「広告文ってどう書けばいいか分からない…」
「クリック率が低くて、広告費だけがかさんでいる…」
「ABテストのやり方が分からない…」
Google広告の検索キャンペーンにおいて、広告文は成果を大きく左右する重要な要素です。同じキーワードで同じ予算をかけても、広告文の良し悪しでクリック率(CTR)は2倍以上変わることもあります。
CTRが高い広告文は、より多くのユーザーをサイトに誘導できるだけでなく、品質スコアの向上にも貢献し、低いCPCで上位表示できるようになります。
この記事では、Google広告の広告文の書き方とABテストの実践方法を徹底解説します。レスポンシブ検索広告の構造、効果的な見出し・説明文の作り方、CTRを上げるテクニック、ABテストの進め方まで網羅しています。クリックされる広告文を作成しましょう。
Google広告の広告文とは

広告文の役割
広告文とは、検索結果ページに表示される広告のテキスト部分です。ユーザーが検索したキーワードに対して、自社の商品・サービスの魅力を伝え、クリックを促す役割があります。
広告文の重要性
- ユーザーが最初に目にする「顔」
- クリックするかどうかを決める判断材料
- 品質スコアに影響(推定クリック率、広告の関連性)
レスポンシブ検索広告(RSA)とは
現在、Google検索広告の標準形式はレスポンシブ検索広告(RSA:Responsive Search Ads)です。
特徴
- 複数の見出しと説明文を登録
- Googleが自動で最適な組み合わせを表示
- ユーザーごとに最適化された広告が表示される
以前の「拡張テキスト広告」は2022年6月に新規作成が終了し、現在はRSAのみが作成可能です。
レスポンシブ検索広告の構造
登録できる要素
| 要素 | 上限 | 文字数 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| 広告見出し | 最大15個 | 各30文字以内 | 8個以上 |
| 説明文 | 最大4個 | 各90文字以内 | 2個以上 |
| 最終ページURL | 1つ | – | 必須 |
| 表示URLパス | 2つ | 各15文字以内 | 推奨 |
表示のされ方
- 広告見出し:最大3つが表示される
- 説明文:最大2つが表示される
- Googleが最適な組み合わせを自動選択
広告文がCTRと品質スコアに与える影響
品質スコアの構成要素
- 推定クリック率:広告がクリックされる可能性
- 広告の関連性:キーワードと広告の関連度
- ランディングページの利便性:LPの品質
広告文は「推定クリック率」と「広告の関連性」に直接影響します。良い広告文を作成することで、品質スコアが向上し、低いCPCで上位表示できるようになります。
効果的な広告見出しの書き方

広告見出しの基本ルール
1. キーワードを含める
ユーザーが検索したキーワードを見出しに含めることで、関連性が高まり、目に留まりやすくなります。
例
- キーワード「会計ソフト」→ 見出し「クラウド会計ソフト」
- キーワード「渋谷 美容室」→ 見出し「渋谷駅徒歩3分の美容室」
2. ベネフィットを伝える
ユーザーが得られるメリット・価値を具体的に伝えます。
例
- 「経理業務を80%削減」
- 「最短翌日配送」
- 「24時間予約受付」
3. 具体的な数字を使う
数字を使うことで具体性と信頼性が増します。
例
- 「導入実績10,000社」
- 「顧客満足度98%」
- 「初回30%OFF」
4. 行動を促す(CTA)
ユーザーに次のアクションを促します。
例
- 「今すぐ無料で試す」
- 「資料請求はこちら」
- 「お見積もり無料」
5. 差別化ポイントを強調
競合との違いを明確にします。
例
- 「業界唯一のAI搭載」
- 「創業50年の信頼」
- 「専門スタッフが対応」
広告見出しのパターン
RSAでは複数の見出しを登録するため、様々なパターンを用意しましょう。
パターン1:キーワード訴求
