Web制作

行政書士・司法書士のホームページ|業務範囲をわかりやすく伝え、受任率を上げる構成

「ホームページを作ったのに、問い合わせが全く来ない…」
「来たとしても、『無料で教えてほしい』という質の悪い電話ばかり…」

行政書士や司法書士の先生方から、このようなお悩みをよく伺います。その原因のほとんどは、ホームページが「専門家目線」で作られてしまっていることにあります。

お客様は法律の素人です。「遺産分割協議書作成」や「所有権移転登記」といった言葉で検索する人はいません。
彼らが探しているのは、「親が亡くなったけど、家の名義はどうすればいいの?」「会社を作りたいけど手続きが面倒」という『悩み』を解決してくれる人です。

この記事でわかること

  • ✅ 「何でも屋」の士業がネット集客で負ける理由
  • ✅ 一般のお客様に刺さる「業務メニュー」の書き換え術
  • ✅ 【事例】相続特化ページを作って受任件数が3倍になった事務所
  • ✅ 相談のハードルを極限まで下げる「写真」と「プロフィール」

この記事では、先生の専門知識を正しく翻訳し、「この先生なら話しやすそう!」と信頼を獲得するためのWeb構成をプロが解説します。

なぜ士業のHPは「何でも屋」だと失敗するのか?

行政書士は1万種類以上の書類が作れると言われ、司法書士も登記から裁判事務まで多岐にわたります。
しかし、トップページに「取扱業務一覧」として全てを羅列するのはNGです。

お客様は「専門医」を探している

例えば、あなたが「心臓」の調子が悪い時、「内科・外科・皮膚科・小児科・眼科…何でも診ます!」という看板の病院に行きたいでしょうか?
きっと「循環器専門医」を探すはずです。

法律相談も同じです。「建設業許可も、離婚も、相続も、交通事故もやります」というサイトは、お客様から見ると「結局、何が得意な先生なの?」と不安になります。

「入り口」を分ける戦略が必要

「何でもできる」ことは強みですが、Web集客においては「入り口(ランディングページ)」を分けるのが鉄則です。

  • 🚪 入り口A:「相続・遺言」で悩んでいる人向けのページ
  • 🚪 入り口B:「建設業許可」を取りたい社長向けのページ
  • 🚪 入り口C:「会社設立」をしたい起業家向けのページ

このようにテーマごとにページを作り、それぞれのページで専門性をアピールすることで、受任率は劇的に上がります。

受任率を爆上げする「業務案内」の書き換え術

ホームページ上の言葉を、法律用語から「お客様の言葉(悩み)」に翻訳しましょう。

✕ よくある法律用語
(伝わらない)
◯ お客様に響く「悩み言葉」
(クリックされる)
遺産分割協議書作成
相続関係説明図作成
「親が亡くなった後の、銀行や不動産の手続きを丸投げしたい」
※面倒な戸籍集めから全て代行します、と補足。
建設業許可申請
(新規・更新)
「500万円以上の大きな工事を受注したい社長様へ」
※「要件を満たしているか無料診断します」が効果的。
株式会社設立登記
定款認証
「会社を作りたいけど、書類作成の手間をかけたくない」
※電子定款対応で印紙代4万円が節約できるメリットを強調。
成年後見申立 「認知症の親の預金口座が凍結されて困っている」
※家族信託との比較なども提案できるとベスト。

「先生にお願いしたい」と思わせるプロフィール戦略

士業のホームページにおいて、最も見られるページは「料金表」ではありません。「代表者プロフィール(先生の紹介)」です。
お客様は「怖い先生だったらどうしよう」「偉そうで話しにくかったら嫌だな」と不安だからです。

1. 写真は「腕組み」禁止、「笑顔」で撮る

よくある「六法全書の前で腕組みをして睨みつけている写真」は、威厳は出ますが「相談しやすさ」はゼロです。
「お客様と対面して笑顔で話を聞いている様子」のスナップ写真や、柔らかい表情のバストアップ写真を使いましょう。

2. 「想い」と「苦労話」を書く

経歴(〇〇大学卒、〇〇年合格)だけでは人間味が出ません。

  • なぜこの仕事を選んだのか?(例:祖父の相続で揉めて苦労した経験から…)
  • どんなスタンスで仕事をしているか?(例:専門用語を使わず、小学生でもわかる説明を心がけています)

