SNS/広告運用

Instagram広告のクリエイティブ作成術【成果が出るデザインと構成】

Instagram広告の成果はクリエイティブで決まる

Instagram広告で成果を出すために最も重要な要素、それは「クリエイティブ」です。どれだけ精緻なターゲティングを設定しても、クリエイティブがユーザーの目を引かなければ、広告は素通りされてしまいます。

Instagramは「ビジュアル重視」のプラットフォームです。ユーザーは美しい写真や魅力的な動画を求めてフィードをスクロールしています。そのため、Instagram広告では他のプラットフォーム以上に、クリエイティブの品質が成果を大きく左右します。

Instagram広告のクリエイティブが重要な理由は主に以下の3点です。

1. 最初の1〜3秒で判断される
Instagramユーザーは高速でフィードをスクロールしています。広告が表示されてから1〜3秒以内に「見る価値がある」と判断されなければ、スルーされてしまいます。この短い時間でユーザーの指を止めるためには、インパクトのあるビジュアルが不可欠です。

2. 広告らしさがあると避けられる
Instagramユーザーは、明らかに広告っぽいコンテンツを嫌う傾向があります。フィードに溶け込む自然なクリエイティブでありながら、同時に目を引く魅力がなければなりません。このバランスを取ることがInstagram広告の難しさであり、面白さでもあります。

3. クリエイティブが広告効率に直結する
Meta広告のアルゴリズムは、ユーザーの反応が良い広告をより多く配信する仕組みになっています。クリエイティブの品質が高ければ、CTR(クリック率)が上がり、結果としてCPC(クリック単価)が下がります。同じ予算でもより多くの成果が得られるのです。

本記事では、Instagram広告で成果を出すためのクリエイティブ作成術を、基本から応用まで詳しく解説します。Meta広告の始め方ターゲティング設定をすでに理解している方は、この記事でクリエイティブのスキルを磨きましょう。

Instagram広告の配置とフォーマットを理解する

効果的なクリエイティブを作成するためには、まずInstagram広告の配置(表示される場所)とフォーマット(広告の形式)を理解する必要があります。

Instagram広告の主な配置

Instagram広告が表示される主な場所は以下の4つです。それぞれ表示される形式や推奨サイズが異なります。

フィード
Instagramのメインとなるタイムラインに表示される広告です。ユーザーが友人やフォローしているアカウントの投稿を閲覧する中に、自然に挿入されます。

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)または4:5(縦長)
・推奨画像サイズ:1080×1080px または 1080×1350px
・動画の長さ:最大60分(推奨15秒以内)
・特徴:じっくり見てもらいやすい、詳細な情報を伝えやすい

ストーリーズ
画面全体に表示される縦型フルスクリーンの広告です。ユーザーがストーリーズを閲覧している間に挿入されます。24時間で消えるストーリーズの間に表示されるため、一期一会感があります。

・推奨アスペクト比:9:16(縦型フルスクリーン)
・推奨画像サイズ:1080×1920px
・動画の長さ:最大60秒(推奨15秒以内)
・特徴:没入感が高い、フルスクリーンで視認性が良い、スワイプアップでリンク遷移

リール
TikTokのようなショート動画が流れる「リール」タブに表示される広告です。エンターテインメント性の高いコンテンツとの親和性が高いです。

・推奨アスペクト比:9:16(縦型フルスクリーン)
・推奨画像サイズ:1080×1920px
・動画の長さ:最大90秒(推奨15〜30秒)
・特徴:エンタメ性が重要、音声ONで視聴されることが多い、若年層へのリーチに強い

発見タブ
虫眼鏡アイコンをタップすると表示される「発見」ページに表示される広告です。ユーザーが新しいコンテンツやアカウントを探しているタイミングで表示されます。

・推奨アスペクト比:1:1(正方形)または4:5(縦長)
・推奨画像サイズ:1080×1080px または 1080×1350px
・特徴:新しいものを探しているユーザーにリーチできる、興味関心が高い状態で見てもらえる

