SNS/広告運用

ディスプレイ広告(GDN)の設定と運用方法【バナー広告で認知拡大】

「ディスプレイ広告って、検索広告と何が違うの?」

「GDNを試してみたいけど、設定方法が分からない…」

「バナー広告を出しているけど、なかなか成果が出ない…」

ディスプレイ広告(GDN:Googleディスプレイネットワーク)は、様々なWebサイトやアプリに画像・動画広告を配信できる広告タイプです。検索広告が「検索している人」にアプローチするのに対し、ディスプレイ広告は「まだ検索していない人」にもアプローチできます。

認知拡大、ブランディング、リマーケティングなど、検索広告では難しい目的を達成できるのが大きな魅力です。

この記事では、ディスプレイ広告の設定から運用までを徹底解説します。GDNの仕組み、ターゲティング方法、バナー作成のコツ、効果的な運用方法まで網羅しています。ディスプレイ広告を活用して、集客の幅を広げましょう。

ディスプレイ広告(GDN)とは

ディスプレイ広告の基本

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に表示される画像・動画形式の広告です。「バナー広告」とも呼ばれます。

GDN(Googleディスプレイネットワーク)とは、Googleが提携している200万以上のWebサイト、アプリ、YouTubeなどで構成される広告配信ネットワークです。日本のインターネットユーザーの90%以上にリーチできると言われています。

ディスプレイ広告の表示場所

  • Webサイト:ニュースサイト、ブログ、情報サイトなど
  • アプリ:ゲームアプリ、ニュースアプリなど
  • YouTube:動画再生ページ
  • Gmail:プロモーションタブ

検索広告との違い

項目検索広告ディスプレイ広告
表示場所検索結果ページWebサイト、アプリなど
形式テキスト画像、動画、テキスト
ターゲット顕在層(検索している人)潜在層〜顕在層
主な目的コンバージョン獲得認知拡大、リマーケティング
CPC比較的高い比較的安い
CVR比較的高い比較的低い
リーチ検索ボリュームに依存非常に広い

ディスプレイ広告のメリット

1. 圧倒的なリーチ

GDNは日本のインターネットユーザーの90%以上にリーチできます。検索していないユーザーにも広くアプローチ可能です。

2. 視覚的な訴求

画像や動画を使って、視覚的に商品・サービスをアピールできます。ブランドイメージの訴求に効果的です。

3. 低コストで配信可能

検索広告と比較して、CPCが安い傾向があります。少ない予算でも多くの人にリーチできます。

4. 潜在層へのアプローチ

まだ商品を知らない、検索していない潜在層にアプローチできます。

5. リマーケティングに最適

一度サイトを訪れたユーザーに再度アプローチすることで、コンバージョンを促進できます。

6. 多様なターゲティング

興味関心、年齢、性別、閲覧サイトなど、多様な切り口でターゲティングできます。

ディスプレイ広告のデメリット

1. CVRが低い傾向

検索意図のないユーザーに表示するため、コンバージョン率は検索広告より低い傾向があります。

2. 広告疲れ(バナーブラインドネス)

ユーザーがバナー広告を無意識に無視する「バナーブラインドネス」が起こりやすいです。

3. ブランドセーフティのリスク

不適切なサイトに広告が表示されるリスクがあります。除外設定が必要です。

4. 効果測定が難しい

直接的なコンバージョンだけでなく、認知への貢献を測定するのが難しい場合があります。

ディスプレイ広告の種類

レスポンシブディスプレイ広告

概要

画像、見出し、説明文を登録すると、Googleが自動で最適な組み合わせ・サイズで広告を生成します。現在のGDNの標準的な広告形式です。

特徴

  • 様々な広告枠に自動で対応
  • 機械学習で最適な組み合わせを表示
  • 少ない素材で多くの広告枠に配信可能

登録する素材

  • 横長画像(1.91:1):最大15枚
  • スクエア画像(1:1):最大15枚
  • ロゴ:最大5枚
  • 広告見出し:最大5個(30文字以内)
  • 長い広告見出し:最大1個(90文字以内)
  • 説明文:最大5個(90文字以内)
  • 会社名
  • 最終ページURL

アップロード型ディスプレイ広告(イメージ広告)

