検索エンジンの仕組みを図解|クロール・インデックス・ランキングの基本を理解する
検索エンジンがどのように動いているかを図解で解説。クロール・インデックス・ランキングの3ステップと、Googleに正しく評価されるサイトの条件を初心者向けにわかりやすく説明します。
「検索エンジンってどうやって動いているの?」 「なぜ自分のサイトは検索結果に表示されないの?」 「Googleはどうやって順位を決めているの?」
SEO対策を効果的に行うには、まず検索エンジンの仕組みを理解することが重要です。仕組みがわかれば、「何をすべきか」「何を避けるべきか」が自然と見えてきます。
この記事では、検索エンジン(主にGoogle)が動く仕組みを、3つのステップに分けてわかりやすく解説します。
検索エンジンの全体像
まず、検索エンジンの全体像を理解しましょう。
検索エンジンとは
検索エンジンとは、インターネット上の膨大な情報の中から、ユーザーが入力したキーワードに関連するWebページを見つけ出し、表示するシステムです。
代表的な検索エンジンには以下があります。
- Google:世界シェア90%以上
- Yahoo!:日本では人気だが、検索技術はGoogleを採用
- Bing:Microsoftの検索エンジン
- Baidu:中国の検索エンジン
SEOとは?初心者にもわかる検索エンジン最適化の仕組みと重要性【2025年版】でも触れましたが、日本では実質的にGoogleの検索結果がすべてと言っても過言ではありません。この記事でも、Googleを前提に解説します。
検索エンジンの3つのステップ
検索エンジンは、以下の3つのステップで動作しています。
- クロール(Crawl):Webページを発見・収集する
- インデックス(Index):収集した情報をデータベースに登録する
- ランキング(Ranking):検索クエリに対して順位を決める
この3つのステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1:クロール(Crawl)
クロールとは
クロールとは、Googleのプログラムがインターネット上のWebページを巡回し、情報を収集することです。
このプログラムは「クローラー」または「Googlebot(グーグルボット)」と呼ばれます。まるでクモ(Spider)が糸を辿るように、リンクからリンクへと移動しながらWebページを発見していきます。
クローラーの動き方
クローラーは以下のような流れで動作します。
- 既知のURLリストを起点にする
- ページ内のリンクを辿って新しいページを発見
- 発見したページの情報を収集
- XMLサイトマップに記載されたURLも確認
- 以前クロールしたページの更新も確認
クローラーは24時間365日、膨大な数のWebページを巡回しています。
クロールされやすいサイトの条件
クローラーに効率よく巡回してもらうには、以下の点に注意が必要です。
1. リンク構造が適切
内部リンクの貼り方完全ガイド|回遊率を高めてSEO評価を底上げするテクニックでも解説していますが、ページ同士が適切にリンクで繋がっていることが重要です。リンクが切れていたり、孤立したページがあると、クローラーが到達できません。
2. XMLサイトマップを設置
サイトマップ(XML/HTML)とは?Googleにページを正しく認識させるSEO設定を参考に、XMLサイトマップを作成してGoogle Search Consoleに登録しましょう。これにより、クローラーが効率よくサイト全体を把握できます。
3. robots.txtが適切に設定されている
robots.txtは、クローラーに「このページはクロールしないで」と指示するファイルです。誤った設定をすると、重要なページがクロールされなくなります。
4. 表示速度が速い
ページの読み込みが遅いと、クローラーは効率を下げるため、クロール頻度が落ちる可能性があります。
クロールの確認方法
Google Search Consoleを使えば、自社サイトのクロール状況を確認できます。
- クロール統計情報:Googleがサイトをどれくらいクロールしているか
- インデックスカバレッジ:クロールの結果、どのページがインデックスされたか
ステップ2:インデックス(Index)
インデックスとは
インデックスとは、クローラーが収集した情報をGoogleの巨大なデータベースに登録・整理することです。
図書館に例えると、クロールは「本を集めてくる作業」、インデックスは「集めた本を書棚に整理して収納する作業」です。
インデックスされていないページは、どんなに素晴らしい内容でも検索結果に表示されることはありません。
インデックスで行われる処理
インデックスでは、以下のような処理が行われます。
1. ページ内容の解析
- テキストの内容を分析
- 画像や動画の識別
- ページの主題・テーマを特定
- 言語の判定
2. 重複コンテンツのチェック
同じ内容のページが複数ある場合、どれを「正規(canonical)」として扱うかを判断します。
3. 構造化データの解析
構造化データ(Schema.org)が実装されている場合、その情報も解析してデータベースに格納します。
4. ページ品質の評価
ページの品質を判断し、インデックスするかどうか、どのように評価するかを決定します。
インデックスされない原因
せっかくクロールされても、インデックスされないことがあります。主な原因は以下の通りです。
1. noindexタグが設定されている
ページに<meta name="robots" content="noindex">が設定されていると、Googleはそのページをインデックスしません。
2. 重複コンテンツと判断された
他のページと内容が似すぎていると、重複コンテンツとしてインデックスされないことがあります。
3. 品質が低いと判断された
内容が薄い、価値がないとGoogleが判断した場合、インデックスから除外されることがあります。
4. canonical設定の問題
canonicalタグで別のURLを正規として指定していると、元のURLはインデックスされません。
インデックス状況の確認方法
インデックス状況を確認する方法はいくつかあります。
site:検索
