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介護・福祉施設のホームページ制作|利用者と家族に安心感を与えるデザインのポイント

「施設の空きが出ても、なかなか次の入居者が決まらない…」
「求人を出しても応募が来ない。来てもすぐに辞めてしまう…」

介護・福祉業界において、ホームページは単なる看板ではありません。大切な家族を預ける場所として「ここなら安心できるか?」を判断される最初の関門です。

実は、施設を探している家族の8割以上が、「ホームページの雰囲気」だけで見学に行くかどうかを決めています。

この記事でわかること

  • ✅ 「家族」が検索するときに求めている情報の正体
  • ✅ 安心感を与える「色」と「文字」のルール
  • ✅ 入居率と採用率を同時に上げるコンテンツ術
  • ✅ 【実例】ブログ発信で満床になった施設の秘密

「忙しくて更新できない」「何を書けばいいかわからない」という施設長様のために、プロが教える「信頼される施設サイト」の作り方を公開します。

介護施設のHPで一番大切なのは「家族の罪悪感を消すこと」

デザインの話に入る前に、ターゲットの心理を理解しましょう。
検索しているのは、多くの場合「入居者本人」ではなく、その「娘・息子世代」や「ケアマネジャー」です。

特に家族は、「親を施設に預ける」ということに対して、少なからず罪悪感や不安を抱えています。

  • 😰 「冷たい対応をされないだろうか?」
  • 😰 「寂しい思いをしないだろうか?」
  • 😰 「本当にここを選んでいいのだろうか?」

ホームページの役割は、この不安を払拭し、「ここならお父さん(お母さん)も楽しく過ごせそうだ」と家族に確信させてあげることです。

安心感を与えるデザインの3つの鉄則

スタイリッシュさやカッコよさは必要ありません。求められるのは「温かみ」と「見やすさ」です。

1. 配色は「暖色系」か「アースカラー」

色は感情に直結します。介護・福祉サイトでは以下の色が鉄板です。

🟠 オレンジ・ベージュ
温かさ、家庭的、安心感
🌸 ピンク
優しさ、介護、愛情
🌿 ライトグリーン
健康、自然、穏やかさ

逆に、黒や濃いグレー、彩度の高すぎる赤などは「キツイ」「怖い」印象を与えるため避けましょう。

2. ユニバーサルデザイン(文字サイズと行間)

閲覧者は高齢のケアマネジャーや、老眼が始まっている50代〜60代の家族が多いです。
文字サイズは標準より大きめ(16px〜18px以上)にし、行間をたっぷりとることで、「読むストレス」をなくします。

3. 「フリー素材」の多用はNG

外国人のモデルが微笑んでいるフリー素材(無料写真)ばかりのサイトは、「実態が見えない」と不信感を買います。
画質が多少荒くても、実際のスタッフ、実際の利用者様、実際の食事の写真を使うことが、信頼獲得への最短ルートです。

入居率を上げる必須コンテンツ7選

施設案内パンフレットの内容をそのまま載せるだけでは不十分です。Webならではの情報発信が必要です。

コンテンツ 掲載すべきポイント
① 料金表
(透明性)
「月額利用料」だけでなく、「おむつ代」「理美容代」などの実費も含めたシミュレーション総額を出すと親切です。隠すと逆に怪しまれます。
② 1日の流れ
(生活イメージ)
起床から就寝まで、写真付きで紹介します。「おやつタイム」や「レクリエーション」の様子は特に重要です。
③ 食事の写真
(楽しみ)
入居者にとって最大の楽しみは食事です。行事食や、刻み食・ミキサー食への対応状況も写真で見せましょう。
④ スタッフ紹介
(人柄)
資格の有無だけでなく、「趣味」や「介護への想い」を書くことで、親しみやすさが生まれます。
⑤ 医療連携
(緊急時)
提携病院の名前や、夜間の看護体制について明記します。これが家族にとって最大の安心材料です。
⑥ ブログ
(日常)
「今日はお誕生日会をしました」「桜を見に行きました」など、日々の更新が施設が生きている証拠になります。
⑦ アクセス
(面会)
家族は「通いやすさ」を重視します。駅から徒歩何分か、駐車場の有無をわかりやすく記載しましょう。