概要

自社で作成した完成したバナー画像をそのまま配信する広告形式です。

特徴

  • デザインを完全にコントロールできる
  • ブランドイメージを正確に表現
  • 各サイズごとに画像を用意する必要がある

主なサイズ

サイズ(px)名称配信面
300×250ミディアムレクタングルPC・モバイル
336×280ラージレクタングルPC
728×90リーダーボードPC
300×600ハーフページPC
320×50モバイルバナーモバイル
320×100ラージモバイルバナーモバイル

動画広告

概要

GDN上で動画を配信する広告形式です。YouTubeだけでなく、GDNの提携サイトでも配信可能です。

特徴

  • 動きと音声で強い印象を与えられる
  • 商品の使い方やストーリーを伝えやすい
  • 制作コストがかかる

Gmail広告

概要

Gmailのプロモーションタブに表示される広告です。クリックすると広告が展開します。

特徴

  • メールのような形式で訴求
  • 詳細な情報を伝えられる
  • BtoCに効果的

ディスプレイ広告のターゲティング

ターゲティングの種類

ディスプレイ広告では、「誰に」「どこに」広告を表示するかを細かく設定できます。

オーディエンスターゲティング(誰に)

1. ユーザー属性

年齢、性別、子供の有無、世帯収入などの属性でターゲティングします。

属性選択肢
年齢18-24、25-34、35-44、45-54、55-64、65+
性別男性、女性、不明
子供の有無子供あり、子供なし
世帯収入上位10%、11-20%、21-30%など

2. アフィニティセグメント

ユーザーの興味・関心に基づいてターゲティングします。

  • 旅行好き
  • スポーツファン
  • ファッション愛好者
  • テクノロジー愛好者
  • 美容・健康に関心が高い

3. 購買意向の強いセグメント

特定の商品・サービスを積極的に調べている、購入を検討しているユーザーをターゲティングします。

  • 自動車購入検討者
  • 不動産購入検討者
  • 旅行予約検討者
  • ソフトウェア購入検討者

4. ライフイベント

人生の重要な節目にいるユーザーをターゲティングします。

  • 引越し予定
  • 結婚予定
  • 大学卒業予定
  • 転職予定

5. カスタムセグメント

キーワード、URL、アプリを指定して、独自のオーディエンスを作成します。

設定例

  • 特定のキーワードを検索したユーザー
  • 特定のWebサイトを閲覧したユーザー
  • 特定のアプリを使用しているユーザー

6. リマーケティング

過去にサイトを訪れたユーザーに再度広告を表示します。

リマーケティングリストの例

  • サイト訪問者全体
  • 特定ページの訪問者
  • カートに商品を入れたが購入しなかったユーザー
  • 過去の購入者

リマーケティングについては、リマーケティング広告の設定方法と効果的な活用法で詳しく解説しています。

7. 類似セグメント

既存の顧客やコンバージョンユーザーに似た特徴を持つ新規ユーザーをターゲティングします。

コンテンツターゲティング(どこに)

1. キーワード

指定したキーワードに関連するコンテンツのページに広告を表示します。

  • 「ダイエット」を指定 → ダイエット関連の記事に表示
  • 「旅行 おすすめ」を指定 → 旅行情報サイトに表示

2. トピック

特定のカテゴリのページに広告を表示します。

  • ビジネス・産業
  • 健康
  • 旅行
  • ショッピング
  • スポーツ

3. プレースメント

特定のWebサイトやアプリを指定して広告を表示します。

  • 特定のニュースサイト
  • 特定のYouTubeチャンネル
  • 特定のアプリ

ターゲティングの組み合わせ

オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングを組み合わせることで、より精度の高い配信が可能です。

  • 「旅行好き」×「旅行関連サイト」
  • 「30代女性」×「美容関連コンテンツ」
  • 「サイト訪問者」×「ニュースサイト」

ディスプレイ広告の設定手順

ステップ1:キャンペーンの作成

手順

  1. Google広告にログイン
  2. 「キャンペーン」→「+」をクリック
  3. 「新しいキャンペーンを作成」を選択
  4. キャンペーンの目標を選択(販売促進、見込み顧客の獲得、ウェブサイトのトラフィック、ブランド認知度など)
  5. キャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択