- 「クラウド会計ソフト」
- 「法人向け会計システム」
パターン2:ベネフィット訴求
- 「経理業務を80%削減」
- 「確定申告がラクになる」
パターン3:数字・実績訴求
- 「導入実績10,000社」
- 「顧客満足度98%」
パターン4:価格・特典訴求
- 「初月無料キャンペーン中」
- 「月額980円から」
パターン5:CTA訴求
- 「今すぐ無料で試す」
- 「30日間無料トライアル」
パターン6:信頼性訴求
- 「【公式】〇〇株式会社」
- 「創業30年の実績」
パターン7:緊急性訴求
- 「本日限定セール」
- 「残りわずか」
広告見出し作成のチェックポイント
- キーワードが含まれているか
- ユーザーのベネフィットが伝わるか
- 具体的な数字が入っているか
- 行動を促す言葉が入っているか
- 30文字以内に収まっているか
- 似たような見出しばかりになっていないか
効果的な説明文の書き方

説明文の役割
説明文は、見出しで伝えきれない追加情報を補足する役割があります。
- 見出しの内容を詳しく説明
- 商品・サービスの特徴を伝える
- 信頼性を高める情報を追加
- 行動を促す
説明文の基本ルール
1. 見出しを補完する内容
見出しで触れた内容をより詳しく説明します。
2. 具体的なメリットを記載
機能ではなく、ユーザーが得られる価値を伝えます。
3. 信頼性を高める要素
実績、受賞歴、認定などを盛り込みます。
4. CTAで締める
最後に行動を促す文言を入れます。
説明文の例
BtoBサービスの例
「面倒な経理業務を自動化。銀行口座と連携し、仕訳も自動作成。導入企業10,000社突破。今なら30日間無料でお試しいただけます。」
ECサイトの例
「国内最大級の品揃え。全国送料無料でお届け。14時までのご注文で当日発送。会員登録で次回10%OFFクーポンプレゼント中。」
店舗ビジネスの例
「渋谷駅徒歩3分、個室完備の美容室。経験豊富なスタイリストが丁寧にカウンセリング。当日予約OK、まずはお電話ください。」
説明文作成のチェックポイント
- 見出しと重複していないか
- 具体的なメリットが伝わるか
- 読みやすい文章になっているか
- 90文字以内に収まっているか
- CTAが含まれているか
クリック率を上げるテクニック

テクニック1:検索意図に合わせた広告文
ユーザーの検索意図を理解し、それに合った広告文を作成します。
情報収集段階
- 「〇〇とは?基礎から解説」
- 「初心者向けガイド」
比較検討段階
- 「〇〇と△△の違い」
- 「選ばれる3つの理由」
購入検討段階
- 「今すぐ購入」
- 「無料見積もり」
テクニック2:記号・括弧の活用
適度に記号や括弧を使うことで、目立たせることができます。
使える記号
- 【】:「【公式】」「【限定】」
- |:「渋谷駅徒歩3分|個室完備」
- /:「送料無料/即日発送」
注意:記号の使いすぎは逆効果になる場合があります。
テクニック3:緊急性・限定感の演出
緊急性
- 「本日限定」
- 「今だけ」
- 「期間限定」
限定感
- 「先着100名様」
- 「残りわずか」
- 「会員限定」
テクニック4:社会的証明の活用
他者からの評価や実績を示すことで、信頼性を高めます。
- 「導入実績10,000社」
- 「顧客満足度98%」
- 「〇〇賞受賞」
- 「〇〇ランキング1位」
テクニック5:具体的な数字
曖昧な表現より具体的な数字の方が説得力があります。
悪い例
- 「多くのお客様に選ばれています」
- 「大幅割引中」
良い例
- 「10,000社に選ばれています」
- 「最大50%OFF」
テクニック6:ネガティブ訴求
失敗や損失を避けたい心理に訴えかけます。
- 「損しない〇〇の選び方」
- 「失敗しない〇〇」
- 「〇〇でお困りではありませんか?」
テクニック7:ターゲットの明示
誰向けかを明確にすることで、自分ごと化してもらえます。
- 「30代女性に人気」
- 「中小企業向け」
- 「初心者でも安心」
