SNS/広告運用

SNS広告のクリエイティブ制作の基本【プラットフォーム別の最適サイズ】

SNS広告クリエイティブの重要性

SNS広告の成果を左右する最大の要因は「クリエイティブ」です。どれだけ精緻なターゲティングを設定しても、クリエイティブがユーザーの目を引かなければ、広告は素通りされてしまいます。

SNS広告クリエイティブが特に重要な理由は、以下の3点です。

1. フィードの中で競争する
SNS広告は、友人の投稿やフォローしているアカウントのコンテンツと同じ場所に表示されます。魅力的な写真や動画が溢れるフィードの中で、ユーザーの注目を勝ち取るには、高品質なクリエイティブが不可欠です。

2. 瞬時に判断される
SNSユーザーは高速でフィードをスクロールしています。広告が表示されてから1〜3秒以内に「見る価値があるか」が判断されます。この短い時間でインパクトを与えるクリエイティブが求められます。

3. プラットフォームごとに最適解が異なる
Instagram、Facebook、LINE、X、TikTok、YouTubeなど、プラットフォームによってユーザーの行動特性、最適な画像サイズ、動画の長さが異なります。各プラットフォームに最適化したクリエイティブを用意することで、効果を最大化できます。

本記事では、SNS広告クリエイティブの基本から、プラットフォーム別の最適サイズ、効果的なデザインのコツまで詳しく解説します。SNS広告の種類と選び方と合わせて参考にしてください。

SNS広告クリエイティブの基本要素

SNS広告のクリエイティブは、主に以下の要素で構成されています。

ビジュアル(画像・動画)

ユーザーの目を引く最も重要な要素です。画像または動画を使用します。

画像広告
・静止画1枚または複数枚で構成
・制作コストが低く、手軽に始められる
・メッセージをシンプルに伝えやすい
・ABテストがしやすい

動画広告
・動きと音で多くの情報を伝えられる
・ストーリー性のある訴求が可能
・エンゲージメント率が高い傾向
・制作コストと時間がかかる

カルーセル広告
・複数の画像や動画を横にスワイプして閲覧
・複数商品の紹介やストーリー展開に最適
・ユーザーの滞在時間が長くなる傾向

テキスト(コピー)

ビジュアルを補完し、メッセージを伝えるテキスト要素です。

メインテキスト(本文)
・広告の上部に表示される本文
・商品やサービスの魅力、ベネフィットを伝える
・プラットフォームによって推奨文字数が異なる

見出し
・ビジュアルの下に表示される短いキャッチコピー
・インパクトのある言葉でクリックを促す

説明文
・見出しを補完する追加情報
・配置によっては表示されない場合もある

CTA(コールトゥアクション)

ユーザーに次のアクションを促すボタンやテキストです。

・「詳しくはこちら」
・「今すぐ購入」
・「予約する」
・「ダウンロード」
・「お問い合わせ」
・「登録する」

広告の目的に合ったCTAを選択することが重要です。

ランディングページURL

広告をクリックしたユーザーが遷移する先のページです。広告とランディングページの内容を一致させることが、コンバージョン率向上の鍵となります。詳しくは広告とLPの一貫性を高める方法を参照してください。

プラットフォーム別の最適サイズと仕様

各SNSプラットフォームの推奨サイズと仕様を詳しく解説します。

Instagram広告の最適サイズ

Instagramは視覚的な魅力が重視されるプラットフォームです。高品質な画像・動画が求められます。

フィード広告(画像)

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)または 4:5(縦長)
・推奨サイズ:1080×1080px(正方形)、1080×1350px(縦長)
・最小サイズ:600×600px
・ファイル形式:JPG、PNG
・最大ファイルサイズ:30MB
・画像内テキスト:20%以下推奨

フィード広告(動画)

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)または 4:5(縦長)
・推奨サイズ:1080×1080px(正方形)、1080×1350px(縦長)
・動画の長さ:1秒〜60分(推奨15秒以内)
・ファイル形式:MP4、MOV
・最大ファイルサイズ:4GB

