「サイト全体のSEO状況を一括でチェックしたい」
「リンク切れやリダイレクトの問題を見つけたい」
「タイトルやメタディスクリプションの重複を検出したい」
Screaming Frog SEO Spider(スクリーミングフロッグ)は、サイト内部を詳細に分析できる強力なSEOツールです。URLを入力するだけで、サイト全体をクロールし、SEOに関するさまざまな問題を検出してくれます。
世界中のSEO専門家やWeb制作会社に愛用されており、テクニカルSEOの監査には欠かせないツールとなっています。
本記事では、Screaming Frogの使い方を徹底解説します。インストールから基本操作、各機能の活用方法、実践的なSEO監査の手順まで、Screaming Frogを最大限に活用するための知識をお伝えします。
Screaming Frog SEO Spiderとは
まず、Screaming Frogの基本的な概念を理解しましょう。
Screaming Frogの概要
Screaming Frog SEO Spiderは、イギリスのScreaming Frog社が開発したデスクトップ型のSEOクローラーツールです。
開発元:Screaming Frog Ltd(イギリス)
種類:デスクトップアプリケーション(Windows、Mac、Linux対応)
対象:Webサイトの内部SEO監査
検索エンジンのクローラーのように、サイト内のURLをクロールし、SEOに関連するデータを収集・分析します。
Screaming Frogでできること
ページ情報の収集として、タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグの抽出、URL、ステータスコード、コンテンツタイプの確認、ページサイズ、読み込み時間の計測などができます。
問題の検出として、リンク切れ(404エラー)の発見、リダイレクトチェーン・ループの検出、重複コンテンツの特定、タイトル・メタの重複や長さの問題などを検出できます。
サイト構造の分析として、内部リンク構造の可視化、サイトアーキテクチャの分析、クロール深度の確認などができます。
技術的なSEO監査として、canonicalタグの検証、noindex・nofollow設定の確認、構造化データの検証などができます。
無料版と有料版の違い
無料版として、クロール上限500URLまで、基本的な機能は使用可能、保存・エクスポートに制限ありなどの特徴があります。
有料版(年間£199 / 約37,000円)として、クロール数無制限、すべての機能が使用可能、Google連携(Search Console、Analytics、PageSpeed Insights)、JavaScriptレンダリング、スケジュールクロールなどの機能が追加されます。
Screaming Frogのインストール
Screaming Frogのインストール方法を解説します。
ダウンロード
手順:
- 公式サイト(https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/)にアクセス
- 「Download」ボタンをクリック
- 使用するOS(Windows / Mac / Ubuntu)を選択
- インストーラーをダウンロード
インストール(Windows)
手順:
- ダウンロードしたインストーラーを実行
- ライセンス契約に同意
- インストール先を指定(デフォルトでOK)
- インストール完了
インストール(Mac)
手順:
- ダウンロードしたdmgファイルを開く
- Screaming Frog SEO SpiderをApplicationsフォルダにドラッグ
- 初回起動時はセキュリティ設定の許可が必要な場合あり
メモリ設定
大規模サイトをクロールする場合は、メモリ割り当てを増やすことを推奨します。
設定方法:
- 「File」→「Configuration」→「Spider」を選択
- 「Memory Allocation」でメモリを増やす
- Screaming Frogを再起動
基本的な使い方:クロールの実行
Screaming Frogの基本的な使い方を解説します。
クロールの開始
手順:
- Screaming Frogを起動
- 上部のURL入力欄にサイトのURLを入力(例:https://example.com)
- 「Start」ボタンをクリック
- クロールが開始される
クロール中の表示
クロール中は、以下の情報がリアルタイムで表示されます。
右側のパネルとして、クロール済みURL数、残りURL数、クロール速度などが表示されます。
メイン画面として、クロールされたURLとその情報が一覧表示されます。
クロールの停止・再開
一時停止:「Pause」ボタンでクロールを一時停止
