Web制作

士業(税理士・弁護士)のホームページ制作|「相談しやすさ」と「専門性」を両立するコツ

「ホームページはあるけれど、紹介以外での問い合わせがほとんど来ない…」
「Webから来る客層は『無料相談だけ』の質の低い人が多いのではないか?」

税理士、弁護士、司法書士などの「士業」の先生方にとって、Web集客は非常にデリケートな課題です。
悩みやトラブルを抱えた相談者は、藁にもすがる思いで検索していますが、同時に「先生=怖い・高い・難しそう」という強烈な先入観(心理的バリア)を持っています。

選ばれる事務所になるためには、このバリアを取り払い、「この先生なら、私の話を優しく聞いてくれそうだ(しかも腕は確かだ)」と直感させる必要があります。

この記事でわかること

  • ✅ 「威厳」と「親しみ」の黄金比。問い合わせが増える写真の法則
  • ✅ 「何でもできます」はNG?専門分野に特化すべきWeb戦略
  • ✅ 【事例】相続専門サイトを立ち上げ、月20件の相談を獲得した税理士
  • ✅ 報酬規定(料金)をどこまで載せるべきか?の正解

この記事では、品格を保ちつつ、Web経由で良質な顧問契約や受任を獲得するための「先生のためのホームページ戦略」をプロが解説します。

相談者が抱える「3つの恐怖」を取り除く

お客様が事務所に電話をかける直前、受話器を持つ手は震えています。
ホームページの役割は、以下の「3つの恐怖」を安心感に変えることです。

相談者の心理的バリア

  • 😰 人物への恐怖:「偉そうで、怒られたり馬鹿にされたりしないか?」
  • 😰 金銭への恐怖:「相談しただけで高額な請求をされないか?」
  • 😰 知識への恐怖:「専門用語ばかりで話が理解できないのでは?」

これらの不安を一つずつ丁寧に解消していく構成(コンテンツ)が、成約率の高いホームページの条件です。

「専門性」と「親しみやすさ」のバランス戦略

昔ながらの「六法全書を背景に腕組みをした写真」は、今は逆効果になることが多いです。
現代のユーザーに選ばれる表現方法を比較してみましょう。

要素 昔の士業HP(威厳重視) 選ばれる士業HP(共感重視)
プロフィール写真 真顔、腕組み、黒背景。
「先生」としての権威を強調。
笑顔、相談風景、明るい背景。
「パートナー」としての優しさを強調。
文章(コピー) 「迅速かつ的確なリーガルサービスを提供します」
硬い、主語が自分。
「眠れない夜を過ごしていませんか?私たちが解決します」
柔らかい、主語が顧客(悩み)。
実績の見せ方 「解決実績 1,000件」
数字のみの羅列。
「お客様の声(手紙)」と「解決事例」。
どのような過程で解決したかの物語。

「何でも屋」は選ばれない!専門特化ページの重要性

「離婚も、相続も、交通事故も、企業法務もやります」という総合サイトは、SEO(検索対策)において非常に弱いです。
検索ユーザーは「弁護士」ではなく「交通事故 弁護士」「相続税 税理士」と、悩みに直結したキーワードで検索するからです。

トップページは総合案内、下層ページは専門サイト

事務所全体のサイトとは別に、注力したい分野(例:相続)に特化したランディングページ(LP)や専門コンテンツを作りましょう。
「相続のことなら、地域で一番この先生が詳しそうだ」と思わせることが、受任への近道です。

【事例】「相続専門」を打ち出して相談が急増したK税理士

顧問契約中心の安定経営から、高単価なスポット案件(相続税申告)の獲得に成功した事例です。

K税理士事務所(所長+スタッフ3名)の事例

【悩み】
法人顧問は安定しているが、単価が下落傾向。高齢化が進む地域柄、「相続」の需要があるはずだが、他の大手事務所に取られていた。

【実施したWeb施策】
ホームページ内に「〇〇市の相続相談室」という専門コーナーを設置。

  • 「マンガでわかる相続」を掲載:難解な相続手続きを、イラストとマンガで解説し、高齢者でも読みやすくした。
  • 「料金表」の明示:「基本報酬〇〇円〜」だけでなく、「遺産総額5,000万円の場合のモデルケース」を提示し、総額の不安を払拭。
  • 「初回60分無料相談」の強調:「まずは話を聞くだけでもOK」というスタンスを前面に出し、電話のハードルを下げた。

