「ページネーションでSEO評価が分散してしまう?」
「2ページ目以降はインデックスさせるべき?」
「無限スクロールとページネーション、SEOにはどっちがいい?」
ブログの記事一覧、ECサイトの商品一覧など、多くのWebサイトでページネーション(ページ送り)は欠かせない機能です。しかし、ページネーションの実装方法によっては、SEO評価が分散したり、クロールの効率が低下したりする問題が発生します。
特に2019年にGoogleがrel=”prev/next”のサポートを終了して以降、ページネーションのSEO対策は変化しています。
本記事では、ページネーションのSEO対策を徹底解説します。評価分散を防ぐ実装方法、現在のベストプラクティス、無限スクロールへの対応、WordPressでの設定まで、ページネーションを最適化するための知識をお伝えします。
ページネーションとは
まず、ページネーションの基本的な概念を理解しましょう。
ページネーションの定義
ページネーション(Pagination)とは、大量のコンテンツを複数のページに分割して表示する仕組みのことです。日本語では「ページ送り」「ページ分割」とも呼ばれます。
例:
・ブログの記事一覧:1ページに10件ずつ表示
・ECサイトの商品一覧:1ページに20件ずつ表示
・検索結果:1ページに10件ずつ表示
ページネーションが使われる場面
ページネーションは、以下のような場面で使用されます。
一覧ページとして、ブログの記事一覧、カテゴリ・タグアーカイブ、ECサイトの商品一覧、検索結果ページなどがあります。
長いコンテンツの分割として、長い記事を複数ページに分割、ギャラリーのページ分割などがあります。
ページネーションのメリット
ページネーションには、以下のメリットがあります。
ユーザー体験の向上として、一度に表示するコンテンツ量を適切に制限、ページの読み込み速度を維持、ナビゲーションがしやすいなどがあります。
サーバー負荷の軽減として、一度に大量のデータを取得しない、ページごとにキャッシュが可能などがあります。
ページネーションのURL形式
ページネーションのURLは、一般的に以下の形式で実装されます。
パス形式:
・/blog/page/2/
・/category/seo/page/3/
パラメータ形式:
・/blog/?page=2
・/products?page=3
URL設計の観点からは、パス形式が推奨されることが多いですが、どちらでもSEO上の大きな問題はありません。
ページネーションがSEOに与える影響
ページネーションがSEOに与える影響について解説します。
影響1:評価の分散
ページネーションの各ページは、それぞれ独立したURLを持ちます。
問題点として、被リンクが各ページに分散する可能性、内部リンクの評価が分散する可能性、どのページが「メイン」かわかりにくいなどがあります。
例:カテゴリページへの被リンクが、/category/seo/、/category/seo/page/2/、/category/seo/page/3/ に分散してしまう。
影響2:クロールバジェットの消費
ページネーションの各ページは、クロールバジェットを消費します。
問題点として、大量のページネーションページがクロールバジェットを圧迫、重要なページのクロール頻度が低下する可能性、特に大規模サイトで影響が大きいなどがあります。
影響3:重複コンテンツのリスク
ページネーションページは、類似した構造を持つことが多いです。
問題点として、メタディスクリプションが同じになりがち、ページタイトルが類似、重複コンテンツと見なされるリスクなどがあります。
影響4:インデックスの肥大化
ページネーションのすべてのページがインデックスされると、インデックスが肥大化します。
問題点として、低品質なページがインデックスされる可能性、サイト全体の品質評価に影響、検索結果に不要なページが表示されるなどがあります。
影響5:ユーザー体験への影響
ページネーションの実装方法は、ユーザー体験にも影響します。
考慮点として、深いページへのアクセシビリティ、ページ読み込み速度、モバイルでの使いやすさなどがあります。
rel=”prev/next”の現状
以前はページネーションのSEO対策として推奨されていた rel=”prev/next” について解説します。
rel=”prev/next”とは
rel=”prev” と rel=”next” は、ページネーションの前後関係を検索エンジンに伝えるためのリンク要素でした。
記述例:
2ページ目の場合:
<link rel=”prev” href=”https://example.com/blog/” />
<link rel=”next” href=”https://example.com/blog/page/3/” />
Googleによるサポート終了
2019年3月、Googleは rel=”prev/next” のサポートを終了したことを発表しました。
Googleの発表内容として、Googleは長年にわたり rel=”prev/next” をインデックスのシグナルとして使用していなかった、ページネーションの理解には他の方法を使用している、サイト運営者は引き続き使用しても問題ないが、必須ではないなどがあります。
現在の状況
rel=”prev/next” は、現在以下のような状況です。
Google:サポートしていない(使用しても無視される)
Bing:引き続きサポートしている
その他の検索エンジン:対応状況はさまざま
結論:rel=”prev/next” を設定しても害はありませんが、Google向けのSEO対策としては効果がありません。Bingや他の検索エンジンを考慮して、設定を残すことは選択肢の一つです。
ページネーションのSEOベストプラクティス
現在推奨されるページネーションのSEOベストプラクティスを解説します。
ベストプラクティス1:各ページに固有のコンテンツを持たせる
ページネーションの各ページには、固有のコンテンツ(記事や商品のリスト)があります。
ポイントとして、各ページには異なるコンテンツが表示される、タイトルタグを各ページで変更(「記事一覧 | ページ2」など)、メタディスクリプションも各ページで変更するなどがあります。
タイトルタグの例:
・1ページ目:SEOの記事一覧 | サイト名
・2ページ目:SEOの記事一覧(2ページ目)| サイト名
・3ページ目:SEOの記事一覧(3ページ目)| サイト名
ベストプラクティス2:自己参照canonicalを設定
各ページネーションページに、自己参照のcanonicalタグを設定します。
設定例:
1ページ目:<link rel=”canonical” href=”https://example.com/blog/” />
2ページ目:<link rel=”canonical” href=”https://example.com/blog/page/2/” />
3ページ目:<link rel=”canonical” href=”https://example.com/blog/page/3/” />
注意:すべてのページネーションページを1ページ目に正規化するのは間違いです。各ページには異なるコンテンツがあるため、それぞれ独立したページとして扱うべきです。
ベストプラクティス3:適切な内部リンク構造
ページネーションの内部リンク構造を最適化します。
推奨される構造として、「前へ」「次へ」のリンク、ページ番号のリンク(1, 2, 3…)、「最初へ」「最後へ」のリンク(任意)などがあります。
重要なポイントとして、深いページへもアクセスできるようにする、1ページ目への内部リンクを多く設置、ページ番号のリンクでクリック深度を浅くするなどがあります。
ベストプラクティス4:クロール可能な状態を維持
ページネーションのすべてのページがクロール可能であることを確認します。
確認ポイントとして、robots.txtでブロックしていないか、JavaScriptに依存しすぎていないか、リンクがクローラーにたどれる形式か(href属性を使用)などがあります。
ベストプラクティス5:XMLサイトマップへの掲載
XMLサイトマップへのページネーションページの掲載について検討します。
推奨として、重要なページネーションページ(1ページ目、主要なページ)はサイトマップに掲載、非常に深いページ(50ページ目以降など)は掲載しなくても可、サイトの規模や重要度に応じて判断などがあります。
ベストプラクティス6:1ページあたりの表示件数を最適化
1ページに表示するアイテム数を最適化します。
考慮点として、ユーザー体験(多すぎると見づらい)、ページ速度(多すぎると遅くなる)、クロール効率(少なすぎるとページ数が増える)などがあります。
一般的な目安として、ブログ記事一覧:10〜20件、ECサイト商品一覧:20〜50件、検索結果:10〜20件などがあります。
noindexの使用について
ページネーションページへのnoindex設定について解説します。
noindexを使用すべきか?