再開:「Start」ボタンで再開
停止:「Clear」ボタンでクロールをクリア
クロール結果の保存
プロジェクトの保存:
「File」→「Save」でプロジェクトを保存(.seospiderファイル)
データのエクスポート:
「Export」ボタンで各種データをCSV/Excelで出力
メイン画面の見方
Screaming Frogのメイン画面の見方を解説します。
タブの種類
Internal:サイト内部のURL一覧
External:外部リンク先のURL一覧
Protocol:HTTP/HTTPSの分類
Response Codes:ステータスコード別の分類
URL:URL関連の問題
Page Titles:タイトルタグの情報
Meta Description:メタディスクリプションの情報
Meta Keywords:メタキーワードの情報
H1:H1タグの情報
H2:H2タグの情報
Images:画像ファイルの情報
Canonicals:canonicalタグの情報
Directives:robots指示の情報
Hreflang:多言語設定の情報
Structured Data:構造化データの情報
右側パネル
URLを選択すると、右側のパネルに詳細情報が表示されます。
タブの種類として、URL Details(URL詳細)、Inlinks(被内部リンク)、Outlinks(発内部リンク)、Image Details(画像詳細)、Structured Data(構造化データ)、View Source(ソースコード)、Rendered Page(レンダリング結果)などがあります。
下部パネル
下部のパネルでは、概要情報が表示されます。
Overview:全体の概要
Site Structure:サイト構造
Response Times:レスポンス時間
Crawl Depth:クロール深度
タイトルタグの分析
タイトルタグの分析方法を解説します。
Page Titlesタブ
「Page Titles」タブでは、すべてのページのタイトルタグを確認できます。
表示される情報として、URL、Title 1(タイトル)、Title 1 Length(文字数)、Title 1 Pixel Width(ピクセル幅)などがあります。
タイトルの問題を検出
右側のフィルターで問題を絞り込めます。
Missing:タイトルタグがないページ
Duplicate:タイトルが重複しているページ
Over X Characters:文字数が多すぎるタイトル
Below X Characters:文字数が少なすぎるタイトル
Over X Pixels:ピクセル幅が大きすぎるタイトル
Below X Pixels:ピクセル幅が小さすぎるタイトル
Same as H1:H1と同一のタイトル
Multiple:複数のタイトルがあるページ
タイトルの改善ポイント
推奨設定として、文字数は30〜60文字程度、ピクセル幅は600px以内、重複タイトルは避ける、各ページでユニークなタイトルを設定などがあります。
メタディスクリプションの分析
メタディスクリプションの分析方法を解説します。
Meta Descriptionタブ
「Meta Description」タブでは、すべてのページのメタディスクリプションを確認できます。
表示される情報として、URL、Meta Description 1、Meta Description 1 Length、Meta Description 1 Pixel Widthなどがあります。
メタディスクリプションの問題を検出
Missing:メタディスクリプションがないページ
Duplicate:メタディスクリプションが重複しているページ
Over X Characters:文字数が多すぎる
Below X Characters:文字数が少なすぎる
Multiple:複数のメタディスクリプションがあるページ
メタディスクリプションの改善ポイント
推奨設定として、文字数は120〜160文字程度、ピクセル幅は920px以内、重複は避ける、各ページでユニークな説明を設定などがあります。
見出しタグ(H1、H2)の分析
見出しタグの分析方法を解説します。
H1タブ
「H1」タブでは、すべてのページのH1タグを確認できます。
検出される問題として、Missing(H1がない)、Duplicate(H1が重複)、Over X Characters(長すぎる)、Multiple(複数のH1がある)などがあります。
H2タブ
「H2」タブでは、H2タグを確認できます。同様にH3以降も確認可能です。
見出しの改善ポイント
H1の推奨として、各ページに1つのH1を設定、ページの主題を表す、キーワードを含めるなどがあります。
見出し構造の確認として、H1→H2→H3の階層構造が適切か、見出しの順序が正しいかなどを確認します。