【事例】HPリニューアルで満床&採用成功したC施設

「ホームページなんて誰も見ていない」と思っていた地方の特別養護老人ホームが、Webに力を入れた結果どう変わったのか。実例をご紹介します。

C施設(定員50名・地方都市)の事例

【悩み】
常に数室の空きがある状態。さらに深刻なのが人手不足で、求人を出しても応募ゼロが続いていた。

【実施した施策】
「施設の中が見えない」という閉鎖的なイメージを払拭するため、以下のコンテンツを強化。

  • 「スタッフブログ」を週1回更新:レクで笑っている利用者様や、スタッフ同士が誕生日を祝う写真をアップ。
  • 「利用者の声」動画:「ここに来て友達ができた」というインタビュー動画をスマホで撮影し掲載。
  • 採用ページの充実:「残業ほぼなし」「資格取得支援あり」など、求職者が知りたいリアルな待遇を目立つように配置。

【結果】
ブログを見た家族から「楽しそうな雰囲気ですね」と見学申し込みが急増し、半年で満床(待機者あり)に。
さらに、「ブログを見て、人間関係が良さそうだと思った」という20代の介護士の採用にも成功しました。

信頼度をチェック!施設HPコンテンツリスト30

御社のホームページには、この情報が載っていますか?
網羅していればいるほど、Googleからの評価も上がり、検索上位に表示されやすくなります。

基本情報・方針

□ 施設名・種別
□ 運営法人名
□ 理念・方針
□ 施設長挨拶・顔写真
□ 定員・居室数
□ 開設年月日
□ アクセスマップ
□ 駐車場情報

料金・入居条件

□ 入居一時金
□ 月額利用料(内訳)
□ その他実費費用
□ 入居対象年齢
□ 要介護度の条件
□ 認知症対応可否
□ 医療処置の対応範囲
□ 看取り(ターミナル)

生活・サービス

□ 1日のスケジュール
□ 年間行事・イベント
□ 食事(献立例)
□ お風呂(個浴・機械浴)
□ リハビリ体制
□ 居室の間取り・設備
□ 共有スペース紹介
□ 面会ルール

アクション誘導

□ 空室状況(最新)
□ 資料請求フォーム
□ 見学予約フォーム
□ 電話番号(タップ発信)
□ 求人情報(採用)
□ よくある質問

介護HP制作のよくある質問(FAQ)

施設長様からよくいただく、運営上の悩みにお答えします。

Q1. 利用者様の写真を載せる際、許可はどうすればいいですか?

必ず入居時(または撮影前)に、ご本人とご家族から「肖像権使用の同意書」にサインをもらいましょう。「ホームページやパンフレットに使用します」と明記し、嫌がる方の写真は絶対に載せない配慮が必要です。

Q2. 忙しくてブログを更新する暇がありません。

毎日更新する必要はありません。「週に1回」や「イベントの時だけ」で十分です。また、文章は短くて構いません。スマホで撮った写真を1枚載せて、「今日はみかん狩りをしました!」の一言だけでも、施設の雰囲気は十分に伝わります。

Q3. 介護報酬改定で料金が変わるのが面倒です。

料金表の更新は非常に重要です。古い料金のままだとトラブルになります。自社で修正できない場合は、修正対応が早い(または定額でやってくれる)制作会社を選ぶことが重要です。

Q4. 求人専用のサイト(採用サイト)は別に作るべきですか?

予算があれば分けたほうが効果的ですが、まずは施設の本体サイトの中に「採用情報ページ」を充実させるだけでも十分効果があります。Indeedなどの検索エンジンに拾われるよう、しっかりテキスト情報を記載しましょう。

介護業界こそ「サブスク型HP」が合う理由

介護・福祉業界は、法改正による料金変更や、感染症対策による面会ルールの変更など、「情報の鮮度」が求められる業界です。

「一度作って放置」の買い切り型サイトよりも、「常に修正・更新ができる」サブスク型サイトの方が、運営スタイルに合っています。

OmniWebなら月額4,000円で
「信頼」と「更新」をサポート

👴 高齢者も見やすいデザイン

文字サイズや色使いに配慮した、ユニバーサルデザイン対応のサイトを構築します。

📩 料金変更もLINEで依頼

介護報酬改定時の料金表修正も、LINEで指示を送るだけ。現場の手間を増やしません。

📸 施設の魅力を引き出す

「温かさ」が伝わる写真選定や構成をプロが提案。求人応募が増えるサイトに育てます。

💰 採用コストを削減

高額な求人広告を出さなくても、自社サイトから応募が来る仕組みを作ります。

「地域で一番選ばれる施設」を目指して。

忙しい施設長様の右腕となり、Web集客と採用を全力でバックアップします。

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