ストーリーズ広告

・推奨アスペクト比:9:16(縦型フルスクリーン)
・推奨サイズ:1080×1920px
・動画の長さ:1秒〜60秒(推奨15秒以内)
・ファイル形式:JPG、PNG(画像)、MP4、MOV(動画)
・セーフゾーン:上部14%、下部14%は避ける

リール広告

・推奨アスペクト比:9:16(縦型フルスクリーン)
・推奨サイズ:1080×1920px
・動画の長さ:1秒〜90秒(推奨15〜30秒)
・ファイル形式:MP4、MOV
・音声:推奨(音声ONで視聴されることが多い)

カルーセル広告

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)
・推奨サイズ:1080×1080px
・カード数:2〜10枚
・各カードに異なるリンク設定可能

Instagram広告のクリエイティブ詳細については、Instagram広告のクリエイティブ作成術も参照してください。

Facebook広告の最適サイズ

FacebookはInstagramとMeta広告で一括管理できますが、ユーザー層が異なるため、最適なクリエイティブも若干異なります。

フィード広告(画像)

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)または 4:5(縦長)
・推奨サイズ:1080×1080px(正方形)、1080×1350px(縦長)
・最小サイズ:600×600px
・ファイル形式:JPG、PNG
・最大ファイルサイズ:30MB

フィード広告(動画)

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)、4:5(縦長)、16:9(横長)
・推奨サイズ:1080×1080px以上
・動画の長さ:1秒〜241分(推奨15秒〜1分)
・ファイル形式:MP4、MOV
・最大ファイルサイズ:4GB

右側広告枠(デスクトップのみ)

・推奨アスペクト比:1:1
・推奨サイズ:1080×1080px
・画像のみ(動画不可)

ストーリーズ広告

・推奨アスペクト比:9:16
・推奨サイズ:1080×1920px
・Instagramストーリーズと同様の仕様

インストリーム動画広告

・推奨アスペクト比:16:9(横長)
・推奨サイズ:1920×1080px
・動画の長さ:5秒〜10分(推奨15秒以内)

LINE広告の最適サイズ

LINE広告は複数の配信面があり、それぞれに最適なサイズがあります。

Card(カード)フォーマット

・推奨アスペクト比:1.91:1(横長)
・推奨サイズ:1200×628px
・ファイル形式:JPG、PNG
・最大ファイルサイズ:10MB

Square(スクエア)フォーマット

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)
・推奨サイズ:1080×1080px
・ファイル形式:JPG、PNG
・最大ファイルサイズ:10MB

Vertical(バーティカル)フォーマット

・推奨アスペクト比:9:16(縦長)
・推奨サイズ:1080×1920px
・LINE VOOM向け

動画広告

・アスペクト比:16:9、1:1、9:16
・推奨サイズ:画面比率に応じた高解像度
・動画の長さ:5秒〜600秒(推奨15〜30秒)
・ファイル形式:MP4、MOV
・最大ファイルサイズ:1GB

カルーセル広告

・推奨アスペクト比:1:1
・推奨サイズ:1080×1080px
・カード数:2〜10枚

LINE広告の詳細については、LINE広告の特徴と始め方を参照してください。

X(Twitter)広告の最適サイズ

X広告はタイムラインに自然に溶け込む形式で表示されます。

画像広告(単一画像)

・推奨アスペクト比:16:9(横長)または 1:1(正方形)
・推奨サイズ:1200×675px(横長)、1200×1200px(正方形)
・ファイル形式:JPG、PNG、GIF
・最大ファイルサイズ:5MB(GIFは15MB)

画像広告(複数画像)

・推奨アスペクト比:16:9(横長)
・推奨サイズ:1200×675px
・画像数:2〜4枚

動画広告

・推奨アスペクト比:16:9(横長)、1:1(正方形)、9:16(縦長)
・推奨サイズ:1920×1080px(横長)、1080×1080px(正方形)
・動画の長さ:最大2分20秒(推奨15秒以内)
・ファイル形式:MP4、MOV
・最大ファイルサイズ:1GB

