「動画を作ってみたけど、なんだかまとまりがない…」
「撮影した素材をどう組み立てていいか分からない…」
「最後まで見てもらえる動画にするには、どうすればいいんだろう…」
このような悩みを抱えているビジネスパーソンは非常に多いのではないでしょうか。実は、動画制作で最も重要なのは、撮影技術でも編集スキルでもありません。「構成」です。
構成とは、動画全体の流れや展開を設計する「設計図」のこと。どんなに優れた撮影機材を使っても、どんなに高度な編集技術を持っていても、構成がしっかりしていなければ、視聴者に伝わる動画は作れません。
本記事では、ビジネス動画の構成を作る際に「編集前に決めておくべき5つのポイント」を中心に、視聴者を惹きつける構成パターンや業種別のテンプレートまで、動画の成果を最大化するノウハウを徹底的に解説します。
なぜ「構成」がビジネス動画の成否を分けるのか

まず最初に、なぜビジネス動画において構成がこれほど重要なのかを理解しておきましょう。構成の重要性を理解することで、その後の制作プロセスがスムーズになります。
構成は動画の「設計図」
建物を建てるとき、設計図なしに工事を始める人はいません。同様に、動画制作においても、構成という設計図なしに撮影や編集を始めてしまうと、様々な問題が発生します。
構成とは、「誰に、何を伝え、どのような行動を促すのか」という動画の目的を達成するために、どのような順番で、どのような映像と音を使ってメッセージを伝えるかを可視化したものです。
具体的には、以下のような要素を含みます。
動画全体の流れと展開
冒頭で何を見せ、中盤でどう展開し、最後にどう締めくくるかという全体像です。
各シーンの内容と順序
どのようなシーンを、どの順番で見せるかという具体的な構成要素です。
ナレーション・セリフの内容
動画内で話す言葉、テロップで表示するテキストの内容です。
視覚的な演出の指示
どのような映像表現を使うか、テロップやグラフィックの配置などの指示です。
構成がないと何が起きるか
構成を作らずに動画制作を進めると、以下のような問題が発生しがちです。
撮影の無駄が増える
何を撮ればいいか分からず、必要以上に多くの素材を撮影してしまったり、逆に重要なシーンを撮り忘れてしまったりします。
編集が迷走する
撮影した素材をどう組み立てればいいか分からず、編集に膨大な時間がかかります。「どうしようか?」と悩んでいる時間が、最も生産性を下げる原因です。
伝えたいことが伝わらない
情報の取捨選択ができず、あれもこれもと詰め込んだ結果、結局何が言いたいのか分からない動画になってしまいます。
手戻りが発生する
「やっぱりあのシーンも追加で撮影したい」「テロップの言い回しを全部変更したい」といった手戻りは、追加の費用と時間を発生させます。
構成があることで得られるメリット
一方、しっかりとした構成を作っておくことで、以下のようなメリットが得られます。
関係者との認識合わせができる
構成は「完成イメージ」を共有するための共通言語となります。制作チーム内はもちろん、クライアントや関連部署との認識のズレを防ぎ、「思っていたものと違う」という事態を避けられます。
撮影が効率化される
何を撮るべきかが明確なので、撮影がスムーズに進みます。撮り忘れも防げます。
編集が効率化される
構成に沿って編集すればいいので、迷うことなく作業を進められます。台本から言葉をコピーしてテロップを入れるなど、工数削減にも役立ちます。
品質が安定する
構成というフレームワークがあることで、動画の品質にばらつきが出にくくなります。複数の動画を制作する際も、一定の品質を維持できます。
動画編集の全体像については、YouTube運用の成敗を分けるのは「編集」?再生数と維持率を上げる基本戦略もあわせてご覧ください。
編集前に決めておくべき5つのポイント

それでは、ビジネス動画の構成を作る際に、編集作業に入る前に必ず決めておくべき5つのポイントを詳しく解説していきます。
