにインストールされたフォントが利用可能です。フォント選びの基準は以下の通りです。
- ゴシック体(Noto Sans JP、源ノ角ゴシック等):画面上での視認性が高く、YouTubeやSNS動画に最適。情報系・ビジネス系の動画にはこちらを推奨します
- 明朝体(Noto Serif JP等):落ち着いた印象を与えるため、ドキュメンタリーやブランディング動画に向いています。ただし細い線が画面上で潰れやすいため、太めのウェイトを選んでください
- 手書き風フォント:親しみやすさを演出できますが、可読性が低くなりがちです。Vlogやエンタメ系の短い字幕に限定して使うのがおすすめです
- 太さ(ウェイト):通常の本文はRegularまたはMedium、強調したい箇所はBoldを使うとメリハリが出ます
配色とコントラスト
字幕の色は、背景映像との組み合わせで可読性が大きく変わります。
- 白文字+黒縁取り:最も汎用性が高い組み合わせです。明るい映像でも暗い映像でも読みやすく、多くのYouTuberが採用しています
- 白文字+半透明黒背景:テレビの字幕に近い見た目で、フォーマルな印象になります。企業動画や研修動画に向いています
- カラー文字:話者ごとに色を変える(話者A:白、話者B:黄色)ことで、対談やインタビュー動画の視認性を高められます
- 強調色:重要なキーワードだけ赤や黄色に変更すると、視聴者の注意を引けます。ただし多用すると逆効果になるため、1画面に1箇所程度にとどめましょう
表示位置とアニメーション
- 下部中央:最もスタンダードな配置。映像の主要な要素が画面上部〜中央にある場合に最適です
- 上部配置:画面下部に重要な情報(テロップ、ロゴなど)がある場合に有効です。料理動画やDIY動画で手元を見せるときに使われます
- 話者の近くに配置:複数人が登場する動画では、話している人の近くに字幕を配置すると、誰のセリフか直感的にわかります
- フェードイン・フェードアウト:字幕の表示・非表示にアニメーションをつけると、映像全体のクオリティが上がります。Vrewではプリセットから選択可能です
Vrewの認識精度を最大限に引き出す5つのコツ

AIの自動字幕は非常に便利ですが、素材の状態や設定次第で精度が大きく変わります。以下の5つのポイントを押さえることで、修正作業を最小限に抑えられます。
1. クリアな音声で収録する
これが最も重要です。AIの認識精度は、音声のクオリティに直結します。ピンマイクやコンデンサーマイクを使い、できるだけノイズの少ない環境で収録しましょう。
エアコンの音、キーボードのタイプ音、外の交通音など、人間の耳では気にならないレベルの雑音でも、AIの認識精度を下げる原因になります。
2. はっきりと話す
早口や小声は誤認識の原因になります。特に日本語は同音異義語が多いため、一語一語を明瞭に発音することが大切です。
プロのナレーターのように話す必要はありませんが、「相手に電話で説明するときの話し方」を意識すると、ちょうどよい速度と明瞭さになります。
3. 言語設定を正しく選択する
動画に複数の言語が混在している場合は、メインの言語を選択してください。日本語の会話の中に英語のフレーズが含まれる場合、日本語を選択しておけば英語部分もある程度認識されます。
4. 辞書登録を活用する
自社の製品名、業界の専門用語、人名など、一般的な辞書に載っていない単語は事前に登録しておきましょう。登録した単語は次回以降のプロジェクトでも有効になるため、使い込むほど精度が上がります。
5. 検索と置換で一括修正する
「株式会社」が「かぶしきがいしゃ」と認識されるなど、パターン化された誤認識は「検索と置換」で一括修正するのが効率的です。修正箇所をひとつずつ探す手間が省けます。
他の自動字幕ツールとの比較
AI字幕を生成できるツールはVrew以外にも存在します。代表的なツールと比較してみましょう。
Vrew vs. Adobe Premiere Pro(自動文字起こし機能)
Premiere Proには、バージョン2021以降にAI音声認識による自動文字起こし機能が搭載されています。
Premiere Proの強み:
- プロ向けの動画編集機能と字幕機能が一体化している
- 映像のカラーグレーディング、エフェクト、マルチトラック編集など高度な編集が可能