Instagram広告の主なフォーマット

Instagram広告では、以下のフォーマットを選択できます。

画像広告(シングル画像)
1枚の静止画とテキストで構成される最もシンプルなフォーマットです。制作コストが低く、初めての広告出稿にも適しています。

メリット:
・制作が簡単で低コスト
・メッセージを明確に伝えやすい
・ABテストがしやすい

適したケース:
・商品の魅力を1枚で伝えられる場合
・セールやキャンペーンの告知
・ブランドイメージの訴求

動画広告
動画とテキストで構成される広告です。静止画よりも多くの情報を伝えられ、ユーザーの注意を引きやすいというデータがあります。

メリット:
・情報量が多く、商品の使い方や魅力を詳しく伝えられる
・動きがあるため目を引きやすい
・ストーリー性のある訴求ができる

適したケース:
・商品の使い方を見せたい場合
・ブランドストーリーを伝えたい場合
・ビフォーアフターを見せたい場合(※Metaポリシーに注意)

カルーセル広告
2〜10枚の画像または動画を横にスワイプして閲覧できる広告です。複数の商品やメッセージを1つの広告で伝えられます。

メリット:
・複数の商品を一度に紹介できる
・ストーリー仕立ての訴求ができる
・1つの商品を複数の角度から見せられる

適したケース:
・複数の商品ラインナップを紹介したい場合
・商品の特徴を複数のカットで見せたい場合
・ステップバイステップの説明をしたい場合

コレクション広告
メインのビジュアル(画像または動画)の下に、複数の商品画像がグリッド表示される広告です。タップすると全画面のインスタントエクスペリエンス(カタログ)が開きます。

メリット:
・没入感のあるショッピング体験を提供できる
・複数の商品を効率的に見せられる
・ECサイトとの相性が良い

適したケース:
・ECサイトで複数商品を販売している場合
・カタログ的な見せ方をしたい場合
・商品購入を直接促したい場合

各フォーマットの詳細なサイズ規定については、SNS広告のクリエイティブ制作の基本もあわせて確認してください。

フィード広告のクリエイティブ作成術

フィード広告は、Instagram広告の中でも最もスタンダードな配置です。ユーザーがタイムラインをスクロールする中で目を止めてもらうための工夫が必要です。

フィード広告のデザイン基本原則

1. スクロールを止めるインパクト

フィードをスクロールするユーザーの指を止めるためには、最初の一瞬で興味を引くビジュアルが必要です。

効果的な手法:
・鮮やかな色彩を使う(特にInstagramのUIカラーである青やピンクと対照的な色)
・人物の顔、特に目を合わせている写真
・意外性のある構図やシチュエーション
・コントラストが強い画像
・動きを感じさせるビジュアル

2. シンプルで明確なメッセージ

1つの広告で伝えるメッセージは1つに絞りましょう。複数のメッセージを詰め込むと、何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。

NG例:「新商品登場!今なら送料無料&ポイント5倍!さらに初回限定クーポンも!」
OK例:「肌のキメが整う。新美容液、誕生。」

3. 画像内テキストは最小限に

以前は「画像内のテキストは20%以下」というルールがありましたが、現在は撤廃されています。しかし、テキストが多すぎる画像は広告感が強くなり、ユーザーに避けられる傾向があります。

また、Metaのアルゴリズムはテキストが少ない画像を好む傾向があるとも言われています。画像内のテキストは必要最小限にとどめ、詳しい情報は広告のテキスト欄(キャプション)で補足しましょう。

4. ブランドの一貫性を保つ

広告クリエイティブは、ブランドの世界観と一貫性を保つことが重要です。ロゴ、カラー、フォント、トーン&マナーを統一することで、ブランド認知が高まり、広告を見たユーザーが「あのブランドだ」と認識しやすくなります。

