「さっきまで普通に見れていたホームページが、急に真っ白になった…」
「管理画面にもログインできない。どうしよう…」
企業のWeb担当者にとって、これほど心臓に悪い瞬間はありません。
画面が真っ白になり、エラーメッセージすら出ないこの現象は、Web業界で「死の真っ白画面(WSoD:White Screen of Death)」と呼ばれています。
しかし、落ち着いてください。データが完全に消えたわけではありません。
9割のケースでは、「プログラムの小さな記述ミス」か「プラグインの衝突」が原因であり、正しい手順を踏めば復旧可能です。
この記事でわかること
- ✅ 焦る前にチェック!「ただの勘違い」かもしれない3つの確認事項
- ✅ WordPressが真っ白になる主な原因(プラグイン・テーマ・PHP)
- ✅ 【緊急】FTPソフトを使って自力で復旧させる裏技手順
- ✅ 二度とダウンさせないための保守管理(バックアップ)の重要性
この記事では、今まさにトラブルに直面しているあなたのために、原因の切り分けと具体的な復旧手順をプロが解説します。
【最初の5分】焦る前に確認すべき3つのこと
難しい作業をする前に、まずは「簡単な原因」でないかを確認しましょう。
意外とこれらが原因で「表示されない」と勘違いしているケースが多いです。
1. スマホ(4G/5G)で見てみる
社内のWi-Fiやパソコンだけに問題がある可能性があります。
スマホのWi-Fiを切って、4G/5G回線でアクセスしてみてください。もしスマホで見れるなら、サイトは無事です。社内ネットワークやブラウザのキャッシュが原因です。
2. ドメイン・サーバーの有効期限
「まさか」と思うかもしれませんが、「更新費用の払い忘れ」は非常に多いです。
ドメインやサーバー会社から「更新のお知らせ」「督促メール」が届いていないか確認してください。期限切れの場合、入金すれば数時間〜数日で復旧します。
3. 直前に「更新」ボタンを押したか
WordPressのプラグインやテーマの「更新」ボタンを押した直後に真っ白になったなら、原因は十中八九そのアップデートです。
「何をした瞬間に消えたか」を思い出してください。それが復旧への最短ルートになります。
画面が真っ白になる主な原因(WordPress編)
WordPressでサイトを作っている場合、原因は主に以下の4つに分類されます。
| 原因 | 症状・特徴 | 対処レベル |
|---|---|---|
| プラグインの干渉 | 更新直後に発生。 特定のプラグインが悪さをしている。 |
★☆☆☆☆ 比較的簡単(停止すれば直る) |
| テーマのバグ | テーマの編集(functions.php)をいじった直後に発生。 | ★★☆☆☆ 記述ミスを直せば戻る |
| PHPバージョン | サーバー側でPHPのバージョンを上げた際に発生。 古いテーマが対応していない。 |
★★☆☆☆ バージョンを戻せば直る |
| データベース破損 | 「データベース接続確立エラー」と文字が出る。 何もしていないのに起きる。 |
★★★★☆ 専門知識が必要 |
【実践】自力で復旧させるための手順
ここからは少し専門的になります。自信がない場合は、無理に触らず制作会社に連絡することをおすすめします。
※操作前に必ずバックアップがあるか確認してください。
手順1:リカバリーモードメールを確認する
最近のWordPressは、エラーが起きると管理者メールアドレス宛に「サイトで技術的な不具合が発生しています」というメールを自動送信します。
そのメール内にあるリンクをクリックすると「リカバリーモード」でログインでき、問題のあるプラグインを安全に停止できます。
手順2:FTPソフトでプラグインを強制停止する
管理画面にも入れない場合は、FTPソフト(FileZillaなど)やサーバーのファイルマネージャーを使います。
🛠 強制停止の手順
- FTPでサーバーに接続し、
/wp-content/plugins/フォルダを開く。 - 怪しいプラグインのフォルダ名のお尻に「_off」などをつける。
(例:contact-form-7→contact-form-7_off) - これで強制的にそのプラグインが無効化されます。サイトが表示されるか確認してください。
手順3:デバッグモードをONにする
何が原因かエラーメッセージを表示させる方法です。
FTPでwp-config.phpというファイルをダウンロードし、以下の記述を書き換えます。
define( ‘WP_DEBUG’, false );
↓
define( ‘WP_DEBUG’, true );
これをアップロードすると、真っ白だった画面に英語のエラーメッセージが表示されます。
「Parse error: syntax error… in functions.php on line 25」のように、場所と行数が書いてあるので、そこを修正します。
「放置」や「素人判断」の危険性
真っ白な画面を放置すると、機会損失だけでなく、検索順位(SEO)にも悪影響が出ます。
⚠️ やってはいけないNG行動
-
× 何もせず数日待つ:
サーバー障害でない限り、待っていても直りません。その間、Googleは「このサイトは壊れている」と判断し、検索順位を下げます。 -
× 適当にコードを消す:
「これかな?」と勘でファイルを削除するのは自殺行為です。取り返しがつかなくなる前にプロに相談しましょう。 -
× バックアップを取らずに作業する:
復旧作業でトドメを刺してしまうことがあります。必ず現状のバックアップを取ってから作業してください。
トラブルに関するQ&A
よくある質問と回答をまとめました。
Q1. HTTP 500エラーと出ているのですが?
「500 Internal Server Error」は、サーバー内部で何らかのエラーが起きている状態です。この記事で紹介した「プラグインの干渉」や「.htaccessファイルの記述ミス」が主な原因です。
Q2. 制作会社と連絡が取れません。
「作った会社が廃業した」「担当者が辞めた」というケースは多いです。サーバーのFTP情報(ログインIDとパスワード)さえあれば、他の会社でも調査・復旧が可能です。まずは契約書類を探してFTP情報を確保してください。
Q3. 自動バックアッププラグインを入れておけば安心ですか?
安心材料にはなりますが、復元作業自体は手動で行う必要がある場合が多いです。「バックアップはあるけど戻し方がわからない」とならないよう、復元手順も確認しておく必要があります。
もう、真っ白な画面に怯えないために。
ホームページは24時間働く営業マンです。彼が突然倒れてしまったら、ビジネスの損失は計り知れません。
「何かあった時にすぐ対応してくれるプロ」を確保しておくことは、企業の危機管理として必須です。
「自分で復旧するのは怖い」「二度とこんな思いをしたくない」
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