なぜ「友だち追加広告」が注目されているのか
LINE広告の「友だち追加広告」は、LINE公式アカウントの友だち(フォロワー)を効率的に獲得できる広告メニューです。広告をクリックしたユーザーをLINE公式アカウントの友だちとして追加し、継続的なコミュニケーションが可能な顧客リストを構築できます。
友だち追加広告が多くの企業に活用されている理由は、主に以下の4点です。
1. 継続的なコミュニケーションチャネルを獲得できる
通常のWeb広告では、1回のクリックで1回の接点しか生まれません。しかし、友だち追加広告では、1回の広告投資で継続的にメッセージを届けられる「チャネル」を獲得できます。友だちになったユーザーには、新商品の案内、キャンペーン情報、クーポン配布など、何度でもアプローチできます。
2. 高いメッセージ到達率・開封率
LINE公式アカウントから送るメッセージの開封率は、メールマガジンと比較して非常に高いと言われています。メールの開封率が10〜20%程度であるのに対し、LINEメッセージの開封率は60%以上とも言われています。友だちとして繋がったユーザーに、確実にメッセージを届けることができます。
3. Cookie規制の影響を受けにくい
近年、プライバシー保護の観点からCookie規制が強化され、リマーケティング広告の精度が低下しています。しかし、LINE公式アカウントの友だちは、Cookieに依存しない「自社の顧客リスト」として活用できます。友だちのデータを使ったターゲティングや、類似オーディエンスの作成も可能です。
4. LTV(顧客生涯価値)の向上につながる
友だち追加はゴールではなく、スタートです。友だちになったユーザーとの継続的なコミュニケーションを通じて、リピート購入や追加購入を促進し、LTVを高めることができます。
本記事では、LINE広告の友だち追加広告の仕組みから設定方法、効果的な運用方法まで詳しく解説します。LINE広告の特徴と始め方をすでに読んで基本を理解している方は、この記事で友だち追加広告をマスターしましょう。
友だち追加広告の仕組みを理解する

友だち追加広告を効果的に活用するために、まずはその仕組みを理解しておきましょう。
友だち追加広告とは
友だち追加広告は、LINE広告のキャンペーン目的の1つで、広告をクリックしたユーザーをLINE公式アカウントの友だちとして追加することを目的とした広告です。
通常のWeb広告では、広告クリック → ランディングページ → コンバージョン(購入・問い合わせなど)という流れになります。一方、友だち追加広告では、広告クリック → 友だち追加 → 継続的なコミュニケーション → コンバージョンという流れになります。
つまり、友だち追加広告は「今すぐコンバージョンを獲得する」のではなく、「将来コンバージョンしてくれる可能性のある見込み客リストを構築する」ための広告です。
友だち追加の流れ
ユーザーが友だち追加するまでの流れは以下の通りです。
1. ユーザーがLINEアプリ内で広告を見る
2. 広告をタップ
3. LINE公式アカウントのプロフィール画面が表示される
4. 「友だち追加」ボタンをタップ
5. 友だち追加完了
このように、ユーザーはLINEアプリから離れることなく、スムーズに友だち追加できます。外部のランディングページに遷移する必要がないため、離脱が少なく、コンバージョン率(友だち追加率)が高くなる傾向があります。
友だち追加広告の課金方式
友だち追加広告では、主に以下の課金方式が選択できます。
友だち追加課金(CPF:Cost Per Friend)
友だちが1人追加されるごとに費用が発生します。友だち追加という成果に対して課金されるため、無駄な費用が発生しにくいのが特徴です。
クリック課金(CPC)
広告がクリックされるごとに費用が発生します。
インプレッション課金(CPM)
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。
成果課金型のCPFは、友だち獲得の費用対効果が明確になるため、友だち追加広告では最もよく使われる課金方式です。
友だち追加単価の目安
友だち追加単価(CPF)は、業種やターゲティング、クリエイティブによって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