キャンペーン設定項目

項目設定内容
キャンペーン名管理しやすい名前を設定
地域配信する地域を設定
言語ターゲットの言語を設定
予算1日の予算を設定
入札戦略入札方法を選択

ステップ2:広告グループの作成

設定項目

  • 広告グループ名:管理しやすい名前
  • ターゲティング:オーディエンス、コンテンツを設定

広告グループの分け方

  • ターゲット層別
  • ターゲティング方法別
  • クリエイティブのテーマ別

ステップ3:ターゲティングの設定

オーディエンスセグメントの追加

  1. 「オーディエンス」セクションを開く
  2. 「オーディエンスセグメントの追加」をクリック
  3. 適切なセグメントを選択

コンテンツターゲティングの追加

  1. 「コンテンツ」セクションを開く
  2. 「キーワード」「トピック」「プレースメント」を設定

ステップ4:除外設定

プレースメント除外

広告を表示したくないサイトやアプリを除外します。

除外すべきカテゴリ例

  • 不適切なコンテンツ
  • 駐車ページ(広告だらけのサイト)
  • ゲームアプリ(誤クリックが多い)
  • 成人向けコンテンツ

設定方法

  1. 「プレースメント」→「除外」を開く
  2. 除外するサイト、カテゴリを追加

ステップ5:広告の作成

レスポンシブディスプレイ広告の作成

  1. 「広告」→「+」をクリック
  2. 「レスポンシブディスプレイ広告」を選択
  3. 画像、ロゴ、見出し、説明文を登録
  4. 最終ページURLを設定
  5. プレビューを確認

画像のポイント

  • 横長画像(1.91:1)とスクエア画像(1:1)の両方を用意
  • テキストは画像全体の20%以下に抑える
  • 画像の端が切れても問題ないデザインに
  • 高解像度の画像を使用

ステップ6:入札戦略の設定

ディスプレイ広告の入札戦略

入札戦略説明向いているケース
コンバージョン数の最大化予算内でCV数を最大化CV獲得が目的
目標CPA目標CPAを維持してCV獲得CPAを一定に保ちたい
クリック数の最大化予算内でクリック数を最大化流入を増やしたい
視認範囲のインプレッション単価(vCPM)視認可能なインプレッションに課金認知拡大が目的

ステップ7:配信開始と確認

配信前チェック

  • ターゲティングは適切か
  • 除外設定は十分か
  • 画像、テキストに誤りはないか
  • リンク先URLは正しいか
  • 予算設定は正しいか

配信後の確認

  • 広告が承認されたか
  • インプレッションが発生しているか
  • クリックが発生しているか
  • 不適切なプレースメントに表示されていないか

効果的なバナー広告の作り方

バナーデザインの基本原則

1. シンプルに

情報を詰め込みすぎず、伝えたいメッセージを1つに絞ることが重要です。

2. 視認性を高く

小さなサイズでも見やすいデザインにします。フォントサイズ、コントラストに注意しましょう。

3. ブランドを明確に

ロゴや会社名を入れ、どの会社の広告かを明確にします。

4. CTAを目立たせる

「詳しくはこちら」「今すぐ申込」などの行動を促すボタンを目立たせます。

5. 画像は高品質に

ぼやけた画像、低解像度の画像は使用しないでください。

バナー広告の構成要素

1. キャッチコピー

ユーザーの目を引く短いメッセージです。

  • 「最大50%OFF」
  • 「今だけ送料無料」
  • 「業界No.1の実績」

2. サブコピー・説明文

キャッチコピーを補足する追加情報です。

3. ビジュアル(画像)

商品画像、イメージ画像、人物画像など。

4. ロゴ・会社名

ブランドを認識してもらうために必須です。

5. CTAボタン

「詳しく見る」「今すぐ購入」などの行動喚起です。

バナー広告の改善ポイント

CTRが低い場合

  • キャッチコピーを変更(より魅力的な訴求に)
  • 画像を変更(人物、商品など)
  • 色使いを変更(目立つ色に)
  • CTAボタンを目立たせる

CVRが低い場合

  • 広告とLPの整合性を確認
  • 期待値を適切に設定(誇大表現を避ける)
  • ターゲティングを見直す

バナーサイズの優先順位

すべてのサイズを用意するのが理想ですが、リソースが限られる場合は以下の優先順位で作成しましょう。

  1. 300×250(最も汎用的)
  2. 336×280
  3. 728×90
  4. 300×600
  5. 320×50(モバイル)

ただし、レスポンシブディスプレイ広告を使えば、複数サイズを個別に作成する必要がなくなります。

ディスプレイ広告の運用方法

日次・週次・月次の運用

日次(5分)

  • 異常値がないか確認
  • 予算消化状況を確認

週次(30分〜1時間)

