BtoBビジネスにWeb広告が必要な理由
BtoB(企業間取引)ビジネスにおいて、Web広告はリード獲得と商談創出のための重要な手段となっています。従来の展示会や飛び込み営業だけでなく、デジタルマーケティングを活用した効率的なリード獲得が求められる時代です。
BtoBビジネスがWeb広告を活用すべき理由は、主に以下の5点です。
1. 購買担当者の情報収集行動の変化
BtoBの購買担当者も、製品やサービスを検討する際にインターネットで情報収集を行います。「〇〇システム 比較」「△△ツール 導入事例」などの検索に対して、自社の存在を示すことが重要です。
2. ターゲット企業にピンポイントでアプローチ
Web広告では、業種、企業規模、役職などでターゲティングが可能です。自社のサービスに適した企業の担当者に絞ってアプローチできるため、営業効率が大幅に向上します。
3. リードの質と量を両立
展示会などのオフライン施策と比較して、Web広告は継続的にリードを獲得できます。また、ターゲティングの精度を上げることで、リードの質も高められます。
4. 営業活動の効率化
Web広告で獲得したリードは、すでに自社のサービスに興味を持っている見込み客です。ゼロから関係を構築する飛び込み営業と比べて、商談化率が高くなります。
5. データに基づいた改善が可能
どの広告から何件のリードが獲得でき、そのうち何件が商談化したかを追跡できます。データに基づいてPDCAを回すことで、継続的に成果を向上させられます。
本記事では、BtoBビジネスのWeb広告運用について、媒体選びからリードナーチャリングまで詳しく解説します。Web広告とは?種類と特徴を徹底比較と合わせて参考にしてください。
BtoBとBtoCの広告運用の違い

BtoB広告の運用は、BtoC(一般消費者向け)とは異なる特徴があります。まずはその違いを理解しましょう。
購買プロセスの違い
BtoC
・購買決定者:個人
・検討期間:短い(即日〜数週間)
・決定要因:感情、価格、利便性
・ゴール:購入
BtoB
・購買決定者:複数人(担当者、上長、経営者など)
・検討期間:長い(数週間〜数ヶ月、場合によっては1年以上)
・決定要因:ROI、機能、実績、信頼性
・ゴール:リード獲得 → 商談 → 受注
コンバージョンポイントの違い
BtoC
・主なCV:購入、会員登録、予約
BtoB
・主なCV:資料請求、ホワイトペーパーダウンロード、問い合わせ、無料トライアル、セミナー申込
BtoBでは、広告から直接購入に至ることは稀です。まずはリード(見込み客情報)を獲得し、その後のナーチャリング(育成)を経て商談化を目指します。
ターゲティングの違い
BtoC
・年齢、性別、興味関心などのデモグラフィック
・幅広いオーディエンス
BtoB
・業種、企業規模、役職、職種
・よりニッチで限定的なオーディエンス
・アカウントベースドマーケティング(ABM)の考え方
広告費と成果の考え方
BtoC
・CPA(顧客獲得単価)で評価
・比較的低単価の商材が多い
BtoB
・CPL(リード獲得単価)+ 商談化率 + 受注率で評価
・高単価の商材が多く、1件の受注で広告費を回収できることも
・LTV(顧客生涯価値)で考える
BtoBに効果的な広告媒体
BtoBビジネスのリード獲得に効果的な広告媒体を解説します。
Google検索広告
BtoBにとって最も効果的な広告媒体の1つです。
特徴
・検索キーワードに連動して表示
・能動的に情報を探しているユーザーにアプローチ
・購買検討段階のユーザーを獲得しやすい
BtoBでの活用ポイント
・「〇〇システム」「△△ツール」などの製品カテゴリキーワード
・「〇〇 比較」「△△ 導入事例」などの検討段階キーワード
・「〇〇とは」「△△ 方法」などの情報収集段階キーワード
キーワード例
・製品カテゴリ:「勤怠管理システム」「MAツール」「クラウド会計」
・比較検討:「CRM 比較」「チャットボット おすすめ」
・課題解決:「営業効率化 方法」「テレワーク ツール」
Google広告の詳細については、Google広告とは?仕組みと始め方完全ガイドを参照してください。
LinkedIn広告
BtoB広告に特化した、ビジネスプロフェッショナル向けのプラットフォームです。
特徴
・ビジネス目的のユーザーが中心
・役職、業種、企業規模、スキルでターゲティング可能
・グローバルでのBtoBマーケティングに強い
ターゲティングの例
・役職:部長以上、経営者、人事担当者
・業種:製造業、IT、金融
・企業規模:従業員500名以上
・スキル:マーケティング、営業、エンジニアリング