・幅広いターゲット:100円〜200円程度
・やや絞ったターゲット:200円〜400円程度
・絞り込んだターゲット:400円〜800円程度
ただし、これはあくまで目安であり、実際の単価は運用次第で大きく変動します。クリエイティブの改善やターゲティングの最適化により、単価を下げることも可能です。
友だち追加広告を始める前の準備

友だち追加広告を始める前に、いくつかの準備が必要です。
LINE公式アカウントの開設
友だち追加広告を配信するには、LINE公式アカウントが必要です。まだ開設していない場合は、まずLINE公式アカウントを作成しましょう。
LINE公式アカウントの開設手順
1. LINE公式アカウントの公式サイト(https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/)にアクセス
2. 「無料アカウントを開設」をクリック
3. LINEビジネスIDでログイン(または新規作成)
4. アカウント情報を入力(アカウント名、業種など)
5. 作成完了
LINE公式アカウントには、無料プラン(コミュニケーションプラン)と有料プラン(ライトプラン、スタンダードプラン)があります。友だち追加広告自体は無料プランでも配信可能ですが、友だちが増えた後のメッセージ配信数に応じて有料プランへのアップグレードが必要になる場合があります。
LINE公式アカウントの設定を整える
友だち追加広告で獲得したユーザーが最初に見るのは、LINE公式アカウントのプロフィール画面です。この画面の印象が悪いと、せっかく広告をクリックしてもらっても友だち追加されません。以下の設定を整えておきましょう。
プロフィール画像
ブランドのロゴや、認知されやすい画像を設定します。広告のクリエイティブと一貫性を持たせることも重要です。
背景画像
プロフィール画面の背景に表示される画像です。ブランドの世界観を伝えるビジュアルや、友だち追加のメリットを訴求する画像を設定しましょう。
ステータスメッセージ
アカウント名の下に表示される短いメッセージです。友だち追加するとどんなメリットがあるかを簡潔に伝えましょう。
例:「友だち限定クーポン配信中!」「最新情報をお届け」「お得な情報をLINEで配信」
あいさつメッセージ
友だち追加した直後に自動で送られるメッセージです。友だち追加してくれたことへの感謝と、このアカウントでどんな情報が得られるかを伝えましょう。クーポンやプレゼントがある場合は、ここで配布するのも効果的です。
リッチメニュー
トーク画面の下部に常に表示されるメニューです。公式サイトへの誘導、商品カテゴリ、予約ページなど、ユーザーに行ってほしいアクションを設置します。
LINE広告アカウントとの連携
LINE公式アカウントとLINE広告アカウントを連携させる必要があります。
1. LINE広告管理画面にログイン
2. 「広告アカウント」の設定を開く
3. 「LINE公式アカウント」の項目で連携するアカウントを選択
4. 連携を承認
連携が完了すると、友だち追加広告のキャンペーンを作成できるようになります。
友だち追加広告の設定方法
それでは、実際に友だち追加広告のキャンペーンを作成していきましょう。
Step1:キャンペーンを作成する
1. LINE広告管理画面にログイン
2. 「キャンペーンを作成」をクリック
3. キャンペーン目的で「友だち追加」を選択
4. キャンペーン名を入力
5. 「次へ」をクリック
Step2:広告グループを設定する
基本設定
・広告グループ名:管理しやすい名前を設定
・LINE公式アカウント:連携済みのアカウントを選択
ターゲティング設定
友だち追加広告で設定できるターゲティングは以下の通りです。
・地域:配信するエリアを設定(都道府県、市区町村、半径指定)
・年齢:ターゲットの年齢層を設定
・性別:男性、女性、指定なし
・詳細ターゲティング:興味関心、行動、属性など
・オーディエンス:カスタムオーディエンス、類似オーディエンスなど
初期設定のポイント
友だち追加広告では、最初は広めのターゲティングで始めることをおすすめします。理由は以下の通りです。
・配信量を確保して学習を進めやすい