ポイント1:動画の「目的」を明確にする
構成づくりの第一歩は、「この動画で何を達成したいのか」という目的を明確にすることです。目的が曖昧なまま制作を進めると、内容がブレて効果の薄い動画になってしまいます。
【ビジネス動画の主な目的】
認知拡大・ブランディング
企業や商品・サービスの存在を知ってもらうことが目的です。「もっと知りたい」「なんとなく気になる」という感情を喚起し、次のステップに進むユーザーを増やします。
理解促進・教育
商品やサービスの特徴、使い方、メリットなどを理解してもらうことが目的です。BtoB製品や複雑なサービスの説明に効果的です。
コンバージョン獲得
資料請求、問い合わせ、購入などの具体的な行動を促すことが目的です。ランディングページに埋め込む動画などが該当します。
採用・人材獲得
求職者に企業の魅力を伝え、応募につなげることが目的です。社風や働く環境を伝える採用動画などが該当します。
社内教育・マニュアル
社員のスキルアップや業務効率化が目的です。研修動画や業務マニュアル動画などが該当します。
目的を設定する際は、「あれもこれも」と欲張らないことが重要です。1本の動画に複数の目的を詰め込むと、どれも中途半端になってしまいます。「この動画の目的は〇〇」と一つに絞ることで、メッセージが明確になります。
ポイント2:「ターゲット」を具体的に設定する
目的が決まったら、次は「誰に見てもらいたいのか」というターゲットを具体的に設定します。動画に対する印象は、年齢や性別、社会的背景によって大きく異なります。万人受けのコンテンツなど存在しないのです。
【ターゲット設定で考慮すべき要素】
基本属性
年齢層、性別、職業、役職、居住地域など。例えば「30〜40代の中小企業経営者」「20代の就活生」「育児中の30代女性」など。
課題・悩み
ターゲットが抱えている課題や悩み。動画でその課題を解決できることを示すと、視聴継続につながります。
情報収集の習慣
どのようなメディアで情報を得ているか。YouTubeをよく見る層か、SNSメインか、テレビ視聴が多いかなど。
視聴環境
スマートフォンで見るのか、PCで見るのか、会議室のモニターで見るのか。視聴環境によって最適な映像表現が変わります。
ターゲットを具体的に設定することで、以下のような判断がしやすくなります。
言葉遣い
専門用語を使っていいのか、平易な言葉で説明すべきか。
トーン&マナー
カジュアルな雰囲気がいいのか、フォーマルな雰囲気がいいのか。
動画の長さ
じっくり見てもらえるのか、短くまとめる必要があるのか。
使用する映像素材
どのようなビジュアルが響くのか。
ポイント3:「伝えたいメッセージ」を1つに絞る
動画を通して伝えたいことが漠然としすぎていると、視聴者の心に響かない動画に仕上がってしまいます。構成を作る前に、「この動画で最も伝えたいこと」を1つに絞り込みましょう。
【メッセージを絞り込む手順】
ステップ1:伝えたいことをすべて書き出す
まずは、この動画で伝えたいことを思いつくままにすべて書き出します。
ステップ2:優先順位をつける
書き出した項目に優先順位をつけます。「これだけは絶対に伝えたい」というものを1つ選びます。
ステップ3:1文で表現する
選んだメッセージを1文で表現します。例えば「〇〇を使えば、△△の悩みが解決する」「当社は□□という価値を大切にしている会社です」など。
ステップ4:補足情報を整理する
メインメッセージを補強する情報を整理します。ただし、補足情報が多すぎるとメインメッセージがぼやけるので、3つ程度に絞りましょう。
メッセージを1つに絞ることで、動画全体に一貫性が生まれ、視聴者の記憶に残りやすくなります。
ポイント4:「動画の長さ」を先に決める
構成を作る前に、動画の尺(長さ)を決めておくことも重要です。尺によって、盛り込める情報量や構成の組み立て方が変わるからです。