広告フォーマット
・シングル画像広告
・カルーセル広告
・動画広告
・テキスト広告
・スポンサードInMail(メッセージ広告)
・リード獲得フォーム広告
メリット
・ビジネス層に確実にリーチ
・高精度なターゲティング
・リードの質が高い傾向
注意点
・CPCは比較的高め(他のSNS広告と比較して)
・日本のユーザー数は他のSNSと比べて少ない
・クリエイティブはビジネスライクなものが好まれる
Meta広告(Facebook/Instagram)
BtoCのイメージが強いですが、BtoBでも効果的に活用できます。
BtoBでの活用ポイント
・経営者、役員などの役職でターゲティング
・業界関連の興味関心でターゲティング
・自社顧客の類似オーディエンスを活用
・リード獲得広告(インスタントフォーム)の活用
効果的な活用シーン
・ホワイトペーパーのダウンロード促進
・ウェビナー、セミナーの集客
・ブランド認知の向上
・リターゲティング
リード獲得広告(インスタントフォーム)
広告からサイトに遷移することなく、Facebook/Instagram内でフォーム入力が完了する広告フォーマットです。入力のハードルが下がるため、CVRが向上する傾向があります。
Meta広告の詳細については、Meta広告の始め方を参照してください。
Googleディスプレイ広告(GDN)
バナー広告で幅広いユーザーにリーチできます。
BtoBでの活用シーン
・ブランド認知の向上
・リターゲティング
・特定のサイト/コンテンツへの配信
ターゲティング方法
・カスタムオーディエンス(特定のキーワードで検索したユーザー)
・アフィニティカテゴリ(ビジネス関連)
・プレースメント指定(業界メディアなど)
・リマーケティング
YouTube広告
動画でサービスの価値を詳しく伝えられます。
BtoBでの活用シーン
・製品デモ、使い方の紹介
・導入事例のインタビュー
・ブランドストーリー
・ウェビナーの告知
ターゲティング方法
・ビジネス関連チャンネルへの配信
・カスタムオーディエンス
・リマーケティング
YouTube広告の詳細については、YouTube広告の種類と活用法を参照してください。
X(Twitter)広告
リアルタイム性とビジネス層へのリーチに強みがあります。
BtoBでの活用シーン
・イベント/カンファレンスに合わせた広告
・業界ニュースに関連したコンテンツ
・ウェビナー/セミナーの集客
X広告の詳細については、X広告の運用方法と成功のコツを参照してください。
業界専門メディアへの広告
業界に特化したWebメディアへの広告出稿も効果的です。
メリット
・業界関係者に確実にリーチ
・信頼性の高いメディアでの露出
・記事広告など、詳しい情報を伝えられる形式も
例
・IT系:ITmedia、日経クロステック
・マーケティング系:MarkeZine、Web担当者Forum
・人事系:日本の人事部、HRzine
BtoBのリード獲得施策
BtoB広告で獲得すべき「リード」とその施策について解説します。
コンバージョンポイントの設計
BtoBでは、購買検討の段階に応じて複数のコンバージョンポイントを用意します。
情報収集段階(ライトコンバージョン)
・ホワイトペーパーダウンロード
・eBook/ガイドダウンロード
・メルマガ登録
・ウェビナー/セミナー申込
特徴:心理的ハードルが低く、リード数を多く獲得できる。ただし、リードの質は比較的低い。
比較検討段階(ミドルコンバージョン)
・製品資料請求
・デモ動画視聴
・導入事例ダウンロード
・比較資料請求
特徴:ある程度の購買意欲があるリード。
購入検討段階(ハードコンバージョン)
・問い合わせ/相談
・無料トライアル申込
・デモ依頼
・見積もり依頼
特徴:心理的ハードルが高く、リード数は少ないが、商談化率は高い。
ホワイトペーパー施策
BtoBのリード獲得で最も一般的な施策がホワイトペーパーです。
ホワイトペーパーとは
特定のテーマについて、課題や解決策、ノウハウなどをまとめた資料。ダウンロード時に連絡先情報を取得し、リードを獲得します。
効果的なホワイトペーパーのテーマ例
・「〇〇業界の△△課題を解決する方法」
・「△△ツール導入完全ガイド」
・「〇〇を成功させる10のポイント」
・「△△の最新トレンドレポート」
・「〇〇の選び方チェックリスト」
ホワイトペーパー作成のポイント
・ターゲットの課題に寄り添う内容
・実践的で役立つ情報を提供
・自社製品の売り込みは控えめに
・データや事例で説得力を持たせる
・見やすいデザイン、読みやすい構成
ウェビナー/セミナー集客
ウェビナーやセミナーは、リード獲得と同時にナーチャリングにも効果的です。