カルーセル広告

・推奨アスペクト比:1:1 または 1.91:1
・推奨サイズ:800×800px以上
・カード数:2〜6枚

X広告の詳細については、X(Twitter)広告の運用方法と成功のコツを参照してください。

TikTok広告の最適サイズ

TikTokは縦型フルスクリーンが基本のプラットフォームです。

インフィード広告

・推奨アスペクト比:9:16(縦長)、1:1(正方形)、16:9(横長)
・推奨サイズ:1080×1920px(縦長推奨)
・動画の長さ:5秒〜60秒(推奨9〜15秒)
・ファイル形式:MP4、MOV、MPEG、AVI
・最大ファイルサイズ:500MB
・解像度:720p以上推奨

TopView広告

・推奨アスペクト比:9:16
・推奨サイズ:1080×1920px
・動画の長さ:最大60秒
・フルスクリーン表示

Spark Ads

・オーガニック投稿と同じ仕様
・縦型(9:16)を強く推奨

注意点

・縦型(9:16)が圧倒的に推奨
・音声ONで視聴されることが前提
・冒頭1〜2秒で興味を引く構成が必須

TikTok広告の詳細については、TikTok広告の可能性と始め方を参照してください。

YouTube広告の最適サイズ

YouTube広告は動画が中心のプラットフォームです。

スキップ可能なインストリーム広告

・推奨アスペクト比:16:9(横長)
・推奨サイズ:1920×1080px(フルHD)以上
・動画の長さ:制限なし(推奨15秒〜3分)
・ファイル形式:MP4、MOV、AVI、MPEG
・最大ファイルサイズ:256GB

スキップ不可のインストリーム広告

・推奨アスペクト比:16:9
・推奨サイズ:1920×1080px以上
・動画の長さ:15秒以下

バンパー広告

・推奨アスペクト比:16:9
・推奨サイズ:1920×1080px以上
・動画の長さ:6秒以下

インフィード動画広告

・サムネイル推奨サイズ:1280×720px
・アスペクト比:16:9
・動画の長さ:制限なし

YouTubeショート広告

・推奨アスペクト比:9:16(縦型)
・推奨サイズ:1080×1920px
・動画の長さ:60秒以下

YouTube広告の詳細については、YouTube広告の種類と活用法を参照してください。

プラットフォーム別サイズ一覧表

各プラットフォームの主要サイズをまとめました。

画像広告サイズ一覧

正方形(1:1)
・Instagram フィード:1080×1080px
・Facebook フィード:1080×1080px
・LINE Square:1080×1080px
・X:1200×1200px

縦長(4:5)
・Instagram フィード:1080×1350px
・Facebook フィード:1080×1350px

縦型フルスクリーン(9:16)
・Instagram ストーリーズ/リール:1080×1920px
・Facebook ストーリーズ:1080×1920px
・LINE Vertical:1080×1920px
・TikTok:1080×1920px

横長(16:9 / 1.91:1)
・LINE Card:1200×628px
・X:1200×675px
・YouTube サムネイル:1280×720px

動画広告サイズ一覧

正方形(1:1)
・Instagram:1080×1080px
・Facebook:1080×1080px
・LINE:1080×1080px
・X:1080×1080px

縦型(9:16)
・Instagram ストーリーズ/リール:1080×1920px
・TikTok:1080×1920px
・YouTubeショート:1080×1920px

横長(16:9)
・YouTube:1920×1080px
・Facebook インストリーム:1920×1080px
・X:1920×1080px

効果的なクリエイティブデザインの原則

プラットフォームを問わず、効果的なSNS広告クリエイティブに共通する原則を解説します。

原則1:最初の瞬間で興味を引く

SNSユーザーは高速でスクロールしています。最初の1〜3秒で「見る価値がある」と判断させることが重要です。

画像の場合
・目を引く色彩(特に背景と対照的な色)
・人物の顔、特に目が合っている写真
・意外性のある構図
・コントラストの強い画像

動画の場合
・冒頭でインパクトのあるシーンを入れる
・問いかけや呼びかけで始める
・結論やハイライトを先に見せる
・音声や効果音でアテンションを獲得

原則2:シンプルで明確なメッセージ

1つの広告で伝えるメッセージは1つに絞りましょう。複数のメッセージを詰め込むと、何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。