【目的別の動画尺の目安】
SNS広告動画:15〜30秒
短時間でインパクトを与え、興味を引く必要があります。メッセージは1つに絞り、冒頭から本題に入ります。
サービス紹介動画:1〜3分
サービスの概要と主要なメリットを伝えるのに適した長さです。興味を持った人が次のアクションを起こせるよう、CTA(行動喚起)を入れます。
商品説明・使い方動画:3〜5分
商品の特徴や使用方法を詳しく説明するのに適した長さです。視覚的なデモンストレーションを含めることで理解度が高まります。
採用・会社紹介動画:3〜7分
企業の魅力や社風、働く環境を伝えるのに必要な長さです。社員インタビューなどを含めることで説得力が増します。
教育・研修動画:10〜20分
一定のボリュームの知識を伝える際に適した長さです。長い場合はチャプター分けを行い、視聴者が必要な部分を選んで視聴できるようにします。
セミナー・ウェビナーのアーカイブ:30〜60分
講演やセミナーの内容をそのまま残す場合の長さです。ダイジェスト版を別途作成することも検討しましょう。
尺を先に決めておくことで、「この時間内でこのメッセージを伝えるには、どの情報を入れるか」という取捨選択がしやすくなります。
ポイント5:「視聴後のアクション」を設計する
ビジネス動画は、見てもらって終わりではありません。動画を見た後に、視聴者にどのような行動を取ってもらいたいかを設計しておくことが重要です。
【視聴後のアクション例】
Webサイトへの誘導
「詳しくはWebサイトをご覧ください」として、自社サイトへのアクセスを促します。
資料請求・問い合わせ
「お気軽にお問い合わせください」として、リード獲得につなげます。
商品購入・サービス申し込み
「今すぐお申し込みください」として、直接的なコンバージョンを狙います。
チャンネル登録・フォロー
「チャンネル登録をお願いします」として、継続的な関係構築を図ります。
シェア・拡散
「この動画を知り合いにシェアしてください」として、認知拡大を図ります。
関連動画の視聴
「関連動画もぜひご覧ください」として、視聴時間の増加を図ります。
視聴後のアクションを決めることで、動画の終盤(エンディング)でどのような誘導を行うかが明確になります。CTA(Call to Action)は、動画の効果を最大化するために欠かせない要素です。
動画の終わり方については、リード獲得:視聴後に「問い合わせ」へ繋げる!動画末尾(エンドカード)の編集術で詳しく解説しています。
視聴者を惹きつける構成パターン
5つのポイントが決まったら、いよいよ具体的な構成を組み立てていきます。ここでは、ビジネス動画でよく使われる構成パターンを紹介します。
PREP法:論理的に伝えたい時に最適
PREP法は、ビジネスシーンで最もよく使われる構成パターンです。論理的で説得力のある説明が求められる、BtoB向けの動画や解説動画に特に効果を発揮します。
【PREP法の構成】
P(Point):結論・要点
最初に結論を伝えます。「〇〇は△△です」と、これから説明することの要点を先に示します。
R(Reason):理由
なぜその結論に至るのか、理由を説明します。「なぜなら〜だからです」という形で根拠を示します。
E(Example):具体例
結論を裏付ける具体的な事例やデータを示します。「例えば〜」「実際に〜」という形で説得力を高めます。
P(Point):結論の再確認
最後にもう一度結論を繰り返し、視聴者の記憶に定着させます。
【PREP法の例:クラウドサービス紹介動画】
P:「当社のクラウドサービスは、業務効率を30%向上させます」
R:「なぜなら、これまで手作業で行っていた作業を自動化できるからです」
E:「実際にA社では、導入後1ヶ月で月間100時間の工数削減を実現しました」
P:「業務効率を向上させたい企業様は、ぜひ当社のクラウドサービスをご検討ください」