ページネーションページにnoindexを設定すべきかどうかは、サイトによって異なります。
基本的な考え方として、ページネーションの各ページには固有のコンテンツがある、2ページ目以降にも価値のあるコンテンツがリストされている、基本的にはインデックスさせることを推奨などがあります。
noindexを検討するケース
以下のようなケースでは、ページネーションページへのnoindexを検討することがあります。
ケース1:非常に深いページとして、50ページ目以降など、非常に深いページはnoindexを検討、ユーザーがアクセスする可能性が低い、クロールバジェットの節約などがあります。
ケース2:SEO価値が低いアーカイブとして、日付別アーカイブのページネーション、著者アーカイブのページネーションなどがあります。
ケース3:パラメータ付きページネーションとして、?sort=price&page=5 のようなフィルター+ページネーションの組み合わせはnoindexを検討します。
noindex使用時の注意点
注意点1:クロールは許可するとして、noindexを設定しても、robots.txtでブロックしないでください。クローラーがnoindexを読み取れなくなります。
注意点2:内部リンクは維持するとして、noindexページからも、内部リンクでコンテンツへのアクセスを維持してください。
注意点3:すべてをnoindexにしないとして、2ページ目以降すべてをnoindexにするのは推奨されません。価値のあるコンテンツへのアクセスが阻害されます。
無限スクロールとSEO
無限スクロール(インフィニットスクロール)とSEOの関係について解説します。
無限スクロールとは
無限スクロール(Infinite Scroll)とは、ページをスクロールすると自動的に次のコンテンツが読み込まれる仕組みです。
特徴として、ユーザーはページ遷移なしでコンテンツを閲覧、SNSやニュースサイトでよく使われる、ユーザー体験が向上する場合があるなどがあります。
無限スクロールのSEO上の問題点
無限スクロールは、SEOにおいて以下の問題があります。
問題1:クローラーがコンテンツを取得できないとして、クローラーはスクロールしない、JavaScriptで読み込まれるコンテンツはクロールされない可能性などがあります。
問題2:個別URLがないとして、スクロールで読み込まれたコンテンツに個別のURLがない、ユーザーがブックマークや共有できない、検索結果に表示されないなどがあります。
問題3:ページ速度の問題として、大量のコンテンツを読み込むとページが重くなる、Core Web Vitalsに悪影響などがあります。
無限スクロールのSEO対策
無限スクロールを使用する場合のSEO対策を紹介します。
対策1:ページネーションURLとの併用として、無限スクロールと同時に、ページネーションURLも提供します。
実装方法:
・ユーザーにはスクロールでコンテンツを表示
・同時に、/page/2/、/page/3/ などのURLでもアクセス可能にする
・クローラーはページネーションURLをクロール
対策2:History APIの使用として、スクロールに応じてURLを更新します。
実装方法:
・スクロールして2ページ目のコンテンツが表示されたら、URLを /page/2/ に更新
・ブラウザの戻るボタンで前のセクションに戻れる
・ブックマークや共有が可能になる
対策3:プリレンダリングの活用として、サーバーサイドでHTMLを生成して提供します。
Googleの推奨
Googleは、無限スクロールを使用するサイトに対して、以下を推奨しています。
推奨事項として、ページネーションURLを併用する、History APIでURLを更新する、クローラーがアクセスできるリンクを提供するなどがあります。
Load More(もっと見る)ボタンとSEO
「Load More」ボタンとSEOの関係について解説します。
Load Moreボタンとは
Load More(もっと見る)ボタンとは、クリックすると追加のコンテンツが読み込まれる仕組みです。
特徴として、ユーザーが明示的にアクションを起こす、無限スクロールよりもユーザーがコントロールしやすい、ページ速度への影響が少ないなどがあります。
Load MoreボタンのSEO上の問題点
Load Moreボタンも、無限スクロールと同様のSEO問題があります。
問題点として、クローラーがボタンをクリックしない、追加コンテンツがクロールされない可能性、個別URLがない場合があるなどがあります。
Load MoreボタンのSEO対策
対策1:ページネーションURLとの併用として、Load Moreボタンと同時に、ページネーションURLも提供します。
対策2:クローラー用のリンクを設置として、JavaScriptが無効な場合でも、ページネーションリンクが表示されるようにします。
実装例:
<noscript>
<a href=”/blog/page/2/”>次のページ</a>
</noscript>
対策3:プログレッシブエンハンスメントとして、基本的にはページネーションを表示、JavaScriptが有効な場合はLoad Moreに切り替えるなどがあります。
View All(すべて表示)ページ
View All(すべて表示)ページとSEOの関係について解説します。
View Allページとは
View Allページとは、ページネーションされたコンテンツをすべて1ページに表示するページです。
例:
・/blog/(ページネーション)
・/blog/all/(すべての記事を表示)