NG例
「新商品登場!今なら送料無料&ポイント5倍!さらに初回限定クーポンも!会員登録でさらにお得!」

OK例
「今だけ送料無料。新作バッグをチェック」

原則3:画像内テキストは最小限に

画像内のテキストが多すぎると、以下の問題が発生します。

・広告感が強くなり、ユーザーに避けられる
・配信アルゴリズムで不利になる可能性
・小さなスマホ画面で読みにくい

画像内のテキストは必要最小限にとどめ、詳しい情報は広告のテキスト欄(キャプション)で補足しましょう。

原則4:ブランドの一貫性を保つ

広告クリエイティブは、ブランドの世界観と一貫性を保つことが重要です。

・ブランドカラーの使用
・ロゴの適切な配置
・トーン&マナーの統一
・フォントの一貫性

一貫性を保つことで、広告を見たユーザーが「あのブランドだ」と認識しやすくなり、ブランド想起が高まります。

原則5:モバイルファーストで設計する

SNSの利用の大半はスマートフォンからです。PC画面ではなく、スマホでの見え方を前提に設計しましょう。

・小さな画面でも視認性の高いデザイン
・テキストは大きめに
・細かすぎるディテールは避ける
・タップしやすいCTA配置

原則6:CTAを明確に示す

ユーザーに何をしてほしいかを明確に示しましょう。

・「詳しくはこちら」「今すぐ購入」など具体的なCTA
・動画の場合は最後にCTAを入れる
・プラットフォームが用意するCTAボタンを適切に選択

画像広告のデザインテクニック

効果的な画像広告を作成するための具体的なテクニックを紹介します。

構図とレイアウト

三分割法
画面を縦横3等分し、交点に重要な要素を配置すると、バランスの取れた構図になります。

余白の活用
要素を詰め込みすぎず、適度な余白(ホワイトスペース)を設けることで、視認性が向上します。

視線誘導
人物の視線やポインティング、矢印などを使って、ユーザーの視線をCTAや重要な情報に誘導します。

色使い

コントラスト
背景と前景のコントラストを強くすることで、視認性が向上します。

ブランドカラー
ブランドカラーを基調にしつつ、アクセントカラーでCTAを目立たせます。

プラットフォームカラーとの差別化
例えば、Instagramの青やピンクとは対照的な色を使うことで、フィード内で目立ちます。

テキストの配置

フォント選び
読みやすく、ブランドイメージに合ったフォントを選びましょう。特にスマホでの可読性を重視します。

文字サイズ
スマホで見ても読める大きさに。目安として、24pt以上を推奨。

背景との関係
テキストが背景に溶け込まないよう、シャドウや背景色を使って可読性を確保します。

商品写真のコツ

明るさ
自然光を活用し、明るく撮影します。暗い写真は印象が悪くなります。

背景
シンプルな背景(白、グレー、または商品が映える色)で商品を引き立てます。

アングル
商品の魅力が伝わる最適なアングルで撮影。複数アングルを用意してテストしましょう。

使用シーン
商品単体だけでなく、実際の使用シーンを見せることで、ユーザーが自分の生活に取り入れるイメージを持てます。

人物写真のコツ

ターゲットに近い人物
ターゲット層に近い年齢・性別の人物を起用することで、共感を得やすくなります。

自然な表情
作り込みすぎない、自然な表情やポーズが好まれます。

目線
カメラ目線の写真はエンゲージメントが高い傾向があります。

動画広告の制作テクニック

効果的な動画広告を作成するためのテクニックを紹介します。

動画構成の基本

冒頭(0〜5秒):フック
最初の数秒で視聴者の興味を引きます。スキップされるかどうかはここで決まります。

・問いかけから始める
・驚きのあるビジュアル
・結論を先に見せる
・ターゲットを呼びかける

中盤:本編
商品やサービスの訴求、メインメッセージを伝えます。

・ベネフィットを明確に
・具体的な使用シーン
・課題解決のストーリー
・社会的証明(レビュー、実績)