リンク切れ(404エラー)の検出
リンク切れの検出方法を解説します。
Response Codesタブ
「Response Codes」タブで、ステータスコード別にURLを確認できます。
主なステータスコードとして、200(正常)、301(恒久的リダイレクト)、302(一時的リダイレクト)、404(ページが見つからない)、500(サーバーエラー)などがあります。
404エラーの確認
手順:
- 「Response Codes」タブを選択
- フィルターで「Client Error (4XX)」を選択
- 404エラーのURLが一覧表示される
リンク元の確認
手順:
- 404エラーのURLを選択
- 右側パネルの「Inlinks」タブを確認
- どのページからリンクされているかを確認
リンク切れの対処
対処方法として、リンク元を修正(正しいURLに変更)、301リダイレクトを設定、該当ページを復活させるなどがあります。
リダイレクトの分析
リダイレクトの分析方法を解説します。
リダイレクトの確認
「Response Codes」タブで、リダイレクト(3XX)を確認できます。
リダイレクトの種類として、301(恒久的リダイレクト)はSEO評価が引き継がれる、302(一時的リダイレクト)はSEO評価が引き継がれない可能性、307(一時的リダイレクト)、308(恒久的リダイレクト)などがあります。
リダイレクトチェーンの検出
リダイレクトチェーンとは、A→B→Cのように複数のリダイレクトを経由することです。
確認方法:
- 「Reports」→「Redirects」→「Redirect Chains」を選択
- リダイレクトチェーンの一覧が表示される
改善方法:A→Cへ直接リダイレクトするように修正
リダイレクトループの検出
リダイレクトループとは、A→B→Aのように無限ループになることです。
確認方法:
「Reports」→「Redirects」→「Redirect Loops」で確認
重複コンテンツの検出
重複コンテンツの検出方法を解説します。
重複の種類
タイトルの重複:「Page Titles」タブ→「Duplicate」フィルター
メタディスクリプションの重複:「Meta Description」タブ→「Duplicate」フィルター
H1の重複:「H1」タブ→「Duplicate」フィルター
URLの正規化問題
確認すべき重複パターンとして、www有無の重複、HTTP/HTTPSの重複、末尾スラッシュの有無、パラメータ付きURLの重複などがあります。
Near Duplicates(有料版)
有料版では、コンテンツが類似しているページを検出できます。
設定方法:
「Configuration」→「Spider」→「Advanced」→「Near Duplicates」を有効化
Canonicalタグの分析
canonicalタグの分析方法を解説します。
Canonicalsタブ
「Canonicals」タブで、すべてのページのcanonicalタグを確認できます。
表示される情報として、URL、Canonical Link Element 1、Indexability、Indexability Statusなどがあります。
canonicalの問題を検出
フィルターの種類として、Missing(canonicalがない)、Self-Referencing(自己参照canonical)、Canonicalised(別URLが正規化されている)、Non-Indexable Canonical(正規URLがnoindex)、Canonical Chain(canonicalチェーン)などがあります。
canonicalの検証ポイント
確認すべき項目として、すべてのページにcanonicalが設定されているか、正しいURLがcanonicalとして指定されているか、canonicalチェーンが発生していないか、正規URLがインデックス可能かなどを確認します。
Robots.txt・Directivesの分析
robots.txtと各種ディレクティブの分析方法を解説します。
Directivesタブ
「Directives」タブで、各ページのrobots指示を確認できます。
表示される情報として、Meta Robots、X-Robots-Tag、Indexability、Indexability Statusなどがあります。
インデックス可能性の確認
Indexabilityとして、Indexable(インデックス可能)、Non-Indexable(インデックス不可)などがあります。
Non-Indexableの理由として、Noindex(noindexタグ)、Canonicalised(canonical別URL)、Blocked by Robots.txt(robots.txtでブロック)などがあります。