View AllページのSEOメリット
メリット1:評価の集中として、1つのURLにすべてのコンテンツがある、被リンクや評価が分散しないなどがあります。
メリット2:ユーザー体験として、一部のユーザーはすべてを一度に見たい、ページ遷移なしでコンテンツを閲覧などがあります。
View Allページのデメリット・注意点
デメリット1:ページ速度として、コンテンツが多いとページが重くなる、Core Web Vitalsに悪影響、モバイルでの読み込みに時間がかかるなどがあります。
デメリット2:ユーザー体験の低下として、スクロールが長すぎる、目的のコンテンツを見つけにくいなどがあります。
View AllページとcanonicalTag
以前は、ページネーションページからView Allページへcanonicalを設定することが推奨されていました。
現在の推奨として、Googleはこの方法を特別に推奨していない、View Allページの読み込みが遅い場合は推奨されない、サイトの状況に応じて判断などがあります。
View Allページを使用する場合として、ページ速度が許容範囲内であること、ユーザー体験を損なわないこと、コンテンツ量が適切であることなどが条件です。
WordPressでのページネーションSEO設定
WordPressでのページネーションSEO設定方法を解説します。
WordPressのデフォルト動作
WordPressは、デフォルトでページネーション機能を提供しています。
デフォルトのURL形式:
・/blog/page/2/
・/category/seo/page/3/
デフォルトの動作として、各ページに自己参照canonicalが設定される(テーマによる)、タイトルタグはテーマやプラグインの設定による、rel=”prev/next”は設定されない(プラグイン次第)などがあります。
Yoast SEOでの設定
Yoast SEOを使用したページネーション設定です。
canonicalタグとして、Yoast SEOは自動的に各ページに自己参照canonicalを設定します。
タイトルタグとして、「SEO」→「検索での見え方」→「アーカイブ」で設定できます。%%page%%変数でページ番号を挿入可能です。
タイトル設定例:
%%term_title%% %%sep%% %%page%% %%sep%% %%sitename%%
→ SEO – 2ページ目 – サイト名
noindex設定として、アーカイブタイプごとにnoindex設定が可能です。ただし、ページネーションの2ページ目以降のみをnoindexにする機能はデフォルトではありません。
Rank Mathでの設定
Rank Mathを使用したページネーション設定です。
canonicalタグとして、自動的に各ページに自己参照canonicalを設定します。
タイトルタグとして、「Rank Math」→「タイトルとメタ」で設定、%page%変数でページ番号を挿入可能です。
特有の機能として、Rank Mathには「Paginated Pages」のnoindex設定オプションがあります(Pro版)。
functions.phpでのカスタマイズ
functions.phpでページネーションのタイトルをカスタマイズする方法です。
function custom_archive_title($title) {
if (is_paged()) {
global $page, $paged;
$page_num = $paged ? $paged : $page;
$title .= ‘ – ‘ . $page_num . ‘ページ目’;
}
return $title;
}
add_filter(‘get_the_archive_title’, ‘custom_archive_title’);
ページネーションの表示カスタマイズ
WordPressのページネーション表示をカスタマイズする方法です。
the_posts_pagination関数:
<?php
the_posts_pagination(array(
‘mid_size’ => 2,
‘prev_text’ => ‘« 前へ’,
‘next_text’ => ‘次へ »’,
‘screen_reader_text’ => ‘ページナビゲーション’,
));
?>
ECサイトでのページネーションSEO
ECサイトでのページネーションSEO対策を解説します。
ECサイト特有の課題
ECサイトのページネーションには、特有の課題があります。
課題1:フィルター・ソートとの組み合わせとして、/products/?color=red&page=2、/products/?sort=price&page=3 などのようなパラメータの組み合わせで大量のURLが生成される可能性があります。
課題2:商品数の変動として、商品の追加・削除でページ数が変動、古いページネーションURLが404になる可能性などがあります。
課題3:ファセットナビゲーションとして、絞り込み条件 × ページネーションで膨大なURLが発生、クロールバジェットの圧迫などがあります。
ECサイトでの対策
対策1:パラメータの正規化として、フィルター・ソートパラメータ付きのページネーションは、canonicalでパラメータなしページに正規化するか、noindexを設定します。
対策2:URL構造の設計として、重要なカテゴリのみページネーションをインデックス、細かいフィルター条件の組み合わせはnoindex、パラメータの順序を統一などがあります。