広告表示オプション(アセット)の活用
広告表示オプションとは
広告表示オプション(アセット)とは、広告に追加情報を表示する機能です。広告の視認性が高まり、CTRの向上が期待できます。
主な広告表示オプション
サイトリンクアセット
広告の下に追加のリンクを表示します。
- 「料金プラン」「導入事例」「お問い合わせ」など
- ユーザーを目的のページに直接誘導
コールアウトアセット
短い補足文を表示します。
- 「送料無料」「24時間対応」「即日発送」など
- 各25文字以内
構造化スニペットアセット
カテゴリ別のリストを表示します。
- サービス:「導入支援、運用サポート、研修」
- タイプ:「スタンダード、プロ、エンタープライズ」
電話番号アセット
電話番号を表示し、タップで発信できます。
- 電話問い合わせを促進
- 店舗ビジネスに特に有効
住所アセット
店舗の住所を表示します。
- Googleビジネスプロフィールと連携
- ローカルビジネスに有効
画像アセット
広告に画像を追加表示します。
- 視覚的な訴求が可能
- CTRの向上に効果的
価格アセット
商品・サービスの価格を表示します。
- 価格を事前に伝えられる
- 価格で競争力がある場合に有効
プロモーションアセット
セール・割引情報を表示します。
- 「春のセール:20%OFF」など
- 期間限定の訴求に有効
広告表示オプションの設定ポイント
- 可能な限り多くのオプションを設定
- ビジネスに関連するオプションを優先
- 定期的に更新・最適化
- サイトリンクは最低4つ以上推奨
ABテストの実践方法
ABテストとは
ABテストとは、異なるバージョンの広告を同時に配信し、どちらがより効果的かを比較検証する手法です。
広告文のABテストを継続的に行うことで、CTRやCVRを改善し、広告効果を最大化できます。
RSAでのABテストの考え方
RSAでは、複数の見出しと説明文の組み合わせをGoogleが自動で最適化します。そのため、従来の「広告Aと広告Bを比較」というシンプルなABテストとは少し異なります。
RSAでのテスト方法
- アセット単位でのテスト:どの見出し・説明文がパフォーマンスが良いか確認
- 広告単位でのテスト:異なる訴求の広告を複数作成して比較
- 固定表示の活用:特定の見出しを固定して表示し、効果を検証
ABテストの手順
ステップ1:仮説を立てる
テストする前に、何を検証したいかを明確にします。
仮説の例
- 「価格訴求の見出しはCTRが高い」
- 「数字を入れるとCTRが上がる」
- 「CTAを変えるとCVRが変わる」
ステップ2:テストパターンを作成
方法1:広告を複数作成
1つの広告グループに複数の広告を作成し、異なる訴求をテストします。
- 広告A:価格訴求中心
- 広告B:品質訴求中心
方法2:見出しのバリエーション
RSA内で異なる訴求の見出しを登録し、パフォーマンスを比較します。
- 見出し1〜3:価格訴求
- 見出し4〜6:品質訴求
- 見出し7〜9:実績訴求
ステップ3:十分なデータを集める
統計的に有意な結果を得るために、十分なデータが必要です。
目安
- 各広告で100クリック以上
- 少なくとも2週間以上の配信期間
- CVRを比較する場合は、各広告で30CV以上が理想
ステップ4:結果を分析
確認する指標
- CTR:クリック率
- CVR:コンバージョン率
- CPA:コンバージョン単価
CTRだけでなく、CVRやCPAも含めて総合的に判断します。
ステップ5:改善と次のテスト
- 効果の高かった要素を採用
- 効果の低かった広告を停止または改善
- 新しい仮説で次のテストを実施
RSAのアセットパフォーマンス確認方法
確認手順
- Google広告にログイン
- 広告グループを選択
- 「広告」タブを開く
- 該当の広告をクリック
- 「アセットの詳細を表示」をクリック
評価の見方
| 評価 | 意味 |
|---|---|
| 最良 | パフォーマンスが高い |