フィード広告の画像作成のコツ

商品写真の撮り方

・自然光を活用して明るく撮影する
・背景はシンプルに(白、グレー、または商品が映える色)
・商品が主役になる構図を心がける
・複数のアングルで撮影してバリエーションを用意
・使用シーンがイメージできる写真も用意

人物写真のポイント

・ターゲット層に近い人物を起用する
・自然な表情やポーズを心がける(作り込みすぎない)
・目線がカメラを見ている写真はエンゲージメントが高い傾向
・商品を使用しているシーンを撮影する

デザイン加工のポイント

・過度なフィルターや加工は避ける
・テキストを入れる場合は読みやすいフォントとサイズで
・余白(ホワイトスペース)を効果的に使う
・CTAボタンを画像内に入れる場合は目立つ位置に

フィード広告のコピーライティング

Instagram広告のテキスト部分(キャプション)は、画像と同様に重要です。

メインテキストの書き方

・最初の1〜2行で興味を引く(「続きを読む」をタップしなくても見える部分)
・ユーザーのベネフィット(得られるメリット)を明確に
・絵文字は適度に使用(使いすぎは避ける)
・125文字以内に収めると全文表示される
・長文の場合は改行を活用して読みやすく

効果的なコピーの型

型1:問題提起 → 解決策の提示
例:「朝のメイク、夕方には崩れていませんか?◯◯なら、夜まで美しさキープ。」

型2:ベネフィット訴求
例:「たった5分で、プロ級の仕上がり。」

型3:社会的証明
例:「累計10万個突破。リピート率92%の理由、試してみませんか?」

型4:限定感・緊急性
例:「本日24時まで。年に一度の特別セール開催中。」

CTAの選び方

Instagram広告では、あらかじめ用意されたCTAボタンから選択します。広告の目的に合ったCTAを選びましょう。

・詳しくはこちら:汎用性が高く、最も使われるCTA
・購入する:ECサイトへの誘導に
・予約する:予約サイトへの誘導に
・お問い合わせ:問い合わせ獲得に
・ダウンロード:アプリインストールに
・登録する:会員登録やメルマガ登録に

ストーリーズ広告のクリエイティブ作成術

ストーリーズ広告は、フルスクリーンで表示される没入感の高い広告です。フィード広告とは異なる特性があるため、専用のクリエイティブを用意することが重要です。

ストーリーズ広告の特性を理解する

フルスクリーンの没入感
ストーリーズは画面全体を使用するため、ユーザーの視界を独占できます。この没入感を活かしたダイナミックなビジュアルが効果的です。

短時間で判断される
ストーリーズは次々と切り替わっていくため、ユーザーは非常に短い時間で「見る・見ない」を判断します。最初の1秒で興味を引くことが特に重要です。

音声ONで視聴されることも
ストーリーズはフィードと比較して音声ONで視聴されることが多いです。音声や音楽を活用したクリエイティブも効果的です。

スワイプアップでアクション
ストーリーズ広告では、画面下部にCTAボタンが表示され、タップまたはスワイプアップでリンク先に遷移します。このアクションを促す設計が重要です。

ストーリーズ広告のデザイン基本原則

1. 縦型フルスクリーンで設計する

フィード用の正方形画像をそのまま使うのではなく、9:16の縦型専用にデザインしましょう。フルスクリーンを活かさないと、黒い余白が生まれて見栄えが悪くなります。

2. セーフゾーンを意識する

ストーリーズ画面の上部約14%にはアカウント名が、下部約14%にはCTAボタンやスワイプアップの表示がオーバーレイされます。重要なテキストやビジュアルがこの領域に被らないよう、セーフゾーン(中央の約72%)にメインコンテンツを配置しましょう。