SDS法:短時間で要点を伝えたい時に最適
SDS法は、PREP法をさらにシンプルにした構成パターンです。時間のないビジネスパーソンに向けた動画や、短尺の広告動画に向いています。
【SDS法の構成】
S(Summary):要約
最初に全体の要約を伝えます。「今日は〇〇についてお伝えします」
D(Details):詳細
要約の内容を詳しく説明します。
S(Summary):要約の再確認
最後にもう一度要約を伝えます。「以上、〇〇についてでした」
起承転結:ストーリー性を持たせたい時に最適
起承転結は、日本人になじみ深い構成パターンです。ブランディング動画や採用動画など、感情に訴えかけたい動画に効果的です。
【起承転結の構成】
起:導入
物語の始まり、状況の説明。視聴者の興味を引くきっかけを作ります。
承:展開
物語が進展していく部分。問題や課題が明らかになります。
転:転換
物語が大きく動く部分。解決策の登場や、驚きの展開を入れます。
結:結末
物語の締めくくり。メッセージを明確にして終わります。
【起承転結の例:採用動画】
起:「入社1年目の私は、正直、自信がありませんでした」(若手社員の不安)
承:「毎日が分からないことだらけで、何度も壁にぶつかりました」(課題の提示)
転:「でも、先輩や上司が丁寧に教えてくれて、少しずつできることが増えていきました」(転機)
結:「今では後輩の指導を任されるまでに成長できました。この会社で、一緒に成長しませんか?」(メッセージ)
問題解決型:課題を持つ視聴者に響く構成
問題解決型は、視聴者が抱える課題から入り、その解決策として自社の商品やサービスを提示する構成パターンです。商品紹介動画やサービス説明動画に最適です。
【問題解決型の構成】
問題提起
視聴者が抱える課題や悩みを明確にします。「〇〇でお困りではありませんか?」
共感
その課題がいかに大変か、放置するとどうなるかを伝えます。視聴者の共感を得ます。
解決策の提示
その課題を解決する方法として、自社の商品やサービスを紹介します。
導入効果・事例
実際に導入した企業の事例や、期待できる効果を具体的に示します。
アクション喚起
次に取るべきアクション(問い合わせ、資料請求など)を促します。
比較型:競合との差別化を図りたい時に最適
比較型は、従来の方法や競合製品と比較することで、自社製品の優位性を示す構成パターンです。
【比較型の構成】
従来の方法・競合製品の課題
これまでの方法や他社製品の問題点を示します。
自社製品の特徴
その課題を解決する自社製品の特徴を紹介します。
比較のポイント
具体的な比較ポイントを示し、違いを明確にします。
選ばれる理由
なぜ自社製品が選ばれているのか、顧客の声なども交えて紹介します。
構成パターンの選び方については、動画の目的やターゲットに合わせて最適なものを選びましょう。複数のパターンを組み合わせることも可能です。
構成台本(シナリオ)の具体的な書き方
構成の大枠が決まったら、より詳細な構成台本(シナリオ)を作成します。ここでは、実際に構成台本を書く際のポイントを解説します。
構成台本の基本フォーマット
構成台本は、一般的に以下のような要素を列ごとに管理します。
【構成台本の基本項目】
シーン番号
シーンを識別するための番号です。「001」「002」のように連番をつけます。
時間(尺)
そのシーンのおおよその時間です。「0:00〜0:15」のように記載します。ナレーションの読み尺は動画の時間に直結するため、重要な項目です。
映像内容
画面に映る内容を記載します。「オフィスの外観」「社員がパソコンで作業している様子」など。
ナレーション・セリフ
ナレーターや出演者が話す内容を記載します。正確に文字起こししておくことで、編集時のテロップ作成も効率化されます。
テロップ
画面に表示するテキストを記載します。キーワードの強調や補足情報など。