robots.txtの確認
確認方法:
「Sitemaps」タブまたは「Configuration」→「Robots.txt」で確認
注意点:robots.txtでブロックされているURLはクロールされないため、「Configuration」→「Spider」→「Advanced」で設定変更が必要です。
構造化データの検証
構造化データの検証方法を解説します。
Structured Dataタブ
「Structured Data」タブで、サイト内の構造化データを確認できます。
表示される情報として、URL、Structured Data Type、Errors、Warningsなどがあります。
構造化データの問題検出
Validation Errors:構造化データのエラー
Validation Warnings:構造化データの警告
Missing:構造化データがないページ
詳細の確認
手順:
- URLを選択
- 右側パネルの「Structured Data」タブを確認
- JSON-LDの内容とエラー詳細が表示される
内部リンクの分析
内部リンクの分析方法を解説します。
内部リンク数の確認
「Internal」タブで、各ページへの内部リンク数を確認できます。
Inlinks:そのページを指す内部リンク数
Unique Inlinks:ユニークな内部リンク数
Outlinks:そのページからの発リンク数
内部リンクの詳細
確認方法:
- URLを選択
- 右側パネルの「Inlinks」タブで被リンク元を確認
- 「Outlinks」タブで発リンク先を確認
内部リンクの問題
孤立ページ:内部リンクが少ない/ないページ
クロール深度が深い:トップページから多くのクリックが必要
Site Structureの可視化
「Visualisations」→「Crawl Tree Graph」でサイト構造を可視化できます。
ページ速度の分析(有料版)
有料版で使用できるページ速度分析機能を解説します。
PageSpeed Insights連携
Google PageSpeed Insights APIと連携して、Core Web Vitalsのデータを取得できます。
設定方法:
- 「Configuration」→「API Access」→「PageSpeed Insights」を選択
- APIキーを入力
- 「Connect」をクリック
取得できるデータ
Core Web Vitalsとして、LCP(Largest Contentful Paint)、FID/INP(First Input Delay / Interaction to Next Paint)、CLS(Cumulative Layout Shift)などがあります。
その他の指標として、Performance Score、First Contentful Paint、Speed Index、Time to Interactive、Total Blocking Timeなどがあります。
Google連携(有料版)
有料版で使用できるGoogle連携機能を解説します。
Search Console連携
Googleサーチコンソールと連携して、追加データを取得できます。
設定方法:
- 「Configuration」→「API Access」→「Google Search Console」を選択
- Googleアカウントで認証
- プロパティを選択
取得できるデータとして、クリック数、表示回数、CTR、平均順位などがあります。
Google Analytics連携
Google Analyticsと連携して、トラフィックデータを取得できます。
取得できるデータとして、セッション数、ユーザー数、直帰率、コンバージョンなどがあります。
レポートのエクスポート
Screaming Frogのレポート機能を解説します。
Bulk Exportメニュー
「Bulk Export」メニューから、各種データを一括エクスポートできます。
エクスポート例として、All Inlinks(すべての内部リンク)、All Outlinks(すべての外部リンク)、Response Codes(ステータスコード別)、Directives(robots指示)などがあります。
Reportsメニュー
「Reports」メニューから、詳細なレポートを出力できます。
レポートの種類として、Crawl Overview(クロール概要)、Redirects(リダイレクトレポート)、Insecure Content(非HTTPSコンテンツ)、SERP Summary(検索結果サマリー)などがあります。
カスタムエクスポート
手順:
- 必要なタブを選択
- フィルターで絞り込み