  • 主要指標(インプレッション、クリック、CTR、CV、CPA)の確認
  • プレースメントレポートの確認(不適切なサイトがないか)
  • オーディエンスごとのパフォーマンス確認
  • 必要に応じて除外設定を追加

月次(1〜2時間)

  • 月間目標の達成状況確認
  • クリエイティブのパフォーマンス分析
  • ターゲティングの見直し
  • 新しいクリエイティブのテスト計画
  • レポート作成

改善ポイント1:プレースメントの最適化

プレースメントレポートの確認

  1. 「キャンペーン」→「プレースメント」→「広告が表示された場所」を開く
  2. 各プレースメントのパフォーマンスを確認

アクション

  • CVに貢献しているプレースメント → 入札強化または個別ターゲティング
  • クリックは多いがCVがないプレースメント → 除外を検討
  • 不適切なプレースメント → 即座に除外

改善ポイント2:オーディエンスの最適化

オーディエンスレポートの確認

  1. 「オーディエンス」セクションを開く
  2. 各オーディエンスのパフォーマンスを確認

アクション

  • 成果の良いオーディエンス → 入札強化、類似セグメントの追加
  • 成果の悪いオーディエンス → 入札抑制または除外
  • 新しいオーディエンスのテスト

改善ポイント3:クリエイティブの最適化

クリエイティブテスト

  • 異なる画像、コピーでA/Bテスト
  • 定期的に新しいクリエイティブを追加
  • 広告疲れを防ぐためにクリエイティブをローテーション

確認ポイント

  • どの画像がCTRが高いか
  • どのコピーがCVRが高いか
  • 時間の経過でパフォーマンスが下がっていないか

改善ポイント4:入札調整

デバイス別入札調整

  • モバイルとPCでパフォーマンスが異なることが多い
  • 成果の良いデバイスに入札を強化

時間帯・曜日別入札調整

  • 成果の良い時間帯に入札を強化
  • 成果の悪い時間帯は入札を抑制

ディスプレイ広告の活用シーン

活用シーン1:認知拡大

目的

新しい商品・サービスを多くの人に知ってもらう

ターゲティング

  • アフィニティセグメント(興味関心)
  • トピックターゲティング
  • ユーザー属性

KPI

  • インプレッション数
  • リーチ(到達人数)
  • CPM(1,000インプレッションあたりの費用)

活用シーン2:リマーケティング

目的

サイト訪問者に再度アプローチし、コンバージョンを促進

ターゲティング

  • サイト訪問者リスト
  • カート放棄者リスト
  • 特定ページ訪問者リスト

KPI

  • コンバージョン数
  • CPA
  • ROAS

リマーケティングについては、リマーケティング広告の設定方法と効果的な活用法で詳しく解説しています。

活用シーン3:見込み客の獲得

目的

商品・サービスに興味がありそうなユーザーを新規に獲得

ターゲティング

  • 購買意向の強いセグメント
  • カスタムセグメント
  • 類似セグメント

KPI

  • コンバージョン数
  • CPA

活用シーン4:ブランディング

目的

ブランドイメージを構築・強化する

ターゲティング

  • ターゲット層に合ったオーディエンス
  • 高品質なプレースメント指定

KPI

  • ブランドリフト(認知度、好意度の向上)
  • ビュースルーコンバージョン

よくある質問(FAQ)

Q:ディスプレイ広告と検索広告、どちらを先に始めるべき?

A:検索広告から始めることをおすすめします。検索広告は顕在層にアプローチでき、成果が出やすいです。検索広告で成果が出てから、ディスプレイ広告で認知拡大やリマーケティングを行うのが効果的です。

Q:ディスプレイ広告のCTRはどのくらいが目安?

A:一般的に0.1〜0.5%程度です。検索広告(2〜5%)と比較すると低いですが、これは正常な範囲です。リマーケティングの場合は、もう少し高くなることがあります。

Q:バナー広告は自分で作れますか?

A:可能です。Canva、Figmaなどのツールを使えば、デザイン知識がなくてもバナーを作成できます。また、レスポンシブディスプレイ広告を使えば、画像とテキストを登録するだけでGoogleが自動で広告を生成してくれます。

Q:ディスプレイ広告でコンバージョンは取れますか?