| 良好 | 平均的なパフォーマンス |
| 低 | パフォーマンスが低い |
| 学習中 | データ収集中 |
| 保留中 | 表示されていない |
ABテストのポイント
1. 一度に変更するのは1要素
複数の要素を同時に変えると、何が効果的だったか分からなくなります。
- 見出しだけテスト
- 説明文だけテスト
- CTAだけテスト
2. 継続的にテストを繰り返す
一度のテストで終わらず、PDCAを回し続けることが重要です。
3. 季節性を考慮
季節やイベントによってユーザーの反応が変わる場合があります。同条件で比較しましょう。
広告文作成のよくある失敗と対策

失敗1:キーワードが含まれていない
問題
見出しにキーワードが含まれておらず、検索クエリとの関連性が低い。CTRが低下し、品質スコアも下がる。
対策
- メインキーワードを見出しに含める
- 広告グループを適切に分け、関連性を高める
失敗2:競合と差別化できていない
問題
競合と似たような広告文で、ユーザーに選ばれない。
対策
- 競合の広告を確認し、差別化ポイントを探す
- 自社の強み、独自性を明確に訴求
失敗3:見出しが似たようなものばかり
問題
RSAに登録した見出しが似たような内容ばかりで、Googleが最適化できない。
対策
- 異なる訴求パターンの見出しを用意
- キーワード、ベネフィット、数字、CTAなどを組み合わせる
失敗4:広告とLPの内容が一致していない
問題
広告で訴求した内容とLPの内容が異なり、ユーザーが離脱する。CVRが低下。
対策
- 広告の訴求とLPを一致させる
- 広告で約束した内容をLPで実現
失敗5:広告表示オプションを設定していない
問題
広告表示オプションを設定せず、広告の占有面積が小さい。CTRが低い。
対策
- 可能な限り多くの広告表示オプションを設定
- 定期的に更新・最適化
よくある質問(FAQ)

Q:広告見出しは何個登録すべき?
A:最低8個、理想は15個です。Googleは8個以上の見出しを推奨しています。多くの見出しを登録することで、Googleがより多くの組み合わせをテストでき、最適化が進みます。
Q:CTRはどのくらいを目指すべき?
A:業種やキーワードによって異なりますが、検索広告で2〜5%が目安です。ブランドキーワードはより高く、一般キーワードは低めになる傾向があります。
Q:広告文は頻繁に変えるべき?
A:むやみに変えすぎない方が良いです。十分なデータが集まる前に変更すると、正確な効果検証ができません。最低2週間以上、または100クリック以上のデータを集めてから判断しましょう。
Q:固定表示機能はいつ使うべき?
A:必ず表示したい見出しがある場合に使用します。例えば、ブランド名やコンプライアンス上必要な文言などです。ただし、固定しすぎるとGoogleの最適化が効かなくなるため、必要最小限にしましょう。
まとめ:効果的な広告文でCTRを向上させよう
ここまで、Google広告の広告文の書き方とABテストについて詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
広告見出しのポイント
- キーワードを含める
- ベネフィットを伝える
- 具体的な数字を使う
- 行動を促す(CTA)
- 差別化ポイントを強調
説明文のポイント
- 見出しを補完する内容
- 具体的なメリットを記載
- 信頼性を高める要素
- CTAで締める
ABテストのポイント
- 仮説を立ててテスト
- 十分なデータを集める
- 一度に変えるのは1要素
- 継続的にPDCAを回す
今日からできること
- 現在の広告文を見直す
- 異なる訴求パターンの見出しを追加する
- 広告表示オプションを設定する
- ABテストを開始する
- 週次でパフォーマンスを確認する
効果的な広告文を作成し、CTRを向上させて広告効果を最大化しましょう。
関連記事も参考にしてください。
業種別の広告文例
ECサイト
広告見出し例
- 「【公式】〇〇オンラインストア」