SE・BGM
効果音(SE)やBGMの指示を記載します。「アップテンポなBGM」「決定音」など。
備考
その他の指示事項を記載します。「ロゴを画面右下に表示」「フェードアウト」など。
ナレーション原稿を書くコツ
ナレーション原稿は、読み原稿(文章)ではなく、話し言葉で書くことが重要です。
【ナレーション原稿のポイント】
一文を短くする
長い文章は聞いている人が理解しにくくなります。一文を20〜30文字程度に収めましょう。
話し言葉に変換する
「〜である」「〜においては」などの硬い表現は、「〜です」「〜では」などの話し言葉に変換します。
接続詞を適切に使う
「また」「さらに」「しかし」などの接続詞を使うことで、話の流れが分かりやすくなります。
音読して確認する
完成した原稿は必ず音読して確認します。読みにくい箇所や、息継ぎしにくい箇所を修正します。
時間を計測する
音読しながら時間を計測します。一般的に、1分間で話せる文字数は約300〜350文字です。
視覚的な指示の書き方
映像に関する指示は、編集者やカメラマンが具体的にイメージできるよう、できるだけ詳細に記載します。
【映像指示の例】
曖昧な指示:「製品を映す」
具体的な指示:「製品を真上から俯瞰で撮影。手が製品を操作する様子をアップで」
曖昧な指示:「オフィスの様子」
具体的な指示:「窓から自然光が入るオフィス。社員3〜4名がデスクで談笑している様子」
また、参考になる動画や画像があれば、URLを記載しておくと認識のズレを防げます。
チェックリストで品質を担保する
構成台本が完成したら、以下のチェックリストで確認しましょう。
【構成台本チェックリスト】
□ 動画の目的は明確か
□ ターゲットに合った内容・トーンになっているか
□ 伝えたいメッセージが1つに絞られているか
□ 動画の尺は適切か(目標時間に収まっているか)
□ 視聴後のアクション(CTA)が含まれているか
□ 冒頭で視聴者の興味を引く工夫があるか
□ 情報の順番は論理的か
□ 専門用語は適切に解説されているか
□ ナレーション原稿は話し言葉になっているか
□ 映像の指示は具体的か
□ 関係者(クライアント、関連部署)の確認を得たか
構成台本の段階でしっかりと内容を固めることで、撮影・編集段階での手戻りを大幅に減らすことができます。
業種・目的別の構成テンプレート
ここからは、業種や目的別に使える構成テンプレートを紹介します。自社の動画制作にぜひ活用してください。
商品・サービス紹介動画の構成テンプレート
商品やサービスを紹介する動画の基本構成です。
【構成例:3分の商品紹介動画】
オープニング(0:00〜0:15)
・アイキャッチ(商品名・ロゴ)
・ターゲットの課題を提示「〇〇でお困りではありませんか?」
課題の深掘り(0:15〜0:45)
・課題を放置するとどうなるか
・従来の解決方法の限界
商品紹介(0:45〜1:30)
・商品の概要と特徴(3つ程度に絞る)
・競合との違い・強み
・デモンストレーション映像
導入効果・事例(1:30〜2:15)
・導入企業の声(インタビュー or テロップ)
・具体的な数字(導入効果)
料金・導入の流れ(2:15〜2:45)
・料金プラン(概要のみ)
・導入までの流れ
クロージング(2:45〜3:00)
・CTA「まずはお気軽にお問い合わせください」
・問い合わせ先情報
・ロゴ・タグライン
会社紹介動画の構成テンプレート
会社の概要や理念を紹介する動画の基本構成です。
【構成例:5分の会社紹介動画】
オープニング(0:00〜0:30)
・会社ロゴ・外観
・タグライン or キャッチコピー
企業理念・ビジョン(0:30〜1:30)
・代表メッセージ or ナレーション
・創業の想い、目指す姿
事業内容(1:30〜3:00)
・主要事業の紹介
・各事業の特徴・強み
・サービス提供の様子(映像)
強み・実績(3:00〜4:00)
