ECサイトにWeb広告が必要な理由
EC(電子商取引)市場は年々拡大を続けており、競争も激化しています。このような環境でECサイトが売上を伸ばすためには、Web広告の戦略的な活用が欠かせません。
ECサイトがWeb広告を活用すべき理由は、主に以下の5点です。
1. 購入意欲の高いユーザーに直接アプローチ
Web広告では、「〇〇 通販」「△△ 購入」など、購入意欲の高いキーワードで検索しているユーザーにピンポイントでアプローチできます。すでに買いたいと思っているユーザーに商品を見せられるため、高いコンバージョン率が期待できます。
2. 商品の魅力を視覚的に伝えられる
ショッピング広告やSNS広告では、商品画像を直接表示できます。ユーザーは広告を見た時点で商品のイメージを把握でき、興味を持ったユーザーだけがクリックするため、効率的な集客が可能です。
3. カート離脱ユーザーを取り戻せる
リマーケティング(リターゲティング)広告を活用すれば、商品を見たけど買わなかったユーザー、カートに入れたけど購入しなかったユーザーに再アプローチできます。これにより、取りこぼしていた売上を回収できます。
4. 詳細な効果測定と最適化
Web広告では、広告費に対していくらの売上が発生したか(ROAS)を正確に測定できます。商品別、広告別の効果を分析し、PDCAを回すことで、継続的に効率を改善できます。
5. 認知から購入までの全プロセスをカバー
新規ユーザーへの認知拡大から、比較検討層へのアプローチ、購入直前のユーザーへの後押しまで、購買プロセス全体に対応した広告を展開できます。
本記事では、ECサイトのWeb広告運用について、活用すべき広告媒体から具体的な運用方法まで詳しく解説します。Web広告とは?種類と特徴を徹底比較と合わせて参考にしてください。
ECサイトに効果的な広告媒体

ECサイトの集客・売上拡大に効果的な広告媒体を解説します。
Googleショッピング広告
ECサイトにとって最も効果的な広告フォーマットの1つです。
特徴
・商品画像、価格、店舗名が検索結果に直接表示
・商品フィードを基に自動で広告が生成
・購入意欲の高いユーザーにリーチ
・クリック単価が比較的低い傾向
表示される場所
・Google検索結果の上部(ショッピングタブ)
・Google検索結果のサイドバー
・Googleショッピング
・YouTube、Gmail、Discoverなど(P-MAX経由)
メリット
・商品画像で視覚的に訴求できる
・価格が表示されるため、興味のあるユーザーだけがクリック
・多数の商品を効率的に広告配信できる
・コンバージョン率が高い傾向
必要な準備
・Google Merchant Centerアカウント
・商品フィード(商品データ)の作成・登録
・Google広告アカウントとの連携
Google検索広告
特定のキーワードで検索するユーザーにテキスト広告を表示します。
特徴
・検索キーワードに連動して表示
・購入意欲の高い顕在層にアプローチ
・ブランド名、商品カテゴリなどで出稿
ECサイトでの活用シーン
・ブランド名検索への対応
・「〇〇 通販」「△△ 購入」などの購入系キーワード
・競合ブランド名での出稿(注意が必要)
Google広告の詳細については、Google広告とは?仕組みと始め方完全ガイドを参照してください。
P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーン
Googleの全広告枠に自動で配信される、AIドリブンのキャンペーンです。
特徴
・検索、ショッピング、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail、マップに一括配信
・機械学習による自動最適化
・アセット(画像、テキスト、動画)を入稿すると自動で広告を生成
ECサイトでのメリット
・運用工数の削減
・幅広いユーザーにリーチ
・コンバージョン最適化が強力
注意点
・配信面ごとの細かいコントロールが難しい
・ブラックボックス的な部分がある
・十分なコンバージョンデータが必要
Googleディスプレイ広告(GDN)