3. 最初の1秒でインパクトを

動画の場合、最初の1秒で視聴者の興味を引く必要があります。いきなり本題に入る、インパクトのあるシーンから始めるなど、冒頭の設計を特に意識しましょう。

4. テキストは大きく読みやすく

スマートフォンの小さな画面で、しかも短時間で読まれることを想定して、テキストは大きめに、読みやすいフォントで配置しましょう。背景とのコントラストも重要です。

ストーリーズ動画広告の制作ポイント

推奨の長さ
・最大60秒まで配信可能
・推奨は15秒以内
・5〜10秒の短尺でも効果を出せる

構成のコツ

・冒頭1秒:目を引くビジュアルでスタート(ブランドロゴ、商品、人物の動きなど)
・2〜5秒:メインメッセージを伝える
・6〜10秒:補足情報やベネフィットを追加
・最後:CTAを明確に(スワイプアップを促す)

音声・音楽の活用

・音声ONで視聴されることを想定して音声を入れる
・ただし、音声OFFでも内容が伝わるよう字幕を入れる
・BGMはメッセージを邪魔しない程度に
・著作権フリーの音源を使用する

ネイティブ感を出すコツ

ストーリーズ広告は、一般ユーザーのストーリーズの間に挿入されます。そのため、あまりにも作り込まれた「広告感」が強いと浮いてしまいます。

・スマホで撮影したような自然なテイスト
・手ブレ感や生っぽさをあえて残す
・インフルエンサー風の話し方
・ストーリーズのスタンプやテキスト機能を模したデザイン

ストーリーズ静止画広告のポイント

動画だけでなく、静止画のストーリーズ広告も効果的です。

静止画でも動きを加える

・GIFアニメーションを活用する
・テキストにアニメーションを付ける
・複数の静止画をスライドショー的に見せる

デザインの工夫

・縦型フルスクリーンを活かしたダイナミックな構図
・インパクトのあるキャッチコピーを大きく配置
・商品写真は画面の中心に大きく
・CTAを促すデザイン要素(矢印、「スワイプ」の文字など)

リール広告のクリエイティブ作成術

リール広告は、TikTokのようなショート動画が流れる「リール」タブに表示される広告です。エンターテインメント性が重視されるリールでは、他の配置とは異なるアプローチが必要です。

リール広告の特性を理解する

エンタメ性が求められる
リールを視聴するユーザーは、面白い・楽しいコンテンツを求めています。教育的・情報提供的なコンテンツも、エンターテインメント性を持たせることで受け入れられやすくなります。

音声ONが前提
リールは音声ONで視聴されることがほとんどです。音楽や効果音、ナレーションを効果的に活用しましょう。

縦スクロールで次々と視聴
リールは縦スクロールで次の動画に移動するため、最初の瞬間で興味を引けないとすぐにスキップされます。

若年層へのリーチに強い
リールは特に10代〜20代の若年層に人気があります。若い世代をターゲットにしたい場合は、リール広告が効果的です。

リール広告のクリエイティブ基本原則

1. 冒頭で「フック」を作る

最初の1秒でユーザーの興味を引く「フック」を入れましょう。

効果的なフックの例:
・インパクトのある質問を投げかける
・驚きのある映像から始める
・「〇〇な人は見て」と呼びかける
・トレンドの音楽やフォーマットを使う
・ビフォーアフターの「ビフォー」から始める

2. 広告っぽくしない

リールでは特に「広告感」が嫌われます。一般ユーザーの投稿に溶け込むような、自然でリアルなテイストが効果的です。

・UGC(ユーザー生成コンテンツ)風のクリエイティブ
・インフルエンサーやクリエイターとのコラボ
・スマホ撮影感のある映像
・堅い企業トーンではなく、親しみやすい話し方