A:取れますが、検索広告より難しいです。特にリマーケティングは、検索広告に近いコンバージョン率を期待できます。新規向けのディスプレイ広告は、直接的なコンバージョンより、認知拡大として捉え、アトリビューション全体で評価することをおすすめします。

まとめ:ディスプレイ広告で認知拡大を実現

ここまで、ディスプレイ広告の設定と運用について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

ディスプレイ広告の特徴

  • 圧倒的なリーチで潜在層にアプローチ
  • 視覚的な訴求が可能
  • 低コストで多くの人にリーチ
  • リマーケティングに最適

設定のポイント

  • 目的に合ったターゲティングを設定
  • 除外設定でブランドセーフティを確保
  • レスポンシブディスプレイ広告を活用
  • 高品質なクリエイティブを用意

運用のポイント

  • プレースメントを定期的に確認
  • オーディエンスのパフォーマンスを分析
  • クリエイティブを定期的に更新
  • 検索広告と組み合わせて活用

今日からできること

  1. ディスプレイ広告の目的を明確にする
  2. ターゲットオーディエンスを設計する
  3. クリエイティブを準備する
  4. 少額でテスト配信を開始する

ディスプレイ広告を活用して、認知拡大とコンバージョン獲得を実現しましょう。

関連記事も参考にしてください。

ディスプレイ広告の運用事例

事例1:ECサイトのリマーケティング

背景

  • 業種:ファッションEC
  • 月間予算:30万円(ディスプレイ広告分)
  • 目的:カート放棄者の購入促進

施策

ターゲティング

  • カートに商品を入れたが購入しなかったユーザー(過去30日)
  • 商品詳細ページを閲覧したユーザー(過去14日)

クリエイティブ

  • カート放棄者向け:「お買い忘れはありませんか?」
  • 閲覧者向け:「まだ見ていないアイテムがあります」
  • 動的リマーケティングで閲覧商品を表示

結果

  • ROAS:650%(広告費30万円 → 売上195万円)
  • CPA:2,500円
  • カート放棄からの回復率:15%

事例2:BtoBサービスの認知拡大

背景

  • 業種:クラウドサービス(BtoB)
  • 月間予算:50万円
  • 目的:ターゲット企業への認知拡大

施策

ターゲティング

  • カスタムセグメント:競合サービス名、業界キーワードで検索したユーザー
  • 購買意向の強いセグメント:ビジネスソフトウェア
  • トピック:ビジネス・産業

クリエイティブ

  • 課題解決型:「○○の業務効率を80%改善」
  • 実績訴求型:「導入企業1,000社突破」
  • 無料トライアル訴求

結果

  • インプレッション数:500万回
  • リーチ:80万人
  • サイト訪問者:5,000人
  • 資料請求:50件(検索広告経由含む)

ポイント

ディスプレイ広告単体ではCVが少なかったが、ディスプレイ広告を見たユーザーが後から検索広告経由でCVするケースが多かった。アトリビューション分析で貢献度を評価。

事例3:店舗ビジネスのエリア限定配信

背景

  • 業種:フィットネスジム(3店舗)
  • 月間予算:15万円
  • 目的:新規会員獲得

施策

ターゲティング

  • 地域:各店舗から半径5km
  • アフィニティセグメント:健康・フィットネス愛好者
  • ユーザー属性:25〜44歳

クリエイティブ

  • 「○○駅徒歩3分」など店舗アクセスを訴求
  • 「入会金無料キャンペーン」
  • 施設の写真を使用

結果

  • 体験予約:月25件
  • CPA:6,000円
  • 入会率:40%(体験後)

ディスプレイ広告のチェックリスト

初期設定チェック

項目チェック
キャンペーン目標を設定した
予算を設定した
入札戦略を選択した
配信地域を設定した
オーディエンスターゲティングを設定した
コンテンツターゲティングを設定した(必要に応じて)
除外プレースメントを設定した
広告クリエイティブを作成した
コンバージョン計測を設定した

クリエイティブチェック

項目チェック
横長画像(1.91:1)を用意した
スクエア画像(1:1)を用意した
ロゴを用意した
広告見出しを複数パターン作成した
説明文を複数パターン作成した
画像内のテキストは20%以下
画像は高解像度
CTAが明確

週次運用チェック

項目チェック
主要指標を確認した
プレースメントレポートを確認した
不適切なプレースメントを除外した
オーディエンスのパフォーマンスを確認した
クリエイティブのパフォーマンスを確認した