・想定外のターゲット層が反応する可能性がある
・データを蓄積してから絞り込む方が効率的
ただし、店舗ビジネスの場合は商圏内に地域を絞るなど、ビジネスに合わせた最低限の絞り込みは行いましょう。
配信先設定
・自動配置(推奨):LINEのAIが最適な配信面を自動選択
・配置を編集:手動で配信面を選択
最適化と入札
・入札方法:自動入札(推奨)または手動入札
・入札戦略:友だち追加の単価を設定
・課金方式:友だち追加課金(CPF)を選択
予算とスケジュール
・1日の予算:1日あたりの上限金額を設定
・通算予算:キャンペーン期間全体での上限金額を設定
・配信期間:開始日と終了日を設定
予算の目安として、最初は1日3,000円〜10,000円程度から始めて、効果を見ながら調整することをおすすめします。
Step3:広告クリエイティブを設定する
設定項目
・広告名:管理用の名前
・広告フォーマット:Card、Squareなど
・画像/動画:広告に使用するメディアをアップロード
・タイトル:広告のタイトル(最大20文字)
・ディスクリプション:説明文(最大75文字)
・ボタン:CTAボタンのテキスト(「友だち追加」が基本)
Step4:審査と配信開始
設定が完了したら、審査に提出します。審査には通常1〜3営業日程度かかります。審査に通過すると、設定したスケジュールに従って配信が開始されます。
効果的なクリエイティブの作り方

友だち追加広告の成果を大きく左右するのがクリエイティブです。友だち追加を促すための効果的なクリエイティブの作り方を解説します。
友だち追加広告クリエイティブの基本原則
1. 友だち追加のメリットを明確に伝える
ユーザーは「なぜこのアカウントを友だち追加すべきなのか」を瞬時に判断します。友だち追加することで得られるメリットを、明確かつ具体的に伝えましょう。
効果的なメリットの例:
・限定クーポンがもらえる
・新商品情報がいち早く届く
・友だち限定セールに参加できる
・お得な情報が定期的に届く
・予約や問い合わせがLINEで簡単にできる
2. 具体的な特典を提示する
「お得な情報をお届け」のような抽象的な表現よりも、「今すぐ使える10%OFFクーポンプレゼント」のような具体的な特典を提示した方が効果的です。
具体的な特典の例:
・「友だち追加で500円OFFクーポン」
・「友だち限定!初回送料無料」
・「今なら〇〇プレゼント」
・「友だち追加で抽選に参加」
3. 即時性・限定感を演出する
「今すぐ」「期間限定」「先着○名」などの表現で、今友だち追加する理由を作りましょう。
例:
・「今だけ!友だち追加で〇〇プレゼント」
・「期間限定クーポン配布中」
・「先着1,000名様限定」
4. ブランドの認知度を活かす
すでに認知されているブランドの場合は、ブランド名やロゴを目立つ位置に配置しましょう。「あのブランドのLINE公式アカウントだ」と認識してもらえれば、友だち追加のハードルが下がります。
5. 視認性を高める
LINEアプリ内でスクロールされる中で目を止めてもらうために、視認性の高いデザインを心がけましょう。
・背景とテキストのコントラストを高く
・重要なメッセージは大きな文字で
・ごちゃごちゃさせず、シンプルに
・人物の顔が入った画像は目を引きやすい
業種別クリエイティブのポイント
EC・通販
・友だち限定クーポンを訴求
・人気商品の画像を使用
・「新作情報をいち早くお届け」など先行情報のメリット
・セール情報のお知らせを訴求
例:「友だち追加で使える1,000円OFFクーポンプレゼント!新作情報もいち早くお届け」
飲食店
・料理の美味しそうな写真を使用
・初回来店クーポンを訴求
・「LINEで簡単予約」の利便性
・地域名を入れてローカル感を出す
例:「友だち追加でドリンク1杯無料!〇〇駅徒歩3分の本格イタリアン」
美容室・サロン
・施術後の仕上がりイメージを見せる
・初回割引クーポンを訴求
・「LINEで24時間予約OK」の利便性
・スタイリストの紹介
例:「友だち追加で初回20%OFF!カット+カラーが〇〇円から」
不動産
・物件情報を画像で見せる
・「新着物件をLINEでお届け」
・「LINEで気軽に相談」
・エリア名を入れる
例:「〇〇エリアの新着物件をLINEでお届け!友だち追加で物件探しがもっと便利に」