- 「Export」ボタンでCSV/Excelに出力
Configuration(設定)のカスタマイズ
Screaming Frogの設定カスタマイズを解説します。
Spider設定
「Configuration」→「Spider」で、クロールの動作を設定できます。
基本設定として、クロールするコンテンツタイプ(HTML、画像、CSSなど)、外部リンクのクロール、JavaScript・CSSのレンダリングなどがあります。
Limits設定
設定項目として、Max Crawl Depth(最大クロール深度)、Max URL Length(最大URL長)、Max Links Per URL(URL当たりの最大リンク数)などがあります。
Rendering設定
JavaScriptを使用したサイトの場合、レンダリング設定が重要です。
設定方法:
「Configuration」→「Spider」→「Rendering」→「JavaScript」を選択
Include/Exclude設定
特定のURLのみクロール、または除外する設定です。
設定方法:
「Configuration」→「Include」または「Exclude」でパターンを設定
例:
・特定のディレクトリのみクロール:/blog/
・特定のパラメータを除外:\?.*
SEO監査の実践的な流れ
Screaming Frogを使ったSEO監査の流れを解説します。
ステップ1:サイト全体のクロール
実行:
- サイトのトップページURLを入力
- クロールを実行
- クロール完了を待つ
ステップ2:概要の確認
確認項目として、クロールされたURL数、ステータスコードの分布、インデックス可能なページ数などを確認します。
ステップ3:重大な問題の確認
優先的に確認として、404エラー(リンク切れ)、リダイレクトチェーン・ループ、noindexの設定ミス、canonical設定の問題などを確認します。
ステップ4:ページ単位の問題確認
確認項目として、タイトル・メタの問題、H1の問題、構造化データのエラー、画像のalt属性などを確認します。
ステップ5:レポート作成と改善
レポート作成:
- 問題をエクスポート
- 優先度を付けて整理
- 改善施策を立案
Screaming Frogに関するよくある質問(FAQ)
Screaming Frogに関するよくある質問にお答えします。
Q1. 無料版でどこまで使えますか?
A. 500URLまでクロール可能で、基本的な機能は使用できます。
小規模サイトであれば無料版で十分です。大規模サイトや高度な機能(Google連携、JSレンダリングなど)が必要な場合は有料版を検討してください。
Q2. クロールにどのくらい時間がかかりますか?
A. サイト規模と設定によりますが、1,000ページで数分〜数十分程度です。
クロール速度は「Configuration」→「Speed」で調整できます。サーバーに負荷をかけすぎないよう注意してください。
Q3. JavaScriptで生成されるコンテンツもクロールできますか?
A. 有料版では、JavaScriptレンダリングに対応しています。
「Configuration」→「Spider」→「Rendering」で設定できます。
Q4. 他のサイトをクロールしても良い?
A. 自分が管理するサイト以外のクロールは、注意が必要です。
競合分析などで使用する場合は、クロール速度を遅くし、サーバーに負荷をかけないようにしてください。
Q5. データはどこに保存されますか?
A. プロジェクトファイル(.seospider)としてローカルに保存されます。
定期的にバックアップを取ることを推奨します。
Q6. 複数のサイトを同時にクロールできますか?
A. 1つのインスタンスでは1サイトのみですが、複数のScreaming Frogを起動すれば可能です。
ただし、PCのリソース(メモリ、CPU)に注意してください。
まとめ:Screaming Frogでサイトの問題を発見しよう
本記事では、Screaming Frogの使い方について解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
Screaming Frogの特徴
サイト全体を一括でクロール・分析、タイトル・メタ・見出しの問題を検出、リンク切れ・リダイレクト問題を発見、構造化データの検証が可能などが特徴です。
主な活用シーン
定期的なSEO監査、サイトリニューアル前後のチェック、リンク切れの検出と修正、重複コンテンツの発見などに活用できます。
効果的な使い方
まずは無料版で試す、重大な問題から優先的に対処、定期的にクロールして変化を監視、サーチコンソールと併用して分析などがポイントです。