対策3:XMLサイトマップの最適化として、重要なページネーションページのみサイトマップに掲載、フィルター付きページネーションはサイトマップに含めないなどがあります。
対策4:1ページあたりの商品数を増やすとして、ECサイトでは20〜50件程度表示することで、ページ数を減らしクロール効率を上げることができます。
ファセットナビゲーションとページネーション
ファセットナビゲーション(絞り込み検索)とページネーションの組み合わせへの対処です。
推奨される対処として、基本のカテゴリページネーション:インデックス、1つのフィルター条件+ページネーション:状況により判断、複数のフィルター条件+ページネーション:noindexまたはcanonicalなどがあります。
長い記事の分割(Single Page Pagination)
長い記事を複数ページに分割する場合のSEO対策を解説します。
記事分割のメリット・デメリット
メリットとして、ページビューが増える、広告表示機会が増える、ページ読み込みが軽くなるなどがあります。
デメリットとして、ユーザー体験の低下(ページ遷移が多い)、評価が分散する可能性、離脱率が上がる可能性などがあります。
SEOの観点からの推奨
基本的な推奨として、長い記事でも1ページで提供することを推奨します。
理由として、ユーザー体験が良い、評価が1ページに集中、コンテンツの網羅性が評価される、スクロールでの閲覧が一般的などがあります。
分割を検討するケースとして、非常に長いコンテンツ(10000文字以上など)、複数の独立したトピックを含む場合、ページ速度に深刻な問題がある場合などがあります。
分割する場合の対策
対策1:各ページに固有のコンテンツを持たせるとして、各ページが独立した価値を持つようにします。
対策2:適切なcanonical設定として、各ページに自己参照canonicalを設定、すべてを1ページ目に正規化しないなどがあります。
対策3:タイトル・メタディスクリプションの最適化として、各ページで異なるタイトルを設定、各ページの内容を反映したメタディスクリプションなどがあります。
ページネーションのよくある間違い
ページネーション実装でよくある間違いと対処法を解説します。
間違い1:すべてのページを1ページ目にcanonical
間違った設定:
2ページ目、3ページ目のcanonicalを1ページ目に設定。
問題点として、2ページ目以降のコンテンツがインデックスされない、そのページにリストされている記事へのアクセスが阻害されるなどがあります。
正しい設定:各ページに自己参照canonicalを設定します。
間違い2:2ページ目以降をすべてnoindex
間違った設定:
2ページ目以降すべてにnoindexを設定。
問題点として、2ページ目以降のコンテンツが検索結果に表示されない、価値のあるコンテンツへのアクセスが減るなどがあります。
正しい対応:基本的にはインデックスさせ、必要に応じて深いページのみnoindexを検討します。
間違い3:ページネーションをrobots.txtでブロック
間違った設定:
robots.txtで /page/ をブロック。
問題点として、クローラーがページネーションページにアクセスできない、内部リンクでつながっているコンテンツも発見されにくくなるなどがあります。
正しい対応:robots.txtでブロックせず、必要に応じてnoindexを使用します。
間違い4:JavaScriptのみでページネーションを実装
間違った設定:
JavaScriptでのみページ遷移を実装し、通常のリンクがない。
問題点として、クローラーがページネーションをたどれない、コンテンツがインデックスされない可能性などがあります。
正しい対応:HTMLの<a>タグでリンクを設置し、href属性に正しいURLを指定します。
間違い5:重複するタイトル・メタディスクリプション
間違った設定:
すべてのページネーションページで同じタイトル・メタディスクリプション。
問題点として、重複コンテンツの問題、検索結果での差別化ができないなどがあります。
正しい対応:各ページで「- ページ2」などを追加して差別化します。
ページネーションに関するよくある質問(FAQ)
ページネーションに関するよくある質問にお答えします。
Q1. rel=”prev/next”は設定すべきですか?
A. Google向けには効果がありませんが、設定しても害はありません。
Googleは2019年からサポートしていませんが、Bingは引き続きサポートしています。削除しても追加しても、Google SEOには影響しません。
Q2. ページネーションの2ページ目以降は検索結果に表示されますか?
A. はい、表示される可能性があります。
各ページには固有のコンテンツ(記事リスト)があるため、インデックスされ、検索結果に表示されることがあります。ただし、1ページ目が優先的に表示されることが多いです。
Q3. 無限スクロールとページネーション、どちらがSEOに良いですか?
A. SEOの観点からは、ページネーション(または併用)が推奨されます。
無限スクロールのみの場合、クローラーがコンテンツを取得できない可能性があります。無限スクロールを使用する場合は、ページネーションURLも併用してください。
Q4. ページネーションの深いページ(10ページ目以降など)はSEOに影響しますか?
A. 直接的な悪影響はありませんが、クロール効率に影響する可能性があります。
非常に深いページはクロールされにくくなります。重要なコンテンツは浅い階層でアクセスできるようにすることを推奨します。
Q5. ECサイトで商品が多い場合、ページネーションの数を減らす方法は?