メリット
・参加者は一定の興味関心を持っている
・詳しい情報を伝えられる
・参加者との関係構築ができる
・録画をコンテンツとして再利用できる
集客のポイント
・魅力的なタイトルと内容
・ターゲットの課題に応えるテーマ設定
・早割、限定感などの参加促進
・リマインドメールの送付
無料トライアル/フリーミアム
SaaS系のBtoBビジネスでは、無料トライアルやフリーミアムモデルが効果的です。
メリット
・製品を実際に体験してもらえる
・利用開始のハードルが低い
・製品の価値を実感してもらえる
広告での訴求ポイント
・「無料で試せる」ことを明確に
・クレジットカード不要(の場合)を強調
・トライアル期間を明示
BtoBのターゲティング戦略
BtoB広告で効果的なターゲティング戦略を解説します。
企業属性によるターゲティング
業種ターゲティング
自社サービスに適した業種に絞ってターゲティングします。
例:
・製造業向けERPシステム → 製造業
・飲食店向けPOSシステム → 飲食業
・医療機関向けシステム → 医療、ヘルスケア
企業規模ターゲティング
従業員数や売上規模でターゲティングします。
例:
・エンタープライズ向け → 従業員1,000名以上
・中堅企業向け → 従業員100〜999名
・中小企業/スタートアップ向け → 従業員100名未満
役職/職種によるターゲティング
購買意思決定に関わる役職や職種でターゲティングします。
LinkedIn広告での例
・経営層:CEO、社長、取締役、役員
・部門長:部長、マネージャー、ディレクター
・専門職:人事担当者、マーケター、エンジニア
Meta広告での例
・興味関心:経営、マネジメント、人事管理
・行動:中小企業経営者、ビジネスページ管理者
アカウントベースドマーケティング(ABM)
特定の企業(アカウント)をターゲットにしたマーケティング手法です。
ABMの考え方
・ターゲット企業リストを作成
・そのリストに含まれる企業/担当者にのみアプローチ
・パーソナライズされたメッセージを届ける
Web広告でのABM実装
・企業リストをアップロードしてターゲティング(LinkedIn)
・IPアドレスベースのターゲティング
・カスタマーマッチ(メールアドレスリスト)
リターゲティング
一度サイトを訪問したユーザーに再度アプローチします。
BtoBでのリターゲティング活用
・サービスページを見たが問い合わせしなかったユーザー
・料金ページを見たユーザー(検討段階の可能性)
・ブログ記事を読んだユーザー
・ホワイトペーパーをダウンロードしたユーザー
セグメント例
・過去7日以内の訪問者(高優先度)
・過去8〜30日の訪問者(中優先度)
・資料請求ページ到達者(高優先度)
・ブログ記事閲覧者(低優先度、ナーチャリング用)
類似オーディエンス
既存顧客や優良リードに似たユーザーをターゲティングします。
ソースオーディエンスの例
・受注した顧客リスト
・商談化したリードリスト
・資料請求したリードリスト
・ウェビナー参加者リスト
受注顧客の類似オーディエンスが最も質が高い傾向にあります。
BtoB広告のクリエイティブ

BtoB広告で成果を出すためのクリエイティブ制作のポイントを解説します。
広告文のポイント
効果的な訴求要素
・課題解決:「〇〇の課題を解決」「△△を効率化」
・数値実績:「導入企業〇〇社」「業務時間〇〇%削減」
・権威性:「〇〇業界シェアNo.1」「〇〇企業が導入」
・無料オファー:「無料資料」「無料トライアル」
・限定感:「先着〇〇社限定」「期間限定」
Google検索広告の広告文例
見出し1:営業効率を劇的に改善するSFA
見出し2:導入企業500社の実績
見出し3:無料トライアル実施中
説明文:営業活動の可視化、案件管理、売上予測をワンツールで実現。大手企業から中小企業まで幅広く導入されています。まずは14日間の無料トライアルをお試しください。
避けるべき表現
・抽象的すぎる表現(「最高のソリューション」など)
・専門用語の羅列(ターゲット以外に伝わらない)
・売り込み感が強すぎる表現
バナー広告のポイント
BtoBバナーの構成要素
・キャッチコピー:課題や解決策を端的に
・サブコピー:具体的なベネフィット
・ビジュアル:製品イメージ、人物、グラフなど
・CTA:「資料ダウンロード」「無料で試す」など
・ロゴ:ブランド認知のため
デザインの方向性
・信頼感のあるデザイン(青、グレーなど落ち着いた色)
・シンプルで読みやすい
・プロフェッショナルな印象
バナーデザインの詳細については、広告バナーのデザイン基本と作成ツールを参照してください。