【結果】
「親身になってくれそう」「料金が明確で安心した」という理由で、Web経由の相続相談が月0件から20件に。
そのうち半数が受任につながり、事務所の売上の柱がもう一本増えました。

信頼される事務所へ!士業HP必須コンテンツ30

相談者が「ここに電話しよう」と決断するために必要な情報はこれだけあります。
抜け漏れがないかチェックしましょう。

安心感・プロフィール

□ 代表者の顔写真(笑顔)
□ 代表挨拶・理念
□ 経歴・保有資格
□ 所属団体・登録番号
□ スタッフ紹介
□ 事務所の内観・外観写真
□ 解決事例・実績
お客様の声(手書き画像)

サービス・料金

□ 取扱業務一覧
□ 業務ごとの料金表
□ 料金のモデルケース
□ 相談の流れ(フロー図)
□ 無料相談の範囲・条件
□ 出張相談の可否
□ 対応エリア
□ よくある質問(FAQ)

アクセス・その他

□ 所在地(Googleマップ)
□ 最寄り駅からのルート
□ 駐車場の有無
□ 営業時間・定休日
□ 電話番号(タップ発信)
□ メールフォーム

士業HP制作のよくある質問(FAQ)

先生方からよくいただく、Web集客の疑問にお答えします。

Q1. 料金を載せると「安さ」で比較されませんか?

載せないリスクの方が大きいです。「いくら取られるか分からない」のが一番の恐怖だからです。詳細な料金表でなくても、「顧問料 月額3万円〜」「相談料 30分5,000円」といった目安(最低価格)を示すだけで、問い合わせのハードルは劇的に下がります。

Q2. 専門用語を使わないと、専門性が疑われませんか?

逆です。「難しいことを分かりやすく説明できる」ことこそが、真の専門性です。ホームページのターゲットは同業者ではなく素人のお客様です。「被相続人」ではなく「亡くなった方」と書くような配慮が、信頼を生みます。

Q3. 顔写真を載せるのは抵抗があります。

お気持ちは分かりますが、士業は「人」が商品のビジネスです。顔が見えない相手に人生の悩みを相談する人はいません。どうしても抵抗がある場合は、横顔や、相談風景の引きの画でも構いませんが、トップページには必ず「人の気配」を出してください。

Q4. コラム(ブログ)は何を書けばいいですか?

「法改正の解説」など難しい話よりも、「よくある質問への回答」を記事にしましょう。「遺言書は自分で書いても有効?」「会社設立のメリット・デメリット」など、お客様が検索しそうな疑問に答える記事は、SEO効果も高く、集客に直結します。

「先生」ではなく「良き相談相手」として。

ホームページは、先生と、困っている誰かをつなぐ最初の接点です。
その扉を重く閉ざすのではなく、優しく開いておくことで、救える案件や出会えるご縁がきっと増えるはずです。

「忙しい業務の合間に、Webのことまで手が回らない」
そんな先生方の広報担当として、OmniWebがサポートします。

OmniWebなら月額4,000円で
「信頼される事務所サイト」を構築

⚖️ 士業にふさわしいデザイン

「信頼感」と「親しみやすさ」を両立させた、清潔感のあるプロ仕様のデザインをご用意。

📝 難しい文章もリライト

専門用語の多い原稿も、プロのライターがお客様に伝わりやすい言葉に整えます。

📱 スマホ完全対応

個人のお客様はスマホで検索します。電話ボタンを押しやすい位置に配置し、取りこぼしを防ぎます。

💰 相談料1回分で元が取れる

月額4,000円。スポット相談が1件入るだけでペイできる、リスクのない投資です。

地域の頼れる専門家として、Webでも存在感を。

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