・選ばれる理由
・導入実績・受賞歴など
・お客様の声
社内の様子(4:00〜4:30)
・オフィス環境
・社員の働く様子
・社風が伝わるシーン
クロージング(4:30〜5:00)
・代表からのメッセージ or タグライン
・問い合わせ先情報
・ロゴ・エンドカード
採用動画の構成テンプレート
求職者に向けた採用動画の基本構成です。
【構成例:5分の採用動画】
オープニング(0:00〜0:30)
・印象的なシーン(社員の笑顔、活気あるオフィス)
・会社名・ロゴ
会社概要(0:30〜1:00)
・事業内容の簡単な説明
・会社の規模・拠点
仕事内容(1:00〜2:00)
・具体的な仕事の内容
・1日の流れ
・仕事のやりがい
社員インタビュー(2:00〜3:30)
・若手社員の声「入社の決め手」「成長できたこと」
・中堅社員の声「仕事の面白さ」「今後の目標」
・上司の声「どんな人と働きたいか」
福利厚生・働く環境(3:30〜4:15)
・研修制度
・福利厚生
・オフィス環境・設備
クロージング(4:15〜5:00)
・代表 or 人事からのメッセージ
・募集職種・応募方法
・エントリーサイトURL
採用動画の詳細については、【採用動画】優秀な人材を惹きつける動画編集|社員インタビューと社内風景の魅せ方もご参照ください。
インタビュー動画の構成テンプレート
お客様の声や社員インタビューの基本構成です。
【構成例:3分のお客様インタビュー動画】
オープニング(0:00〜0:15)
・タイトル「〇〇様 導入事例インタビュー」
・お客様の会社名・業種
自己紹介・会社紹介(0:15〜0:45)
・インタビュイーの所属・役職
・会社の事業内容(簡単に)
導入前の課題(0:45〜1:15)
・どのような課題があったか
・その課題で困っていたこと
導入の決め手(1:15〜1:45)
・なぜこの商品・サービスを選んだか
・比較検討の際のポイント
導入後の効果(1:45〜2:30)
・どのような変化があったか
・具体的な成果(数字があれば)
・予想外だった良い点
今後の展望・メッセージ(2:30〜3:00)
・今後の活用予定
・検討中の方へのメッセージ
インタビュー動画の編集については、インタビュー動画の編集|話し手の魅力を引き出し、退屈させない構成案で詳しく解説しています。
構成づくりで陥りがちな失敗と対策
構成づくりにおいて、よくある失敗パターンとその対策を紹介します。
失敗1:情報を詰め込みすぎる
「せっかく動画を作るなら、あれもこれも伝えたい」と情報を詰め込みすぎるのは、最もよくある失敗です。
【対策】
伝えたい情報を優先順位付けし、上位3つに絞りましょう。それ以外の情報は、別の動画で伝えるか、Webサイトへ誘導して補足するようにします。「1本の動画で全てを伝えようとしない」という割り切りが重要です。
失敗2:冒頭が長すぎる
挨拶や前置きが長く、なかなか本題に入らない動画は、視聴者の離脱を招きます。動画では「最初の5秒」が勝負と言われています。
【対策】
冒頭で「この動画を見ると何が得られるか」を明示し、すぐに本題に入る構成にしましょう。長い自己紹介や会社紹介は、動画の後半に回すか、省略することも検討します。
失敗3:視聴者目線が欠けている
作り手の「伝えたいこと」ばかりを優先し、視聴者が「知りたいこと」が抜け落ちている動画は、響きません。
【対策】
構成を作る際は、常に「視聴者はこれを知りたいか?」「視聴者にとってのメリットは何か?」という視点でチェックしましょう。可能であれば、ターゲットに近い人に構成を見てもらい、フィードバックをもらうのも効果的です。
失敗4:CTAがない・弱い
動画を最後まで見ても、次に何をすればいいか分からないと、せっかくの視聴が成果につながりません。
【対策】
動画の最後に明確なCTA(Call to Action)を入れましょう。「詳しくはWebサイトへ」「お問い合わせはこちら」など、視聴者が次に取るべきアクションを具体的に示します。