- 「全品送料無料」
- 「最短翌日お届け」
- 「会員限定20%OFF」
- 「新作入荷中」
- 「14時までのご注文で当日発送」
- 「累計販売100万個突破」
- 「30日間返品無料」
説明文例
「国内最大級の品揃えで欲しい商品が見つかる。送料無料、14時までのご注文で当日発送。新規会員登録で500円クーポンプレゼント中。今すぐチェック。」
BtoBサービス
広告見出し例
- 「クラウド〇〇システム」
- 「業務効率を80%改善」
- 「導入実績10,000社」
- 「30日間無料トライアル」
- 「月額980円から」
- 「専任サポート付き」
- 「今なら初期費用無料」
- 「資料請求で比較表プレゼント」
説明文例
「面倒な〇〇業務を自動化し、年間100時間の工数削減を実現。導入企業10,000社の実績。専任担当者が導入から運用まで徹底サポート。まずは無料でお試しください。」
店舗ビジネス(美容室)
広告見出し例
- 「渋谷駅徒歩3分の美容室」
- 「初回30%OFF」
- 「当日予約OK」
- 「個室完備でゆったり」
- 「口コミ評価4.8」
- 「21時まで営業」
- 「経験10年以上のスタイリスト」
- 「今すぐWeb予約」
説明文例
「渋谷駅西口から徒歩3分。経験豊富なスタイリストが丁寧にカウンセリング。完全個室でリラックスしながら施術を受けられます。当日予約OK、まずはお電話ください。」
士業(弁護士)
広告見出し例
- 「〇〇問題専門の弁護士」
- 「初回相談60分無料」
- 「解決実績3,000件以上」
- 「土日祝日も対応」
- 「秘密厳守」
- 「新宿駅徒歩5分」
- 「費用は後払いOK」
- 「今すぐ電話相談」
説明文例
「〇〇問題でお悩みの方へ。経験豊富な弁護士が親身に対応します。初回相談60分無料、秘密厳守。土日祝日も相談可能。まずはお気軽にお電話ください。」
不動産
広告見出し例
- 「渋谷区の賃貸マンション」
- 「仲介手数料無料」
- 「掲載物件数10,000件」
- 「駅徒歩5分以内特集」
- 「ペット可物件多数」
- 「即入居可能」
- 「地域密着30年」
- 「オンライン内見OK」
説明文例
「渋谷区の賃貸物件を豊富に取り扱い。仲介手数料無料で初期費用を抑えられます。オンライン内見にも対応。地域密着30年の経験豊富なスタッフがお部屋探しをサポート。」
広告文作成の実践事例
事例1:CTRが2倍になった広告改善
背景
- 業種:クラウドサービス(BtoB)
- 問題:CTRが0.8%と低迷
改善前の広告
見出し:「〇〇システムのご紹介」「便利な機能が満載」「お問い合わせはこちら」
問題点
- キーワードが含まれていない
- ベネフィットが不明確
- 差別化ができていない
改善後の広告
見出し:「クラウド〇〇システム」「業務効率を80%改善」「導入実績10,000社」「30日間無料トライアル」
改善点
- キーワードを見出しに含めた
- 具体的な数字でベネフィットを訴求
- 実績で信頼性をアピール
- 無料トライアルでハードルを下げた
結果
- CTR:0.8% → 1.8%(2.25倍)
- 品質スコア:5 → 8
- CPC:20%削減
事例2:CVRを改善したABテスト
背景
- 業種:EC(アパレル)
- 問題:CTRは高いがCVRが低い
仮説
「送料無料」訴求はCTRは高いが、購入意欲が低いユーザーも集まる。「限定」訴求の方がCVRが高いのではないか。
テストパターン
- 広告A:「全品送料無料」訴求
- 広告B:「期間限定セール」訴求
結果
| 指標 | 広告A | 広告B |
|---|---|---|
| CTR | 3.2% | 2.8% |
| CVR | 1.5% | 2.8% |
| CPA | 3,200円 | 1,800円 |
結論
広告BはCTRは低いが、CVRが高くCPAが改善。限定訴求の方が購入意欲の高いユーザーを集められた。
事例3:広告表示オプション追加でCTR向上
背景
- 業種:店舗ビジネス(歯科医院)