- Adobe Creative Cloudとの連携(After Effects、Auditionなど)
Premiere Proの弱み:
- 月額2,728円〜(Creative Cloud込みだと7,780円〜)と高額
- 動作が重く、高スペックなPCが必要
- 字幕編集のUIがVrewほど直感的ではない
- 学習コストが高い
Vrewが向いている人: 字幕作業をとにかく速く終わらせたい人、動画編集の初心者、コストを抑えたい個人クリエイター
Premiere Proが向いている人: 映像のクオリティにこだわるプロの編集者、すでにAdobe環境を使っている制作会社
実際の現場では、VrewでSRTファイルを書き出し、Premiere Proに取り込んで仕上げるという「ハイブリッド運用」をしているクリエイターも多くいます。
Vrew vs. YouTube Studio(自動字幕機能)
YouTubeにも自動字幕機能が搭載されています。動画をアップロードすると、Googleの音声認識AIが自動で字幕を生成します。
YouTube自動字幕の強み:
- 完全無料
- アップロードするだけで自動生成される
- 追加のソフトウェアが不要
YouTube自動字幕の弱み:
- 認識精度がVrewより低い傾向がある(特に日本語)
- 字幕のデザインをカスタマイズできない(フォント・色・サイズ固定)
- タイミングの微調整が難しい
- 視聴者が字幕をオンにしないと表示されない(焼き付けではない)
- YouTube以外のプラットフォームでは使えない
結論: YouTube用の動画であっても、Vrewで字幕を焼き付けてからアップロードする方が、視認性・ブランディングの面で有利です。自動字幕は「あくまで補助的な機能」と考えるのが現実的でしょう。
Vrew vs. CapCut(キャップカット)
CapCutはTikTokの運営元であるByteDanceが提供する無料動画編集アプリです。スマートフォンでもPCでも使え、若い世代を中心に急速に普及しています。CapCutにもAI自動字幕機能が搭載されています。
CapCutの強み:
- 完全無料で全機能が使える(2026年現在、一部有料化が進行中)
- スマートフォンアプリの操作性が非常に高く、移動中でも編集できる
- TikTokやInstagramリールなど縦型動画の編集に最適化されている
- テンプレートやエフェクトが豊富で、トレンドに乗った動画を手軽に作れる
CapCutの弱み:
- 日本語の音声認識精度がVrewより劣る場合がある
- 字幕の細かなタイミング調整がしにくい
- SRTファイルの書き出しに対応していない(他ソフトとの連携が難しい)
- 長尺動画(30分以上)の処理が重くなりやすい
- データが中国のサーバーに送信される可能性があり、企業利用ではセキュリティ面の懸念がある
Vrewが向いている人: 字幕精度を重視する人、長尺動画を扱う人、SRTファイルで他ソフトと連携したい人、企業利用でセキュリティを重視する人
CapCutが向いている人: TikTokやリール用の短い縦型動画を作りたい人、スマートフォンだけで編集を完結させたい人、エフェクトやテンプレートを多用したい人
比較まとめ
| 項目 | Vrew | Premiere Pro | YouTube自動字幕 | CapCut |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料〜月額4,490円 | 月額2,728円〜 | 無料 | 無料〜有料 |
| 日本語精度 | 高い | 高い | やや低い | 中程度 |
| 字幕デザイン | 自由度高い | 非常に高い | 固定 | 高い |
| 学習コスト | 低い | 高い | 最も低い | 低い |
| 字幕以外の編集 | 基本的な編集可 | プロ向け全機能 | 不可 | 中程度の編集可 |
| 書き出し形式 | MP4, SRT, TXTなど | 多数対応 | SRTのみ | MP4中心 |
| スマホ対応 | なし | なし | ブラウザのみ | あり(強い) |
| 長尺動画 | 得意 | 得意 | 制限あり | やや苦手 |
Vrewの料金プラン|無料でどこまで使える?