ランディングページのポイント
BtoB向けLPの構成
1. ファーストビュー
・キャッチコピー(課題解決を訴求)
・サービス概要
・CTA(資料請求/問い合わせ)
2. 課題提起
・ターゲットが抱える課題を具体的に
・共感を得る
3. 解決策の提示
・サービスの概要
・特徴、機能
・導入メリット
4. 実績/導入事例
・導入企業のロゴ
・具体的な成果
・お客様の声
5. 料金/プラン
・料金体系(可能であれば)
・または「お問い合わせください」
6. よくある質問
・導入に関する不安を解消
7. CTA
・資料請求フォーム
・問い合わせボタン
LP作成の詳細については、広告用LPの作り方と構成の基本を参照してください。
ホワイトペーパーLPのポイント
構成
1. タイトル/表紙イメージ
2. この資料でわかること(3〜5点)
3. こんな方におすすめ
4. 目次(一部)
5. ダウンロードフォーム
フォームの項目
最小限の項目に抑えてCVRを高めます。
・必須:氏名、会社名、メールアドレス
・任意:電話番号、部署、役職
フォーム最適化の詳細については、フォーム最適化(EFO)で離脱を防ぐを参照してください。
リードナーチャリングと商談化
獲得したリードを商談につなげるための施策を解説します。
リードナーチャリングとは
リードナーチャリングとは、獲得したリードに対して継続的に情報を提供し、購買意欲を高めていく活動です。
なぜ必要か
BtoBでは、リード獲得から購買までの期間が長いため、その間に関係を維持し、自社のことを思い出してもらう必要があります。
ナーチャリングの方法
・メールマーケティング
・セミナー/ウェビナーへの招待
・リターゲティング広告
・コンテンツ(ブログ、動画)の提供
・ソーシャルメディアでの接点維持
メールマーケティング
リードナーチャリングの中心となる施策です。
メールの種類
・サンキューメール:資料ダウンロード直後
・ステップメール:定期的に情報を提供
・ニュースレター:最新情報、ブログ記事の紹介
・イベント案内:ウェビナー、セミナーの招待
・フォローアップメール:特定の行動に応じて
ステップメールの例
・1日目:サンキューメール + 関連コンテンツ紹介
・3日目:導入事例の紹介
・7日目:よくある質問への回答
・14日目:無料相談の案内
・21日目:限定オファーの案内
リードスコアリング
リードの購買意欲を数値化し、優先順位をつける手法です。
スコアリングの例
・属性スコア(役職、企業規模など)
- 部長以上:+20点
- 従業員500名以上:+15点
- ターゲット業種:+10点
・行動スコア(サイト訪問、資料DLなど)
- 料金ページ閲覧:+30点
- 導入事例閲覧:+20点
- ホワイトペーパーDL:+15点
- メール開封:+5点
一定のスコアに達したリードを「ホットリード」として営業に引き渡します。
インサイドセールスとの連携
マーケティングで獲得したリードを、インサイドセールスが商談化につなげます。
連携のポイント
・リードの定義をすり合わせる(MQL、SQLの基準)
・リード情報の引き継ぎ(いつ、どのコンテンツで獲得したか)
・フィードバックの仕組み(商談化した/しなかった理由)
用語の整理
・MQL(Marketing Qualified Lead):マーケティングが認定したリード
・SQL(Sales Qualified Lead):営業が認定したリード
・商談:具体的な提案・見積もりの段階
効果測定とROI改善
BtoB広告の効果を測定し、継続的に改善する方法を解説します。
BtoBで見るべき指標
広告段階の指標
・クリック数、CTR、CPC
・コンバージョン数(リード数)
・CPL(リード獲得単価)
リード〜商談段階の指標
・MQL数
・SQL数
・商談化率
・商談数
最終成果の指標
・受注数
・受注率
・受注金額
・CAC(顧客獲得コスト)
・ROAS / ROI
ファネル全体での計測
BtoBでは、広告のCPLだけでなく、その先の商談化率、受注率まで追跡することが重要です。
計算例
・広告費:100万円
・リード獲得数:100件
・CPL:10,000円
・商談化率:20%
・商談数:20件
・受注率:25%
・受注数:5件
・CAC:20万円(100万円 ÷ 5件)
・平均受注単価:100万円
・ROAS:500%(500万円 ÷ 100万円)
LTV(顧客生涯価値)での評価
BtoBでは、継続利用やアップセルを含めたLTVで評価することが重要です。
例:
・月額利用料:10万円
・平均継続期間:3年
・LTV = 10万円 × 36ヶ月 = 360万円