Googleで「site:自社ドメイン」と検索すると、インデックスされているページの一覧が表示されます。
site:omniweb.jp
Google Search Console
より正確な情報は、Google Search Consoleの「インデックス作成」>「ページ」で確認できます。
URL検査ツール
特定のURLがインデックスされているかは、Search Consoleの「URL検査」ツールで確認できます。
ステップ3:ランキング(Ranking)
ランキングとは
ランキングとは、ユーザーが検索したキーワード(クエリ)に対して、インデックスされた膨大なページの中から最適なものを選び、順位をつけて表示することです。
これがSEOで最も重要な部分であり、「検索アルゴリズム」と呼ばれる複雑な計算式によって順位が決定されます。
Googleのランキング要素
Googleは200以上のランキング要素があると言われています。公式に発表されているわけではありませんが、主要な要素として以下が知られています。
1. コンテンツの関連性
検索クエリとページ内容がどれだけ関連しているか。キーワードの出現位置、出現回数、文脈などが考慮されます。
2. コンテンツの品質
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が重視されます。特にYMYL(お金や健康に関するテーマ)では厳しく評価されます。
3. 被リンク(バックリンク)
他のサイトからのリンクは、そのページの「投票」のようなもの。質の高いサイトからのリンクほど価値があります。
4. ユーザー体験(UX)
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?Googleが重視する表示速度と安定性の指標で解説しているCore Web Vitalsなど、ページの使いやすさが評価されます。
5. モバイル対応
スマートフォンで適切に表示されるかどうか。Googleはモバイルファーストインデックスを採用しているため、非常に重要です。
6. ページ速度
「ホームページが重い」を解決!表示速度を高速化させる7つの改善テクニックで解説しているように、表示速度は重要なランキング要素です。
7. SSL化(HTTPS)
セキュアな接続(https://)は、ランキング要素の一つです。
8. ユーザー行動
クリック率、滞在時間、直帰率などのユーザー行動データも、間接的に評価に影響すると考えられています。
検索意図(サーチインテント)の重要性
ランキングにおいて最も重要なのは、検索意図を満たしているかどうかです。
同じキーワードでも、ユーザーが求めている情報は異なります。Googleは検索意図を以下の4種類に分類しています。
| 意図 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| Know(知りたい) | 情報を得たい | 「SEO とは」 |
| Do(したい) | 何かを実行したい | 「SEO対策 方法」 |
| Go(行きたい) | 特定のサイトに行きたい | 「Google Search Console」 |
| Buy(買いたい) | 商品を購入したい | 「SEOツール おすすめ」 |
検索意図に合ったコンテンツを提供することが、上位表示の鍵です。
クロール・インデックス・ランキングを改善する方法
各ステップを改善するための具体的な対策をまとめます。
クロール改善のチェックリスト
- [ ] XMLサイトマップを作成・送信しているか
- [ ] robots.txtが適切に設定されているか
- [ ] 内部リンクが適切に設置されているか
- [ ] 表示速度は問題ないか
- [ ] リンク切れ(404エラー)はないか
- [ ] JavaScriptでレンダリングされるコンテンツへの対応はできているか
インデックス改善のチェックリスト
- [ ] 重要なページにnoindexが設定されていないか
- [ ] 重複コンテンツが発生していないか
- [ ] canonicalタグは適切に設定されているか
- [ ] コンテンツの品質は十分か
- [ ] Search Consoleでインデックスエラーをチェックしているか
ランキング改善のチェックリスト
- [ ] ターゲットキーワードが適切に含まれているか
- [ ] 検索意図に応えるコンテンツになっているか
- [ ] E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を示せているか
- [ ] モバイルフレンドリーか
- [ ] 表示速度(Core Web Vitals)は問題ないか
- [ ] 内部リンク・外部リンクは適切か
よくある質問
Q1. クロールされてからインデックスまでどれくらいかかる?
ページや状況によりますが、数時間〜数週間程度です。新しいサイトや更新頻度が低いサイトは時間がかかる傾向があります。
Search Consoleの「URL検査」から「インデックス登録をリクエスト」することで、早めにインデックスしてもらえることがあります。
Q2. インデックスされているのに順位がつかないのはなぜ?
インデックスされても、ランキングで評価されなければ上位表示されません。コンテンツの品質、競合の強さ、サイト全体の評価などが影響します。
Q3. Googleはすべてのページをクロールしている?
いいえ。Googleには「クロールバジェット」という概念があり、サイトごとにクロールする上限が決まっています。大規模サイトでは、すべてのページがクロールされない可能性があります。
まとめ
検索エンジンの仕組みについて解説しました。
この記事のポイント
- 検索エンジンは「クロール」「インデックス」「ランキング」の3ステップで動作
- クロールはクローラーがWebページを巡回・収集する作業
- インデックスは収集した情報をデータベースに登録する作業
- ランキングは検索クエリに対して順位を決定する作業
- 各ステップを最適化することがSEO対策の基本
検索エンジンの仕組みを理解することで、SEO対策で「何をすべきか」が明確になります。
SEO対策の基本|「ホームページ」で検索上位表示させるために必要な3つのことも参考に、効果的なSEO対策を実施していきましょう。