Web制作

製造業・工場こそホームページが必要!B2B取引を拡大させる技術力の伝え方

「ウチは特定の親会社からの仕事があるから、ホームページなんて必要ないよ」
「技術があれば、営業しなくても客は来る」

かつてはそれが正解でした。しかし、系列取引の希薄化や、調達担当者の世代交代が進む今、その常識は崩れつつあります。

現代のB2B取引において、大手メーカーの調達担当者はまずGoogleで「〇〇加工 短納期」「〇〇素材 切削」と検索して業者を探します。

つまり、ホームページがない=「存在しない会社」として、選択肢にすら入らない時代なのです。

この記事でわかること

  • ✅ なぜ「汚い工場」ほどホームページで損をしているのか
  • ✅ 調達担当者が唸る「設備リスト」と「事例」の書き方
  • ✅ 【実例】下請け脱却!Webから直取引を掴んだ工場の話
  • ✅ 機密保持(NDA)があっても技術をアピールする裏技

この記事では、日本のモノづくりを支える製造業が、Webの力を使って「価格競争に巻き込まれない強い経営」を手に入れるための戦略を解説します。

製造業にホームページが「絶対必要」な3つの理由

「名刺代わり」程度の認識では不十分です。製造業のホームページには明確な役割があります。

1. 新規取引の「信用調査」をクリアするため

新しい取引先候補が見つかった時、担当者は必ずその会社のホームページを確認します。
そこで「会社概要がない」「最終更新が10年前」だと、「この会社、経営は大丈夫か?」「廃業寸前ではないか?」と疑われ、見積もり依頼の前に候補から落とされてしまいます。

2. 「ニッチな技術」を探しているR&D部門に見つけてもらうため

大手メーカーの研究開発(R&D)部門は、試作品を作れる工場を血眼になって探しています。
「インコネル加工」「微細穴あけ」など、マニアックなキーワードで検索された時に自社が表示されれば、高単価な直取引につながります。

3. 若手人材の採用(リクルート)のため

工場の最大の課題は「人手不足」です。
今の若者は、ハローワークの求人票を見た後、必ずスマホでその会社を検索します。そこで「暗い・汚い・古い」イメージを持たれるか、「技術力があってカッコいい」と思われるかで、応募数は0か100か変わります。

B2B取引を拡大させる「技術力の伝え方」5つの鉄則

調達担当者は「美しいデザイン」を見たいのではありません。「自社の要求スペックを満たせるか」を知りたいのです。掲載すべき情報は決まっています。

掲載コンテンツ 担当者に刺さる見せ方のポイント
① 主要設備リスト
(スペック詳細)
ただ「マシニングセンタあり」ではダメです。
「メーカー名」「型番」「加工範囲(X,Y,Z軸のストローク)」「保有台数」まで詳細に書くことで、発注側は「このサイズのワークもいけるな」と判断できます。
② 加工事例
(問題解決)
完成品の写真を載せるだけでなく、「どんな課題(難削材、複雑形状など)」を「どう解決したか」というストーリーを書きます。「他社で断られた案件も対応」という一文は強力です。
③ 品質管理体制
(検査機器)
「三次元測定機」や「画像寸法測定器」の有無は、品質保証の証です。測定室の写真とともに掲載し、ISO認証があればロゴを目立つ位置に配置します。
④ 対応素材・ロット
(範囲)
「SUS304」「アルミ」「チタン」など対応素材を羅列し、SEO対策します。また、「試作1個からOK」「量産対応可」など、ロット数の許容範囲も明記しましょう。
⑤ 納期・フロー
(スピード)
「図面受け取りから最短〇日で納品」など、スピード感をアピールします。見積もり回答までの時間(例:24時間以内)を書くと、急ぎの案件が舞い込みます。

【事例】下請け体質から脱却し、Webで直取引を掴んだD社

「ホームページを変えるだけで、本当に仕事が来るのか?」
半信半疑でWebリニューアルを行った、ある金属加工工場の実例をご紹介します。

D製作所(従業員15名・板金加工)の事例

【抱えていた悩み】
売上の8割を依存していた親会社の業績が悪化し、発注が激減。新規顧客を開拓したいが、営業マンはおらず、テレアポをする時間もない。

【実施したWeb施策】
それまでの「会社案内だけのサイト」を、以下の「技術提案型サイト」にリニューアル。

  • 「試作・特急対応」の専門ページ作成:大手企業が嫌がる「短納期・小ロット」を歓迎すると明記。
  • 「VE/VA提案」事例の掲載:「溶接を曲げ加工に変えることでコストを30%下げた事例」を図解付きで紹介。
  • 工場長(職人)の顔出し:「私たちが責任を持って作ります」と、真剣に作業する写真をTOPに配置。

【結果】
公開から2ヶ月後、Web検索で見つけたという大手医療機器メーカーの開発担当者から問い合わせが発生。
「他社では断られた形状だが、D社の事例を見てできると思った」と言われ、高単価な試作案件を受注。そこから量産にも繋がり、親会社依存率を80%→50%まで下げることに成功しました。

信頼度をチェック!製造業HPコンテンツリスト30

御社のホームページは、調達担当者が知りたい情報を網羅できていますか?
このリストを埋めるだけで、SEOに強い「営業できるサイト」になります。

会社情報・信頼性

□ 会社概要(資本金・設立)
□ 代表挨拶・理念
□ 沿革(歴史)
□ 主要取引先一覧
□ ISO等の認証取得状況
□ 工場外観・内観写真
□ アクセス(大型車の可否)
□ 組織図・有資格者数

技術・設備情報

□ 保有設備リスト(詳細)
□ 加工可能な素材一覧
□ 加工可能なサイズ範囲
□ 対応可能な加工精度
□ 検査・測定機器リスト
□ CAD/CAMの対応形式
□ 表面処理・二次加工対応
□ 協力工場ネットワーク

お問い合わせ・採用

□ 加工事例(写真・解説)
□ 図面見積もりフォーム
□ 秘密保持契約(NDA)について
□ よくある質問
□ 採用情報(先輩の声)
□ インターンシップ情報

製造業のWeb制作に関するQ&A

工場の社長様からよくいただく、「Web化への懸念」にお答えします。

Q1. 図面や製品は「機密情報」なので、ホームページに載せられません。

無理に製品そのものを載せる必要はありません。
「自動車部品」「医療機器内部パーツ」といったジャンル名や、形状の特徴だけを模した「サンプル品(ダミー)」を製作して載せるのがおすすめです。それだけでも技術力は十分に伝わります。

Q2. 工場が古くて汚いので、写真を出したくないのですが…。

「汚い」と「使い込まれている」は違います。整理整頓(5S)さえされていれば、油の匂いがするような現場写真は、逆に「現場力」としての信頼につながります。プロが撮影すれば、職人の手元のアップなどを使い、雰囲気良く見せることが可能です。

Q3. パソコンを使える事務員がいなくて、更新できません。

製造業こそ、更新などの手間がかからない「運用代行付き」のサービスを選ぶべきです。社長は現場に集中し、Webの更新は制作会社に丸投げするスタイルが最も効率的です。

Q4. 英語対応はしたほうがいいですか?

海外からの引き合いを狙うなら必須ですが、まずは国内の足場を固めるなら日本語だけで十分です。将来的に必要になったタイミングで、翻訳機能を追加するのがコストを抑えるコツです。

技術はある、あとは「伝える」だけ。

日本の製造業の技術力は世界一です。しかし、「知られていない」ことは「存在しない」のと同じです。

自社の技術を求めている誰かに届けるために、ホームページという「24時間働く営業マン」を雇いませんか?

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