Vrewは無料プランでも十分に実用的ですが、利用量に応じて有料プランも用意されています。2026年現在の料金体系は以下の通りです。
Freeプラン(月額0円)
- 音声分析:月120分
- AI音声生成:1万文字
- AI翻訳:3万文字
- 商用利用:可能
月に2〜3本の短い動画(5〜10分程度)を制作する方であれば、無料プランで十分対応できます。まずはこのプランで試してみることをおすすめします。
Lightプラン(月額1,290円)
- 音声分析:月1,200分
- AI音声生成:10万文字
- AI翻訳:30万文字
週に数本ペースでYouTube動画を投稿する個人クリエイターに適したプランです。年額プランなら約12,290円(月あたり約1,024円)とさらにお得になります。
Standardプラン(月額2,190円)
- 音声分析:月6,000分
- AI音声生成:50万文字
- AI翻訳:150万文字
長尺動画や複数案件を同時に扱うフリーランスや中小企業に適しています。年額プランは約20,990円です。
Businessプラン(月額4,490円)
- 大量制作を前提とした法人向けプラン
- チームでの共有・管理機能
年額プランは約43,000円。制作会社やマーケティング部門など、組織的に動画を制作する場合に最適です。
コスト比較のポイント: Premiere Pro単体でも月額2,728円かかることを考えると、字幕作業に特化したVrewのLightプラン(月額1,290円)は非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
業種別Vrew活用事例|こんな使い方が効果的

Vrewの自動字幕機能は、業種を問わず幅広い場面で活用されています。ここでは具体的な業種別の活用事例を紹介します。
飲食店・カフェ
レシピ動画や調理工程の紹介動画に字幕を入れることで、音を出せない環境(電車内、職場の休憩時間など)でも視聴してもらえます。調理中の音(炒める音、沸騰する音)がBGMとして残る動画では、音声認識の精度が下がることがありますが、ナレーション部分を別撮りしてVrewに読み込ませれば解決できます。
活用例: 新メニューの紹介動画にVrewで字幕をつけ、InstagramリールとYouTubeショートに同時投稿。字幕ありの動画は字幕なしと比較して平均再生完了率が約30%向上したというデータもあります。
美容室・サロン
施術のビフォーアフター動画やスタイリングのハウツー動画は、字幕があることで視聴者が内容を正確に理解できます。特に「今この部分をこうしています」といった施術中の解説は、ドライヤーの音やBGMで聞き取りにくくなるため、字幕が重要です。
活用例: スタイリストが施術中に解説する動画をVrewで文字起こしし、ポイントとなる箇所だけ色を変えた強調字幕をつけてSNSに投稿。専門用語は辞書登録で精度を上げています。
教育・研修
社内研修動画やeラーニングコンテンツでは、字幕はアクセシビリティの観点からも必須です。聴覚に障害のある方への配慮はもちろん、日本語が母語でない社員への対応としても、正確な字幕は不可欠です。
活用例: 全社研修用の動画(各30分、全10本)にVrewで一括字幕付け。手作業なら1本あたり約6時間かかる作業が、Vrewなら修正込みで約40分に短縮。さらにAI翻訳機能で英語・中国語版も同時に作成し、海外拠点への展開もスムーズに完了しています。
士業(弁護士・税理士・社労士)
法律や税務の解説動画は、専門用語が多く含まれるため字幕の需要が高いジャンルです。視聴者が内容を正確に把握するために、テキスト情報は不可欠です。
活用例: 税制改正の解説動画をVrewで作成。「確定申告」「所得控除」「青色申告」などの頻出用語を辞書登録しておくことで、認識精度を大幅に改善。字幕付き動画をYouTubeとブログ記事に埋め込み、SEO効果も同時に獲得しています。
不動産
物件紹介動画やルームツアー動画には、物件名・間取り・価格などの正確な情報表示が求められます。字幕があることで、情報の正確性と信頼性が向上します。
活用例: 内見動画にVrewで自動字幕を付け、「LDK 18畳」「駅徒歩5分」など重要な情報を強調字幕で表示。移動中や無音環境で物件を比較検討する顧客にも訴求でき、問い合わせ率が向上しています。
実践ワークフロー|Vrewを最大限活用する方法
ここからは、実際の制作現場でVrewをどう組み込むと効率的かをご紹介します。
ワークフロー1:Vrew完結型(初心者・個人クリエイター向け)
- 動画を撮影する
- Vrewに読み込み、自動字幕を生成
- 字幕テキストを修正
- 不要なシーンをテキストベースでカット
- 字幕デザインを設定
- MP4で書き出し
- YouTubeやSNSにアップロード