A. 以下の方法を検討してください。
1ページあたりの表示件数を増やす、カテゴリ構造を見直して分類を細かくする、フィルター・絞り込み機能を充実させるなどの方法があります。
Q6. ページネーションページのタイトルに「- ページ2」を入れるべきですか?
A. はい、推奨します。
ページ番号を入れることで、重複タイトルを防ぎ、ユーザーが検索結果でどのページか識別しやすくなります。
Q7. View Allページとページネーションページはどちらをcanonicalにすべき?
A. 状況によります。
View Allページが軽量で、ユーザー体験が良い場合はView Allを正規URLにすることも可能です。ただし、ページ速度に問題がある場合は、各ページに自己参照canonicalを設定することを推奨します。
まとめ:ページネーションを最適化してSEO効率を高めよう
本記事では、ページネーションのSEO対策について解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
現在のベストプラクティス
各ページに自己参照canonicalを設定、各ページに固有のタイトル・メタディスクリプション、適切な内部リンク構造(前後・ページ番号)、クローラーがアクセス可能な状態を維持、rel=”prev/next”はGoogle向けには不要などがポイントです。
避けるべき間違い
すべてのページを1ページ目にcanonical設定しない、2ページ目以降すべてをnoindexにしない、robots.txtでページネーションをブロックしない、JavaScriptのみでの実装を避けるなどに注意しましょう。
無限スクロール・Load More使用時の対策
ページネーションURLを併用、History APIでURLを更新、noscriptでフォールバックを提供などが必要です。
ページネーションは、テクニカルSEOの重要な要素です。本記事で紹介した方法を参考に、ページネーションを最適化し、SEO効率を高めてください。
関連記事として、canonicalタグの正しい使い方、noindexタグの使い方、サイト構造設計の基本も合わせてご覧ください。
ページネーションの高度な実装テクニック
ページネーションのより高度な実装テクニックを紹介します。
構造化データの活用
ページネーションページに構造化データを活用する方法です。
ItemListの使用として、一覧ページにItemList構造化データを実装することで、リスト内のアイテムを明確に示すことができます。
BreadcrumbListの使用として、パンくずリストの構造化データを実装し、サイト内の位置を明確にします。
実装例:
カテゴリページの2ページ目の場合、パンくずリストは「ホーム > カテゴリ名 > 2ページ目」のような構造を反映させることもできます。
プリフェッチ・プリロードの活用
ページネーションのユーザー体験を向上させるために、プリフェッチ・プリロードを活用します。
Link rel=”prefetch”として、次のページを事前に読み込むことで、ページ遷移を高速化できます。
実装例:
<link rel=”prefetch” href=”/blog/page/2/” />
注意点として、過剰なプリフェッチはサーバー負荷やユーザーのデータ消費に影響するため、適切に使用してください。
遅延読み込み(Lazy Loading)との組み合わせ
ページネーションと遅延読み込みを組み合わせる方法です。
画像の遅延読み込みとして、一覧ページの画像を遅延読み込みすることで、初期表示を高速化できます。
SEOへの影響として、Googleは遅延読み込みされた画像も認識できますが、適切な実装が必要です。
推奨される実装として、loading=”lazy”属性を使用(ネイティブ遅延読み込み)、適切なプレースホルダーを設置、スクロール位置に応じた読み込みなどがあります。
Ajax ページネーションの実装
ページ遷移なしでコンテンツを切り替えるAjaxページネーションの実装方法です。
実装のポイントとして、URLをHistory APIで更新、ブラウザの戻る・進むボタンに対応、クローラー用にHTMLリンクも提供などがあります。
SEO対策として、各ページのURLが直接アクセス可能であること、サーバーサイドレンダリング(SSR)との併用、noscript内にフォールバックリンクを設置などがあります。
ページネーションのトラブルシューティング
ページネーション関連の問題と解決方法を解説します。
問題1:ページネーションページがインデックスされない
症状:2ページ目以降がGoogleにインデックスされない。
原因として、noindexが設定されている、robots.txtでブロックされている、内部リンクが不十分、クロール頻度が低いなどがあります。
解決方法として、noindex設定を確認、robots.txtを確認、内部リンク構造を改善、サーチコンソールでクロール状況を確認などがあります。
問題2:重複コンテンツの警告
症状:サーチコンソールで重複コンテンツの警告が表示される。