Googleのパートナーサイトにバナー広告を表示します。
ECサイトでの活用シーン
・新商品の認知拡大
・リマーケティング(後述)
・ブランド認知の向上
Meta広告(Facebook/Instagram)
視覚的な訴求に優れ、ECサイトと相性の良い広告媒体です。
特徴
・商品画像や動画で魅力を伝えられる
・詳細なターゲティングが可能
・カタログ広告(ダイナミック広告)が強力
・Instagram Shoppingとの連携
効果的な広告フォーマット
・カルーセル広告:複数商品を1つの広告で紹介
・コレクション広告:カタログのように商品を表示
・ダイナミック広告:閲覧した商品を自動で表示
・動画広告:商品の使用シーンを紹介
Instagram広告の詳細については、Instagram広告のクリエイティブ作成術を参照してください。
LINE広告
日本最大のユーザー数を持つLINEに広告を配信します。
ECサイトでの活用ポイント
・幅広い年齢層へのリーチ
・LINE公式アカウントとの連携
・リピーター育成に効果的
LINE広告の詳細については、LINE広告の特徴と始め方を参照してください。
TikTok広告
若年層へのリーチと、バイラル効果が期待できます。
ECサイトでの活用シーン
・トレンド感のある商品の訴求
・若者向けアパレル、コスメなど
・UGC風の動画広告
TikTok広告の詳細については、TikTok広告の可能性と始め方を参照してください。
Pinterest広告
ビジュアル検索エンジンとして、購買意欲の高いユーザーにリーチできます。
特徴
・「欲しいもの」を探しているユーザーが多い
・ファッション、インテリア、DIYとの相性が良い
・ショッピングアドが利用可能
アフィリエイト広告
成果報酬型の広告で、リスクを抑えた集客が可能です。
特徴
・成果(購入)が発生した場合のみ費用が発生
・アフィリエイターが商品を紹介
・A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマースなど
Googleショッピング広告の始め方と最適化

ECサイトにとって最重要の広告フォーマット、Googleショッピング広告について詳しく解説します。
Googleショッピング広告の仕組み
基本的な流れ
1. Google Merchant Centerに商品フィードを登録
2. Google広告アカウントと連携
3. ショッピングキャンペーンを作成
4. 検索クエリに基づいて自動で広告が表示
5. ユーザーがクリックすると商品ページに遷移
キーワード設定は不要
ショッピング広告では、キーワードを設定する必要がありません。商品フィードの情報(商品名、説明文、カテゴリなど)に基づいて、関連する検索クエリに自動でマッチングされます。
商品フィードの作成
商品フィードは、ショッピング広告の成否を決める最重要要素です。
必須属性
・id:商品固有のID
・title:商品名
・description:商品説明
・link:商品ページのURL
・image_link:商品画像のURL
・availability:在庫状況
・price:価格
・brand:ブランド名
・gtin/mpn:商品コード
・condition:商品の状態(新品、中古など)
推奨属性
・additional_image_link:追加画像
・product_type:商品カテゴリ(自社定義)
・google_product_category:Googleの商品カテゴリ
・sale_price:セール価格
・shipping:送料情報
・custom_label:カスタムラベル(後述)
商品フィードの最適化ポイント
1. 商品タイトルの最適化
商品タイトルは、検索クエリとのマッチングに最も影響します。
最適化のポイント:
・重要なキーワードを前方に配置
・ブランド名、商品名、特徴を含める
・文字数は150文字まで使える(表示は70文字程度)
・検索されやすい言葉を使う
例:
×「Tシャツ 白」
○「【ABC brand】メンズ 白Tシャツ 綿100% Mサイズ 無地 クルーネック」
2. 商品説明の最適化