この方法なら、Vrewだけで撮影後の全工程が完結します。10分の動画なら、30分以内に字幕付き動画が完成します。
ワークフロー2:Vrew + 本格編集ソフト(プロ・制作会社向け)
- Premiere ProやFinal Cut Proで映像を編集
- 編集済み動画をVrewに読み込み
- 自動字幕を生成し、テキストを修正
- SRTファイルとして書き出し
- Premiere Proに字幕ファイルを取り込み
- 最終的なデザイン調整と書き出し
字幕のテキスト生成はVrewに任せ、最終的な仕上げはプロ向けソフトで行う方法です。映像のクオリティを妥協せずに、字幕作業だけを効率化できます。
ワークフロー3:多言語展開(グローバルコンテンツ向け)
- 日本語の動画をVrewに読み込み
- 日本語字幕を自動生成・修正
- AI翻訳機能で英語・中国語などの字幕を生成
- 各言語のSRTファイルを書き出し
- 各言語版の動画を書き出し
海外向けにコンテンツを展開する場合、翻訳作業もVrew内で完結します。プロの翻訳者に依頼する前のドラフト作成としても非常に有効です。
トラブルシューティング|Vrewでよくある問題と対処法
Vrewは直感的に使えるツールですが、初めて使うときに戸惑いやすいポイントをまとめました。
音声認識の精度が低い場合
原因1:背景ノイズが多い
収録環境のノイズがAIの認識精度を下げている可能性があります。対処法として、Vrewに読み込む前にAudacityなどの無料音声編集ソフトでノイズ除去処理を行うと改善します。また、Vrew内蔵のノイズ除去機能がある場合はそちらも活用してください。
原因2:話者の声が小さい・不明瞭
音量が小さいとAIが音声を拾えません。収録時にマイクとの距離を適切に保つのが理想ですが、事後対策としては音声の正規化(ノーマライズ)を行って音量を均一にする方法が有効です。
原因3:言語設定の誤り
読み込み時に選択した言語が間違っていると、認識精度が大幅に低下します。日本語の動画なのに英語を選択していないか確認してください。設定を変更したい場合は、動画を再度読み込み直す必要があります。
原因4:音声と映像のズレ
元の動画ファイル自体に音声と映像のズレ(音ズレ)がある場合、字幕のタイミングもズレます。動画変換ソフトでコンテナを変換する(例:MOVからMP4へ)と解消することがあります。
字幕のタイミングがズレる場合
Vrewの自動字幕は音声の区切りを検出してタイミングを設定しますが、話すスピードが速い場合や間が短い場合、ズレが生じることがあります。
- タイムライン上で字幕ブロックの開始・終了点をドラッグして手動調整してください
- 字幕の表示時間が短すぎると読み切れないため、最低でも1.5秒の表示時間を確保するのが目安です
- 話し終わりから次の字幕表示までに0.1〜0.3秒の間を設けると、自然な読み心地になります
動画が読み込めない場合
- 対応形式(MP4、MOV、AVI、WMVなど)であるか確認してください
- ファイル名に日本語や特殊文字が含まれている場合、読み込みエラーが起きることがあります。ファイル名を半角英数字に変更してみてください
- ファイルサイズが極端に大きい(10GB以上)場合は、動画圧縮ソフトでサイズを減らしてから再試行してください
- コーデックの問題で読み込めない場合は、HandBrakeなどの無料変換ソフトでMP4(H.264)に変換すると解決するケースが多いです
書き出した動画の画質が悪い場合
- 書き出し設定でビットレートと解像度を確認してください。YouTube向けなら1080pかつ高ビットレート設定を選びましょう
- 元の動画よりも高い解像度で書き出しても画質は向上しません。元素材の解像度に合わせた設定にしてください
Vrewを使う際の注意点
便利なVrewですが、いくつか知っておくべき注意点もあります。
AIの認識精度は完璧ではない
どれだけ優秀なAIでも、100%正確な字幕を生成することはできません。特に以下のケースでは誤認識が発生しやすくなります:
- 複数人が同時に話している場面
- BGMや効果音が大きい場面
- 方言やくだけた話し方
- 業界特有の専門用語や略語
必ず人の目で最終確認を行ってください。 誤字のある字幕は、視聴者の信頼を損ねるだけでなく、アクセシビリティの観点からも問題があります。
クラウド処理のため、機密情報に注意
Vrewの音声認識はクラウドサーバーで処理されます。そのため、未公開の経営情報や個人情報が含まれる動画を扱う場合は、自社のセキュリティポリシーと照らし合わせて判断してください。
インターネット接続が必要
音声認識と翻訳にはインターネット接続が必要です。オフライン環境では字幕の自動生成機能は使用できません。編集作業自体はオフラインでも可能ですが、新規の音声解析はオンライン環境で行う必要があります。
よくある質問(FAQ)