Screaming Frogは、テクニカルSEOの監査に欠かせないツールです。本記事で紹介した使い方を参考に、サイトの問題を発見・改善してください。
関連記事として、Googleサーチコンソールの使い方、canonicalタグの設定方法、リダイレクトの設定方法も合わせてご覧ください。
Screaming Frogの高度な活用法
Screaming Frogのより高度な活用法を紹介します。
Custom Extraction(カスタム抽出)
任意のHTML要素を抽出する機能です。
設定方法:
- 「Configuration」→「Custom」→「Extraction」を選択
- 「Add」をクリック
- 抽出方法(XPath、CSS Path、Regex)を選択
- 抽出パターンを入力
活用例として、特定のクラス名の要素を抽出、価格情報の抽出(ECサイト)、著者情報の抽出、公開日・更新日の抽出などがあります。
Custom Search(カスタム検索)
ページ内で特定のテキストやHTMLパターンを検索する機能です。
設定方法:
- 「Configuration」→「Custom」→「Search」を選択
- 検索パターンを入力(正規表現使用可能)
活用例として、特定の電話番号が含まれているページの検出、古い情報(例:「2020年」)が含まれているページの検出、特定のスクリプトが含まれているページの検出などがあります。
List Mode(リストモード)
特定のURLリストのみをクロールするモードです。
使用方法:
- 「Mode」→「List」を選択
- URLリストを貼り付けまたはインポート
- クロールを実行
活用例として、サーチコンソールで問題が報告されたURLの確認、特定のページ群のみを監査、XMLサイトマップ内のURLの検証などがあります。
Scheduling(スケジュール機能・有料版)
定期的なクロールを自動実行する機能です。
設定方法:
- 「File」→「Scheduling」を選択
- スケジュールを設定
- 自動実行とレポート出力が可能
画像のSEO分析
Screaming Frogを使った画像のSEO分析を解説します。
Imagesタブ
「Images」タブで、サイト内のすべての画像を確認できます。
表示される情報として、画像URL、Alt Text(alt属性)、Alt Text Length(alt属性の長さ)、ファイルサイズなどがあります。
画像の問題を検出
フィルターの種類として、Missing Alt Text(alt属性がない)、Over X KB(ファイルサイズが大きすぎる)、Missing Alt Attribute(alt属性自体がない)などがあります。
画像の改善ポイント
alt属性として、すべての画像にalt属性を設定、画像の内容を適切に説明、キーワードを自然に含めるなどが重要です。
ファイルサイズとして、大きすぎる画像は圧縮、WebP形式への変換を検討などが重要です。
Hreflang(多言語設定)の分析
多言語サイトのhreflang設定を分析する方法を解説します。
Hreflangタブ
「Hreflang」タブで、hreflang属性の設定を確認できます。
表示される情報として、hreflang Language、hreflang URL、Return Link(相互参照の有無)などがあります。
hreflangの問題を検出
フィルターの種類として、Missing Return Links(相互参照がない)、Inconsistent Language(言語コードの不一致)、Non-200 hreflang URLs(リンク先が200以外)、Missing Self Reference(自己参照がない)などがあります。
hreflangの検証ポイント
確認すべき項目として、すべての言語版で相互参照があるか、言語コードが正しいか、リンク先URLが正常か、自己参照が含まれているかなどを確認します。
サイトマップの分析
XMLサイトマップの分析方法を解説します。
Sitemapsタブ
「Sitemaps」タブで、サイトマップの情報を確認できます。
確認できる情報として、サイトマップ内のURL一覧、サイトマップに含まれているがクロールされていないURL、クロールされたがサイトマップに含まれていないURLなどがあります。
サイトマップの検証
確認ポイントとして、サイトマップ内のすべてのURLが200を返すか、noindexページがサイトマップに含まれていないか、重要なページがサイトマップに含まれているかなどを確認します。
サイトマップのダウンロード
手順:
- 「Mode」→「List」を選択
- 「Upload」→「Download Sitemap」を選択
- サイトマップのURLを入力
- サイトマップ内のURLがリストに追加される
Security(HTTPS)の分析
