「ブログ記事のアイキャッチに、Google画像検索で見つけた画像を無断で使ってしまった…」
「競合サイトの商品画像を参考程度に掲載したけど、これって違法?」
Webサイト運営において、文章のコピー(コピペ)だけでなく、**画像の無断転載**は、**著作権法に違反する重大な違法行為**です。特に画像は、インターネット上で簡単にコピーできてしまうため、「誰も見ていないだろう」という安易な気持ちで利用してしまいがちです。
しかし、著作権侵害が発覚した場合、**高額な損害賠償請求**や、**企業イメージの決定的な失墜**といった、計り知れないリスクを負うことになります。
著作権とは、**著作者が持つ「財産的な権利」であり、許可なく利用することは他人の財布からお金を盗むのと同義**なのです。
この記事でわかること
- ✅ 著作権侵害が発覚した場合の「2つの重大なリスク」
- ✅ 違法とならない「引用」として認められるための4つのルール
- ✅ 商用利用OKのフリー素材を使う際の「2つの落とし穴」
- ✅ 著作権と肖像権(人物の写り込み)の違い
この記事では、**ホームページ運営者が絶対に知っておくべき著作権の基本と、法的リスクを回避するための安全な画像利用法**をプロが解説します。
著作権侵害の基本:財産権と人格権
著作権法が守る権利は、大きく分けて2種類あります。著作権侵害とは、これらの権利を侵害する行為を指します。
| 権利の種類 | 内容 | 侵害行為の例 |
|---|---|---|
| 著作財産権 | 著作物を**利用してお金を得る**権利。(例:複製権、公衆送信権) | **無断で複製・アップロード**する行為、有料画像を無料で利用する行為。 |
| 著作人格権 | 著作者の**名誉や感情を守る**権利。(例:氏名表示権、同一性保持権) | 画像を**無断でトリミング**したり、**作者名を消したり**する行為。 |
侵害が発覚した場合の2つの重大なリスク
-
**1. 差止請求・損害賠償請求:**
著作者は画像の利用停止と、過去の利用に対する損害賠償(画像利用料の数倍など)を請求できます。 -
**2. 刑事罰:**
悪質なケースでは、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
違法とならないために:引用の正しい4つのルール
他者の著作物を「引用」として利用する場合に限り、著作者の許可なく掲載が認められます。ただし、以下の4つのルールをすべて満たす必要があります。
適法な引用の4要件
- 1. 主従関係の明確化(引用の範囲):
- あなたの文章(主)がメインであり、引用する画像(従)はあくまで補助的な役割であること。**画像がメインコンテンツになってはいけません。**
- 2. 明瞭区別:
- **引用部分を、カギ括弧や引用ボックスなどで明確に区別**すること。画像の場合は、画像が引用である旨を明記します。
- 3. 出典の明記:
- **著作者名と、引用元のURL(リンク)**を明確に記載すること。
- 4. 改変の禁止(同一性保持権):
- 引用する画像に**勝手に文字を入れたり、色を変えたり、トリミングしたりしない**こと。
※これらのルールを厳密に守る必要があるため、基本的には**「引用は避ける」**、または**「許可を取る」**のが最も安全です。
安全な画像利用法:フリー素材の「2つの落とし穴」
著作権侵害の心配がない「フリー素材」も、安心して利用するために確認すべきルールがあります。
落とし穴1:商用利用の可否
「無料」と「商用利用可」は異なります。**「ブログなどの個人利用はOKだが、企業サイトでの利用は有料または禁止」**という素材サイトは多いです。必ず**「利用規約」**の「商用利用(Commercial Use)」の項目を確認してください。
落とし穴2:肖像権とパブリシティ権の侵害
画像自体の著作権はクリアしても、**「人物」や「特定の建物」**が写り込んでいる場合、別の権利が絡んできます。
- ✅ **肖像権:** 許可なく顔写真を公表されない権利。(一般の人)
- ✅ **パブリシティ権:** 著名人や芸能人が、その肖像を商品・サービスの宣伝に独占的に利用する権利。
フリー素材サイトのモデル写真は基本的に許諾済みですが、**「モデルの顔を切り抜く」「悪意のある文脈で使う」**といった行為は、肖像権侵害になる可能性があります。
著作権に関するQ&A
導入時の疑問にお答えします。
Q1. 画像を自分で加工すれば著作権侵害になりませんか?
**基本的には侵害になります。**元の著作物の本質的な特徴を維持している限り、複製権や翻案権(元の著作物をもとに新しい著作物を作る権利)を侵害します。加工するにしても、著作者の許可が必要です。
Q2. 著作権はどれくらいの期間保護されますか?
原則として、**著作者の死後70年**まで保護されます。70年を経過すると「パブリックドメイン」となり、自由に利用できるようになりますが、判断が難しいため、古い画像を使う際も注意が必要です。
Q3. 制作会社が提供した画像にも著作権はありますか?
あります。契約書に**「制作した画像の著作権をクライアント(あなた)へ譲渡する」**という一文があるか確認してください。譲渡がない場合、**あなたは「利用権」を持つだけで、著作権は制作会社に残ります。**
Webサイトのコンプライアンスは、信頼の証。
著作権法に関する知識は、Webサイトを運営する上で不可欠な「リスク管理」です。
「知らなかった」では済まされない、重大な法的リスクを回避しましょう。
「著作権侵害の心配がない画像選定を任せたい」「画像の使用許可申請を代行してほしい」
その課題は、私たちOmniWebが解決します。
OmniWebなら月額4,000円で
「著作権フリーの画像」を標準提供
🖼 商用利用OKの画像選定
法的リスクがない、プロ契約のストックフォトサービスから厳選した画像を選定・利用します。
📝 著作権の譲渡契約
弊社で制作したオリジナル画像については、著作権をクライアント様に譲渡し、二次利用を可能にします。
🚫 リスク画像のチェック
お客様ご提供の画像に、著作権や肖像権の問題がないか、可能な限りチェックします。
💰 初期費用0円〜
高額な法務費用は不要。月額4,000円で、安心して集客できる環境が手に入ります。
あなたの信用を、法的リスクから守ります。
Web集客のプロが、コンプライアンスを徹底サポートします。