「会社概要、サービス一覧、代表挨拶…、何ページも原稿を用意するのは大変だ」
「スマホで見るとき、いちいちメニューを開いてページ移動するのが面倒くさい…」
ホームページといえば、かつては「トップページ」「会社概要」「サービス紹介」と複数のページに分かれているのが当たり前でした。
しかし、スマートフォンの普及により、その常識は変わりつつあります。
今、最も注目されているのが、「1枚の長いページに全ての情報を集約する=シングルページデザイン」です。
ユーザーは「クリック」という手間から解放され、下へスクロールするだけで、あなたのビジネスの全貌を理解できるようになります。
この記事でわかること
- ✅ 「LP(ランディングページ)」と「シングルページHP」の決定的な違い
- ✅ ページ移動をなくすことで「お問い合わせ率」が上がる理由
- ✅ シングルページが向いている業種・向かない業種
- ✅ 1ページでもSEO(検索順位)で勝つための戦略
この記事では、コストを抑えつつ、ユーザーにとって最も親切な「1ページ完結型ホームページ」の作り方をプロが解説します。
シングルページHPとLP(ランディングページ)の違い
「1枚の長いページ」というと、広告でよく見る「LP(ランディングページ)」を思い浮かべる方が多いですが、役割は明確に異なります。
| 比較項目 | シングルページHP | LP(ランディングページ) |
|---|---|---|
| 目的 | 「自己紹介(名刺)」 ブランドの信頼性を伝え、情報を網羅する。 |
「販売(チラシ)」 特定の商品を売り込むことに特化。 |
| デザイン | シンプルで洗練されている。 メニュー(アンカーリンク)がある。 |
派手で文字が多い。 他ページへのリンクを一切排除。 |
| 運用期間 | 長期的(恒久) 会社の顔としてずっと公開する。 |
短期的(スポット) キャンペーン期間中だけ公開する。 |
今回解説するのは、LPのような「売り込み」ではなく、「企業の公式サイトをあえて1ページで作る」という手法です。
なぜ今、「1ページ完結」が選ばれるのか? 3つのメリット
ページ数を減らすことは、手抜きではありません。ユーザー体験(UX)を向上させるための戦略です。
1. スマホユーザーに優しい(スクロール操作)
スマホでWebサイトを見る時、小さな「メニューボタン」を押して、「会社概要」を選んで、読み込みを待って…という動作はストレスです。
シングルページなら、ただ指でスクロールするだけで、挨拶からサービス内容、お問い合わせまで、物語のようにスムーズに閲覧できます。
2. ストーリーで魅力を伝えられる
ページが分かれていると、ユーザーは好きな順番で見てしまいます。
シングルページなら、「悩みへの共感」→「解決策(サービス)」→「選ばれる理由」→「実績」→「お問い合わせ」という、あなたが意図した『説得の順番』通りに読ませることができます。
3. 制作コストと管理コストが下がる
ページ数が少なければ、当然制作費は安くなります。
また、修正が必要になった時も、「あの情報はどのページにあったっけ?」と探す必要がなく、1ページ直すだけで完了するため、運用の手間が激減します。
シングルページが「向いている業種」と「不向きな業種」
万能ではありません。情報量によっては、複数ページ(マルチページ)の方が良い場合もあります。
◎ 向いている業種・ケース
-
飲食店・美容室・サロン:
「メニュー」「場所」「雰囲気」がわかれば十分なため。写真メインで世界観を伝えやすい。 -
スタートアップ・新設法人:
まだ実績や情報量が少ない場合、無理にページを分けるとスカスカに見えてしまうため。 -
単一商品のメーカー・アプリ紹介:
1つの商品を深く掘り下げて紹介する場合、ページ遷移は邪魔になる。 -
採用特設サイト:
求職者に会社の魅力をストーリー仕立てで伝えるのに最適。
✕ 向いていない業種・ケース
- ECサイト(ネットショップ):商品数が多い場合、1ページには収まらない。
- 総合病院・大学:「内科」「外科」など診療科ごとに詳しい説明が必要な場合。
- ブログメディア:記事を蓄積していくタイプのサイト。