Q. Vrewは完全無料で使えますか?
A. Freeプラン(月額0円)が用意されており、月120分の音声分析、1万文字のAI音声生成、3万文字のAI翻訳が無料で使えます。商用利用も可能です。ただし利用量が増える場合は有料プランへのアップグレードが必要です。
Q. スマートフォンでVrewは使えますか?
A. 2026年現在、VrewはPC向けのデスクトップアプリケーションとして提供されています。Windows、Mac、Linuxに対応していますが、iOS・Androidのスマートフォンアプリはありません。スマートフォンで字幕付き動画を作りたい場合は、CapCutなどのスマホ対応アプリを検討してください。
Q. Vrewで作成した字幕付き動画を商用利用してもよいですか?
A. はい、Freeプランを含むすべてのプランで商用利用が認められています。企業のプロモーション動画、YouTubeの収益化動画、クライアント向けの納品動画など、営利目的での使用が可能です。
Q. 日本語以外の言語にも対応していますか?
A. Vrewは日本語を含む100以上の言語の音声認識に対応しています。英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語など主要言語はもちろん、ベトナム語やタイ語なども対応しています。さらにAI翻訳機能を使えば、日本語字幕を他言語に自動変換することも可能です。
Q. 1時間以上の長尺動画でも処理できますか?
A. 処理可能です。ただし、Freeプランでは月120分の音声分析上限があるため、長尺動画を多く扱う場合はLightプラン以上を検討してください。長尺動画の場合は処理時間も長くなるため、安定したインターネット環境で作業することをおすすめします。
Q. Vrewで生成した字幕をPremiere Proに取り込む方法は?
A. VrewからSRT形式で字幕ファイルを書き出し、Premiere Proの「ファイル」→「読み込み」からSRTファイルを選択すれば取り込めます。取り込んだ字幕はキャプショントラックに配置され、フォントやデザインをPremiere Pro上で自由にカスタマイズできます。
Q. 複数人が話している動画でも字幕をつけられますか?
A. 字幕の生成自体は可能ですが、Vrewは話者の識別(話者分離)には完全対応していません。複数人の対談やインタビュー動画では、生成された字幕を確認しながら、手動で話者名を追記する(例:「田中:」「鈴木:」)運用が現実的です。話者ごとに字幕の色を変えると視認性が向上します。
まとめ|字幕作業は「手作業」から「AI活用」の時代へ
動画の字幕入れは、かつては忍耐力が試される地道な作業でした。しかしVrewのようなAI字幕ツールの登場により、その作業時間は最大90%以上削減できるようになっています。
この記事のポイントをまとめます:
- Vrewは動画を読み込むだけでAIが自動字幕を生成するツール
- 無料プランでも月120分の音声分析が可能
- 5つのステップで初心者でも簡単に字幕付き動画を作成できる
- Premiere ProやYouTube自動字幕、CapCutと比較して、コストと使いやすさのバランスが優れている
- SRTファイル書き出しで他の編集ソフトとの連携も可能
- 字幕デザインのカスタマイズで動画のクオリティを底上げできる
- 飲食店、美容室、教育、士業、不動産など業種を問わず活用できる
字幕作業に費やしていた時間を、企画や撮影といったクリエイティブな作業に振り向けることができれば、コンテンツの質そのものが向上します。
まずは無料プランでVrewを試してみてください。最初の動画で「こんなに速いのか」と驚くはずです。
※ omniweb.jpでは、動画制作の企画から撮影・編集・配信までをワンストップでサポートしています。字幕入れを含む動画編集の効率化についてもご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。