失敗5:関係者との確認が不十分
構成の段階で関係者の確認を取らずに制作を進め、撮影後や編集後に「やっぱりここを変えたい」という手戻りが発生するケースです。
【対策】
構成台本の段階で、関係者(クライアント、上司、関連部署など)の承認を必ず得ましょう。この段階での修正は比較的容易ですが、撮影後の修正は大きなコストがかかります。
構成づくりを効率化するツール・方法
最後に、構成づくりを効率化するためのツールや方法を紹介します。
AIを活用した台本作成
近年、ChatGPTなどの生成AIを活用して、台本の叩き台を作成するケースが増えています。AIに「〇〇向けの商品紹介動画の構成案を作って」と依頼すると、数秒で構成案が生成されます。
ただし、AIが生成した内容をそのまま使うのではなく、自社の実情に合わせてカスタマイズすることが重要です。AIはあくまでも「叩き台」を作るツールとして活用しましょう。
AIを活用した台本作成については、ChatGPTで動画の台本と構成を作る方法|編集時間を半分にするプロンプト公開で詳しく解説しています。
テンプレートの活用
本記事で紹介したテンプレートをベースに、自社用のテンプレートを作成しておくと、次回以降の構成づくりが効率化されます。
ExcelやGoogleスプレッドシートで構成台本のテンプレートを作成し、チーム内で共有しておくのもおすすめです。
参考動画のリサーチ
構成を考える際は、同業他社や類似サービスの動画をリサーチすることも有効です。YouTubeで検索したり、競合企業のWebサイトを確認したりして、どのような構成が使われているかを分析しましょう。
ただし、そのまま真似するのではなく、自社ならではの独自性を加えることが重要です。
絵コンテの作成
文字だけの構成台本では映像のイメージが共有しにくい場合は、絵コンテを作成することも検討しましょう。絵が苦手な場合は、参考画像を貼り付けたり、棒人間で簡単なスケッチを描くだけでも、認識のズレを防ぐ効果があります。
まとめ:構成こそがビジネス動画成功の土台
本記事では、ビジネス動画の構成の作り方について、編集前に決めておくべき5つのポイントを中心に解説してきました。
【編集前に決めておくべき5つのポイント】
1. 動画の「目的」を明確にする
認知拡大、理解促進、コンバージョン獲得など、目的を1つに絞る
2. 「ターゲット」を具体的に設定する
誰に見てもらいたいのかを明確にし、その人に響く内容にする
3. 「伝えたいメッセージ」を1つに絞る
あれもこれもと詰め込まず、核となるメッセージを明確にする
4. 「動画の長さ」を先に決める
目的と配信先に合わせて適切な尺を設定し、情報を取捨選択する
5. 「視聴後のアクション」を設計する
視聴者に取ってもらいたい行動(CTA)を明確にする
構成は動画の「設計図」です。建物を建てる前に設計図を描くように、動画を作る前に構成をしっかり作り込むことで、効率的かつ効果的な動画制作が可能になります。
構成づくりには時間と労力がかかりますが、この段階でしっかりと作り込むことで、撮影・編集の効率化、品質の安定化、手戻りの防止など、多くのメリットが得られます。
ぜひ本記事で紹介したポイントやテンプレートを活用して、成果につながるビジネス動画を制作してください。
動画編集の基本や、YouTube運用における編集の重要性については、YouTube運用の成敗を分けるのは「編集」?再生数と維持率を上げる基本戦略もあわせてご覧ください。また、動画編集の外注と内製化の判断については、企業が動画編集を内製化すべきか?外注すべきか?判断基準を徹底解説が参考になります。
動画をホームページに活用することで、SEO効果も期待できます。ホームページに動画を埋め込むメリット|YouTube活用で滞在時間を延ばすSEO効果もぜひご参照ください。