スクール・教室
・レッスン風景や成果物を見せる
・体験レッスンの案内
・「LINEで簡単予約・相談」
・「友だち限定の特典情報」
例:「友だち追加で体験レッスン50%OFF!〇〇教室の最新情報をお届け」
クリエイティブのABテスト
友だち追加広告でも、複数のクリエイティブを同時に配信してABテストを行うことが重要です。
テストする要素
・特典の内容(クーポン金額、プレゼント内容など)
・画像のパターン(商品写真、人物写真、イメージビジュアルなど)
・タイトルのコピー(訴求ポイントの違い)
・フォーマット(Card vs Square)
1回のテストで変更する要素は1つに絞り、どの要素が効果に影響したかを明確にしましょう。詳しくはABテストの設計と実践方法を参照してください。
友だち追加後のナーチャリング戦略
友だち追加はゴールではなく、スタートです。友だちになったユーザーを顧客に育て、リピーターに変えていくナーチャリング(育成)が重要です。
あいさつメッセージの設計
友だち追加直後に送られる「あいさつメッセージ」は、第一印象を決める重要なメッセージです。
あいさつメッセージに含めるべき要素
・友だち追加への感謝
・このアカウントでどんな情報が届くかの説明
・約束した特典(クーポンなど)の提供
・次のアクションへの誘導(サイト訪問、商品閲覧など)
あいさつメッセージの例
「友だち追加ありがとうございます!🎉
〇〇ショップの公式アカウントです。
このアカウントでは、
✅ 新商品情報
✅ セール・キャンペーン情報
✅ 友だち限定クーポン
をお届けします!
さっそく友だち追加特典として、今すぐ使える【500円OFFクーポン】をプレゼント🎁
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ぜひご利用ください♪」
ステップ配信の設計
友だち追加後、一定期間にわたって自動でメッセージを送る「ステップ配信」を設計することで、効率的にナーチャリングできます。
ステップ配信の例(EC・通販の場合)
・友だち追加直後:あいさつメッセージ+初回クーポン
・1日後:ブランドストーリーや人気商品の紹介
・3日後:クーポン利用のリマインド
・7日後:おすすめ商品の紹介
・14日後:レビューの紹介や実績アピール
・30日後:まだ購入していない人向けの特別オファー
ステップ配信の例(店舗ビジネスの場合)
・友だち追加直後:あいさつメッセージ+来店クーポン
・1日後:店舗の特徴やこだわりの紹介
・3日後:メニューやサービスの紹介
・7日後:お客様の声やビフォーアフターの紹介
・14日後:クーポン有効期限のリマインド
・来店後:感謝メッセージ+次回来店クーポン
セグメント配信の活用
友だち全員に同じメッセージを送るのではなく、ユーザーの属性や行動に応じてセグメント(グループ分け)し、それぞれに最適なメッセージを送ることで、効果を高めることができます。
セグメントの例
・性別(男性向け/女性向けの商品案内)
・年代(年代に合わせた商品やサービスの提案)
・地域(近隣店舗の情報、地域限定キャンペーン)
・購入履歴(購入者向け/未購入者向けのメッセージ)
・興味関心(アンケートで取得した情報をもとに)
セグメント情報の取得方法
・あいさつメッセージでアンケートを実施
・リッチメニューでの選択を記録
・購入・来店データとの連携
・LINE公式アカウントの「友だち情報」機能を活用
リッチメニューの活用
リッチメニューは、トーク画面の下部に常に表示されるメニューです。効果的に設計することで、友だちのアクションを促進できます。
リッチメニューに設置する項目の例
・公式サイト/ECサイトへの誘導
・商品カテゴリへのリンク
・予約/問い合わせ
・店舗情報/アクセス
・クーポン/特典
・よくある質問
リッチメニューのデザインポイント
・タップしやすい大きさのボタン
・アイコンとテキストで直感的にわかるデザイン
・ブランドカラーやトーンに合わせた統一感
・最も押してほしいボタンを目立たせる
友だち追加広告の効果測定と改善
友だち追加広告の効果を最大化するために、適切な効果測定と継続的な改善が必要です。
見るべき指標
広告側の指標
・インプレッション数:広告が表示された回数