・商品の特徴、素材、サイズなどを詳しく記載
・関連キーワードを自然に含める
・5,000文字まで記載可能
3. 商品画像の最適化
・高品質な画像を使用(最低100×100px、推奨800×800px以上)
・白背景が基本(ファッションは着用画像も可)
・商品が画像の75%以上を占める
・ロゴ、ウォーターマーク、テキストは禁止
4. 価格の最適化
・ランディングページの価格と一致させる
・セール価格がある場合はsale_priceを設定
・通貨を正しく設定
5. カスタムラベルの活用
カスタムラベル(custom_label_0〜4)を使うと、独自の分類で商品をグループ化できます。
活用例:
・利益率(高/中/低)
・季節(春夏/秋冬)
・ベストセラー/新商品
・価格帯(〜1,000円/〜5,000円/〜10,000円)
ショッピングキャンペーンの構成
キャンペーン構造の例
・キャンペーン1:ブランド商品(高優先度)
・キャンペーン2:カテゴリA(中優先度)
・キャンペーン3:カテゴリB(中優先度)
・キャンペーン4:全商品(低優先度、キャッチオール)
商品グループの分け方
・ブランド別
・カテゴリ別
・カスタムラベル別(利益率、季節など)
・価格帯別
入札戦略
主な入札戦略
・目標ROAS:設定したROAS(広告費用対効果)を目標に最適化
・コンバージョン値の最大化:予算内で売上を最大化
・拡張クリック単価:手動入札をベースに自動調整
・手動入札:完全に手動でCPCを設定
推奨
十分なコンバージョンデータ(月30件以上)がある場合は、「目標ROAS」または「コンバージョン値の最大化」がおすすめです。
リマーケティング広告の活用
リマーケティング(リターゲティング)は、ECサイトにとって最も費用対効果の高い広告手法の1つです。
リマーケティングとは
リマーケティングとは、過去にサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。
なぜ効果的なのか
・すでに商品に興味を持っているユーザーにアプローチ
・購入の検討段階にあるユーザーを後押し
・ブランドの記憶を維持
・カート離脱ユーザーの回収
リマーケティングの種類
1. 標準リマーケティング
サイト訪問者に対して、静的なバナー広告を表示します。
活用例:
・サイト訪問者全体にブランド広告を表示
・特定のカテゴリを見たユーザーにそのカテゴリの広告を表示
2. ダイナミックリマーケティング
ユーザーが閲覧した商品を、自動で広告に表示します。ECサイトでは最も効果的な手法です。
仕組み:
・ユーザーがサイトで商品Aを閲覧
・後日、別のサイトを見ているときに商品Aの広告が表示
・クリックすると商品Aのページに直接遷移
必要な準備:
・商品フィード(Google Merchant Center)
・リマーケティングタグ(商品IDを送信)
・ダイナミックリマーケティングキャンペーン
3. カート離脱リマーケティング
カートに商品を入れたが購入しなかったユーザーにアプローチします。
最も購入に近いユーザーなので、高いコンバージョン率が期待できます。
4. 購入者へのリマーケティング
過去に購入したユーザーに、関連商品やリピート購入を促します。
活用例:
・消耗品のリピート購入促進
・関連商品のクロスセル
・新商品の案内
リマーケティングオーディエンスの設計
基本的なオーディエンス
・全サイト訪問者(過去30日)
・商品ページ閲覧者
・カート追加者
・購入完了者(除外または別施策用)
リテンション期間の目安
・カート離脱:3日〜7日(短期間で強めにアプローチ)
・商品閲覧:7日〜14日
・サイト訪問:14日〜30日
・長期リマーケティング:30日〜90日
セグメント例
・過去7日以内のカート離脱者(高優先度)
・過去7日以内の商品閲覧者(中優先度)
・過去8〜30日のサイト訪問者(低優先度)
・過去30日の購入者(除外またはクロスセル用)
プラットフォーム別のリマーケティング
Googleリマーケティング
・GDN(ディスプレイネットワーク)で配信
・YouTubeでも配信可能
・ダイナミックリマーケティングが強力