- 問題:競合に埋もれてクリックされない
施策
広告表示オプションを充実させた。
- サイトリンク:「診療内容」「料金表」「アクセス」「Web予約」
- コールアウト:「土日診療」「夜20時まで」「個室完備」「駐車場あり」
- 電話番号アセット
- 住所アセット
結果
- CTR:1.5% → 2.8%(87%向上)
- 広告の占有面積が増え、視認性が向上
- 電話クリックが大幅増加
広告文作成チェックリスト

見出し作成チェック
| 項目 | チェック |
|---|---|
| キーワードが含まれている | □ |
| ベネフィットが伝わる | □ |
| 具体的な数字が入っている | □ |
| CTAが含まれている | □ |
| 差別化ポイントがある | □ |
| 30文字以内に収まっている | □ |
| 8個以上の見出しを登録している | □ |
| 異なる訴求パターンがある | □ |
説明文作成チェック
| 項目 | チェック |
|---|---|
| 見出しを補完する内容になっている | □ |
| 具体的なメリットが伝わる | □ |
| 信頼性を高める要素がある | □ |
| CTAが含まれている | □ |
| 90文字以内に収まっている | □ |
| 2個以上の説明文を登録している | □ |
広告表示オプションチェック
| 項目 | チェック |
|---|---|
| サイトリンクを4個以上設定している | □ |
| コールアウトを設定している | □ |
| 構造化スニペットを設定している | □ |
| 電話番号アセットを設定している(必要な場合) | □ |
| 住所アセットを設定している(店舗の場合) | □ |
広告文の用語集
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| RSA | レスポンシブ検索広告(Responsive Search Ads) |
| 広告見出し | 広告の上部に表示されるテキスト(最大30文字) |
| 説明文 | 見出しの下に表示されるテキスト(最大90文字) |
| 最終ページURL | 広告をクリックした時のリンク先URL |
| 表示URLパス | 広告に表示されるURLの一部(最大15文字×2) |
| 広告表示オプション | 広告に追加情報を表示する機能(アセット) |
| CTR | クリック率(Click Through Rate) |
| 品質スコア | 広告の品質を1〜10で評価した指標 |
| ABテスト | 異なるバージョンを比較検証する手法 |
| CTA | 行動喚起(Call To Action) |
| 固定表示 | 特定の見出しを必ず表示させる設定 |
Q&A(追加)
Q:広告文に使えない表現はありますか?
A:はい、Google広告のポリシーで禁止されている表現があります。誇大広告(「絶対」「100%効果」など)、虚偽の内容、商標権侵害(競合名を広告文に入れる)、不適切な表現などは使用できません。審査で不承認になる場合があります。
Q:広告見出しの固定表示は使うべきですか?
A:基本的には使わない方が良いです。固定表示を使うと、Googleの最適化が制限されます。ただし、ブランド名やコンプライアンス上必要な文言は固定表示を使用しても良いでしょう。
Q:競合の広告文を参考にしても良いですか?
A:参考にするのはOKですが、丸パクリはNGです。競合の広告を分析して、差別化ポイントを見つけることは有効です。ただし、そのまま真似るのではなく、自社の強みを活かした独自の広告文を作成しましょう。
Q:広告のパフォーマンスが「学習中」のままですが、大丈夫ですか?
A:一定期間は学習中のままで正常です。新しい広告は、十分なデータが集まるまで「学習中」と表示されます。通常1〜2週間程度で評価が付きます。この期間は広告を変更せず、データを蓄積させましょう。
Q:広告文とLPは完全に一致させるべきですか?