・クリック数/CTR:広告がクリックされた回数/率
・友だち追加数:友だち追加された人数
・友だち追加率(CVR):クリック数に対する友だち追加の割合
・CPF(友だち追加単価):1人の友だちを獲得するのにかかった費用
LINE公式アカウント側の指標
・友だち数の推移:総友だち数とその増減
・ブロック率:友だち追加後にブロックされた割合
・有効友だち数:ブロックしていない友だちの数
・メッセージ開封率:配信したメッセージが開封された割合
・リンククリック率:メッセージ内のリンクがクリックされた割合
ビジネス成果の指標
・友だち経由の売上/問い合わせ/来店数
・友だちのLTV(顧客生涯価値)
・友だち獲得の投資回収期間
CPF(友だち追加単価)の評価方法
友だち追加単価が「高い」か「低い」かは、単純に金額だけでは判断できません。重要なのは、獲得した友だちがもたらすビジネス価値と比較することです。
評価の考え方
例えば、以下のようなケースを考えてみましょう。
・友だち追加単価(CPF):300円
・友だちの平均購入率:10%
・平均購入単価:5,000円
・粗利率:40%
この場合、友だち1人あたりの期待売上は:
5,000円 × 10% = 500円
友だち1人あたりの期待粗利は:
500円 × 40% = 200円
一見、CPF 300円に対して期待粗利200円では赤字に見えます。しかし、友だちとの関係は1回で終わりではありません。継続的なメッセージ配信でリピート購入を促せば、LTVは大きく向上します。
仮に友だちが平均3回購入してくれるなら:
期待粗利 = 200円 × 3回 = 600円
これならCPF 300円は十分にペイする投資と言えます。
ブロック率を下げるポイント
せっかく獲得した友だちにブロックされてしまうと、それまでの投資が無駄になってしまいます。ブロック率を下げるためのポイントを押さえましょう。
ブロックされる主な原因
・メッセージの頻度が高すぎる
・メッセージの内容が自分に関係ない
・広告ばかりで価値のある情報がない
・約束した特典が提供されなかった
・そもそも興味がないのに友だち追加してしまった
ブロック率を下げる対策
・配信頻度は週1〜2回程度に抑える
・セグメント配信で関係ある情報だけを届ける
・売り込みだけでなく、お役立ち情報も配信
・約束した特典は必ず提供する
・広告のターゲティングを見直し、質の高い友だちを獲得する
改善のPDCAサイクル
友だち追加広告の効果を継続的に改善するために、PDCAサイクルを回しましょう。
Plan(計画)
・目標CPFを設定
・ターゲット層を定義
・クリエイティブのバリエーションを計画
Do(実行)
・広告を配信
・複数のクリエイティブでABテスト
・友だち追加後のナーチャリングを実施
Check(評価)
・CPF、CTR、友だち追加率を分析
・ブロック率を確認
・友だち経由のコンバージョンを計測
Action(改善)
・効果の高いクリエイティブに予算を寄せる
・ターゲティングを調整
・ナーチャリングの内容を改善
広告運用のPDCAについては、広告運用のPDCAサイクルと改善の進め方も参考にしてください。
友だち追加広告の応用テクニック

基本を押さえたら、さらに効果を高めるための応用テクニックも活用しましょう。
オーディエンスの活用
友だちオーディエンスの除外
すでに友だちになっているユーザーには広告を配信しても意味がありません。友だちオーディエンスを除外設定することで、無駄な配信を防げます。
類似オーディエンスの活用
既存の友だちに類似した特徴を持つユーザーを探す「類似オーディエンス」を活用することで、友だちになりやすいユーザーに効率的にリーチできます。
顧客リストの活用
自社の顧客リスト(メールアドレス、電話番号など)をアップロードし、まだ友だちになっていない顧客に友だち追加を促すこともできます。
リマーケティングとの組み合わせ
ウェブサイト訪問者に対して友だち追加広告を配信することで、すでに自社に興味を持っているユーザーを友だちとして獲得できます。
設定方法
1. LINE Tagをウェブサイトに設置
2. ウェブサイト訪問者のオーディエンスを作成
3. そのオーディエンスに対して友だち追加広告を配信