Meta(Facebook/Instagram)リマーケティング
・カスタムオーディエンスで設定
・ダイナミック広告(Advantage+ カタログ広告)
・InstagramとFacebookの両方に配信
LINE広告リマーケティング
・LINEタグでオーディエンス作成
・LINE公式アカウントとの連携
リマーケティングの注意点
フリークエンシーキャップの設定
同じユーザーに広告を表示しすぎると、ブランドイメージを損なう可能性があります。1日あたり、または週あたりの表示回数に上限を設定しましょう。
目安:1日3〜5回、週15〜20回程度
購入者の除外
すでに購入したユーザーには、同じ商品の広告を表示しないようにしましょう(リピート商品は除く)。
プライバシーへの配慮
ユーザーにとって「追跡されている」と感じさせないよう、適切な頻度と期間で配信しましょう。
SNS広告でのEC集客
SNS広告は、認知拡大から購入促進まで幅広く活用できます。
Meta広告(Facebook/Instagram)
ECサイトに効果的なキャンペーン目的
・売上(コンバージョン):購入を直接促進
・トラフィック:サイトへの誘導
・リード:メルマガ登録など
効果的な広告フォーマット
1. カルーセル広告
・複数商品を1つの広告で紹介
・スワイプで商品を閲覧
・商品ごとに異なるリンク先を設定可能
2. コレクション広告
・カバー画像/動画+複数の商品画像
・タップするとフルスクリーンのカタログ体験
・インパクトのある見せ方が可能
3. ダイナミック広告(Advantage+ カタログ広告)
・商品カタログと連携
・閲覧した商品を自動で表示
・リターゲティングと新規獲得の両方に対応
商品カタログの設定
Meta広告でダイナミック広告を使うには、商品カタログの設定が必要です。
手順:
1. コマースマネージャでカタログを作成
2. 商品フィードをアップロード(手動/自動連携)
3. Metaピクセルで商品イベントを計測
4. Advantage+ カタログ広告キャンペーンを作成
Metaピクセルの詳細については、Meta広告のピクセル設定とコンバージョン計測を参照してください。
Instagram Shopping
Instagramの投稿やストーリーズから直接商品ページに誘導できる機能です。
メリット
・投稿から直接購入ページに遷移
・ショッピングタブへの露出
・広告との相乗効果
設定手順
1. Instagramビジネスアカウントを設定
2. Facebookページと連携
3. 商品カタログを作成・連携
4. ショッピング機能の審査を申請
5. 投稿に商品タグを追加
TikTok広告のEC活用
効果的な活用方法
・UGC風の商品紹介動画
・「買ってよかった」系のコンテンツ
・開封動画、使用レビュー
・TikTok Shopとの連携(対応地域のみ)
クリエイティブのポイント
・広告感を抑えた自然な動画
・最初の1秒でインパクト
・トレンドの音楽やエフェクトを活用
・商品の魅力を短時間で伝える
ECサイトのターゲティング戦略

ECサイトの広告で効果的なターゲティング戦略を解説します。
購買ファネル別のアプローチ
認知層(Awareness)
まだ商品やブランドを知らないユーザー。
アプローチ:
・興味関心ターゲティング
・類似オーディエンス
・動画広告でブランドストーリーを伝える
・YouTube広告、TikTok広告
興味関心層(Interest)
商品カテゴリに興味はあるが、まだ購入を検討していないユーザー。
アプローチ:
・カテゴリ関連のキーワード広告
・Instagram/Pinterest広告
・コンテンツマーケティングとの連携
検討層(Consideration)
購入を検討し、比較しているユーザー。
アプローチ:
・商品名、ブランド名の検索広告
・ショッピング広告
・比較サイト、レビューサイトへの露出
購入層(Purchase)
購入直前のユーザー。
アプローチ:
・リマーケティング
・カート離脱リマーケティング
・限定オファー、送料無料などの後押し
リピート層(Loyalty)
過去に購入したユーザー。
アプローチ:
・購入者リストへのリマーケティング
・メールマーケティング
・LINE公式アカウント
・クロスセル、アップセル
類似オーディエンス(Lookalike)の活用
既存顧客に似たユーザーをターゲティングする手法です。
ソースオーディエンスの例
・購入者リスト
・高額購入者リスト
・リピート購入者リスト
・メルマガ登録者リスト
類似度の設定
・1%類似:最も似ているが、リーチは小さい
・5%類似:バランスが良い
・10%類似:リーチは大きいが、精度は下がる
新規獲得には類似オーディエンスが効果的です。まずは購入者の1%類似から始めて、徐々に拡大するのがおすすめです。
興味関心ターゲティング
SNS広告では、ユーザーの興味関心に基づいたターゲティングが可能です。
商品カテゴリ別の例
・アパレル:ファッション、特定ブランド、ショッピング
・コスメ:美容、スキンケア、メイクアップ
・家電:テクノロジー、ガジェット
・インテリア:インテリアデザイン、DIY、引っ越し
・食品:料理、グルメ、健康食品
効果測定とROAS改善
ECサイトの広告運用で最も重要な指標がROAS(広告費用対効果)です。
ECサイトで見るべき指標
主要指標
・売上(コンバージョン値)
・ROAS(広告費用対効果)= 売上 ÷ 広告費 × 100%
・CPA(顧客獲得単価)= 広告費 ÷ 購入件数
・購入件数
中間指標
・クリック数、CTR、CPC
・カート追加数、カート追加率
・チェックアウト開始数
・CVR(コンバージョン率)= 購入件数 ÷ クリック数
ROAS の目安
ROASの目標値は、商品の利益率によって異なります。
例:
・利益率50%の場合:ROAS 200%以上で損益分岐
・利益率30%の場合:ROAS 333%以上で損益分岐
計算式:損益分岐ROAS = 100% ÷ 利益率
コンバージョントラッキングの設定
正確な効果測定のために、コンバージョントラッキングを正しく設定しましょう。
Google広告
・購入完了イベントをコンバージョンとして設定
・コンバージョン値(売上金額)を送信
・拡張コンバージョンの設定(推奨)
Meta広告
・Metaピクセルを設置
・購入イベント(Purchase)を設定
・コンバージョンAPIの設定(推奨)
計測すべきイベント
・PageView(ページ閲覧)
・ViewContent(商品閲覧)
・AddToCart(カート追加)
・InitiateCheckout(チェックアウト開始)
・Purchase(購入完了)
ROAS改善のポイント
1. 商品レベルの分析
商品ごとにROASを分析し、利益を生んでいる商品と損失を出している商品を把握します。
対策:
・ROAS の高い商品に予算を集中
・ROAS の低い商品は入札を下げるか停止
・カスタムラベルで利益率別に管理
2. オーディエンスの最適化
・リマーケティング(高ROAS)への予算配分を増やす
・効果の低いオーディエンスを除外
・類似オーディエンスの類似度を調整
3. 入札戦略の見直し
・目標ROASを設定した自動入札
・十分なコンバージョンデータを蓄積してから自動入札に移行
・商品グループごとに目標ROASを設定
4. クリエイティブの改善
・CTRの高いクリエイティブを分析
・商品画像の品質向上
・広告コピーのABテスト
5. ランディングページの改善
広告のROASは、ランディングページ(商品ページ)のCVRにも左右されます。
改善ポイント:
・ページ読み込み速度の改善
・商品画像、説明文の充実
・レビュー、口コミの表示
・カートへの導線の最適化
LP改善の詳細については、LPのCVR改善チェックリストを参照してください。
ECサイト広告の実践テクニック
ECサイトの広告運用で使える実践的なテクニックを紹介します。
季節・イベントに合わせた運用
年間の主要イベント
・1月:初売り、新春セール
・2月:バレンタイン
・3月:新生活準備、卒業・入学
・5月:母の日、GW
・6月:父の日、夏のボーナス
・7月〜8月:夏物セール、お盆
・9月:秋物新作
・10月:ハロウィン
・11月:ブラックフライデー、サイバーマンデー
・12月:クリスマス、年末年始