終盤:CTA
視聴者に次のアクションを促します。

・明確なCTA
・ブランドロゴ
・限定感や緊急性

長さの目安

Instagram/Facebook
・フィード:15秒以内
・ストーリーズ:15秒以内
・リール:15〜30秒

TikTok
・9〜15秒がスイートスポット
・長くても30秒以内

YouTube
・スキップ可能:15秒〜3分
・バンパー:6秒
・スキップ不可:15秒

X(Twitter)
・15秒以内推奨

LINE
・15〜30秒推奨

音声と字幕

プラットフォームによる音声視聴率の違い

・TikTok/YouTubeショート:ほとんどが音声ON
・YouTube:多くが音声ON
・Instagram/Facebook フィード:多くが音声OFF
・ストーリーズ:音声ONが比較的多い

対応策
・音声OFFでも内容が伝わるよう字幕を入れる
・音声を活用する場合はインパクトのあるサウンドで
・字幕は読みやすいフォントとサイズで

縦型と横型の使い分け

縦型(9:16)を使うべきケース
・TikTok広告
・Instagram/Facebookストーリーズ
・Instagram/Facebookリール
・YouTubeショート
・LINE VOOM

横型(16:9)を使うべきケース
・YouTubeインストリーム広告
・Facebookインストリーム動画

正方形(1:1)が汎用的に使えるケース
・Instagram/Facebookフィード
・X(Twitter)
・複数プラットフォームで共通利用したい場合

クリエイティブのABテストと改善

クリエイティブの効果を最大化するには、ABテストによる継続的な改善が欠かせません。

テストすべき要素

ビジュアル
・画像 vs 動画
・人物あり vs 商品のみ
・明るいトーン vs 落ち着いたトーン
・アップショット vs 引きの構図
・使用シーン vs 商品単体

コピー
・問題提起型 vs ベネフィット訴求型
・長文 vs 短文
・絵文字あり vs なし
・数字を入れる vs 入れない
・質問形 vs 断定形

CTA
・「詳しくはこちら」vs「今すぐ購入」
・「無料で試す」vs「会員登録」

フォーマット
・シングル画像 vs カルーセル
・静止画 vs 動画
・正方形 vs 縦長

ABテストの進め方

1. 仮説を立てる
「〇〇の方が効果が高いのではないか」という仮説を持ってテストを設計します。

2. 変更要素は1つだけ
1回のテストで変更する要素は1つに絞ります。複数要素を同時に変更すると、何が効果に影響したか判断できません。

3. 十分なデータを集める
少ないデータで判断すると、偶然の偏りに引きずられます。統計的に有意な差が出るまでデータを集めましょう。

4. 勝者を採用し、次のテストへ
勝者が決まったら、それをベースに次の要素をテストします。このサイクルを繰り返すことで、クリエイティブが継続的に改善されます。

ABテストの詳細については、ABテストの設計と実践方法を参照してください。

クリエイティブの疲弊への対応

同じクリエイティブを長期間使い続けると、効果が徐々に低下します。これを「クリエイティブの疲弊(クリエイティブ・ファティーグ)」と呼びます。

疲弊のサイン
・CTRの低下
・CPCの上昇
・フリークエンシーが3〜5を超える
・コンバージョン率の低下

対策
・2〜4週間ごとに新しいクリエイティブを追加
・複数のクリエイティブをローテーション
・季節やイベントに合わせてリフレッシュ
・効果が落ちたクリエイティブは停止