3. トレンドを取り入れる

リールではトレンドの音楽、ダンス、フォーマットが流行しています。これらを取り入れることで、ユーザーに受け入れられやすくなります。

・流行の音楽を使用する(著作権に注意)
・人気のフォーマットを参考にする
・ハッシュタグチャレンジに参加する形式

4. 短く簡潔に

リールは最大90秒まで配信できますが、短い方がパフォーマンスが良い傾向があります。

・推奨は15〜30秒
・1つのメッセージに絞る
・テンポよく編集する

リール広告で効果的なコンテンツタイプ

ハウツー・チュートリアル
商品の使い方やコツを短く紹介するコンテンツ。視聴者に価値を提供しながら商品を訴求できます。

例:
・「30秒でできる時短メイク術」
・「プロが教える〇〇のコツ」
・「知らないと損する〇〇の使い方」

ビフォーアフター
変化を見せるコンテンツは視聴者の興味を引きやすいです(※Metaの広告ポリシーに注意)。

例:
・部屋の模様替え
・料理の完成過程
・DIYプロジェクト

舞台裏・制作過程
商品がどのように作られているか、会社の裏側を見せるコンテンツ。親近感とブランドへの信頼を高めます。

ユーザーの声・レビュー
実際のユーザーが商品を使っている様子や感想を紹介するコンテンツ。信頼性が高く、購買意欲を高めます。

エンターテインメント
商品やブランドに関連した面白い・楽しいコンテンツ。直接的な訴求ではなく、ブランドへの好感度を高めます。

カルーセル広告のクリエイティブ作成術

カルーセル広告は、複数の画像や動画を横にスワイプして閲覧できる広告フォーマットです。複数のメッセージや商品を1つの広告で伝えられる強みがあります。

カルーセル広告の効果的な使い方

使い方1:複数商品の紹介

複数の商品ラインナップを1つの広告で紹介できます。ユーザーは興味のある商品を見つけやすくなります。

例:
・アパレルブランドの新作コレクション
・飲食店のメニュー紹介
・ECサイトの人気商品ランキング

使い方2:1つの商品を複数アングルで

1つの商品を様々な角度や使用シーンで見せることで、商品理解を深められます。

例:
・1枚目:商品の全体像
・2枚目:詳細・質感のアップ
・3枚目:使用シーン
・4枚目:サイズ感がわかる写真
・5枚目:カラーバリエーション

使い方3:ストーリー仕立ての訴求

複数枚を使って、ストーリーを展開する構成も効果的です。

例:
・1枚目:問題提起(こんな悩みありませんか?)
・2枚目:解決策の提示(◯◯があれば解決!)
・3枚目:商品紹介
・4枚目:使い方・特徴
・5枚目:CTA(今すぐチェック)

使い方4:ステップバイステップの説明

手順や使い方を段階的に説明するのに適しています。

例:
・料理のレシピ手順
・サービスの利用方法
・商品の組み立て方

カルーセル広告のデザインポイント

1枚目で興味を引く
カルーセル広告は、1枚目で興味を引けないとスワイプしてもらえません。最もインパクトのあるビジュアルを1枚目に配置しましょう。

スワイプを促す仕掛け
ユーザーにスワイプを促す仕掛けを入れましょう。

・「スワイプして詳しく見る」のテキスト
・矢印などのビジュアル要素
・1枚目が途中で切れるデザイン(続きが気になる)
・複数枚で1つの大きな画像になるデザイン

各カードの統一感
複数枚のカードに統一感を持たせましょう。色使い、フォント、レイアウトを揃えることで、ブランドの一貫性を保てます。

各カードにCTAを
カルーセル広告では、各カードに異なるリンク先を設定できます。それぞれのカードで何をしてほしいかを明確にしましょう。

クリエイティブのABテストで効果を最大化する

どんなに考え抜いたクリエイティブでも、実際に配信してみないと効果はわかりません。ABテストを実施して、データに基づいた改善を行うことが重要です。

テストすべきクリエイティブ要素

ビジュアル(画像・動画)

・人物あり vs 商品のみ
・明るいトーン vs 落ち着いたトーン
・アップショット vs 引きの構図
・静止画 vs 動画
・使用シーン vs 商品単体

コピー(テキスト)