イベント対応のポイント
・2〜4週間前から広告を強化
・イベント専用のクリエイティブを用意
・特別オファー、限定商品を訴求
・予算を増額
在庫状況に応じた運用
在庫切れ商品の対応
・在庫切れ商品はフィードから除外(または自動で除外される設定)
・在庫復活時に広告を再開
・在庫僅少の商品は入札を調整
在庫過多商品の対応
・在庫過多の商品はセール価格で訴求
・広告予算を増額してプッシュ
・カスタムラベルで管理
新商品の立ち上げ
ローンチ戦略
1. ティーザー期間:SNSで予告
2. ローンチ:広告予算を集中投下
3. 定常運用:効果を見ながら最適化
広告施策
・既存顧客へのリマーケティング
・メルマガとの連携
・インフルエンサーマーケティングとの連携
カート離脱対策
広告でのアプローチ
・カート離脱リマーケティング(最重要)
・「お忘れではありませんか?」のメッセージ
・限定オファー(送料無料、〇%OFFなど)
サイト側での対策
・カート離脱時のポップアップ
・カート離脱メール
・決済方法の拡充
・カートの保存機能
ECサイト広告の成功事例
ECサイトのWeb広告活用事例を紹介します。
事例1:アパレルEC(Googleショッピング + Meta広告)
課題
売上を拡大したいが、広告費が増えるとROASが悪化してしまう。
施策
・Googleショッピング広告の商品フィードを最適化(タイトル、画像)
・カスタムラベルで利益率別に商品を分類し、入札を調整
・Meta広告でダイナミック広告を展開
・カート離脱リマーケティングを強化
結果
・売上:前年比150%
・ROAS:280% → 420%に改善
・カート離脱リマーケティングのROAS:800%
事例2:コスメEC(Instagram広告 + インフルエンサー連携)
課題
新規顧客の獲得が頭打ちになっていた。
施策
・Instagram広告でUGC風のクリエイティブを展開
・リール広告で商品の使用シーンを動画で紹介
・インフルエンサーのコンテンツを広告として二次利用
・購入者の類似オーディエンスにターゲティング
結果
・新規顧客獲得数:前月比200%
・CPA:3,500円 → 2,200円に改善
・Instagram経由の売上が全体の35%に
事例3:家電EC(P-MAX + 検索広告)
課題
運用工数が限られる中で、効率的に広告を運用したい。
施策
・P-MAXキャンペーンで全商品を自動配信
・ブランド名検索は検索広告で別途出稿
・高額商品は別キャンペーンで手動管理
結果
・運用工数:50%削減
・売上:前年比120%
・ROAS:350%を維持
まとめ:ECサイトの広告運用で売上最大化

ECサイトの広告運用戦略について詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
【効果的な広告媒体】
・Googleショッピング広告:ECサイトの基本中の基本
・P-MAXキャンペーン:自動最適化で効率的に配信
・Meta広告(ダイナミック広告):SNSでのリターゲティングに効果的
・リマーケティング:最もROASが高い施策
【商品フィードの最適化】
・商品タイトルにキーワードを含める
・高品質な商品画像を使用
・カスタムラベルで商品を分類
・価格、在庫情報を正確に
【リマーケティングの活用】
・カート離脱ユーザーへのアプローチ(最重要)
・ダイナミックリマーケティングで閲覧商品を表示
・適切なフリークエンシーキャップ
・購入者の除外を忘れずに
【ROAS改善のポイント】
・商品レベルで効果を分析
・高ROASの商品・オーディエンスに予算集中
・目標ROASの自動入札を活用
・ランディングページの改善も重要
ECサイトの広告運用は、正しい設定と継続的な最適化により、大きな売上貢献が期待できます。まずはGoogleショッピング広告とリマーケティングから始めて、効果を見ながら施策を拡大していきましょう。
Web広告の基本についてはWeb広告とは?種類と特徴を徹底比較、Google広告についてはGoogle広告とは?仕組みと始め方完全ガイド、LP改善についてはLPのCVR改善チェックリストもあわせてご覧ください。