原因として、タイトル・メタディスクリプションが同じ、パラメータ付きURLとの重複、canonicalの設定ミスなどがあります。
解決方法として、各ページのタイトルを固有化(ページ番号を追加)、パラメータ付きURLの正規化、canonical設定を確認などがあります。
問題3:クロールバジェットの圧迫
症状:ページネーションページが大量にクロールされ、重要なページのクロールが減少。
原因として、ページネーションページが非常に多い、フィルター × ページネーションで大量のURL、不要なページがクロールされているなどがあります。
解決方法として、1ページあたりの表示件数を増やす、フィルター付きページネーションをnoindex、深いページをnoindex、robots.txtは使用しない(noindexを使用)などがあります。
問題4:無限スクロールでコンテンツがインデックスされない
症状:無限スクロールを実装したが、追加コンテンツがインデックスされない。
原因:クローラーがスクロールしないため、JavaScriptで読み込まれるコンテンツを取得できない。
解決方法として、ページネーションURLを併用、History APIでURLを更新、サーバーサイドレンダリングの実装などがあります。
問題5:ページネーションURLの変更による404エラー
症状:商品の追加・削除でページ数が変わり、古いURLが404になる。
原因:ページ数の変動により、以前存在したページが消失。
解決方法として、存在しないページ番号は最終ページまたは1ページ目にリダイレクト、301リダイレクトを設定、定期的にサーチコンソールで404エラーを確認などがあります。
ページネーションのチェックリスト
ページネーション実装のチェックリストをまとめます。
基本設定チェック
各ページに自己参照canonicalが設定されているか確認してください。各ページのタイトルが固有(ページ番号入り)か確認してください。各ページのメタディスクリプションが固有か確認してください。ページネーションリンクがHTMLのaタグで実装されているか確認してください。前後のページへのリンクがあるか確認してください。
クロール・インデックスチェック
robots.txtでページネーションをブロックしていないか確認してください。noindexが適切に設定されているか(不必要にnoindexにしていないか)確認してください。XMLサイトマップに重要なページネーションページが含まれているか確認してください。サーチコンソールでクロール・インデックス状況を確認してください。
ユーザー体験チェック
1ページあたりの表示件数が適切か確認してください。ページ読み込み速度が許容範囲内か確認してください。モバイルでのナビゲーションが使いやすいか確認してください。深いページへのアクセス方法があるか確認してください。
無限スクロール・Load More使用時のチェック
ページネーションURLが併用されているか確認してください。History APIでURLが更新されるか確認してください。noscriptでフォールバックが提供されているか確認してください。直接URLアクセスで該当コンテンツが表示されるか確認してください。
業種別のページネーションSEO対策
業種ごとのページネーションSEO対策を紹介します。
ブログ・メディアサイト
ブログやメディアサイトでのページネーション対策です。
特徴として、記事一覧のページネーション、カテゴリ・タグアーカイブ、新しい記事が定期的に追加などがあります。
推奨設定として、各ページに自己参照canonical、タイトルにページ番号を追加、1ページに10〜20記事を表示、日付別アーカイブのページネーションはnoindexを検討などがあります。
ECサイト
ECサイトでのページネーション対策です。
特徴として、商品一覧のページネーション、フィルター・ソートとの組み合わせ、商品数の変動などがあります。
推奨設定として、メインカテゴリのページネーションは自己参照canonical、フィルター + ページネーションはnoindexまたはcanonical、1ページに20〜50商品を表示、商品の追加・削除時のURL管理などがあります。
求人・不動産サイト
求人サイトや不動産サイトでのページネーション対策です。
特徴として、検索結果のページネーション、多数の条件での絞り込み、掲載物件の頻繁な更新などがあります。
推奨設定として、メインエリア・職種のページネーションはインデックス、細かい条件の組み合わせはnoindex、掲載終了時の404対応、エリア × 条件のURL設計を慎重になどがあります。
ニュースサイト
ニュースサイトでのページネーション対策です。
特徴として、大量の記事アーカイブ、時系列での記事表示、古い記事へのアクセスなどがあります。
推奨設定として、最新のページネーションはインデックス、非常に古いアーカイブ(数年前など)のページネーションはnoindexを検討、カテゴリ別の整理を重視などがあります。
ページネーションとモバイルSEO
モバイルでのページネーションSEO対策を解説します。
モバイルでのユーザー体験