ディスプレイ広告のよくある失敗と対策

失敗1:ターゲティングが広すぎる

問題

ターゲティングを絞らずに配信し、無関係なユーザーにも広告が表示される。インプレッションは多いがCVに繋がらない。

対策

  • 明確なターゲット層を定義
  • オーディエンスセグメントを適切に選択
  • 複数のターゲティングを組み合わせる

失敗2:除外設定が不十分

問題

不適切なサイトやアプリに広告が表示され、ブランドイメージが損なわれる。または、クリックが多いが成果に繋がらない低品質なプレースメントで予算を消費。

対策

  • 配信前に基本的な除外設定
  • 週次でプレースメントレポートを確認
  • モバイルアプリの除外を検討
  • 不適切なコンテンツカテゴリを除外

失敗3:クリエイティブが魅力的でない

問題

デザインが地味、メッセージが不明確で、ユーザーの目に留まらない。CTRが極端に低い。

対策

  • キャッチコピーを改善
  • 視認性の高いデザインに
  • CTAを目立たせる
  • 複数パターンでA/Bテスト

失敗4:広告とLPの不一致

問題

広告で訴求した内容とLPの内容が異なり、ユーザーが離脱する。CVRが低い。

対策

  • 広告の訴求とLPを一致させる
  • 広告で約束した内容をLPで実現
  • 広告ごとに適切なLPを設定

失敗5:効果測定をしていない

問題

コンバージョン計測ができておらず、効果が分からない。改善のしようがない。

対策

  • 必ずコンバージョン計測を設定
  • ビュースルーコンバージョンも確認
  • アトリビューション分析で貢献度を評価

コンバージョン設定については、コンバージョン設定の基本と正しい計測方法を参照してください。

ディスプレイ広告と他の広告との組み合わせ

検索広告との組み合わせ

効果的な組み合わせ方

  1. ディスプレイ広告で認知 → ユーザーが商品・サービスを知る
  2. ユーザーが検索 → 興味を持ったユーザーが検索
  3. 検索広告でコンバージョン → 検索広告でコンバージョン獲得

この流れで、ディスプレイ広告は検索広告のアシストとして機能します。

動画広告との組み合わせ

効果的な組み合わせ方

  1. 動画広告で認知・興味喚起
  2. ディスプレイ広告でリマーケティング
  3. 検索広告でコンバージョン

動画を視聴したユーザーにディスプレイ広告でフォローアップすることで、効果を高められます。

SNS広告との組み合わせ

役割分担の例

  • SNS広告:認知拡大、エンゲージメント獲得
  • GDN:リマーケティング、広範囲なリーチ
  • 検索広告:コンバージョン獲得

予算配分については、広告予算の配分方法とポートフォリオ戦略を参照してください。

ディスプレイ広告の用語集

用語説明
GDNGoogleディスプレイネットワーク
インプレッション広告が表示された回数
CTRクリック率(クリック÷インプレッション)
CPM1,000インプレッションあたりの費用
vCPM視認可能なインプレッションに対する課金
ビューアブル広告の50%以上が1秒以上表示された状態
リーチ広告が到達したユニークユーザー数
フリークエンシー1ユーザーあたりの広告表示回数
プレースメント広告が表示されるサイトやアプリ
オーディエンスターゲットとするユーザー層
リマーケティングサイト訪問者への再アプローチ
類似セグメント既存顧客に似た特徴を持つユーザー
ビュースルーCV広告を見た後(クリックなし)にCVしたこと
バナーブラインドネスユーザーがバナー広告を無意識に無視する現象
ブランドセーフティ不適切なコンテンツに広告が表示されないよう保護すること

業種別のディスプレイ広告活用ポイント

ECサイト

  • 動的リマーケティングで閲覧商品を表示
  • カート放棄者への再アプローチ
  • 新商品、セール情報の告知
  • 購買意向の強いセグメントを活用

BtoBサービス

  • カスタムセグメントで業界キーワードをターゲット
  • ホワイトペーパーDLの訴求
  • 事例・実績を訴求するクリエイティブ
  • サイト訪問者へのリマーケティング

店舗ビジネス

  • 地域を絞った配信
  • 店舗の写真、雰囲気を伝えるクリエイティブ
  • キャンペーン、クーポンの訴求
  • 来店コンバージョンの活用

不動産

  • 物件写真を活用したクリエイティブ
  • 地域×物件タイプでターゲティング
  • ライフイベント(引越し予定)をターゲット
  • 物件閲覧者へのリマーケティング

人材・採用

  • 転職意向者をターゲット(ライフイベント)
  • 業界・職種に関心があるユーザーをターゲット
  • 求人の魅力を伝えるクリエイティブ
  • 求人ページ閲覧者へのリマーケティング

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