このストーリーに共感した時、お客様は「他の先生ではなく、あなたに頼みたい」と思ってくれます。

【事例】「相続専門」に特化して問い合わせが3倍になったG事務所

「何でもやります」の看板を下ろし、勇気を持って「専門特化」したことで成功した事例をご紹介します。

G司法書士事務所(開業3年目・地方都市)の事例

【悩み】
開業当初は登記から債務整理まで幅広くHPに載せていたが、競合が多く埋もれてしまい、問い合わせは月に1〜2件あれば良い方だった。

【実施したWeb施策】
地域で高齢化が進んでいることに着目し、トップページのメインビジュアルを「〇〇市の相続登記・遺言ならお任せください」に変更。

  • 解決事例(お客様の声)を追加:「実家が空き家になって困っていた事例」「行方不明の相続人がいた事例」など、具体的な解決ストーリーを掲載。
  • 無料相談の流れを図解:「電話→面談→見積もり→着手」のフローを見せ、「相談だけでもOK、強引な勧誘はしない」と明記。
  • 料金のパッケージ化:「相続登記おまかせプラン 8万円〜」と明朗会計にした。

【結果】
「相続」というキーワードでの検索順位が上がり、月間問い合わせ数が10件以上に増加。
「ホームページに料金が書いてあったので安心した」という声が多く、受任率も大幅にアップしました。

受任率UP!士業HP必須コンテンツリスト30

先生のホームページは、お客様の不安を全て解消できていますか?
以下の項目を網羅して、Web上の「名刺」ではなく「営業マン」に育てましょう。

事務所の信頼性・プロフィール

□ 事務所名・ロゴ
□ 代表者顔写真(笑顔)
□ プロフィール・経歴
□ 所属単位会・登録番号
□ 事務所方針・理念
□ アクセスマップ
□ 駐車場の有無
□ 相談スペースの写真

業務案内・料金

□ 取扱業務一覧(悩み別)
□ 料金表(報酬額)
□ 実費(印紙代等)の説明
□ 解決事例(お客様の声)
□ 業務完了までの流れ
□ 対応エリア
□ オンライン相談可否
□ 出張相談の可否

アクション誘導・その他

□ お問い合わせフォーム
□ 電話番号(受付時間)
□ 土日祝の対応について
□ よくある質問
□ プライバシーポリシー
□ 役立つ法務ブログ

士業のHP制作に関するQ&A

先生方からよくいただく質問に、プロの視点でお答えします。

Q1. 報酬額を載せると「高い」と思われて逃げられませんか?

逆です。載っていない方が「いくら取られるかわからない」と怖がられて逃げられます。「〇〇円〜」という目安だけでも必ず載せましょう。また、「自分でやるよりプロに頼んだ方が、ミスなく早く終わる」という付加価値を伝えることで、価格への納得感は生まれます。

Q2. 広告規制があると聞きましたが、大丈夫ですか?

各士業会の広告ガイドラインを守る必要があります。例えば「絶対勝てる」「100%許可が下りる」といった誇大広告や、品位を損なう表現はNGです。OmniWebでは、これらのガイドラインに配慮した表現で制作をサポートします。

Q3. ブログは何を書けばいいですか?

「法改正のニュース」よりも「事例」がおすすめです。「こんな相談がありました(個人情報は伏せて)」という記事は、同じ悩みを持つ人にとっての救いとなり、検索流入も見込めます。

Q4. スマホ対応は必要ですか?法人相手の業務なのですが。

法人相手(B2B)でも、建設会社の社長や担当者は現場や移動中にスマホで検索します。「スマホで見にくいサイト」は、その時点で見積もり候補から外れるリスクが高いため、レスポンシブ対応は必須です。

「この先生なら安心」をデザインする

士業の商品は「先生自身」です。
ホームページを通じて、先生の人柄と専門性を正しく伝えることができれば、価格競争に巻き込まれることなく、質の良い依頼が集まるようになります。

「でも、どうやって自分の強みをWebで表現すればいいかわからない…」
そんな先生は、ぜひOmniWebにご相談ください。

OmniWebなら月額4,000円で
「信頼される事務所サイト」を構築

⚖️ 士業らしい品格あるデザイン

信頼感と清潔感を兼ね備えた、プロフェッショナルなデザインをご用意。

📝 業務案内も見やすく整理

複雑な業務内容も、お客様の「悩み別」に見やすく整理して構成します。

📱 スマホ完全対応

ご年配の方でも見やすい文字サイズとボタン配置で、問い合わせの取りこぼしを防ぎます。

💰 開業直後でも安心の低価格

初期費用を抑えられるので、登録免許税や会費などの支出が多い開業時でも負担なく始められます。

地域の皆様に頼られる事務所へ。

Web集客の面から、先生の事務所経営をバックアップいたします。

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