クリエイティブ制作ツールの紹介

SNS広告クリエイティブを効率的に制作するためのツールを紹介します。

画像制作ツール

Canva
・直感的な操作で誰でもプロ級のデザインが可能
・SNS広告用のテンプレートが豊富
・無料プランでも十分な機能
・チームでの共同編集が可能

Adobe Express
・Adobeが提供する無料デザインツール
・テンプレートを使って簡単に作成
・Adobe Creative Cloudとの連携

Figma
・本格的なデザインツール
・チームでの共同作業に強い
・デザインシステムの構築に適している
・無料プランあり

Adobe Photoshop
・プロ向けの画像編集ソフト
・高度な編集が可能
・有料サブスクリプション

動画制作ツール

CapCut
・TikTok運営元が提供する無料編集アプリ
・スマホで簡単に高品質な動画を作成
・トレンドのエフェクトや音楽が豊富
・縦型動画に強い

InShot
・スマホで使える動画編集アプリ
・シンプルな操作で手軽に編集
・無料で基本機能が使える

Adobe Premiere Rush
・スマホ・PC両対応の動画編集アプリ
・クラウド同期で外出先でも編集可能
・Adobe Premiere Proとの連携

Adobe Premiere Pro
・プロ向けの動画編集ソフト
・高度な編集が可能
・有料サブスクリプション

DaVinci Resolve
・プロ向けの動画編集ソフト
・無料版でも高機能
・カラーグレーディングに強い

素材サイト

写真素材
・Unsplash(無料)
・Pexels(無料)
・Adobe Stock(有料)
・Shutterstock(有料)
・PIXTA(有料、日本人素材が豊富)

動画素材
・Pexels Videos(無料)
・Pixabay Videos(無料)
・Artgrid(有料)
・Shutterstock Video(有料)

音楽・効果音
・Epidemic Sound(有料)
・Artlist(有料)
・YouTubeオーディオライブラリ(無料)
・効果音ラボ(無料、日本語)

プラットフォーム公式ツール

Meta広告マネージャ
・画像のトリミング、テキスト追加
・動画テンプレート作成
・Creative Hubでモックアップ作成

TikTok Creative Center
・トレンドの確認
・広告事例の閲覧
・クリエイティブのヒント

クリエイティブ制作のチェックリスト

広告配信前に確認すべきポイントをチェックリストにまとめました。

画像広告チェックリスト

□ 推奨サイズ・アスペクト比を満たしている
□ 解像度が十分(ぼやけていない)
□ 画像内テキストが20%以下
□ スマホで見ても文字が読める
□ ブランドロゴが適切に配置されている
□ 商品やメッセージが明確に伝わる
□ CTAが明確
□ 背景とのコントラストが十分
□ ファイル形式とサイズが適切

動画広告チェックリスト

□ 推奨サイズ・アスペクト比を満たしている
□ 冒頭5秒以内にフックがある
□ 音声OFFでも内容が伝わる(字幕あり)
□ 動画の長さが適切
□ ブランドロゴが表示される
□ CTAが明確
□ セーフゾーンを考慮している
□ ファイル形式とサイズが適切
□ 音声の品質が良い

テキスト(コピー)チェックリスト

□ メッセージが1つに絞られている
□ ターゲットに響く言葉を使っている
□ ベネフィットが明確
□ CTAが含まれている
□ 推奨文字数を守っている
□ 誤字脱字がない
□ 広告ポリシーに違反していない

ランディングページとの整合性チェック

□ 広告とLPのメッセージが一致している
□ 広告で使った画像やコピーがLPにもある
□ 広告で訴求した特典がLPで確認できる
□ スムーズな導線が設計されている

まとめ:プラットフォームに最適化されたクリエイティブで成果を最大化

SNS広告のクリエイティブ制作の基本について詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

【基本原則】
・最初の1〜3秒で興味を引く
・シンプルで明確なメッセージ
・画像内テキストは最小限
・ブランドの一貫性を保つ
・モバイルファーストで設計
・CTAを明確に示す

【プラットフォーム別の最適化】
・Instagram/Facebook:正方形(1:1)、縦長(4:5)、ストーリーズは縦型(9:16)
・LINE:Card(1200×628px)、Square(1080×1080px)、Vertical(1080×1920px)
・X:横長(1200×675px)、正方形(1200×1200px)
・TikTok:縦型(1080×1920px)が必須
・YouTube:横型(1920×1080px)、ショートは縦型(1080×1920px)

【継続的な改善】
・ABテストで効果を検証
・2〜4週間ごとにクリエイティブを更新
・疲弊のサインを見逃さない
・データに基づいた改善を続ける

各プラットフォームの特性を理解し、最適化されたクリエイティブを制作することで、SNS広告の効果を最大化できます。ぜひ本記事を参考に、効果的なクリエイティブ制作に取り組んでください。

各プラットフォームの詳細な広告運用については、Meta広告の始め方LINE広告の特徴と始め方X広告の運用方法TikTok広告の始め方YouTube広告の種類と活用法もあわせてご覧ください。

広告運用全般の基礎知識については、Web広告とは?種類と特徴を徹底比較で体系的に学ぶことができます。

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