LTVが360万円であれば、CACが20万円でも十分にペイする計算です。
コンバージョン計測の設定
計測すべきイベント
・ページビュー
・資料請求完了
・問い合わせ完了
・ホワイトペーパーダウンロード
・セミナー申込完了
・無料トライアル登録
オフラインコンバージョンの計測
BtoBでは、広告クリックから受注までの追跡が重要です。
方法:
・CRMでリードソースを記録
・Google広告のオフラインコンバージョンインポート
・Meta広告のオフラインイベント
コンバージョン計測の詳細については、Meta広告のピクセル設定とコンバージョン計測を参照してください。
改善のPDCAサイクル
週次で確認すること
・予算消化状況
・クリック数、CTR、CPC
・リード数、CPL
・異常値がないか
月次で確認すること
・月間のリード獲得状況
・チャネル/キャンペーン別の効果分析
・商談化状況(営業との連携)
・翌月の予算/施策検討
四半期で確認すること
・受注への貢献度
・CAC、ROIの計算
・大きな戦略の見直し
効果測定の詳細については、SNS広告の効果測定と改善方法を参照してください。
BtoB広告の成功事例
BtoBビジネスのWeb広告活用事例を紹介します。
事例1:SaaS企業(Google検索 + コンテンツマーケティング)
課題
リードの量は獲得できているが、商談化率が低かった。
施策
・検索広告のキーワードを「情報収集系」と「検討系」で分類
・情報収集系 → ホワイトペーパーダウンロードに誘導
・検討系 → 製品ページ/問い合わせに誘導
・ホワイトペーパーDL者には、ステップメールでナーチャリング
結果
・リード数:月200件 → 180件(微減)
・商談化率:5% → 15%に向上
・商談数:10件 → 27件に増加
・CPL:8,000円 → 9,000円(微増だが商談数は大幅増)
事例2:製造業向けシステム(LinkedIn広告)
課題
ニッチな業界向けのサービスで、効率的にターゲット企業にリーチしたかった。
施策
・LinkedIn広告で「製造業」×「部長以上」×「従業員500名以上」にターゲティング
・導入事例をまとめたホワイトペーパーを訴求
・リード獲得フォーム広告を活用
結果
・月間リード数:40件
・CPL:15,000円(高めだがリードの質が高い)
・商談化率:30%
・受注率:40%
・ROI:600%
事例3:コンサルティング会社(Meta広告 + ウェビナー)
課題
認知度が低く、問い合わせが少なかった。
施策
・毎月ウェビナーを開催し、Meta広告で集客
・経営者、役員をターゲティング
・ウェビナー参加者にフォローアップメールを送付
・参加者へのリターゲティング広告
結果
・ウェビナー参加者:月100名
・参加者からの商談化率:10%
・年間の受注:24件
・広告経由の売上:前年比300%
まとめ:BtoB広告でリード獲得と商談創出を最大化
BtoBビジネスの広告運用戦略について詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
【BtoB広告の特徴】
・ゴールはリード獲得 → 商談化 → 受注
・複数のコンバージョンポイントを設計
・ファネル全体での効果測定が重要
・LTV(顧客生涯価値)で評価
【効果的な広告媒体】
・Google検索広告:検討段階のユーザーを獲得
・LinkedIn広告:ビジネス層にピンポイントでリーチ
・Meta広告:ホワイトペーパー、ウェビナー集客に効果的
・リターゲティング:検討中のユーザーへの継続的アプローチ
【リード獲得施策】
・ホワイトペーパー:情報収集段階のリードを大量獲得
・ウェビナー:関係構築しながらリードを獲得
・無料トライアル:購買意欲の高いリードを獲得
・問い合わせ/デモ依頼:最もホットなリード
【リードナーチャリング】
・メールマーケティングで継続的に接点を維持
・リードスコアリングで優先順位をつける
・インサイドセールスとの連携が重要
【効果測定】
・CPLだけでなく、商談化率、受注率まで追跡
・オフラインコンバージョンの計測
・CACとLTVのバランスで評価
BtoBのWeb広告は、正しく運用すれば効率的なリード獲得と商談創出を実現できます。広告単体で考えるのではなく、リードナーチャリングや営業との連携を含めた全体最適を目指しましょう。
Web広告の基本についてはWeb広告とは?種類と特徴を徹底比較、Google広告についてはGoogle広告とは?仕組みと始め方完全ガイド、LP作成については広告用LPの作り方と構成の基本もあわせてご覧ください。