【事例】ページを統合して問い合わせが増えた税理士事務所
「情報は多いほうがいい」という思い込みを捨て、情報を整理して成果が出た事例です。
個人向け税理士事務所T(所長1名)の事例
【Before】
「確定申告について」「相続について」「顧問契約について」など、ページを細かく分けていた。しかし、アクセス解析を見ると、トップページだけで離脱している人が多かった。
【After】
全ての情報を1ページに集約。トップページの上部にメニュー(ページ内リンク)を設置し、クリックするとスルスルと該当箇所へ移動するように変更。
「私たちができること」としてサービスを一覧で見せた。
【結果】
「全体像がひと目でわかる」と好評に。
スマホでの閲覧時間が伸び、ページ移動のストレスがなくなったことで、問い合わせボタンのクリック率が1.5倍になりました。
シングルページHPの必須構成案
1ページだからこそ、構成(順番)が命です。基本の型はこれです。
セクション構成(上から順に)
- ヒーローエリア(FV):魅力的な写真とキャッチコピー。何屋か一瞬で伝える。
- コンセプト(About):私たちの想い、他社との違い。
- サービス・メニュー(Service):提供できる価値と価格。
- お知らせ(News):最新情報やSNSの埋め込み。
- 会社・店舗概要(Info):住所、地図、営業時間。
- お問い合わせ(Contact):電話ボタン、フォーム、LINEリンク。
💡 ポイント:
画面の上部または下部に、常に「追従メニュー(ナビゲーション)」を設置し、いつでも好きなセクションへジャンプできるようにすること。これがないと、ただの長い巻物になってしまいます。
シングルページ制作のよくある質問(FAQ)
導入を検討している方からの質問にお答えします。
Q1. SEO(検索順位)に弱いと聞きましたが?
「幅広いキーワード」を狙うには不向きです。ページが1つしかないので、テーマを1つに絞る必要があるからです。しかし、「地域名+屋号」や「特定の専門分野」などの指名検索においては、情報がまとまっている分、むしろ強く評価されることもあります。
Q2. 後からページを増やせますか?
はい、可能です。最初はシングルページで小さく始めて、事業が拡大したら「採用ページ」や「ブログ機能」を追加してマルチページ化していくのが、最もリスクの少ない賢い運用方法です。OmniWebならこの拡張もスムーズに行えます。
Q3. ページの読み込みが遅くなりませんか?
写真や動画を1ページに詰め込むため、対策しないと重くなります。「画像の遅延読み込み(Lazy Load)」などの技術を使って、ユーザーが見ている部分だけを読み込ませることで、サクサク表示させることが可能です。
Q4. 自分でも更新できますか?
複雑なレイアウトの場合、素人がいじるとデザインが崩れるリスクがあります。お知らせやブログ部分だけを更新できるようにするか、OmniWebのように「更新はプロに丸投げ」できるサービスを利用するのが安全です。
小さく始めて、大きく育てる。
ホームページは、最初から豪華である必要はありません。
まずはシングルページで、あなたのビジネスの「核」となる情報をしっかりと伝え、信頼を獲得することから始めましょう。
「まずは名刺代わりのしっかりしたサイトが欲しい」
「スマホで見やすい、今どきのデザインにしたい」
そんなご要望に、OmniWebが応えます。
OmniWebなら月額4,000円で
「プロ仕様のシングルページ」を構築
📱 スマホファースト設計
スクロールするだけで気持ちよく読める、スマホユーザーに最適化されたデザイン。
⚓️ スムーズな移動
ページ内リンク(アンカー)を設置し、見たい情報へ瞬時に飛べるストレスフリーな操作性。
📈 将来の拡張もOK
事業の成長に合わせて、後からページを追加したり、ブログ機能をつけたりすることも可能です。
💰 維持費もシンプル
月額4,000円。サーバー代も修正費も込み。コストも「シングル」でわかりやすく。
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