・問題提起型 vs ベネフィット訴求型
・長文 vs 短文
・絵文字あり vs 絵文字なし
・数字を入れる vs 入れない
・質問形 vs 断定形

CTA

・「詳しくはこちら」vs「今すぐ購入」
・「無料で試す」vs「会員登録」

フォーマット

・画像広告 vs 動画広告
・カルーセル vs シングル画像
・フィード vs ストーリーズ

ABテストの正しい進め方

1. 仮説を立てる

何となくテストするのではなく、「〇〇の方が効果が高いのではないか」という仮説を持ってテストを設計しましょう。

例:「商品写真よりも、使用シーンを見せた方がCTRが上がるのではないか」

2. 1回のテストで変更する要素は1つだけ

複数の要素を同時に変更すると、何が効果に影響したかわからなくなります。1回のテストで検証する要素は1つに絞りましょう。

NG:画像も変えて、コピーも変えて、CTAも変える
OK:画像だけを変えて他は同一条件

3. 十分なデータを集めてから判断する

少ないデータで判断すると、たまたまの偏りに引きずられてしまいます。統計的に有意な差が出るまでデータを集めましょう。

目安として、各バリエーションで最低100クリック以上(できれば500クリック以上)のデータを集めてから判断することをおすすめします。

4. 勝者を決めたら、次のテストへ

ABテストで勝者が決まったら、その勝者をベースに次のテストを行います。このサイクルを繰り返すことで、クリエイティブの精度が継続的に向上します。

ABテストの詳細な設計方法については、ABテストの設計と実践方法も参考にしてください。

クリエイティブの疲弊を防ぐ運用のコツ

同じクリエイティブを長期間使い続けると、効果が徐々に低下します。これを「クリエイティブの疲弊(クリエイティブ・ファティーグ)」と呼びます。

クリエイティブ疲弊のサイン

以下のような兆候が見られたら、クリエイティブの疲弊を疑いましょう。

・CTR(クリック率)が徐々に低下している
・CPC(クリック単価)が上昇している
・フリークエンシー(同一ユーザーへの表示回数)が3〜5を超えている
・コンバージョン率が低下している
・CPAが悪化している

疲弊を防ぐためのクリエイティブ運用

定期的に新しいクリエイティブを追加する

2〜4週間ごとに新しいクリエイティブを追加することを習慣にしましょう。新しいクリエイティブがヒットすれば、古いクリエイティブを停止して入れ替えます。

バリエーションを複数用意する

最初から複数のクリエイティブバリエーションを用意し、ローテーションで配信することで、疲弊を遅らせることができます。

季節やイベントに合わせてリフレッシュ

季節の変わり目、イベント(クリスマス、バレンタイン、新年度など)に合わせてクリエイティブをリフレッシュすることで、新鮮さを保てます。

クリエイティブアセットをストックしておく

急にクリエイティブを差し替える必要が出たときに備えて、予備のクリエイティブアセット(写真、動画素材)をストックしておくと安心です。

クリエイティブ制作ツールとリソース

高品質なクリエイティブを効率的に制作するためのツールを紹介します。

画像制作ツール

Canva
直感的な操作で誰でもプロ級のデザインが作れるツール。Instagram広告用のテンプレートも豊富に用意されています。無料プランでも十分な機能が使えます。

Adobe Express
Adobeが提供する無料のデザインツール。テンプレートを使って簡単にSNS用画像が作成できます。

Figma
本格的なデザインツール。チームでの共同作業に強く、デザインシステムを構築したい場合に適しています。

動画制作ツール

CapCut
TikTokを運営するByteDanceが提供する無料動画編集アプリ。スマホで簡単に高品質な動画が作成できます。トレンドの音楽やエフェクトも豊富です。

InShot
スマホで使える動画編集アプリ。シンプルな操作で、Instagram向けの縦型動画を手軽に作成できます。

Adobe Premiere Rush
Adobe製の動画編集アプリ。スマホでもPCでも使え、クラウドで同期されるため、外出先でも編集を続けられます。

素材サイト

写真素材
・Unsplash(無料)
・Pexels(無料)
・Adobe Stock(有料)
・Shutterstock(有料)

動画素材
・Pexels Videos(無料)
・Pixabay Videos(無料)
・Artgrid(有料)