HTTPS関連の問題を分析する方法を解説します。
Protocolタブ
「Protocol」タブで、HTTP/HTTPSの分類を確認できます。
混合コンテンツの検出
HTTPSページ内のHTTPリソース(混合コンテンツ)を検出できます。
確認方法:
「Reports」→「Insecure Content」でレポートを出力
問題点:混合コンテンツがあると、ブラウザで警告が表示される場合があります。
HTTPからHTTPSへの移行チェック
確認ポイントとして、すべてのHTTPページがHTTPSにリダイレクトされているか、内部リンクがHTTPSを指しているか、canonicalタグがHTTPSになっているかなどを確認します。
業種別のScreaming Frog活用法
業種ごとのScreaming Frog活用法を紹介します。
ECサイト
重点的にチェックする項目として、商品ページのタイトル・メタの重複、在庫切れページの404やnoindex設定、商品構造化データの検証、パラメータ付きURLのcanonical設定、ページネーションの設定などがあります。
メディア・ブログサイト
重点的にチェックする項目として、記事タイトル・メタの重複、古い記事のリンク切れ、カテゴリ・タグページの設定、ページネーションの設定、著者情報の構造化データなどがあります。
コーポレートサイト
重点的にチェックする項目として、サービスページのタイトル・メタ、問い合わせフォームへの内部リンク、会社情報の構造化データ、採用ページの設定などがあります。
多言語サイト
重点的にチェックする項目として、hreflangの設定検証、言語別のcanonical設定、各言語版のタイトル・メタ、翻訳漏れページの検出などがあります。
Screaming Frogのよくある問題と対処法
Screaming Frogでよくある問題と対処法を解説します。
問題1:クロールが遅い
原因と対処として、メモリ割り当てを増やす、クロール速度を上げる(サーバーに負荷がかからない範囲で)、不要なリソース(CSS、JS、画像)のクロールを無効化などがあります。
問題2:メモリ不足エラー
原因と対処として、メモリ割り当てを増やす、DBモードを使用する(有料版)、クロール範囲を限定するなどがあります。
問題3:JavaScriptコンテンツが取得できない
原因と対処として、レンダリング設定をJavaScriptに変更(有料版)、ヘッドレスブラウザでのレンダリングを有効化などがあります。
問題4:クロールがブロックされる
原因と対処として、User-Agentを変更、クロール速度を下げる、認証が必要な場合は設定などがあります。
Screaming Frogに関する追加FAQ
Screaming Frogに関する追加の質問にお答えします。
Q. GRCとScreening Frog、どちらを使うべき?
A. 用途が異なるため、両方を使い分けることを推奨します。
GRCは検索順位のトラッキング、Screaming Frogはサイト内部の技術的な監査に使用します。
Q. Screaming FrogとSearch Console、どちらを優先すべき?
A. 両方を併用することを推奨します。
サーチコンソールはGoogleの公式データ、Screaming Frogはより詳細な技術分析ができます。
Q. どのくらいの頻度でクロールすべき?
A. サイトの規模や更新頻度によりますが、月1回程度を推奨します。
大規模な変更があった場合や、問題が発生した場合は追加でクロールしてください。
Q. クロール結果を他の人と共有できますか?
A. プロジェクトファイル(.seospider)を共有するか、CSVでエクスポートして共有できます。
相手もScreening Frogをインストールしている必要があります。
まとめ:Screaming Frogでサイトの問題を発見しよう
本記事では、Screaming Frogの使い方について徹底解説しました。
Screaming Frogの特徴
サイト全体を一括でクロール・分析、タイトル・メタ・見出しの問題を検出、リンク切れ・リダイレクト問題を発見、構造化データの検証が可能などが特徴です。
主な活用シーン
定期的なSEO監査、サイトリニューアル前後のチェック、リンク切れの検出と修正、重複コンテンツの発見などに活用できます。
効果的な使い方
まずは無料版で試す、重大な問題から優先的に対処、定期的にクロールして変化を監視、サーチコンソールと併用して分析などがポイントです。
Screaming Frogは、テクニカルSEOの監査に欠かせないツールです。本記事で紹介した使い方を参考に、サイトの問題を発見・改善してください。
関連記事として、Googleサーチコンソールの使い方、canonicalタグの設定方法、リダイレクトの設定方法も合わせてご覧ください。