リマーケティングについては、リマーケティング広告の設定と活用法も参照してください。
キャンペーンとの連動
セールやキャンペーンのタイミングに合わせて友だち追加広告を強化することで、より多くの友だちを獲得できます。
効果的なタイミング
・季節のセール(年末年始、GW、夏休みなど)
・周年記念キャンペーン
・新商品発売のタイミング
・店舗のオープン/リニューアル
キャンペーン連動の例
広告:「〇〇セール開催中!友だち追加で限定クーポンGET」
あいさつメッセージ:セール限定の特別クーポンを配布
ステップ配信:セール期間中のおすすめ商品を紹介
オフラインとの連携
店舗がある場合は、オフラインでの友だち獲得とも連携させましょう。
オフラインでの友だち獲得方法
・店頭POPでQRコードを掲示
・レジでの声がけ
・ショップカードやチラシにQRコード
・商品パッケージにQRコード
オンライン・オフライン連携のメリット
・来店したユーザーをLINE友だちとして獲得
・次回来店を促すメッセージを配信
・広告と合わせて効率的に友だちを増やせる
友だち追加広告でよくある失敗と対策
最後に、友だち追加広告でよくある失敗パターンと、その対策を紹介します。
失敗1:友だち追加のメリットが不明確
問題
「友だち追加してね」とだけ伝えても、ユーザーは「なぜ友だち追加すべきか」がわからず、追加しない。
対策
・具体的な特典を明示(クーポン、プレゼントなど)
・友だち追加後に届く情報の価値を伝える
・限定感・即時性を演出
失敗2:友だち追加後の設計がない
問題
友だちを獲得することだけに注力し、その後のナーチャリングが設計されていない。結果、友だちが増えてもビジネス成果につながらない。
対策
・あいさつメッセージを丁寧に設計
・ステップ配信でナーチャリング
・リッチメニューでアクションを促す
・定期的なメッセージ配信で関係を維持
失敗3:約束した特典を提供しない
問題
広告で「友だち追加でクーポンプレゼント」と訴求したのに、あいさつメッセージでクーポンを配布していない。ユーザーの信頼を失い、すぐにブロックされる。
対策
・広告で約束した特典は必ずあいさつメッセージで配布
・配布の仕組みを事前にテスト
・特典を出し惜しみしない
失敗4:メッセージ配信が多すぎる
問題
友だちを獲得したことに気をよくして、毎日のようにメッセージを配信。ユーザーにうっとうしがられてブロックされる。
対策
・配信頻度は週1〜2回程度に抑える
・本当に価値のある情報だけを厳選して配信
・ユーザーの反応(開封率、クリック率)を見て調整
失敗5:質より量を追いすぎる
問題
CPFを下げることだけに注力し、ターゲティングを広げすぎる。結果、自社に興味のない友だちばかりが増え、ブロック率が上がり、コンバージョンにつながらない。
対策
・CPFだけでなく、友だちの質(ブロック率、CV率)も重視
・ターゲティングは緩めすぎない
・獲得した友だちのその後の行動も追跡
まとめ:友だち追加広告で持続可能な顧客基盤を構築する
LINE広告の友だち追加広告について詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
【友だち追加広告の価値】
・1回の広告投資で継続的なコミュニケーションチャネルを獲得
・高い開封率でメッセージが確実に届く
・Cookie規制の影響を受けない自社顧客リスト
・LTVの向上につながる
【成功のポイント】
・友だち追加のメリットを明確かつ具体的に伝える
・LINE公式アカウントの設定を整えてから配信
・友だち追加後のナーチャリングを設計
・約束した特典は必ず提供
【効果測定と改善】
・CPFだけでなく、友だちの質も重視
・ブロック率を下げる運用を心がける
・友だち経由のコンバージョンを追跡
・PDCAサイクルで継続的に改善
友だち追加広告は、単なる広告ではなく、将来の顧客基盤への投資です。短期的なCPAやCVR だけでなく、長期的なLTVの視点で効果を評価し、持続可能な顧客関係を構築していきましょう。
LINE広告の基本についてはLINE広告の特徴と始め方、他のSNS広告との比較についてはSNS広告の種類と選び方もあわせてご覧ください。
広告運用全般の基礎知識については、Web広告とは?種類と特徴を徹底比較で体系的に学ぶことができます。