A:完全一致ではなく、整合性が重要です。広告で訴求した内容がLPに含まれていることが大切です。例えば、「初回30%OFF」と広告で訴求したら、LPでも同じ特典が明示されている必要があります。整合性がないと、ユーザーが離脱し、CVRが下がります。
LP改善については、LP(ランディングページ)のCVR改善方法で詳しく解説しています。
広告文改善のPDCAサイクル
ステップ1:Plan(計画)
現状分析
- 現在のCTR、CVR、CPAを確認
- 競合の広告文を分析
- パフォーマンスの低いアセットを特定
仮説立案
- どの訴求が効果的か仮説を立てる
- テストする要素を決める
ステップ2:Do(実行)
新しい広告文の作成
- 仮説に基づいた見出し・説明文を作成
- 異なる訴求パターンを用意
- 広告表示オプションを更新
ステップ3:Check(確認)
パフォーマンス確認
- 十分なデータが集まるまで待つ(2週間〜1ヶ月)
- CTR、CVR、CPAを比較
- アセットごとのパフォーマンスを確認
ステップ4:Action(改善)
結果に基づく改善
- 効果の高かった要素を採用
- 効果の低かった要素を停止・改善
- 新しい仮説で次のテストを計画
PDCAの頻度
| タイミング | アクション |
|---|---|
| 週次 | パフォーマンスの確認、異常値のチェック |
| 月次 | ABテストの結果分析、新しいテストの開始 |
| 四半期 | 広告文全体の見直し、戦略の再検討 |
広告文の審査と注意点
Google広告の審査基準
広告は配信前にGoogleの審査を受けます。以下のポリシーに違反すると、広告が不承認になります。
禁止されているコンテンツ
- 偽造品
- 危険な商品・サービス
- 不正行為を助長するもの
- 不適切なコンテンツ
禁止されている行為
- 広告ネットワークの不正利用
- データの収集・使用に関する違反
- 虚偽表示
制限されているコンテンツ
- アルコール
- ギャンブル
- ヘルスケア・医薬品
- 金融サービス
審査で不承認になりやすい表現
誇大表現
- 「絶対」「100%」「必ず」
- 「業界No.1」(根拠がない場合)
- 「最安値」(証明できない場合)
虚偽の内容
- 実際とは異なる価格
- 存在しない特典
- 誤解を招く表現
商標権侵害
- 競合他社名を広告文に含める
- 許可なく他社の商標を使用
審査対策のポイント
- 誇大表現を避ける
- 事実に基づいた内容にする
- 根拠のある数字を使用する
- 商標権に注意する
- 業種特有の規制を確認する
広告文の最新トレンド
トレンド1:AIによる最適化の進化
GoogleのAIは進化を続けており、広告の組み合わせ最適化がより精度を増しています。広告主は質の高いアセットを多く登録し、AIに最適化を任せる方向にシフトしています。
トレンド2:ユーザー体験重視
単なるクリック獲得ではなく、ユーザーの期待に応える広告が重視されています。広告とLPの整合性、ユーザーの検索意図への適合が重要です。
トレンド3:動画・画像アセットの活用
検索広告でも画像アセットの活用が広がっています。視覚的な訴求でCTRを向上させることが可能です。
トレンド4:パーソナライゼーション
RSAにより、ユーザーごとに最適化された広告が表示されます。多様な訴求パターンを用意することで、幅広いユーザーにアプローチできます。
広告文作成のワークシート
ステップ1:情報整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品・サービス名 | |
| ターゲット顧客 | |
| 主なベネフィット | |
| 差別化ポイント | |
| 実績・数字 | |
| 特典・キャンペーン |
ステップ2:見出しの作成
| パターン | 見出し案 |
|---|---|
| キーワード訴求 | |
| ベネフィット訴求 | |
| 数字・実績訴求 | |
| 価格・特典訴求 | |
| CTA訴求 | |
| 信頼性訴求 | |
| 緊急性訴求 | |
| その他 |
ステップ3:説明文の作成
| 説明文 | 内容 |
|---|---|
| 説明文1 | |
| 説明文2 | |
| 説明文3 | |
| 説明文4 |