モバイルでは、ページネーションのユーザー体験が特に重要です。
考慮点として、タップしやすいナビゲーション、スクロールのしやすさ、ページ読み込み速度、データ通信量などがあります。
モバイルでの表示件数
モバイルでは、1ページあたりの表示件数を調整することも検討します。
選択肢として、PC・モバイルで同じ件数、モバイルで件数を減らす(ページ速度優先)、レスポンシブで自動調整などがあります。
注意点:モバイルとPCでURLが同じ場合(レスポンシブデザイン)、表示件数を変えるとSEOに影響する可能性があります。同じURLでは同じコンテンツを提供することを推奨します。
無限スクロールとモバイル
モバイルでは無限スクロールがユーザー体験に適していることがあります。
メリットとして、タップなしでコンテンツを閲覧、スムーズなブラウジング体験などがあります。
SEO対策として、ページネーションURLを併用、History APIでURLを更新などがあります。
ページネーションの将来展望
ページネーションのSEOに関する将来の展望を解説します。
Googleの理解力向上
Googleはページネーションの理解力を継続的に向上させています。
傾向として、rel=”prev/next”なしでもページネーションを認識、コンテンツの関連性に基づいた判断、ユーザー行動シグナルの活用などがあります。
Core Web Vitalsの重要性
Core Web Vitalsの重要性が高まる中、ページネーションの実装方法も影響を受けます。
影響として、ページ速度の重要性増加、無限スクロールの最適化が重要に、ユーザー体験とSEOのバランスなどがあります。
AI検索時代のページネーション
AI検索(SGE)の登場による影響です。
考慮点として、AIがページネーションコンテンツをどう扱うか、1ページ目以外のコンテンツの重要性、コンテンツの構造化の重要性などがあります。
ページネーションに関する追加FAQ
ページネーションに関する追加の質問にお答えします。
Q. カテゴリページとタグページでページネーション設定を変えるべき?
A. サイトの状況によりますが、異なる設定を検討することがあります。
カテゴリページとして、SEO上重要なことが多い、ページネーションはインデックスさせることを推奨などがあります。
タグページとして、SEO上の価値が低い場合がある、記事数が少ないタグはnoindexを検討、ページネーションも同様に検討などがあります。
Q. ページネーションのURL形式は統一すべき?
A. はい、統一することを推奨します。
/page/2/ と ?page=2 が混在していると、管理が複雑になり、SEO上も好ましくありません。どちらかに統一し、もう一方はリダイレクトで対応してください。
Q. 検索結果ページのページネーションはどう扱うべき?
A. 検索結果ページは通常、noindexを推奨します。
検索結果ページ自体がnoindexの場合、そのページネーションもnoindexになります。サイト内検索の結果ページは、クエリの組み合わせで無限にURLが生成される可能性があるため、noindexが適切です。
Q. ページネーションの番号は連続している必要がありますか?
A. はい、連続していることが望ましいです。
/page/1/、/page/3/、/page/5/ のように飛び飛びになると、ユーザー体験が悪く、クローラーも理解しにくくなります。
Q. 表示順序(新しい順、古い順)でURLを分けるべき?
A. 基本的には、1つの順序をデフォルトとし、他の順序はパラメータで対応することを推奨します。
例:
・/blog/(デフォルト:新しい順)
・/blog/?order=oldest(古い順)
パラメータ付きのURLは、canonicalでデフォルトに正規化するか、noindexを検討してください。
まとめ:ページネーションを最適化してSEO効率を高めよう
本記事では、ページネーションのSEO対策について徹底解説しました。
現在のベストプラクティス
各ページに自己参照canonicalを設定、各ページに固有のタイトル・メタディスクリプション、適切な内部リンク構造(前後・ページ番号)、クローラーがアクセス可能な状態を維持、rel=”prev/next”はGoogle向けには不要などがポイントです。
避けるべき間違い
すべてのページを1ページ目にcanonical設定しない、2ページ目以降すべてをnoindexにしない、robots.txtでページネーションをブロックしない、JavaScriptのみでの実装を避けるなどに注意しましょう。
無限スクロール・Load More使用時の対策
ページネーションURLを併用、History APIでURLを更新、noscriptでフォールバックを提供などが必要です。
ページネーションは、テクニカルSEOの重要な要素です。本記事で紹介した方法を参考に、ページネーションを最適化し、SEO効率を高めてください。
関連記事として、canonicalタグの正しい使い方、noindexタグの使い方、サイト構造設計の基本も合わせてご覧ください。