音楽・効果音
・Epidemic Sound(有料)
・Artlist(有料)
・YouTubeオーディオライブラリ(無料)

Meta公式のクリエイティブツール

広告マネージャ内のクリエイティブツール
Meta広告マネージャ内で、画像のトリミング、テキスト追加、動画のテンプレート作成などが可能です。

Creative Hub
Metaが提供するクリエイティブ制作・テストツール。広告のモックアップを作成して、配信前にプレビューを確認できます。

クリエイティブのNG例と改善ポイント

最後に、Instagram広告でよくあるクリエイティブのNG例と、その改善ポイントを紹介します。

NG例1:テキストが多すぎる

問題
画像内にテキストを詰め込みすぎて、広告感が強く、視認性も悪い。

改善ポイント
・画像内のテキストは最小限(キャッチコピー1〜2行程度)に
・詳細情報はキャプション(広告テキスト欄)で補足
・フォントサイズは大きめに、読みやすさを優先

NG例2:フィード用素材をストーリーズに流用

問題
正方形のフィード用画像をそのままストーリーズに配信し、上下に黒い余白ができている。

改善ポイント
・配置ごとに専用のクリエイティブを用意
・ストーリーズは9:16の縦型フルスクリーンで設計
・どうしても流用する場合は、背景を追加して余白を埋める

NG例3:何を伝えたいかわからない

問題
複数のメッセージを詰め込みすぎて、結局何を伝えたいのかが不明確。

改善ポイント
・1つの広告で伝えるメッセージは1つに絞る
・「この広告を見た人にどうしてほしいか」を明確にしてから制作
・複数のメッセージがある場合は、カルーセルで分ける

NG例4:動画の冒頭が退屈

問題
動画の冒頭にロゴアニメーションやイントロを入れていて、最初の数秒で視聴者が離脱している。

改善ポイント
・最初の1秒で興味を引くシーンを入れる
・ロゴやイントロは冒頭ではなく最後に
・いきなり本題に入る

NG例5:ランディングページとの不一致

問題
広告で訴求している内容と、クリックした先のランディングページの内容が異なり、ユーザーが離脱している。

改善ポイント
・広告とランディングページでメッセージを一貫させる
・広告で使った画像やキャッチコピーをLPでも使う
・広告の訴求内容がLPですぐに見つかるようにする

広告とランディングページの整合性については、広告とLPの一貫性を高める方法で詳しく解説しています。

まとめ:成果を出すInstagram広告クリエイティブのポイント

Instagram広告で成果を出すためのクリエイティブ作成について、詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

【基本原則】
・最初の1〜3秒で興味を引くビジュアルを作る
・広告っぽくなりすぎない、自然なテイストを心がける
・1つの広告で伝えるメッセージは1つに絞る
・配置ごとに最適化したクリエイティブを用意する

【配置別のポイント】
・フィード:正方形または縦長、じっくり見てもらえる設計
・ストーリーズ:縦型フルスクリーン、セーフゾーンを意識、最初の1秒が勝負
・リール:エンタメ性重視、広告感を消す、トレンドを取り入れる
・カルーセル:1枚目で興味を引く、スワイプを促す仕掛け

【運用のポイント】
・ABテストでデータに基づいた改善を続ける
・2〜4週間ごとに新しいクリエイティブを追加する
・クリエイティブの疲弊サインを見逃さない
・バリエーションを複数用意してローテーション

クリエイティブは一度作って終わりではありません。データを見ながら継続的に改善し、常に新しいアイデアを試していくことが、Instagram広告で成果を出し続けるための鍵です。

ターゲティング設定についてはMeta広告のターゲティング設定を極める、コンバージョン計測についてはMeta広告のピクセル設定とコンバージョン計測もあわせてご覧ください。

Meta広告全般の運用方法については、Meta広告(Facebook・Instagram広告)の始め方と設定方法を参照してください。また、SNS広告の種類と選び方で他のプラットフォームとの比較も確認できます。

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